JPH0639170A - 本縫いミシン用ルーパー - Google Patents

本縫いミシン用ルーパー

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JPH0639170A
JPH0639170A JP5122671A JP12267193A JPH0639170A JP H0639170 A JPH0639170 A JP H0639170A JP 5122671 A JP5122671 A JP 5122671A JP 12267193 A JP12267193 A JP 12267193A JP H0639170 A JPH0639170 A JP H0639170A
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rib
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hook
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    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B57/00Loop takers, e.g. loopers
    • D05B57/08Loop takers, e.g. loopers for lock-stitch sewing machines
    • D05B57/10Shuttles
    • D05B57/14Shuttles with rotary hooks
    • D05B57/143Vertical axis type
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B1/00General types of sewing apparatus or machines without mechanism for lateral movement of the needle or the work or both
    • D05B1/08General types of sewing apparatus or machines without mechanism for lateral movement of the needle or the work or both for making multi-thread seams

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】外釜内部での内釜の極度な変位を制限すること
により、縫製特性を損なわずにルーパーをスムーズに回
転させることができ、ルーパーが逆回転したときに内釜
が動かなくなることがないようにルーパーを構成する。 【構成】支持リブ(39)の凹部(42)内にカム状の
リブ片(43)を配置する。外釜(18)の走行軌道
(26)と側壁(21)内に、リブ片(43)のカム形
状にほぼ対応する凹部(30,55)を形成し、該凹部
(30,55)は、ルーパー尖端部(25)にほぼ対向
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自在に回転する外釜を
有し、外釜が該外釜内に支持され回転運動を阻止されて
いる内釜を有し、その際外釜が、糸輪を把持する尖端部
と筒状の側壁とを有し、該側壁が、内釜の周面に配置さ
れる支持リブのための円形の走行軌道であって、側壁の
内面に形成され、ルーパー尖端部領域に設けた凹部によ
って中断される円形の走行軌道を備え、支持リブが、ル
ーパー尖端部によって把持された上糸輪を収容し案内す
るために凹部を有している本縫いミシン用ルーパーに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自在に回転する外釜と、該外釜内に支持
され外釜と連動して回転することを阻止されている内釜
とを備えた本縫いミシン用ルーパーにおいては、糸輪を
把持するルーパー尖端部を備えた内釜は、側壁の内面
に、内釜の周面に形成される支持リブ用の円形の走行軌
道を有している。ステッチ形成過程のために上糸輪をボ
ビン糸備蓄部を備えた内釜のまわりに案内するため、外
釜の側壁は、ルーパー尖端部の領域に凹部を備えてい
る。この凹部は、走行軌道において適宜な隙間を形成す
る。同様に支持リブも凹部を有しており、この凹部はス
