JP3448226B2 - 電気湯沸かし器 - Google Patents

電気湯沸かし器

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JP3448226B2 JP25223798A JP25223798A JP3448226B2 JP 3448226 B2 JP3448226 B2 JP 3448226B2 JP 25223798 A JP25223798 A JP 25223798A JP 25223798 A JP25223798 A JP 25223798A JP 3448226 B2 JP3448226 B2 JP 3448226B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓋体を強く閉じた
時の内容器内圧の過上昇による湯の自然吐出および転倒
時の熱湯流出に対する安全機構を有する電気湯沸かし器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気湯沸かし器においては、内容
器内の湯を外部に注出する注出路を本体側に、内容器内
の水を加熱することにより生じる蒸気を外部に放出する
蒸気通路を蓋体側に設けている。また、電気湯沸かし器
は使用中あるいは定置中に不用意な引っ掛かり等によっ
て器体が転倒することがあり、転倒すると上記注出路や
蒸気通路を通じて内容器内の湯が外部に流出し周りを濡
らしたり、また、熱湯であるため火傷の危険もあった。
【0003】そこで従来、このような器体の転倒による
内容器内の湯の不意な流出を防止するために、上記注出
路や蒸気通路に転倒時止水弁を設けていたが、このよう
な構造の電気湯沸かし器においては、内容器内に湯があ
る状態で蓋体を勢いよく閉じると、蒸気通路に設けられ
た転倒時止水弁は慣性力により蒸気通路を閉塞した状態
で、蓋体が一気に閉じてしまうことがある。
【0004】この場合、蓋体が閉じる時に周囲の温度の
低い空気が温度の高い内容器内に閉じ込められるため、
その空気が急膨張し内容器の内圧が過度に上昇しその結
果内容器内の湯が注出口から自然吐出し、火傷等の危険
性があり、特に湯温が高い時ほど自然吐出の可能性が高
いものであった。
【0005】上記対策として、実開平6−24633号
公報では、蓋体の閉成時に蓋体が左または右にずれるよ
うにして蓋体が一気に閉じてしまうことを防止したり、
また特開平6−62964号公報では蒸気通路の転倒止
水弁を蓋体の枢支位置近傍に設けて止水弁の慣性力を小
さくして、蒸気通路が閉塞状態になることを防止する方
法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に記
載の蓋体が閉成時にずれる構造のものにおいては、蓋体
の閉成動作の度に手で蓋体の向きを正規の位置に戻しな
がら押し下げる必要があり使い勝手が悪く、また、閉成
動作の途中といえども蓋体がずれる(ねじれる)という
ことは使用者に動作不良の印象を与えかねない。
【0007】一方、蒸気通路の転倒止水弁を蓋体の枢支
位置近傍に設ける構造のものにおいては、その構造や蓋
体閉成条件によっては蒸気通路が閉塞状態になることを
完全に防止することができない。
【0008】また、器体が転倒したときに、その衝撃で
蓋体を閉成状態に維持している係合片が外れたり、転倒
したときに使用者が器体を起こそうとするが慌てている
ので誤って開閉操作レバーに触れてしまい蓋体が開いて
内容器内の熱湯が流出し、火傷の危険性や器体の周りを
水浸しにする可能性があり、特に転倒状態では内容器内
の湯により蓋体が開く方向の水圧を受けているので、ち
ょっとしたきっかけでも蓋体が開き易い状態になってい
る。
【0009】本発明の電気湯沸かし器は、上記のような
課題を解消することを目的として、蓋体を強く閉じよう
とした時には蓋体が閉じないようにし、内容器内の湯の
自然吐出を防ぐことと、器体が倒れても、蓋体が開かな
いようにし内容器内の湯が漏出するのを防ぐことを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電気湯沸かし器
は上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、
内容器と内容器内溶液を外部に注出する注出路とを内蔵
する本体と、本体に枢支され内容器開口部を覆う蓋体と
を備え、該蓋体には蓋体を閉じた時に上記本体に係合す
る係合片と、内容器内で発生する蒸気を外部に排出する
蒸気通路を転倒時に閉じる転倒止水弁とを有し、係合片
の移動により蓋体と本体の係合離脱が行われる電気湯沸
かし器において、上記蓋体を強く閉じようとした時に係
合片の移動を規制する規制手段を設けてなるものであ
り、この構成により蓋体を強く閉じようとした時、係合
片の移動が規制されて蓋体が一気に閉じることがないよ
うにしたものである。
【0011】また、蓋体を閉成動作させたときには上記
係合片の移動スペースに移動しないで、上記蓋体を強く
閉じようとしたときに係合片の移動スペースに移動する
ように、移動体を配設して、上記規制手段を構成したも
のであり、この構成により蓋体を強く閉じようとした
時、移動体により係合片の移動が規制されて蓋体が一気
に閉じることがないようにしたものである。そしてま
た、器体が転倒した時、上記係合片の移動スペースに移
動し、上記 器体が正立状態のときには係合片の移動スペ
ースに移動しないように、移動体 を配設して、上記規制
手段を構成してなるものであり、この構成により器体が
転倒した時には、移動体により係合片の移動が規制され
て蓋体が開くことがな いようにしたものである。
【0012】そして、請求項記載の発明は、内容器と
内容器内溶液を外部に注出する注出路とを内蔵する本体
と、本体に枢支され容器開口部を覆う蓋体とを備え、該
蓋体には蓋体を閉じた時に上記本体に係合する係合片
と、内容器内で発生する蒸気を外部に排出する蒸気通路
を転倒時に閉じる転倒止水弁とを有し、係合片の移動に
より蓋体と本体の係合離脱が行われる電気湯沸かし器に
おいて、器体が転倒した時に、係合片の移動を規制する
規制手段を設けてなるものであり、この構成により器体
が転倒した時には、係合片の移動が規制されて蓋体が開
くことがないようにしたものである。
【0013】そしてまた、器体が転倒した時、上記係合
片の移動スペースに移動し、上記器体が正立状態のとき
には係合片の移動スペースに移動しないように、移動体
を配設して、上記規制手段を構成してなるものであり、
この構成により器体が転倒した時には、移動体により係
合片の移動が規制されて蓋体が開くことがないようにし
たものである。
【0014】さらに、請求項記載の発明は、内容器と
内容器内溶液を外部に注出する注出路とを内蔵する本体
と、本体に枢支され容器開口部を覆う蓋体とを備え、該
蓋体には蓋体を閉じた時に上記本体に係合する係合片
と、容器内で発生する蒸気を外部に排出する蒸気通路を
転倒時に閉じる転倒止水弁とを有し、係合片の移動によ
り蓋体と本体の係合離脱が行われる電気湯沸かし器にお
いて、上記蓋体を強く閉じようとした時、および上記器
体が転倒した時、上記係合片の移動を規制する規制手段
を設けてなるものであり、この構成により、蓋体を強く
閉じようとした時、係合片の移動が規制されて蓋体が一
気に閉じることがなく、また、器体が転倒した時にも係
合片の移動が規制されて蓋体が開くことがないようにし
たものである。
【0015】さらにまた、蓋体を閉成動作させた時、ま
たは上記器体が正立状態の時には上記係合片の移動スペ
ースに移動しないで、上記蓋体を強く閉じようとした
時、または上記器体が転倒した時には上記係合片の移動
スペースに移動するように移動体を配設して、上記規制
手段を構成してなるものであり、この構成により蓋体を
強く閉じようとした時、移動体により係合片の移動が規
制されて蓋体が一気に閉じることがなく、また器体が転
倒した時にも移動体により係合片の移動が規制されて蓋
体が開くことがないようにしたものである。また、器体
の転倒時に上記移動体が移動している係合片の移動スペ
ースから、器体が正立状態にあるときに移動体が位置す
るスペース(移動体載置室)への移動通路は下り勾配で
ある構成にしたものであり、この構成により、転倒時に
移動体は迅速に係合片の移動スペースへ移動でき、また
正立状態では移動体は移動スペースでない所定の位置に
あり、転倒状態では蓋体が開くのを確実に防止し、正立
状態では蓋体の開閉操作が確実に行えるようにしたもの
である
【0016】また、請求項記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2に記載した構成にあって、器体の転倒時に
上記移動体が移動している係合片の移動スペースから、
器体が正立状態にあるときに移動体が位置するスペース
(移動体載置室)への移動通路は下り勾配である構成に
したものであり、この構成により、転倒時に移動体は迅
速に係合片の移動スペースへ移動でき、また正立状態で
は移動体は移動スペースでない所定の位置にあり、転倒
状態では蓋体が開くのを確実に防止し、正立状態では蓋
体の開閉操作が確実に行えるようにしたものである。
【0017】そして、請求項記載の発明は、請求項1
または請求項2または請求項3記載の電気湯沸かし器に
おいて、その移動体の形状は球状である構成にしたもの
であり、この構成により、移動体の移動抵抗が少なくな
り移動スペースへの移動が迅速確実となるようにしたも
のである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気湯沸かし器の
実施の形態を図面を参照しながら説明するが、本説明で
は図3に示すように電気湯沸かし器の吐出口がある方を
「前」、ヒンジのある方を「後」、内容器の中心から見
て電気湯沸かし器の右方向(図3の上方)を「右」、左
方向(図3の下方)を「左」として呼称して説明する。
【0019】(第1の実施の形態)図1は本発明の電気
湯沸かし器の第1の実施の形態を示す概略断面図、図2
は本発明の電気湯沸かし器の第1の実施の形態の蓋体の
閉成動作の途中過程の状態を示す概略断面図、図3は本
発明の電気湯沸かし器の第1の実施の形態を示す平面
図、図4は図1の移動体付近の構造を示す斜視図であ
る。
【0020】図1において、1は本体で、筒状の胴体2
とその上部を覆い水などの液体を収納する内容器3を内
挿する上リング4と、胴体2下部を覆う底カバー5とで
構成されている。上リング4の前部はくちばし部6にな
っており、吐出口7の上方をカバーするように前方に突
出している。また、上リング4の蓋体8に対向する位置
にテーパー面9aを有する断面略三角形の係合部9が形
成されている。
【0021】上記内容器3内の液体を外部に注出するた
めの注出路10は本体1内の前部に設けられ、その始端
は注出ポンプ11を介して内容器3の底部に接続され、
終端は転倒時止水弁12、弁座12aを介して吐出口7
に接続される。注出ポンプ11は電動モーター13によ
り駆動される。14は内容器3外底面に装着された発熱
体で、図示はしていないが温度センサーや温度制御装置
の働きで、内容器3内の水を加熱沸騰させた後、高温度
(約97℃)に保温する。
【0022】8は内容器3上部開口部を覆う蓋体であ
り、上リング4後部に設けたヒンジ部15を中心に回動
自在に取付けられている。蓋体8は上蓋16とその下側
開口を覆う蓋カバー17が嵌着され、さらに蓋カバー1
7の下面を覆うように内蓋18が装着固定されている。
上蓋16上面には左右に長い凹所19を形成し、その後
ろ半分は周壁20となっている。
【0023】21は凹所19に設けられ軸22を中心に
回動する開閉操作レバーで、水平部と垂直部を有する断
面略L型形状をしておりその水平部である操作ツマミ2
3は上蓋16上面に臨み、垂直部である開閉片24は係
合片25に設けた係合リブ26と互いに押圧可能なよう
に構成されている。蓋体8を開く時、操作ツマミ23の
下面に指がかかるように凹所19の周壁20と操作ツマ
ミ23間は指が入る隙間を有する。
【0024】係合片25は前後方向にスライド自在に設
けられ、その前部先端部は断面三角形のテーパー面25
aを有し、該テーパー面25aがそれと対向する蓋カバ
ー17の垂直部分に設けた貫通穴29より突出するよう
に、係合バネ27により前方に付勢されており、蓋体8
の閉成状態では上リング4の係合部9の下面と重なり合
うように嵌合している。
【0025】なお、係合片25は前後方向に所定のスラ
イド距離となるよう図示はしていないが、蓋カバー17
と係合片25間にリブ等による適当な規制片を設けてい
る。また、係合バネ27により係合リブ26を通じ開閉
操作レバー21には図1において常に時計方向の回転力
が加えられており、蓋体8の閉成状態において開閉操作
レバー21が所定の位置で安定するように、凹所19底
部から上方に伸びるストップリブ28を設けている。
【0026】蓋体8を開閉するには係合片25が後方へ
移動できることが必要であり、その移動できる空間範囲
を「移動スペース」と定義する。また、図1に示すよう
に器体が正立状態で蓋体8の閉じている状態を「初期の
状態」と呼ぶことにする。
【0027】30は移動体収納室で移動体載置室31と
移動体移動室32とで構成している。移動体移動室32
は係合片25後方の移動スペースの側面を囲むように蓋
カバー17に設けたコの字状のリブ33と、移動スペー
スの上方に上蓋16の凹所19から下方に突設した規制
リブ34と係合片25後面により形成されている。つま
り、移動体移動室32と係合片25の移動スペースとは
共用スペースとなっている。
【0028】上記移動体載置室31は移動体移動室32
の下方にあり、蓋カバー17に凹部35を設けて移動体
載置室31を形成している。移動体収納室30には移動
体載置室31と、その上方の移動体移動室32間を自由
に移動できる移動体36が収納されており、蓋体8の初
期の状態の時には移動体36はその自重により移動体載
置室31にある。
【0029】上記移動体載置室31は移動スペースとの
共用スペースを有していないので係合片25の動きが規
制されることはないので、蓋体8の開閉は可能な状態に
ある。移動体36が移動スペースでもある移動体移動室
32にあるときは、係合片25はその動きが規制される
ことにより蓋体8の開成および閉成操作ができなくな
る。
【0030】上記内蓋18の周縁部には断面U字の円環
状でシリコンゴム製のパッキン37が装着されており、
内蓋18と蓋カバー17間はネジ等の固定手段により空
間をもってかつ水密に固定されている。この空間は蒸気
通路38となり、一方は内蓋18に設けた小穴39を通
じて内容器3内部と連通し、他方は内蓋18と蓋カバー
17とで形成した弁収容室40を通じて上蓋16に設け
た蒸気排出孔41より外部に連通している。
【0031】弁収容室40には転倒時止水弁42が上下
可動自在に収納され、その上方には蒸気排出孔41に通
じる弁座42aを設け通常は弁座42aを開成し、器体
が転倒したときには弁座42aを閉じるように構成して
いる。また、蓋体8の閉成状態では、内容器3の上部開
口フランジ部にパッキン37が密着し内容器3と内蓋1
8間は水密になる。
【0032】次に本発明の電気湯沸かし器の第1の実施
