JP3452792B2 - カラオケ採点装置 - Google Patents
カラオケ採点装置Info
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Description
る歌唱採点方式に関し、より具体的には、歌唱者が個性
的な歌い方をしても適正な採点結果を得ることができる
歌唱採点方式に関する。
がよく知られている。この採点機能は、マイクロホンか
ら入力された歌唱者の音声信号をサンプリングすること
で歌唱者が発声した音程や声量あるいはテンポなどの歌
唱状態を示す歌唱データを生成する。この歌唱データと
カラオケデータ中の主旋律データなどの採点基準データ
とを比較し、その比較結果に基づいて所定の得点を付与
して採点データを生成する。
データ中の得点を集計して総合得点を算出する。総合得
点はそのままの得点数値をスコアボードやディスプレイ
に表示したり、所定のメッセージや所定の表現内容を含
む映像など総合得点を反映した映像をディスプレイに出
力したりする。
は、一意的に決められている採点基準に対する歌唱状態
の一致度によって歌唱力の優劣を判定している。主旋律
などの採点基準に歌唱状態を一致させる能力は歌唱者毎
にある程度決まっている。そのため、採点結果はいつも
同じようなものになってしまう。そこで、複数の採点モ
ードを備えることによって採点結果が同じようにならな
いようにする歌唱採点方式がある。この歌唱採点方式に
ついては特開平10−26992号公報(先行技術例)
にその技術が開示されている。この先行技術例では、歌
唱者が自己申告した実力に合わせて採点基準を厳しくし
たり甘くしたりして同じ人が同じ楽曲を歌っても、申告
した採点基準によって採点結果が異なるようにしてい
る。
る。これは歌唱者の個性に由来することが多い。例え
ば、どのようなジャンルの曲を歌うときでも無意識のう
ちに得意とするジャンルの曲を歌っているような歌い方
になってしまう。もちろん、故意に他のジャンルの歌い
方で歌う人もいる。しかし、他のジャンルの歌い方だか
らといって歌そのものが下手に聞こえるわけではない。
十分な歌唱力があれば、むしろかなり上手に聞こえる。
定の採点基準と比較していた。そして、その忠実度をも
って得点の善し悪しとしていた。複数の採点モードによ
る歌唱採点方式にしても、歌唱者があらかじめ選択した
「一つの」採点基準に従っている。単に採点処理におけ
る比較精度のみが違うだけである。そのため、聞き手が
どんなに良い印象をもって上手いと感じたとしても、個
性的な歌い方をすれば当然採点結果は芳しくない。歌唱
力の優劣とは聞き手の印象に忠実であるほど適正に評価
していると言える。したがって、従来の歌唱採点方式で
は個性的な歌い方を適正に評価することなど到底不可能
である。
にも対応して、歌唱力を適正に評価することができる歌
唱採点方式を提供することにある。
ケ採点装置は、つぎの事項(1)(2)(3)により特
定されるものである。 (1)採点処理と得点表示処理を行うカラオケ採点装置
であること (2)採点処理は、カラオケデータに付随する採点基準
データと、マイクロホンから入力される歌唱データと
を、音楽ジャンル別の複数の採点アルゴリズムに従って
比較処理することで、各採点アルゴリズムごとの得点を
並列的に生成すること (3)得点表示処理は、採点アルゴリズムごとの得点の
全部を採点アルゴリズムの音楽ジャンル名とともに表示
出力すること また、第2の発明に係るカラオケ装置は、上記の特定事
項(3)をつぎの特定事項(30)に置換したものであ
る。(30)得点表示処理は、採点アルゴリズムごとの得
点のうち、最高得点をその採点アルゴリズムの音楽ジャ
ンル名とともに表示出力すること
成と動作=== 図1は本発明の実施例における歌唱採点方式を採用した
カラオケ装置の構成図を示している。中央制御部11は
内部にCPU、RAM、ROMを含むコンピュータ本体
であり、周辺各構成部に対しデータバス100や制御バ
ス110を介してデータ通信を行ってカラオケ装置1を
統括している。
伴奏音楽と歌詞画像を生成するためのカラオケデータを
多数曲分蓄積している。中央制御部11はリモコン送信
器17や操作パネル18から入力されたリクエスト入力
を操作制御部19を介して受け取ると、そのリクエスト
入力順に従って該当のカラオケデータを順次処理してい
く。すなわち、リクエスト楽曲に対応するカラオケデー
タをハードディスク装置12から取りだし、伴奏音楽生
成データ(MIDIデータなど)をシンセサイザ13に
転送し、伴奏音楽を生成させる。この伴奏音楽はミキシ
ングアンプ14でマイクロホン15より入力された歌唱
音声と混合されてスピーカ16に出力される。
を伴奏音楽の生成処理に同期してビデオRAM20に転
送し、歌詞画像を順次ビットマップ展開させる。映像制
御部21はこの歌詞画像をビデオCDプレーヤ22から
出力される背景映像にスーパーインポーズしてディスプ
レイ23に出力する。
わせて歌っている人の歌唱状態を採点してその採点結果
を出力する採点機能を備えている。しかも、その採点方
式は歌唱者の個性的な歌い方に対しても適正に評価する
ことができるようになっている。以下、この歌唱採点機
能について説明する。
採点機能を利用したい場合、リモコン送信器17や操作
パネル18から演奏予約用の一連の楽曲番号に引き続い
て所定の操作キーを押す。それにより、歌唱採点機能の
作動命令が楽曲番号とともに操作制御部19およびデー
タバス100を介して中央制御部11に転送される。中
央制御部11は、この命令を受けて、当該楽曲を演奏処
理するときは歌唱採点機能を作動させるものとして演奏
予約処理する。もちろん、利用者による課金手続きなど
によって歌唱採点機能が作動するようにしてもよい。例
えば課金装置を設置し、採点して欲しい楽曲が演奏され
る直前や前奏の演奏中など、適宜な時期に所定の料金を
課金装置に投入することで歌唱採点機能が作動するよう
にする。
すると、カラオケデータ中に設定された採点対象となる
区間、すなわち歌唱パートの始まりを監視する。この開
始点を検出すると歌唱採点機能の主要部である歌唱採点
部30に対して採点処理の開始を指示する。
部30の概略構成を示している。採点プロセッサ31は
CPU、ROM、RAMを含んだ採点処理専用のマイコ
ンである。ADコンバータ32はマイクロホン15から
入力される歌唱音声をサンプリングしてデジタルデータ
に変換する。
き込まれた採点処理プログラムに従がって各種データ処
理を実行していく。具体的には、サンプリングデータを
解析することで歌唱者の歌唱状況を逐次抽出する。ま
た、伴奏音楽生成データをデータバス100を介して受
け取り、このデータ中の主旋律(ガイドメロディ)デー
タを採点基準データとして取得する。そして、この採点
基準データと歌唱データとを演奏時系列順に1音ずつ比
較し、その一致度に応じて所定の得点を付けていく。そ
して、この得点を含む採点データを生成してデータバス
100を介して中央制御部11に転送していく。
には異なる複数のアルゴリズムが規定されているという
点である。そして、採点プロセッサ31による採点処理
は、これら複数の採点アルゴリズムに従った処理を並列
的に実行して各採点アルゴリズム毎に採点データを並列
的に生成していくプロセスを含んでいる。本実施例で
は、「ポップス系」「ロック系」「演歌系」に区別され
て各採点アルゴリズムが規定されている。つぎに、各採
点アルゴリズムについて、その特徴と概略を説明する。
点アルゴリズムは、歌唱データ中で重視すべき歌唱的特
徴(歌唱音程、テンポ、各フレーズの歌い出しタイミン
グ、声量など)を規定している。すなわち、その重視す
る歌唱的特徴に対応する歌唱データ中の音楽的特徴(基
準音程、基準テンポ、各フレーズの最初の伴奏音の発音
タイミング、音量など)を他の特徴に比べて厳密に採点
するようなプロセスを含んでいる。具体的には、その特
徴について採点をするときは基準点を高めに設定した
り、それ以外の特徴については採点基準を低めに設定し
たりする。本実施例では、重視すべき歌唱的特徴に応じ
て各採点アルゴリズムにおける特徴と概略はつぎのよう
になっている。
ようにしている。具体的な採点処理としては、各伴奏音
間の時間内に変化する音程を平均した歌唱音程データを
歌唱データに含めて採点基準データ中の音程データと比
較する。また、各フレーズの歌い出しのタイミングは重
視せず、各フレーズの最初の伴奏音に対する歌唱者の発
音タイミングがずれていても大きな減点がないようにし
ている。
すなわち、頻繁に「シャウト」(短いフレーズでも必ず
歌っている)しているかどうかを重視する。具体的に
は、各フレーズにおける最初の伴奏音と歌唱者の発生音
との時間的な一致度に対して厳密に採点処理を行う。
い出しタイミングの遅延)ができているか、また1番と
2番における同じフレーズで同じ節回しによって歌って
いるかどうかを重視する。具体的な採点処理としては、
楽曲演奏中に各フレーズの最初の伴奏音とその音に対す
る歌唱者の歌い出しタイミングとの時間差を「ため時
間」として逐次抽出し、所定の「基準ため時間」とを比
較して得点を計上していく。また、1番の歌唱中に抽出
された歌唱データを歌唱履歴として記録し、2番の歌唱
中にはこの歌唱履歴を通常の採点基準データに加えて新
たな採点基準データとして追加する。これによって、1
番と2番が同じ節回しで歌われたかどうかが評価され
る。また、一定の節回しで歌唱しているかどうかを重視
しているため、各フレーズの最初の伴奏音の音程とそれ
に対する歌唱音程との比較以外は採点基準を相対的に低
くしている。
唱パートの終わりなど採点区間の終了を検出すると、そ
れまで取得した各アルゴリズム毎の採点データを集計し
て、各アルゴリズム毎に総合得点を算出する。このアル
ゴリズム別総合得点のうちで最高得点を記録したアルゴ
リズムについてその総合得点を採点結果としてディスプ
レイ23に表示させる。図3にその表示例を示した。
ルゴリズムについてのみ表示せず、全ての採点アルゴリ
ズムについてその総合得点を表示することもできる。も
ちろん、利用者が選択した採点アルゴリズムについてそ
の総合得点を表示してもよい。
を反映する内容(例えば、オーディションの合否を発表
するアニメーションなど)を含む映像を複数シーン分ビ
デオCDなどに収録しておいて、総合得点に従って相応
のシーンに該当する映像データを再生/表示してもよ
い。
容などは上記実施例に限らず、重視する歌唱的特徴を自
在に設定できるし、具体的な処理方法も適宜に設定でき
る。もちろん、並列的に処理される採点アルゴリズムも
3つに限るものではない。
に採点処理を実行することで、歌唱者の個性的な歌い方
に対しても柔軟に対応して適正に歌唱力を評価すること
ができる。そのため、聞き手が受ける印象通りに歌唱の
優劣を判定することができる。また、採点アルゴリズム
毎に複数の採点結果が得られるため、任意の採点アルゴ
リズムについての採点結果を表示出力することができ
る。したがって、歌唱者の歌い方に適合しているジャン
ルなどを採点結果として表示すれば、歌唱者が自分の歌
い方の特徴を客観的に把握することができる。
たカラオケ装置の構成図である。
である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 採点処理と得点表示処理を行うカラオケ
採点装置であって、 採点処理は、カラオケデータに付随する採点基準データ
と、マイクロホンから入力される歌唱データとを、音楽
ジャンル別の複数の採点アルゴリズムに従って比較処理
することで、各採点アルゴリズムごとの得点を並列的に
生成し、 得点表示処理は、採点アルゴリズムごとの得点の全部を
採点アルゴリズムの音楽ジャンル名とともに表示出力す
る カラオケ採点装置。 - 【請求項2】 採点処理と得点表示処理を行うカラオケ
採点装置であって、 採点処理は、カラオケデータに付随する採点基準データ
と、マイクロホンから入力される歌唱データとを、音楽
ジャンル別の複数の採点アルゴリズムに従って比較処理
することで、各採点アルゴリズムごとの得点を並列的に
生成し、 得点表示処理は、採点アルゴリズムごとの得点のうち、
最高得点をその採点アルゴリズムの音楽ジャンル名とと
もに表示出力する カラオケ採点装置。
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JP11323398A Expired - Lifetime JP3452792B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | カラオケ採点装置 |
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- 1998-04-23 JP JP11323398A patent/JP3452792B2/ja not_active Expired - Lifetime
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