JP3259337B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP3259337B2
JP3259337B2 JP18805492A JP18805492A JP3259337B2 JP 3259337 B2 JP3259337 B2 JP 3259337B2 JP 18805492 A JP18805492 A JP 18805492A JP 18805492 A JP18805492 A JP 18805492A JP 3259337 B2 JP3259337 B2 JP 3259337B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電灯を高周波点灯さ
せる放電灯点灯装置や各種電子機器の電源等に使用され
る電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電力変換装置としては図
9に示すプッシュプルインバータを使用したものが知ら
れている。すなわち交流電源1に全波整流回路2の入力
端子を接続し、その全波整流回路2の出力端子に平滑コ
ンデンサ3を並列に接続している。平滑コンデンサ3に
はプッシュプルインバータ4が接続されている。
【0003】プッシュプルインバータ4は、直列に接続
された第1巻線5a及び第2巻線5bと、その第1巻線
5a、第2巻線5bと磁気的に結合された第3巻線を有
するトランス5を設け、第1巻線5aと第2巻線5bと
の接続点を平滑コンデンサ3の正極端子に接続してい
る。第1巻線5aの非接続端を第1のスイッチング素子
6と第1のダイオード7の並列回路を有する第1の半波
スイッチ回路8を介して平滑コンデンサ3の負極端子に
接続し、第2巻線5bの非接続端を第2のスイッチング
素子9と第2のダイオード10の並列回路を有する第2
の半波スイッチ回路11を介して平滑コンデンサ3の負
極端子に接続している。なお、第1、第2のスイッチン
グ素子6,7はトランジスタ等の極性を有するものでそ
れぞれ第1、第2のダイオード7,10とは逆極性にな
っている。第1、第2のダイオード7,10はそのアノ
ードが平滑コンデンサ3の負極端子に接続している。
【0004】トランス5の第3巻線5cにコンデンサ1
2及びチョークコイル13を直列に介して負荷14を接
続している。なお、負荷としては放電灯等が使用され
る。
【0005】この装置においては、第1、第2のスイッ
チング素子6,9が駆動手段(図示せず)により高周波
で交互にオン、オフ制御され、これによりトランス5の
第1巻線5aと第2巻線5bには交互に電流が流れ、ト
ランス5の第3巻線5cに高周波の交流電流が発生して
負荷14を駆動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来装置で
は交流電源1に全波整流回路2を介して平滑コンデンサ
3を接続しているため、電源の投入時に平滑コンデンサ
3には瞬時に大きな電流が流れ込むため、回路及び電源
の供給側にダメージを与える虞があった。
【0007】また平滑コンデンサ3の容量が大きいた
め、入力電流波形が入力電圧波形よりも進相となり、力
率が悪いという問題があった。
【0008】そこで本発明は、電源投入時の大きな突入
電流を防止でき、かつ力率を向上できる電力変換装置を
提供しようとするものである。
【0009】また本発明は、さらに使用するトランスの
第1巻線と第2巻線の結合を密にしてスイッチング素子
の低耐圧化及びトランスの電力変換効率の向上を図るこ
とができる電力変換装置を提供しようとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
交流電源に入力端子が接続された整流回路と、第1巻
線、この第1巻線と磁気結合した第2巻線並びに第1巻
線、第2巻線と磁気結合した第3巻線を備えたトランス
と、整流回路の出力端子にトランスの第1巻線を直列に
介して接続され第1のスイッチング素子および逆方向
電流を流すことができるダイオードを有する第1のス
ッチ回路と、トランスの第2巻線に直列に接続され、
