JP3461072B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP3461072B2
JP3461072B2 JP31094995A JP31094995A JP3461072B2 JP 3461072 B2 JP3461072 B2 JP 3461072B2 JP 31094995 A JP31094995 A JP 31094995A JP 31094995 A JP31094995 A JP 31094995A JP 3461072 B2 JP3461072 B2 JP 3461072B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力する1次交
流電力を1次整流回路により全波整流した1次直流電力
を、平滑コンデンサを備えた1次平滑回路により平滑し
てトランスの1次巻線とスイッチング素子との直列回路
に印加し、そのスイッチング素子をスイッチングするこ
とによりトランスの2次巻線に誘起される2次交流電力
を、2次整流平滑回路によって整流平滑して2次直流電
力として負荷に出力するスイッチング電源装置に関す
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源装置はコストが安く小
型軽量で、しかも変換効率が優れているため、各種の電
子機器の電源装置として広く用いられている。図13
は、最も一般的で広く知られている従来のスイッチング
電源装置の構成の一例を示す回路図である。
【0003】図13に示したスイッチング電源装置は、
商用交流電源1から入力端子20a,20bを介して入
力する1次交流電力を、ダイオードブリッジ21によっ
て全波整流し、平滑用のコンデンサC5で平滑した後、
トランス22の1次巻線Npと直列に接続されたトラン
ジスタQ5によりスイッチングし、該スイッチングによ
ってトランス22の2次巻線Nsに誘起された2次交流
電力を2次整流平滑回路23が整流平滑して、2次直流
電力として正負の出力端子24a,24bから負荷9に
出力する。
【0004】スイッチング制御回路(SWC)25は、
出力端子24a,24bの近傍で検出した出力電圧に応
じたパルス幅の駆動パルスを、トランジスタQ5に出力
してオン・オフさせることにより、スイッチング電源装
置の出力電圧が予め設定した電圧になるように制御す
る。
【0005】しかしながら、1次直流電力を平滑する1
次平滑回路は、図13に示したようにコンデンサC5の
みからなるコンデンサ入力型の平滑回路であるため、入
力する交流電流の導通角が狭く、電流のピーク値が大き
くなって、商用交流電源1及び該電源1に接続された他
の機器に悪影響を及ぼすと共に、入力電流に商用周波数
の高周波成分が多く含まれるから、リップル成分も増大
し、発熱などによってコンデンサC5の寿命も短かくな
る。
【0006】このようなコンデンサ入力型の平滑回路の
問題点を解決するために、図13のダイオードブリッジ
21とコンデンサC5との間にチョークコイルを介挿し
たチョーク入力型の平滑回路が知られている。チョーク
入力型の平滑回路は、コンデンサ入力型に比べて交流電
流の導通角が広くなって、電流のピーク値が抑えられる
から、商用交流電源1及び該電源1に接続された他の機
器ならびにコンデンサC5の寿命に対する悪影響が遙か
に減少する。
【0007】しかしながら、商用交流電源1の周波数の
ような低周波用のチョークコイルが有効に作用するため
には、数mH乃至数十mHもの大きなインダクタンスが
必要であるから、チョークコイルが大型で重くなって、
コストが大幅にアップするのみならず、コイルの抵抗分
も増大する。さらにインダクタンスによる位相遅れも大
きくなり、かえって力率が低下するという問題があっ
た。
【0008】そのため、図14に示すように、ダイオー
ドブリッジ21とコンデンサC5との間に、高周波用の
チョークコイルCH6,ダイオードD6,トランジスタ
Q6,駆動パルス発生回路(DPG)27及び電流検出
手段例えばカレントトランス(CT)28からなるアク
ティブフィルタ26を介挿し、入力電流の波形整形を行
なって力率を向上させると共に、高周波成分を低減した
