JP3454862B2 - 本縫いミシン用ルーパー - Google Patents

本縫いミシン用ルーパー

Info

Publication number
JP3454862B2
JP3454862B2 JP12267193A JP12267193A JP3454862B2 JP 3454862 B2 JP3454862 B2 JP 3454862B2 JP 12267193 A JP12267193 A JP 12267193A JP 12267193 A JP12267193 A JP 12267193A JP 3454862 B2 JP3454862 B2 JP 3454862B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hook
looper
shuttle
recess
rib
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12267193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0639170A (ja
Inventor
アールスレーヴ イェルゲン
ラインハイマー ギュンター
シーベ エルハルト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GM Pfaff AG
Original Assignee
GM Pfaff AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GM Pfaff AG filed Critical GM Pfaff AG
Publication of JPH0639170A publication Critical patent/JPH0639170A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3454862B2 publication Critical patent/JP3454862B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B57/00Loop takers, e.g. loopers
    • D05B57/08Loop takers, e.g. loopers for lock-stitch sewing machines
    • D05B57/10Shuttles
    • D05B57/14Shuttles with rotary hooks
    • D05B57/143Vertical axis type
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B1/00General types of sewing apparatus or machines without mechanism for lateral movement of the needle or the work or both
    • D05B1/08General types of sewing apparatus or machines without mechanism for lateral movement of the needle or the work or both for making multi-thread seams