1のスイッチング素子とは交互にスイッチング動作する
第2のスイッチング素子および逆方向電流を流すことが
できるダイオードを有する第2のスイッチ回路と、トラ
ンスの第2巻線と第2のスイッチ回路との直列回路に並
列に接続された平滑コンデンサと、トランスの第3巻線
にコンデンサとリアクトル素子を直列に介して接続され
た負荷とからなるものである。
【0011】請求項2対応の発明は、さらにトランスの
第1巻線と第1のスイッチ回路との直列回路に並列に接
続され、第1および第2のスイッチング素子のスイッチ
ング周波数よりも低い共振周波数を有するインピーダン
ス回路を設けたものである。
【0012】請求項3対応の発明は、交流電源に入力端
子が接続された整流回路と、第1巻線及び第2巻線をコ
アにバイファイラ巻きしてなるフライバックトランス
と、整流回路の出力端子にトランスの第1巻線を直列に
介して接続され第1のスイッチング素子および逆方向
電流を流すことができるダイオードを有する第1のス
ッチ回路と、トランスの第2巻線に直列に接続され、
1のスイッチング素子とは交互にスイッチング動作する
第2のスイッチング素子および逆方向電流を流すことが
できるダイオードを有する第2のスイッチ回路と、トラ
ンスの第2巻線と第2のスイッチ回路との直列回路に並
列に接続された平滑コンデンサと、トランスにリーケー
ジ結合された第3巻線にコンデンサを介して接続された
負荷とからなるものである。
【0013】
【作用】請求項対応の各発明においては、交流電源を投
入しても平滑コンデンサに大きな突入電流が流れること
はない。すなわち電源が投入され、各スイッチ回路のス
イッチング素子が交互にスイッチング動作するとトラン
スの第2巻線にダイオードを介して電流が流れ、この電
流が平滑コンデンサを充電する。また交流電源に整流回
路を介して平滑コンデンサが接続されていないので、入
力電流波形と入力電圧波形は一致するようになる。
【0014】また請求項2対応の発明においては、さら
に平滑コンデンサに電荷が蓄えられると、その影響によ
ってトランスの第1巻線と第1のスイッチ回路との直列
回路に印加される電圧が一定電圧以下に低下しない状態
が発生する。これを第1および第2のスイッチング素子
のスイッチング周波数よりも低い共振周波数を有する
ンピーダンス回路による遅れ位相のエネルギーを利用し
て常に電源側から入力電流が流れ込むようにする。
【0015】また請求項3対応の発明においては、コア
に対して第1巻線及び第2巻線をバイファイラ巻きして
いるので、第1巻線と第2巻線の結合は密になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0017】図1に示すように、交流電源21にダイオ
ードブリッジ全波整流回路22の入力端子を接続し、そ
の全波整流回路22の出力端子に高周波発振電圧を吸収
するための容量の小さいコンデンサ23を接続すると共
に、トランス24の第1巻線24aとトランジスタ等か
らなる第1のスイッチング素子25と第1のダイオード
26の並列回路を有する第1のスイッチ回路27との直
列回路を接続している。前記トランス24は前記第1巻
線24aの他、この第1巻線24aと磁気結合した第2
巻線24b並びに第1巻線24a、第2巻線24bと磁
気結合した第3巻線24cを設けている。
【0018】前記トランス24の第2巻線24bにトラ
ンジスタ等からなる第2のスイッチング素子28と第2
のダイオード29の並列回路を有する第2のスイッチ回
路30を直列に接続し、その第2巻線24bと第2のス
イッチ回路30との直列回路に平滑コンデンサ31を並
列に接続している。
【0019】前記トランス24の第3巻線24cにコン
デンサ32とリアクトル素子であるチョークコイル33
を直列に介して放電灯等の負荷34を接続している。
【0020】前記各スイッチ回路27,30のスイッチ
ング素子25,28は、駆動手段(図示せず)により高
周波で交互にオン、オフ制御されるようになっている。
前記第1、第2のダイオード26,29はそのアノード
が前記平滑コンデンサ31の負極端子に接続している。