スイッチング電源装置があった。
【0009】すなわち、図14に示したアクティブフィ
ルタ26は、トランジスタQ6がオンの時に、ダイオー
ドブリッジ21から出力される直流電流がチョークコイ
ルCH6,カレントトランス28,トランジスタQ6か
らなる直列回路に流れて、チョークコイルCH6を励起
する。トランジスタQ6がオフになると、蓄積された励
起エネルギが電流に再変換され、チョークコイルCH6
に発生した逆起電力とダイオードブリッジ21の出力電
圧とが加算されて、ダイオードD6を介してコンデンサ
C5を充電する。
【0010】駆動パルス発生回路27は、コンデンサC
5の端子間電圧を検出して該電圧を安定化するために、
ダイオードブリッジ21の出力電圧を検出してその全波
整流電圧波形に比例した基準波形を形成すると共に、ト
ランジスタQ6がオンの時にチョークコイルCH6に流
れる励起電流をカレントトランス28により検出し、励
起電流のピーク値が基準波形に追従するようにデューテ
ィ比を制御した駆動パルスを出力して、トランジスタQ
6をオン・オフさせる。
【0011】したがって、図示しない商用交流電源から
ダイオードブリッジ21に入力する交流電流は、その交
流電圧に(正負とも)比例した正弦波形になるから、力
率は殆んど100%、入力電流の半波毎の導通角は略1
80°になり、入力電流の過大なピーク値と共に高周波
成分もなくなって、商用交流電源側への悪影響は皆無に
近くなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図14
に示したスイッチング電源装置は、スイッチングコンバ
ータが2段構成になり、特に駆動パルス発生回路27は
その構成及び作用がスイッチング制御回路25よりも複
雑であるため、構成部品点数が増大してコストが上昇
し、大型化することが避けられない。
【0013】さらに、スイッチング制御回路25と駆動
パルス発生回路27がそれぞれ出力する駆動パルスは、
互いに周波数が独立であるだけでなくパルス幅もそれぞ
れ変化するから、その高周波成分も複雑に変化し、それ
らが互いに干渉し合って低周波域から遙かに高周波域ま
で及ぶ広帯域のノイズが発生する。そのため、電波障害
などEMIに関係するトラブルが発生し易いという問題
があった。
【0014】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、スイッチング電源装置の1次平滑回路の構成を
簡素化してコスト上昇と大型化を防ぎ、しかもノイズの
発生と入力電流のピーク値を抑えて、力率を向上させる
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、入力する1次交流電力を1次整流回路に
より全波整流した1次直流電力を、平滑コンデンサを備
えた1次平滑回路により平滑してトランスの1次巻線と
スイッチング素子との直列回路に印加し、そのスイッチ
ング素子をスイッチングすることによりトランスの2次
巻線に誘起される2次交流電力を、2次整流平滑回路に
よって整流平滑して2次直流電力として負荷に出力する
スイッチング電源装置において、次のようにしたもので
ある。
【0016】すなわち、1次整流回路の両出力端子と、
トランスの1次巻線とスイッチング素子との直列回路の
両端とをそれぞれ結ぶラインの一方をホットライン、他
方をコモンラインとして、上記トランスに1次巻線及び
2次巻線と独立した3次巻線を設け、該3次巻線と上記
スイッチング素子のスイッチング周波数に対応する高周
波用のチョークコイルとの直列回路によって、1次整流
回路のホット側出力端子とコモン側端子が上記コモンラ
インに接続された平滑コンデンサのホット側端子とを結
んで、該平滑コンデンサを充電する充電回路を形成し、
上記ホットラインと平滑コンデンサのホット側端子との
間に該平滑コンデンサを放電させる向きに放電用ダイオ
ードを接続したものである。
【0017】上記スイッチング電源装置において、上記
ホットラインの上記充電回路が接続された点と放電用ダ
イオードが接続された点との間に、放電用ダイオード
を通った電流の1次整流回路側への逆流を防止する逆流
防止用ダイオードを挿入するとよい。
【0018】また、上記トランスの3次巻線と上記チョ
ークコイルとの接続点と上記コモンラインとの間に転流
用ダイオードを接続するとよい。
【0019】あるいは、上記充電回路中に、上記トラン
スの3次巻線及び上記チョークコイルに直列に、充電
回路の各部の動作を安定させる安定用ダイオードを介挿
してもよい。
【0020】さらに、上記1次整流回路の両出力端子
間、上記平滑コンデンサの両端子間、上記放電用ダイオ
ードのホットライン側と上記平滑コンデンサのコモンラ
イン側との間のうち、少くとも1個所に上記スイッチン
グ素子のスイッチングによる高周波ノイズをバイパスさ
せるための小容量のコンデンサを接続すればなおよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して具体的に説明する。図1は、この発明の第
1の実施の形態であるスイッチング電源装置の構成の一
例を示す回路図である。
【0022】図1に示したスイッチング電源装置10
は、1次交流電力の入力端子2a,2bと、1次整流回
路であるダイオードブリッジ3と、トランス6の3次巻
線N3,高周波用のチョークコイルCH,平滑コンデン
サであるコンデンサC1,放電用ダイオードであるダイ
オードD1からなる1次平滑回路と、トランス6の1次
巻線N1,2次巻線N2,スイッチング素子であるトラ
ンジスタ(FETでもよい)Q,スイッチング制御回路
(SWC)5,2次整流平滑回路7からなるスイッチン
グコンバータと、2次直流電力の正負の出力端子8p,
8nとにより構成されている。
【0023】商用交流電源1から入力端子2a,2bを
介して入力する1次交流電力は、ダイオードブリッジ3
により全波整流されてその正負の出力端子3p,3nか
ら出力され、それぞれホットラインである正のライン4
p及びコモンラインである負のライン4nを介して、ス
イッチングコンバータのトランス6の1次巻線N1とト
ランジスタQとの直列回路に供給される。
【0024】トランス6の3次巻線N3の一端は、接続
点Aにおいてライン4pに接続され、3次巻線N3の他
端は、互いに直列に接続されたチョークコイルCH,コ
ンデンサC1を経てライン4nに接続されている。さら
に、チョークコイルCHとコンデンサC1の接続点に
は、コンデンサC1を放電させる向きにダイオードD1
の一端が接続され、その他端は接続点Bにおいてライン
4pに接続されて、1次平滑回路が構成されている。
【0025】1次平滑回路に続くスイッチングコンバー
タは、トランス6の1次巻線N1に流れる電流をトラン
ジスタQが高速でスイッチングすることにより、2次巻
線N2に誘起された高周波の2次交流電力が、2次整流
平滑回路7によって整流平滑されて2次直流電力に変換
され、出力端子8p,8nに接続された負荷9に出力さ
れる。
【0026】スイッチング制御回路5は、出力端子8
p,8nの近傍で2次直流電力の出力電圧を検出し、検
出された電圧を予め設定した電圧と比較して、検出電圧
が高ければトランジスタQに出力する駆動パルスのデュ
ーティ比を下げ、低ければデューティ比を上げてトラン
ジスタQのオン・オフを制御することにより、出力電圧
を設定電圧に保持する。
【0027】図2は、図1に示した2次整流平滑回路7
の構成の一例を示す回路図である。図2に示した2次整
流平滑回路7は、一般的によく知られているように、ト
ランジスタQ(図1)がオンになってフォワード方式の
トランス6の図示しない1次巻線に電流が流れた時に、
2次巻線N2に誘起される2次交流電力によって上端が
正になり、電流は整流用のダイオードD7,チョークコ
イルCH2を流れて平滑用のコンデンサC2を充電する
と共に、チョークコイルCH2を励起する。
【0028】トランジスタQがオフになると、2次巻線
N2の起電力は0になってダイオードD7はオフになる
が、チョークコイルCH2には逆起電力が発生して右端
が正になり、蓄積された励起エネルギが電流に再変換さ
れて、コンデンサC2と転流用のダイオードD8を流
れ、コンデンサC2を充電する。コンデンサC2に充電
され平滑された2次直流電力は、出力端子8p,8nを
介して接続された負荷9(図1)に出力される。
【0029】図1において、トランス6の3次巻線N3
の巻き方向は、1次巻線N1の巻き方向に対して正逆い
ずれの場合でもほぼ同様に作用するが、以下、トランジ
スタQがオンになって1次巻線N1に電流が流れた時
に、3次巻線N3にはその下端が正になる方向に起電力
が誘起される場合を例にとって説明する。また、コモン
ラインである負のライン4nを各部電圧の基準(0V)
にして、ダイオードブリッジ3の出力電圧の瞬時値をV
i、コンデンサC1の端子間電圧をVcとする。
【0030】瞬時値Viは商用交流電源1の周波数(商
用周波数)の2倍の周波数を基本波として変化するが、
このような低周波に対しては、高周波用のチョークコイ
ルCHは殆んどインダクタとして作用せず、スイッチン
グ制御回路5が出力する駆動パルスに応じてオン・オフ
するトランジスタQのスイッチング周波数に対しては、
チョークコイルCHがインダクタとして作用する。
【0031】トランジスタQがオンの時にトランス6の
1次巻線N1に流れる電流は、瞬時値Viが端子間電圧
Vcより高い間はダイオードブリッジ3から供給され、
逆の場合はコンデンサC1からダイオードD1を介して
供給されることは説明するまでもないが、1次巻線N1
に電流が流れることによって、3次巻線N3にその下端
が上端に対して正になる方向に起電力が発生するから、
3次巻線の下端の電圧は接続点(以下単に「点」ともい
う)A,Bより起電力分だけ高くなる。
【0032】そのため、1次巻線N1の電流ソースがダ
イオードブリッジ3であっても、コンデンサC1であっ
ても、供給される電流の一部は、点Aから3次巻線N
3,チョークコイルCH,コンデンサC1を通って流
れ、コンデンサC1を充電すると共に、この場合はイン
ダクタとして作用するチョークコイルCHを励起するよ
うに作用する。
【0033】トランジスタQがオフになると、3次巻線
N3の起電力は0になるが、チョークコイルCHに逆起
電力が発生するから、チョークコイルCHのコンデンサ
C1との接続点の電圧は点A,Bに対して高くなり、チ
ョークコイルCHに蓄積された励起エネルギが再変換さ
れた電流がコンデンサC1に流れて充電する。すなわ
ち、コンデンサC1の端子間電圧Vcがダイオードブリ
ッジ3の出力電圧の瞬時値Viより高い期間は、上記の
通り作用して、コンデンサC1の放電電流の一部が還元
される。
【0034】また、瞬時値Viが端子間電圧Vcより高
い期間は、ダイオードブリッジ3から出力される電流の
一部が、点Aから3次巻線N3を通り、インダクタとし
て作用しないチョークコイルCHをショート的に通過し
てコンデンサC1を充電するが、そのダイオードブリッ
ジ3からの電流に、スイッチングによって3次巻線N3
とインダクタとして作用するチョークコイルCHとから
なる充電回路に発生する既に説明した電流が重畳されて
コンデンサC1を充電する。
【0035】したがって、商用交流電源1から入力する
交流電流のピーク値が抑えられて力率が向上し、ノイズ
の発生もない。また、スイッチング電源装置10に用い
たチョークコイルCHは、トランジスタQのスイッチン
グ周波数に対応する高周波用のチョークコイルであるか
ら、従来のチョーク入力型の平滑回路に用いる低周波用
のチョークコイルに比べて、遙かに小型軽量であり、コ
ストも安い。
【0036】図3は、この発明の第2の実施の形態で
るスイッチング電源装置の構成の一例を示す回路図であ
る。図3に示したスイッチング電源装置11は、1次平
滑回路を構成する部分が異なるだけで、その他は図1に
示したスイッチング電源装置10と同じであるから、同
一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0037】図3に示したスイッチング電源装置11の
1次平滑回路が、スイッチング電源装置10の1次平滑
回路と異なる所は、ホットラインである正のライン4p
とそれぞれトランス6の3次巻線N3及びダイオードD
1との接続点A,Bのうち、点Aをダイオードブリッジ
3側、点Bを1次巻線N1側にそれぞれ配置して、点A
及びBの間に、電流が点Aから点Bに向うように、逆流
防止用ダイオードであるダイオードD2を接続して、コ
ンデンサC1の放電電流がダイオードブリッジ3側に逆
流しないようにしたことである。
【0038】ダイオードD2を設けてコンデンサC1の
放電電流の逆流を防止したことにより、ダイオードブリ
ッジ3の出力電圧の瞬時値ViがコンデンサC1の端子
間電圧Vcより高い間は、点A,B共にその電圧は瞬時
値Viになり、逆に低い場合は点Aの電圧は瞬時値Vi
と共に変化するが、点Bの電圧は端子間電圧Vcに保持
される。
【0039】そのため、チョークコイルCHのコンデン
サC1側の端子の電圧は、常にその電圧が瞬時値Viで
ある点Aよりも、トランジスタQのオン・オフに従って
3次巻線N3に発生する起電力又はチョークコイルCH
に発生する逆起電力の電圧分だけ高くなる。
【0040】したがって、ダイオードブリッジ3の出力
電圧すなわち1次交流電力の電圧の絶対値である瞬時値
Viが、コンデンサC1の端子間電圧Vcより低い間で
あっても、瞬時値Viと3次巻線N3の起電力又はチョ
ークコイルCHの逆起電力の電圧分との和が端子間電圧
Vcより高ければ、商用交流電源1から交流電流が入力
して、コンデンサC1を充電するから、スイッチング電
源装置10の1次平滑回路の効果に加えて導通角がより
広くなり、その分だけ入力交流電流のピーク値が低くな
って力率がさらに向上し、ノイズの発生も抑えられる。
【0041】図4及び5は、この発明の第3の実施の形
態であるスイッチング電源装置の構成の一例をそれぞれ
示す回路図である。図4及び図5に示したスイッチング
電源装置12及び13は、1次平滑回路を構成する部分
が異なるだけで、その他は図1及び図3に示したスイッ
チング電源装置10及び11とそれぞれ同じであるか
ら、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0042】図4及び図5に示したスイッチング電源装
置12及び13の1次平滑回路が、スイッチング電源装
置10及び11の1次平滑回路とそれぞれ異なる所は、
トランス6の3次巻線N3とチョークコイルCHの接続
点Xと、コモンラインである負のライン4nとの間に、
電流がライン4nから接続点Xに流れる向きに、転流用
ダイオードであるダイオードD3をそれぞれ接続したこ
とである。
【0043】このように、チョークコイルCHとコンデ
ンサC1との直列回路に並列に、コンデンサC1を充電
する向きにダイオードD3を接続したことにより、トラ
ンジスタQがオフになった時にチョークコイルCHの励
起エネルギが再変換された電流は、ダイオードブリッジ
3と3次巻線N3とを通ることなく、ダイオードD3を
介して直接にコンデンサC1を充電する。
【0044】したがって、ダイオードブリッジ3に入力
している1次交流電力の電圧変動の影響を受けること
も、3次巻線N3を介してトランス6の1次巻線N1,
2次巻線N2に影響を及ぼすこともないから、3次巻線
N3とチョークコイルCHからなる充電回路によるコン
デンサC1の充電が確実に行なわれ、スイッチング電源
装置12又は13の作動が、それぞれスイッチング電源
装置10又は11に比べて、より安定化する。
【0045】図6及び図7は、それぞれ図5に示したス
イッチング電源装置13における各部の電圧及び電流の
変化の一例を示す波形図であり、図6はコンデンサC1
の端子間電圧Vcがダイオードブリッジ3の出力電圧の
瞬時値Viの最大値よりも高い場合の、図7は端子間電
圧Vcが瞬時値Viの最大値よりも低い場合の、それぞ
れ電圧波形及び電流波形を示している。
【0046】図6及び図7の(A)は、それぞれ端子間
電圧Vcと瞬時値Viの直流電圧の変化を示し、図6及
び図7の(B)は、それぞれ商用交流電源1からダイオ
ードブリッジ3に入力する一次交流電力の電流の変化を
示している。図6又は図7の(A)及び(B)は、いず
れも商用交流電源1の周波数が50Hz、従って全波整
流した瞬時値Viの基本波が100Hzの場合の例を示
し、横軸にとった時間軸は1目盛5msである。
【0047】負荷9が軽負荷で供給する直流電流が少な
い時は、図6の(A)に示したように、ダイオードブリ
ッジ3の出力電圧の瞬間時Viは常にコンデンサC1の