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、自在に回転する外釜を
有し、外釜が該外釜内に支持され回転運動を阻止されて
いる内釜を有し、外釜が、糸輪を把持する外釜尖端部
(ルーパー尖端部)と筒状の外釜側壁とを有し、該外釜
側壁が、内釜の周面に配置される支持リブのための円形
の走行軌道であって、外釜側壁の内面に形成され、外釜
尖端部領域に位置するように外釜に設けた走行軌道中断
凹部によって中断される円形の 走行軌道を備え、
釜の支持リブが、外釜尖端部によって把持された上糸輪
を収容し案内するために上糸輪収容・案内凹部を有して
いる本縫いミシン用ルーパーに関するものである。 【0002】 【従来の技術】自在に回転する外釜と、該外釜内に支持
され外釜と連動して回転することを阻止されている内釜
とを備えた本縫いミシン用ルーパーにおいては、糸輪を
把持する外釜尖端部を備えた内釜は、側壁の内面に、内
釜の周面に形成される支持リブ用の円形の走行軌道を有
している。ステッチ形成過程のために上糸輪をボビン糸
備蓄部を備えた内釜のまわりに案内するため、外釜の側
壁は、外釜尖端部の領域に走行軌道中断凹部を備えてい
る。この走行軌道中断凹部は、走行軌道において適宜な
隙間を形成する。同様に支持リブも凹部を有しており、
この凹部はステッチ形成過程の際に上糸輪を収容し案内
するための上糸輪収容・案内凹部である。 【0003】外釜の走行軌道または内釜の支持リブのそ
れぞれに凹部が設けられていることにより、外釜内部で
の内釜の形状拘束的な軌道支持が少なくなる。両凹部の
このような個別の作用は、外釜が1回転するたびに、し
かも両凹部が互いに衝突しこれら凹部の長さの和から生
じる軌道支持の中断が生じるときに、軌道支持を最小に
させる。このように軌道支持が極度に弱められると、内
釜が支持遊隙を許容する場合よりもはるかに該内釜は外
釜にたいして半径方向に変位し、及び(または)走行軌
道の内部で斜めに位置するようになる。外釜内部での内
釜のこのような過度の変位は、ルーパーの回転を不均一
にさせたり、かなりの回転騒音を発生させ、及び走行軌
道及び支持リブを早期に摩耗させるものである。 【0004】外釜の内部で内釜が一時的に過度の変位を
行うことは特に次のような場合にも不具合を生じさせ、
即ちドイツ特許第3446547号公報から知られてい
るように、内釜が斜めに延びる側壁を有する保持肩部を
備えていて、ルーパーの回転方向にて前方の側面に保持
カムが付設され、該保持カムが外釜の逆回転時に内釜を
一緒に回転させることを阻止するような場合がそれであ
る。斜めの側面により、外釜の逆回転時(例えば糸切断
過程後に針を上死点へもたらすために行われる)に、半
径方向に作用する力成分が発生し、該半径方向の力成分
のために、軌道支持が極度に弱くなったときに、走行軌
道の端面側の境界エッジが支持リブの対応する境界エッ
ジに衝突し、内釜を動かなくさせる。 【0005】ドイツ特許第1004468号公報によっ
て知られている、水平方向に回転するルーパーの場合に
は、走行軌道の側壁と支持リブの対応する境界エッジと
の間の衝突を避けるため、走行軌道の進入口がホッパー
状に構成されている。しかしながらこの処置により、外
釜の内部で内釜が極度に変位することを阻止することは
できず、その結果このようなルーパーには不均一な回転
が生じることがある。 【0006】ドイツ特許第1078417号公報から知
られている、水平方向に回転するルーパーでは、外釜の
側壁のスリットに挿入される走行軌道レールにより、
釜尖端部の後方領域において支持面が拡大される。この
公報には、縫製技術上どうしても必要な外釜の側壁の
行軌道中断凹部の大きさと、内釜の支持リブの上糸輪収
容・案内凹部との大きさに関しなんら記載されていない
が、これらの凹部は通常の大きさであると考えられ、従
ってこの公知のルーパーの場合、走行軌道レールが設け
られているにもかかわらず、従来のルーパーの場合と同
様に、外釜が一定の回転位置にあるときに外釜内部で内
釜が極度に変位することが容易に考えられる。 【0007】ドイツ特許第254034号公報から知ら
れている、水平方向に回転するルーパーでは、外釜内部
での内釜の変位を小さくするため、内釜に二つの支持リ
ブが付設され、これら二つの支持リブは互いに平行に間
隔をもって延在し、且つ外釜の幅広の走行軌道の内側に
配置され、上糸輪を案内するために設けられる支持リブ
の凹部は大きさが異なり、しかも次のように互いにずら
して形成されており、即ち外釜に設けた凹部が内釜に設
けた凹部と重なったときに両支持リブの少なくとも一方
が一時的に外釜の走行軌道といまだ接触しているよう
に、或いは再び接触するように形成されている。これに
より、外釜内部での内釜の形状拘束的な軌道支持が改善
される。しかしながらこのような利点がある一方で次の
ような欠点があり、即ち内釜が、外釜の中空空間を完全
に充填し端面側にて開口している部材として構成され、
従ってボビン糸のための糸緊張ばねが従来のルーパーの
ように容易に取り出し可能なボビンケースに配置されて
いるのではなく、ねじを緩めてカバーリングを外釜から
外した後に取り出し可能な内釜に配置されている。両支
持リブの間に配置される糸緊張ばねが外釜の側壁によっ
て十分に蔽われているため、糸緊張力の調整と変更が極
めて面倒である。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、この
種のルーパーを次のように構成すること、即ち外釜内部
での内釜の極度な変位を制限することにより、縫製特性
を損なわずにスムーズに回転させることができ、ルーパ
ーが逆回転したときに内釜が動かなくなることがないよ
うに構成することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、内釜の支持リブの上糸輪収容・案内凹部内
にカム状のリブ片が配置され、外釜の走行軌道と外釜
に、内釜のリブ片のカム形状に対応する形状を持ち
且つ上方に開口する凹部が形成され、該凹部、外釜の
直径方向において外釜尖端部とは逆の側に形成されてい
ことを特徴とするものである。 【0010】実施態様項1に記載の構成により、ルーパ
ーの回転軸線にたいして半径方向に形成され内釜の保持
肩部に設けられる止め面がルーパーの逆回転時に接線方
向の力だけを内釜に与えるので、逆回転時のルーパーの
走行特性が一層改善される。 【0011】ルーパーを使用するにあたって、縫製時の
回転のスムーズ性を改善することに目標をおくよりもむ
しろ、ルーパーの逆回転時に内釜が回転しなくなること
の阻止を目標にするかぎりは、実施態様項1に記載の構
成がすでにこの目標を達成している。即ちこの場合、支
持リブの上糸輪収容・案内凹部に請求項1に記載のよう
なリブ片を設ける必要はない。 【0012】 【実施例】次に、本発明の実施例を添付の図面を用いて
説明する。 【0013】本縫いミシンは、基板1と、スタンド2
と、ヘッド4を有するアーム3とから構成されている。
アーム3内には上軸5が支持されている。上軸5は、ヘ
ッド4内に上下動可能に支持され糸案内用の針6を担持
している針棒7と駆動連結されている。さらにヘッド4
内には、公知の態様で針6と協働し、上下運動を実施す
る天秤8が支持されている。天秤8も上軸5によって駆
動される。ヘッド4には糸緊張装置9が配置されてい
る。 【0014】上軸5にはベルトプーリ10が固定されて
いる。ベルトプーリ10は、ベルト11とベルトプーリ
12とを介して上軸5の駆動運動を1:2の比で、基板
1内に支持されているルーパー駆動軸13に伝動する。
ルーパー駆動軸13にはかさ歯車14が固定されてい
る。かさ歯車14は、鉛直方向の下軸15に配置されて
いる対向歯車16に噛み合い、従って、下軸15の上端
に配置され水平面内で回転する本縫いルーパー17を駆
動する。 【0015】ルーパー17は、下軸15に固定されてい
る外釜18を有している。外釜18は、ボス部19(図
4)と、双腕の底部20と、筒状の外釜側壁21から構
成されている。外釜側壁21は走行軌道中断凹部22に
よって中断されている。走行軌道中断凹部22は60°
の角度で広がっている。外釜側壁21の一部分は平坦な
端面23で終わっており、他の部分は、この端面23を
越えて軸方向に突出している横断面が三角形の糸案内肩
部24を有している。糸案内肩部24は、外釜尖端部
(ルーパー尖端部)25で終わっている。外釜側壁21
の内面には、円形の走行軌道26が形成されている。走
行軌道26は、大部分が開口している走行軌道肩部27
を有している。走行軌道肩部27は、糸案内肩部24の
一部分において、半径方向に突出しているリブ28によ
って蔽われており、これにより溝29が形成されてい
る。 【0016】外釜18の走行軌道26と外釜側壁21に
は、外釜18の直径方向において外釜尖端部25とは逆
の側に、上方に開口し、底部20の方向へ斜めに延びて
いる円弧状の凹部30が設けられている。他の凹部31
が、リブ28の中央に設けられている。底部20の背面
には、板32がねじによって固定されている。板32
は、走行軌道中断凹部22の領域に延在している針保護
部33を担持している。 【0017】さらにルーパー17は、外釜18に挿着さ
れる、図3に図示した内釜34を有している。内釜34
は、ボビンケース担持体35と、取り出し可能なボビン
ケース36から構成されている。ボビンケース担持体3
5は、公知のように、図示していない底部と、セグメン
ト状の二つの側壁部分37,38を有している。ボビン
ケース担持体35の周面には、支持リブ39が形成され
ている。支持リブ39は、約280°の角度にわたって
延びている。図3において右側の、ルーパー17の回転
方向Aとは逆の方向の境界エッジを40で、左側の、回
転方向Aの方向の境界エッジを41で示した。両境界エ
ッジ40と41によって画成される上糸輪収容・案内
部42の中央には、本発明にしたがって、カム状に形成
されるリブ片43が配置されている。リブ片43の厚さ
と高さは、支持リブ39の厚さと高さに対応している。
リブ片43により上糸輪収容・案内凹部42は右側の凹
部部分44と左側の凹部部分45とに分割されている。 【0018】側壁部分37には、半径方向に突出してい
る保持肩部46が形成されている。保持肩部46の、ル
ーパー17の回転方向Aとは逆の方向の右側の側面を4
7で、回転方向Aの左側の側面を48で示した。保持肩
部46の右側の側面47は、側壁部分37の周面に関し
て左側の側面48よりも平坦な角度で延びている。 【0019】ボビンケース担持体35と共に内釜34を
形成しているボビンケース36は、水平方向に延びる端
面49と、セグメント状の二つの側壁部分50,51と
を有している。ボビンケース担持体35にボビンケース
36を挿着すると、ボビンケース36の側壁部分50,
51はボビンケース担持体35の側壁部分37,38の
間の隙間を埋める。これにより内釜34はほぼ全面にわ
たって閉塞される。ボビンケース36の、側方へ突出し
ているフランジ52には、内釜34の内部に配置される
ボビン(図示せず)に巻き付けられる下糸Gのための貫
通穴53が形成されている。 【0020】ボビンケース担持体35を外釜18に挿着
するため、内釜34のリブ片43が外釜18の凹部31
の領域に位置するようにボビンケース担持体35を回動
させる。ボビンケース担持体35を外釜18に挿着して
内釜34の支持リブ39とリブ片43とを外釜18の
行軌道肩部27に支持させた後、外釜18の側壁21の
端面23に、図5に図示した、内釜34の支持リブ39
を蔽う円弧状のカバーリング54をねじ止めする。これ
によりボビンケース担持体35の位置が軸方向において
固定され、従って走行軌道26が完成する。カバーリン
グ54の内面には円弧状の凹部55が形成されており、
該凹部55は、カバーリング54を取り付けた状態で、
外釜18の側壁21に設けた凹部30と整列する。 【0021】基板1に固定される担持体56には、右側
の保持フィンガー57(図2)と、該保持フィンガー5
7にたいして間隔をもって左側の保持フィンガー58と
が形成されている。さらに担持体56には、両保持フィ
ンガー57と58の間に延在するばね棒59が固定され
ている。ばね棒59の自由端は、内釜34の保持肩部4
6の左側の端面48と左側の保持フィンガー58との間
にあり、この場合ばね棒59の自由端と左側の保持フィ
ンガー58の自由端との間には隙間が形成されている。
ミシンが作動すると、回転方向Aに回転する外釜18の
摩擦作用により内釜34はその保持肩部46の左側の側
面48によってばね棒59で支持される。この場合ばね
棒59は、内釜34が外釜18と共に回転することを阻
止する。 【0022】図2において一点鎖線で示した針板60
は、針6を貫通させるために穿刺穴61を有している。 【0023】図8と図9に第2実施例として図示したル
ーパー17’と担持体56’は、その構成に関して第1
実施例のルーパー17及び担持体56とほとんど同一で
あり、よって以下の第2実施例の説明では同一部材にた
いしては同一の符号にダッシュを付してを使用すること
にする。 【0024】内釜34’のボビンケース担持体35’に
設けた保持肩部46’は、平面図においては、第1実施
例の保持肩部46と同一の輪郭を有し、従って右側の側
面47’と左側の側面48’とを有している。保持肩部
46’が第1実施例の保持肩部46と異なるのは、三角
形の凹部70を備えていることである。この三角形の凹
部70は、保持肩部46’の下面からほぼ保持肩部4
6’の半分の高さまで達し、水平方向の境界面71(図
9)と、下軸15(図1)によって決定されるルーパー
回転軸線Dにたいして半径方向に延びている鉛直方向の
境界面72とを有している。 【0025】第1実施例の担持体56と同様に基板1に
固定される担持体56’は、担持体56と同様に右側の
保持フィンガー57’と、ばね棒59’と、左側の保持
フィンガー58’とを有している。右側の保持フィンガ
ー57’の前部領域は、上方から段状に構成されてお
り、従ってこの領域では左側の保持フィンガー58’の
厚さよりも薄い。 【0026】保持フィンガー57’の前部領域の薄さは
次のように選定されており、即ち保持フィンガー57’
の上面73が凹部70の水平方向の境界面71にたいし
てわずかな間隔を有するように選定されている。右側の
保持フィンガー57’の左側の側面74は、保持フィン
ガー57’の端面75と共に直角のエッジ76を形成し
ている。 【0027】ルーパー17の作動態様は、従来のルーパ
ーの作動態様にほぼ等しい。即ち、回転方向Aに回転す
外釜尖端部25は、上糸の、針6によって形成される
上糸輪Nを公知の態様で把持し、該上糸輪Nを拡げる。
この場合上糸輪Nは、内釜3 4のリブ片43と右側の境
界エッジ40との間にある右側の凹部部分44に進入
し、短時間右側の境界エッジ40に接触し、一方の糸輪
脚が内釜34の下方において、そして他方の糸輪脚が内
釜34の上方において、それぞれ下糸Gの図示していな
い糸備蓄部のまわりに巻き付けられる。 【0028】外釜18が図6に図示した回転位置にある
とき、上糸輪Nの上部糸輪脚はすでにルーパー17の回
転軸線Dを越えた位置に案内されており、この場合下部
糸輪脚は穿刺穴61から内釜34のリブ片43と右側の
凹部部分44とを越えて外釜尖端部25まで鈍角に延び
ている。外釜18及びカバーリング54の互いに補完し
合っている凹部30と55が内釜34のリブ片43を越
えて回転することにより、ルーパー回転方向Aにおいて
後方にあるリブ片43の境界面と対応する両凹部30,
55の境界面との間に十分幅広の隙間が生じると、下部
糸輪脚は内釜34のリブ片43のまわりで図7の左側の
凹部部分45へ跳躍し、その際この糸の運動は、この時
点ですでに作動している天秤8の糸引き戻し運動によっ
て支援される。下部糸輪脚は、上糸輪Nをさらに内釜3
4のまわりに巻き付けるために左側の凹部部分45に留
まっており、これは、上糸輪Nが下糸Gの一部分と共に
天秤8から完全に上方へ引っ張られるまで続く。 【0029】従来のルーパーでは、外釜の走行軌道の、
外釜尖端部の領域にある進入穴が、ルーパーの回転方向
とは逆の方向にある支持リブの境界エッジの直前にあ
り、且つ走行軌道及び支持リブの両凹部が互いにずれて
位置して可能な限り軌道支持を中断しているときには常
に、外釜の領域での内釜の形状拘束的な軌道支持は最も
少ない。 【0030】これにたいして第1実施例のルーパー17
の場合には、外釜18が同じ回転位置にあるとき、内釜
34のリブ片43はすでに外釜18の走行軌道26の溝
29(図4)の中にあり、半径方向の支持と、外釜18
リブ28に設けた凹部31の両側における軸方向の軌
道支持とが生じている。これにより、外釜18の内部に
おける内釜34の変位はほとんどなく、その結果ルーパ
ーの回転の静かさが改善される。このように改善された
軌道支持は、外釜18が逆回転するときも有利に作用す
る。この場合内釜34はその保持肩部46による摩擦連
行により担持体56の右側の保持フィンガー57に接し
ているので、保持肩部46の斜めに延びている側面47
により、半径方向に向けられる力成分が生じる。この半
径方向の力成分は、内釜34を外釜18にたいして変位
させる。内釜34のリブ片43により外釜18内部での
内釜34の変位が制限されているので、外釜18の走行
軌道26の境界エッジが内釜34の支持リブ39の対応
する境界エッジに衝突したり、内釜34が外釜18の内
部で動かなくなるような不具合はない。 【0031】外釜18のリブ28に設けた前記凹部31
は、ステッチ形成過程または縫製過程にたいしては作用
せず、ボビンケース担持体35の取付け取外しの場合に
だけ作用する。即ちこの凹部31により、内釜34の
ブ片43を外釜18の走行軌道26内へ挿入するため
の、または走行軌道26から取り出すための場所が提供
される。 【0032】図8と図9に図示した第2実施例のルーパ
ー17’は保持肩部46’を除いて第1実施例のルーパ
ー17と同一であるので、その作動態様も同一である。
保持肩部46とは異なる構成の保持肩部46’は、ルー
パー17’が逆回転する場合にだけ作用する。保持肩部
46’の、右側の保持フィンガー57’と協働する境界
面72が半径方向に延びているので、外釜18’が逆回
転すると、接線方向の支援力だけが生じる。即ちこの場
合半径方向の力成分は生じないので、当初から内釜3
4’の変位が防止される。その結果逆回転時のルーパー
17’の走行特性がさらに改善される。 【0033】次に、本発明の有利な構成を列記してお
く。 【0034】(1)内釜(34’)が、該内釜(3
4’)に形成される保持肩部(46’)と該保持肩部
(46’)の両側面に位置固定して配置される二つの保
持フィンガーにより、ルーパーの回転方向(A)及びこ
れとは逆の方向で一緒に回転することが阻止されてお
り、保持肩部(46’)が、ルーパーの回転方向(A)
とは逆の方向で内釜(34’)が一緒に回転することを
阻止する保持フィンガー(57’)と協働するために、
上方から蔽われるように配置される止め面(72)を有
し、該止め面(72)が、ほぼ鉛直面内でルーパー(1
7’)の回転軸線(D)にたいして半径方向に延びてい
ることを特徴とするルーパー。 【0035】 【発明の作用及び効果】内釜において支持リブの凹部の
内側にリブ片を配置することにより、前記凹部は二つの
比較的幅狭の部分に分割される。この構成により、外釜
が最も好ましくない回転位置にあるとき、即ち外釜の
行軌道の進入口が内釜の支持リブの境界エッジの直前に
あるとき、内釜がすでに外釜の走行軌道内に進入してい
るリブ片によって走行軌道で支持できるという利点と、
この場合の走行軌道の最大限の中断は、外釜尖端部領域
における外釜の走行軌道中断凹部と、内釜のリブ片とこ
れに隣接する支持リブの境界エッジの間の幅狭の凹部部
分との総和にだけ対応しているという利点とが得られ
る。この総和は従来のルーパーにおける両凹部の総和よ
りも著しく小さいので、外釜が最も好ましくない回転位
置にあるときの内釜の軌道支持は、従来のルーパーの場
合よりも大きく、その結果内釜の最大限の変位はある程
度低減される。このため、本発明によるルーパーは回転
がスムーズであるばかりでなく、逆回転時に内釜が動か
なくなるという不具合が解消されることは明らかであ
る。 【0036】内釜にリブ片を配置したために、上糸輪を
案内するために必要になった外釜の側壁及び走行軌道内
の凹部が外釜尖端部に対向し、従って外釜尖端部に設け
られた凹部に対向し、よってその作用が積算されないの
で、リブ片によって改善されるルーパーの走行特性は、
付加的な凹部の影響を受けない。リブ片によって生じる
支持リブの上糸輪収容・案内凹部の縮小は外釜に設けら
れた付加的な凹部によってほぼ相殺されるので、ルーパ
ーの改善された走行特性は、すべての凹部の総和の縮小
によって得られるのではなく、これらの凹部を空間的に
好ましく分配することにより得られるものである。 【0037】本発明によるルーパーは、従来のルーパー
に比べて、内釜にリブ片を配置したことと、外釜に付加
的に凹部を設けたことに関して異なっているにすぎない
ので、内釜は従来のルーパーの場合と同様に、外釜内に
支持されるボビンケース担持体と、該ボビンケース担持
体から取り出し可能なボビンケースとから構成すること
ができる。従って本発明によるルーパーでは、従来のル
ーパーの場合と同様に糸緊張ばねをボビンケースの外面
に配置することができ、その結果縫製特性及び糸緊張力
の簡単な調整に関して従来のルーパーと少しも変わると
ころがない。
【図面の簡単な説明】 【図1】本縫いミシンの全体図である。 【図2】ステッチ形成過程開始時のルーパーと、内釜保
持部と、一点鎖線で示した穿刺板の平面図である。 【図3】内釜の平面図である。 【図4】外釜の平面図である。 【図5】ルーパーのカバーリングの平面図である。 【図6】ステッチ形成過程の一時期におけるルーパーの
平面図である。 【図7】図6のステッチ形成過程の時期とは別の時期に
おけるルーパーの平面図である。 【図8】ルーパーの第2実施例の平面図である。 【図9】図8の線IX−IXによる断面図である。 【符号の説明】 17,17’ ルーパー 18 外釜 25 外釜尖端部 26 走行軌道 30,55 凹部 34,34’ 内釜 39 支持リブ 43 リブ片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギュンター ラインハイマー ドイツ連邦共和国 デー・6751 オイレ ンビス ハウプトシュトラーセ 5 (72)発明者 エルハルト シーベ ドイツ連邦共和国 デー・6754 オッタ ーベルク ヤーコプ・マイヤー・シュト ラーセ 20 (56)参考文献 実開 昭58−20684(JP,U) 特公 平2−40357(JP,B2) 特公 昭47−51751(JP,B1) 特公 昭45−15712(JP,B1) 特公 昭63−52915(JP,B1) 米国特許2739554(US,A) 独国特許発明254034(DE,C2) 独国特許発明1078417(DE,C2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 57/14

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 自在に回転する外釜(18;18’)を
    有し、外釜(18;18’)が該外釜内に支持され回転
    運動を阻止されている内釜(34;34’)を有し、外
    釜(18;18’)が、糸輪を把持する外釜尖端部(2
    ;25’)と筒状の外釜側壁(21;21’)とを有
    し、該外釜側壁(21;21’)が、内釜(34;3
    4’)の周面に配置される支持リブ(39)のための円
    形の走行軌道(26)であって、外釜側壁(21;2
    1’)の内面に形成され、外釜尖端部(25;25’
    領域に位置するように外釜(18;18’)に設けた
    行軌道中断凹部(22)によって中断される円形の前記
    走行軌道(26)を備え、内釜(34;34’)の支持
    リブ(39)が、外釜尖端部(25;25’)によって
    把持された上糸輪を収容し案内するために上糸輪収容・
    案内凹部(42)を有している本縫いミシン用ルーパー
    において、内釜(34;34’)の 支持リブ(39)の上糸輪収容
    ・案内凹部(42)内にカム状のリブ片(43)が配置
    され、外釜(18;18’)の走行軌道(26)と外釜
    側壁(21;21’とに内釜(34;34’)の
    ブ片(43)のカム形状に対応する形状を持ち且つ上方
    に開口する凹部(30)が形成され、該凹部(30)
    、外釜(18;18’)の直径方向において外釜尖端
    部(25;25’)とは逆の側に形成されていることを
    特徴とする本縫いミシン用ルーパー。
JP12267193A 1992-05-29 1993-05-25 本縫いミシン用ルーパー Expired - Fee Related JP3454862B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4217848.7 1992-05-29
DE4217848A DE4217848C1 (en) 1992-05-29 1992-05-29 Sewing machine - has gripper mechanism which prevents jamming of the spool

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0639170A JPH0639170A (ja) 1994-02-15
JP3454862B2 true JP3454862B2 (ja) 2003-10-06

Family

ID=6460026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12267193A Expired - Fee Related JP3454862B2 (ja) 1992-05-29 1993-05-25 本縫いミシン用ルーパー

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP3454862B2 (ja)
KR (1) KR930023518A (ja)
DE (1) DE4217848C1 (ja)
IT (1) IT1270859B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10126721B4 (de) * 2001-05-31 2004-05-19 Pfaff Industrie Maschinen Ag Freiumlaufender Greifer für Doppelsteppstichnähmaschinen
US9267223B2 (en) 2010-03-24 2016-02-23 Zoje Europe Gmbh Single- or multiple-head embroidery machine having a double-lock-stitch rotating gripper
DE102010013016A1 (de) * 2010-03-24 2011-09-29 Zoje Europe Gmbh Ein- oder Mehrkopfstickmaschine mit Doppelsteppstich- Umlauf-Greifer

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE254034C (ja) * 1911-09-28
DE3446547C1 (de) * 1984-12-20 1986-01-09 Pfaff Industriemaschinen Gmbh, 6750 Kaiserslautern Doppelsteppstichnähmaschine mit einem Greifer

Also Published As

Publication number Publication date
ITTO930369A0 (it) 1993-05-28
IT1270859B (it) 1997-05-13
ITTO930369A1 (it) 1994-11-28
KR930023518A (ko) 1993-12-18
JPH0639170A (ja) 1994-02-15
DE4217848C1 (en) 1993-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3454862B2 (ja) 本縫いミシン用ルーパー
EP1889957B1 (en) Full rotary hook
US4691650A (en) Lockswitch sewing machine having a rotary hook
US4669401A (en) Lockstitch sewing machine with a rotary hook
JPH0729976Y2 (ja) 垂直全回転かま
KR101010828B1 (ko) 재봉틀
JPH0810484A (ja) ミシンの下糸端保持装置
US5881659A (en) Bobbin thread cutting device of a sewing machine
JP2568825Y2 (ja) ミシンの全回転釜
JPS6112049Y2 (ja)
CN217266311U (zh) 一种旋梭以及缝纫机
JP2005261847A (ja) ミシンのかまおよび外かま
JP2002306879A (ja) ボビンケースのための回転セーフティ構造を備えたダブルロックステッチミシン
JPS5820230Y2 (ja) ミシンの糸巻装置
JPH0111746Y2 (ja)
JP2960362B2 (ja) 全回転かま
JPS6043996B2 (ja) シヤトル装置
JPH0221006Y2 (ja)
JP2002035457A (ja) ミシンの垂直釜
JP2960361B2 (ja) 全回転かま
JPH1119362A (ja) ミシンのかま
JP2555844Y2 (ja) オーバーロックミシンの針板構造
JP2568826Y2 (ja) ミシンの全回転釜
JPH06134167A (ja) ミシンの垂直全回転大かまの構造
JPH0238238B2 (ja) Mishinnozenkaitenkama

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees