JPH0614553A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH0614553A
JPH0614553A JP4164990A JP16499092A JPH0614553A JP H0614553 A JPH0614553 A JP H0614553A JP 4164990 A JP4164990 A JP 4164990A JP 16499092 A JP16499092 A JP 16499092A JP H0614553 A JPH0614553 A JP H0614553A
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Yutaka Usami
豊 宇佐美
Michihiko Nishiie
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電流高調波や電流歪みの発生を防止するととも
に力率を改善する。 【構成】交流電源21に全波整流回路22を介して接続
されたコンデンサ23、整流回路にトランス24の第1
巻線24aを介して接続されたスイッチング素子25と
ダイオード26の並列回路を有する第1の半波スイッチ
回路27、トランスの第2巻線24bに接続されたスイ
ッチング素子28とダイオード29の並列回路を有する
第2の半波スイッチ回路30、第2巻線と第2の半波ス
イッチ回路との直列回路に並列に接続された平滑コンデ
ンサ31、トランスの第3巻線24cにコンデンサ32
とチョークコイル33を介して接続された負荷34から
なり、コンデンサ23の容量を各半波スイッチ回路のス
イッチング周波数及び各部の回路定数によって限定され
る値に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電灯を高周波点灯さ
せる放電灯点灯装置や各種電子機器の電源等に使用され
る電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電力変換装置としては例
えば図7に示すプッシュプルインバータを使用したもの
が知られている。これは交流電源1に全波整流回路2の
入力端子を接続し、その全波整流回路2の出力端子に平
滑コンデンサ3を並列に接続している。そして平滑コン
デンサ3にはプッシュプルインバータ4が接続されてい
る。
【0003】プッシュプルインバータ4は、直列に第1
巻線5a及び第2巻線5bと、その第1巻線5a、第2
巻線5bと磁気的に結合された第3巻線5cを有するト
ランス5を設け、第1巻線5aと第2巻線5bとの接続
点を平滑コンデンサ3の正極端子に接続している。第1
巻線5aの非接続端を第1のスイッチング素子6と第1
のダイオード7の並列回路を有する第1の半波スイッチ
回路8を介して平滑コンデンサ3の負極端子に接続し、
第2巻線5bの非接続端を第2のスイッチング素子9と
第2のダイオード10の並列回路を有する第2の半波ス
イッチ回路11を介して平滑コンデンサ3の負極端子に
接続している。なお、第1、第2のスイッチング素子
6,9はトランジスタ等の極性を有するものでそれぞれ
第1、第2のダイオード7,10とは逆極性になってい
る。第1、第2のダイオード7,10はそのアノードが
平滑コンデンサ3の負極端子に接続している。
【0004】トランス5の第3巻線5cにコンデンサ1
2及びチョークコイル13を直列に介して負荷14を接
続している。なお、負荷としては放電灯等が使用され
る。
【0005】この装置においては、電源1が投入される
と、全波整流回路2と平滑コンデンサ3により平滑コン
デンサ3の両端間には直流電圧が発生する。そして第
1、第2のスイッチング素子6,9が駆動手段(図示せ
ず)により高周波で交互にオン、オフ制御される。今仮
に、第1のスイッチング素子6がオン、第2のスイッチ
ング素子9がオフしたとすると、第1の巻線5a→第1
のスイッチング素子6の方向で電流が流れ第1の巻線5
aに平滑コンデンサ3の両端間からの直流電圧が印加さ
れる。
【0006】同時に第3巻線5cにも巻数比に応じた電
圧が発生し、リアクトル素子13→負荷14→コンデン
サ12の方向に電流が流れる。
【0007】次に第1、第2のスイッチング素子6,9
のオン、オフが反転すると、今度は第2巻線5b→第2
のスイッチング素子9の方向で電流が流れ第2の巻線5
bに平滑コンデンサ3の両端間からの直流電圧が印加さ
れる。
【0008】これにより今度は第3巻線5cにそれまで
とは逆向きの電圧が発生し、コンデンサ12→負荷14
→リアクトル素子13の方向に電流が流れる。
【0009】このようにして負荷14には交流電力が供
給されることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来装置で