端子間電圧Vcよりも低い。しかしながら、この発明に
よる1次平滑回路13(図5)においては、瞬間時Vi
が0でなければ、図6の(B)に示したように交流電流
が入力し、しかもその波形は交流電圧に略比例している
から、力率が極めて高く殆んど100%に近いことが分
る。
【0048】負荷9が重負荷になって供給する直流電流
が増大すると、図7の(A)に示したように、コンデン
サC1の端子間電圧Vcが下ってダイオードブリッジ3
の出力電圧の瞬間時Viの最大値よりも低くなる。この
場合の端子間電圧Vcの波形は、従来のコンデンサ入力
型の平滑回路におけるコンデンサの端子間電圧の波形に
よく類似している。
【0049】しかしながら、入力する交流電流の波形は
図7の(B)に示したように、従来のコンデンサ入力型
の平滑回路の場合には交流電流が入力しないような、瞬
時値Viが端子間電圧Vcより低い間でも、0でなけれ
ば商用交流電源1から交流電流が入力する。したがっ
て、平滑コンデンサの容量と負荷とをそれぞれ同じにし
た場合に、端子間電圧Vcの低下分すなわち1次直流電
力の電圧のリップル分は、従来のコンデンサ入力型の平
滑回路に比べて、遥かに少なくなっている。
【0050】また、図7の(A)に示した瞬時値Viが
端子間電圧Vcを超えている期間、すなわち従来のコン
デンサ入力型の平滑回路における平滑コンデンサの充電
期間に相当する期間は、同図の(B)に示したように、
入力する交流電流の増加が認められるが、そのピーク値
も大幅に抑えられている。したがって、力率は図6に示
した場合よりも若干低下するが、その変動幅も僅かであ
る。
【0051】以上、図5に示したスイッチング電源装置
13の例について説明したが、図1及び図3,図4にそ
れぞれ示したスイッチング電源装置10乃至12の場合
も、負荷9の軽重に応じた端子間電圧Vc,瞬時値Vi
の各電圧波形、及び入力交流電流の波形は、図6及び図
7に示した各波形と同様である。
【0052】図8及び図9は、この発明の第4の実施の
形態であるスイッチング電源装置の構成の一例をそれぞ
れ示す回路図である。図8及び図9に示したスイッチン
グ電源装置14及び15は、1次平滑回路を構成する部
分が異なるだけで、その他は図1及び図3に示したスイ
ッチング電源装置10及び11とそれぞれ同じであるか
ら、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0053】図8及び図9に示したスイッチング電源装
置14及び15の1次平滑回路が、スイッチング電源装
置10及び11の1次平滑回路とそれぞれ異なる所は、
接続点Aとトランス6の3次巻線N3との間に、コンデ
ンサC1を充電する向きに安定用ダイオードであるダイ
オードD4をそれぞれ接続したことである。
【0054】なお、ダイオードD4は上記及び図示した
位置に限定されるものではなく、チョークコイルCH,
ダイオードD1,コンデンサC1の共通接続点Yと接続
点Aとの間、すなわち充電回路のいずれの位置にあって
も、極性方向が同じ(電流が点Aから点Yに流れる向
き)でさえあれば、それぞれ同様の作用及び効果が得ら
れる。
【0055】このように、ダイオードD4を充電回路中
に直列に接続したことにより、トランジスタQのオン・
オフに応じて3次巻線N3に起電力又はチョークコイル
CHに逆起電力がそれぞれ発生又は消滅しても、コモン
ラインであるライン4nに対する点A,B及び各素子の
両端子の電圧が安定するから、それに伴って1次平滑回
路が、したがってスイッチング電源装置14,15がそ
れぞれより安定化し、作用が確実になる。
【0056】図10及び図11は、この発明の第4の実
施の形態であるスイッチング電源装置の構成の他の一例
をそれぞれ示す回路図である。図10及び図11に示し
たスイッチング電源装置16及び17は、1次平滑回路
を構成する部分が異なるだけで、その他は図4及び図5
に示したスイッチング電源装置12及び13とそれぞれ
同じであるから、同一部分には同一符号を付して説明を
省略する。
【0057】図10及び図11に示したスイッチング電
源装置16及び17の1次平滑回路が、スイッチング電
