JP3453831B2 - 電気カーペット - Google Patents

電気カーペット

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JP3453831B2
JP3453831B2 JP685294A JP685294A JP3453831B2 JP 3453831 B2 JP3453831 B2 JP 3453831B2 JP 685294 A JP685294 A JP 685294A JP 685294 A JP685294 A JP 685294A JP 3453831 B2 JP3453831 B2 JP 3453831B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、積層不織布を表面材や
裏面材として用いた電気カーペットに関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】図4は従来の電気カーペットの構成を示
すものであり、短繊維のくもの巣状繊維層で形成される
ウェブからなる不織布9をニードルパンチ加工してフェ
ルトにしたものを表面材4とし、また短繊維のくもの巣
状繊維層で形成されるウェブからなり、表面材4の不織
布9よりも厚みの厚い不織布10をニードルパンチ加工
してフェルトにしたものを裏面材5としてある。そして
熱融着フィルム11、アルミニウム箔等の金属箔12、
熱融着フィルム11をこの順に積層すると共にさらにそ
の下面にコード状の発熱線6をパターン配線して接着し
て作製したヒータユニット13を表面材4と裏面材5の
間にサンドイッチして積層接着することによって、電気
カーペットを作製するようにしてある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】図4の従来例では上記
のように、表面材4や裏面材5は短繊維のくもの巣状繊
維層で形成されるウェブからなる不織布9,10で形成
されている。しかし、ウェブからなる不織布9,10は
引張強度が弱いために、一定の強度を得るために厚みを
厚く形成する必要があり、特に表面材4を形成する不織
布9の厚みを厚くすると発熱線6から表面への熱伝導性
が悪くなって、厚めのカバー材を電気カーペットの表面
に被せて使用すると暖房能力が不足するおそれがあると
いう問題があった。またこのようにウェブからなる不織
布9,10は引張強度が弱いために、繊維をゆるく絡ま
せて柔軟性を高く形成することには限界があり、特に裏
面材5を形成する不織布10の柔軟性を高く形成するこ
とができないと、発熱線6の体積を裏面材5側に埋没さ
せることが難しくなって、発熱線6によって凹凸が表面
材4の表面に表れたり、踏み付け等によって発熱線6が
変形したりするおそれがあるという問題があった。しか
もこのようなウェブからなる不織布9,10は剛性が低
いために、踏み付け等によって電気カーペットにシワが
寄るように変形し易いという問題もあった。さらに、ウ
ェブからなる不織布9,10が表面材4や裏面材5とし
て電気カーペットの外面に露出するために、外観を損な
うことになる安価な再生綿や雑毛繊維を原料として作製
したウェブを使用することができず、安価な原料を用い
て作製することができないという問題もあった。 【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、薄くて熱伝導性が高い表面材発熱線が埋没され
易い裏面材を備え、さらに剛性が高く踏み付け等に強
く、安価な原料を使用して作製することができる電気カ
ーペットを提供することを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明に係る電気カーペ
ットは、長繊維を熱圧接したスパンボンド不織布1と、
高融点繊維と低融点繊維を混綿した短繊維のウェブより
なる不織布2とを積層して形成され、両不織布1,2は
ニードルパンチ加工によって一体化されていると共に低
融点繊維を溶融させる温度で加熱処理されている第一の
積層不織布Aと、色相の異なる2枚のスパンボンド不織
布1a,1bを積層して形成され、両不織布1a,1b
はニードルパンチ加工によって一体化されていると共に
樹脂含浸処理されている第二の積層不織布Bの、いずれ
か一方の積層不織布A,Bを表面材4とし、スパンボン
ド不織布1と、繊維を絡ませたウェブよりなる不織布3
とを積層して形成され、両不織布1,3はニードルパン
チ加工によって一体化されていると共に加熱処理されて
いる第三の積層不織布Cを、スパンボンド不織布1が外
側になるようにして裏面材5とし、表面材4と裏面材5
の間にコード状の発熱線6をサンドイッチして積層接着
して成ることを特徴とするものである。 【0006】以下、本発明を詳細に説明する。 【0007】スパンボンド不織布1は、溶融押出機で溶
融紡糸等した長繊維を堆積させ、これをエンボスローラ
ーによって長繊維の溶融温度以上の温度で加熱圧接する
ことによって、薄いシート状に作製されるものであり、
この長繊維としては、ポリエステルなど後述のウェブよ
りなる不織布2の低融点繊維よりも融点が高い高融点繊
維を使用するのが好ましい。このスパンボンド不織布1
は長繊維で形成されているために、引張強度が強く、ま
た剛性も高いという一般特性を有するものである。特
に、スパンボンド不織布1は長繊維を長手方向(製造の
際の流れ方向:以下縦方向という)に揃えるようにして
作製されるために、縦方向の引張強度は特に強い。また
スパンボンド不織布1は、長繊維を紡糸する際に染色し
た原着染のものなど、所望の色に染めて着色したものを
使用することができる。 【0008】ウェブからなる不織布2は、短繊維をくも
の巣状に堆積した繊維層で形成されるものであり、ポリ
エステルなどの高融点繊維とポリプロピレンなどの低融
点繊維とを混綿して形成してある。このウェブからなる
不織布2は、短繊維で形成されているために、スパンボ
ンド不織布1よりも嵩高く柔軟性に作製されるが、引張
強度が弱く、また剛性も低いという一般特性を有するも
のである。 【0009】そして上記スパンボンド不織布1とウェブ
からなる不織布2とを重ね、ウェブからなる不織布2側
からニードルを差し込むようにしてニードルパンチ加工
することによって、スパンボンド不織布1とウェブから
なる不織布2の各繊維を相互に絡ませて積層一体化し、
さらにこれをウェブからなる不織布2の低融点繊維の融
点より高い温度(高融点繊維の融点よりは低い温度)で
加熱してホットプレスして低融点繊維を溶融させて繊維
の絡みを固定し、このバインダー効果で強度を高めた図
1のような表面材4として使用される第一の積層不織布
Aを得ることができる。 【0010】ここで、スパンボンド不織布1は上記のよ
うに引張強度が強いために、ウェブからなる不織布2と
して厚みの薄いものを用いても、スパンボンド不織布1
による補強効果で第一の積層不織布Aの強度を保持する
ことができ、第一の積層不織布Aの全体としての厚みを
薄く形成することができるものである。またこのように
厚みを薄くすることができるので、上記のように加熱処
理して熱融着させて一体化するときに、短時間で熱融着
させることができるものである。さらに、スパンボンド
不織布1として所定の色に染めたものを用いることによ
って、ウェブからなる不織布2として白綿を主に使用し
たものを使用しても所定の色の第一の積層不織布Aを得
ることができ、染め綿の使用比率を低くしてコストを安
価にすることができると共に、ニードルパンチ加工によ
ってスパンボンド不織布1にウェブからなる不織布2の
繊維が絡まるために、異色の繊維の混在によってスパン
ボンド不織布1の表面は混綿のような色調の重厚な外観
を呈するものである。 【0011】一方、ウェブからなる不織布3は、短繊維
をくもの巣状に堆積した繊維層で上記と同様に形成され
るが、安価な再生綿や雑毛繊維を原料として作製したも
のを使用して、上記不織布2よりも厚みを厚く形成する
ようにしてある。そしてこのウェブからなる不織布3と
上記と同様に作製したスパンボンド不織布1を重ね、ウ
ェブからなる不織布3側からニードルを差し込むように
してニードルパンチ加工することによって、スパンボン
ド不織布1とウェブからなる不織布3の各繊維を相互に
絡ませて積層一体化する。このとき、上記第一の積層不
織布Aをニードルパンチ加工する場合よりもニードルの
本数を少なくするなどして、ゆるくニードルパンチ加工
をすることによって、繊維の絡みをゆるくし、ウェブか
らなる不織布3の柔軟性が大きくなるようにしてある。
そしてさらに加熱処理して繊維を収縮させることによっ
て繊維の絡みを固定し、このバインダー効果で強度を高
めた図1のような裏面材5として使用される第三の積層
不織布Cを得ることができる。 【0012】ここで、スパンボンド不織布1が外面にな
るようにこの第三の積層不織布Cを使用すると、ウェブ
からなる不織布3はスパンボンド不織布1で覆われて外
部に露出しなくなり、ウェブからなる不織布3として上
記のように安価な再生綿や雑毛繊維を原料として作製し
たものを使用しても、色調のばらつきなどで製品の外観
品位を落とすようなことがなくなり、厚みを厚く形成し
ても安価な原料で製品のコストを低減することができる
ものである。スパンボンド不織布1としてウェブからな
る不織布3よりも濃色に染めた原着染めのものを用いる
ことによって、スパンボンド不織布1によるウェブから
なる不織布3の被覆効果は一層高くなる。スパンボンド
不織布1を色の異なる2層を重ねて使用すると、ウェブ
からなる不織布3の色調ばらつきをさらに目立ち難いも
のにすることができるものである。また、上記のように
加熱処理しているので、繊維の絡みを固定させることが
できるだけでなく、第三の積層不織布Cの寸法安定性を
高めることができ、さらに雑毛綿など雑毛繊維に含まれ
る耐熱の低い油剤等を揮発させることができ、電気カー
ペットに使用しても悪臭が発生することがなくなるもの
である。 【0013】上記のようにスパンボンド不織布1とウェ
ブからなる不織布2,3を積層して作製される第一ある
いは第三の積層不織布A,Cにあって、長繊維で形成さ
れるスパンボンド不織布1を外面側にすることによっ
て、耐摩耗性に優れ、表面の毛羽立ちのし難い第一ある
いは第三の積層不織布A,Cとすることができるもので
あり、またスパンボンド不織布1とウェブからなる不織
布2,3はニードルパンチ加工して積層されているの
で、剥離が発生するようなおそれもないものである。
尚、不織布2,3のウェブとしてその製法に起因して幅
方向(以下横方向という)の抗張力が高いクロスウェブ
を用いれば、既述のように縦方向の引張強度が特に高い
スパンボンド不織布1とあいまって、両方向の引張強度
に優れた第一あるいは第三の積層不織布A,Cを得るこ
とができるものである。特に表面材4として使用される
第一の積層不織布Aの場合、このように引張強度が優れ
る結果、厚みを一層薄く形成することが可能になるもの
である。 【0014】そして、ポリエチレン等の熱融着フィルム
11、均熱シート層となるアルミニウム箔等の金属箔1
2、ポリエチレン等の熱融着フィルム11をこの順に積
層すると共にさらにその下面にコード状の発熱線6をパ
ターン配線して接着して図1のようなヒータユニット1
3を作製し、図1に示すようにスパンボンド不織布1が
上面側になるように配置した表面材4と、スパンボンド
不織布1が下面側になるように配置した裏面材5との間
に、このヒータユニット13をサンドイッチして積層接
着することによって、電気カーペットを作製することが
できるものである。勿論ヒータユニット13は図1のよ
うな構成のものに限定されるものではない。 【0015】このように作製される電気カーペットにあ
って、表面材4となる第一の積層不織布Aはスパンボン
ド不織布1による補強効果でウェブよりなる不織布2の
厚みを既述のように薄く形成することができるものであ
り、発熱線6から電気カーペットの表面への熱伝導性が
優れ、厚めのカバー材を電気カーペットの表面に被せて
使用しても暖房性能が不足するようなことがなくなるも
のである。また裏面材5となる第三の積層不織布Cのウ
ェブよりなる不織布3は厚みを厚く形成してあるので、
電気カーペットの裏面の断熱性能を高く得ることがで
き、発熱線6から電気カーペットの表面への熱効率が良
くなって、同様に厚めのカバー材を電気カーペットの表
面に被せて使用しても暖く暖房することができるもので
ある。さらに裏面材5となる第三の積層不織布Cはスパ
ンボンド不織布1による補強効果でウェブよりなる不織
布3を既述のように繊維の絡みがゆるい柔軟なものを使
用することができるものであり、電気カーペット内の発
熱線6はこの柔軟なウェブよりなる不織布3に埋没させ
ることができ、発熱線6による凹凸が厚みの薄い表面材
4の表面にあらわれたり、発熱線6が変形したりするよ
うなことがなくなるものである。そして、表面材4や裏
面材5の外面には剛性の高いスパンボンド不織布1が積
層されているために、電気カーペットに剛性を与えるこ
とができ、電気カーペットに踏み付け等でシワなどの変
形が生じることを低減することができるものであり、さ
らに、強度や剛性が高いこのスパンボンド不織布1で発
熱線6を保護することができ、電気カーペットの耐久性
を向上させることができるものである。加えて、上記の
ように表面材4は厚みを薄く形成することができると共
に裏面材5のウェブよりなる不織布3は繊維をゆるく絡
ませたものであるために厚みを厚くしても綿量は少なく
て済み、電気カーペットの全体としての綿量を従来より
少なくすることができ、全体として安価で軽量に電気カ
ーペットを作製することができるものである。 【0016】図2は本発明の他例を示すものであり、表
面材4として使用される第二の積層不織布Bを、色相の
異なる2枚のスパンボンド不織布1a,1bを積層して
作製するようにしてある。各スパンボンド不織布1a,
1bは図1に示したスパンボンド不織布1と同じように
形成することができるが、既述のようなエンボスローラ
ーで加熱圧接されていない生のものを用いるのがよい。
そしてこの2枚のスパンボンド不織布1a,1bを重
ね、両不織布1a,1bをニードルパンチ加工すること
によって、各不織布1a,1bの繊維を相互に絡ませて
一体化し、さらにこれにアクリル樹脂等の樹脂を含浸処
理すると共にさらにヒートローラーに通して加熱圧接し
て強度アップすることによって、表面材4として使用さ
れる第二の積層不織布Bを作製することができる。ここ
でニードルパンチ加工は、第二の積層不織布Bの内面側
となるスパンボンド不織布1b側からニードルを差し込
むようにしておこなうものである。このように色相の異
なる2枚のスパンボンド不織布1a,1bをニードルパ
ンチ加工して一体化することによって、各不織布1a,
1bの色相が異なる繊維の絡み合いで、第二の積層不織
布Bの外面側になるスパンボンド不織布1aの外観や風
合いが混綿のような色調の立体感のある重厚なものにな
るものである。 【0017】そして図2に示すように、スパンボンド不
織布1aが上面側になるように配置した表面材4と、ス
パンボンド不織布1が下面側になるように配置した裏面
材5との間にヒータユニット13をサンドイッチして積
層接着することによって、電気カーペットを作製するこ
とができるものである。この電気カーペットにあって、
スパンボンド不織布1a,1bは既述のように強度が高
く、厚みを薄く形成することができるために、表面材4
を構成する第二の積層不織布Bの厚みを薄くすることが
でき、電気カーペットの表面での熱伝導性を高く得るこ
とができ、発熱線6から電気カーペットの表面への熱効
率が良くなって、厚めのカバー材を電気カーペットの表
面に被せて使用しても暖く暖房することができるもので
あり、また表面材4の綿量を少なくすることができるも
のである。 【0018】図3は、第一の積層不織布Aをそのウェブ
からなる不織布が外面を向くようにして積層して作製
した電気カーペットの例を示すものであり、その他の構
成は図1のものと全く同じである。 【0019】 【作用】表面材4用の第一の積層不織布Aを、長繊維を
熱圧接したスパンボンド不織布1と、高融点繊維と低融
点繊維を混綿した短繊維のウェブよりなる不織布2とを
積層して形成することによって、長繊維のスパンボンド
不織布1は引張強度が高く、ウェブよりなる不織布2を
薄い厚みで形成してもスパンボンド不織布1による補強
効果で強度を保持することができる。 【0020】また表面材4用の第二の積層不織布Bを、
色相の異なる2枚のスパンボンド不織布1a,1bを積
層して形成し、両不織布1a,1bをニードルパンチ加
工によって一体化することによって、長繊維のスパンボ
ンド不織布1は引張強度が高いために薄く形成すること
ができ、また両不織布1a,1bのニードルパンチ加工
によって、一方の不織布1aの色に他方の不織布1bの
色が混ざって、混綿フェルトのような外観を与えること
ができる。 【0021】さらに裏面材5用の第三の積層不織布C
を、パンボンド不織布1と、繊維を絡ませたウェブよ
りなる不織布3とを積層して形成することによって、引
張強度の高いスパンボンド不織布1による補強効果で、
不織布3のウェブを繊維をゆるく絡ませて柔軟性高く形
成しても形状を維持することができる。 【0022】そして電気カーペットを、上記表面材4と
裏面材5の間にコード状の発熱線6をサンドイッチして
積層接着して形成することによって、剛性の高い長繊維
のスパンボンド不織布1で電気カーペットに高い剛性を
与えることができ、また表面材4や裏面材5をスパンボ
ンド不織布1が外側になるように積層することによっ
て、ウェブによる不織布2,3が外面に露出しないよう
にすることができ、ウェブによる不織布2,3として安
価な原料のものを使用することができる。 【0023】 【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 【0024】(実施例1) 黒色に原着染めしたポリエステル100重量%の3デニ
ールの長繊維を30g/m目付けでエンボスヒートロ
ールにて熱圧接加工することによって、厚み0.12m
mのスパンボンド不織布1を作製し、また3〜20デニ
ールの短繊維80重量%とポリプロピレン短繊維20重
量%の混綿よりなる100g/m目付けのウェブより
なる不織布2を作製した。このスパンボンド不織布1と
ウェブよりなる不織布2を重ね、ウェブ側よりニードル
パンチ加工を施してスパンボンド繊維とウェブとを絡ま
せて積層した後、180℃で加熱処理することによって
ポリプロピレン繊維を溶融させてバインダー効果で補強
した、図1の構成の厚み1.2mmの第一の積層不織布
Aを作製した。 【0025】また、厚み100μの低密度ポリエチレン
よりなる2枚の熱融着フィルム11,11の間に厚み3
0μのアルミニウム箔よりなる金属箔12を積層し、さ
らにその外側に外層に熱接着層を有する1線式形状の感
熱発熱線6をパターン配線して積層することによってヒ
ータユニット13を作製した。 【0026】一方、3〜20デニール程度のナイロン、
ポリエステル、アクリル、レーヨン、ビニロン等の合成
繊維や綿、麻などからなる反毛(再生綿)や雑毛繊維の
混綿で形成した400g/m目付けのウェブよりなる
不織布3を作製し、また黒色に原着染めしたポリエステ
ル100重量%の3デニールの長繊維を30g/m
付けでエンボスヒートロールにて熱圧接加工することに
よって、厚み0.12mmのスパンボンド不織布1を作
製した。このウェブよりなる不織布3とスパンボンド不
織布1を重ね、ウェブ側から上記よりも緩いニードルパ
ンチ加工を施してウェブとスパンボンド繊維とを絡ませ
て積層した後、180℃で加熱処理して繊維を収縮させ
てバインダー効果を発揮させることによって補強した、
図1の構成の厚み4.5mmの第三の積層不織布Cを作
製した。 【0027】そして、図1に示すように、第一の積層不
織布Aを表面材4、第三の積層不織布Cを裏面材5と
し、第一の積層不織布Aとヒータユニット13と第三の
積層不織布Cとを積層して接着することによって、電気
カーペットを作製した。 【0028】(実施例2) 黒色に原着染めしたポリエステル100重量%の3デニ
ールの長繊維を50g/m目付けで堆積することによ
ってスパンボンド不織布1aを作製し、また無着色のポ
リエステル100重量%の3デニールの長繊維を50g
/m目付けで堆積することによってスパンボンド不織
布1bを作製した。このスパンボンド不織布1a,1b
を重ね、スパンボンド不織布1b側からニードルパンチ
加工を施してスパンボンド繊維同士を絡ませて混色した
後、耐熱アクリル樹脂を10g/m程度の含浸量で含
浸すると共にヒートローラーに通して成形することによ
って補強した、図2の構成の厚み1.0mmの第二の
層不織布Bを作製した。 【0029】そして図2に示すように、第二の積層不織
布Bを表面材4、実施例1と同様に作製した第三の積層
不織布Cを裏面材5とし、第二の積層不織布Bとヒータ
ユニット13と第三の積層不織布Cとを積層して接着す
ることによって、電気カーペットを作製した。 【0030】(実施例3) 実施例1で作製した第一の積層不織布Aを、図3に示す
ように実施例1の場合と逆向きに積層する他は、実施例
1と同様にして電気カーペットを作製した。 【0031】(従来例) 3〜20デニールのポリエステル短繊維85重量%(う
ち40重量%は染色した染め綿)とポリプロピレン短繊
維15重量%の混綿よりなる200g/m目付けのウ
ェブをニードルパンチ加工してフェルトにした後、18
0℃で加熱処理してポリプロピレン繊維を溶融させてバ
インダー効果で補強した、厚み1.8mmの不織布9を
作製した。また3〜20デニールのポリエステル短繊維
85重量%(うち20重量%は染色した染め綿)とポリ
プロピレン短繊維15重量%の混綿よりなる500g/
目付けのウェブをニードルパンチ加工してフェルト
にした後、180℃で加熱処理してポリプロピレン繊維
を溶融させてバインダー効果で補強した、厚み4.5m
mの不織布10を作製した。 【0032】そして図4に示すように、不織布9を表面
材4、不織布10を裏面材5とし、不織布9とヒータユ
ニット13と不織布10とを積層して接着することによ
って、電気カーペットを作製した。 【0033】上記実施例1〜3及び従来例で作製した電
気カーペットについて、その表面材と裏面材の抗張力と
熱収縮を測定した。抗張力は3%伸度について、熱収縮
率は120℃について、表面材や裏面材の縦方向と横方
向においてそれぞれ測定した。結果を表1に示す。 【0034】 【表1】【0035】表1にみられるように、実施例1〜3の表
面材は従来例の表面材よりも厚さが薄いのにもかかわら
ず抗張力や熱収縮は優れているものであった。また実施
例1の裏面材は従来例の裏面材と厚みは同じであるが目
付け量を少なくしているのにもかかわらず抗張力や熱収
縮は優れているものであった。そして実施例1〜3のも
のは従来例のものよりも表面材及び裏面材を合計した目
付け量を少なくすることができるものであった。 【0036】 【発明の効果】上記のように、表面材用の第一の積層不
織布を、長繊維を熱圧接したスパンボンド不織布と、高
融点繊維と低融点繊維を混綿した短繊維のウェブよりな
る不織布とを積層し、両不織布をニードルパンチ加工に
よって一体化すると共に低融点繊維を溶融させる温度で
加熱処理して作製するようにしたので、長繊維のスパン
ボンド不織布は引張強度が高く、ウェブよりなる不織布
を薄い厚みで形成してもスパンボンド不織布による補強
効果で強度を保持することができ、積層不織布全体の厚
みも薄く形成することが可能になるものであり、この薄
い積層不織布で熱伝導性の高い電気カーペットの表面材
を形成することができるものである。またニードルパン
チ加工による繊維の絡みでスパンボンド不織布とウェブ
よりなる不織布とを強固に積層できると共に低融点繊維
を溶融させる加熱処理でこの繊維の絡みを固定して強度
の高い積層不織布を得ることができるものである。 【0037】また表面材用の第二の積層不織布を、色相
の異なる2枚のスパンボンド不織布を積層し、両不織布
をニードルパンチ加工によって一体化すると共に樹脂含
浸処理して作製するようにしたので、長繊維のスパンボ
ンド不織布は引張強度が高いために積層不織布を薄く形
成することができ、この薄い積層不織布で熱伝導性の高
い電気カーペットの表面材を形成することができるもの
であり、また色相の異なる両不織布のニードルパンチ加
工によって、一方の不織布の色に他方の不織布の色が混
ざって、混綿フェルトのような立体感のある外観に積層
不織布を形成することができるものである。さらにニー
ドルパンチ加工による繊維の絡みで両不織布とを強固に
積層できると共に樹脂含浸処理でこの繊維の絡みを固定
して強度の高い積層不織布を得ることができるものであ
る。 【0038】さらに裏面材用の第三の積層不織布を
パンボンド不織布と、繊維を絡ませたウェブよりなる不
織布とを積層し、両不織布をニードルパンチ加工によっ
て一体化すると共に加熱処理して作製するようにしたの
で、引張強度の高いスパンボンド不織布による補強効果
で、不織布のウェブを繊維をゆるく絡ませて柔軟性高く
形成しても形状を維持することができ、この積層不織布
を電気カーペットの裏面材として用いるにあたって発熱
線をウェブよりなる不織布に埋入させることができるも
のであり、発熱線が電気カーペットの表面に凹凸となっ
てあらわれないようにすることができるものである。ま
たニードルパンチ加工による繊維の絡みでスパンボンド
不織布とウェブよりなる不織布とを強固に積層できると
共に加熱処理による繊維の収縮でこの繊維の絡みを固定
して強度の高い積層不織布を得ることができるものであ
る。 【0039】また、上記表面材と裏面材の間にコード状
の発熱線をサンドイッチして積層接着することによって
電気カーペットを作製するようにしたので、剛性の高い
長繊維のスパンボンド不織布で電気カーペットに高い剛
性を与えて、踏み付けに強い電気カーペットを形成する
ことができるものであり、また表面材や裏面材をスパン
ボンド不織布が外側になるように積層することによっ
て、ウェブによる不織布が外面に露出しないようにする
ことができ、ウェブによる不織布として安価な原料のも
のを使用して電気カーペットをコスト安価に作製するこ
とができるものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一例を示す概略分解断面図である。 【図2】本発明の他例を示す概略分解断面図である。 【図3】本発明のさらに他例を示す概略分解断面図であ
る。 【図4】従来例を示す概略分解断面図である。 【符号の説明】 1 スパンボンド不織布 1a スパンボンド不織布 1b スパンボンド不織布 2 ウェブよりなる不織布 3 ウェブよりなる不織布 4 表面材 5 裏面材 6 発熱線A 第一の積層不織布 B 第二の積層不織布 C 第三の積層不織布
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−167359(JP,A) 特開 平2−242957(JP,A) 特開 昭49−26580(JP,A) 特開 平2−221449(JP,A) 特開 昭63−175149(JP,A) 特開 平1−209131(JP,A) 特開 平1−111053(JP,A) 特開 平2−154048(JP,A) 特開 平2−169235(JP,A) 特開 昭51−47171(JP,A) 実開 昭59−61291(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D04H 1/00 - 18/00 A47G 27/00 - 27/06 B32B 1/00 - 35/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 長繊維を熱圧接したスパンボンド不織布
    と、高融点繊維と低融点繊維を混綿した短繊維のウェブ
    よりなる不織布とを積層して形成され、両不織布はニー
    ドルパンチ加工によって一体化されていると共に低融点
    繊維を溶融させる温度で加熱処理されている第一の積層
    不織布と、色相の異なる2枚のスパンボンド不織布を積
    層して形成され、両不織布はニードルパンチ加工によっ
    て一体化されていると共に樹脂含浸処理されている第二
    の積層不織布の、いずれか一方の積層不織布を表面材と
    し、スパンボンド不織布と、繊維を絡ませたウェブより
    なる不織布とを積層して形成され、両不織布はニードル
    パンチ加工によって一体化されていると共に加熱処理さ
    れている第三の積層不織布を、スパンボンド不織布が外
    側になるようにして裏面材とし、表面材と裏面材の間に
    コード状の発熱線をサンドイッチして積層接着して成る
    ことを特徴とする電気カーペット
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