JP3464493B2 - 切換モード垂直偏向装置 - Google Patents

切換モード垂直偏向装置

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JP3464493B2 JP12208091A JP12208091A JP3464493B2 JP 3464493 B2 JP3464493 B2 JP 3464493B2 JP 12208091 A JP12208091 A JP 12208091A JP 12208091 A JP12208091 A JP 12208091A JP 3464493 B2 JP3464493 B2 JP 3464493B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N3/00Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages
    • H04N3/10Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical
    • H04N3/16Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical by deflecting electron beam in cathode-ray tube, e.g. scanning corrections
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
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    • H03K4/00Generating pulses having essentially a finite slope or stepped portions
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    • H03K4/83Generating pulses having essentially a finite slope or stepped portions having triangular shape having sawtooth shape using as active elements semiconductor devices with more than two PN junctions or with more than three electrodes or more than one electrode connected to the same conductivity region
    • H03K4/835Generating pulses having essentially a finite slope or stepped portions having triangular shape having sawtooth shape using as active elements semiconductor devices with more than two PN junctions or with more than three electrodes or more than one electrode connected to the same conductivity region using pulse-modulation techniques for the generation of the sawtooth wave, e.g. class D, switched mode

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はテレビジョンの偏向装
置に関するものであり、特に切換モード垂直偏向装置お
よびその制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】切換モード垂直偏向装置は、各水平偏向
サイクル毎に水平トレースあるいは水平リトレースエネ
ルギの一部を蓄積することによって水平偏向エネルギか
ら電力を取り出している。エネルギは垂直偏向巻線中に
所望の垂直偏向電流を流通させるために上記垂直偏向巻
線に供給される。各水平期間中に蓄積される水平周波数
のエネルギの大きさは正確な大きさの垂直偏向電流を供
給するために厳密に制御される。
【0003】切換モード垂直偏向装置用の代表的な出力
段は、ダイオードと並列に接続されたサイリスタ、例え
ばシリコン制御整流器を含んでいる。サイリスタのカソ
ードとダイオードのアノードはアースに接続されてお
り、これらのサイリスタとダイオードの非接地端子は蓄
積コイルと、集積化高電圧変成器(IHVT)の巻線
と、垂直偏向ヨーク、すなわち垂直偏向コイルと直列に
接続されている。蓄積キャパシタは集積化高電圧変成器
の巻線と垂直偏向ヨークとの接続点とアースとの間に接
続されている。水平リトレースパルスは集積化高電圧変
成器を経て巻線に供給される。サイリスタとダイオー
ド、および蓄積コイルは蓄積キャパシタの水平周波数の
充電および放電を行わせ、該蓄積キャパシタは垂直偏向
電流を供給する。上述の1つを含む幾つかの切換モード
偏向回路が米国特許第4544864号明細書(発明
者、ハファール(Haferl)氏)に記載されてい
る。
【0004】こような切換モード垂直偏向装置はシリコ
ン制御整流器の導通を制御するためにそのゲートに供給
されるパルスによって制御される。このような制御回路
はしばしば比較器、例えば一方の入力として水平周波数
ランプ信号が供給され、他方の入力として垂直周波数ラ
ンプ信号が供給される演算増幅器からなる。垂直周波数
ランプ信号は通常のランプ信号発生回路によって発生さ
れる。このランプ信号発生回路は例えば垂直リセットパ
ルスによって垂直周波数で周期的にリセットされる積分
器、例えばキャパシタにDC電流を供給する。垂直周波
数ランプ信号は垂直偏向電流に関連する帰還信号と合成
される。帰還信号はDC成分、AC成分、あるいはその
双方を持っている。
【0005】水平周波数ランプ信号用の水平周波数ラン
プ信号発生器もまた水平フライバックパルスによって電
力が供給される。一般に水平周波数ランプ信号は積分器
にAC結合されたクリップされたフライバックパルスか
ら生成される。得られたランプ信号は独立して発生され
たDC電圧基準レベルに加算され、増幅器あるいは比較
器の一方の入力、たとえば反転入力に加えられる。独立
して発生されたDC電圧基準レベルは増幅器あるいは比
較器の出力に対するDC電圧基準レベルを設定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のような水平周波
数ランプ信号発生器はラスタに歪みを生じさせる可能性
がある。フライバックパルスのAC結合は固有の時定数
をもち、これは垂直周波数帰還利得に悪影響を与え、ま
た直線性に悪影響を与える。しかしながら、このような
構成は水平フライバックパルスの振幅変動による水平周
波数ランプ信号の歪みを避けるために必要であると考え
られている。水平フライバックパルスの振幅変動はビー
ム電流負荷の変動により生じ、また垂直リトレースから
垂直トレースへの遷移期間中の過渡的な擾乱によって生
ずる。特に切換モード垂直偏向装置における垂直周波数
タイミング擾乱は水平フライバックパルスの振幅、周
期、幅を変化させる。このタイミングの擾乱は勿論垂直
周波数で生じる。このような構成のAC結合は増幅器あ
るいは比較器に対するDC電圧基準レベルを発生するこ
とが必要になる。
【0007】この発明の特徴は水平周波数ランプ信号を
発生し、増幅器あるいは比較器に対するDC電圧基準レ
ベルを設定するための改良された回路を設けることによ
って切換モード垂直偏向装置の過渡的応答性を改善する
点にある。この発明の特徴によれば、水平フライバック
パルスは、AC結合ではなく増幅器あるいは比較器まで
DC結合のみを使用して水平周波数ランプ信号を発生す
るために使用される。水平周波数ランプ信号のDC電圧
基準レベルは増幅器あるいは比較器に対するDC電圧基
準レベルを設定する。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の特徴による切
換モード垂直偏向装置は、偏向コイル駆動用の切換モー
ド偏向出力段と、偏向電流に関連する帰還信号用の負帰
還路と、第1偏向周波数の波形の発生器とを含んでい
る。また信号発生器と比較器とからなる制御回路が設け
られている。信号発生器はフライバックパルス源に結合
されていて、フライバックパルス中のエネルギから、信
号発生器の動作によって設定された予め定められ且つ実
質的に一定のDC電圧基準レベルをもった第2の偏向周
波数の波形を発生する。比較器は第2の偏向周波数の波
形を受信するように結合された第1の入力と、第1の偏
向周波数の波形と帰還信号とを受信するように結合され
た第2の入力と、出力段の切換えを制御する出力とをも
っている。増幅器の出力は第1の偏向周波数の波形のD
C電圧基準レベルに対応するDC電圧基準レベルをもっ
ている。信号発生器はフライバックパルス源と比較器と
の間にDC結合されている。
【0009】さらに詳しく言えば、この発明の特徴によ
る切換モード垂直偏向装置は、垂直偏向コイルを駆動す
るための切換モード垂直偏向出力段と、垂直偏向電流に
関連する帰還信号を発生する帰還回路と、垂直周波数ラ
ンプ信号を発生する回路とからなる。比較器あるいは増
幅器は出力段の切換えを制御する出力を有している。比
較器の第1の入力、例えば非反転入力は垂直周波数ラン
プ信号と帰還信号とを受信するように接続されている。
信号発生器は水平フライバックパルス源と比較器の第2
の入力、例えば反転入力との間にDC結合されており、
水平フライバックパルス中のエネルギから予め定められ
た実質的に一定のDC電圧基準レベルをもった水平周波
数ランプ信号を発生する。増幅器の出力は水平周波数ラ
ンプ信号のDC電圧基準レベルに対応するDC電圧基準
レベルをもっている。
【0010】この発明のさらに他の特徴によれば、前述
比較器および出力段は、別の見方をすれば増幅段と看
做すことができる。この構成では、偏向装置は信号発生
器、増幅器、負帰還路および垂直周波数波形発生器から
なる。信号発生器はフライバックパルス源に結合されて
いて、フライバックパルス中のエネルギから予め定めら
れた実質的に一定のDC電圧基準レベルをもった水平周
波数駆動信号発生する。増幅器は水平周波数駆動信号
を受信するための第1の入力と、偏向コイルに結合され
た出力とを有している。増幅段の出力は水平周波数駆動
信号のDC電圧基準レベルに対応するDC電圧基準レベ
ルを持っている。負帰還路上のDC帰還信号は偏向電流
に関連している。帰還路はコイルと増幅段の第2の入力
との間に結合されている。垂直周波数の波形はまた水平
周波数駆動信号を変調するために増幅段の第2の入力に
結合されている。増幅段の出力信号は、スイッチング素
子、例えばシリコン制御整流器に対するパルス幅変調制
御信号となる。
【0011】垂直偏向に対するタイミング制御回路は垂
直同期パルスがもはや得られないチャンネル変更期間中
にフリーランニングモード(自走モード)をとると考え
ることができる。フリーランニング周波数は正規の垂直
偏向周波数よりも幾分低い。これは垂直周波数ランプ信
号の周期と振幅を増加させ、チャンネル変更中スクリー
ン上の表示の垂直位置を乱す可能性がある。そのため、
垂直周波数ランプ信号の周期あるいは傾斜、またはその
双方をこのようなスクリーン上の表示の乱れを避けるた
めに調整しなければならない。垂直周波数ランプ信号発
生器中にこのような変化を開始させるために、例えばマ
イクロプロセッサによって制御信号を発生させることが
できる。例えば、チャンネル変更中にランプ信号発生器
の時定数を変えるために、トランジスタスイッチが付勢
される。しかしながら、垂直同期が再設定された後で、
垂直偏向装置が定常状態をとる前に残留遷移期間が存在
する。例えば、米国特許第4795949号(発明者ウ
イルバ(Wilber)氏)の明細書に記載された従来
の回路では、垂直偏向ヨークから制御回路への帰還路中
の信号伝播遅延により、定常状態のランプ信号が再度発
生するのにある大きさの遅延時間が生ずる。このような
遅延は回路特有のものであり、必ずしもすべての垂直偏
向装置の特性ではない。
【0012】この発明のさらに別の特徴によれば、チャ
ンネル変更に関連する制御信号に応答するスイッチは、
垂直同期の再設定に関連する過渡的擾乱を消すために、
予め定められた付加期間中積極的に且つ意図的に導通状
態に保持される。この発明のこの特徴により、キャパシ
タは制御信号によって充電され、このキャパシタはまた
トランジスタスイッチのベース駆動を行う。キャパシタ
は制御信号が終了する後まで充電されたままにあり、放
電を開始することができない。制御信号の終了後は、キ
ャパシタからの電流は所定の時間、例えば約3ミリ秒の
間、トランジスタスイッチのベース駆動を維持する。
【0013】
【実施例】切換モード垂直偏向装置および制御回路は、
一般的に言って、チャンネル変更期間中動作する出力段
10、帰還段12、垂直周波数ランプ信号発生段14、
水平周波数ランプ信号発生段16および垂直周波数ラン
プ信号修正段18からなっている。出力段10では、ダ
イオードD4は水平リトレース期間中導通する。電流は
アースからダイオードD4、蓄積コイルL、集積化高電
圧変成器の巻線WおよびキャパシタC11を経て流れ
て、該キャパシタC11を充電する。キャパシタC11
の電荷により、該キャパシタC11より垂直偏向ヨーク
のコイルを通って偏向電流を流通させる。サイリスタ、
例えばシリコン制御整流器SCRは水平トレース期間の
一部の期間中導通する。SCRの導通期間中、電流はキ
ャパシタC11から巻線W、蓄積コイルLおよびSCR
を経てアースに流れる。SCRを経由する導通時間は制
御回路16の出力によって制御される。抵抗R23はヨ
ークダンピング抵抗として偏向ヨークと並列に接続され
ている。抵抗R20は垂直センタリングを与えるもので
ある。
【0014】帰還段12は垂直周波数の一般にはパラボ
ラ状帰還信号Vを受信する。ヨーク電流Iはキャパ
シタC3によって感知抵抗R5にAC結合されている。
偏向電流に関連するAC帰還信号成分Vは抵抗R10
を経て加算点20に供給される。抵抗R11、R12を
通るDC帰還信号路もまた加算点20に結合されてい
る。DC帰還信号路はキャパシタC20と抵抗R13と
からなるRC回路網を含んでいる。この回路網は一般に
パラボラ状帰還信号を積分する作用を有し、偏向電流に
関連する概してS字成形された帰還信号Vを生成す
る。
【0015】垂直周波数ランプ信号発生段14はエミッ
タホロワ構成に接続されたトランジスタQ6を含んでい
る。抵抗R14、R22、およびR39を含む抵抗回路
網に供給されたフライバックパルスはダイオードD2に
よって整流されてキャパシタC4および抵抗R431の
両端間にDC電圧を発生させる。チャンネル変更期間以
外の正規動作期間中は、トランジスタQ6のベースのD
Cバイアスは抵抗R7およびR4によって固定されてい
る。DC信号はキャパシタC19によって積分されてラ
ンプ信号が生成される。抵抗R1を経てトランジスタQ
5のベースに供給された垂直リセットパルスVは該ト
ランジスタQ5を周期的に導通させて、キャパシタC1
9を垂直偏向周波数で放電させる。垂直リセットパルス
のパルス幅はTVRと示されており、このパルス幅T
VRは波形V、Vに反映される。トランジスタQ5
のベースは抵抗R1、R432によってバイアスされ
る。その結果、トランジスタQ6のベースに垂直周波数
ランプ信号Vが発生し、この垂直周波数ランプ信号は
該トランジスタQ6のエミッタに僅かに振幅が減少して
現れる。抵抗R21とキャパシタC18とによって形成
された帰還路は信号V10によって示すようにランプ信
号を僅かにパラボラ状に歪ませて、帰還路中のある種の
歪みを修正する。垂直周波数ランプ信号は抵抗R9を経
て加算点20に供給される。抵抗R22は可変高さ調整
を行うための可変抵抗器である。
【0016】制御回路16は比較器U1と、並列に接続
されたツエナーダイオードZ1、キャパシタC22およ
び抵抗R26によって構成された水平周波数ランプ信号
発生器を含んでいる。ツエナーダイオードZ1のアノー
ドを含む並列回路の端子は接地されており、ツエナーダ
イオードZ1のカソードに接続された上記並列接続の他
方の端子は比較器U1の一方の入力、例えば反転入力と
ダイオードD1のカソードに接続されている。能動スイ
ッチあるいは増幅器をもたない水平周波数ランプ信号発
生器は受動回路網であるので、水平周波数ランプ信号波
形はフライバックパルス中のエネルギから発生される。
フライバックパルスは抵抗R42を経てダイオードD1
のアノードに供給される。比較器U1の他の入力例えば
非反転入力は加算点20に結合されている。波形V
垂直周波数ランプ信号V、AC帰還信号VおよびD
C帰還信号V組み合わせを表している。比較器U1
の出力は抵抗R19を経てSCRのゲートに結合されて
いる。
【0017】制御回路16は、切換モード垂直出力段を
制御するのに必要なDC電圧基準レベルと水平周波数基
準ランプ信号の双方を発生する。比較器U1は組み合わ
せ誤差増幅器および位相反転器への電圧源として作用す
る。波形Vのフライバックパルスの部分の期間中は、
抵抗R42を通って流れる電流は最初はキャパシタC2
2をツエナーダイオードZ1の定格電圧、図示の実施例
では6.2Vに充電する。従って、抵抗R42を経て供
給される電流はツエナーダイオードZ1を通ってアース
に流れる。フライバックパルスが終了した後はダイオー
ドD1は逆バイアスされ、キャパシタC22は抵抗R2
を通って放電して、必要なランプ信号の傾斜を画定す
る。生成されたランプ信号は電圧信号Vのフライバッ
クパルスの振幅の変化には実質的に無関係である。基準
用ツエナーダイオードZ1は、ツエナー電流のデューテ
ィサイクルが小さいために、無視し得る電力消費でその
全定格電流IzTで駆動される。ランプ信号のDC電圧
基準レベルは比較器の出力に対するDC電圧基準レベル
になる。DC電圧基準レベルはランプ信号に無関係にセ
ットされるとは限らない。信号Vの各連続するランプ
形状のパルスは垂直周波数ランプ信号Vによって異な
る順次に高いレベルでサンプルされる。これによってS
CRのゲートの導通状態に必要な変調を与え、垂直偏向
電流を与える。
【0018】図2乃至図9の各波形において、上側の波
形は比較器U1の出力、すなわち信号V−信号V
示す。図2、図4、図6、図8の各波形において、下側
の波形は蓄積コイルおよび変成器の巻線を通って流れ
る電流Iを示し、時間スケールは水平偏向周波数を示
す。図3、図5、図7、図9において、下側の波形はヨ
ークを通って流れる電流Iを示し、時間スケールは垂
直偏向周波数を示す。水平偏向周波数の引伸ばされた時
間スケールで示された図2の波形の時間位置は太い垂直
のバーによって示されており、これは図3の垂直走査の
開始と示された部分に相当する。水平偏向周波数の引伸
ばされた時間スケールで示された図4の波形の時間位置
は太い垂直のバーで示されており、これは図5の垂直走
査の中央と示された部分に相当する。水平偏向周波数の
引伸ばされた時間スケールで示された図6の波形の時間
位置は太い垂直のバーで示されており、これは図7の垂
直走査の終了と示された部分に相当する。水平偏向周波
数の引伸ばされた時間スケールで示された図8の波形の
時間位置は太い垂直のバーで示されており、これは図9
の垂直リトレースと示された部分に相当する。
【0019】水平リトレースパルスはダイオードD4を
順バイアスし、電流IはアースからダイオードD4、
コイルL、および巻線Wを経てキャパシタC11に流れ
てこれを充電する。ダイオードD4は水平トレース期間
中は逆バイアスされて導通を停止し、この水平トレース
期間中キャパシタC11は放電して、垂直偏向コイルを
通って偏向電流、すなわちヨーク電流Iを流通させ
る。電流I、従って電流IはSCRの動作がなけれ
ば実質的に一定である。SCRは比較器U1によって供
給されるゲートパルスに応答して導通する。ゲートパル
スは各水平トレースの一部分中に生ずる。SCRが導通
すると、キャパシタC11によって放電された電流の幾
らかはIから分離して巻線W、蓄積コイルLおよびS
CRを経てアースへと流れる。この時の電流Iの流れ
は負である。各連続する水平トレース期間は、SCRの
順次に長くなるゲート導通期間と関連しており、より大
きな負電流 を生じさせ、ヨーク偏向電流Iをより
小さくする。SCRの導通が次第に大きくなり、それに
対応してヨーク電流Iが減少することにより、鋸歯状
の所望の垂直偏向波形が形成される。
【0020】図2および図3で、垂直走査の開始近くで
SCRはほぼ最小時間の間ゲートされてオンになり、電
流IL はほとんど正で、偏向電流IY はほとんど最大に
なる。図4および図5で、垂直走査の中央近くでSCR
は最小と最大のほぼ中間の間ゲートされてオンになり、
電流IL は約半分が正、半分が負になり、偏向電流IY
は最小と最大との間の中間近くになる。図6および図7
で、垂直走査の終了近くでSCRは最大時間に近い間ゲ
ートされてオンになり、電流IL は正の場合よりもさら
に大きな負になり、偏向電流IY は最小近くになる。
【0021】図8および図9に示す垂直リトレース期間
中は、波形Vに示す垂直リセットパルスの期間のほと
んどの期間中、比較器によってゲートパルスは与えられ
ないので、SCRはターンオフしている。ダイオードD
4は各水平リトレースパルスの部分の間、順バイアスさ
れるので、キャパシタC11を充電するために正の電流
が供給される。キャパシタ11はまた垂直偏向コイ
ルのインダクタンスに蓄積されたエネルギによって充電
される。垂直周波数ランプ信号V(修正されてV10
になる)、AC帰還信号VおよびDC帰還信号V
加算点20で組み合わされてその大きさが水平周波数ラ
ンプ信号Vに対するサンプルレベルを設定するのに十
分の大きさになると、SCRは次の垂直トレース期間の
ために再び順次に導通する。
【0022】水平周波数ランプ信号発生器は水平フライ
バックパルス源と比較器U1の非反転入力との間に結合
されている。これによって全制御装置の過渡応答性が改
善され、制御装置が垂直帰還利得の不所望な擾乱、ラス
タの直線性の擾乱を生じさせることはない。さらに、通
常必要とする素子よりも遙に少ない素子で所定のDC電
圧基準レベルをもった水平周波数ランプ信号を発生させ
ることができる。
【0023】
【発明の効果】チャンネルを変更すると同期信号は消失
する。垂直偏向装置中の多くのタイミング制御回路は、
垂直同期パルスが消失したときは垂直偏向周波数よりも
わずかに低い周波数で自走モードで動作すると仮定す
る。これによってラスタの垂直の崩れを防止し、陰極線
管が損傷を受けるのを防止する。信号V5 中の連続する
垂直リセットパルス相互間の時間は、自走モード期間中
は周波数が低下した結果長くなる。隣接するリセットパ
ルス相互間の時間が長くなると、垂直周波数ランプ信号
4 の振幅は不所望に増大し、チャンネル変更期間中も
残そうとするスクリーン上の表示位置を乱す可能性があ
る。垂直周波数ランプ信号修正回路18は垂直周波数ラ
ンプ信号V4 のこの好ましくない振幅変動を補償する。
テレビジョン受像機の多くの機能を制御するマイクロプ
ロセッサ30は、とりわけ抵抗R49を経てトランジス
タスイッチQ4のベースに供給されるチャンネル変更
(CH、CHG)信号V9 を発生する。抵抗R44はチ
ャンネル変更出力ピンと+5Vの電源との間に接続され
ており、+5Vの電源はまたトランジスタQ4のコレク
タに結合されている。抵抗R461、R50およびキャ
パシタC27からなる回路網はテレビジョン受像機中の
他の場所で使用されている「SYNC KILL(同期
消去)」と示された出力信号を発生する。チャンネル変
更信号はまたダイオードD3を経てTV PIXと示さ
れたマイクロプロセッサの出力ピンに結合されている。
従って、チャンネル変更ピンの出力はTV PIX信号
を発生するが、TV PIX出力はチャンネル変更制御
信号として有効にはならない。抵抗R50とダイオード
D3との接続点にはOSD POSと示されたスクリー
ン上表示位置制御信号が発生する。トランジスタQ4が
導通してダイオード11が順バイアスされると、キャパ
シタC25を充電し、抵抗R16を経てトランジスタQ
7にベース駆動電流を供給する。トランジスタQ7のベ
ースは抵抗R462によってバイアスされる。トランジ
スタQ7が導通すると、抵抗R45は抵抗R4とトラン
ジスタQ5のコレクタとの接続点とアースとの間に接続
される。これは垂直周波数ランプ信号V4 のDC基準を
有効に変更し、最大振幅は垂直同期信号が存在するとき
の最大振幅により一層緊密に対応するようになる。従っ
て、スクリーン上の表示の多くは実質的にチャンネル変
更期間中の位置、特にチャンネル番号のようにラスタの
頂部近くの位置に留まることになる。チャンネル制御信
号が存在しない間も、垂直周波数ランプ信号発生回路は
何らの影響も受けない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の特徴を具えた制御回路を具備した切
換モード垂直偏向装置の主要部の回路図である。
【図2】垂直走査の開始近くにおける図1に示すこの発
明による切換モード垂直偏向装置の動作を説明するのに
有効な波形図である。
【図3】垂直走査の開始近くにおける図1に示すこの発
明による切換モード垂直偏向装置の動作を説明するのに
有効な波形図である。
【図4】垂直走査の中心部近くにおける図1に示すこの
発明による切換モード垂直偏向装置の動作を説明するの
に有効な波形図である。
【図5】垂直走査の中心部近くにおける図1に示すこの
発明による切換モード垂直偏向装置の動作を説明するの
に有効な波形図である。
【図6】垂直走査の終了近くにおける図1に示すこの発
明による切換モード垂直偏向装置の動作を説明するのに
有効な波形図である。
【図7】垂直走査の終了近くにおける図1に示すこの発
明による切換モード垂直偏向装置の動作を説明するのに
有効な波形図である。
【図8】垂直リトレース時の図1に示すこの発明による
切換モード垂直偏向装置の動作を説明するのに有効な波
形図である。
【図9】垂直リトレース時の図1に示すこの発明による
切換モード垂直偏向装置の動作を説明するのに有効な波
形図である。
【符号の説明】
10 出力段 12 帰還段 14 垂直ランプ信号発生段 16 水平ランプ信号発生段 U1 比較器 V1 帰還信号 V2 AC帰還信号 V3 S字成形帰還信号 V4 垂直ランプ信号 V7 フライバックパルス V8 水平周波数駆動信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジエームズ アルバート ウイルバ アメリカ合衆国 インデイアナ州 イン デイアナポリス ノース・アーリント ン・アベニユ 931 (56)参考文献 特開 昭50−120516(JP,A) 特開 昭56−6577(JP,A) 特開 昭52−95116(JP,A) 特開 昭51−108721(JP,A) 米国特許4544864(US,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライバックパルスに応答して、このフ
    ライバックパルスの大きさには実質的に無関係で、しか
    も実質的に一定の電圧基準レベルにクランプされた水平
    周波数のランプ駆動信号を発生する水平周波数ランプ駆
    動信号発生回路を含み、 特徴として、 入力として上記水平周波数のランプ駆動信号を受信する
    ように結合され、上記水平周波数のランプ駆動信号の上
    記電圧基準レベルに対応するDC電圧基準レベルを有す
    る、偏向コイルを駆動するための制御信号を発生する出
    力を有する増幅器と、 上記増幅器の入力として上記偏向コイルから供給される
    偏向電流に関連する信号に対する帰還路と、 上記制御信号をパルス幅変調するために、上記増幅器に
    入力として供給される垂直周波数の波形を発生する手段
    と、 を含む垂直偏向装置。
  2. 【請求項2】 垂直偏向コイルを駆動するための切換え
    モード垂直偏向出力段と、 垂直偏向電流に関連する帰還信号を発生する手段と、 垂直周波数ランプ信号を発生する手段と、 上記出力段における切換えを制御する出力を有し、入力
    として上記垂直周波数のランプ信号と上記帰還信号とを
    受信するように結合された比較器と、 水平フライバックパルスの供給源と上記比較器の入力と
    の間にDC結合されていて、上記水平フライバックパル
    ス中のエネルギからその振幅変動に実質的に無関係で、
    実質的に一定の電圧基準レベルをもった水平周波数のラ
    ンプ駆動信号を発生する受動回路網と、を含み、 上記水平周波数のランプ駆動信号の上記電圧基準レベル
    が上記比較器に対するDC電圧基準レベルを設定する、 切換モード垂直偏向装置。
  3. 【請求項3】 偏向コイルを駆動する偏向出力段と、入力として上記垂直周波数の波形と水平周波数のランプ
    駆動信号、および帰還信号を受信するように結合されて
    おり、上記偏向出力段の切換えを制御するための出力を
    有する比較器と、 パルス幅変調信号によって制御される切換え出力段と、 を含む上記増幅器と、 偏向電流に関連する上記帰還信号を発生する手段と、を有し、 上記比較器の出力は、上記水平周波数のランプ駆動信
    号、上記垂直周波数の波形および上記DC帰還信号に応
    答し、上記水平周波数のランプ駆動信号の電圧基準レベ
    ルに対応するDC電圧基準レベルを有するものである、 請求項1に記載の垂直偏向装置。
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