源装置12及び13の1次平滑回路とそれぞれ異なる所
は、3次巻線N3とチョークコイルCHを結ぶラインと
転流用のダイオードD3との接続点Xと、チョークコイ
ルCHとの間に、コンデンサC1を充電する向きに安定
用ダイオードであるダイオードD5をそれぞれ接続した
ことである。
【0058】なお、ダイオードD5は上記及び図示した
位置に限定されるものではなく、チョークコイルCH,
ダイオードD1,コンデンサC1の共通接続点Yと接続
点Xとの間のいずれの位置にあっても、極性方向が同じ
(電流が点XからYに流れる向き)でさえあれば、それ
ぞれ同様の作用及び効果が得られる。
【0059】このように接続したダイオードD5は、同
じく安定用ダイオードであるダイオードD4(図8,
9)の位置を点Xと点Yとの間に限定したものであるか
ら、作用も全く同じである。しかしながら、転流用ダイ
オードD3を設けた場合は、安定用ダイオードを点Aと
点Xとの間に接続するよりも、点Xと点Yとの間に接続
した時の方がより安定になることが、実験的に確認され
た。
【0060】図12は、この発明の第5の実施の形態で
あるスイッチング電源装置の構成の一例を示す回路図で
ある。図12に示したスイッチング電源装置18は、図
1に示したスイッチング電源装置10において、ダイオ
ードブリッジ3の正負の出力端子3p,3n又は平滑コ
ンデンサC1の両端子間、あるいは放電用ダイオードD
1のホットライン4p側の接続点Bと平滑コンデンサC
1のコモンライン4n側の接続点との間のうち、少くと
も1個所に破線で示したように高周波ノイズをバイパス
させるための小容量のコンデンサCpを接続したもので
ある。
【0061】このように、コンデンサCpを接続するこ
とにより、トランジスタQのスイッチングにより発生す
る高周波ノイズをバイパスさせて、他の部分への電磁波
障害など、EMIに関係するトラブルを簡単に防止する
ことが出来る。なお、図12には第5の実施の形態とし
てスイッチング電源装置10に適用した場合を示した
が、図3乃至図5及び図8乃至図11にそれぞれ示した
スイッチング電源装置11乃至17に適用しても同様な
効果が得られることはいうまでもない。
【0062】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によるスイ
ッチング電源装置は、その1次平滑回路の構成が簡単で
小型軽量かつ安価でありながら、ノイズの発生と入力交
流電流のピーク値を抑えて、力率を向上させることが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態であるスイッチン
グ電源装置の構成の一例を示す回路図である。
【図2】図1に示した2次整流平滑回路の構成の一例を
示す回路図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態であるスイッチン
グ電源装置の構成の一例を示す回路図である。
【図4】この発明の第3の実施の形態であるスイッチン
グ電源装置の構成の一例を示す回路図である。
【図5】この発明の第3の実施の形態であるスイッチン
グ電源装置の構成の他の一例を示す回路図である。
【図6】図5に示したスイッチング電源装置の各部の電
圧及び電流の変化の一例を示す波形図である。
【図7】図5に示したスイッチング電源装置の各部の電
圧及び電流の変化の他の例を示す波形図である。
【図8】この発明の第4の実施の形態であるスイッチン
グ電源装置の構成の一例を示す回路図である。
【図9】この発明の第4の実施の形態であるスイッチン
グ電源装置の構成の他の例を示す回路図である。
【図10】この発明の第4の実施の形態であるスイッチ
ング電源装置の構成のさらに他の例を示す回路図であ
る。
【図11】この発明の第4の実施の形態であるスイッチ
ング電源装置の構成のさらに他の例を示す回路図であ
る。
【図12】この発明の第5の実施の形態であるスイッチ
ング電源装置の構成の一例を示す回路図である。
【図13】従来のコンデンサ入力型の平滑回路を用いた
スイッチング電源装置の構成の一例を示す回路図であ
る。
【図14】従来のアクティブフィルタを平滑回路として
用いたスイッチング電源装置の構成の一例を示す回路図