は、交流電源1からの入力電圧波形は図8の(a) に示す
ような正弦波となるが、入力電流波形は平滑コンデンサ
3への充電電流に等しく、図8の(b) に示すように平滑
コンデンサ3の充電期間に非常に大きなピーク値を持っ
た波形となる。そして入力電圧が平滑コンデンサ3の両
端間電圧よりも低い充電期間以外では充電電流は流れな
い。従って入力電流波形は休止区間をもった不連続波形
となる。このため電流高調波や電流歪みが発生する問題
があった。
【0011】また入力電流の力率が悪いので実効値が大
きくなるという問題があった。
【0012】そこで本発明は、入力電流波形を正弦波ま
たはそれに近い波形にでき、従って電流高調波や電流歪
みの発生を防止できるとともに力率を改善できる電力変
換装置を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、交流電源に入
力端子が接続された整流回路と、この整流回路の出力端
子間に接続されたコンデンサと、第1巻線、この第1巻
線と磁気結合した第2巻線並びに第1巻線、第2巻線と
磁気結合した第3巻線を備えたトランスと、整流回路の
出力端子にトランスの第1巻線を直列に介して接続され
た第1のスイッチング素子と第1のダイオードの並列回
路を有する第1の半波スイッチ回路と、トランスの第2
巻線に直列に接続された、第1のスイッチング素子とは
交互にスイッチング動作する第2のスイッチング素子と
第2のダイオードの並列回路を有する第2の半波スイッ
チ回路と、トランスの第2巻線と第2の半波スイッチ回
路との直列回路に並列に接続された平滑コンデンサと、
トランスの第3巻線にコンデンサとリアクトル素子を直
列に介して接続された負荷とからなり、電源からの入力
電流波形が連続となるように整流回路の出力端子間に接
続されたコンデンサの容量を各半波スイッチ回路のスイ
ッチング周波数及び各部の回路定数によって限定される
値に設定したものである。
【0014】
【作用】このような構成の本発明においては、整流回路
の出力端子間に接続されたコンデンサとトランスの第1
巻線とにより、入力電圧が比較的低くなったときに電源
から電流を回路側に引き込み入力電流波形を連続波形に
する。
【0015】またコンデンサの容量を各半波スイッチ回
路のスイッチング周波数及び各部の回路定数によって限
定される値に設定しているので、第1のスイッチング素
子がオンしたときに発生するトランスの第1巻線両端の
電圧の上昇を適度に抑えることができ、この点において
も電源からの入力電流波形を連続波形にする。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0017】図1に示すように、交流電源21にダイオ
ードブリッジからなる全波整流回路22の入力端子を接
続し、その全波整流回路22の出力端子にコンデンサ2
3を接続すると共に、トランス24の第1巻線24a及
びトランジスタ等からなる第1のスイッチング素子25
と第1のダイオード26の並列回路を有する第1の半波
スイッチ回路27の直列回路を接続している。前記トラ
ンス24は前記第1巻線24aの他、この第1巻線24
aと磁気結合した第2巻線24b並びに第1巻線24
a、第2巻線24bと磁気結合した第3巻線24cを設
けている。
【0018】前記トランス24の第2巻線24bにトラ
ンジスタ等からなる第2のスイッチング素子28と第2
のダイオード29の並列回路を有する第2の半波スイッ
チ回路30を直列に接続し、その第2巻線24bと第2
の半波スイッチ回路30との直列回路に平滑コンデンサ
31を並列に接続している。
【0019】前記トランス24の第3巻線24cにコン
デンサ32とリアクトル素子であるチョークコイル33
を直列に介して放電灯等の負荷34を接続している。
【0020】前記各半波スイッチ回路27,30のスイ
ッチング素子25,28は、駆動手段(図示せず)によ
り高周波で交互にオン、オフ制御されるようになってい
る。前記第1、第2のダイオード26,29はそのアノ
ードが前記平滑コンデンサ31の負極端子に接続してい
る。前記第1、第2のスイッチング素子25,28と第
1、第2のダイオード26,29とは互いに逆極性にし
て並列に接続されている。
【0021】次に本実施例の作用について説明する。
【0022】交流電源21を投入すると、各半波スイッ
チ回路27,30のスイッチング素子25,28が駆動
手段により高周波で交互にオン、オフ制御され、そのス
イッチングに応じた高周波の磁気エネルギーが発生し、
第3巻線24cから負荷34に高周波電力が供給され
る。
【0023】このとき第3巻線24cに伝達される電力
の直流成分はコンデンサ32によって取り除かれ、交流
波形はチョークコイル33によって滑らかな波形とな