の形態の動作について説明する。
【0033】上記構成の電気湯沸かし器において、図1
の初期の状態から蓋体8を開いて内容器3内に水を入れ
るために先ず、開閉操作レバー21の操作ツマミ23の
下面に指をかけて上方へ引き上げるように軸22を中心
に回転させると、操作ツマミ23と一体の開閉片24も
軸22を中心反時計方向に回転し、それに追従して係合
リブ26が係合バネ27のバネ力に抗して後方に押さ
れ、従い係合片25が後方に移動し係合片25の先端部
が上リング4に設けられた係合部9下面の嵌合部から外
れ蓋体8を開くことができる。蓋体8は90度強開いた
ところで保持でき、この時操作ツマミ23から手を放す
と係合バネ27のバネ力により係合片25や開閉操作ツ
マミ23は元の位置に戻る。
【0034】ここで、内容器3に水を入れ蓋体8を閉じ
るが、通常の使用形態では、図2に示すような位置つま
り係合部9と係合片25各々に設けたテーパー面9a、
25aに先ず接触する位置で一旦止め(図2の状態を蓋
体閉成作動前の状態と呼ぶことにする。)、ここで蓋体
8の前方上部を指先で下向きに少し強く押し込むと、そ
の下向きの力はテーパー面9a、25aの作用により係
合片25を後方に移動させる力になり、その結果係合片
25が係合バネ27のバネ力に抗して後退し、係合部9
のテーパー面9aの山を乗り越えたところで係合バネ2
7のバネ力により係合片25が前進することにより係合
部9下面と嵌合し、蓋体8を完全に閉じることができ
る。(上記蓋体8の開閉時には移動体36は移動体載置
室31にあり係合片25の動きが規制されないので、蓋
体8の開閉は自由である。)この後、電源を投入する
と、内容器3内の水は発熱体14により加熱沸騰され、
高温で保温される。加熱中の蒸気は、内蓋18の小穴3
9から、蒸気通路38、弁収容室40および弁座42a
を通じ上蓋16の蒸気孔から放出される。出湯する時
は、上リング4のくちばし部6上部に設けた出湯スイッ
チ(図示せず)を押すと電動モーター13が回転するこ
とにより注出ポンプ11が駆動し内容器3内の湯が注出
路10を経て吐出口7から出湯される。
【0035】万一器体が転倒した時には、内容器3内の
湯が注出路10および蒸気通路38を通って外部に漏出
しようとするが、注出路10および蒸気通路38途中に
設けた転倒時止水弁12、42が弁座12a、42aの
方へ移動し水圧でその位置に保持され、注出路10およ
び蒸気通路38を塞ぎ湯の漏出を防ぐ。器体を起こせば
(正立状態にすれば)転倒時止水弁12、42は元の位
置に戻り、通常通り使用できる。
【0036】ここで蓋体8を勢いよく閉じようとした場
合を考えると、係合部9と係合片25各々に設けたテー
パー面9a、25a同志が勢いよくぶつかり、その衝撃
力で係合片25を後方へ押し下げて蓋体8を閉じようと
するが、移動体載置部にある移動体36はその上方の移
動体移動室32に慣性力により移動(矢印A方向)して
おり(弁収容室40の転倒時止水弁42も慣性力により
弁座42aのほうへ移動しており)、即ち係合片25の
移動スペースに移動体36があるため係合片25は後方
へ移動できず蓋体8は閉じずに、図2の状態で一旦静止
する。いわゆる蓋体閉成作動前の状態で動きがとまる。
【0037】この状態では内容器3上部開口部と蓋体8
のパッキン37との間には空隙があり、周囲の温度の低
い空気が内容器3内に瞬時に閉じ込められることがない
ので内容器3内の湯の自然吐出を防ぐことができる。ま
た蓋体8が一旦静止した状態(蓋体閉成作動前の状態)
においては、移動体36は自重で元の移動体載置室31
に戻っている(転倒時止水弁42も元の位置に戻ってい
る)ので蓋体8を上から押し込むことにより蓋体8を完
全に閉じることができる。
【0038】(第2の実施の形態)図5、図7および図
6、図8はそれぞれ本発明の電気湯沸かし器の移動体3
6付近の構造を示す斜視図および断面図であり、第1の
実施の形態とは係合片25や移動体収納室30周辺のみ
異なっており、その部分以外の説明は省略するとともに
同一部分には同一符号を付して説明する。
【0039】また、図7および図8の係合片25は図5
および図6の係合片25より左右方向の幅が広い場合の
実施の形態を示したもので、その動作作用については全
く同じであり同一部分には同一符号をつけ詳細な説明は
省略する。
【0040】図5乃至図8において、33は蓋カバー1
7から上方へ突設して設けたコの字状のリブで、係合片
25後方の移動スペースを含むように形成されている。
34は上蓋16の凹所19から下方に突設させ、移動ス
ペースの上方に臨ませた規制リブである。上記規制リブ
34とコの字状のリブ33と蓋カバー17と係合片25
後面で囲まれる空間が移動体収納室30となり、この収
納室の略上半分が移動体移動室32で係合片25の移動
スペースにもなっている。移動体収納室30の略下半分
が移動体載置室31である。
【0041】上記移動体収納室30に収納された移動体
36が、移動体載置室31とその上方の移動体移動室3
2間を自由に移動でき、蓋体8の初期の状態において
は、移動体36がその自重により移動体載置室31にあ
り、且つその時には蓋体8の開閉操作が可能なように移
動体36が係合片25の移動を妨げないようにするため
に、即ち移動体載置室31が移動スペースとならないよ
うに、係合片25の後方下部にあって移動体載置室31
に対向する部分にへこみ部50を設けるとともに該へこ
み部50内に移動体36が移動しないようにリブ状のス
トッパー51を設けている。
【0042】動作については、基本的には第1の実施の
形態と同じである。つまり、蓋体8を勢いよく閉じよう
とした場合、係合部9と係合片25各々に設けたテーパ
ー面9a、25a同志が勢いよくぶつかり、その衝撃力
で係合片25を後方へ押し下げて蓋体8を閉じようとす
るが、移動体載置部にある移動体36はその上方の移動
体移動室32に慣性力により移動(矢印A方向)してお
り(弁収容室40の転倒時止水弁42も慣性力により弁
座42aのほうへ移動しており)、即ち、係合片25の
移動スペースに移動体36があるため係合片25は後方
へ移動できず蓋体8は閉じずに、図2の状態で一旦静止
する。
【0043】いわゆる、蓋体閉成作動前の状態で動きが
とまる。この状態では内容器3上部開口部と蓋体8のパ
ッキン37との間には空隙があり、周囲の温度の低い空
気が内容器3内に瞬時に閉じ込められることがないので
内容器3内の湯の自然吐出を防ぐことができる。
【0044】また、この蓋体8が一旦静止した状態(蓋
体閉成作動前の状態)においては、移動体36は自重で
元の移動体載置室31に戻っている(転倒時止水弁42
も元の位置に戻っている)ので蓋体8を上から押し込む
ことにより蓋体8を完全に閉じることができる。なお通
常の蓋体8の開閉操作では、移動体36は常に係合片2
5の移動スペースではない移動体載置室31に位置して
いるので、蓋体8の開閉操作は可能である。
【0045】(第3の実施の形態)図9および図10、
図11は本発明の電気湯沸かし器の第3の実施の形態の
移動体36付近の構造を示す斜視図および断面図であ
り、第1の実施の形態とは、係合片25や移動体収納室
30周辺のみが異なっており、そのため、その部分以外
の説明は省略するとともに同一部分には同一符号を付し
て説明する。
【0046】図9乃至図11において、33は蓋カバー
17から上方へ突設して設けたコの字状のリブで、係合
片25後方の移動スペースを含むように形成されてい
る。34は上蓋16の凹所19から下方に突設させ、移
動スペースの上方に臨ませた規制リブである。上記規制
リブ34とコの字状のリブ33と蓋カバー17と係合片
25後面で囲まれる左右に細長い空間が移動体収納室3
0となる。
【0047】この移動体収納室30は、中央部の移動体
載置室31とその両側の移動体移動室32とで構成され
ている。移動体36が移動体載置室31にあるとき、係
合片25が移動体36に当たらないように即ち移動体載
置室31が移動スペースとならないように、係合片25
の後部の移動体載置室31に対向する部分にへこみ部6
0を設け、また、該へこみ部60内に移動体36が移動
しないようにリブ状のストッパー61を蓋カバー17に
設けている。
【0048】この構成により移動体収納室30内の移動
体36は移動体載置室31と移動体移動室32間を自由
に移動することができる。移動体移動室32は移動スペ
ースと共用しているので、移動体36が移動体移動室3
2にあるときは係合片25の移動が規制されるため、蓋
体8の開成または閉成操作はできない。また、移動体移
動室32から移動体載置室31までの移動体36の移動
通路62は下り勾配になっている。
【0049】動作としては、蓋体8の初期の状態では移
動体収納室30内の移動体36はその移動通路62が移
動体収納室30に向かって下り勾配のため常に移動体載
置室31に位置している。この位置にあるときは、係合
片25の移動が規制されていないので蓋体8の開成操作
は可能な状態にある。
【0050】蓋体8を閉じる時も、図2の蓋体閉成作動
前の状態においては移動体36は移動体載置室31に位
置しており、係合片25の移動が規制されていないので
蓋体8の閉成操作は可能である。つまり通常は移動体3
6の存在に関係なく蓋体8の開閉操作を自由に行うこと
ができる。
【0051】ここで器体が転倒した時を考えると、仮に
今右側に転倒したとする。この場合には、移動体載置室
31にあった移動体36が移動通路に沿って右方向(矢
印B方向)の移動体移動室32に移動している。この状
態のときは係合片25の移動スペースでもある移動体移
動室32に移動体36があるため、係合片25の移動が
規制されるため、蓋体8は開かない。
【0052】器体が左側に横転したときは上記と逆に移
動体36が移動通路62に沿って左方向(矢印C方向)
に移動し、上述したのと同様の原理で蓋体8は開くこと
ができない。器体が転倒しているときはこの状態が維持
され、器体を正立状態に戻せば移動体36が移動体移動
室32から移動通路62に沿って移動体載置室31に戻
り、蓋体8の開閉が可能な状態となる。つまり器体が転
倒した時の衝撃や、転倒した時にうっかり操作ツマミ2
3に触れても蓋体8が開くことはない。
【0053】(第4の実施の形態)図12および図1
3、図14は本発明の電気湯沸かし器の第4の実施の形
態の移動体36付近の構造を示す斜視図および断面図で
あり、第1の実施の形態とは係合片25や移動体収納室
30周辺のみ異なっており、その部分以外の説明は省略
するとともに同一部分には同一符号を付して説明する。
【0054】図12乃至図14において、33は蓋カバ
ー17から上方へ突設して設けたコの字状のリブで、係
合片25後方の移動スペースを含むように形成されてい
る。34は上蓋16の凹所19から下方に突設させ、移
動スペースの上方に臨ませた規制リブである。上記規制
リブ34とコの字状のリブ33と蓋カバー17と係合片
25後面で囲まれる左右に細長い空間が移動体収納室3
0となる。
【0055】この移動体収納室30は、移動体移動室3
2と移動体載置室31からなり移動体載置室31は移動
体収納室30の中央下部に位置する。移動体36が移動
体載置室31にあるとき、係合片25が移動体36に当
たらないように即ち移動体載置室31が移動スペースと
ならないように、係合片25の後方下部にあって移動体
載置室31に対向する部分にへこみ部70を設るととも
に該へこみ部70に移動体36が移動しないようにリブ
状のストッパー71を蓋カバー17に設けている。
【0056】この構成により移動体収納室30内の移動
体36は、移動体載置室31と移動体載置室31の上部
および左右方向の移動体移動室32間を自由に移動する
ことができる。移動体移動室32は係合片25の移動ス
ペースでもあるので、移動体36が移動体移動室32に
あるときは係合片25の動きが規制されるため、蓋体8
の開成または閉成操作はできない。
【0057】移動体載置室31は係合片25の移動スペ
ースではないので移動体36が移動体載置室31にある
時は、係合片25の移動が規制されることがないので蓋
体8の開閉操作は自由である。また、移動体収納室30
左右方向から移動体載置室31に向かう移動体36の移
動通路72は下り勾配となっており、そのため器体の正
立状態では移動体36は常に移動体載置室31にある。
【0058】動作としては通常の使用状態である図1の
初期の状態では、移動体36は常に移動体載置室31に
あるため係合片25の移動が規制されることがないの
で、蓋体8の開閉成動作には何ら問題がない。ここで、
蓋体8を強く閉じようとした時には、移動体載置室31
の移動体36は慣性力により上方の係合片25の移動ス
ペースでもある移動体移動室32(矢印A方向)に移動
したまま閉じられようとするので、第1の実施の形態で
説明したのと同じ理由で係合片25はその移動を規制さ
れ図2の蓋体閉成作動前の状態で静止し、蓋体8は閉成
されない。
【0059】従って急激な密閉による内容器3内の湯の
自然吐出を防ぐことができる。また、この蓋体閉成作動
前の静止状態になると移動体36は慣性力がなくなって
おり、その下方に位置する移動体載置室31に戻るの
で、蓋体8の前部を指先で押すことにより蓋体8の閉成
が可能となる。
【0060】器体が転倒した時には、仮に今右側に転倒
したとする。この場合には、移動体載置室31にあった
移動体36が移動通路72に沿って右方向(矢印B方
向)の移動体移動室32に移動する。この状態のときは
係合片25の移動スペースでもある移動体移動室32に
移動体36があるため、係合片25の移動が規制される
ため、蓋体8が開くことはない。
【0061】器体が左側に転倒したときは、上記とは逆
に移動体36が左方向(矢印C方向)に移動し、上述し
たのと同様の原理で蓋体8が開くことはない。器体が転
倒しているときはこの状態が維持され、器体を正立状態
に戻せば移動体36は移動体移動室32から移動体載置
室31に戻り、蓋体8の開閉が可能な状態となる。つま
り、転倒した時に、その衝撃で蓋体8が開いたり、うっ
かり操作ツマミ23に触れても蓋体8が開くことはな
い。
【0062】なお、移動体36の形状を球状にすること
により、移動体36が移動通路72を移動する移動抵抗
が少なくなり、蓋体8を勢いよく閉じようとした時や器
体が転倒した時に移動体36の移動体移動室32への移
動が迅速になり、また、正立状態にした時に元の移動体
載置室31に移動するのもスムースになる。
【0063】更に移動体36の材質は移動時の空気抵抗
を受けにくくするため、また、耐錆性を考慮してステン
レス鋼球にすることがより望ましい。なお、移動体36
の形状材質については本発明の実施の形態すべてについ
て共通的な内容である。
【0064】(第5の実施の形態)図14および図1
5、図16は本発明の第5の実施の形態の電気湯沸かし
器の移動体36付近の構造を示す斜視図および断面図で
あり、第4の実施の形態とは係合片25や移動体収納室
30周辺のみ異なっており、その部分以外の説明は省略
するとともに同一部分には同一符号を付して説明する。
【0065】図14および図15、図16において、3
3は蓋カバー17から上方へ突設して設けたコの字状の
リブで、係合片25後方の移動スペースを含むように形
成されている。34は上蓋16の凹所19から下方に突
設させ、移動スペースの上方に臨ませた規制リブであ
る。上記規制リブ34とコの字状のリブ33と係合片2
5後面で囲まれる左右に細長い空間で移動体移動室32
を構成する。
【0066】この移動体移動室32の下面に対向する蓋
カバー17部にへこみ部80を設け移動体載置室31を
形成する。移動体収納室30は、上記移動体載置室31
と移動体移動室32で構成され、移動体収納室30に収
納された移動体36は移動体移動室32と移動体載置室
31間を自由に移動できる。
【0067】移動体移動室32は係合片25の移動スペ
ースでもあるので、移動体36が移動体移動室32にあ
るときは係合片25の移動が規制されるため、蓋体8の
開成または閉成操作はできない。移動体載置室31は係
合片25の移動スペースではないので移動体36が移動
体載置室31にある時は、係合片25の移動が規制され
ることがないので蓋体8の開閉操作は自由である。ま
た、移動体収納室30左右方向から移動体載置室31に
向かう移動体36の移動通路82は下り勾配となってお
り、そのため器体の正立状態では移動体36は常に移動
体載置室31にある。
【0068】動作作用については第4の実施の形態と基
本的には同一であり、説明は省略する。
【0069】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施の形態に示
す外、種々の構成を採用することができる。例えば、蓋
カバーから上方へ突設するコの字状リブは別部品で代用
することも可能であり、また規制リブについては移動体
が上方へ飛び出るのを防ぎ、且つ係合片の移動の邪魔に
ならなければよいわけで係合片と一体的に設けてもよ
い。要は通常の使用状態の時には、移動体が移動体載置
室にあり蓋体の開閉が自由にでき、蓋体を強く閉じよう
とした時や器体が転倒した時には、移動体が移動体移動
室に移動し係合片の移動を規制する構成にすればよい。
【0070】また、係合片において、その幅が小さいと
蓋体と本体の係合力が弱くなり蓋体がグラグラしやすく
なり、また、蓋体と本体との隙間も大きくなるため、図
7および図8に示すように係合片の前部を二股状にした
り係合片の幅を増やしたりして係合部分の幅を増やすこ
とがあり、この場合移動体による係合片の規制をより確
実にするために移動体を係合片の幅方向に複数個用いる
ことも有効である。
【0071】更にまた、本実施の形態では開閉操作ツマ
ミは係合片と別部品としているが、これを係合片と一体
的にすることも可能であり、この場合、当然ながら係合
片の開閉操作ツマミに該当する部分の移動を規制するこ
とにより本発明の目的を達成することができる。
【0072】なお、電気湯沸かし器の出湯方式には本実
施例のような電動ポンプ式以外の例えば手動のエアーポ
ンプ式などがあるが、本発明はそれらにも適用できるこ
とは勿論のことである。
【0073】
【発明の効果】本発明の電気湯沸かし器は上記のような
構成であるから、電気湯沸かし器の蓋体を強く閉じよう
とした時は、規制手段が係合片の移動を規制し蓋体が閉
じないので、内容器内の内圧が一気に上昇して内容器内
の湯が注出路から自然に吐出することがなく、火傷の恐
れや器体の周りのテーブル、畳、絨毯等を水びたしにす
る恐れがなくなる。
【0074】また、発明は、規制手段は移動体なる部
品を1個追加するだけの簡単な構成で上述した効果を得
ることができるのでコスト的に有利である。
【0075】そして、発明は、電気湯沸かし器の器体
が転倒した時には、蓋体が開かないように規制手段が係
合片の移動を規制しているので、蓋体が開き内容器内の
湯の流出による火傷の恐れや器体の周りのテーブル、
畳、絨毯等を水びたしにする恐れがなくなる。また、転
倒中に開閉操作レバーに触れても蓋体が開いてしまうよ
うなことはない。
【0076】そしてまた、発明は、規制手段は移動体
なる部品を1個追加するだけの簡単な構成でコスト的に
有利となる。
【0077】
【0078】さらにまた、発明は、規制手段が移動体
なる部品を1個追加するだけの簡単な構成で、上述した
効果を得ることができるのでコスト的に有利となる。
【0079】また、発明は、移動通路が移動体載置室
に向かって下り勾配になっているので、正立状態のとき
には移動体が移動体載置室に確実に位置するので、蓋体
の開閉は誤動作なく確実に行われる。しかも、器体が転
倒した時には、係合片の移動スペースである移動体移動
室へ移動通路をガイドとして移動体が確実に移動するの
で係合片の移動が規制されて、蓋体が開くことを確実に
防止することができる。
【0080】そして、発明は、移動体の転がり抵抗、
移動抵抗を小さくしたので、移動体の移動体移動室への
移動、若しくは移動体移動室への復帰の動作がスムース
になり、係合片の動きの規制とその解除が誤動作なく迅
速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気湯沸かし器の第1の実施の形態を
示す概略断面図である。
【図2】図1の電気湯沸かし器の蓋体の閉成動作の途中
過程の状態を示す概略断面図である。
【図3】本発明の電気湯沸かし器の第1の実施の形態を
示す平面図である。
【図4】図1の電気湯沸かし器の移動体付近の構造を示
す斜視図である。
【図5】本発明の電気湯沸かし器の第2の実施の形態の
移動体付近の構造を示す斜視図である。
【図6】図5のP−P線の断面図である。
【図7】本発明の電気湯沸かし器の第2の実施の形態の
他の実施の形態の移動体付近の構造を示す斜視図であ
る。
【図8】図7のQ−Q線の断面図である。
【図9】本発明の電気湯沸かし器の第3の実施の形態の
移動体付近の構造を示す斜視図である。
【図10】図9のR−R線の断面図である。
【図11】図9のS−S線の断面図である。
【図12】本発明の電気湯沸かし器の第4の実施の形態
の移動体付近の構造を示す斜視図である。
【図13】図12のV−V線の断面図である。
【図14】本発明の電気湯沸かし器の第5の実施の形態
の移動体付近の構造を示す斜視図である。
【図15】図14のT−T線の断面図である。
【図16】図14のU−U線の断面図である。
【符号の説明】
3 内容器 7 吐出口 8 蓋体 9 係合部 16 上蓋 17 蓋カバー 25 係合片 30 移動体収納室 31 移動体載置室 32 移動体移動室 33 コの字状のリブ 34 規制リブ 36 移動体 38 蒸気通路 12、42 転倒時止水弁

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容器と内容器内溶液を外部に注出する
    注出路とを内蔵する本体と、本体に枢支され内容器開口
    部を覆う蓋体とを備え、該蓋体には蓋体を閉じた時に上
    記本体に係合する係合片と、内容器内で発生する蒸気を
    外部に排出する蒸気通路を転倒時に閉じる転倒止水弁と
    を有し、係合片の移動により蓋体と本体の係合離脱が行
    われる電気湯沸かし器において、 上記蓋体を強く閉じようとした時に係合片の移動を規制
    する規制手段を設け、 上記蓋体を閉成動作させた時には上記係合片の移動スペ
    ースに移動しないで、上記蓋体を強く閉じようとした時
    には係合片の移動スペースに移動し、上記器体が転倒し
    た時には上記係合片の移動スペースに移動し、上記器体
    が正立状態のときには係合片の移動スペースに移動しな
    いように、移動体を配設して、上記規制手段を構成した
    ことを特徴とする電気湯沸かし器。
  2. 【請求項2】 内容器と内容器内溶液を外部に注出する
    注出路とを内蔵する本体と、本体に枢支され内容器開口
    部を覆う蓋体とを備え、該蓋体には蓋体を閉じた時に上
    記本体に係合する係合片と、内容器内で発生する蒸気を
    外部に排出する蒸気通路を転倒時に閉じる転倒止水弁と
    を有し、係合片の移動により蓋体と本体の係合離脱が行
    われる電気湯沸かし器において、 器体が転倒した時に、係合片の移動を規制する規制手段
    を設け、 上記器体が転倒した時に、上記係合片の移動スペースに
    移動し、上記器体が正立状態のときには係合片の移動ス
    ペースに移動しないように、移動体を配設して、上記規
    制手段を構成したことを特徴とする電気湯沸かし器。
  3. 【請求項3】 内容器と内容器内溶液を外部に注出する
    注出路とを内蔵する本体と、本体に枢支され内容器開口
    部を覆う蓋体とを備え、該蓋体には蓋体を閉じた時に上
    記本体に係合する係合片と、内容器内で発生する蒸気を
    外部に排出する蒸気通路を転倒時に閉じる転倒止水弁と
    を有し、係合片の移動により蓋体と本体の係合離脱が行
    われる電気湯沸かし器において、 上記蓋体を強く閉じようとした時および上記器体が転倒
    した時、上記係合片の移動を規制する規制手段を設け、 上記蓋体を閉成動作させた時、または上記器体が正立状
    態の時には上記係合片の移動スペースに移動しないで、
    上記蓋体を強く閉じようとした時、または上記器体が転
    倒した時に、上記係合片の移動スペースに移動するよう
    に移動体を配設し上記規制手段を構成し、 上記器体の転倒時に上記移動体が移動している係合片の
    移動スペースから、器体が正立状態にあるときに移動体
    が位置するスペース(移動体載置室)への移動通路は下
    り勾配であることを特徴とする電気湯沸かし器。
  4. 【請求項4】 上記器体の転倒時に上記移動体が移動し
    ている係合片の移動スペースから、器体が正立状態にあ
    るときに移動体が位置するスペース(移動体載置室)へ
    の移動通路は下り勾配であることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の電気湯沸かし器。
  5. 【請求項5】 記移動体の形状は球状であることを特
    徴とする請求項1または請求項2または請求項3記載
    電気湯沸かし器。
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