である。
【符号の説明】
1:商用交流電源 3:ダイオードブリッジ(1次整流回路) 4p:(正の)ライン(ホットライン) 4n:(負の)ライン(コモンライン) 6:トランス 7:2次整流平滑回路 9:負荷 10〜18:スイッチング電源装置 A,B,X,Y:接続点 C1:コンデンサ(平滑コ
ンデンサ) CH:チョークコイル Cp:小容量のコンデンサ D1:放電用ダイオード D2:逆流防止用ダイオード D3:転流用ダイオード D4,D5:安定用ダイオ
ード N1:1次巻線 N2:2次巻線 N3:3次巻線 Q:トランジスタ(スイッチング素子) Vi:ダイオードブリッジ3の出力電圧の瞬時値 Vc:コンデンサC1の端子間電圧

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力する1次交流電力を1次整流回路に
    より全波整流した1次直流電力を、平滑コンデンサを備
    えた1次平滑回路により平滑してトランスの1次巻線と
    スイッチング素子との直列回路に印加し、そのスイッチ
    ング素子をスイッチングすることにより前記トランスの
    2次巻線に誘起される2次交流電力を、2次整流平滑回
    路によって整流平滑して2次直流電力として負荷に出力
    するスイッチング電源装置において、 前記1次整流回路の両出力端子と、前記トランスの1次
    巻線とスイッチング素子との直列回路の両端とをそれぞ
    れ結ぶラインの一方をホットライン、他方をコモンライ
    ンとして、 前記トランスに前記1次巻線及び2次巻線と独立した3
    次巻線を設け、 該3次巻線と前記スイッチング素子のスイッチング周波
    数に対応する高周波用のチョークコイルとの直列回路に
    よって、前記1次整流回路のホット側出力端子と、その
    コモン側端子が前記コモンラインに接続された前記平滑
    コンデンサのホット側端子とを結んで、該平滑コンデン
    サを充電する充電回路を形成し、 前記ホットラインと前記平滑コンデンサのホット側端子
    との間に、該平滑コンデンサを放電させる向きに放電用
    ダイオードを接続したことを特徴とするスイッチング電
    装置
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスイッチング電源装置に
    おいて、 前記ホットラインの前記充電が接続された点と前記放電
    用ダイオードが接続された点との間に、前記放電用ダイ
    オードを通った電流の前記1次整流回路側への逆流を防
    止する逆流防止用ダイオードを挿入したことを特徴とす
    るスイッチング電源装置
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のスイッチング電源
    装置において、 前記トランスの3次巻線と前記チョークコイルとの接続
    点と前記コモンラインとの間に転流用ダイオードを接続
    したことを特徴とするスイッチング電源装置
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    スイッチング電源 置において、 前記充電回路中に、前記トランスの3次巻線及び前記チ
    ョークコイルに直列に、充電回路の各部の動作を安定
    させる安定用ダイオードを介挿したことを特徴とするス
    イッチング電源装置
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    スイッチング電源装置において、 前記1次整流回路の両出力端子間、前記平滑コンデンサ
    の両端子間、前記放電用ダイオードの前記ホットライン
    側と前記平滑コンデンサの前記コモンライン側との間の
    うち、少くとも1個所に前記スイッチング素子のスイッ
    チングによる高周波ノイズをバイパスさせるための小容
    量のコンデンサを接続したことを特徴とするスイッチン
    グ電源装置
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