テッチ形成過程の際に上糸輪を収容し案内するためのも
のである。
【0003】走行軌道または支持リブのそれぞれに凹部
が設けられていることにより、外釜内部での内釜の形状
拘束的な軌道支持が少なくなる。両凹部のこのような個
別の作用は、外釜が1回転するたびに、しかも両凹部が
互いに衝突しこれら凹部の長さの和から生じる軌道支持
の中断が生じるときに、軌道支持を最小にさせる。この
ように軌道支持が極度に弱められると、内釜が支持遊隙
を許容する場合よりもはるかに該内釜は外釜にたいして
半径方向に変位し、及び(または)走行軌道の内部で斜
めに位置するようになる。外釜内部での内釜のこのよう
な過度の変位は、ルーパーの回転を不均一にさせたり、
かなりの回転騒音を発生させ、及び走行軌道及び支持リ
ブを早期に摩耗させるものである。
【0004】外釜の内部で内釜が一時的に過度の変位を
行うことは特に次のような場合にも不具合を生じさせ、
即ちドイツ特許第3446547号公報から知られてい
るように、内釜か斜めに延びる側壁を有する保持肩部を
備えていて、ルーパーの回転方向にて前方の側面に保持
カムが付設され、該保持カムが外釜の逆回転時に内釜を
一緒に回転させることを阻止するような場合がそれであ
る。斜めの側面により、外釜の逆回転時(例えば糸切断
過程後に針を上死点へもたらすために行われる)に、半
径方向に作用する力成分が発生し、該半径方向の力成分
のために、軌道支持が極度に弱くなったときに、走行軌
道の端面側の境界エッジが支持リブの対応する境界エッ
ジに衝突し、内釜を動かなくさせる。
【0005】ドイツ特許第1004468号公報によっ
て知られている、水平方向に回転するルーパーの場合に
は、走行軌道の側壁と支持リブの対応する境界エッジと
の間の衝突を避けるため、走行軌道の進入口がホッパー
状に構成されている。しかしながらこの処置により、外
釜の内部で内釜が極度に変位することを阻止することは
できず、その結果このようなルーパーには不均一な回転
が生じることがある。
【0006】ドイツ特許第1078417号公報から知
られている、水平方向に回転するルーパーでは、外釜の
側壁のスリットに挿入される走行軌道レールにより、ル
ーパー尖端部の後方領域において支持面が拡大される。
この公報には、縫製技術上どうしても必要な外釜の側壁
の凹部の大きさと、内釜の支持リブの凹部との大きさに
関しなんら記載されていないが、これらの凹部は通常の
大きさであると考えられ、従ってこの公知のルーパーの
場合、走行軌道レールが設けられているにもかかわら
ず、従来のルーパーの場合と同様に、外釜が一定の回転
位置にあるときに外釜内部で内釜が極度に変位すること
が容易に考えられる。
【0007】ドイツ特許第254034号公報から知ら
れている、水平方向に回転するルーパーでは、外釜内部
での内釜の変位を小さくするため、内釜に二つの支持リ
ブが付設され、これら二つの支持リブは互いに平行に間
隔をもって延在し、且つ外釜の幅広の走行軌道の内側に
配置され、上糸輪を案内するために設けられる支持リブ
の凹部は大きさが異なり、しかも次のように互いにずら
して形成されており、即ち外釜に設けた凹部が内釜に設
けた凹部と重なったときに両支持リブの少なくとも一方
が一時的に外釜の走行軌道といまだ接触しているよう
に、或いは再び接触するように形成されている。これに
より、外釜内部での内釜の形状拘束的な軌道支持が改善
される。しかしながらこのような利点がある一方で次の
ような欠点があり、即ち内釜が、外釜の中空空間を完全
に充填し端面側にて開口している部材として構成され、
従ってボビン糸のための糸緊張ばねが従来のルーパーの
ように容易に取り出し可能なボビンケースに配置されて
いるのではなく、ねじを緩めてカバーリングを外釜から
外した後に取り出し可能な内釜に配置されている。両支
持リブの間に配置される糸緊張ばねが外釜の側壁によっ
て十分に蔽われているため、糸緊張力の調整と変更が極
めて面倒である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、この
種のルーパーを次のように構成すること、即ち外釜内部
での内釜の極度な変位を制限することにより、縫製特性
を損なわずにスムーズに回転させることができ、ルーパ
ーが逆回転したときに内釜が動かなくなることがないよ
うに構成することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、支持リブの凹部内にカム状のリブ片が配置
され、外釜の走行軌道と側壁内に、リブ片のカム形状に
ほぼ対応する凹部が形成され、該凹部が、ルーパー尖端
部にほぼ対向していることを特徴とするものである。
【0010】実施態様項1に記載の構成により、ルーパ
ーの回転軸線にたいして半径方向に形成され内釜の保持
肩部に設けられる止め面がルーパーの逆回転時に接線方
向の力だけを内釜に与えるので、逆回転時のルーパーの
走行特性が一層改善される。
【0011】ルーパーを使用するにあたって、縫製時の
回転のスムーズ性を改善することに目標をおくよりもむ
しろ、ルーパーの逆回転時に内釜が回転しなくなること
の阻止を目標にするかぎりは、実施態様項1に記載の構
成がすでにこの目標を達成している。即ちこの場合、支
持リブの凹部に請求項1に記載のようなリブ片を設ける
必要はない。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付の図面を用いて
説明する。
【0013】本縫いミシンは、基板1と、スタンド2
と、ヘッド4を有するアーム3とから構成されている。
アーム3内には上軸5が支持されている。上軸5は、ヘ
ッド4内に上下動可能に支持され糸案内用の針6を担持
している針棒7と駆動連結されている。さらにヘッド4
内には、公知の態様で針6と協働し、上下運動を実施す
る天秤8が支持されている。天秤8も上軸5によって駆
動される。ヘッド4には糸緊張装置9が配置されてい
る。
【0014】上軸5にはベルトプーリ10が固定されて
いる。ベルトプーリ10は、ベルト11とベルトプーリ
12とを介して上軸5の駆動運動を1:2の比で、基板
1内に支持されているルーパー駆動軸13に伝動する。
ルーパー駆動軸13にはかさ歯車14が固定されてい
る。かさ歯車14は、鉛直方向の下軸15に配置されて
いる対向歯車16に噛み合い、従って、下軸15の上端
に配置され水平面内で回転する本縫いルーパー17を駆
動する。
【0015】ルーパー17は、下軸15に固定されてい
る外釜18を有している。外釜18は、ボス部19(図
4)と、双腕の底部20と、筒状の側壁21から構成さ
れている。側壁21は凹部22によって中断されてい
る。凹部22は60°の角度で広がっている。側壁21
の一部分は平坦な端面23で終わっており、他の部分
は、この端面23を越えて軸方向に突出している横断面
が三角形の糸案内肩部24を有している。糸案内肩部2
4は、ルーパー尖端部25で終わっている。側壁21の
内面には、円形の走行軌道26が形成されている。走行
軌道26は、大部分が開口している走行軌道肩部27を
有している。走行軌道肩部27は、糸案内肩部24の一
部分において、半径方向に突出しているリブ28によっ
て蔽われており、これにより溝29が形成されている。
【0016】側壁21には、ルーパー尖端部21とは逆
の側に、底部20の方向へ斜めに延びている円弧状の凹
部30が設けられている。他の凹部31が、リブ28の
中央に設けられている。底部20の背面には、板32が
ねじによって固定されている。板32は、凹部22の領
域に延在している針保護部33を担持している。
【0017】さらにルーパー17は、外釜18に挿着さ
れる、図3に図示した内釜34を有している。内釜34
は、ボビンケース担持体35と、取り出し可能なボビン
ケース36から構成されている。ボビンケース担持体3
5は、公知のように、図示していない底部と、セグメン
ト状の二つの側壁部分37,38を有している。ボビン
ケース担持体35の周面には、支持リブ39が形成され
ている。支持リブ39は、約280°の角度にわたって
延びている。図3において右側の、ルーパー17の回転
方向Aとは逆の方向の境界エッジを40で、左側の、回
転方向Aの方向の境界エッジを41で示した。両境界エ
ッジ40と41によって画成される凹部42の中央に
は、本発明にしたがって、カム状に形成されるリブ片4
3が配置されている。リブ片43の厚さと高さは、支持
リブ39の厚さと高さに対応している。リブ片43によ
り凹部42は右側の凹部部分44と左側の凹部部分45
とに分割されている。
【0018】側壁部分37には、半径方向に突出してい
る保持肩部46が形成されている。保持肩部46の、ル
ーパー17の回転方向Aとは逆の方向の右側の側面を4
7で、回転方向Aの左側の側面を48で示した。保持肩
部46の右側の側面47は、側壁部分37の周面に関し
て左側の側面48よりも平坦な角度で延びている。
【0019】ボビンケース担持体35と共に内釜34を
形成しているボビンケース36は、水平方向に延びる端
面49と、セグメント状の二つの側壁部分50,51と
を有している。ボビンケース担持体35にボビンケース
36を挿着すると、ボビンケース36の側壁部分50,
51はボビンケース担持体35の側壁部分37,38の
間の隙間を埋める。これにより内釜34はほぼ全面にわ
たって閉塞される。ボビンケース36の、側方へ突出し
ているフランジ52には、内釜34の内部に配置される
ボビン(図示せず)に巻き付けられる下糸Gのための貫
通穴53が形成されている。
【0020】ボビンケース担持体35を外釜18に挿着
するため、リブ片43が凹部31の領域に位置するよう
にボビンケース担持体35を回動させる。ボビンケース
担持体35を外釜18に挿着して支持リブ39とリブ片
43とを走行軌道肩部27に支持させた後、側壁21の
端面23に、図5に図示した、支持リブ39を蔽う円弧
状のカバーリング54をねじ止めする。これによりボビ
ンケース担持体35の位置が軸方向において固定され、
従って走行軌道26が完成する。カバーリング54の内
面には円弧状の凹部55が形成されており、該凹部55
は、カバーリング54を取り付けた状態で、側壁21に
設けた凹部30と整列する。
【0021】基板1に固定される担持体56には、右側
の保持フィンガー57(図2)と、該保持フィンガー5
7にたいして間隔をもって左側の保持フィンガー58と
が形成されている。さらに担持体56には、両保持フィ
ンガー57と58の間に延在するばね棒59が固定され
ている。ばね棒59の自由端は、保持肩部46の左側の
端面48と左側の保持フィンガー58との間にあり、こ
の場合ばね棒59の自由端と左側の保持フィンガー58
の自由端との間には隙間が形成されている。ミシンが作
動すると、回転方向Aに回転する外釜18の摩擦作用に
より内釜34は保持肩部46の左側の側面48と共にば
ね棒59で支持される。この場合ばね棒59は、内釜3
4が外釜18と共に回転することを阻止する。
【0022】図2において一点鎖線で示した針板60
は、針6を貫通させるために穿刺穴61を有している。
【0023】図8と図9に第2実施例として図示したル
ーパー17’と担持体56’は、その構成に関して第1
実施例のルーパー17及び担持体56とほとんど同一で
あり、よって以下の第2実施例の説明では同一部材にた
いしては同一の符号にダッシュを付してを使用すること
にする。
【0024】ボビンケース担持体35’に設けた保持肩
部46’は、平面図においては、第1実施例の保持肩部
46と同一の輪郭を有し、従って右側の側面47’と左
側の側面48’とを有している。保持肩部46’が第1
実施例の保持肩部46と異なるのは、三角形の凹部70
を備えていることである。この三角形の凹部70は、保
持肩部46’の下面からほぼ保持肩部46’の半分の高
さまで達し、水平方向の境界面71(図9)と、下軸1
5(図1)によって決定されるルーパー回転軸線Dにた
いして半径方向に延びている鉛直方向の境界面72とを
有している。
【0025】第1実施例の担持体56と同様に基板1に
固定される担持体56’は、担持体56と同様に右側の
保持フィンガー57’と、ばね棒59’と、左側の保持
フィンガー58’とを有している。右側の保持フィンガ
ー57’の前部領域は、上方から段状に構成されてお
り、従ってこの領域では左側の保持フィンガー58’の
厚さよりも薄い。
【0026】保持フィンガー57’の前部領域の薄さは
次のように選定されており、即ち保持フィンガー57’
の上面73が凹部70の水平方向の境界面71にたいし
てわずかな間隔を有するように選定されている。右側の
保持フィンガー57’の左側の側面74は、保持フィン
ガー57’の端面75と共に直角のエッジ76を形成し
ている。
【0027】ルーパー17の作動態様は、従来のルーパ
ーの作動態様にほぼ等しい。即ち、回転方向Aに回転す
るルーパー尖端部25は、上糸の、針6によって形成さ
れる上糸輪Nを公知の態様で把持し、該上糸輪Nを拡げ
る。この場合上糸輪Nは、リブ片43と右側の境界エッ
ジ40との間にある右側の凹部部分44に進入し、短時
間右側の境界エッジ40に接触し、一方の糸輪脚が内釜
34の下方において、そして他方の糸輪脚が内釜34の
上方において、それぞれ下糸Gの図示していない糸備蓄
部のまわりに巻き付けられる。
【0028】外釜18が図6に図示した回転位置にある
とき、上糸輪Nの上部糸輪脚はすでにルーパー17の回
転軸線Dを越えた位置に案内されており、この場合下部
糸輪脚は穿刺穴61からリブ片43と右側の凹部部分4
4とを越えてルーパー尖端部25まで鈍角に延びてい
る。外釜18及びカバーリング54の互いに補完し合っ
ている凹部30と55がリブ片43を越えて回転するこ
とにより、ルーパー回転方向Aにおいて後方にあるリブ
片43の境界面と対応する両凹部30,55の境界面と
の間に十分幅広の隙間が生じると、下部糸輪脚はリブ片
43のまわりで図7の左側の凹部部分45へ跳躍し、そ
の際この糸の運動は、この時点ですでに作動している天
秤8の糸引き戻し運動によって支援される。下部糸輪脚
は、上糸輪Nをさらに内釜34のまわりに巻き付けるた
めに左側の凹部部分45に留まっており、これは、上糸
輪Nが下糸Gの一部分と共に天秤8から完全に上方へ引
っ張られるまで続く。
【0029】従来のルーパーでは、外釜の走行軌道の、
ルーパー尖端部の領域にある進入穴が、ルーパーの回転
方向とは逆の方向にある支持リブの境界エッジの直前に
あり、且つ走行軌道及び支持リブの両凹部が互いにずれ
て位置して可能な限り軌道支持を中断しているときには
常に、外釜の領域での内釜の形状拘束的な軌道支持は最
も少ない。
【0030】これにたいして第1実施例のルーパー17
の場合には、外釜18が同じ回転位置にあるとき、リブ
片43はすでに走行軌道26の溝29(図4)の中にあ
り、半径方向の支持と、リブ28に設けた凹部31の両
側における軸方向の軌道支持とが生じている。これによ
り、外釜18の内部における内釜34の変位はほとんど
なく、その結果ルーパーの回転の静かさが改善される。
このように改善された軌道支持は、外釜18が逆回転す
るときも有利に作用する。この場合内釜34はその保持
肩部46による摩擦連行により右側の保持フィンガー5
7に接しているので、保持肩部46の斜めに延びている
側面47により、半径方向に向けられる力成分が生じ
る。この半径方向の力成分は、内釜34を外釜18にた
いして変位させる。リブ片43により外釜18内部での
内釜34の変位が制限されているので、走行軌道26の
境界エッジが支持リブ39の対応する境界エッジに衝突
したり、内釜34が外釜18の内部で動かなくなるよう
な不具合はない。
【0031】リブ28に設けた前記凹部31は、ステッ
チ形成過程または縫製過程にたいしては作用せず、ボビ
ンケース担持体35の取付け取外しの場合にだけ作用す
る。即ちこの凹部31により、リブ片43を走行軌道2
6内へ挿入するための、または走行軌道26から取り出
すための場所が提供される。
【0032】図8と図9に図示した第2実施例のルーパ
ー17’は保持肩部46’を除いて第1実施例のルーパ
ー17と同一であるので、その作動態様も同一である。
保持肩部46とは異なる構成の保持肩部46’は、ルー
パー17’が逆回転する場合にだけ作用する。保持肩部
46’の、右側の保持フィンガー57’と協働する境界
面72が半径方向に延びているので、外釜18’が逆回
転すると、接線方向の支援力だけが生じる。即ちこの場
合半径方向の力成分は生じないので、当初から内釜3
4’の変位が防止される。その結果逆回転時のルーパー
17’の走行特性がさらに改善される。
【0033】次に、本発明の有利な構成を列記してお
く。
【0034】(1)内釜(34’)が、該内釜(3
4’)に形成される保持肩部(46’)と該保持肩部
(46’)の両側面に位置固定して配置される二つの保
持フィンガーにより、ルーパーの回転方向(A)及びこ
れとは逆の方向で一緒に回転することが阻止されてお
り、保持肩部(46’)が、ルーパーの回転方向(A)
とは逆の方向で内釜(34’)が一緒に回転することを
阻止する保持フィンガー(57’)と協働するために、
上方から蔽われるように配置される止め面(72)を有
し、該止め面(72)が、ほぼ鉛直面内でルーパー(1
7’)の回転軸線(D)にたいして半径方向に延びてい
ることを特徴とするルーパー。
【0035】
【発明の作用及び効果】支持リブの凹部の内側にリブ片
を配置することにより、前記凹部は二つの比較的幅狭の
部分に分割される。この構成により、外釜が最も好まし
くない回転位置にあるとき、即ち走行軌道の進入口が支
持リブの境界エッジの直前にあるとき、内釜がすでに走
行軌道内に進入しているリブ片によって走行軌道で支持
できるという利点と、この場合の走行軌道の最大限の中
断は、ルーパー尖端部領域における外釜の凹部と、リブ
片とこれに隣接する支持リブの境界エッジの間の幅狭の
凹部部分との総和にだけ対応しているという利点とが得
られる。この総和は従来のルーパーにおける両凹部の総
和よりも著しく小さいので、外釜が最も好ましくない回
転位置にあるときの内釜の軌道支持は、従来のルーパー
の場合よりも大きく、その結果内釜の最大限の変位はあ
る程度低減される。このため、本発明によるルーパーは
回転がスムーズであるばかりでなく、逆回転時に内釜が
動かなくなるという不具合が解消されることは明らかで
ある。
【0036】リブ片を配置したために、上糸輪を案内す
るために必要になった外釜の側壁及び走行軌道内の凹部
がルーパー尖端部に対向し、従ってルーパー尖端部に設
けられた凹部に対向し、よってその作用が積算されない
ので、リブ片によって改善されるルーパーの走行特性
は、付加的な凹部の影響を受けない。リブ片によって生
じる支持リブの凹部の縮小は外釜に設けられた付加的な
凹部によってほぼ相殺されるので、ルーパーの改善され
た走行特性は、すべての凹部の総和の縮小によって得ら
れるのではなく、これらの凹部を空間的に好ましく分配
することにより得られるものである。
【0037】本発明によるルーパーは、従来のルーパー
に比べて、リブ片を配置したことと、外釜に付加的に凹
部を設けたことに関して異なっているにすぎないので、
内釜は従来のルーパーの場合と同様に、外釜内に支持さ
れるボビンケース担持体と、該ボビンケース担持体から
取り出し可能なボビンケースとから構成することができ
る。従って本発明によるルーパーでは、従来のルーパー
の場合と同様に糸緊張ばねをボビンケースの外面に配置
することができ、その結果縫製特性及び糸緊張力の簡単
な調整に関して従来のルーパーと少しも変わるところが
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本縫いミシンの全体図である。
【図2】ステッチ形成過程開始時のルーパーと、内釜保
持部と、一点鎖線で示した穿刺板の平面図である。
【図3】内釜の平面図である。
【図4】外釜の平面図である。
【図5】ルーパーのカバーリングの平面図である。
【図6】ステッチ形成過程の一時期におけるルーパーの
平面図である。
【図7】図6のステッチ形成過程の時期とは別の時期に
おけるルーパーの平面図である。
【図8】ルーパーの第2実施例の平面図である。
【図9】図8の線IX−IXによる断面図である。
【符号の説明】
17,17’ ルーパー 18 外釜 25 ルーパー尖端部 26 走行軌道 30,55 凹部 34,34’ 内釜 39 支持リブ 43 リブ片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギュンター ラインハイマー ドイツ連邦共和国 デー・6751 オイレン ビス ハウプトシュトラーセ 5 (72)発明者 エルハルト シーベ ドイツ連邦共和国 デー・6754 オッター ベルク ヤーコプ・マイヤー・シュトラー セ 20

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自在に回転する外釜を有し、外釜が該外
    釜内に支持され回転運動を阻止されている内釜を有し、
    その際外釜が、糸輪を把持する尖端部と筒状の側壁とを
    有し、該側壁が、内釜の周面に配置される支持リブのた
    めの円形の走行軌道であって、側壁の内面に形成され、
    ルーパー尖端部領域に設けた凹部によって中断される円
    形の走行軌道を備え、支持リブが、ルーパー尖端部によ
    って把持された上糸輪を収容し案内するために凹部を有
    している本縫いミシン用ルーパーにおいて、 支持リブ(39)の凹部(42)内にカム状のリブ片
    (43)が配置され、外釜(18)の走行軌道(26)
    と側壁(21)内に、リブ片(43)のカム形状にほぼ
    対応する凹部(30,55)が形成され、該凹部(3
    0,55)が、ルーパー尖端部(25)にほぼ対向して
    いることを特徴とする本縫いミシン用ルーパー。
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