前記第1、第2のスイッチング素子25,28と第1、
第2のダイオード26,29とは互いに逆極性にして並
列に接続されている。
【0021】このような構成の実施例において、交流電
源21を投入すると、全波整流回路22を介してコンデ
ンサ23が充電される。しかしコンデンサ23は高周波
発振電圧を吸収するもので交流電源21の低周波に対し
ては容量が十分に小さい。このため電源投入時の突入電
流はごく僅かとなる。換言すれば大きな突入電流が流れ
込むのを防止できることになる。
【0022】電源21が投入されると、各スイッチ回路
27,30のスイッチング素子25,28が駆動手段に
より高周波で交互にオン、オフ制御されるようになる。
これによりトランス24の第1巻線24a及び第2巻線
24bに電流が発生する。
【0023】すなわち、各スイッチング素子25,28
は図2の(a) 及び(b) に示すようにa〜b、c〜dとい
う時間間隔の共通の非導通期間を持ちつつ交互にオン、
オフ動作する。今、時刻t1 にて第1のスイッチング素
子25がオン動作したとすると、第1巻線24a及び第
1のスイッチング素子25を介して電流が流れ、その電
流は図2の(c) に示すように直線的に増加する。
【0024】そして時刻t2 にて第1のスイッチング素
子25がオフすると、第1巻線24aに流れる電流は瞬
時に停止する。このとき第1巻線24aに蓄えられたエ
ネルギーは電流の流れる経路が絶たれたので第2巻線2
4bに流れることで磁気エネルギーを放出する。すなわ
ち第2のダイオード29と第2巻線24bを介して電流
が流れ、その大きさは図2の(d) に示すように直線的に
減少する。
【0025】第2のダイオード29に電流が流れている
間は第2のスイッチング素子28の両端間電圧は図2の
(f) に示すようにゼロであり、この状態における時刻t
3 にて第2のスイッチング素子28がオンする。従って
スイッチング損失は発生しない。その後第2巻線24b
を介して流れる電流は図2の(d) に示すようにある点t
x1から向きが反転し直線的に増加するようになる。
【0026】そして時刻t4 にて第2のスイッチング素
子28がオフすると、第2巻線24aに流れる電流は瞬
時に停止する。このとき第2巻線24bに蓄えられたエ
ネルギーは電流の流れる経路が絶たれたので第1巻線2
4aに流れることで磁気エネルギーを放出する。すなわ
ち第1のダイオード26と第1巻線24aを介して電流
が流れ、その大きさは図2の(c) に示すように直線的に
減少する。
【0027】第1のダイオード26に電流が流れている
間は第1のスイッチング素子25の両端間電圧は図2の
(e) に示すようにゼロであり、この状態における時刻t
5 にて第1のスイッチング素子25がオンする。従って
このときもスイッチング損失は発生しない。その後第1
巻線24aを介して流れる電流は図2の(c) に示すよう
にある点tx2から向きが反転し直線的に増加するように
なる。
【0028】このような動作が行われると、トランス2
4の第3巻線24cにも電流が流れ、チョークコイル3
3によるリアクトル作用とコンデンサ32による直流カ
ット効果により、負荷34には正弦波状の交流電流が供
給されるようになる。
【0029】このような動作においては、図3の(a) に
示す入力電圧に対して入力電流の位相を図3の(b) に示
すように略一致させることができ力率を向上できる。こ
の点従来装置の入力電流波形は図3の(c) に示すように
入力電圧に対して進相となり力率が低い。
【0030】次に本発明の他の実施例を図面を参照して
説明する。なお、前記実施例と同一の部分には同一の符
号を付して詳細な説明は省略する。
【0031】図4に示すものは、トランス24の第3巻
線24cにコンデンサ32及びチョークコイル33を直
列に介してダイオードブリッジ全波整流回路35の入力
端子を接続し、その全波整流回路35の出力端子に平滑
コンデンサ36を接続し、その平滑コンデンサ36に負
荷34を接続している。すなわち全波整流回路35、平
滑コンデンサ36及び負荷34とで負荷回路を構成して
いる。
【0032】この回路では正弦波状の電流が全波整流回
路35に入力されて全波整流され、さらにそれが平滑コ
ンデンサ36で平滑されて直流電圧となり負荷34に供
給されることになる。こうして負荷34を直流によって
も動作させることができる。
【0033】その他の動作は前記実施例と同様であり、
従って本実施例においても前記実施例と同様の効果が得
られるものである。
【0034】図5に示すものは、トランス24の第1巻
線24aと第1のスイッチ回路27との直列回路に遅れ
位相インピーダンス回路、すなわち、第1スイッチング
素子25および第2のスイッチング素子28のスイッチ
ング周波数よりも低い共振周波数を有するインピーダン
ス回路としてリアクトル素子37とコンデンサ38の直
列回路を並列に接続している。また第1、第2のスイッ
チ回路27,30のスイッチング素子25,28のスイ
ッチングパルス幅を可変するPWM(パルス幅変調)回
路39を設けている。
【0035】この実施例においては、交流電源21から
図6の(a) に示すような正弦波の電圧波形が入力される
と、コンデンサ23の両端間にはリアクトル素子37と
コンデンサ38の直列回路の影響により図6の(b) に示
すように電圧振動を含んだ電圧波形が発生する。この電
圧振動の大きさは入力電圧と平滑コンデンサ31の両端
間電圧の電位差が大きいほど大きくなる。
【0036】またリアクトル素子37には図6の(c) に
示すような電流が流れる。なお、リアクトル素子37と
コンデンサ38の直列回路の共振周波数はスイッチ回路
27,30のスイッチング周波数よりも低く設定されて
いる。
【0037】今、第2のスイッチング素子28がオンし
て平滑コンデンサ31から所定の電流が流れた後に第2
のスイッチング素子28がオフすると、第2巻線24b
に蓄えられたエネルギーの一部は第3巻線24cを介し
て負荷34に供給されると共に残りは第1のダイオード
26を介して第1巻線24aに流れる電流に変換され
る。
【0038】こうしてリアクトル素子37とコンデンサ
38の直列回路の両端間には電圧が印加される。この電
圧によりリアクトル素子37には遅れ位相で電流が流
れ、第1のダイオード26を介して流れていた電流が停
止した後もリアクトルエネルギーによって電流を流し続
けようとする。これによりコンデンサ23の両端間電圧
は入力電圧よりも低くなろうとする。こうして交流電源
21側から電流が引き込まれる。
【0039】次に第1のスイッチング素子25がオンに
移行すると、コンデンサ23の電荷を放電する向きに電
流が流れる。しかしてリアクトル素子37に流れる電流
の向きが反転し、第1巻線24aの両端に印加される電
圧が上昇する。こうして第1巻線24aと第1のスイッ
チ回路27からなる回路は、入力電圧が低いにもかかわ
らず、あたかも入力電圧が高いときのような動作を行
う。こうして交流電源21からの入力電流は図6の(d)
に点線で示すように連続した波形となる。この状態では
連続波形であっても三角波形に近い波形なので、PWM
回路39によりピーク電流を抑制する方向の制御をかけ
ピーク値をΔPだけ落とすことにより図6の(d) に実線
で示すように連続した正弦波にする。
【0040】こうすることによって入力電圧位相と入力
電流位相を一致させることは勿論、入力電流を連続した
波形にでき、さらには正弦波にすることもできる。従っ
て入力電流波形の歪率を大幅に改善でき、力率も大幅に
向上できる。そして入力電流波形の歪率を改善できるこ
とにより、送電設備等への高調波障害を防止できる。ま
た力率を大幅に向上できることにより、実効電流を小さ
くでき送電ケーブルやヒューズ等の送電容量を小さくで
きる。
【0041】なお、本実施例においても電源投入時の大
きな突入電流を防止できるのは勿論である。
【0042】図7に示すものは、トランスとしてフライ
バックトランス41を使用している。このフライバック
トランス41は図8に示すように、1対のE字型フェラ
イトコア42,43を、その側脚42aと43a、42
bと43b及び中央脚42cと43cをそれぞれ対向配
置し、側脚42aと43aの接触部に第1巻線41aと
第2巻線41bをバイファイラ巻きで同時に巻装し、側
脚42bと43bの接触部に第3巻線41cを巻装して
いる。そして第1巻線41aと第2巻線41bの一方の
端子a1 ,a2 を巻線部の一方の側から取出し、他方の
端子b1 ,b2を巻線部の他方の側から取出している。
第1巻線41aは他方の端子b1 が第1のスイッチ回路
27に接続され、第2巻線41bは一方の端子a2 が第
のスイッチ回路30に接続されている。
【0043】前記各中央脚42c,43cの対向部はギ
ャップ44が設けられている。一方のフェライトコア4
2の第3巻線側には予熱巻線41d,41fが巻装さ
れ、また他方のフェライトコア43の第3巻線側には予
熱巻線41eが巻装されている。
【0044】前記第3巻線41cにはコンデンサ45を
介して負荷である2本の放電灯46,47の直列回路を
接続している。すなわち放電灯46の一方のフィラメン
ト電極46aが前記予熱巻線41dに接続されるととも
にそのフィラメント電極46aの一端が第3巻線41b
の一端に接続され、放電灯46の他方のフィラメント電
極46bが放電灯47の一方のフィラメント電極47a
に接続されるとともにその各フィラメント電極46b,
47aが前記予熱巻線41fに接続され、かつ放電灯4
7の他方のフィラメント電極47bが前記予熱巻線41
eに接続されるとともにそのフィラメント電極47bの
一端が前記コンデンサ45に接続されている。
【0045】この実施例においても電源投入時の大きな
突入電流を防止できる。
【0046】また入力電圧位相と入力電流位相を一致さ
せることは勿論、入力電流を連続した波形にでき、さら
には正弦波にすることもできる。従って入力電流波形の
歪率を大幅に改善でき、力率も大幅に向上できる。
【0047】また第3巻線41cには漏れ磁気分路の効
果により限流リアクトル作用が発生し、放電灯46,4
7を安定に点灯動作できる。
【0048】またフェライトコア42,43には漏れ磁
束の分路が形成されるので、第1、第2巻線41a,4
1bに直交する漏れ磁束が抑えられ、また第1、第2巻
線41a,41bがバイファイラ巻きされているので、
第1巻線41aと第2巻線41bの結合を密にすること
ができる。これにより第1巻線41aと第2巻線41b
とのリーケージインダクタンス成分を小さくできる。例
えば第1のスイッチング素子25を一定時間ONした後
OFFすると、フライバック動作により第2のダイオー
ド29に磁気エネルギーを開放する方向に電流が流れ
る。このとき第1のスイッチング素子25の両端には電
圧が発生するが、第1巻線41aと第2巻線41bとの
結合が密であるので、無用の寄生発振を防止でき第1の
スイッチング素子25の両端に発生する電圧のピークが
抑えられる。このことは第2のスイッチング素子28を
一定時間ONした後OFFする場合も同様である。従っ
て第1、第2のスイッチング素子25,28の耐圧を低
く抑えることができる。
【0049】さらに第1巻線41aと第2巻線41bを
密に結合できることにより、周波数の高い寄生共振が抑
えられるため、電力変換効率を向上できる。
【0050】さらにまた予熱巻線41d,41e,41
fをコア42,43に対して第3巻線側と同じ側に巻装
しているので、起動時には予熱電圧を高くでき、点灯時
には予熱電圧を低くでき、起動が容易になると共に点灯
時のフィラメント電極での電力消費を低くできる。
【0051】
【発明の効果】以上本発明によれば、電源投入時の大き
な突入電流を防止でき、かつ力率を向上できる。さらに
使用するトランスの第1巻線と第2巻線の結合を密にし
てスイッチング素子の低耐圧化及びトランスの電力変換
効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図。
【図2】同実施例における動作を説明するための波形
図。
【図3】同実施例における入力電圧波形と入力電流波形
並びに従来の入力電流波形を示す図。
【図4】本発明の他の実施例を示す回路図。
【図5】本発明の他の実施例を示す回路図。
【図6】同実施例における動作を説明するための波形
図。
【図7】本発明の他の実施例を示す回路図。
【図8】同実施例におけるフライバックトランスの構成
図。
【図9】従来例を示す回路図。
【符号の説明】
21…交流電源、22…ダイオードブリッジ全波整流回
路、24…トランス、25,28…スイッチング素子、
26,29…ダイオード、27…第1のスイッチ回路、
30…第2のスイッチ回路、31…平滑コンデンサ、3
2…コンデンサ、33…チョークコイル、34…負荷、
37…リアクトル素子、38…コンデンサ、41…フラ
イバックトランス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/538 H02M 1/06 H05B 41/24 H02M 3/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源に入力端子が接続された整流回
    路と 第1巻線、この第1巻線と磁気結合した第2巻線並びに
    前記第1巻線、第2巻線と磁気結合した第3巻線を備え
    たトランスと 前記整流回路の出力端子に前記トランスの第1巻線を直
    列に介して接続され第1のスイッチング素子および逆
    方向電流を流すことができるダイオードを有する第1
    イッチ回路と 前記トランスの第2巻線に直列に接続され、前記第1の
    スイッチング素子とは交互にスイッチング動作する第2
    のスイッチング素子および逆方向電流を流すことができ
    ダイオードを有する第2のスイッチ回路と 前記トランスの第2巻線と前記第2のスイッチ回路との
    直列回路に並列に接続された平滑コンデンサと 前記トランスの第3巻線にコンデンサとリアクトル素子
    を直列に介して接続された負荷と を具備したことを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 交流電源に入力端子が接続された整流回
    路と 第1巻線、この第1巻線と磁気結合した第2巻線並びに
    前記第1巻線、第2巻線と磁気結合した第3巻線を備え
    たトランスと 前記整流回路の出力端子に前記トランスの第1巻線を直
    列に介して接続され第1のスイッチング素子および逆
    方向電流を流すことができるダイオードを有する第1
    イッチ回路と 前記トランスの第2巻線に直列に接続され、前記第1の
    スイッチング素子とは交互にスイッチング動作する第2
    のスイッチング素子および逆方向電流を流すことができ
    ダイオードを有する第2のスイッチ回路と; 前記トランスの第2巻線と前記第2のスイッチ回路との
    直列回路に並列に接続された平滑コンデンサと 前記トランスの第3巻線にコンデンサとリアクトル素子
    を直列に介して接続された負荷と 前記トランスの第1巻線と第1のスイッチ回路との直列
    回路に並列に接続され、第1および第2のスイッチング
    素子のスイッチング周波数よりも低い共振周波数を有す
    インピーダンス回路と を具備したことを特徴とする電力変換装置。
  3. 【請求項3】 交流電源に入力端子が接続された整流回
    路と 第1巻線及び第2巻線をコアにバイファイラ巻きしてな
    るフライバックトランスと 前記整流回路の出力端子に前記トランスの第1巻線を直
    列に介して接続され第1のスイッチング素子および逆
    方向電流を流すことができるダイオードを有する第1
    イッチ回路と 前記トランスの第2巻線に直列に接続され、前記第1の
    スイッチング素子とは交互にスイッチング動作する第2
    のスイッチング素子および逆方向電流を流すことができ
    ダイオードを有する第2のスイッチ回路と 前記トランスの第2巻線と前記第2のスイッチ回路との
    直列回路に並列に接続された平滑コンデンサと 前記トランスにリーケージ結合された第3巻線にコンデ
    ンサを介して接続された負荷と を具備したことを特徴とする電力変換装置。
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