る。
【0024】この動作をさらに具体的に述べると、第1
のスイッチング素子25が図2の(a) に示すタイミング
でオン、オフ動作し、第2のスイッチング素子28が図
2の(b) に示すタイミングでオン、オフ動作すると、す
なわち各スイッチング素子25,28がt1〜t2、t3〜t4
の非導通期間を持ちながら交互にオン、オフ動作する
と、トランス24の第1巻線24aには図2の(c) に示
す電流I24a が流れ、また第2巻線24bには図2の
(d) に示す電流I24b が流れる。例えば今、第1のスイ
ッチング素子25がオンし、第2のスイッチング素子2
8がオフすると、第1巻線24aと第1のスイッチング
素子25を介して電流I24a が流れ、その電流I24a は
図2の(c) に示すように直線的に増加する。
【0025】次にある時点t1で第1のスイッチング素子
25がオフすると、第1巻線24aに流れていた電流I
24a は瞬時に停止される。このとき蓄えられていた磁気
エネルギーはトランス24の1次側の経路が絶たれるの
で、第2巻線24bの経路に流れることで磁気エネルギ
ーを放出する。これによりダイオード29、第2巻線2
4b、平滑コンデンサ31の経路で電流I24b が流れ平
滑コンデンサ31に電荷を充電する。このとき第2巻線
24bを流れる電流I24b の大きさは直線的に減少す
る。
【0026】ダイオード29に電流が流れている間の時
点t2で第2のスイッチング素子28をオンさせれば、第
2のスイッチング素子28の両端間電圧はゼロであるか
ら、スイッチング損失を生じることがない。
【0027】そして第2のスイッチング素子28がオン
すると、その前のt1〜t2の期間に充電された平滑コンデ
ンサ31が電源の働きをして2次側回路を動作させる。
従って第2巻線24bを流れる電流I24b は、ある時点
から流れる向きが反転し、直線的に増加する。
【0028】次に時点t3で第2のスイッチング素子28
がオフすると、第2巻線24bを流れる電流I24b は瞬
時に停止され、第2のスイッチング素子28の両端には
図2の(f) に示すように共振電圧が発生する。このとき
2次側の回路には電流の流れる経路が存在しないため、
トランス24に磁気エネルギーが蓄積される。
【0029】そしてこの磁気エネルギーは第1巻線24
a、コンデンサ23、ダイオード26の経路を循環する
ことになり、このとき第1巻線24aに流れる電流I24
a は直線的に減少する。またコンデンサ23には図2の
(g) に示す電流I23が流れる。
【0030】ダイオード26に電流が流れている間の時
点t4で第1のスイッチング素子25をオンさせれば、第
1のスイッチング素子25の両端間電圧は図2の(e) に
示すようにゼロであるから、スイッチング損失を生じる
ことがない。
【0031】以下、この動作が繰り返され負荷34に交
流電力が供給される。
【0032】このような動作において交流電源21から
は図3の(a) に示すような正弦波交流電圧V1 波形が入
力される。そしてコンデンサ23の両端間には図3の
(b) に示すような電圧V2 波形が発生する。すなわちこ
の電圧波形は全波整流回路22の出力端子からの電圧波
形にトランス24の第1巻線24aとコンデンサ23か
らなる閉回路によって発生する振動電圧が乗った波形と
なる。
【0033】今、第2のスイッチング素子28がオンし
て平滑コンデンサ31から所定の電流が流れた後に第2
のスイッチング素子28がオフすると、トランス24に
蓄えられた磁気エネルギーはトランス24の第3巻線2
4cを介して負荷34に供給される。
【0034】しかしこのとき一部の磁気エネルギーは第
1巻線24aに誘起される逆起電力によって第1巻線2
4a、コンデンサ23、第1のダイオード26の閉回路
に電流が流れる。この電流はあるピーク値から時間とと
もに減少して行く。またある時刻で電流がゼロになると
第1巻線24aは電流を流し続けようとするため第1巻
線24aには第1のスイッチング素子25側が高電位と
なる方向で逆起電力が発生する。
【0035】このためコンデンサ23の両端電圧が入力
電圧よりも低くなろうとするので、交流電源21からト
ランス24の第1巻線24a側に電流が引き込まれる。
【0036】次に第1のスイッチング素子25がオン状
態に移行すると、コンデンサ23に蓄積された電荷を放
出する方向に電流が流れ始める。これによりトランス2
4の第1巻線24aに流れる電流の向きが反転し、第1
巻線24aの両端電位が上昇する。すなわちコンデンサ
23の両端電位が上昇する。
【0037】このため第1巻線24aと第1のスイッチ
ング素子25からなる回路は入力電圧が低いにもかかわ
らずあたかも入力電圧が高いかのように動作する。
【0038】このような動作により入力電流I1 は図3
の(c) に示すような連続した波形となる。この入力電流
I1 波形は略三角波的であるので、そのピークを抑制す
るような方向に制御をかけることによって入力電流I1
波形を図3の(d) に示すような正弦波に近い入力電流I
1 ′波形にすることができる。
【0039】このようにすることによって入力電流歪み
や高調波の問題を大幅に改善することができ、また力率
も改善できる。これを実現するにはコンデンサ23の容
量を各半波スイッチ回路27,30のスイッチング周波
数及び各部の回路定数によって限定される値に設定する
必要がある。
【0040】また電流のピークを低く抑えることできる
ので、配線の線形を細くできる。
【0041】例えば、交流電源21からの入力電圧をA
C200Vとし、負荷34として100W程度のものを
使用した場合、各部の回路定数としてトランス24の第
1巻線24a及び第2巻線24bをそれぞれ100ター
ン、第3巻線24cを220ダーン、チョークコイル3
3を180ターン、平滑コンデンサ31の容量を200
μF、コンデンサ32の容量を0.22μFとし、各半
波スイッチ回路27,30のスイッチング周波数fを約
45KHzとすると、入力電流波形を連続にするにはコン
デンサ23の容量は0.022μF程度にすればよい。
【0042】次にコンデンサ23の容量を0.022μ
Fよりも小さくした場合並びに大きくした場合について
述べる。
【0043】例えばコンデンサ23の容量を0.01μ
Fにすると、コンデンサ23のインピーダンスが大きく
なるため、第1のスイッチング素子25がオフした後、
コンデンサ23に流れる電流が少なくなるが、そのコン
デンサ23の両端間電圧V2は図4の(b) に示すように
大きくなる。
【0044】従って、第1のスイッチング素子25がオ
ンしたとき第1巻線24aに印加される電圧はコンデン
サ23の両端間電圧に等しいので、入力電圧がたとえ低
い状態であってもあたかも入力電圧が高くなったかのよ
うに動作する。しかしコンデンサ23の容量が小さい
と、入力電圧が低くなったときに発生するコンデンサ2
3の両端間電圧があまりにも大きくなり過ぎてしまい、
あたかもこの部分での入力電圧が急激に増加したかのよ
うに働いてしまうため、それに伴い入力電流I1も図4
の(c) に示すように入力電圧が略ゼロのときに急俊な立
上がりとなってしまい入力電流歪みや高調波の問題を解
決できなくなる。
【0045】また例えばコンデンサ23の容量を0.0
33μFにすると、コンデンサ23のインピーダンスが
小さくなるため、第1のスイッチング素子25がオフし
た後、コンデンサ23に流れる電流が多くなり、コンデ
ンサ23の両端間電圧V2 は図5の(b) に示すように低
くなる。
【0046】従って、入力電圧の低いときに交流電源2
1からの電流の引き込みが行われても、第1のスイッチ
ング素子25がオンしたときに第1巻線24aに印加さ
れる電圧が不足してしまい、入力電圧がゼロの付近であ
る程度の休止区間を持ってしまい図5の(c) に示すよう
に入力電流I1 の波形は連続とはならなくなる。従って
この場合も入力電流歪みや高調波の問題を解決できなく
なる。
【0047】上記例ではコンデンサ23の容量を0.0
22μFから0.01μFや0.033μFに変化させ
た場合について述べたが、実際にはコンデンサ23の容
量が0.022μFから数十nF程度変化する程度で入
力電流I1 の波形は連続にはならなくなる。
【0048】次に本発明の他の実施例について図面を参
照して説明する。
【0049】この実施例の回路構成は図1と同一構成で
ある。本実施例ではコンデンサ23の容量とトランス2
4の第1巻線24aのインダクタンスにより決まる共振
周波数fを、スイッチング周波数fSWと同一か又は若干
低くなるような範囲において回路定数等によって決まる
限定的な共振周波数としたものである。
【0050】具体的には交流電源21からの入力電圧を
AC200Vとし、負荷34として100W程度のもの
を使用した場合に、コンデンサ23の容量を16μF、
トランス24の第1巻線24aのインダクタンスを90
0μH、第2巻線24bのインダクタンスを900μ
H、第3巻線24cのインダクタンスを4.5mH、平
滑コンデンサ31の容量を100μF、コンデンサ32
の容量を0.22μF、チョークコイル33のインダク
タンスを6mHに設定する。そしてスイッチング周波数
fSWを45KHz、共振周波数fを42KHzとする。
【0051】ここで共振周波数f=42KHzは、第2の
スイッチング素子28がオフしたときに発生する電圧共
振が、入力電圧が最低となっているときに第2のスイッ
チング素子28がオフした瞬間から第1のスイッチング
素子25がオンした瞬間までの期間内、すなわち図2の
t3〜t5の期間内に略等しくその電圧共振を終了するよう
な共振周波数となっている。このときの共振電圧波形は
図6の(a) に示すようになり、入力電流I1 の波形は連
続となる。すなわち図3の(c) に示すような波形とな
る。従って入力電流歪みや高調波の問題を大幅に改善す
ることができ、また力率も改善できる。
【0052】これに対してコンデンサ23の容量を10
μFにすると共振周波数fが53KHzと高くなり、共振
電圧波形は図6の(b) に示すように共振が早く終了して
しまう。このときには入力電流I1 の波形は連続となら
ず0V付近で急激に立ち上がる電流波形となる。すなわ
ち図4の(c) に示すような波形となる。
【0053】またコンデンサ23の容量を33μFにす
ると共振周波数fが29KHzと低くなり、共振電圧波形
は図6の(c) に示すように共振がt3〜t5の期間内に終了
しないという現象が生じる。このときには入力電流I1
の波形は連続とならず休止区間を持つ電流波形となる。
すなわち図5の(c) に示すような波形となる。
【0054】このようにコンデンサ23の容量とトラン
ス24の第1巻線24aのインダクタンスにより決まる
共振周波数fが、スイッチング周波数fSW=45KHzと
同一か又は若干低くなるような範囲において、回路定数
等によって限定されるある周波数に設定することで入力
電流を連続した波形にでき、入力電流歪みや高調波の問
題を大幅に改善し、力率も改善できる。すなわち前記実
施例と同様の効果が得られるものである。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、入
力電流波形を正弦波またはそれに近い波形にでき、従っ
て電流高調波や電流歪みの発生を防止できるとともに力
率を改善できる電力変換装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す回路図。
【図2】同実施例における各スイッチング素子のオン、
オフタイミングと各部の電圧波形及び電流波形を示す
図。
【図3】同実施例における各部の電圧波形及び電流波形
を示す図。
【図4】同実施例においてコンデンサ容量を小さくした
ときの各部の電圧波形及び電流波形を示す図。
【図5】同実施例においてコンデンサ容量を大きくした
ときの各部の電圧波形及び電流波形を示す図。
【図6】本発明の他の実施例における共振電圧波形を示
す図。
【図7】従来例を示す回路図。
【図8】同従来例における入力電圧波形及び入力電流波
形を示す図。
【符号の説明】
21…交流電源、22…全波整流回路、23…コンデン
サ、24…トランス、25,28…スイッチング素子、
27…第1の半波スイッチ回路、30…第2の半波スイ
ッチ回路、31…平滑コンデンサ、34…負荷。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源に入力端子が接続された整流回
    路と、この整流回路の出力端子間に接続されたコンデン
    サと、第1巻線、この第1巻線と磁気結合した第2巻線
    並びに前記第1巻線、第2巻線と磁気結合した第3巻線
    を備えたトランスと、前記整流回路の出力端子に前記ト
    ランスの第1巻線を直列に介して接続された第1のスイ
    ッチング素子と第1のダイオードの並列回路を有する第
    1の半波スイッチ回路と、前記トランスの第2巻線に直
    列に接続された、前記第1のスイッチング素子とは交互
    にスイッチング動作する第2のスイッチング素子と第2
    のダイオードの並列回路を有する第2の半波スイッチ回
    路と、前記トランスの第2巻線と前記第2の半波スイッ
    チ回路との直列回路に並列に接続された平滑コンデンサ
    と、前記トランスの第3巻線にコンデンサとリアクトル
    素子を直列に介して接続された負荷とからなり、前記電
    源からの入力電流波形が連続となるように前記整流回路
    の出力端子間に接続されたコンデンサの容量を前記各半
    波スイッチ回路のスイッチング周波数及び各部の回路定
    数によって限定される値に設定したことを特徴とする電
    力変換装置。
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EP2189590A2 (en) 2002-04-03 2010-05-26 Välinge Innovation AB A method for separating two strips for floorboards and a method for forming a joint for floor elements

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