JP4182613B2 - カラオケ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カロリー量に基づいて自動選曲を行うカラオケ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的なカラオケ装置における選曲操作は、曲名と曲番号を対応づけた目次本で所望の曲の曲番号を調べ、その曲番号をリモコンから装置本体に入力するというものであった。また、ランダムに選曲して演奏する方式も提案されていた。
【0003】
一方、カラオケ曲を歌唱したとき、その歌唱によって消費されたカロリー量を表示する機能を備えたカラオケ装置も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記一般的な選曲方式では、歌う曲を自分で考えたうえその曲番号を目次本で探すという作業が面倒であり、歌う曲に迷った場合にはどの曲を探してよいか分からなくなるという問題点があった。また、従来のランダム選曲機能は、歌唱者の好みなど歌唱者に関する要件が全く考慮されず単に複数の曲をランダムに選曲するだけの機能であったため、選曲された曲に対する歌唱者の親しみが湧きにくく面白みがすくなかった。
【0005】
この発明は、消費したいカロリーで自動選曲を行うことにより、上記課題を解決したカラオケ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、カラオケ曲を演奏するための楽曲データを複数記憶するとともに、各カラオケ曲を歌唱したときに消費する消費カロリー量を記憶した記憶手段と、消費カロリー量に対応する複数の食べ物の画像を表示する表示手段と、前記複数の食べ物の画像を選択することにより、カロリー量を入力する入力手段と、選択された食べ物の画像に対応するカロリー量とほぼ同じ消費カロリー量のカラオケ曲を選曲する選曲手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
記憶手段に記憶される消費カロリー量は、歌唱者がその曲を通常に歌唱したときに消費するであろうカロリー量である。歌唱者がカロリー量を入力すると、そのカロリー量とほぼ同じ消費カロリー量のカラオケ曲を選曲する。ほぼ同じとは、例えば入力されたカロリー量と消費カロリー量との誤差が10パーセント程度までの範囲をいう。また、実際の消費カロリー量とは別に選曲用に大雑把なインデックスカロリー量を別に記憶しておいてもよい。たとえば、消費カロリー量が517カロリーの場合、大雑把なインデックスカロリー量を500カロリーで記憶し、選曲のための入力を500カロリーなどの大雑把な数値で受け付けるようにすれば、この入力値とインデックスカロリー量との一致判断で容易に選曲することができる。すなわちこの場合、450〜549カロリーの範囲のものが500カロリーとインデックスされるため、上記大雑把な範囲とは、消費カロリー量の属する範囲を示すものということができる。
すなわち、前記記憶手段は消費カロリー量の属する範囲を記憶し、前記入力手段はカロリー量の属する範囲を入力する手段とすることができる。
【0008】
また、この発明は、カラオケ曲を演奏するための楽曲データを複数記憶するとともに、各カラオケ曲を歌唱したときに消費する消費カロリー量を記憶した記憶手段と、総カロリー量を入力する入力手段と、カラオケ曲の曲番号を順序をつけて複数記憶する予約曲リストと、消費カロリー量の合計が、入力された総カロリー量とほぼ同じになるように複数のカラオケ曲を選択し、前記予約曲リストに登録する選曲手段と、カラオケ曲の演奏を行う演奏手段と、を備え、前記予約曲リストは、前記選曲手段で選択された複数のカラオケ曲の曲番号を記憶し、前記演奏手段は、前記予約曲リストに記憶された曲番号の順序に応じて前記楽曲データを読み出し、カラオケ曲を演奏することを特徴とする。
【0009】
入力される総カロリー量は1曲の消費カロリー量に比べて十分に大きいものであり、複数のカラオケ曲の消費カロリー量を合計して総カロリー量となる。選曲手段は、合計が総カロリー量となるように複数の曲を選択する。この場合に、曲のジャンルを指定するようにしてもよい。これにより、複数の曲を総カロリー量の入力のみで選曲することができる。
【0010】
また、この発明は、前記選曲手段は、曲毎の消費カロリー量の変化が、所定の曲線になるように前記複数のカラオケ曲の曲順を配列する。すなわち、最初にカロリー消費量の少ない軽い曲を演奏し、徐々にカロリー消費量の大きいヘビーな曲を演奏するとか、逆に最初にカロリー消費量の大きいヘビーな曲を演奏し、徐々にカロリー消費量の少ない軽い曲を演奏するなどの配列をすることにより、歌唱者の歌唱を容易にすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の実施形態であるカラオケ装置のブロック図である。このカラオケ装置は、DVDチェンジャ4にセットされるDVDやハードディスク17に記憶されている楽曲データを読み出し、これを音源装置18に入力することによってカラオケ曲の楽音を形成・出力するものである。利用者が、どのカラオケ曲の楽曲データを選択して読み出すかをカラオケ装置に対して指示する選曲操作は、一般的にはリモコン装置8からカラオケ装置本体1に対して曲番号を送信することによって行う。また、この実施形態のカラオケ装置では、利用者が消費したいカロリー量を入力することにより、この入力された程度のカロリーを歌唱によって消費する曲を自動選曲するカロリー選曲機能を備えている。このため、曲番号、曲名、ジャンルなどを対応づけたインデックステーブルにはその曲を歌唱することによりどの程度のカロリーを消費するかの消費カロリー量が記憶されている。
【0014】
図1において、この実施形態のカラオケ装置は、複数のコンポーネントからなるシステムであり、カラオケ装置本体1,コントロールアンプ2,音声信号処理装置3,DVD(ディジタル・ビデオ・ディスク)チェンジャ4,スピーカ5,モニタ6,マイク7および赤外線のリモコン装置8で構成されている。カラオケ装置本体1はこのカラオケ装置全体の動作を制御する。該カラオケ装置本体1の制御装置であるCPU10には、内部バスを介してROM11,RAM12,ハードディスク記憶装置17,通信制御部16,リモコン受信部13,表示パネル14,パネルスイッチ15,音源装置18,音声データ処理部19,文字表示部20,表示制御部21が接続されるとともに、上記外部装置であるコントロールアンプ2,音声信号処理装置3およびDVDチェンジャ4がインタフェースを介して接続されている。
【0015】
ROM11にはこの装置を起動するために必要な起動プログラムなどが記憶されている。装置の動作を制御するシステムプログラム,カラオケ演奏実行プログラムなどはハードディスク記憶装置17に記憶されている。カラオケ装置の電源がオンされると上記起動プログラムによってシステムプログラムやカラオケ演奏プログラムがRAM12に読み込まれる。
【0016】
ハードディスク記憶装置17には、上記プログラムを記憶するプログラム記憶エリアのほか、楽曲データを記憶する楽曲データ記憶エリアなどが設定されている。楽曲データ記憶エリアは、数千曲分の楽曲データを記憶することができ、配信センタ9が定期的にダウンロードしてくる新曲の楽曲データや楽曲データとともにダウンロードされるインデックステーブルなどが記憶されている。
【0017】
前記RAM12には、装置の起動時にハードディスク記憶装置17からプログラムを読み込むプログラム記憶エリア、リクエストされたカラオケ曲の曲番号を登録する予約曲リスト、複数のカラオケ曲を歌唱して消費したカロリーの合計を記憶する総消費カロリー記憶エリア、演奏されるカラオケ曲の楽曲データを読み込む実行曲データ記憶エリアなどが設定される。
【0018】
通信制御部16はISDN回線を介して配信センタ9と接続される。配信センタ9は、定期的にカラオケ装置に対して電話を掛け、新曲の楽曲データや新しいインデックステーブルなどを配信する。
【0019】
リモコン装置8は、テンキーなどのキースイッチを備えており、利用者がこれらのスイッチを操作するとその操作に応じたコード信号を赤外線で出力する。利用者は、テンキーを用いてカラオケ装置本体1に対して曲番号を入力するとともに、カロリー消費量を入力する。リモコン受信部13はリモコン装置8から送られてくる赤外線信号を受信して、そのコード信号を復元しCPU10に入力する。CPU10は、リモコン装置8から曲番号が入力されると、この曲番号を、RAM12に設定されている予約リストに登録する。
【0020】
表示パネル14およびパネルスイッチ15は、カラオケ装置本体1の前面に設けられている。パネルスイッチ15は、前記リモコン装置8と同様の曲番号入力用のテンキーやモード切換スイッチなどを備えている。表示パネル14は、現在演奏中の曲番号や予約曲数を表示する。
【0021】
文字表示部20は、モニタ6の表示領域に対応するVRAMを備えている。このVRAMには文字パターンに展開されたカラオケ曲の歌詞が書き込まれる。文字コードとして楽曲データの歌詞トラックに記憶されている歌詞を文字パターンに展開する作業はCPU10が行う。CPU10は文字コードをパターンに展開したのち、表示座標に対応するVRAM上のアドレスにこれを書き込む。この文字パターンは、映像信号として表示制御部21に入力される。また、カラオケ演奏時はDVDチェンジャ4は背景映像を再生し、この映像信号も表示制御部21に入力される。表示制御部21は、文字パターンを背景映像にスーパーインポーズで合成してモニタ6に表示する。
【0022】
表示制御部21は、文字表示部20の映像信号とDVDチェンジャ4の映像信号をスーパーインポーズ合成するのみでなく、文字表示部20から入力される映像信号の一部または全部をフェードイン、フェードアウトすることができる。
【0023】
なお、DVDチェンジャ4には6枚程度のDVDをセットすることができ、そのうち数枚には上記背景映像が記録されており、他の数枚には定番となっているカラオケ曲の楽曲データが記録されている。この定番曲がリクエストされたとき、DVDチェンジャ4は、まずその楽曲データを読み出してRAM12の実行曲データ記憶エリアに書き込み、こののち背景映像のDVDを再生する。
【0024】
音源装置18は、楽曲データ(楽音トラックのイベントデータ)に基づいて楽音を形成し、形成した楽音に対してエフェクト制御トラックで指定されたエフェクトを付与してコントロールアンプ2に出力する。
【0025】
音声データ処理部19は、楽曲データに含まれる音声データを再生する。音声データはバックコーラスやガイドボーカルからなっている。これらのバックコーラスデータやガイドボーカルデータは、曲全体のうち実際にコーラスやボーカルがある部分のみを切り出した複数の部分データとして記憶されているため、どの部分データをどのタイミングで再生するかはバックコーラス位置指定データ、ガイドボーカル位置指定データによって指定される。バックコーラスおよびガイドボーカルはPCM信号として記憶されており、音声データ処理部19はこれらを再生してコントロールアンプ2に入力する。
【0026】
コントロールアンプ2には、マイク7が接続されており、カラオケ歌唱者の歌唱音声が入力される。コントロールアンプ2は歌唱音声に対して所定のエフェクト(ボーカルエフェクト)を付与するとともに、歌唱音声・カラオケ演奏音をそれぞれイコライジング、ミキシングしたのち増幅してスピーカ5に出力する。
【0027】
また、音声信号処理装置3は、コントロールアンプ2から歌唱音声を入力して種々のエフェクトを付与する装置である。エコーなどの単純なエフェクトはコントロールアンプ2が単独で付与することができるが、音程のずれを修正したり、他のパートのハーモニー歌唱を作成・付与するなどの処理はこの音声信号処理装置3が行う。ピッチ修正された歌唱音声や新たに作成されたハーモニー歌唱音声などは再度コントロールアンプ2に入力される。また、上記音声のずれの修正やハーモニー歌唱の作成を行うときに歌唱音声の音高や音量を検出するため、これを歌唱分析データとしてCPU10に入力する。CPU10はこれを用いてカラオケ歌唱を採点する。
【0028】
図2は、カラオケ曲を演奏するための楽曲データ、前記インデックステーブルおよび予約曲リストの構成を示す図である。同図(A)は楽曲データの構成を示す図である。楽曲データは、曲名,ジャンル,リリース日などが書き込まれているヘッダ、演奏データが書き込まれている楽音トラック、歌詞データが書き込まれている歌詞トラック、バックコーラス位置指定データが書き込まれているバックコーラストラック、ガイドボーカル位置指定データが書き込まれているガイドボーカルトラック、周辺機器制御データが書き込まれている周辺機器制御トラック、ガイドボーカルの音声データが書き込まれているガイドボーカル部、バックコーラスの音声データが書き込まれているバックコーラス部などからなっている。ヘッダは、上記のようにこの楽曲データに関する種々のデータが書き込まれる部分であり、曲名,ジャンル,発売日,曲の演奏時間などのデータを含んでいる。楽音トラックはガイドメロディのデータを記憶したガイドメロディトラックを含んでいる。
【0029】
楽音トラック,歌詞トラック,バックコーラストラック、ガイドボーカルトラック、周辺機器制御トラックの各トラックは全て、複数のイベントデータと各イベントデータの読み出しタイミングを示すタイミングデータからなるシーケンスデータとして記述されている。各イベントデータはMIDIフォーマットで記述されている。シーケンスプログラムは、所定のテンポクロックでタイミングデータをカウントし、カウントデータをカウントアップしたときこれに続くイベントデータを読み出して所定の処理部へ出力する。タイミングデータは、曲の先頭からの時間で記述してもよく直前のイベントからの間隔で記述してもよい。楽音トラックのイベントデータは、楽音を発生するためのデータであるため、MIDIの汎用フォーマットで記述することができる。これ以外のデータは通常のMIDIメッセージではないが、インプリメンテーションの統一をとり、作業工程を容易にするためこのトラックもシステムエクスクルーシブメッセージとしてMIDIフォーマットで記述されている。
【0030】
同図(B)は、インデックステーブルの構成を示す図である。インデックステーブルは、利用者の選曲入力に対応する楽曲データを検索するためのテーブルである。このインデックステーブルには、インデックスカロリー、曲番号、ジャンル、性別、曲名、実際の消費カロリー量のデータが各カラオケ曲毎に記憶されている。実際の消費カロリー量は、歌唱者がこの曲を歌唱したとき実際に消費されるであろうカロリー量である。なお、この数値は物理単位のカロリーで表示されており、500カロリーは食品の熱量の単位であるCal(大カロリー)で表すと0.5カロリーである。このインデックスカロリーは、カロリー選曲機能で選曲する場合の目安になるカロリー量である。すなわち、実際の消費カロリー量が450カロリー〜549カロリーの範囲のカラオケ曲に対しては500カロリーのインデックスカロリーが付される。曲番号はこのカラオケ曲を識別する識別コードである。ジャンルは、演歌、ポップス、アニメ、新曲などに分類されている。
【0031】
第1のカロリー選曲機能である単曲選曲機能について説明する。利用者がカロリー量を入力する。この入力されるカロリー量は100カロリー単位(100、200、300、…)である。カラオケ装置は、インデックスカロリーがこの入力されたカロリー量と一致するカラオケ曲をインデックステーブルから検索し、その曲名を一覧表示する。利用者はそのなかから1曲を選択する。
【0032】
次に、第2のカロリー選曲機能である複曲選曲機能について説明する。利用者が総カロリー量を入力する。この総カロリー量は1曲で消費するカロリー量に比べて十分に大きいものである(このとき同時にジャンルを指定するようにしてもよい)。そうすると、カラオケ装置は、インデックスカロリーの合計が入力された総カロリー量になるように複数のカラオケ曲を選択し、これを予約曲リストに登録して順次演奏する。
【0033】
なお、複曲選曲機能で複数の曲を選曲した場合、これを連続して演奏すると同じ歌唱者が連続して歌唱することになるため、予約曲リストに他の歌唱者のリクエスト曲を挟んで登録する。そして、どの曲が複曲選曲機能で選曲されたかをその歌唱者は知らないため、複曲選曲機能で選曲された曲はその曲である旨および誰が選曲したものであるかを知らせるようにする。たとえば、複曲選曲操作をした利用者毎の記号(アイコン)を、選曲操作時に決めておき、これを曲スタート時の曲名と一緒に表示するなどである。
【0034】
同図(C)は、予約曲リストを示す図である。このリストは、リクエストされた曲番号を10曲まで登録することができるものである。選曲された曲番号と対応してその曲を選曲した歌唱者のアイコンを記憶するとともに、カロリー選曲機能で選曲された曲の場合にはその曲の曲順、すなわち全何曲中の何曲目であるか(n/m)を記憶する。
【0035】
図3〜図5は同カラオケ装置の動作を示すフローチャート、図6は同カラオケ装置のモニタの表示例を示す図である。図3は単曲選曲機能が実行される単曲選曲モード時の動作を示すフローチャートである。この単曲選曲機能および図4で説明する複曲選曲機能の動作はカラオケ装置が実行するスクリプトによって実現されるものであり、モードの選択やカロリーの入力は画面に表示されるボタンをリモコン装置8で選択することによって実行される。
【0036】
単曲選曲モードになると、利用者がリモコン装置8を操作してカロリー量を入力する(ステップ101:以下単に101という)。カロリー量は、100カロリー単位で入力するようになっており、500カロリーの場合には「5」を入力する。また、図6(A)に示すように複数の食べ物(ラーメン、おにぎり、ダンゴ)を表示し、歌唱者にそのいずれかを選択させるようにしてもよい。そして、選択された食べ物のカロリー量を入力されたカロリー量とする。
【0037】
カロリー量が入力されると、この入力されたカロリー量と一致するカラオケ曲をインデックステーブルから検索し(102)、検索された曲名および曲番号をモニタ6に一覧表示する(103:図6(B))。利用者はこのなかから1曲を選択する(104)。1曲が選択されると、そのその曲の曲番号を予約リストに登録する(105)。このとき単曲選曲モードであるため、曲順記憶エリアに1曲中の第1曲である旨「1/1」を記憶する。
【0038】
こののち、この曲の曲順がくると、楽曲データを読み出して演奏する。そして、この曲の演奏が終了すると(106)、インデックステーブルに記憶されている実際の消費カロリー量を表示する(107)。
【0039】
図4は、総カロリー量で複数曲を選曲する複曲選曲機能が実行される単曲選曲モード時の動作を示すフローチャートである。複曲選曲モードになると、利用者がリモコン装置8を操作してカロリー量を入力する(111)。カロリー量の入力方式は上記単曲選曲モードの場合と同じでよい。次に、利用者が曲のジャンル(112)、カロリー消費曲線(113)、アイコン(114)を選択する。曲のジャンルは、上記のように演歌、ポップス、アニメ、新曲などに分類されている。カロリー消費曲線とは、図7に示すように選曲された複数の曲を配列したときの各曲のカロリー消費量をグラフ化した曲線であり、同図(A)に示すようにアップ・ダウン型、同図(B)のようにアップ型、同図(C)のようにダウン型などの曲線を選択することができる。また、アイコンは図6(C)に示すような図形であり、選択されたアイコンがこの複曲選択をしている利用者を表すものとなる。なお、アイコンに代えて利用者のユーザIDを用いてもよい。
【0040】
以上の情報が入力されると、総カロリー、ジャンルに基づいてインデックステーブルを検索し、インデックスカロリーの合計が総カロリー量になる複数の曲を指定されたジャンルの曲から選択する(115)。そして、この複数の曲の曲順を選択されたカロリー消費曲線になるように編集して(116)、モニタ6に一覧表示する(117)。そしてこれらの曲をユーザID、曲順とともに予約曲リストに登録する(118)。
【0041】
なお、この複曲選曲モードでは複数の曲が一度に選曲されるため、これらの曲を予約曲リストに一度に登録すると同じ人が連続して何曲も歌唱することになる。そこで、ステップ118では、図2(C)に示すように選曲された複数の曲を1つおきに登録し、他の利用者のリクエスト曲を空欄になっている順位に登録するようにすればよい。また、選曲された曲数が予約曲リストに登録しきれない場合には、予約できなかった曲の曲名や曲番号を他の記憶エリアに記憶しておき、演奏が進んで予約曲リストに空欄ができたときに残りの曲を登録するようにすればよい。
【0042】
図5は、予約曲に登録されている曲の演奏処理動作を示すフローチャートである。先に演奏していた曲が終了すると、予約曲リストの先頭の曲番号を読み出し(121)、その曲の演奏準備を実行する(122)。予約曲リストの先頭が空欄の場合にはその次の欄の曲番号を読み出す。曲の演奏準備はハードディスクまたはDVDからその曲番号の楽曲データをRAMに読み出す動作や音源をこの曲の楽音を形成するようにイニシャライズする動作などである。このとき、この曲がアイコンなど歌唱者を識別できるID付きの予約であるかを判断し(123)、ID付きの場合、そのIDが直前に演奏した曲のIDと同じであるかを判断する(124)。IDが同じである場合には、歌唱者を休憩させるため演奏の開始を一定時間遅延したのち(125)演奏をスタートする。この遅延時に、図6(D)のようなメッセージをモニタ6に表示する。また、ID付きの予約曲の場合には、演奏スタート時に曲名とともにIDを表示して誰が歌唱するものであるかを指示する(126:図6(E))。
【0043】
こののち演奏を開始し(127)、この演奏に合わせて入力される音声を分析した音声分析データを入力する(128)。この音声分析は音声信号処理装置3で行われ、歌唱音声の音高や音量などの情報が音声分析データとして入力される。この音声分析データと演奏データ中のガイドメロディデータとを比較することによって歌唱を採点する(129)。入力された音声分析データにより歌唱者が全く歌唱していないことが判明したときは、自動的にガイドボーカルの再生をオンにする(130、132)。この実施形態では、歌唱者が直接曲名を指定しないで選曲するカロリー選曲モードなどの場合、歌唱者がよく知らない曲が選曲される可能性があるため、歌唱音声入力の有無を判断して自動的にガイドボーカルをオンするようにしている。入力音声がある場合には、多少音高などがずれていてもガイドボーカルをオンしない(131)。曲が終了するまでステップ128以下の動作を繰り返す。
【0044】
曲が終了した場合には(133)、その採点結果を表示するとともに(134)、その採点結果が所定の点数以上であるかを判断する(135)。所定の点数以上の場合には、正しく歌唱されておりこの曲のカロリーが消費されたとして(136)、この曲の実際のカロリー量をインデックステーブルから読み出して表示するとともに(137)、複曲選曲モードの曲の場合には(138)、総消費カロリー記憶エリアにこの実際の消費カロリー量を加算して(139)、図6(F)のような表示を行って(140)動作を終了する。
【0045】
なお、上記動作では、演奏したカラオケ曲のカロリーが消費されたか否かを採点結果に基づいて1/0で判定するようにしているが、点数に応じた割合が消費されたと判断して消費量を計算するようにしてもよい。
【0046】
また、カロリー選曲機能においてカロリー量の入力は、リモコンにカロリー入力用のボタンスイッチを設けておき、このボタンスイッチから直接入力するようにしてもよい。
【0047】
また、インデックステーブルにインデックスカロリーの欄を設けず、入力されたカロリー量と実際の消費カロリー量との誤差が少ないカラオケ曲を選択するようにしてもよい。
【0048】
また、このカロリー選曲機能をカラオケ装置と別体の選曲専用の選曲装置として実現してもよい。この場合、この選曲装置は、選曲結果をリモコン装置のようにカラオケ装置本体に入力する装置を備える。
【0049】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、カロリー量や識別コードを入力するのみでカラオケ曲を選曲することができるため、どの曲を歌唱するか迷った場合などに趣向を変えた選曲が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるカラオケ装置のブロック図
【図2】同カラオケ装置のインデックステーブル、楽曲データ、予約曲リストの構成を示す図
【図3】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【図4】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【図5】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【図6】同カラオケ装置のモニタの表示例を示す図
【図7】同カラオケ装置の複曲選択時のカロリー消費曲線の例を示す図
【符号の説明】
1…カラオケ装置本体、2…コントロールアンプ、3…音声信号処理装置、4…DVDチェンジャ、5…スピーカ、6…モニタ、7…マイク、8…リモコン装置、9…配信センタ、
10…CPU、11…ROM、12…RAM、13…リモコン受信部、14…表示パネル、15…パネルスイッチ、16…通信制御部、17…ハードディスク、18…音源装置、19…音声データ処理部、20…文字表示部、21…表示制御部

Claims (5)

  1. カラオケ曲を演奏するための楽曲データを複数記憶するとともに、各カラオケ曲を歌唱したときに消費する消費カロリー量を記憶した記憶手段と、
    消費カロリー量に対応する複数の食べ物の画像を表示する表示手段と、
    前記複数の食べ物の画像を選択することにより、カロリー量を入力する入力手段と、
    選択された食べ物の画像に対応するカロリー量とほぼ同じ消費カロリー量のカラオケ曲を選曲する選曲手段と、
    を備えたカラオケ装置。
  2. 前記記憶手段は、前記消費カロリー量の属する範囲を記憶し、前記入力手段はカロリー量を、そのカロリー量の属する範囲で入力する手段である請求項1に記載のカラオケ装置。
  3. カラオケ曲を演奏するための楽曲データを複数記憶するとともに、各カラオケ曲を歌唱したときに消費する消費カロリー量を記憶した記憶手段と、
    総カロリー量を入力する入力手段と、
    カラオケ曲の曲番号を順序をつけて複数記憶する予約曲リストと、
    消費カロリー量の合計が、入力された総カロリー量とほぼ同じになるように複数のカラオケ曲を選択し、前記予約曲リストに登録する選曲手段と、
    カラオケ曲の演奏を行う演奏手段と、
    を備え
    前記予約曲リストは、前記選曲手段で選択された複数のカラオケ曲の曲番号を記憶し、
    前記演奏手段は、前記予約曲リストに記憶された曲番号の順序に応じて前記楽曲データを読み出し、カラオケ曲を演奏するカラオケ装置。
  4. 前記記憶手段は、前記消費カロリー量の属する範囲を記憶し、前記入力手段はカロリー量を、そのカロリー量の属する範囲で入力する手段である請求項3に記載のカラオケ装置。
  5. 前記選曲手段は、曲毎の消費カロリー量の変化が、所定の曲線になるように前記複数のカラオケ曲の曲順を配列する請求項3または請求項4に記載のカラオケ装置。
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