JP3448943B2 - アルミ電解コンデンサ用封口ゴム - Google Patents

アルミ電解コンデンサ用封口ゴム

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JP3448943B2 JP05395194A JP5395194A JP3448943B2 JP 3448943 B2 JP3448943 B2 JP 3448943B2 JP 05395194 A JP05395194 A JP 05395194A JP 5395194 A JP5395194 A JP 5395194A JP 3448943 B2 JP3448943 B2 JP 3448943B2
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electrolytic capacitors
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はアルミ電解コンデンサの
アルミケース内に収納されたコンデンサ素子に含浸され
た電解液の液洩れを防ぐために使用されるアルミ電解コ
ンデンサ用封口ゴムに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のアルミ電解コンデンサ用封口ゴム
について図面を用いて説明する。 【0003】図3はアルミ電解コンデンサの構成を示す
断面図であり、同図において1は封口ゴムを示し、外部
引き出しリード線4を接続したコンデンサ素子3が電解
液5と共にアルミケース7内に収納され、このアルミケ
ース7の上面開口部に上記外部引き出しリード線4を挿
通して封口ゴム1がはめ込まれ、この封口ゴム1の抜け
止めなどのためにアルミケース7の外周部から封口ゴム
1を圧接するようにケース絞り加工部6を形成して組み
立てられている。 【0004】また、図4は上記図3に示したアルミ電解
コンデンサに使用される封口ゴム1を示した斜視図であ
り、この封口ゴム1はブチルゴムやエチレンプロピレン
ゴムなどによって成形され、成形時の離型性を改善する
ためにステアリン酸単独、あるいはステアリン酸金属塩
を用い、外部離型剤としてフッ素樹脂、あるいはシリコ
ン樹脂を金型に塗布して使用し、成形を行っているもの
であった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では以下に示すような課題を有したものであっ
た。 【0006】(1)ブチルゴムやエチレンプロピレンゴ
ムなどを用いて成形される封口ゴム1は成形時の離型性
が悪く、中でも特に過酸化物加硫のブチルゴムを用いた
場合の離型性が悪いことが生産性のネックになってい
る。これを解決するために内部離型剤の量を増せば改善
されるが、製品寿命と反比例することから増量はできな
いという課題を有していた。 【0007】(2)寿命(溶媒透過性)についての課題
があり、これを解決するためにフッ素樹脂との複合を行
うと効果が大きいが、コストおよび複合技術、複合面の
機械的信頼性についての課題を有していた。 【0008】(3)ブチルゴムは重なった場合に融着す
るという相互融着性があるために、コンデンサの組み立
て設備における封口ゴム1の搬送時に融着するというト
ラブルの原因になっていた。 【0009】本発明はこのような従来の課題を解決し、
生産性と信頼性の向上を同時に図ることが可能なアルミ
電解コンデンサ用封口ゴムを提供することを目的とする
ものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明によるアルミ電解コンデンサ用封口ゴムは、ゴ
ムコンパウンドにパーフルオロアルキル鎖を有するアク
リル系オリゴマーからなるフッ素系樹脂表面改質剤を添
加したゴムシートとなる材料を基材とし、この基材を所
望の形状に成形し、上記フッ素系樹脂表面改質剤の配向
を行って封口ゴムを得る構成としたものである。 【0011】 【作用】このような構成にすることにより、ゴムコンパ
ウンドに添加したフッ素系樹脂表面改質剤のパーフルオ
ロアルキル鎖が成形された封口ゴムの表面に配向し、封
口ゴムの表面にフッ素樹脂層が形成されることから、離
型性、撥水性、低電解液透過性、非相互融着性、低摩擦
係数などに優れた効果が得られる。 【0012】 【実施例】以下、本発明の一実施例について封口ゴムの
材料として過酸化物加硫ブチルゴムを例にとって説明す
る。 【0013】まず、ブチルゴムXL−10000を10
0部、ポリブタジエンRB810を3部、STカオリン
クレーを100部、ステアリン酸鉛を1部、カーボンブ
ラック(MPF)を30部、老化防止剤RDを1部の比
率で配合し、ニーダで混練する。 【0014】なお、STカオリンクレーおよびカーボン
ブラックは量が多いため、数回に分けて投入する。ま
た、混練は100℃以下の温度で約30分間行い、ゴム
コンパウンドを作成する。 【0015】次にブチルゴム100部当り過酸化物パー
クミルDを3部と0.5〜4部のフッ素系樹脂表面改質
剤(商品名メガファックCC−ZA:大日本インキ化学
工業(株)製)を添加して、80℃の熱ローラで混練し
たゴムコンパウンドによりゴムシートを作成する。 【0016】次に、このゴムシート(2mmt)を160
℃、100kg/cm2、5分の条件で圧縮加硫成形し、封
口ゴム(φ9mm、3.5mmt)を作成した。成形終了
後、空気中で150℃、30分間加熱する熱処理をして
フッ素系樹脂表面改質剤の配向を行った。 【0017】このようにして封口ゴム1Aを作成するこ
とにより、ゴムコンパウンドに添加したフッ素系樹脂表
面改質剤が成形時の熱圧(金型中)および空気中の加熱
により、図1に示すようにパーフルオロアルキル鎖2が
成形された封口ゴム1Aの表面に配向し、これによって
離型性、撥水性、低電解液透過性、非相互融着性、低摩
擦係数などに優れた効果を発揮するようになる。 【0018】また、上記パーフルオロアルキル鎖2の配
向は、成形時の加熱よりも空気中の熱処理の方がその効
果は大きいものである。 【0019】このように構成された本発明の封口ゴム1
Aに添加したフッ素系樹脂表面改質剤の効果は、図2で
示すように動摩擦係数で見ると添加量が1%まで急激に
低下してほぼ飽和し、それ以上に添加量を増しても効果
は変わらないことがわかる。 【0020】また、熱処理を行う前の効果は小さく、図
2の値の約1/3程度しかない。また、成形した封口ゴ
ム1Aにより、10V100μFのアルミ電解コンデン
サを試作し、105℃負荷寿命試験における電解液透過
による重量減少は30%であった。 【0021】また、組み立て工程において封口ゴム1A
をパーツフィーダによって搬送した結果は、従来必要で
あったシリコン系離型剤を使用しなくても搬送トラブル
はおこらなかった。 【0022】一方、ゴムシート単体による電解液(ガン
マブチロラクトン)の透過率は従来品に比較して1/2
に減少できた。 【0023】このように本発明によるアルミ電解コンデ
ンサ用封口ゴム1Aは、封口ゴム1Aの表面にパーフル
オロアルキル鎖を配向させる構成とすることにより、離
型性が向上することにより、成形作業性が向上する。 【0024】撥水性が向上し、電解液透過性が低下する
ことにより、ゴムの膨潤が小さくなり、容量変化、寿命
が改善される。 【0025】ゴム表面の摩擦係数が小さくなり、相互融
着性がなくなるため、組み立て工程における封口ゴム1
Aの搬送によるトラブルがなくなるなどの多くの効果が
あり、アルミ電解コンデンサの生産性の向上ならびに製
品寿命の改善に大きな効果が得られるものである。 【0026】 【発明の効果】以上のように本発明によるアルミ電解コ
ンデンサ用封口ゴムは、ゴムコンパウンドに添加したフ
ッ素系樹脂表面改質剤が成形時に約1/3が表面に配向
することによって離型性を発揮し、更に空気中で加熱す
ることにより残りの同改質剤が表面に配向することによ
ってゴムとフッ素樹脂の複合体になるために撥水性が向
上し、電解液透過性が低下し、表面摩擦係数が低下し、
相互融着性がなくなり、アルミ電解コンデンサの生産性
向上ならびに信頼性向上を同時に図ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例によるアルミ電解コンデンサ
用封口ゴムの表面状態を示す構造模型図 【図2】同実施例によるフッ素系樹脂表面改質剤の添加
量と動摩擦係数の関係を示した特性図 【図3】アルミ電解コンデンサの構成を示す正面断面図 【図4】封口ゴムを示す斜視図 【符号の説明】 1,1A 封口ゴム 2 パーフルオロアルキル鎖 3 コンデンサ素子 4 外部引出しリード線 5 電解液 6 ケース絞り加工部 7 アルミケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−134229(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 9/10

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ゴムコンパウンドにパーフルオロアルキ
    ル鎖を有するアクリル系オリゴマーからなるフッ素系樹
    脂表面改質剤を添加したゴムシートを所望の形状に成形
    加工し、上記フッ素系樹脂表面改質剤の配向を行うこと
    により得られたアルミ電解コンデンサ用封口ゴム。
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