JP3455110B2 - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

Info

Publication number
JP3455110B2
JP3455110B2 JP19635598A JP19635598A JP3455110B2 JP 3455110 B2 JP3455110 B2 JP 3455110B2 JP 19635598 A JP19635598 A JP 19635598A JP 19635598 A JP19635598 A JP 19635598A JP 3455110 B2 JP3455110 B2 JP 3455110B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
phase difference
sampling
image display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19635598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000029420A (ja
Inventor
裕 米田
信弘 ▲くわ▼原
靖 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP19635598A priority Critical patent/JP3455110B2/ja
Priority to US09/349,379 priority patent/US6288699B1/en
Publication of JP2000029420A publication Critical patent/JP2000029420A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3455110B2 publication Critical patent/JP3455110B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号をサンプ
リングするサンプリング部と、サンプリング部へサンプ
リングタイミングを指示するサンプリング信号生成部と
を有する画像表示装置に関し、特に、サンプリング信号
生成部の能動素子の特性が各サンプリング信号生成部毎
に異なっていても、タイミングのズレに起因する映像品
位の低下が発生せず、高品位の画像表示が可能な画像表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、アクティブマトリクス型の液晶
表示装置など、画素をマトリクス状に配した画像表示装
置は、従来から広く使用されている。図13に示すよう
に、当該画像表示装置101の画素アレイ102には、
n本のデータ信号線SL1 〜SLn と、それらに互いに
交差するm本の走査信号線GL1 〜GLm とが設けられ
ており、走査信号線駆動回路104が走査信号線GLを
順次選択しながら、データ信号線駆動回路103が、各
データ信号線SLへそれぞれの映像データDを出力す
る。これにより、走査信号線GLとデータ信号線SLと
の組み合わせに対応する画素PIXへ、映像データDが
書き込まれ、各画素PIXの表示状態が設定される。な
お、1番目の走査信号線GL1 など、位置を特定する必
要がある場合には、位置を示す添字を付して参照し、総
称する場合や位置の特定が不要な場合は、走査信号線G
Lのように、添字を省略して参照する。
【0003】ここで、上記画像表示装置101には、各
画素PIXへの映像データDが映像信号DATとして時
分割で与えられており、データ信号線駆動回路103
は、例えば、スタート信号SPSやクロック信号CKS
などのタイミング信号に同期して、映像信号DATをサ
ンプリングし、必要であれば増幅して、各データ信号線
SLに出力する。
【0004】具体的には、例えば、図14あるいは図1
5に示すように、データ信号線駆動回路103のサンプ
リング信号生成部132へスタート信号SPSが入力さ
れると、シフトレジスタ部133がクロック信号CKS
に同期してスタート信号SPSをシフトする。さらに、
バッファ部134は、シフトレジスタ部133の各段出
力N1 〜Nn に基づいて、各データ信号線SL1 〜SL
n に対応するサンプリングタイミングを示すサンプリン
グ信号S1 〜Sn を生成する。
【0005】上記データ信号線駆動回路103のサンプ
リング部131において、各データ信号線SL毎に設け
られたサンプリング回路ASは、対応するサンプリング
信号S(/S)に基づいて、映像信号DATをデータ信
号線SLへ出力するか否かを決定する。これにより、各
データ信号線SLには、それぞれに応じた映像データD
が出力される。
【0006】ここで、上記データ信号線駆動回路103
内には、有限の信号遅延が発生するので、図16に示す
ように、各サンプリング信号Sは、クロック信号CKS
から遅延時間tdだけ遅れて変化する。当該遅延時間t
dは、データ信号線駆動回路103を構成するトランジ
スタの特性(移動度やしきい値電圧など)やサイズなど
によって決定される。したがって、クロック信号CKS
は、この遅延時間tdを見込んで、映像信号DATとの
位相差がtaとなるタイミングで印加され、サンプリン
グ時点t101(サンプリング信号Sの立ち下がり時
点)が映像データDの切り替わり時点t102の直前近
傍になるように設定されている(td≦ta)。
【0007】なお、以下では、説明の便宜上、映像信号
DATとクロック信号CKSとの位相差taを、映像デ
ータDの切り替わり時点t102と、当該映像データD
に対応するサンプリング信号Sの生成に使用されるクロ
ック信号CKSの立ち下がり時点との差として定義して
いる。また、データ信号線SL1 のサンプリング信号S
1 と、それに対応する映像データD1 との関係を例にし
て説明する。
【0008】この場合、サンプリング回路AS1 は、正
しいタイミングで映像信号DATをサンプリングでき、
データ信号線SL1 には、正しい値の映像データD1
出力される。また、画素PIXへ映像データD1 を書き
込む際には、所定の時間、映像データD1 を保持する必
要があるが、映像データD1 が安定してからサンプリン
グ時点t101までの時間が十分長いので、画素PIX
は、十分なホールド時間を確保できる。この結果、画像
表示装置101は、ゴーストや滲みのない高品質な画像
を表示できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成では、遅延時間tdにバラツキが発生した場合、デー
タ信号線駆動回路103が正しい映像データDをサンプ
リングできなくなり、ゴーストや映像の滲みなどの画質
低下が発生するという問題を生ずる。
【0010】具体的には、遅延時間tdにバラツキが発
生し、想定した遅延時間tdよりも、実際の遅延時間t
dxが大きくなった場合、図17に示すように、サンプ
リング信号S1 が指示するサンプリング時点t101x
が映像データDの切り替わり時点t102よりも後にな
る虞れがある(tdx>tax)。この場合、データ信
号線SL1 には、映像データD1 からD2 へ切り替えら
れている間の不正確な信号が出力されたり、次の映像デ
ータD2 が混入したりして、映像の滲みやゴーストが発
生する。
【0011】一方、図18に示すように、想定した遅延
時間tdよりも、実際の遅延時間tdyが短い場合、映
像データD1 が安定する時点t100から、サンプリン
グ信号S1 が指示するサンプリング時点t101yまで
の時間が短くなり、上記ホールド時間を確保できなくな
る虞れがある(tdy<<tay)。この場合、画素P
IXへ正しい値の映像データD1 を書き込むことができ
ず、映像の滲みが発生する。
【0012】なお、上記では、点順次駆動方式のよう
に、サンプリングされた各映像データDが、直接、画素
PIXに書き込まれる場合を例にして説明したが、線順
次駆動方式の場合にも同様の問題が発生する。すなわ
ち、線順次駆動方式の場合は、各映像データDがサンプ
リング・ホールド回路によって一度保持された後で、各
画素PIXへ印加されるが、サンプリング・ホールド回
路にもホールド時間が必要である。したがって、いずれ
の場合であっても、サンプリング信号Sと映像信号DA
Tとのタイミングにズレが発生すると、映像の滲みやゴ
ーストが発生する。
【0013】ここで、特に、近年では、画像表示装置の
小型化や高解像度化や実装コストの低減などが求められ
ており、これらの要求に応えるために、データ信号線駆
動回路などの駆動回路と画素アレイとを同一基板上に一
体形成する技術が注目を集めている。このような駆動回
路一体型の画像表示装置では、表示面積を拡大するた
め、能動素子として、石英基板やガラス基板などの上に
構成される多結晶シリコン薄膜トランジスタが使用され
ることが多い。特に、現在広く使用されている透過型液
晶表示装置の場合には、基板が光を透過する必要がある
ため、上記素材で基板が作成される。
【0014】ところが、多結晶シリコン薄膜トランジス
タでは、その製造条件によって、結晶粒の大きさや界面
状態が異なり、その結果、トランジスタ特性(キャリア
移動度、閾値電圧、リーク電流等)が大きく変動するこ
とがある。例えば、閾値電圧は、同一の基板内では数十
mVのバラツキに収まっているのに対し、異なる基板間
では数Vのバラツキが発生することも珍しくはない。し
たがって、遅延時間tdのバラツキは、単結晶シリコン
を基板として用いる場合よりも大きくなる。
【0015】一方、画像表示装置は、高解像度化が進ん
でいるため、映像信号DATの印加周期が益々短くなる
傾向にある。したがって、両信号DAT・Sに許される
タイミングのズレも減少しつつあり、映像信号DATと
クロック信号CKSとの位相差taを予め適切に設定す
ることが困難になっている。この結果、映像の滲みやゴ
ーストが発生しやすく、これらの発生を根本的に抑制可
能な画像表示装置が強く求められている。
【0016】ここで、例えば、特開平5−46118号
公報には、表示位置ズレを防止するために、映像データ
に対応するサンプリング信号が存在するか否かを検出
し、検出結果に基づいて、両者のタイミング差を調整す
る画像表示装置が開示されている。ところが、当該構成
では、映像データに対応するサンプリング信号を特定す
る回路が必要になり、比較的複雑な回路を必要とする。
さらに、当該画像表示装置では、映像データに対応する
サンプリング信号が無くなるまで異常を検出できないの
で、映像の滲みを防止することができない。
【0017】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、上記タイミングのズレに起因
する映像品位の低下を防止でき、簡単な回路構成の画像
表示装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る画
像表示装置は、上記課題を解決するために、映像信号を
サンプリング信号に基づいてサンプリングするサンプリ
ング回路と、映像信号の供給タイミングを示すタイミン
グ信号に基づいて、上記サンプリング信号を生成するサ
ンプリング信号生成部とを有する画像表示装置におい
て、以下の手段を講じたことを特徴としている。
【0019】すなわち、上記サンプリング信号生成部を
構成する素子と同一プロセスで生成された素子から構成
された遅延回路と、上記遅延回路の遅延時間を測定する
検出手段と、上記検出手段の検出結果に基づいて、映像
信号とサンプリング信号との位相差を調整する位相差調
整手段とを備えている。
【0020】なお、上記遅延回路は、サンプリング信号
生成部を構成する素子と同一プロセスで生成されていれ
ば、サンプリング信号生成部自体の一部であってもよい
し、サンプリング信号生成部とは別の回路であってもよ
い。また、位相差調整手段は、映像信号の位相とサンプ
リング信号の位相とのうち、少なくとも一方を制御すれ
ば、映像信号とサンプリング信号との位相差を調整でき
る。また、位相差調整手段が各信号の位相を制御する
際、映像信号自体、あるいは、サンプリング信号自体を
制御してもよいし、各信号の位相を制御する代わりに、
例えば、タイミング信号など、映像信号あるいはサンプ
リング信号を生成する際に使用される信号の位相を制御
してもよい。
【0021】上記構成において、サンプリング信号生成
部と遅延回路とは、同一プロセスにて生成された素子か
ら構成されている。この結果、例えば、製造プロセスの
バラツキなどによって、素子の特性(移動度やしきい値
電圧など)が変化する場合、サンプリング信号生成部の
遅延時間と遅延回路の遅延時間とは、略同じ傾向で変化
する。
【0022】ここで、位相差調整手段は、遅延時間の遅
延時間に基づいて、映像信号とサンプリング信号との位
相差を調整するので、両信号は、サンプリング信号生成
部の遅延時間に応じた位相差に設定される。これによ
り、各サンプリング信号生成部間で、素子の特性に差異
があったとしても、サンプリング回路は、常に適切なタ
イミングで映像信号をサンプリングできる。
【0023】それゆえ、映像信号とサンプリング信号と
の間のタイミングのズレに起因するゴースト、帯状の表
示ムラ、および、画像のエッジ部分のボケなどの発生を
確実に防止できる。この結果、画像表示装置は、高品質
な画像を表示できる。
【0024】また、上記構成では、遅延回路の遅延時間
に基づいて、位相差を調整しているので、映像信号に対
応するサンプリング信号あるいはタイミング信号を特定
せずに、映像信号とサンプリング信号との位相差を調整
できる。この結果、画像表示装置単独で位相差を調整で
きるにも拘わらず、上記対応を特定する回路が不要にな
り、画像表示装置の構成を簡略化できる。
【0025】ところで、上記検出手段は、当然ながら、
アナログ回路で構成してもよいし、デジタル回路で構成
してもよい。ただし、アナログ回路で構成した場合、位
相差調整手段が位相差を調整する際の精度と、検出手段
が遅延時間を検出する際の精度とを同程度に設定するこ
とが難しく、検出手段が不必要に高精度で複雑な回路構
成になったり、検出手段が位相差調整手段の要求する検
出精度を満たすことができなかったりする虞れがある。
【0026】これに対して、請求項2の発明に係る画像
表示装置は、請求項1記載の発明の構成において、上記
検出手段は、基準となる基準信号によって示されるタイ
ミング(例えば、立ち上がりや立ち下がりなど)から、
上記遅延回路が上記基準信号を遅延させて生成した遅延
信号によって示されるタイミングまでの間、所定の周期
で印加されるパルス信号の数を数えて、上記遅延回路の
遅延時間を検出することを特徴としている。
【0027】上記構成によれば、アナログ回路で構成す
る場合に比べて、高精度な検出手段を簡単な回路で実現
できる。
【0028】さらに、請求項3の発明に係る画像表示装
置は、請求項2記載の発明の構成において、上記パルス
信号の周波数は、上記タイミング信号の周波数の整数倍
に設定されていることを特徴としている。
【0029】上記構成によれば、パルス信号とタイミン
グ信号との間の干渉を防止できるので、画像表示装置の
表示品質をさらに向上できる。加えて、パルス信号を分
周してタイミング信号を生成したり、共通のクロック信
号を互いに異なる分周比で分周してパルス信号およびタ
イミング信号を生成したりすれば、新たなクロック信号
を用意せずに、タイミング信号を生成できる。この結
果、新たなクロック信号を用意する場合に比べて、画像
表示装置の構成を簡略化できる。
【0030】ところで、上記遅延回路にて遅延された遅
延信号は、遅延する前の信号が急峻に変化していたとし
ても、比較的緩やかに変化する。特に、サンプリング信
号生成部や遅延回路が、画素を形成した基板と同一の基
板に形成されている場合は、回路素子の駆動能力が低く
なりがちであり、信号の鈍りが大きくなる傾向にある。
したがって、遅延信号の変化が終了した時点に基づい
て、検出手段が遅延時間を検出した場合、検出精度が低
下する虞れがある。一方、検出精度を向上させるため
に、上記遅延信号を急峻に変化させようとすると、消費
電力が増大したり、回路が複雑になる。
【0031】これに対して、請求項4の発明に係る画像
表示装置は、請求項1、2または3記載の発明の構成に
おいて、上記サンプリング信号生成部と遅延回路とは、
画素を形成した基板と同一基板に形成されていると共
に、上記遅延回路から上記基板の外部へ出力される遅延
信号が上記検出手段へ入力されるまでの間には、上記遅
延信号が変化する時間よりも短い時間で変化が終了する
変換信号へ、上記遅延信号を変換する変換手段が設けら
れていることを特徴としている。なお、変換手段は、変
化する時間(遷移時間)が短い信号に変換できれば、ど
のような回路構成でもよいが、例えば、微分回路やクリ
ップ回路などで構成できる。
【0032】上記構成によれば、基板から出力される遅
延信号がある程度鈍っていても、検出手段は、変化の急
峻な変換信号に基づいて遅延時間を検出できるので、検
出手段の検出精度をさらに向上できる。この結果、さら
に、表示品質の高い画像表示装置を実現できる。
【0033】また、検出手段は、遅延信号を基板から出
力する回路の出力特性(駆動能力)が低くても、高精度
に遅延時間を検出できるので、基板上に作成される出力
回路の負担を抑えることができ、消費電力の増加を抑制
できる。さらに、駆動能力が低く構成が簡単な回路で出
力回路を構成できるので、より信頼性の高い画像表示装
置を実現できる。加えて、当該出力回路から検出手段ま
での経路において、負荷条件の裕度を向上できる。
【0034】また、請求項5の発明に係る画像表示装置
は、請求項4記載の発明の構成において、上記変換手段
は、微分回路を含んでいることを特徴としている。当該
構成では、定常時には、微分回路の入出力間に電流が流
れないため、変換手段の消費電力の増大を防止でき、極
めて低いレベルに抑えることができる。また、上記出力
回路の負担をさらに抑制できるので、より消費電力が低
く信頼性が高い画像表示装置を実現できる。加えて、当
該出力回路から検出手段までの経路において、負荷条件
の裕度を向上できる。
【0035】さらに、請求項6の発明に係る画像表示装
置は、請求項4または5記載の発明の構成において、上
記変換手段は、上記検出手段の電源電位と略同等のレベ
ルに入力信号をクリップするクリップ回路を含んでいる
ことを特徴としている。これにより、変換手段は、上記
遅延信号の波高値が検出手段の定格入力条件を越えてい
る場合であっても、比較的簡単な回路で、当該定格入力
条件を満たす変換信号を生成できる。さらに、変換信号
が定格入力条件を満足するので、検出手段の破壊や特性
劣化を防止できる。
【0036】加えて、例えば、TFT型の画像表示装置
のように、基板内部に構成される能動素子のしきい値が
高く、基板から出力される遅延信号の波高値が高くなり
がちな場合であっても、定格入力条件を満足できる。し
たがって、上記定格入力条件を満たすために、遅延信号
の出力回路にレベルシフタを設ける場合と比較すると、
レベルシフタのシフト量を縮小してレベルシフタの負担
を軽減したり、レベルシフタ自体を省略したりできる。
この結果、信頼性が高く、回路構成が簡単な画像表示装
置を実現できる。
【0037】一方、請求項7の発明に係る画像表示装置
は、請求項1、2または3記載の発明の構成において、
上記サンプリング信号生成部と遅延回路とは、画素を形
成した基板と同一基板に形成されていると共に、当該検
出手段は、上記遅延回路から上記基板の外に出力される
遅延信号が、所定のしきい値を越えた時点に基づいて、
上記遅延回路の遅延時間を検出し、上記検出手段のしき
い値は、上記遅延信号の波高値の50%以内に設定され
ていることを特徴としている。なお、検出手段は、遅延
信号の立ち上がりを検出する場合、遅延信号が上記しき
い値を越え、より大きな値になった時点を検出し、遅延
信号の立ち下がりを検出する場合には、しきい値を越
え、より小さな値になった時点を検出する。
【0038】上記構成によれば、検出手段は、遅延信号
のうち、変化を開始した直後の急峻な部分を用いて、遅
延信号の変化を検出できる。この結果、基板の外に出力
される遅延信号がある程度鈍っている場合であっても、
より早い時点で検出できると共に、より高精度に遅延回
路の遅延時間を検出できる。
【0039】加えて、検出手段は、遅延信号を基板から
出力する回路の出力特性(駆動能力)が低くても、高精
度に遅延時間を検出できるので、請求項4と同様に、基
板上に作成される出力回路の負担を抑えることができ、
当該出力回路から検出手段までの経路において負荷条件
の裕度を向上できると共に、消費電力が低く、信頼性の
高い画像表示装置を実現できる。
【0040】また、請求項4記載の発明の構成とは異な
り、変換手段を設けずに、検出手段の検出精度を向上さ
せている。この結果、当該構成に比べて、回路構成が簡
単で、部品点数の少ない画像表示装置を実現できる。
【0041】ところで、請求項8の発明に係る画像表示
装置は、請求項1、2、3、4、5、6または7記載の
発明の構成において、上記位相差調整手段は、全ての画
素が表示を開始する前に、映像信号とサンプリング信号
との位相差を調整することを特徴としている。
【0042】当該構成によれば、位相差調整手段が位相
差を調整する時点では、画像表示装置は、画像を表示し
ていない。したがって、調整の前後で、各サンプリング
回路が映像信号をサンプリングするタイミングが変化し
て、サンプリング回路の出力が大きく変化しても、表示
画像の乱れが発生しない。この結果、使用者に違和感を
与えることなく、位相差を調整できる。また、位相差を
調整する期間が画像を表示していない期間に限られるの
で、画像表示中も位相差を調整する場合に比べて、画像
表示装置の消費電力を低減できる。
【0043】さらに、請求項9の発明に係る画像表示装
置は、請求項8記載の発明の構成において、上記位相差
調整手段は、画素から出射される光の光源が点灯する前
に、映像信号とサンプリング信号との位相差を調整する
ことを特徴としている。
【0044】当該構成では、位相差調整手段が位相差を
調整している間、光源が消灯されているので、画像表示
装置には、画像が表示されない。また、光源の点灯ある
いは消灯は極めて簡単な回路で判定あるいは制御できる
ので、使用者に違和感を与えずに位相差を調整可能な画
像表示装置を簡単な回路で実現できる。
【0045】一方、請求項10の発明に係る画像表示装
置は、請求項8記載の発明の構成において、上記サンプ
リング回路の出力に応じて各画素の表示状態を制御可能
な反射型の画素アレイと、少なくとも、上記位相差調整
手段が位相差を調整している間、上記画素アレイに一定
レベルの映像を表示させる位相差調整時表示手段とを備
えていることを特徴としている。なお、位相差調整時表
示手段は、例えば、映像信号を一定のレベルに保つなど
して、サンプリング回路の出力を一定に保ってもよい
し、サンプリング回路とは別に、画素アレイの各画素へ
一定レベルの信号を供給する回路を設けて、一定レベル
の映像を表示させてもよい。
【0046】上記構成によれば、反射型の画像表示装置
において、使用者に違和感を与えずに位相差を調整でき
ると共に、位相差を常時調整する場合に比べて、消費電
力を低減できる。
【0047】また、請求項11の発明に係る画像表示装
置は、請求項1、2、3、4、5、6または7記載の発
明の構成において、上記位相差調整手段は、最後のサン
プリング回路が映像信号のサンプリングを終了してか
ら、最初のサンプリング回路が映像信号のサンプリング
を開始するまでの期間に、位相差を調整することを特徴
としている。
【0048】上記構成によれば、画像の切り替え時点で
位相差が調整されるので、画像表示中に位相差を調整し
ても、調整に起因するサンプリング回路の出力変動は発
生せず、表示画像に乱れが発生しない。この結果、画像
表示装置は、使用者に違和感を与えることなく、表示中
に位相差を調整できる。
【0049】さらに、表示中に位相差を度々調整しても
使用者に違和感を与えないので、画像表示装置が動作
中、回路の経時変化や温度変化によって、サンプリング
信号生成部の遅延時間が変動しても、当該変動に追従し
て、映像信号とサンプリング信号との位相差を適切な値
に保つことができる。
【0050】ところで、上記位相差調整手段が、遅延時
間の検出結果の1回分に基づいて位相差を調整する場
合、例えば、ノイズなどによって、検出結果に誤差が含
まれていると、映像信号とサンプリング信号との位相差
を不所望な値に設定する虞れがある。
【0051】これに対して、請求項12の発明に係る画
像表示装置は、請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10または11記載の発明の構成において、上
記位相差調整手段は、上記検出手段が上記遅延時間を複
数回検出した結果に基づいて、位相差を調整することを
特徴としている。
【0052】上記構成によれば、位相差調整手段が複数
回の検出結果に基づいて位相差を調整しているので、1
回の検出結果に大きな誤差が含まれていても、位相差調
整手段は、映像信号とサンプリング信号との位相差を適
切な値に調整できる。この結果、判定エラーの発生を抑
制でき、画像表示装置の表示品位をさらに向上できる。
【0053】なお、上記請求項11記載の発明の構成の
ように、表示中も位相差を調整する場合、検出手段の誤
判断が表示の乱れを招く虞れがある。したがって、請求
項11記載の発明の構成に、請求項12記載の構成を適
用して、検出手段の誤判断を防止すれば、特に効果的で
ある。
【0054】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図1
ないし図12に基づいて説明すると以下の通りである。
なお、後述するように、本発明は、映像信号をサンプリ
ングして、各画素に映像データを書き込む画像表示装置
に広く適用できるが、以下では、一例として、アクティ
ブマトリクス型の液晶表示装置について説明する。
【0055】すなわち、図1に示すように、本実施形態
に係る画像表示装置1は、マトリクス状に配された画素
を有する画素アレイ2と、各画素を駆動するデータ信号
線駆動回路3および走査信号線駆動回路4とを備えてお
り、ビデオ信号処理回路5がRGB信号などから映像信
号DATを生成すると、当該映像信号DATに基づいて
画像を表示できる。
【0056】上記画素アレイ2は、図2に示すように、
n本のデータ信号線SL1 〜SLnと、各データ信号線
SL1 〜SLn にそれぞれ交差するm本の走査信号線G
1〜GLm とを備えている。n以下の任意の正整数を
i、m以下の任意の正整数をjとすると、データ信号線
SLi と走査信号線GLj との組み合わせ毎に、画素P
IX(i,j) が設けられており、各画素PIX(i,j) は、
隣接する2本のデータ信号線SLi ・SLi+1 、およ
び、隣接する2本の走査信号線GLj ・GLj+1で包囲
された部分に配される。なお、本実施形態では、説明の
便宜上、例えば、i番目のデータ信号線SLi のよう
に、位置を特定する必要がある場合にのみ、位置を示す
添字を付して参照し、位置を特定する必要がない場合や
総称する場合には、添字を省略して参照する。
【0057】上記画素PIX(i,j) は、例えば、図3に
示すように、ゲートが走査信号線GLj へ、ドレインが
データ信号線SLi に接続された電界効果トランジスタ
SWと、当該電界効果トランジスタSWのソースに、一
方電極が接続された画素容量CP とを備えている。ま
た、画素容量CP の他端は、全画素PIXに共通の共通
電極線に接続されている。上記画素容量CP は、液晶容
量CL と、必要に応じて付加される補助容量CS とから
構成されている。
【0058】上記画素PIX(i,j) において、走査信号
線GLj が選択されると、電界効果トランジスタSWが
導通し、データ信号線SLi に印加された電圧が画素容
量CP へ印加される。一方、当該走査信号線GLj の選
択期間が終了して、電界効果トランジスタSWが遮断さ
れている間、画素容量CP は、遮断時の電圧を保持し続
ける。ここで、液晶の透過率あるいは反射率は、液晶容
量CL に印加される電圧によって変化する。したがっ
て、走査信号線GLj を選択し、データ信号線SLi
映像データDに応じた電圧を印加すれば、当該画素PI
(i,j) の表示状態を、映像データDを合わせて変化さ
せることができる。
【0059】図1に示す画像表示装置1では、走査信号
線駆動回路4が走査信号線GLを選択し、選択中の走査
信号線GLとデータ信号線SLとの組み合わせに対応す
る画素PIXへの映像データDが、データ信号線駆動回
路3によって、それぞれのデータ信号線SLへ出力され
る。これにより、当該走査信号線GLに接続された画素
PIX…へ、それぞれの映像データDが書き込まれる。
さらに、走査信号線駆動回路4が走査信号線GLを順次
選択し、データ信号線駆動回路3が各データ信号線SL
へ映像データDを出力する。この結果、画素アレイ2の
全画素PIXに、それぞれの映像データDが書き込まれ
る。
【0060】ここで、図6に示すように、上記ビデオ信
号処理回路5からデータ信号線駆動回路3までの間、各
画素PIXへの映像データDは、映像信号DATとし
て、時分割で伝送されており、データ信号線駆動回路3
は、タイミング信号となる所定の周期のクロック信号C
KSとスタート信号SPSとに基づいたタイミングで、
映像信号DATから、各映像データDを抽出している。
【0061】具体的には、上記データ信号線駆動回路3
は、例えば、図4に示すように、映像信号DATを伝送
する信号線と各データ信号線SL1 〜SLn との間に設
けられたサンプリング回路AS1 〜ASn を含むサンプ
リング部31と、各サンプリング回路AS1 〜AS
n へ、それぞれのサンプリング信号S1 〜Sn を出力す
るサンプリング信号生成部32とを備えている。さら
に、上記サンプリング信号生成部32には、縦続接続さ
れたラッチ回路LAT1 〜LATn を含み、クロック信
号CKSに同期して、スタート信号SPSを順次シフト
させるシフトレジスタ部33と、各ラッチ回路LAT1
〜LATn の出力N1 〜Nn に基づいて、各サンプリン
グ信号S1 〜Sn を生成するバッファ部34とが設けら
れている。
【0062】図4は、一例として、1つのラッチ回路L
ATに1本のデータ信号線SLが対応する構成を示して
おり、バッファ部34は、1つの出力Nをバッファリン
グして、1つのサンプリング信号Sを生成する。
【0063】より詳細には、データ信号線駆動回路3で
1本のデータ信号線SLに対応する部分をブロックSD
とすると、各ブロックSDにおいて、サンプリング回路
ASは、対応するデータ信号線SLを双方向に駆動する
ため、2つの互いに異なる極性のアナログスイッチAS
a・ASbを並列に接続して構成されている。当該両ア
ナログスイッチASa・ASbは、サンプリング信号S
とその反転信号/Sとによって略同時に開閉される。な
お、本実施形態では、両アナログスイッチASa・AS
bの極性は、サンプリング信号Sの立ち下がり時点(反
転信号/Sの立ち上がり時点)で遮断するように設定さ
れている。一方、バッファ部34において、ラッチ回路
LATの出力Nは、インバータG1で反転された後、イ
ンバータG2を介し、サンプリング信号Sとして、上記
アナログスイッチASaへ与えられる。また、インバー
タG1の出力は、インバータG3・G4を介し、サンプ
リング信号Sの反転信号/Sとして、アナログスイッチ
ASbへ与えられる。
【0064】上記構成では、シフトレジスタ部33へ入
力されたスタート信号SPSが、クロック信号CKSの
パルス印加毎(この場合は、エッジ毎)に1段ずつシフ
トされ、各サンプリング回路ASi には、1つ前のサン
プリング回路ASi-1 よりも、クロック信号CKSのパ
ルス印加周期だけ遅れたタイミングのサンプリング信号
i が与えられる。ここで、クロック信号CKSと映像
信号DATとの位相差taは、後述する変換部11およ
びタイミング制御回路12によって、サンプリング回路
ASi が正しいタイミングで映像データDi を取得でき
るように調整されている。
【0065】これにより、データ信号線駆動回路3は、
各データ信号線SLに対応する映像データDを映像信号
DATから抽出して、それぞれのデータ信号線SLに出
力できる。この結果、各画素PIXには、正確な値の映
像データDが供給され、画素アレイ2は、映像の滲みや
ゴーストの無い画像を表示できる。
【0066】なお、図4では、1つのサンプリング信号
Sが、1つのラッチ回路LATの出力Nから生成される
場合を例にしたが、図5に示すように、複数のラッチ回
路LATの出力Nに基づいて、1つのサンプリング信号
を生成してもよい。この構成例では、各ブロックSDi
では、インバータG1に代えて、NAND回路G5が設
けられており、ラッチ回路LATi の出力Ni と次段の
ラッチ回路LATi+1の出力Ni+1 との論理積の否定を
出力している。
【0067】以下では、データ信号線駆動回路3へタイ
ミングを指示するクロック信号CKSと映像信号DAT
との間の位相差調整について詳細に説明する。すなわ
ち、図1に示すように、本実施形態に係るデータ信号線
駆動回路3は、内部遅延を検出するための検出信号MO
N1・MON2を出力可能に形成されており、さらに、
タイミング制御回路12には、後述の変換部11を介し
て与えられる両検出信号MON1・MON2の位相差t
pを検出する位相検出部(検出手段)13と、当該位相
差tpからデータ信号線駆動回路3の内部遅延を算出
し、映像信号DATおよびクロック信号CKSの位相差
taを調整する位相調整部(位相差調整手段)14とを
備えている。
【0068】本実施形態では、検出信号MON1・MO
N2の生成方法の一例として、図4(図5)に示すよう
に、最後段のブロックSDn の後段に、同一構成のブロ
ックSDy が冗長に設けられており、インバータG2の
入出力が検出信号MON1およびMON2として出力さ
れている。これにより、インバータG2で検出信号(基
準信号)MON1を遅延した信号が、検出信号(遅延信
号)MON2として出力される。この場合、上記インバ
ータG2が特許請求の範囲に記載の遅延回路に対応す
る。
【0069】ここで、検出信号MON1・MON2の位
相差tp(インバータG2の遅延量)は、クロック信号
CKSとサンプリング信号Sとの位相差td(サンプリ
ング信号生成部32の遅延量)とは異なる値であるが、
インバータG2およびサンプリング信号生成部32の双
方は、データ信号線駆動回路3内に形成されており、互
いに同一プロセスで製造されているので、両位相差t
p、tdには、強い相関がある。
【0070】具体的には、インバータG2の入出力とし
て両MON1・MON2が生成されている場合、検出さ
れた遅延量tpは、サンプリング信号生成部32の遅延
量tdに比べて、ラッチ回路LATおよびインバータG
1(G5)での遅延時間(信号伝達時間)分だけ短い値
になっている。ここで、上記ラッチ回路LATやインバ
ータG1(G5)の遅延時間も、回路を構成するトラン
ジスタの特性バラツキや経時変化によって変動するが、
同一のデータ信号線駆動回路3内であれば、トランジス
タの特性バラツキや経時変化に大きな差異が発生しない
ので、検出された遅延時間tpから推定できる。例え
ば、インバータG2の遅延時間が30%増大した場合、
他のインバータ{G1(G5)、G3…}やラッチ回路
LATなどでの遅延時間も、約30%増大する。
【0071】一方、データ信号線駆動回路3以外の回路
に起因する遅延時間としては、タイミング制御回路12
の遅延時間、具体的には、上記位相調整部14が位相検
出部13の指示に基づいて、クロック信号CKSを生成
する際の遅延時間や、位相調整部14が映像信号DAT
の時間差を調整する際の遅延時間などが挙げられる。と
ころが、タイミング制御回路12は、通常、外部ICに
含まれており、データ信号線駆動回路3とは異なるトラ
ンジスタで構成されている。したがって、タイミング制
御回路12の遅延時間のバラツキは、データ信号線駆動
回路3の遅延時間のバラツキに比べて極めて小さく、略
一定の値と見なすことができる。
【0072】上記では、検出信号MON1・MON2が
インバータG2の入出力として検出される場合を例にし
て説明したが、検出信号MON1・MON2の位相差t
pと、サンプリング信号生成部32の遅延量tdとの関
係は、検出信号MON2が、サンプリング信号生成部3
2と同一プロセスで形成された回路で検出信号MON1
を遅延して生成されれば成立する。
【0073】したがって、サンプリング信号生成部32
の遅延量tdは、両検出信号MON1・MON2の出力
位置に拘わらず、以下の式(1)に示すように、 td ≒ A・tp+B = tc …(1) と、両検出信号MON1・MON2の位相差tpの一次
関数として近似できる。上式(1)中のtcは、遅延量
tdの近似値であり、係数AおよびBは、サンプリング
信号生成部32の回路構成や、検出信号MON1・MO
N2の検出位置などに応じ、例えば、タイミングの実測
やシミュレーションなどによって、予め設定される。な
お、両係数A・Bは、素子の形状や回路構成などによっ
て決まるので、製造プロセスのバラツキなどにより、素
子の特性が異なる基板間で相違する場合であっても、略
同じ値に保たれる。
【0074】一方、上記位相調整部14は、上記の式
(1)に基づいて、位相検出部13が検出した位相差t
pから、遅延量tdの近似値tcを算出し、映像信号D
ATおよびクロック信号CKSの少なくとも一方を制御
して、両信号DAT・CKSの位相差taを調整する。
これにより、サンプリング信号S1 が示すサンプリング
時点t1は、対応する映像データD1 の切り替え時点t
2の直前に設定される。
【0075】例えば、図6では、位相調整部14がクロ
ック信号CKSを制御して位相差taを調整する場合を
示している。説明の便宜上、遅延が存在しない場合に所
望のサンプリング時点t1でサンプリングするためのク
ロック信号を、クロック信号CKSrとして表示する
と、位相調整部14は、このクロック信号CKSrより
も、上記近似値tcだけ早いタイミング(周期−近似値
tcだけ遅いタイミング)で、クロック信号CKSを生
成する。
【0076】一般に、タイミング制御回路12など、画
像表示装置1を構成する回路は、ある原クロック信号C
LK(そのシステムでの最高の周波数のタイミング信
号)、あるいは、当該クロック信号CLKを分周したク
ロック信号CKSで駆動されている。したがって、タイ
ミング制御回路12がクロック信号CKSを生成する際
に分周を開始する時点を変更すれば、位相調整部14
は、原クロック信号CLKのパルス印加周期単位でクロ
ック信号CKSの位相を制御できる。
【0077】なお、クロック信号CKSは周期信号なの
で、位相調整部14がクロック信号CKSの位相を制御
する場合、位相の制御幅は、クロック信号CKSのパル
ス印加周期に制限される。したがって、パルス印加周期
よりも長い範囲に渡って、クロック信号CKSの位相を
制御する場合には、スタート信号SPSの位相も併せて
制御すればよい。
【0078】また、図6では、クロック信号CKSを制
御する場合を示したが、サンプリング時点t1が切り替
え時点t2の直前に設定できれば、映像信号DATの供
給タイミングを制御してもよいし、両映像信号DAT・
クロック信号CKSの双方を制御して、両信号DAT・
CKSの位相差taを調整してもよい。
【0079】ビデオ信号処理回路5は、映像データDを
供給するタイミングを調整可能な時間軸調整部51と、
時間軸調整部51の出力を反転する反転処理部52と、
反転処理部52の出力をバッファリングするバッファ部
53とを備えており、当該ビデオ信号処理回路5も上記
原クロック信号CLKに同期して動作している。したが
って、位相調整部14が時間軸調整部51へ指示して、
分周を開始する時点を変更すれば、原クロック信号CL
Kのパルス印加周期単位で、映像信号DATの位相を制
御できる。
【0080】なお、位相の調整単位が、原クロック信号
CLKのパルス印加周期単位でも十分ではない場合に
は、原クロック信号CLKよりも周波数が高いクロック
信号を別に設けて、クロック信号CKSあるいは映像信
号DATの位相を制御してもよい。ただし、通常、原ク
ロック信号CLKのパルス印加周期は、クロック信号C
KSのパルス印加周期の数倍以上に設定されているの
で、原クロック信号CLKを用いた場合であっても、位
相調整部14は、クロック信号CKSや映像信号DAT
の位相を十分な精度で制御できる。
【0081】上記構成では、クロック信号CKSと映像
信号DATとの位相差taは、検出信号MON1・MO
N2に基づいて、データ信号線駆動回路3毎に調整さ
れ、各サンプリング回路ASが正しいタイミング(対応
する映像データDの切り替え時点の直前)で、映像信号
DATをサンプリングできるように設定される。したが
って、データ信号線駆動回路3の製造プロセスのバラツ
キによって、データ信号線駆動回路3の能動素子の特性
にバラツキが発生し、サンプリング信号生成部32の遅
延量tdがデータ信号線駆動回路3毎に異なる場合であ
っても、サンプリング部31は、常に、正しいタイミン
グで映像信号DATをサンプリングできる。この結果、
映像の滲みやゴーストが発生しない高品質な画像表示装
置1を実現できる。
【0082】さらに、サンプリング信号生成部32の遅
延量tdは、両検出信号MON1・MON2から推定さ
れている。したがって、サンプリング信号Sに対応する
映像データDを特定せずに、位相調整部14の調整量を
決定できる。これにより、特定用の回路を設ける場合よ
りも、画像表示装置1の回路構成を簡略化できる。
【0083】なお、例えば、出荷時などに、サンプリン
グ信号Sと映像データDとのタイミングのズレを測定
し、クロック信号CKSと映像信号DATとの位相差t
aを各画像表示装置1毎に設定すれば、特定用の回路を
省略できる。ただし、この場合は、画像表示装置1毎
に、タイミングのズレを測定し、遅延量を設定する手間
がかかる。また、位相差taを調整する機会が制限され
るので、例えば、経時変化や周囲の環境の変化などによ
って、トランジスタの特性が変化し、遅延量が変化する
と、上記両信号CKS・DATの位相差taを正しい値
に保てなくなり、映像の滲みやゴーストなどが発生する
虞れがある。なお、特に、液晶表示装置をプロジェクタ
用の光シャッタとして使う場合には、環境温度が60℃
以上になることもあるので、その温度が大きな変動要因
となりうる。
【0084】これに対して、本実施形態に係る画像表示
装置1では、上記両信号CKS・DATの位相差taを
簡単な回路で自ら調整できる。したがって、製造時の手
間を大幅に削減できると共に、経時変化や周囲の環境の
変化などによって、トランジスタの特性が変化しても、
上記両信号CKS・DATの位相差taを常に正しい値
に保つことができる。
【0085】ここで、上記位相検出部13は、検出信号
MON1・MON2の位相差taを検出できればよいた
め、アナログ/デジタルを問わず、種々の構成を取るこ
とができるが、パルスカウンタで構成すると回路構成を
簡略化できる。この場合、位相検出部13は、図7に示
すように、検出信号MON1が立ち上がってから、検出
信号MON2が立ち上がるまでの間に、原クロック信号
(パルス信号)CLKの立ち上がりが何回あるかをカウ
ントして、両検出信号MON1・MON2の位相差tp
を検出する。
【0086】ここで、計時用のパルスとしては、独立し
て生成したパルス信号を使用してもよいが、例えば、デ
ータ信号線駆動回路3(より狭義には、サンプリング信
号生成部32)へ入力されるタイミング信号を生成する
際に使用される原クロック信号CLKそのもの、あるい
は、当該原クロック信号CLKを分周して生成したパル
スを使用する方がよい。これにより、パルス信号の生成
用に特別な回路を付加することなく、計時用パルスが生
成できる。この場合、検出信号MON1・MON2の位
相差tpの検出精度は、原クロック信号CLKのパルス
印加周期に制限されるが、上述したように、映像信号D
ATおよびクロック信号CKSの位相差taが原クロッ
ク信号CLKのパルス印加周期単位で調整されるため、
必要十分な検出精度が得られる。これらの結果、位相検
出部13の回路構成を簡略化できる。加えて、原クロッ
ク信号CLKに同期しない他のクロック信号を計時用の
パルスとして使用する場合とは異なり、上記両クロック
信号の干渉が発生せず、誤動作しにくい画像表示装置1
を実現できる。
【0087】なお、上記では、パルスのカウント方法と
して、立ち上がりをカウントする場合を例にして説明し
たが、当然ながら、これに限るものではなく、例えば、
パルスの立ち下がりやエッジなど、他のカウント方法を
使用した場合でも同様の効果が得られる。また、本実施
形態では、説明の便宜上、検出信号MON1・MON2
の立ち上がり時点が検出される場合を例にして説明する
が、当然ながら、立ち下がり時点に基づいて、両検出信
号MON1・MON2の位相差tpを検出してもよい。
【0088】ところで、上記検出信号MON1・MON
2が、多結晶シリコン薄膜トランジスタを用いて、画素
アレイ2と同一基板上に形成されたデータ信号線駆動回
路3から出力される場合、両検出信号MON1・MON
2の遷移特性が悪いため、位相差tpの検出精度が低下
する虞れがある。
【0089】これに対して、本実施形態に係る画像表示
装置1では、位相差tpの検出精度を向上するために、
データ信号線駆動回路3と位相検出部13との間に、両
検出信号MON1・MON2の立ち上がり時間を短縮す
る変換部(変換手段)11が設けられている。以下で
は、変換部11について、図8〜図11に基づいて説明
する。
【0090】すなわち、本実施形態に係る変換部11
は、両検出信号MON1・MON2の立ち上がり時間t
sをより短く変換する回路であり、例えば、微分回路を
用いて、入力信号の波形を急峻に変換したり、例えば、
ダイオードやチェナーダイオードなどからなるクリップ
回路を用いて、入力信号の変化が急峻な部分のみを取り
出したりするなどして実現できる。
【0091】これにより、例えば、図8に示すように、
上記時間tsよりも短い時間tsaで立ち上がる検出信
号(変換信号)MON1a・MON2aが、変換部11
から出力される。この結果、位相検出部13は、検出信
号MON1・MON2がある程度鈍っていても、変化の
急峻な検出信号MON1a・MON2aを用いて判定で
き、位相差tpの検出精度を向上できる。
【0092】また、検出信号MON1・MON2を出力
する回路の駆動能力が低くても、位相差tpを高精度に
検出できるので、当該出力回路の負担を抑えることでき
る。さらに、駆動能力を向上させる必要がないため、駆
動能力の向上に付随する消費電力の増加を削減できる。
加えて、検出信号MON1・MON2の出力から位相検
出部13へいたる負荷条件の裕度を向上できる。
【0093】さらに、例えば、データ信号線駆動回路3
が多結晶シリコン薄膜トランジスタを用いたモノリシッ
クドライバの場合、その動作電圧は、例えば、10V〜
16V程度と、一般の単結晶シリコン基板上に形成した
デバイスに比べて高くなる。一方、位相検出部13が当
該単結晶シリコンベースのデバイスにより構成された場
合、駆動電圧は、5V、あるいは、3Vなど、比較的低
い電圧で動作する。
【0094】したがって、変換部11が、例えば、ダイ
オードやチェナーダイオードなどを用いて、検出信号M
ON1・MON2を動作電位範囲近傍でクリップして、
検出信号MON1a・MON2aの変化量を抑えれば、
位相検出部13の定格入力条件を確実に満足させること
ができる。これにより、位相検出部13の破壊や特性劣
化を防止できる。また、この場合、位相検出部13の定
格入力条件を満足させるために、データ信号線駆動回路
3から出力される検出信号MON1・MON2の波高値
を低下させる必要がない。したがって、両検出信号MO
N1・MON2の出力回路にレベルシフタを設ける必要
がなく、仮に設ける場合であってもシフト量を低減でき
る。この結果、上記出力回路の負担を抑えることができ
る。
【0095】加えて、変換部11を微分回路で構成し
て、データ信号線駆動回路3と変換部11とを容量結合
すれば、定常的に電流が流れない。したがって、検出信
号MON1・MON2の出力回路となるデータ信号線駆
動回路3の消費電力を低減できる。また、上記データ信
号線駆動回路3が定常的に電流を出力する必要がないた
め、データ信号線駆動回路3の負担が少なくなり、信頼
性の高いデータ信号線駆動回路3を実現できる。
【0096】例えば、図9に示す構成例では、上記変換
部11の入力端子INと出力端子OUTとの間には、キ
ャパシタC1が設けられており、キャパシタC1の出力
側は、抵抗R1を介して接地されると共に、ダイオード
D1を介して電源電圧VDDに接続されている。また、
キャパシタC1の出力側は、ダイオードD2を介して出
力端子OUTに接続されており、ダイオードD2と出力
端子OUTとの接続点は、抵抗R2を介して接地されて
いる。
【0097】当該構成によれば、入力端子INから入力
された検出信号MON1(MON2)は、キャパシタC
1および抵抗R1・R2からなる微分回路により微分さ
れ、検出信号MON1a(MON2a)として、出力端
子OUTから出力される。したがって、図8に示すt1
1からt12までの期間のように、検出信号MON1a
(MON2a)は、検出信号MON1(MON2)の立
ち上がりに伴って上昇する。さらに、t12の時点にお
いて、検出信号MON1(MON2)が上昇して、電源
電圧VDDを越えると、クリップ回路となるダイオード
D1が導通する。これより、検出信号MON1(MON
2)がクリップされ、検出信号MON1a(MON2
a)は、所定の電源電圧VDDのまま、維持される(t
12以降の期間)。
【0098】なお、ダイオードD1が導通している間、
ダイオードD1のアノード側の電圧V1は、ダイオード
D1の順方向電圧分だけ、電源電圧VDDよりも上昇す
る。ところが、ダイオードD1のアノード側と、出力端
子OUTとの間には、当該電圧上昇を補償するために、
ダイオードD2が設けられており、上記電圧V1は、ダ
イオードD2の順方向電圧分だけ下げられた後で出力さ
れる。これにより、ダイオードD1の導通中、検出信号
MON1a(MON2a)は、上記電源電圧VDDに保
たれる。
【0099】この結果、検出信号MON1a(MON2
a)の立ち上がり時間tsaは、検出信号MON1(M
ON2)の立ち上がり時間tsよりも短くなる。実際の
動作波形を例示すると、図10に示すように、変換部1
1へ入力される検出信号MON1(MON2)が、約2
40ns程度で立ち上がっているのに対して、図11に
示すように、変換部11から出力される検出信号MON
1a(MON2a)は、約70ns程度で立ち上がって
いる。
【0100】なお、図9は、一構成例であり、変換部1
1が鈍った入力波形(検出信号MON1、MON2)を
急峻な出力波形(検出信号MON1a、MON2a)に
変換できれば、同様の効果が得られる。例えば、変換部
11は、いわゆるトランジスタまたは抵抗内蔵型のトラ
ンジスタなどを用いたものでもよい。
【0101】また、変換部11が検出信号MON1・M
ON2を検出信号MON1a・2aに変更する代わり
に、位相検出部13が検出信号MON1・MON2の立
ち上がりを検出する際のしきい値を下げても同様の効果
が得られる。この場合は、図12に示すように、変換部
11が省略され、両検出信号MON1・MON2が位相
検出部13へ直接印加されている。さらに、上記しきい
値は、位相検出部13の電源電圧の1/2よりも小さく
設定される。
【0102】当該構成によれば、位相検出部13は、図
8に示すt11からt12までの期間のように、検出信
号MON1・MON2が立ち上がった直後の比較的急峻
に変化する部分で、両検出信号MON1・MON2の印
加タイミングを検出でき、位相差tpの検出精度を向上
できる。
【0103】なお、両検出信号MON1・MON2の波
形鈍りに起因する位相検出部13の検出誤差が表示品質
の低下を招かない程度に小さい場合には、上述のように
しきい値を設定しなくてもよい。
【0104】ところで、図1あるいは図12に示すタイ
ミング制御回路12がクロック信号CKSと、映像信号
DATとの位相差taを調整するタイミングには、種々
のタイミングが考えられる。以下では、これらのタイミ
ングについて説明する。すなわち、タイミング制御回路
12は、随時位相差taを調整することもできる。ただ
し、この場合には、位相差taの調整前と調整後とで、
サンプリング部31が映像信号DATをサンプリングす
るタイミングが変化するので、各画素PIXへ供給され
る映像データDの値が変化して、画素アレイ2に表示さ
れた画像が乱れる虞れがある。
【0105】したがって、タイミング制御回路12は、
画像の乱れが発生しないタイミングで位相差taを調整
することが望まれる。当該タイミングの一例として、画
像表示装置1が画像表示を開始する前など、映像信号D
ATに基づく画像が画素アレイ2へ表示されていない期
間が挙げられる。例えば、画像表示装置1が透過型の場
合、タイミング制御回路12は、バックライトを点灯す
る前に位相差taを調整する。また、画像表示装置1が
反射型の場合、タイミング制御回路12は、電源投入後
の所定の期間、例えば、映像信号DATを一定レベルに
保つようにビデオ信号処理回路(位相差調整時表示手
段)5へ指示するなどして、各画素PIXの表示レベル
を一定に保たせる。また、各データ信号線SLへ一定レ
ベルの信号を印加可能な回路をデータ信号線駆動回路
(位相差調整時表示手段)3に設けておき、各画素PI
Xの表示レベルを一定に保たせてもよい。これらのタイ
ミングでは、画像が表示されていないため、いかなる画
像の乱れも発生しない。したがって、タイミング制御回
路12が、これらのタイミングで位相差taを調整すれ
ば、使用者に違和感を与えることなく、クロック信号C
KSと映像信号DATとの位相差taを調整できる。
【0106】また、別の好適なタイミングとしては、画
素アレイ2が画像を切り替える時点が挙げられる。すな
わち、一般に、スタート信号SPSのパルスが印加され
てから、次のパルスが印加されるまでの期間(水平同期
期間)に、ある走査信号線GLに接続された画素PIX
への映像データD1 〜Dn は、クロック信号CKSに同
期して順次与えられる。ただし、最後の映像データDn
が出力された後、次の走査信号線GLで最初の映像デー
タD1 が与えられるまでには、ある程度の期間が設けら
れている。同様に、最後の走査信号線GLm の選択を終
了してから、次の垂直同期信号が与えられるまでにも、
ある程度の期間が設けられている。これらの期間には、
サンプリング回路AS1 〜ASn は、映像信号DATを
サンプリングしていないため、タイミング制御回路12
が当該期間中に位相差taを調整すれば、画像表示装置
1が画像を表示している最中であっても、画像の乱れを
発生させずに位相差taを調整できる。なお、これらの
期間は、スタート信号SPSや垂直同期信号などから容
易に識別できる。
【0107】このように、画素アレイ2が画像を切り替
える時点で位相差taを調整すれば、タイミング制御回
路12は、使用者へ違和感を与えずに、画像の表示中も
位相差taを調整できる。したがって、データ信号線駆
動回路3の遅延時間tdが、動作中の温度変化によって
変動したり、経時変化したりしても、当該遅延時間td
の変化に追従して上記位相差taを調整できる。
【0108】ところで、タイミング制御回路12が位相
差taを調整する際、位相検出部13が両検出信号MO
N1・MON2の位相差tpを検出する回数を1回に設
定した場合、位相検出部13がノイズなどによって位相
差tpを誤検出すると、クロック信号CKSと映像信号
DATとの位相差taを正しく調整できなくなる。
【0109】したがって、タイミング制御回路12が位
相差taを調整する際、位相検出部13による位相差t
pの検出回数を複数に設定し、位相調整部14が複数回
検出された位相差tpに基づいて、クロック信号CKS
と映像信号DATとの位相差taを調整すれば、ノイズ
などによるエラーの発生を防止できる。この結果、クロ
ック信号CKSと映像信号DATとの位相差taをさら
に確実に調整できる。ここで、複数回の検出結果を評価
する方法は、誤検出した位相差tpの影響を排除できれ
ば、任意の評価方法を採用できる。
【0110】なお、本実施形態では、クロック信号CK
Sや映像信号DATの位相を制御する場合を例にして説
明したが、これに限るものではない。例えば、データ信
号線駆動回路3内に各サンプリング信号Sの位相を個別
に制御する回路を設けて調整してもよい。映像信号DA
Tと各サンプリング信号Sとの位相差を調整できれば、
同一の効果が得られる。ただし、クロック信号CKSや
映像信号DATの位相を制御する方が、サンプリング信
号の位相を個別に制御する場合に比べて、回路構成を簡
略化できる。
【0111】また、図4および図5では、ブロックSD
1 〜SDn と同様のダミー回路(ブロックSDy )を設
けて、検出信号MON1・MON2を生成する場合を例
にして説明したが、これに限るものではない。基準とな
る検出信号MON1が、サンプリング信号生成部32と
同一プロセスで製造された遅延回路を介した後、検出信
号MON2として出力されれば、同様の効果が得られ
る。この場合、遅延回路とサンプリング信号生成部32
とが同一プロセスで製造された後、別の基板に分離され
ていてもよい。ただし、サンプリング信号生成部32と
遅延回路とが近い位置に配されている方が、両者の温度
が近くなるため、サンプリング信号生成部32の遅延量
tdを、より的確に推定できる。また、ダミー回路のよ
うに、遅延回路の回路構成が、サンプリング信号生成部
32の回路の一部と同一である方が、両検出信号MON
1・MON2の位相差tpから上記遅延量tdを推定す
る際の誤差が少なくなる。
【0112】なお、上記実施形態では、画像表示装置1
として、点順次駆動されるアクティブマトリクス型の液
晶表示装置を例にして説明したが、これに限るものでは
ない。当該映像信号をサンプリングして各画素への映像
データを抽出するデータ信号線駆動回路が設けられてい
る画像表示装置であれば、本発明を広く適用できる。
【0113】
【発明の効果】請求項1の発明に係る画像表示装置は、
以上のように、サンプリング信号生成部を構成する素子
と同一プロセスで生成された素子から構成された遅延回
路と、上記遅延回路の遅延時間を測定する検出手段と、
上記検出手段の検出結果に基づいて、映像信号とサンプ
リング信号との位相差を調整する位相差調整手段とを備
えている構成である。
【0114】上記構成によれば、サンプリング信号生成
部の遅延時間と遅延回路の遅延時間とは、略同じ傾向で
変化するので、各サンプリング信号生成部間で、素子の
特性に差異があったとしても、映像信号に対応するサン
プリング信号あるいはタイミング信号を特定せずに、映
像信号とサンプリング信号との位相差を調整できる。こ
の結果、高品質に画像表示可能な画像表示装置を簡単な
回路で実現できるという効果を奏する。
【0115】請求項2の発明に係る画像表示装置は、以
上のように、請求項1記載の発明の構成において、上記
検出手段は、基準となる基準信号によって示されるタイ
ミングから、上記遅延回路が上記基準信号を遅延させて
生成した遅延信号によって示されるタイミングまでの
間、所定の周期で印加されるパルス信号の数を数えて、
上記遅延回路の遅延時間を検出する構成である。
【0116】それゆえ、アナログ回路で構成する場合に
比べて、高精度な検出手段を簡単な回路で実現できると
いう効果を奏する。
【0117】請求項3の発明に係る画像表示装置は、以
上のように、請求項2記載の発明の構成において、上記
パルス信号の周波数は、上記タイミング信号の周波数の
整数倍に設定されている構成である。
【0118】上記構成によれば、パルス信号とタイミン
グ信号との間の干渉を防止できるので、画像表示装置の
表示品質をさらに向上できるという効果を奏する。ま
た、新たなクロック信号を用意せずにタイミング信号を
生成できるので、画像表示装置の構成を簡略化できると
いう効果を奏する。
【0119】請求項4の発明に係る画像表示装置は、以
上のように、請求項1、2または3記載の発明の構成に
おいて、上記遅延信号が変化する時間よりも短い時間で
変化が終了する変換信号へ、上記遅延信号を変換する変
換手段が、検出手段の前段に設けられている構成であ
る。
【0120】上記構成によれば、基板から出力される遅
延信号がある程度鈍っていても、遅延時間は、変化の急
峻な変換信号に基づき、高精度に検出される。この結
果、表示品質をさらに向上できるという効果を奏する。
加えて、遅延信号を出力する回路の駆動能力をより低く
設定できるので、信頼性が高く、消費電力の低い画像表
示装置を実現できるという効果を併せて奏する。
【0121】請求項5の発明に係る画像表示装置は、以
上のように、請求項4記載の発明の構成において、上記
変換手段は、微分回路を含んでいる構成である。当該構
成では、定常時には、微分回路の入出力間に電流が流れ
ない。したがって、より消費電力が低く、信頼性が高い
画像表示装置を実現できるという効果を奏する。
【0122】請求項6の発明に係る画像表示装置は、以
上のように、請求項4または5記載の発明の構成におい
て、上記変換手段は、上記検出手段の電源電位と略同等
のレベルに入力信号をクリップするクリップ回路を含ん
でいる構成である。
【0123】上記構成によれば、変換手段は、上記遅延
信号の波高値が検出手段の定格入力条件を越えている場
合であっても、比較的簡単な回路で、当該定格入力条件
を満たす変換信号を生成できる。この結果、消費電力を
増加させることなく、検出手段の破壊や特性劣化を防止
できるという効果を奏する。
【0124】請求項7の発明に係る画像表示装置は、以
上のように、請求項1、2または3記載の発明の構成に
おいて、上記検出手段のしきい値は、上記遅延信号の波
高値の50%以内に設定されている構成である。
【0125】上記構成によれば、検出手段は、遅延信号
のうち、変化を開始した直後の急峻な部分を用いて、遅
延信号の変化を検出できる。したがって、請求項4より
も簡単な回路構成であるにも拘わらず、請求項4と同
様、消費電力を増加させることなく、検出手段の検出精
度を向上できるという効果を奏する。
【0126】請求項8の発明に係る画像表示装置は、以
上のように、請求項1、2、3、4、5、6または7記
載の発明の構成において、上記位相差調整手段は、全て
の画素が表示を開始する前に、映像信号とサンプリング
信号との位相差を調整する構成である。
【0127】それゆえ、表示画像の乱れを発生せずに位
相差を調整できるという効果を奏する。また、位相差を
調整する期間が画像を表示していない期間に限られるの
で、画像表示中も位相差を調整する場合よりも、画像表
示装置の消費電力を低減できるという効果を奏する。
【0128】請求項9の発明に係る画像表示装置は、以
上のように、請求項8記載の発明の構成において、上記
位相差調整手段は、光源の点灯前に、映像信号とサンプ
リング信号との位相差を調整する構成である。
【0129】それゆえ、使用者に違和感を与えずに位相
差調整可能な画像表示装置を、簡単な回路で実現できる
という効果を奏する。
【0130】請求項10の発明に係る画像表示装置は、
以上のように、請求項8記載の発明の構成において、少
なくとも、上記位相差調整手段が位相差を調整している
間、上記画素アレイに一定レベルの映像を表示させる位
相差調整時表示手段とを備えている構成である。
【0131】それゆえ、反射型の画像表示装置におい
て、使用者に違和感を与えずに位相差を調整できると共
に、位相差を常時調整する場合に比べて、消費電力を低
減できるという効果を奏する。
【0132】請求項11の発明に係る画像表示装置は、
以上のように、請求項1、2、3、4、5、6または7
記載の発明の構成において、上記位相差調整手段は、最
後のサンプリング回路が映像信号のサンプリングを終了
してから、最初のサンプリング回路が映像信号のサンプ
リングを開始するまでの期間に、位相差を調整する構成
である。
【0133】上記構成によれば、画像の切り替え時点で
位相差が調整されるので、表示画像に乱れが発生しな
い。この結果、画像表示装置は、使用者に違和感を与え
ることなく、表示中に位相差を調整できるという効果を
奏する。
【0134】さらに、表示中も位相差を調整しているの
で、表示中に遅延時間が変動しても、変動に追従して、
位相差を調整できる。この結果、画像表示装置の表示品
質をさらに向上できるという効果を併せて奏する。
【0135】請求項12の発明に係る画像表示装置は、
以上のように、請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10または11記載の発明の構成において、上
記位相差調整手段は、上記検出手段が上記遅延時間を複
数回検出した結果に基づいて、位相差を調整する構成で
ある。
【0136】上記構成によれば、位相差調整手段が複数
回の検出結果に基づいて位相差を調整しているので、判
定エラーの発生を抑制でき、画像表示装置の表示品質を
さらに向上できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、画像表
示装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記画像表示装置において、画素アレイ近傍を
示すブロック図である。
【図3】上記画像表示装置において、画素の構成例を示
す回路図である。
【図4】上記画像表示装置において、データ信号線駆動
回路の構成例を示す回路図である。
【図5】上記データ信号線駆動回路の他の構成例を示す
回路図である。
【図6】上記画像表示装置全体の動作を示すタイミング
チャートである。
【図7】上記画像表示装置において、位相検出部の動作
を示すタイミングチャートである。
【図8】上記画像表示装置において、変換部の動作を示
す波形図である。
【図9】上記変換部の構成例を示す回路図である。
【図10】上記変換部の実際の入力波形を示す波形図で
ある。
【図11】上記変換部の実際の出力波形を示す波形図で
ある。
【図12】上記画像表示装置の変形例を示すものであ
り、画像表示装置の要部構成を示すブロック図である。
【図13】従来例を示すものであり、画像表示装置の要
部構成を示すブロック図である。
【図14】上記画像表示装置において、データ信号線駆
動回路の構成例を示す回路図である。
【図15】上記画像表示装置において、データ信号線駆
動回路の他の構成例を示す回路図である。
【図16】上記画像表示装置の動作を示すものであり、
データ信号線駆動回路が正しいタイミングで映像データ
の取得を指示する場合のタイミングチャートである。
【図17】上記画像表示装置の動作を示すものであり、
映像データの取得指示が遅い場合を示すタイミングチャ
ートである。
【図18】上記画像表示装置の動作を示すものであり、
映像データの取得指示が早過ぎる場合を示すタイミング
チャートである。
【符号の説明】
1 画像表示装置 2 画素アレイ 3 データ信号線駆動回路(位相調整時表示手
段) 5 ビデオ信号処理回路(位相差調整時表示手
段) 11 変換部(変換手段) 13 位相検出部(検出手段) 14 位相調整部(位相差調整手段) 31 サンプリング部 32 サンプリング信号生成部 AS1 〜ASn サンプリング回路 C1 キャパシタ(微分回路) D1 ダイオード(クリップ回路) G2 インバータ(遅延回路) PIX 画素 R1・R2 抵抗(微分回路) CKS クロック信号(タイミング信号) CLK 原クロック信号(パルス信号) DAT 映像信号 MON1 検出信号(基準信号) MON2 検出信号(遅延信号) MON1a・MON2a 検出信号(変換信号)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−146919(JP,A) 特開 平6−67616(JP,A) 特開 平10−161593(JP,A) 特開 平8−179273(JP,A) 特開 平2−309773(JP,A) 特開 平8−227283(JP,A) 特開 昭57−41078(JP,A) 特開 平9−258703(JP,A) 特開 平9−15559(JP,A) 特開 平2−272490(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/20 623 G09G 3/36

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号をサンプリング信号に基づいてサ
    ンプリングするサンプリング回路と、映像信号の供給タ
    イミングを示すタイミング信号に基づいて、上記サンプ
    リング信号を生成するサンプリング信号生成部とを有す
    る画像表示装置において、 上記サンプリング信号生成部を構成する素子と同一プロ
    セスで生成された素子から構成された遅延回路と、 上記遅延回路の遅延時間を測定する検出手段と、 上記検出手段の検出結果に基づいて、映像信号とサンプ
    リング信号との位相差を調整する位相差調整手段とを備
    えていることを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】上記検出手段は、基準となる基準信号によ
    って示されるタイミングから、上記遅延回路が上記基準
    信号を遅延させて生成した遅延信号によって示されるタ
    イミングまでの間、所定の周期で印加されるパルス信号
    の数を数えて、上記遅延回路の遅延時間を検出すること
    を特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】上記パルス信号の周波数は、上記タイミン
    グ信号の周波数の整数倍に設定されていることを特徴と
    する請求項2記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】上記サンプリング信号生成部と遅延回路と
    は、画素を形成した基板と同一基板に形成されていると
    共に、 上記遅延回路から上記基板の外部へ出力される遅延信号
    が上記検出手段へ入力されるまでの間には、上記遅延信
    号が変化する時間よりも短い時間で変化が終了する変換
    信号へ、上記遅延信号を変換する変換手段が設けられて
    いることを特徴とする請求項1、2または3記載の画像
    表示装置。
  5. 【請求項5】上記変換手段は、微分回路を含んでいるこ
    とを特徴とする請求項4記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】上記変換手段は、上記検出手段の電源電位
    と略同等のレベルに入力信号をクリップするクリップ回
    路を含んでいることを特徴とする請求項4または5記載
    の画像表示装置。
  7. 【請求項7】上記サンプリング信号生成部と遅延回路と
    は、画素を形成した基板と同一基板に形成されていると
    共に、 当該検出手段は、上記遅延回路から上記基板の外に出力
    される遅延信号が、所定のしきい値を越えた時点に基づ
    いて、上記遅延回路の遅延時間を検出し、 上記検出手段のしきい値は、上記遅延信号の波高値の5
    0%以内に設定されていることを特徴とする請求項1、
    2または3記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】上記位相差調整手段は、全ての画素が表示
    を開始する前に、映像信号とサンプリング信号との位相
    差を調整することを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6または7記載の画像表示装置。
  9. 【請求項9】上記位相差調整手段は、画素から出射され
    る光の光源が点灯する前に、映像信号とサンプリング信
    号との位相差を調整することを特徴とする請求項8記載
    の画像表示装置。
  10. 【請求項10】上記サンプリング回路の出力に応じて各
    画素の表示状態を制御可能な反射型の画素アレイと、 少なくとも、上記位相差調整手段が位相差を調整してい
    る間、上記画素アレイに一定レベルの映像を表示させる
    位相差調整時表示手段とを備えていることを特徴とする
    請求項8記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】上記位相差調整手段は、最後のサンプリ
    ング回路が映像信号のサンプリングを終了してから、最
    初のサンプリング回路が映像信号のサンプリングを開始
    するまでの期間に、位相差を調整することを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6または7記載の画像表示
    装置。
  12. 【請求項12】上記位相差調整手段は、上記検出手段が
    上記遅延時間を複数回検出した結果に基づいて、位相差
    を調整することを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7、8、9、10または11記載の画像表示装
    置。
JP19635598A 1998-07-10 1998-07-10 画像表示装置 Expired - Fee Related JP3455110B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19635598A JP3455110B2 (ja) 1998-07-10 1998-07-10 画像表示装置
US09/349,379 US6288699B1 (en) 1998-07-10 1999-07-09 Image display device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19635598A JP3455110B2 (ja) 1998-07-10 1998-07-10 画像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000029420A JP2000029420A (ja) 2000-01-28
JP3455110B2 true JP3455110B2 (ja) 2003-10-14

Family

ID=16356471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19635598A Expired - Fee Related JP3455110B2 (ja) 1998-07-10 1998-07-10 画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3455110B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3729163B2 (ja) * 2001-08-23 2005-12-21 セイコーエプソン株式会社 電気光学パネルの駆動回路、駆動方法、電気光学装置および電子機器
JP4561043B2 (ja) * 2003-04-30 2010-10-13 ソニー株式会社 画像表示装置および画像表示タイミングの調整回路
JP2006251122A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Seiko Epson Corp 液晶パネルの駆動装置および画像表示装置
EP1826741A3 (en) 2006-02-23 2012-02-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device and electronic device having the same
JP4954744B2 (ja) * 2006-02-23 2012-06-20 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置及び当該表示装置を具備する電子機器
WO2008126370A1 (ja) 2007-03-30 2008-10-23 Panasonic Corporation 非水電解質二次電池用活物質およびその製造法
JP2009075507A (ja) * 2007-09-25 2009-04-09 Seiko Epson Corp 電気光学装置の検査方法及び電気光学装置の製造方法
JP7423990B2 (ja) 2019-11-11 2024-01-30 セイコーエプソン株式会社 電気光学装置および電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000029420A (ja) 2000-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6288699B1 (en) Image display device
JP3832125B2 (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP4801117B2 (ja) 残影回避方法と装置
US6329980B1 (en) Driving circuit for display device
JP3494126B2 (ja) 画像処理回路および画像データ処理方法、電気光学装置、ならびに電子機器
US20030030616A1 (en) Precharge circuit and image display device using the same
JP5233847B2 (ja) 液晶パネルの駆動方法
US10685615B2 (en) Shift register and driving method thereof, gate driving circuit, and display device
JP3846469B2 (ja) 投写型表示装置および液晶パネル
JP3455110B2 (ja) 画像表示装置
JPH11272226A (ja) データ信号線駆動回路及び画像表示装置
JP2004309824A (ja) 表示装置
US8717270B2 (en) Liquid crystal display device, display control device, and liquid crystal display method
JP2003208141A (ja) 表示装置および表示方法
US20060125758A1 (en) Driving circuit for display apparatus, flexible printed circuit, and active matrix display apparatus
JP3499442B2 (ja) 画像表示装置
JPH11338431A (ja) シフトレジスタ回路および画像表示装置
KR101418015B1 (ko) 스큐 조정 회로 및 방법
JP3995492B2 (ja) 液晶駆動回路
JP3460847B2 (ja) 画像表示装置
JP3891070B2 (ja) タイミング調整回路、駆動回路、電気光学装置および電子機器
JP2006267942A (ja) 表示装置の駆動装置、液晶表示装置
JP4552595B2 (ja) 電気光学装置、その画像信号処理方法および電子機器
JP2006084681A (ja) 表示装置
KR100961947B1 (ko) 입력 클록 에러 검출 방법

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070725

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080725

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090725

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100725

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110725

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120725

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120725

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130725

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees