JP3453925B2 - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JP3453925B2
JP3453925B2 JP10415195A JP10415195A JP3453925B2 JP 3453925 B2 JP3453925 B2 JP 3453925B2 JP 10415195 A JP10415195 A JP 10415195A JP 10415195 A JP10415195 A JP 10415195A JP 3453925 B2 JP3453925 B2 JP 3453925B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、加熱によって発色画像
を形成する感熱記録体に関するものであり、特に耐光
性、および記録画像の保存安定性に優れた感熱記録体に
関するものである。さらに詳しく述べるならば、本発明
は蛍光灯や太陽光などに長時間暴露されたときの発色
(記録)画像の退色、および消色、並びに白紙部(非記
録部)の変色および着色が極めて少なく、記録画像の長
期保存性が良好であって、記録画像の耐湿性、耐熱性な
どの耐環境性に優れ、かつ白色度が高く、このため、画
像記録紙、ファクシミリ用紙、キャッシュディスペンサ
ー用紙、乗車券、定期券、POSラベル等のラベル、プ
リペイドカード等のカードおよび通行券などに有用な感
熱記録体に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に感熱記録体は、紙、合成紙、又は
プラスチックフィルム等の支持体上に、電子供与性ロイ
コ染料からなる発色性成分と、電子受容性のフェノール
性化合物等の有機酸性物質からなる顕色性成分とを含有
する感熱発色層を設けたものであり、これらの発色成分
を熱エネルギーによって反応させて記録画像を得ること
ができる。このような感熱記録体は特公昭43−416
0号、特公昭45−14039号、及び特開昭48−2
7736号などに開示されており、広く実用化されてい
る。 【0003】上記のような感熱記録体は、記録装置がコ
ンパクトで安価でかつ保守が容易であるために、電子計
算機のアウトプット、ファクシミリ、自動券売機、科学
計測器のプリンター、あるいはCRT医療計測用のプリ
ンター等に広範囲に使用されている。 【0004】しかしながら従来の感熱記録体において
は、蛍光灯や太陽光などの光による発色画像の退色およ
び消色、並びに白紙部(非記録部分)の変色および着色
(これらを総称して光劣化という)が起こりやすく、記
録画像が不明瞭となるため、記録の信頼性が特に要求さ
れる分野における使用は困難であった。 【0005】従来からこのような欠点を改良すべく、種
々の研究がなされており、例えば、耐光性のロイコ染料
を使用する方法(特開昭57−105155号、特開昭
57−205449号)が提案されているが、しかし、
これらの染料は感度が低いことに加えて、発色色相が青
みを帯びており、染料としての基本的な性能が低いた
め、それを実用化することは困難である。 【0006】また、感熱記録体の光劣化の現象は紫外線
によりロイコ染料が分解されるためとされているので、
紫外線吸収剤を使用することによりこのような光劣化の
現象を防ぐ方法も提案されている。しかし従来の方法で
は十分な光劣化防止効果を得ることはできず、却って記
録画像の保存性が低下するという問題などを併発する。
すなわち、この方法として、微粉砕した紫外線吸収剤を
感熱記録層に含有せしめる方法(特開昭50−1046
50号、特開昭54−18572号、特開昭57−19
1089号)、および感熱記録層上に微粉砕した紫外線
吸収剤を含む保護層を設ける方法(特開昭61−193
883号、特開昭62−48585号)は、紫外線吸収
剤が非連続状態で存在するため、その光安定化効果が十
分に発揮されず十分な光安定化効果を得るためにはその
使用量を多くする必要があり、コストの面で実用的でな
く、さらに耐環境性(耐熱性、耐湿性)および耐薬品性
の低下(保存性の低下)や印字走行性の悪化などの問題
が生ずる。 【0007】また、記録層中に紫外線吸収剤を含有せし
める方法は、記録感度の低下や地肌カブリ(白紙部の意
図しない発色)を引き起こす原因ともなる。例えば、特
開昭50−104650号に開示されているベンゾトリ
アゾール類や特開昭57−191089号に開示されて
いるサリチル酸エステル類などを紫外線吸収剤として用
いると発色感度の著しい低下や、高温・高湿環境下にお
ける激しい地肌カブリの発生の原因となる。 【0008】一方、保護層中に微粉砕した紫外線吸収剤
が含まれていると、紫外線吸収剤が可塑剤や油脂類など
との接触により溶出して保護層のそのものの機能を損な
い、記録画像の保存性が低下したり、地肌カブリを生じ
たりするなどの新たなる欠点が付随発生する。従って、
未だ十分に満足すべき耐光性を有する感熱記録体を得る
に至っていないのが現状である。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術にお
ける上記問題点を解決し、耐光性に優れ(長時間の曝光
によっても発色画像が退色および消色することがなく、
また白紙部が変色および着色することがない)、比較的
高湿・高温条件下における発色画像の長期保存性にも優
れ、かつ白色度の高い感熱記録体を提供しようとするも
のである。 【0010】本発明は、例えば自動券売機用感熱記録型
の乗車券として使用できるのみならず、保存性を必要と
する回数券や定期券などへの使用、POS用バーコード
システム用のラベルとして好適であり、長期保存用のフ
ァクシミリ用紙やワープロ用紙、CRT用画像プリンタ
ー用紙、および野外での使用頻度の高い、ガス、電気、
および水道などの検針伝票として用い得るハンディータ
ーミナル用紙にも利用できる信頼性の高い感熱記録体を
提供しようとするものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】スルホニル(チオ)ウレ
ア基を有する有機化合物が、強い顕色能力を示すこと
は、すでに特開平5−32061号、特開平5−147
357号、および特開平5−148220号などに開示
されている。このようなスルホニル(チオ)ウレイド化
合物は、フェノール性ヒドロキシル基、あるいはカルボ
キシル基などのような酸性官能基を有していないにも拘
らず、前述のように、強い顕色能力を示すことを特徴と
している。 【0012】本発明者らは、スルホニル(チオ)ウレア
基を有する化合物についてさらに鋭意検討した結果、ス
ルホニルウレア基と、ヒドロキシ安息香酸エステル構造
とを分子中にそれぞれ少なくとも一つ有する有機化合物
を顕色剤として用いると、得られる感熱記録体は優れた
耐光性を示し、すなわち、蛍光灯や太陽光に長時間暴露
された際の発色(記録)画像の退色および消色、並びに
白紙部(非記録部)の変色および着色が極めて少ないと
いう特性を有し、さらに耐環境性(耐熱・耐湿性)にも
優れていることを発見した。 【0013】また、本発明に係る顕色剤化合物は、高い
顕色機能を有し、このため、この化合物を顕色剤として
含む感熱発色層は高い記録感度を有し、しかもそれを用
いることによって白色度も高い感熱記録体を製造できる
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。本発明の
感熱記録体は、シート状基体、およびこのシート状基体
の少なくとも一面に形成され、かつ、無色または淡色の
染料前駆体と、この染料前駆体と加熱下に反応してこれ
を発色させる顕色剤とを含む感熱発色層を有し、前記顕
色剤が、下記一般式(I)及び(II) 【化2】(ただし上記式(I), (II)中、R1 は、低級アルキル
基、アラルキル基、およびアリール基から選ばれた一員
を表し、前記アラルキル基を構成する芳香環、およびア
リール基の芳香環は低級アルキル基、アルコキシ基、ア
リール基、ハロゲン原子、アセチル基から選ばれた少な
くとも一員により置換されていてもよく、R2 は、アリ
ーレン基およびアリーレンアルキル基から選ばれた一員
を表し、前記アリーレン基およびアリーレンアルキル基
は、さらに低級のアルキル基、アリール基、ハロゲン原
子、および低級アルコキシ基から選ばれた少なくとも一
員により置換されていてもよく、R3 およびR4 は、そ
れぞれ互に独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、アラルキル基、およびアリール基から選ばれた一員
を表し、前記R3 とR4 と環Aとは互に連結してナフタ
レン環を形成してもよく、R5 はアルキル基、アラルキ
ル基およびアリール基から選ばれた一員を表す。)によ
り表されるスルホニルウレア−ヒドロキシ安息香酸エス
テル化合物から選ばれた少なくとも1種を含むことを特
徴とするものである。 【0014】本発明の感熱記録体において、その感熱発
色層中の顕色剤は一般式(III): 【化3】 で表わされる官能基と、およびヒドロキシ安息香酸エス
テル構造とをそれぞれ分子中に有している有機化合物の
少なくとも一種を含むものであり、それにより、優れた
耐光性、高い発色濃度および高い白色度を有するもので
ある。 【0015】本発明において用いられるヒドロキシ安息
香酸エステル構造とは、下記一般式により示されるもの
である。 【化4】 上記ヒドロキシ安息香酸エステル構造において、ヒドロ
キシル基は、カルボキシル基に対して、オルト位にあ
る。 【0016】 【0017】 【作用】上記の一般式(I)および(II)において、R
1 は低級アルキル基、アラルキル基、およびアリール基
から選ばれた一員を表し、前記アラルキル基を構成する
芳香環、およびアリール基の芳香環がさらに低級アルキ
ル基、アルコキシ基、アリール基、ハロゲン原子、ヒド
ロキシル基、アセチル基、およびカルボキシル基から選
ばれた少なくとも一員により置換されていてもよく、R
1 は、例えばメチル基、エチル基、ベンジル基、フェニ
ル基、p−トリル基、o−トリル基、およびp−クロロ
フェニル基などから選ばれることが好ましい。 【0018】R2 はアリーレン基およびアリーレンアル
キル基の一員を表し、このアリーレン基およびアリーレ
ンアルキル基は、さらに低級のアルキル基、アリール
基、ハロゲン原子、および低級アルコキシ基から選ばれ
た少なくとも一員により置換されていてもよく、好まし
くは、R2 はフェニレン基、フェニレンメチル基、およ
びフェニレンエチル基などから選ばれる。 【0019】R5 はアルキル基、アラルキル基、又はア
リール基を示し、アラルキル基を構成する芳香環、およ
びアリール基の芳香環はさらに低級アルキル基、アルコ
キシ基、アリール基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、
アセチル基、およびカルボキシル基から選ばれた少なく
とも一員により置換されていてもよく、好ましくは、R
5 は、メチル基、エチル基、t−ブチル基、フェニル
基、およびベンジル基などから選ばれる。 【0020】R3 およびR4 はそれぞれ水素原子、アル
キル基、アルコキシ基、アラルキル基、またはアリール
基を表し、好ましくは、水素原子、メチル基、エチル
基、イソプロピル基、t−ブチル基、ベンジル基、エト
キシ基、フェノキシ基などから選ばれる。また、R3
4 とはベンゼン環Aに連結してナフタレン環を形成し
ていてもよい。 【0021】本発明に係る顕色剤化合物の具体例とし
て、下記のようなものをあげることができる。4−(p
−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)フェニ
ル 2−ヒドロキシベンゾエート、4−(p−トルエン
スルホニルアミノカルボニルアミノ)フェニルメチル
2−ヒドロキシベンゾエート、4−(p−トルエンスル
ホニルアミノカルボニルアミノ)フェニル 2−ヒドロ
キシ−3−t−ブチルベンゾエート、4−(p−トルエ
ンスルホニルアミノカルボニルアミノ)フェニル 3,
5−ジ−t−ブチル 2−ヒドロキシベンゾエート、4
−(ベンゼンスルホニルアミノカルボニルアミノ)フェ
ニル 2−ヒドロキシベンゾエート、4−(p−トルエ
ンスルホニルアミノカルボニルアミノ)フェニル 2−
ヒドロキシ−3−メチルベンゾエート、4−(p−トル
エンスルホニルアミノカルボニルアミノ)フェニル 2
−ヒドロキシ−5−フェニルベンゾエート、4−(p−
トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)フェニル
2−ヒドロキシ−4−エトキシベンゾエート、4−
(o−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)フ
ェニル2−ヒドロキシベンゾエート、4−(p−クロロ
ベンゼンスルホニルアミノカルボニルアミノ)フェニル
2−ヒドロキシベンゾエート、フェニル 4−(p−
トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)−2−ヒ
ドロキシベンゾエート、フェニル 4−(p−トルエン
スルホニルアミノカルボニルアミノ)−2−ヒドロキシ
ナフトエート、フェニル 4−(p−トルエンスルホニ
ルアミノカルボニルアミノ)−1−ヒドロキシ−2−ナ
フトエート、フェニル 4−(p−トルエンスルホニル
アミノカルボニルアミノ)−3−ヒドロキシ−2−ナフ
トエート、メチル 4−(p−トルエンスルホニルアミ
ノカルボニルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾエート、
エチル 4−(p−トルエンスルホニルアミノカルボニ
ルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾエート、t−ブチル
4−(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミ
ノ)−2−ヒドロキシベンゾエート、フェニル 4−
(p−ベンゼンスルホニルアミノカルボニルアミノ)−
2−ヒドロキシベンゾエート、フェニル 4−(o−ト
ルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)−2−ヒド
ロキシベンゾエート、フェニル 4−(p−クロロベン
ゼンスルホニルアミノカルボニルアミノ)−2−ヒドロ
キシベンゾエート、フェニル 3−(p−トルエンスル
ホニルアミノカルボニルアミノ)−2−ヒドロキシベン
ゾエート。これらの化合物は単独で用いられてもよく、
あるいはその2種以上を混合して用いてもよい。 【0022】本発明において用いられる式(I)および
(II)の顕色剤化合物は、紫外線を吸収し、一旦発色し
た染料を発色状態に強固に保持し、消色反応を抑制する
とともに、染料前駆体の光分解を抑制し、白紙部の変色
を防止する作用を有している。式(I)および(II)で
表される顕色剤化合物が優れた耐光性を示すことは、分
子中に紫外線吸収能を有するサリチル酸エステル構造を
有することから明らかである。 【0023】また、本発明において用いられる顕色剤化
合物は式(III)で表される官能基を一分子中に1つある
いはそれ以上有していて、顕色剤として作用するもので
ある。すなわち式(III) で表わされる官能基を一分子
中に少なくとも1つ有する有機化合物は、フェノール性
の水酸基あるいはカルボキシル基などの酸性官能基を有
しないが、塩基性のロイコ染料に対し、強い顕色能力を
示すものである。このような強い顕色能力発現は、式
(III)で表されるスルホニルウレア基が染料と強い相互
作用をすることによると考えられる。 【0024】上記のような式(I)および(II)の顕色
剤化合物は、新規化合物であり、その合成は、例えば下
記の反応(1)〜(2)により行なうことができる。 【化5】(ただし上記式中R1 ,R2 ,R3 ,R4 、およびR5
は前記と同様である。) 【0025】本発明において染料前駆体として使用され
るロイコ染料は、トリフェニルメタン系、フルオラン
系、ジフェニルメタン系化合物等の従来公知のものから
選ぶことができる。例えば、3−(4−ジエチルアミノ
−2−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メ
チルインドール−3−イル)−4−アザフタリド、クリ
スタルバイオレットラクトン、3−(N−エチル−N−
イソペンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
(o,p−ジメチルアニリノ)フルオラン、3−(N−
エチル−N−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−
N−メチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリ
ノ)フルオラン、3−ジブチルアミノ−7−(o−クロ
ロアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(m−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラン、3−シク
ロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−(N−
エチル−N−ヘキシルアミノ)−6−メチル−7−(p
−クロロアニリノ)フルオラン、および2−クロロ−3
−メチル−6−N,N−ジエチルアミノアニリノフルオ
ラン、3−(p−アニリノアニリノ)−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3,6−ビス(ジメチルアミ
ノ)フルオレン−9−スピロ−3′−(6′−ジメチル
アミノフタリド)、3,3−ビス(2−(p−ジメチル
アミノフェニル)−2−(p−メトキシフェニル)エテ
ニル)−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、ビス
(p−ジメチルアミノスチリル)−p−トルエンスルホ
ニルメタン等から選ばれた1種以上を用いることができ
る。 【0026】また、本発明においては、所望の効果を阻
害しない範囲で、フェノール類、または、有機酸からな
る従来公知の顕色剤を、本発明の顕色剤化合物と併用す
ることができる。これら従来の顕色剤は、例えば、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフ
ェノールA)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1−フェニルエタン、1,4−ビス(1−メチル
−1−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル)ベンゼ
ン、1,3−ビス(1−メチル−1−(4′−ヒドロキ
シフェニル)エチル)ベンゼン、ジヒドロキシジフェニ
ルエーテル(特開平1−180382号)、p−ヒドロ
キシ安息香酸ベンジル(特開昭52−140483
号)、ビスフェノールS、4−ヒドロキシ−4′−イソ
プロピルオキシジフェニルスルホン(特開昭60−13
852号)、1,1−ジ(4−ヒドロキシフェニル)シ
クロヘキサン、1,7−ジ(4−ヒドロキシフェニルチ
オ)−3,5−ジオキサヘプタン(特開昭59−526
94号)、3,3′−ジアリル−4,4′−ジヒドロキ
シジフェニルスルホン(特開昭60−208286
号)、N−(p−トルエンスルホニル)−N′−フェニ
ル尿素(特開平5−116459号)、4,4′−ビス
(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジ
フェニルメタン(特開平5−147357号)などから
選ぶことができる。 【0027】更に本発明においては、熱可融性物質(い
わゆる増感剤)を併用することが好ましい。このような
増感剤としては、融点50〜150℃の熱可融性有機化
合物が用いられ、それらは、例えば1−ヒドロキシ−2
−ナフトエ酸フェニルエステル(特開昭57−1910
89号)、p−ベンジルビフェニル(特開昭60−82
382号)、ベンジルナフチルエーテル(特開昭58−
87094号)、ジベンジルテレフタレート(特開昭5
8−98285号)、p−ベンジルオキシ安息香酸ベン
ジル(特開昭57−201691号)、炭酸ジフェニ
ル、炭酸ジトリル(特開昭58−136489号)、m
−ターフェニル(特開昭57−89994号)、1,2
−ビス(m−トリルオキシ)エタン(特開昭60−56
588号)、1,5−ビス(p−メトキシフェノキシ)
−3−オキサペンタン(特開昭62−181183
号)、シュウ酸ジエステル類(特開昭64−1583
号)、1,4−ビス(p−トリルオキシ)ベンゼン(特
開平2−153783号)、ジフェニルスルホン(融点
124℃)、p−トルエンスルホン酸フェニルエステル
(融点96℃)、メシチレンスルホン酸p−トリルエス
テル(融点100−102℃)、4,4′−ジアリルオ
キシジフェニルスルホン(融点145℃)、4−エトキ
シフェニルメチルスルホン(融点91℃)、4,4′−
ジイソペンチルオキシジフェニルスルホン(融点100
℃)、4,4′−ジメトキシジフェニルスルホン(融点
130℃)、2,2−ビス(4−ベンゼンスルホニルオ
キシフェニル)プロパン(融点114℃)、2,2−ビ
ス(4−メタンスルホニルオキシフェニル)プロパン
(融点101℃)、N−フェニル−4−メチルフェニル
スルホンアミド(融点102℃)、o−クロロアセトア
セトアニリド(融点103℃)、N−ベンジル−o−ス
ルホフタルイミドなどから選ぶことができる。 【0028】また、本発明の感熱発色層には、さらに必
要に応じて、ベンゾフェノン系化合物、トリアゾール系
化合物、シアノアクリレート系化合物などの紫外線吸収
剤、ヒンダードフェノール系化合物、ヒンダードアミン
(いわゆるHALS)系化合物、ホスファイト系化合
物、有機イオウ系化合物、芳香族第二級アミン系化合物
などの酸化防止剤、蛍光染料、および着色染料などの各
種助剤を適宜添加することもでき、このことによりさら
に耐光性が向上する。 【0029】本発明の感熱記録体の感熱発色層は、おも
に染料前駆体と、本発明の顕色剤化合物およびバインダ
ーを含み、好ましくは増感剤を含有する。さらに、感熱
発色層は、必要に応じて、従来公知のフェノール系顕色
剤、有機酸系顕色剤、又はスルホニルウレア系顕色剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤、或はワックス類を含むこと
ができる。また、有機または無機顔料類を含んでいるこ
とが好ましい。バインダーはこれらの成分を支持体に固
着するものである。 【0030】上記染料前駆体の感熱発色層中の含有率
は、一般に感熱発色層の乾燥重量の5〜20重量%であ
ることが好ましく、本発明の顕色剤化合物の含有率は一
般に10〜50重量%であることが好ましい。本発明の
顕色剤化合物の含有率が10重量%未満では顕色能力に
不足をきたし、またそれが50重量%を越えると、顕色
能力が飽和して格別の改善は見られず、経済的に不利と
なることがある。 【0031】感熱発色層に酸化防止剤または紫外線吸収
剤が含まれる場合、その含有率は1〜10重量%である
ことが好ましい。従来公知のフェノール系又は有機酸系
顕色剤或は、既知のスルホニルウレア系顕色剤が含まれ
る場合、その含有率は、5〜40重量%であることが好
ましく、また増感剤が含まれる場合、その含有率は10
〜40重量%が好ましい。ワックス類、白色顔料が感熱
発色層に含まれる場合、その含有率はそれぞれ5〜20
重量%、10〜50重量%であることが好ましく、また
バインダーの含有率は一般に5〜20重量%である。 【0032】上記の有機または無機の顔料としては、例
えば炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、
水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレ
ー、焼成クレー、タルク、および表面処理された炭酸カ
ルシウムやシリカ等の無機系微粉末の他、並びに、尿素
−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、
およびポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末などを挙げ
ることができるが、炭酸カルシウムのようなアルカリ土
類金属の塩は多用すると感度の低下を引き起こす場合が
あるのでその使用量は感熱発色層の乾燥重量の20重量
%以下であることが好ましい。 【0033】またワックス類としては、例えば、パラフ
ィン、アミド系ワックス、ビスイミド系ワックス、高級
脂肪酸の金属塩など公知のものを用いることができる。 【0034】本発明に用いられるバインダーとしては、
種々の分子量のポリビニルアルコール、デンプン及びそ
の誘導体、メトキシセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセル
ロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロ
リドン、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル共重合
体、アクリル酸アミド/アクリル酸エステル/メタクリ
ル酸3元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体
アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、
ゼラチン、およびカゼインなどの水溶性高分子材料、並
びに、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタ
ジエン共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エス
テル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメ
タクリレート、エチレン/酢酸ビニル共重合体、および
スチレン/ブタジエン/アクリル系共重合体等の各々の
ラテックスを用いることができる。 【0035】本発明の感熱記録体に用いられるシート状
基体は、紙(酸性紙や中性紙を含む)、表面に顔料、ラ
テックスなどを塗工したコーテッド紙、ラミネート紙、
ポリオレフィン系樹脂から作られた合成紙、プラスチッ
クフィルムなどから選ぶことができる。 【0036】このようなシート状基体の少なくとも一面
上に、上記所要成分の混合物を含む塗布液を塗布し、乾
燥して感熱記録体を製造する。塗布量は、塗布液層が乾
燥した状態で1〜15g/m2 が好ましく、2〜10g
/m2 が特に好ましい。 【0037】本発明の感熱記録体においてその感熱発色
層上に更に保護層、印刷層などのような被覆表面層を形
成することもできる。また、この表面層に前述の酸化防
止剤、紫外線吸収剤、蛍光染料、および着色染料などの
各種助剤を適宜添加することもでき、このことによりさ
らに耐光性が向上する。 【0038】 【実施例】下記実施例により本発明をさらに説明する。
特に断らない限り、「部」および「%」は、それぞれ
「重量部」および「重量%」を表わす。 【0039】合成例1 4−(p−トルエンスルホニル
アミノカルボニルアミノ)フェニル2−ヒドロキシベン
ゾエートの合成 〔1〕オートクレーブに、10.4gの4−ニトロフェ
ニル 2−ヒドロキシベンゾエートと、0.35gの酸
化白金とおよび酢酸エチル400mlとを入れ、水素加圧
(3気圧)下において反応混合物をメカニカルスターラ
ーで撹拌し、反応を行なった。反応終了後、溶媒を留去
して7.4gの4−アミノフェニル 2−ヒドロキシベ
ンゾエートの白色固体を得た。 【0040】〔2〕温度計、還流冷却器、滴下ロートを
装備した三口フラスコに、前記工程〔1〕で調製した4
−アミノフェニル 2−ヒドロキシベンゾエート7.4
gと250mlのアセトニトリルとを入れ、この混合物を
マグネティックスターラーで撹拌しながら、室温におい
て、滴下ロートより6.3gのp−トルエンスルホニル
イソシアネートを滴下した。滴下と共に発熱反応がおこ
った。この反応溶液を撹拌しつつ1時間還流し、冷却し
た後、濾過により、12.6gの4−(p−トルエンス
ルホニルアミノカルボニルアミノ)フェニル 2−ヒド
ロキシベンゾエートの白色固体を得た。 【0041】NMR測定により、得られた化合物が目的
物であることを同定した。 NMR測定(重DMSO中)結果(数字はppm ):δ
2.40(s,3H),7.11(m,2H), 7.
20(d,2H),7.42(d,4H),7.60
(t,1H),7.82(d,2H),7.98(d,
1H),8.28(s,1H)、その他O−HおよびN
−Hに起因すると思われるピークがδ=3.37,8.
90および10.4付近に現われた。 【0042】合成例2 フェニル 4−(p−トルエン
スルホニルアミノカルボニルアミノ)−2−ヒドロキシ
ベンゾエートの合成 温度計、還流冷却器、滴下ロートを装備した三口フラス
コに、9.2gのフェニル 4−アミノ−2−ヒドロキ
シベンゾエートと、300mlのアセトニトリルとを入
れ、この混合物をマグネティックスターラーで撹拌しつ
つ、室温において滴下ロートより7.9gのp−トルエ
ンスルホニルイソシアネートを滴下した。滴下と共に発
熱反応がおこった。この反応溶液を撹拌しながら1時間
還流し、冷却した後、濾過により、15.8gのフェニ
ル 4−(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルア
ミノ)−2−ヒドロキシベンゾエートの白色固体を得
た。 【0043】NMR測定により、得られた化合物が目的
物であることを同定した。 NMR測定(重DMSO中)結果(数字はppm ):δ
2.40(s,3H),6.94(d,1H), 7.
18(s,1H),7.34(m,3H),7.42
(d,4H),7.89(m,3H),8.28(s,
1H)、その他O−HおよびN−Hに起因すると思われ
るピークがδ=3.39,9.22と10.38付近に
現われた。 【0044】実施例1 下記操作により感熱記録紙を作成した。 (1)分散液A調製 成 分 量(部) 3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロ− メチルアニリノ)フルオラン 20 ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物をペイントシェーカーを用い、平均粒径が1
μm以下になるまで粉砕した。 【0045】 (2)分散液B調製 成 分 量(部) 4−(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ) フェニル 2−ヒドロキシベンゾエート 10 ジフェニルスルホン 10 ポリビニルアルコール 10%液 10 水 70 上記組成物をペイントシェーカーを用い、平均粒径が1
μm以下になるまで粉砕した。 【0046】(3)顔料下塗り紙の調製 焼成クレイ(商品名アンシレックス)85部を水320
部に分散して得られた分散物に、スチレン〜ブタジエン
共重合物エマルジョン(固形分50%)40部と10%
酸化でんぷん水溶液50部とを混合して塗液を調製し
た。この塗液を、坪量48g/m2 の原紙の上に、乾燥
後の塗布量が7.0g/m2 になるように塗工して、顔
料下塗り紙を作製した。 【0047】(4)発色層の形成 上記A液50部およびB液200部に、HGクレー顔料
30部、25%ステアリン酸亜鉛分散液20部、30%
パラフィン分散液15部、および10%ポリビニルアル
コール水溶液100部を混合し、撹拌し、塗布液を調製
した。この塗布液を、上記顔料下塗り紙の片面に、乾燥
後の塗布量が5.0g/m2 となるように塗布乾燥して
感熱発色層を形成し、感熱記録紙を作製した。 【0048】(5)スーパーカレンダー処理 上記の様にして得られた感熱記録紙をスーパーカレンダ
ーによって処理し、その表面の平滑度を1000〜14
00秒とした。 【0049】(6)記録画像の光堅牢度テスト 前記感熱記録紙の試料に、大倉電機製発色試験機THP
MDを用いて、印字電圧21.7Vで印字発色濃度がマ
クベス反射濃度計RD−914測定値で1.1〜1.2
D(元濃度)になるように印字した。この試料から所定
の供試片を作製し、これを屋外に放置し、直射日光にの
べ40時間曝した後、残存画像濃度をマクベス反射濃度
計で測定し、下記式に従って画像の光堅牢度(保存率)
を算出した。 画像の光堅牢度(%)=〔(太陽光照射後の残存画像濃
度)/(元濃度)〕×100 テスト結果(記録画像の光堅牢度)を表1に示す。 【0050】実施例2 実施例1と同様にして感熱記録紙の製造および試験を行
なった。但し、分散液Bの調製にあたり、4−(p−ト
ルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)フェニル
2−ヒドロキシベンゾエートのかわりに、フェニル 4
−(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)
−2−ヒドロキシベンゾエートを用いた。テスト結果を
表1に示す。 【0051】比較例1 実施例1と同様の操作を行なった。ただし、分散液Bの
調製にあたり、4−(p−トルエンスルホニルアミノカ
ルボニルアミノ)フェニル 2−ヒドロキシベンゾエー
トのかわりに、4−ヒドロキシ−4′−イソプロピルオ
キシジフェニルスルホン(特開昭60−13852号の
化合物)を用い、またジフェニルスルホンのかわりに、
1,2−ビス(m−トリルオキシ)エタン(特開昭60
−56588号の化合物)を用いた。テスト結果を表1
に示す。 【0052】比較例2 実施例1と同様の操作を行なった。ただし、分散液Bの
調製にあたり、4−(p−トルエンスルホニルアミノカ
ルボニルアミノ)フェニル 2−ヒドロキシベンゾエー
トのかわりに、4−ヒドロキシ−4′−イソプロピルオ
キシジフェニルスルホン(特開昭60−13852号の
化合物)を用い、またジフェニルスルホンのかわりに、
フェニルサリチレート(特開昭57−191089号の
化合物)を用いた。テスト結果を表1に示す。 【0053】 【表1】 【0054】実施例3 実施例1と同様にして感熱記録紙の製造および試験を行
なった。但し、分散液Aの調製にあたり、3−ジエチル
アミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フル
オランのかわりに、3−ジブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオランを用いた。 【0055】(7)白紙部(非記録部)の光安定性試験
(光による変色、着色の試験) 上記工程により得られた試料を印字発色させることなく
これから供試片を作製し、これを屋外に放置して直射日
光にのべ40時間曝した後、白紙部の濃度をマクベス反
射濃度計で測定し、直射日光に曝す前の濃度(元濃度)
と比較した。このテストの結果を表2に示す。 【0056】実施例4 実施例3と同様の操作を行なった。ただし、分散液Bの
調製にあたり、4−(p−トルエンスルホニルアミノカ
ルボニルアミノ)フェニル 2−ヒドロキシベンゾエー
トのかわりに、フェニル 4−(p−トルエンスルホニ
ルアミノカルボニルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾエ
ートを用いた。テスト結果を表2に示す。 【0057】比較例3 実施例3と同様の操作を行なった。ただし、分散液Bの
調製にあたり、4−(p−トルエンスルホニルアミノカ
ルボニルアミノ)フェニル 2−ヒドロキシベンゾエー
トのかわりに、4−ヒドロキシ−4′−イソプロピルオ
キシジフェニルスルホンを用い、またジフェニルスルホ
ンのかわりに、1,2−ビス(m−トリルオキシ)エタ
ンを用いた。テスト結果を表2に示す。 【0058】比較例4 実施例3と同様の操作を行なった。ただし、分散液Bの
調製にあたり、4−(p−トルエンスルホニルアミノカ
ルボニルアミノ)フェニル 2−ヒドロキシベンゾエー
トのかわりに、4−ヒドロキシ−4′−イソプロピルオ
キシジフェニルスルホンを用い、また増感剤としてジフ
ェニルスルホンのかわりに、紫外線吸収能を有するフェ
ニルサリチレートを用いた。テスト結果を表2に示す。 【0059】 【表2】 【0060】前記表1から明らかなように、本発明の新
規顕色剤化合物を用いて形成された発色画像は、一般的
なフェノール系顕色剤(比較例1,2)を用いた場合に
くらべて、格段に優れた光堅牢度を示した。さらに、前
記表1および表2から明らかなように、本発明の新規顕
色剤化合物を用いて得られた感熱記録体は、前記顕色剤
化合物に化学構造的に類似している紫外線吸収剤を含有
する感熱記録体(比較例2および4)にくらべて、優れ
た白紙部(非記録部)の耐光安定性を示し、かつ発色記
録画像の高い光堅牢度を有していた。 【0061】 【発明の効果】本発明の感熱記録体は、その感熱発色層
中に、スルホニルウレア基とヒドロキシ安息香酸エステ
ル構造とを有する式(I)又は(II)で表される有機化
合物を含んでいるため、優れた耐光性を有し、記録画像
は苛酷な環境条件下でも長期安定性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−47772(JP,A) 特開 平7−25163(JP,A) 特開 平7−9771(JP,A) 特開 平6−344674(JP,A) 特開 平6−328859(JP,A) 特開 平6−262856(JP,A) 特開 平6−255262(JP,A) 特開 平6−199047(JP,A) 特開 昭63−309492(JP,A) 特開 昭62−140880(JP,A) 特開 昭57−201693(JP,A) 特開 昭57−152997(JP,A) 特開 平6−179290(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/30

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 シート状基体、およびこのシート状基体
    の少なくとも一面に形成され、かつ、無色または淡色の
    染料前駆体と、この染料前駆体と加熱下に反応してこれ
    を発色させる顕色剤とを含む感熱発色層を有し、 前記顕色剤が、下記一般式(I)および(II): 【化1】(ただし上記式(I), (II)中、R1 は、低級アルキル
    基、アラルキル基、およびアリール基から選ばれた一員
    を表し、前記アラルキル基を構成する芳香環、およびア
    リール基の芳香環は低級アルキル基、アルコキシ基、ア
    リール基、ハロゲン原子、アセチル基から選ばれた少な
    くとも一員により置換されていてもよく、R2 は、アリ
    ーレン基およびアリーレンアルキル基から選ばれた一員
    を表し、前記アリーレン基およびアリーレンアルキル基
    は、さらに低級のアルキル基、アリール基、ハロゲン原
    子、および低級アルコキシ基から選ばれた少なくとも一
    員により置換されていてもよく、R3 およびR4 は、そ
    れぞれ互に独立に、水素原子、アルキル基、アルコキシ
    基、アラルキル基、およびアリール基から選ばれた一員
    を表し、前記R3 とR4 と環Aとは互に連結してナフタ
    レン環を形成してもよく、R5 はアルキル基、アラルキ
    ル基およびアリール基から選ばれた一員を表す。)によ
    り表されるスルホニルウレア−ヒドロキシ安息香酸エス
    テル化合物から選ばれた少なくとも1種を含むことを特
    徴とする感熱記録体。
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