JP3459547B2 - 電解コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents
電解コンデンサ及びその製造方法Info
- Publication number
- JP3459547B2 JP3459547B2 JP28522997A JP28522997A JP3459547B2 JP 3459547 B2 JP3459547 B2 JP 3459547B2 JP 28522997 A JP28522997 A JP 28522997A JP 28522997 A JP28522997 A JP 28522997A JP 3459547 B2 JP3459547 B2 JP 3459547B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductive polymer
- capacitor element
- electrolytic
- electrolytic capacitor
- polymer layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
Description
するものである。
用されるコンデンサにも小型、大容量で高周波領域にお
ける等価直列抵抗(以下、ESRと略す)の小さいもの
が求められるようになってきている。
プラスチックフイルムコンデンサ、積層セラミックコン
デンサ等が多用されているが、これらは比較的小容量で
ある。
ては、二酸化マンガン、TCNQ錯塩等の電子電導性固
体を陰極材として用いた固体電解コンデンサがある。こ
こでTCNQとは7,7,8,8−テトラシアノキノジ
メタンを意味する。
フラン、ポリアニリン等の導電性ポリマーを陰極材とし
て用いた固体電解コンデンサも有望である。
陰極材として用いた固体電解コンデンサの従来製法にお
いては、アルミニウム、タンタル等の弁作用金属からな
る陽極焼結体あるいは陽極箔の表面に、化成皮膜、導電
性ポリマー層、グラファイト層、銀ペイント層が順次形
成され、そこへ陰極リード線が導電性接着剤等により接
続されるが、この製法は、化成皮膜を形成した陽極箔と
対向陰極箔とをセパレータを介して巻回したコンデンサ
素子に電解液を含浸するという通常の電解コンデンサの
製法に比べて、かなり煩雑である。又、上述の如き陰極
引き出し法では、対向陰極箔を用いる場合に比べてES
Rが大きくなる。
気相重合法、浸漬重合法等により形成されるが、巻回型
のコンデンサ素子内に電解重合法や気相重合法により導
電性ポリマー層を形成するのは容易でない。陽極箔上に
化成皮膜及び導電性ポリマー層を形成した後、対向陰極
箔とともに巻き取るという製法も考えられるが、化成皮
膜や導電性ポリマー層を損傷することなく巻き取るのは
困難である。
れる導電性ポリマーは、微粒子が堆積したような構造を
有し、該微粒子間には微細な隙間が散在する。そして、
斯かる構造の導電性ポリマーを陰極材とした固体電解コ
ンデンサにおいては、ESRがあまり小さくならない。
電解コンデンサにおいては、電解液を陰極材として用い
た電解コンデンサに比べて、化成皮膜の欠陥部の修復作
用が乏しく、漏れ電流が大きくなり易い。
た電解コンデンサにおいて、小型、大容量でESRが小
さく、漏れ電流も小さい電解コンデンサを提供するもの
である。
ンサは、陽極化成箔と対向陰極箔とをセパレータを介し
て巻回してなるコンデンサ素子内にポリピロールからな
る導電性ポリマー層が形成されると共に、当該導電性ポ
リマー層の隙間に電解液が含浸されていることを特徴と
するものである。
法は、陽極化成箔と対向陰極箔とをセパレータを介して
巻回してなるコンデンサ素子内に、モノマーを酸化重合
させて導電性ポリマー層を形成すると共に、前記コンデ
ンサ素子内に形成された導電性ポリマー層の隙間に電解
液を含浸させることを特徴とするものである。
子内に形成された導電性ポリマー層の隙間に電解液が入
り込み、電解コンデンサの陰極材としての導電性が向上
してESRが小さくなるとともに、電解液の作用により
化成皮膜欠陥部の修復が促進され、漏れ電流も小さくな
る。
ンデンサにおいては、図1に示すような巻回型のコンデ
ンサ素子7が用いられる。巻回型のコンデンサ素子は、
アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタン等の弁作用金
属からなる箔に粗面化のためのエッチング処理及び誘電
体皮膜形成のための化成処理を施した陽極化成箔1と、
対向陰極箔2とをセパレータ3を介して巻き取ることに
より形成される。前記陽極化成箔1及び対向陰極箔2に
は、それぞれリードタブ61、62を介してリード線5
1、52が取り付けられている。4は巻き止めテープで
ある。
ロール等の酸化重合により導電性ポリマーとなるモノマ
ーを含浸した後、該コンデンサ素子を過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸ナトリウム等の酸化剤の水溶液に浸漬するこ
とにより、前記モノマーを酸化重合させて導電性ポリマ
ーとする。・・・・・導電性ポリマー層の形成法[A]ある
いは、前記巻回型のコンデンサ素子に過硫酸アンモニウ
ム又は過硫酸ナトリウム等の酸化剤の水溶液を含浸し、
乾燥して酸化剤を析出させた後、ピロール等の酸化重合
により導電性ポリマーとなるモノマーに浸漬することに
より、前記モノマーを酸化重合させて導電性ポリマーと
する。・・・・・導電性ポリマー層の形成法[B]上記導電
性ポリマー層の形成法[A][B]は、いずれか一方を
採用して複数回繰り返してもよいし、両者を組み合わせ
て複数回繰り返してもよい。
したコンデンサ素子を水洗し、乾燥炉内で乾燥させた
後、電解液を含浸する。該電解液の溶媒としては、γブ
チロラクトン又はエチレングリコール等が用いられ、前
記電解液の溶質としては、フタル酸アミジン塩又はフタ
ル酸テトラメチルアンモニウム又はアジピン酸アンモニ
ウム又はフタル酸トリエチルアミン等が用いられる。
有底筒状のアルミニウム製ケース8に収納し、その開口
部にゴムパッキング9を装着するとともに絞り加工及び
カーリング加工を施した後、定格電圧を印加しながら約
85℃で約1時間エージング処理を行うことにより、所
望の電解コンデンサが完成する。
格6.3V-47μFのアルミニウム巻回型コンデンサ素
子を用い、上記本発明の実施形態に従いながら、表1及
び表2に示すような条件で試作した実施例1〜7の電解
コンデンサと、導電性ポリマー層は形成したが電解液は
含浸していない比較例1、2の電解コンデンサと、導電
性ポリマー層を形成しないで電解液を含浸した比較例3
の電解コンデンサについて、105℃×1000時間の
高温負荷試験を行った。高温負荷試験前の静電容量:
C、高温負荷試験前後における静電容量変化率:ΔC/
C、損失角の正接:tanδ、定格電圧を印加してから
15秒後の漏れ電流:LC、100kHzでの等価直列
抵抗:ESRの測定結果を表3に示す。
明に従った実施例1〜7の高温負荷試験の前後いずれに
おいても、電解液を含浸していない比較例1、2に比べ
て漏れ電流が著しく小さくなっており、導電性ポリマー
層を形成していない比較例3に比べてESRが著しく小
さくなっている。
の内部に容易に導電性ポリマー層が形成され、更に電解
液を含浸することによりESR及び漏れ電流が小さくな
り、小型、大容量でESRが小さく、漏れ電流も小さい
電解コンデンサが提供される。
は、既存のアルミニウム電解コンデンサ用の巻回型コン
デンサ素子そのものを転用することが可能であるので、
部品の共通化によるコストダウンが図れる。
による封口が可能になるので、樹脂封口に比べて生産性
が向上する。
解斜視図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 陽極化成箔と対向陰極箔とをセパレータ
を介して巻回してなるコンデンサ素子内にポリピロール
からなる導電性ポリマー層が形成されると共に、当該導
電性ポリマー層の隙間に電解液が含浸されていることを
特徴とする電解コンデンサ。 - 【請求項2】 前記ポリピロールからなる導電性ポリマ
ー層は、ピロールモノマーを前記コンデンサ素子内にて
酸化重合して形成されたことを特徴とする請求項1記載
の電解コンデンサ。 - 【請求項3】 陽極化成箔と対向陰極箔とをセパレータ
を介して巻回してなるコンデンサ素子内に、モノマーを
酸化重合させて導電性ポリマー層を形成すると共に、前
記コンデンサ素子内に形成された導電性ポリマー層の隙
間に電解液を含浸させることを特徴とする電解コンデン
サの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28522997A JP3459547B2 (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 電解コンデンサ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28522997A JP3459547B2 (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 電解コンデンサ及びその製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003177159A Division JP3851294B2 (ja) | 2003-06-20 | 2003-06-20 | 電解コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11186110A JPH11186110A (ja) | 1999-07-09 |
JP3459547B2 true JP3459547B2 (ja) | 2003-10-20 |
Family
ID=17688788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28522997A Expired - Lifetime JP3459547B2 (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 電解コンデンサ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3459547B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104319103A (zh) * | 2014-11-10 | 2015-01-28 | 株洲宏达电子有限公司 | 金属外壳封装聚合物钽电容器及其制备方法 |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4831108B2 (ja) * | 2001-07-16 | 2011-12-07 | パナソニック株式会社 | 固体電解コンデンサの製造方法 |
JP4329299B2 (ja) * | 2001-07-16 | 2009-09-09 | パナソニック株式会社 | 固体電解コンデンサの製造方法 |
JP4779277B2 (ja) * | 2001-09-27 | 2011-09-28 | 日本ケミコン株式会社 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
JP4507500B2 (ja) | 2003-03-31 | 2010-07-21 | パナソニック株式会社 | 電解コンデンサの製造方法 |
JP2004303940A (ja) | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電解コンデンサ |
US7859828B2 (en) * | 2004-09-07 | 2010-12-28 | Panasonic Corporation | Electrolytic solution for electrolytic capacitor, and electrolytic capacitor using the same |
JP4689222B2 (ja) * | 2004-09-22 | 2011-05-25 | 信越ポリマー株式会社 | 導電性塗布膜およびその製造方法 |
JP5305569B2 (ja) | 2006-06-29 | 2013-10-02 | 三洋電機株式会社 | 電解コンデンサの製造方法および電解コンデンサ |
JP2008066502A (ja) | 2006-09-07 | 2008-03-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電解コンデンサ |
JP4845781B2 (ja) | 2007-03-15 | 2011-12-28 | 三洋電機株式会社 | 固体電解コンデンサの製造方法 |
JP4911509B2 (ja) | 2007-04-03 | 2012-04-04 | 三洋電機株式会社 | 電解コンデンサおよびその製造方法 |
JP4836887B2 (ja) | 2007-07-09 | 2011-12-14 | 三洋電機株式会社 | 電解コンデンサの製造方法及び電解コンデンサ |
JP4916416B2 (ja) | 2007-10-30 | 2012-04-11 | サン電子工業株式会社 | 電解コンデンサの製造方法及び電解コンデンサ |
CN102763181B (zh) | 2010-02-15 | 2017-02-15 | 松下知识产权经营株式会社 | 电解电容器 |
JP6003058B2 (ja) | 2010-10-26 | 2016-10-05 | 三菱レイヨン株式会社 | 導電性アニリン系ポリマーの製造方法 |
TWI509633B (zh) | 2011-04-20 | 2015-11-21 | Mitsubishi Rayon Co | 導電性組成物以及使用前述導電性組成物的導電體與固體電解電容器 |
JP6618106B2 (ja) * | 2012-07-31 | 2019-12-11 | 日本ケミコン株式会社 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
JP6745580B2 (ja) | 2014-02-05 | 2020-08-26 | 日本ケミコン株式会社 | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 |
WO2021125182A1 (ja) * | 2019-12-17 | 2021-06-24 | 日本ケミコン株式会社 | ハイブリッド型電解コンデンサ及びその製造方法 |
-
1997
- 1997-10-17 JP JP28522997A patent/JP3459547B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104319103A (zh) * | 2014-11-10 | 2015-01-28 | 株洲宏达电子有限公司 | 金属外壳封装聚合物钽电容器及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11186110A (ja) | 1999-07-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3459547B2 (ja) | 電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JP5305569B2 (ja) | 電解コンデンサの製造方法および電解コンデンサ | |
JP3228155B2 (ja) | 固体電解コンデンサの製造方法 | |
JPH09293639A (ja) | 固体電解コンデンサおよびその製造方法 | |
JPH05121274A (ja) | 固体電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JP3296724B2 (ja) | 固体電解コンデンサの製造方法 | |
JP2001110685A (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JP3500068B2 (ja) | 電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JP3806503B2 (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JP3548035B2 (ja) | 電解コンデンサの製造方法 | |
JP3851294B2 (ja) | 電解コンデンサ | |
JP2000228331A (ja) | 電解コンデンサの製造方法 | |
JP2003086461A (ja) | 電解コンデンサの製造方法 | |
JPH1050559A (ja) | 固体電解コンデンサの製造方法 | |
JP3542613B2 (ja) | 固体電解コンデンサの製造方法 | |
JP3519906B2 (ja) | 固体電解コンデンサの製造方法 | |
JP2008010521A (ja) | 固体電解コンデンサおよびその製造方法 | |
JP3548034B2 (ja) | 電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JP2004319646A (ja) | 電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JP4115359B2 (ja) | 電解コンデンサ及びその製造方法 | |
JPH10321475A (ja) | 固体電解コンデンサの製造方法 | |
JPH0521295A (ja) | 積層型固体電解コンデンサの製造方法 | |
JP3851128B2 (ja) | 電解コンデンサ | |
JP3548040B2 (ja) | 固体電解コンデンサ | |
JPH1174155A (ja) | 固体電解コンデンサの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070808 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080808 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090808 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100808 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100808 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |