JP2960362B2 - 全回転かま - Google Patents

全回転かま

Info

Publication number
JP2960362B2
JP2960362B2 JP1711797A JP1711797A JP2960362B2 JP 2960362 B2 JP2960362 B2 JP 2960362B2 JP 1711797 A JP1711797 A JP 1711797A JP 1711797 A JP1711797 A JP 1711797A JP 2960362 B2 JP2960362 B2 JP 2960362B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peripheral wall
wall portion
bottom plate
hook
plate portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1711797A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10211378A (ja
Inventor
浩充 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HIROSE SEISAKUSHO Ltd
Original Assignee
HIROSE SEISAKUSHO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HIROSE SEISAKUSHO Ltd filed Critical HIROSE SEISAKUSHO Ltd
Priority to JP1711797A priority Critical patent/JP2960362B2/ja
Publication of JPH10211378A publication Critical patent/JPH10211378A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2960362B2 publication Critical patent/JP2960362B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全回転かまに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の全回転かまの構成を示す断
面図であり、図5は図4のセクションVの拡大断面図で
ある。水平軸線まわりに回転する外かま1の内周面に
は、内かま2の軌条3が嵌まり込むU字状の軌溝4と、
軌溝4に連続して軌条3が支持されるL字状の軌溝5と
が周方向に形成される。軌溝5の下部によって支持され
る軌条3は逆L字状の内かま押え6によって図5の上下
方向の変位が阻止される。これによって外かま1の回転
軸線と同軸に内かま2が保持される。
【0003】このような従来技術では、内かま押え6
は、外かま1にねじ7によって固定される係止部8と、
係止部8に連なって外かま1の半径方向内方に向かって
屈曲する押え部9とから成り、ねじ7の締付けの強弱に
よって押え部9が図5の上下方向に変位することがあ
る。このため押え部9と軌溝5の下部との上下の幅が一
致せず、外かまが高速で内かまのまわりを回転すると
き、軌条3、したがって内かま2にがたつきが生じて、
騒音が発生したり、糸切れの発生や不整な縫目が形成さ
れたりする原因となっていた。
【0004】このような問題点を解決する他の従来技術
では、外かまの内周面に周方向に全周にわたって「コ」
字状の軌溝を形成し、外かまを縦割りに分割して内かま
を収嵌する構造が知られており、さらに他の従来技術で
は、たとえば実公昭36ー23169号公報に示される
ように、分割した外かまの一方に2条の軌溝を形成して
他方の外かまとの組合わせを容易にする構造が知られて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
に外かまを分割する従来技術では、外かまの回転時の遠
心力によって外かま本体と分割した部分との間の隙間か
ら軌溝に供給された潤滑油が半径方向外方に飛散してし
まい、全回転かまの周辺機器を汚損し、下糸および上糸
をも汚損するという問題がある。また外かまの生産コス
トが高くなり、精度面において問題を生じることがあ
り、実用性に欠けるという問題があり、外かま本体に分
割した部分を取付けるとき、分割した部分の位置決めに
手間がかかるという問題がある。
【0006】本発明の目的は、潤滑油が飛散せず、生産
コストが安く、軌溝の精度を著しく向上させて縫合性能
がよく、位置決めが容易となり、騒音の小さい全回転か
まを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、剣先を有する周壁に形成される外かまの軌溝に内か
まの軌条が嵌まり込んで外かまに内かまが収納され、内
かまの回転が阻止された状態で外かまが外かま回転方向
に回転駆動される全回転かまにおいて、外かまは、前記
周壁と、この周壁の軸線方向一端部を塞ぐ底板と、この
底板の軸線方向一端部に同軸に設けられる取付体とを有
し、前記周壁は、剣先から外かま回転方向上流側に向か
って延びる第1周壁部分と、第1周壁部分の外かま回転
方向上流側の一端部から外かま回転方向上流側に向かっ
て延びる第2周壁部分とに分断されて形成され、底板
は、第1周壁部分に一体的に形成される第1底板部分
と、第2周壁部分に一体的に形成される第2底板部分と
に分断され、前記第1底板部分には、外かまの開口端側
に臨んで第2底板部分が嵌まり込む嵌合凹所が形成さ
れ、第2周壁部分の外かま回転方向下流側の一端部に
は、外かまの回転軸線から前記一端部を通る一半径線と
前記回転軸線とを含む一仮想平面に対して、内周面から
外周面に向かうにつれて外かま回転方向下流側に傾斜し
た押圧面が形成されるとともに、第1周壁部分の外かま
回転方向上流側の一端部には、前記押圧面が当接する受
け面が形成され、前記開口端側から基端側に向かって前
記第2底板部分を挿通して第1底板部分および取付体に
螺合するボルトによって第2周壁部分が第1底板部分に
固定され、第2周壁部分が第1周壁部分に外かまの軸線
を中心として周方向に連設され、この状態で受け面に押
圧面が面接触することを特徴とする全回転かまである。
【0008】本発明に従えば、第2周壁部分の外かま回
転方向下流側の一端部には、一半径線に対して内周面か
ら外周面に向かうにつれて外かま回転方向下流側に傾斜
した押圧面が形成されるとともに、第1周壁部分の外か
ま回転方向上流側の一端部には、前記押圧面が当接する
受け面が形成され、第2周壁部分が第1周壁部分に外か
まの軸線を中心として周方向に連設された状態で受け面
に押圧面が面接触するので、前記押圧面と前記受け面と
の接触面積が大きくなって密着性がよくなり、前記押圧
面と前記受け面との間の隙間がなくなり、軌溝に供給さ
れた潤滑油が外かま回転時の遠心力によって前記押圧面
と前記受け面との間から半径方向外方に飛散せず、全回
転かまの周辺機器ならびに下糸および上糸を汚損するこ
とがなく、全回転かまの周辺機器ならびに下糸および上
糸を清浄に保つことができ、潤滑油の無駄な消費を防ぐ
ことができる。また、軌溝が形成された周壁が第1周壁
部分と第2周壁部分とに分断され、第2周壁部分には第
1周壁部分に形成される軌溝部分に周方向に連なる軌溝
部分が形成されるので、外かまの軸線方向に沿う軌溝部
分の幅を高精度に保つことができ、内かまのがたつきを
なくし、上糸の張力変化を防いで縫目の質を向上するこ
とができる。さらに、底板は前記第1底板部分と第2底
板部分とに分断され、前記第1底板部分には、外かま開
口端側に臨んで第2底板部分が嵌まり込む嵌合凹所が形
成される。第2底板部分の第1周壁部分を臨む端面と嵌
合凹所の第2周壁部分を臨む端面とが当接し、第2底板
部分の外かまの基端側を臨む面と嵌合凹所の外かまの開
口端側を臨む面とが当接するので、第2周壁部分の位置
決めを容易に行うことができる。さらに、第2周壁部分
が第1周壁部分に外かまの軸線を中心として周方向に連
設されるので、これによって第1周壁部分の軌溝部分の
外かま回転方向上流側の開口部と第2周壁部分の軌溝部
分の外かま回転方向下流側の開口部とが一致して各軌溝
部分が連なって周壁の軌溝を形成し、内かまが収納され
た外かまを内かまががたつくことなく円滑に回転駆動さ
せることができる。さらに、前記開口端側から基端側に
向かって前記第2底板部分を挿通して第1底板部分およ
び取付体に螺合するボルトによって第2周壁部分が第1
底板部分に固定されるので、第2周壁部分の着脱が前記
開口端側からでき、これによって外かまがミシンに取付
けられた状態であっても第2周壁部分を容易に着脱する
ことができる。さらに、第2周壁部分は外かまから分離
することができ、内かまを外かまに収納するときに第2
周壁部分を取外した状態で第1周壁部分に内かまを装着
した後、ボルトによって第2周壁部分が取付けられるの
で、内かまを収納しやすく、これによって組立時の作業
性が向上され、生産性を格段に向上することができると
ともに、第2周壁部分の軌溝部分が摩耗したときには、
その第2周壁部分を交換するだけでよく、外かま全体を
交換する必要がなく経済的である。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
る全回転かまの外かま11の分解斜視図であり、図2は
外かま11の軌溝14付近の構成を簡略化して示す軸直
角断面図であり、図3は図2の切断面線III−III
から見た断面図である。全回転かまは、外かま11と内
かま12とを含んで形成される。内かま12には、下糸
が巻回されたボビンがボビンケースに収納された状態で
着脱自在に装着される。全回転かまはミシンに取付けら
れ、針によって剣先13の糸経路上にもたらされた上糸
によって捕捉され、前記剣先13によって外かま11が
回転するにつれて上糸ループを拡大しながら内かま12
の外周を糸越しして、1つの縫目が形成される。このと
き、内かま12ががたつくと糸越しする上糸の張力が変
化して縫目の質が低下してしまう。外かま11は、剣先
13を有し、かつ略U字状の軌溝14を有する周壁15
と、周壁15の軸線方向一端部を塞ぐ底板16と、底板
16の軸線方向一端部に同軸に設けられる取付体17と
を有する。取付体17には駆動軸35が取付けられる。
外かま11には、前記軌溝14に内かま12の軌条32
が嵌まり込んで内かま12が収納される。外かま11
は、内かま12の回転が阻止された状態で外かま回転方
向に、たとえば6000〜10000rpm程度で回転
駆動される。ここで外かま回転方向は図3に示されるよ
うに矢符A方向とする。
【0010】前記周壁15は、剣先13から外かま回転
方向上流側に向かって、たとえば180°の角度にわた
って延びる第1周壁部分18と、第1周壁部分18の外
かま回転方向上流側の一端部20から外かま回転方向上
流側に向かって延びる第2周壁部分19とに分断されて
形成される。このとき前記軌溝14は、第1周壁部分1
8に形成された軌溝部分14aと第2周壁部分19に形
成された軌溝部分14bとに分断される。底板16は、
第1周壁部分18に一体的に形成される第1底板部分1
6aと、第2周壁部分19の外かま11の基端側の内周
面27に一体的に、かつ第2周壁部分19の周方向両端
間にわたって形成される扇形状の第2底板部分16bと
に分断される。前記第1底板部分16aには、外かま1
1の開口端側に臨んで第2底板部分16bが嵌まり込む
嵌合凹所21が形成される。第2底板部分16bの第1
周壁部分18に臨む端面44は嵌合凹所21の第2周壁
部分19に臨む端面45に当接し、第2底板部分16b
の外かま11の基端側に臨む面46は嵌合凹所21の外
かま11の開口端側に臨む面47に当接し、第2周壁部
分19の第2底板部分16bよりも外かま11の基端側
の内周面48は第1底板部分16aの前記内周面48に
臨む外周面49に当接する。
【0011】周壁15の第1周壁部分18と底板16と
取付体17とを含んで外かま本体11aが形成される。
潤滑油は外かま本体11aに形成される図示しない流路
を経て第1周壁部分18の軌溝部分14aに供給され
る。
【0012】第2周壁部分19の外かま回転方向下流側
の一端部25には、外かま11の回転軸線から前記一端
部25を通る一半径線26と前記回転軸線とを含む一仮
想平面に対して、内周面27から外周面28に向かうに
つれて外かま回転方向下流側に傾斜した押圧面29が形
成されるとともに、第1周壁部分18の外かま回転方向
上流側の一端部20には、前記押圧面29が当接する受
け面30が形成される。前記押圧面29は平坦面であ
り、一半径線26と前記押圧面29との成す角θは、5
〜60°に選ばれ、好ましくは、たとえば45°程度に
選ばれる。
【0013】第2周壁部分19は、前記開口端側から基
端側に向かって前記第2底板部分16bを挿通して第1
底板部分16aおよび取付体17に螺合するボルト41
によって第1底板部分16aに固定される。ここで、ボ
ルト41は皿ねじボルトによって実現される。これによ
って第2周壁部分19が第1周壁部分18に外かま11
の軸線を中心として周方向に連設され、この状態で受け
面32に押圧面29が面接触する。このとき、第1周壁
部分18の軌溝部分14aの外かま回転方向上流側開口
部33と第2周壁部分19の軌溝部分14bの外かま回
転方向下流側開口部34とが一致して、各軌溝部分14
a,14bが連なって周壁15の軌溝14を形成する。
【0014】第2底板部分16bに形成され、ボルト4
1が挿通する挿通孔42は、第1底板部分16aおよび
取付体17に形成され、ボルト41が螺合するねじ孔4
3に対して前記押圧面29の法線方向に平行な方向の第
2周壁部分19側にわずかにずれた位置に形成される。
このようにすると、第2周壁部分19がボルト41によ
って第1底板部分16aに固定されるときに、第2周壁
部分19は前記押圧面29の法線方向に平行な方向にわ
ずかに変位し、これによって前記押圧面29が前記受け
面30を押圧することができる。
【0015】ボルト41によって第2周壁部分19が第
1底板部分16aに固定された状態において、ボルト4
1の外かま11の開口端側を臨む面50と第2底板部分
16bの外かま11の開口端側を臨む面51とは、ほぼ
同一平面となる。このようにすることによって、内かま
12の外周を糸越しする上糸がボルト41の外かま11
の開口端側端部に接触して、上糸が損傷して糸切れの発
生および糸玉の形成などを防ぎ、質の良い縫製加工を行
うことができる。
【0016】第2周壁部分19の外かま回転方向下流側
の一端部25には、一半径線26に対して内周面27か
ら外周面28に向かうにつれて外かま回転方向下流側に
傾斜した押圧面29が形成されるとともに、第1周壁部
分18の外かま回転方向上流側の一端部20には、前記
押圧面29が当接する受け面30が形成され、第2周壁
部分19が第1周壁部分18に外かま11の軸線を中心
として周方向に連設された状態で受け面30に押圧面2
9が面接触するので、前記押圧面29と前記受け面30
との接触面積が大きくなって密着性がよくなり、前記押
圧面29と前記受け面30との間の隙間がなくなり、軌
溝14に供給された潤滑油が外かま回転時の遠心力によ
って前記押圧面29と前記受け面30との間から半径方
向外方に飛散せず、全回転かまの周辺機器ならびに下糸
および上糸を汚損することがなく、全回転かまの周辺機
器ならびに下糸および上糸を清浄に保つことができ、潤
滑油の無駄な消費を防ぐことができる。
【0017】また、軌溝14が形成された周壁15が第
1周壁部分18と第2周壁部分19とに分断され、第2
周壁部分19には第1周壁部分18に形成される軌溝部
分14aに周方向に連なる軌溝部分14bが形成される
ので、外かま11の回転軸線方向に沿う軌溝部分14b
の幅を高精度に保つことができ、内かま12のがたつき
をなくし、上糸の張力変化を防いで、縫目の質を向上す
ることができる。
【0018】さらに、第2底板部分16bの第1周壁部
分18を臨む端面44と嵌合凹所21の第2周壁部分1
9を臨む端面45とが当接し、第2底板部分16bの外
かま11の基端側を臨む面46と嵌合凹所21の外かま
11の開口端側を臨む面47とが当接するので、第2周
壁部分19の位置決めを容易に行うことができる。
【0019】さらに、第2周壁部分19が第1周壁部分
18に外かま11の軸線を中心として周方向に連設され
るので、これによって第1周壁部分18の軌溝部分14
aの外かま回転方向上流側の開口部33と第2周壁部分
19の軌溝部分14bの外かま回転方向下流側の開口部
34とが一致して各軌溝部分14a,14bが連なって
周壁15の軌溝14を形成し、内かま12が収納された
外かま11を、内かま12ががたつくことなく円滑に回
転駆動させることができる。
【0020】さらに、前記開口端側から基端側に向かっ
て前記第2底板部分16bを挿通して第1底板部分16
aおよび取付体17に螺合するボルト41によって第2
周壁部分19が第1底板部分16aに固定されるので、
第2周壁部分19の着脱が前記開口端側からでき、これ
によって外かま11がミシンに取付けられた状態であっ
ても第2周壁部分19を容易に着脱することができる。
【0021】さらに、第2周壁部分19は外かま11か
ら分離することができ、内かま12を外かま11に収納
するときに第2周壁部分19を取外した状態で第1周壁
部分18に内かま12を装着した後、ボルト31によっ
て第2周壁部分18が取付けられるので、内かま12を
収納しやすく、これによって組立時の作業性が向上さ
れ、生産性を格段に向上させることができるとともに、
第2周壁部分19の軌溝部分14bが摩耗したときに
は、その第2周壁部分19を交換するだけでよく、外か
ま11全体を交換する必要がなく、経済的である。
【0022】本発明は図1〜図3に示される垂直全回転
かまに限らず、水平全回転かまに関しても、さらにボビ
ンケースのない内かまだけの全回転かまにも実施可能で
ある。また本発明による図1〜図3に示される第2周壁
部分19は互換性があり、被縫製加工対象によって、ま
た糸の変化によって、第2周壁部分19の爪先形状を交
換することができ、同一のかまによって広範囲の縫製が
第2周壁部分を交換するだけで可能となるので、作業時
間が大幅に短縮される。
【0023】さらに図1〜図3に示される本発明の実施
の形態において、第2底板部分16bは第2周壁部分1
9の周方向両端間にわたって扇形状に形成されていたけ
れども、これに限られるものではなく、たとえば第2周
壁部分19の周方向両端間の一部にわたって形成されて
いてもよい。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、第2周
壁部分の外かま回転方向下流側の一端部には、外かまの
回転軸線から前記一端部を通る一半径線と前記回転軸線
とを含む一仮想平面に対して、内周面から外周面に向か
うにつれて外かま回転方向下流側に傾斜した押圧面が形
成されるとともに、第1周壁部分の外かま回転方向上流
側の一端部には、前記押圧面が当接する受け面が形成さ
れ、第2周壁部分が第1周壁部分に外かまの軸線を中心
として周方向に連設された状態で受け面に押圧面が面接
触するので、前記押圧面と前記受け面との接触面積が大
きくなって密着性がよくなり、前記押圧面と前記受け面
との間の隙間がなくなり、軌溝に供給された潤滑油が外
かま回転時の遠心力によって前記押圧面と前記受け面と
の間から半径方向外方に飛散せず、全回転かまの周辺機
器ならびに下糸および上糸を汚損することがなく、全回
転かまの周辺機器ならびに下糸および上糸を清浄に保つ
ことができ、潤滑油の無駄な消費を防ぐことができる。
【0025】また、軌溝が形成された周壁が第1周壁部
分と第2周壁部分とに分断され、第2周壁部分には第1
周壁部分に形成される軌溝部分に周方向に連なる軌溝部
分が形成されるので、外かまの軸線方向に沿う軌溝部分
の幅を高精度に保つことができ、内かまのがたつきをな
くし、上糸の張力変化を防いで縫目の質を向上すること
ができる。
【0026】さらに、第2底板部分の第1周壁部分を臨
む端面と嵌合凹所の第2周壁部分を臨む端面とが当接
し、第2底板部分の外かまの基端側を臨む面と嵌合凹所
の外かまの開口端側を臨む面とが当接するので、第2周
壁部分の位置決めを容易に行うことができる。
【0027】さらに、第2周壁部分が第1周壁部分に外
かまの軸線を中心として周方向に連設されるので、これ
によって第1周壁部分の軌溝部分の外かま回転方向上流
側の開口部と第2周壁部分の軌溝部分の外かま回転方向
下流側の開口部とが一致して各軌溝部分が連なって周壁
の軌溝を形成し、内かまが収納された外かまを内かまが
がたつくことなく円滑に回転駆動させることができる。
【0028】さらに、前記開口端側から基端側に向かっ
て前記第2底板部分を挿通して第1底板部分および取付
体に螺合するボルトによって第2周壁部分が第1底板部
分に固定されるので、第2周壁部分の着脱が前記開口端
側からでき、これによって外かまがミシンに取付けられ
た状態であっても第2周壁部分を容易に着脱することが
できる。
【0029】さらに、第2周壁部分は外かまから分離す
ることができ、内かまを外かまに収納するときに第2周
壁部分を取外した状態で第1周壁部分に内かまを装着し
た後、ボルトによって第2周壁部分が取付けられるの
で、内かまを収納しやすく、これによって組立時の作業
性が向上され、生産性を格段に向上することができると
ともに、第2周壁部分の軌溝部分が摩耗したときには、
その第2周壁部分を交換するだけでよく、外かま全体を
交換する必要がなく経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である全回転かまの外か
ま11の分解斜視図である。
【図2】外かま11の軌溝14付近の構成を簡略化して
示す軸直角断面図である。
【図3】図2の切断面線III−IIIから見た断面図
である。
【図4】従来の全回転かまの構成を示す断面図である。
【図5】図4のセクションVの拡大断面図である。
【符号の説明】
11 外かま 12 内かま 13 剣先 14 軌溝 15 周壁 16 底板 16a 第1底板部分 16b 第2底板部分 17 取付体 18 第1周壁部分 19 第2周壁部分 21 嵌合凹所 29 押圧面 30 受け面 32 軌条 41 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D05B 57/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剣先を有する周壁に形成される外かまの
    軌溝に内かまの軌条が嵌まり込んで外かまに内かまが収
    納され、内かまの回転が阻止された状態で外かまが外か
    ま回転方向に回転駆動される全回転かまにおいて、 外かまは、前記周壁と、この周壁の軸線方向一端部を塞
    ぐ底板と、この底板の軸線方向一端部に同軸に設けられ
    る取付体とを有し、 前記周壁は、剣先から外かま回転方向上流側に向かって
    延びる第1周壁部分と、第1周壁部分の外かま回転方向
    上流側の一端部から外かま回転方向上流側に向かって延
    びる第2周壁部分とに分断されて形成され、 底板は、第1周壁部分に一体的に形成される第1底板部
    分と、第2周壁部分に一体的に形成される第2底板部分
    とに分断され、 前記第1底板部分には、外かまの開口端側に臨んで第2
    底板部分が嵌まり込む嵌合凹所が形成され、 第2周壁部分の外かま回転方向下流側の一端部には、外
    かまの回転軸線から前記一端部を通る一半径線と前記回
    転軸線とを含む一仮想平面に対して、内周面から外周面
    に向かうにつれて外かま回転方向下流側に傾斜した押圧
    面が形成されるとともに、第1周壁部分の外かま回転方
    向上流側の一端部には、前記押圧面が当接する受け面が
    形成され、 前記開口端側から基端側に向かって前記第2底板部分を
    挿通して第1底板部分および取付体に螺合するボルトに
    よって第2周壁部分が第1底板部分に固定され、第2周
    壁部分が第1周壁部分に外かまの軸線を中心として周方
    向に連設され、この状態で受け面に押圧面が面接触する
    ことを特徴とする全回転かま。
JP1711797A 1997-01-30 1997-01-30 全回転かま Expired - Fee Related JP2960362B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1711797A JP2960362B2 (ja) 1997-01-30 1997-01-30 全回転かま

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1711797A JP2960362B2 (ja) 1997-01-30 1997-01-30 全回転かま

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10211378A JPH10211378A (ja) 1998-08-11
JP2960362B2 true JP2960362B2 (ja) 1999-10-06

Family

ID=11935105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1711797A Expired - Fee Related JP2960362B2 (ja) 1997-01-30 1997-01-30 全回転かま

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2960362B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10211378A (ja) 1998-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4660487A (en) Loop taker for sewing machines
JP2960362B2 (ja) 全回転かま
US4700643A (en) Rotary hook
JP2960361B2 (ja) 全回転かま
KR101010835B1 (ko) 재봉틀의 회전 북집
JP3990740B2 (ja) ミシンの油量制限部材
US5158029A (en) Rotary hook for sewing machines
JP2006141838A (ja) 水平回転釜
JPH0221006Y2 (ja)
JPH03149088A (ja) 全回転かま
JPH0249759B2 (ja)
JP3875944B2 (ja) ボーリングバー
JP2568826Y2 (ja) ミシンの全回転釜
JP3051354B2 (ja) 全回転かま
KR100610189B1 (ko) 차량의 도어 힌지
JPH0520302Y2 (ja)
JPH0211002Y2 (ja)
JP4412938B2 (ja) ミシン釜
JPS6020032B2 (ja) 1本針2本糸縁かがり縫いと1本針3本糸縁かがり縫いを兼用するミシン
JPS63318992A (ja) 全回転かま
JPS6115811Y2 (ja)
JP4420418B2 (ja) ミシンの垂直全回転釜
JPH036292Y2 (ja)
JPH09174321A (ja) ピンミーリングカッタ
JPH0646467Y2 (ja) ミシンの釜

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080730

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080730

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090730

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100730

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100730

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110730

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120730

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees