JPH1174155A - 固体電解コンデンサの製造方法 - Google Patents
固体電解コンデンサの製造方法Info
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Abstract
介して巻回したコンデンサ素子に、陰極電解質としての
導電性ポリマーを含浸した固体電解コンデンサにおい
て、導電性ポリマーの優れた材料特性(電気伝導度等)
を十分に引き出す。 【解決手段】 酸化重合により導電性ポリマーとなるモ
ノマーと酸化剤とを含有する化学重合液を準備し、前記
コンデンサ素子を前記化学重合液の液温以上に予熱した
後、該コンデンサ素子の温度が前記化学重合液の液温以
下になるまでの間に、前記コンデンサ素子を前記化学重
合液に浸漬することにより、前記コンデンサ素子内に導
電性ポリマー層を形成する。
Description
た固体電解コンデンサに関する。
用されるコンデンサにも高周波領域における低ESR
化、小型大容量化が求められるようなってきている。こ
こでESRとは、等価直列抵抗を意味する。
ては、二酸化マンガン、TCNQ錯塩等の電子伝導性固
体を電解質とした固体電解コンデンサが実用に供されて
いる。ここでTCNQとは、7,7,8,8−テトラシ
アノキノジメタンを意味する。また、ポリピロール、ポ
リチオフェン、ポリフラン、ポリアニリン等の導電性ポ
リマーを電解質とした固体電解コンデンサも注目されて
いる。
ポリマーは前記TCNQ錯塩に比べて約10倍以上の電
気伝導度を有するにもかかわらず、導電性ポリマーを電
解質とした固体電解コンデンサのESRは、その電解質
部分をTCNQ錯塩に置き換えた固体電解コンデンサに
比べて、逆に大きくなってしまうことが多かった。
固体電解コンデンサにおいて、導電性ポリマーの優れた
材料特性を引き出せるような固体電解コンデンサの製造
方法を解明するものである。
ンデンサの製造方法は、陽極化成箔と対向陰極箔とをセ
パレータ紙を介して巻回したコンデンサ素子に、陰極電
解質としての導電性ポリマーを含浸した固体電解コンデ
ンサの製造方法において、酸化重合により導電性ポリマ
ーとなるモノマーと酸化剤とを含有する化学重合液を準
備し、前記コンデンサ素子を前記化学重合液の液温以上
に予熱した後、該コンデンサ素子の温度が前記化学重合
液の液温以下になるまでの間に、前記コンデンサ素子を
前記化学重合液に浸漬することにより、前記コンデンサ
素子内に導電性ポリマー層を形成する工程を備えること
を特徴とするものである。
ては、図1に示すような巻回型のコンデンサ素子7が用
いられる。このコンデンサ素子は、アルミニウム、タン
タル、ニオブ、チタン等の弁作用金属からなる箔にエッ
チング処理及び化成処理を施した陽極化成箔1と、対向
陰極箔2とをセパレータ紙3を介して巻き取ることによ
り形成される。前記陽極化成箔1及び対向陰極箔2に
は、それぞれリードタブ61、62を介してリード端子
51、52が取り付けられている。4は巻き止めテープ
である。
解コンデンサの製造方法においては、まず、酸化重合に
より導電性ポリマーとなるモノマーとしての3,4−エ
チレンジオキシチオフェン:33wt%と、酸化剤とし
てのパラトルエンスルホン酸鉄(III):27wt%
と、希釈剤としてのn−ブチルアルコール:40wt%
とを含有する化学重合液を準備する。
合液の液温以上に予熱した後、該コンデンサ素子の温度
が前記化学重合液の液温以下になるまでの間に、前記コ
ンデンサ素子を前記化学重合液に浸漬することにより、
前記コンデンサ素子内に3,4−エチレンジオキシチオ
フェンのポリマー層を形成する。
以下であり、前記コンデンサ素子の好ましい予熱温度は
約100℃〜約300℃である。
の代わりに、ピロール、チオフェン、フラン、アニリン
及びそれらの誘導体等、酸化重合により導電性ポリマー
となるモノマーを用いてもよい。
サ素子7を有底筒状のアルミニウム製ケース8に収納
し、その開口部をエポキシ樹脂9により封口し、エージ
ング処理を行って、所望の固体電解コンデンサが完成す
る。封口材としてのエポキシ樹脂の代わりに、低透過
性、高耐熱性のブチルゴム等を用いてもよい。
格4V−47μFのアルミニウム巻回型コンデンサ素子
を用い、表1に特記する事項以外は上述の好ましい製法
に従って試作した実施例1〜5と比較例の固体電解コン
デンサについて、定格電圧を印加しながら105℃で1
000時間保持するという高温負荷試験を行い、その前
後に電気特性を測定した。その結果を表2に示す。
量、tanδは120Hzでの損失角の正接、ESRは
100kHzでの等価直列抵抗、LCは定格電圧を印加
して30秒後の漏れ電流、ΔC/Cは高温負荷試験によ
るCの変化率を示しており、各特性値は試料数各10個
の平均である。
コンデンサ素子を予熱した実施例1〜5においては、予
熱しない比較例に比べて、高温負荷試験前のESR、L
C及び高温負荷試験後のΔC/C、ESRが小さくなっ
ており、特に200℃予熱の実施例3においては、前記
ESR、LC、ΔC/Cの低減が顕著である。
られるのは、コンデンサ素子の予熱により該素子内の水
分が除去され、そのため化学重合の反応系に水分が混入
せず、化成皮膜との密着性に優れた導電性ポリマー層が
形成されるためと考えられる。
液の液温以下に冷めるまでの間に該コンデンサ素子を化
学重合液に浸漬することにより、コンデンサ素子内のセ
パレータ紙への化学重合液の浸透が促進され、コンデン
サ素子内に均一な導電性ポリマー層が形成されること
も、上述の効果に寄与していると考えられる。
質とした固体電解コンデンサにおいて、コンデンサ素子
内に化成皮膜との密着性に優れた導電性ポリマー層が均
一に形成され、導電性ポリマーの優れた材料特性(電気
伝導度等)を十分に引き出した固体電解コンデンサが提
供される。
解斜視図である。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 陽極化成箔と対向陰極箔とをセパレータ
紙を介して巻回したコンデンサ素子に、陰極電解質とし
ての導電性ポリマーを含浸した固体電解コンデンサの製
造方法において、 酸化重合により導電性ポリマーとなるモノマーと酸化剤
とを含有する化学重合液を準備し、 前記コンデンサ素子を前記化学重合液の液温以上に予熱
した後、該コンデンサ素子の温度が前記化学重合液の液
温以下になるまでの間に、前記コンデンサ素子を前記化
学重合液に浸漬することにより、 前記コンデンサ素子内に導電性ポリマー層を形成する工
程を備えることを特徴とする固体電解コンデンサの製造
方法。 - 【請求項2】 前記化学重合液の温度が約50℃以下で
あり、前記コンデンサ素子の予熱温度が約100℃〜約
300℃であることを特徴とする請求項1記載の固体電
解コンデンサの製造方法。 - 【請求項3】 前記モノマーとしてチオフェンの誘導体
を用い、前記酸化剤としてスルホン酸化合物のイオンを
含む塩を用いることを特徴とする請求項2記載の固体電
解コンデンサの製造方法。
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JP23118797A JP3490868B2 (ja) | 1997-08-27 | 1997-08-27 | 固体電解コンデンサの製造方法 |
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JP (1) | JP3490868B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001006982A (ja) * | 1999-06-22 | 2001-01-12 | Showa Denko Kk | 電解コンデンサ用電極、電解コンデンサ及びこれらの製造法 |
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WO2022210513A1 (ja) * | 2021-03-31 | 2022-10-06 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電解コンデンサの製造方法 |
-
1997
- 1997-08-27 JP JP23118797A patent/JP3490868B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4547730B2 (ja) * | 1999-06-22 | 2010-09-22 | 株式会社村田製作所 | 電解コンデンサ用電極、電解コンデンサ及びこれらの製造法 |
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