JP3395713B2 - 貯湯容器 - Google Patents

貯湯容器

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JP3395713B2
JP3395713B2 JP14884999A JP14884999A JP3395713B2 JP 3395713 B2 JP3395713 B2 JP 3395713B2 JP 14884999 A JP14884999 A JP 14884999A JP 14884999 A JP14884999 A JP 14884999A JP 3395713 B2 JP3395713 B2 JP 3395713B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液体を収容して蓋を
した状態で湯沸しや保温をして貯湯し、この貯湯されて
いる内容液をポンプにより導出路を通じ外部に吐出する
ようにした貯湯容器に関し、例えば家庭用の電気ポット
に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】家庭用の電気ポットでは、電動ポンプに
よる自動吐出、保温温度の選択、就寝中や外出中の省エ
ネ保温、タイマの設定による湯沸しや保温、電気的な液
量の検出および表示、その他各種の使用モードの設定な
ど、電気制御を活かした多機能化が図られ使用に便利に
なっている。
【0003】一方、電気ポットは電源のないところでは
その便利さを一挙に失う。湯沸し、あるいは保温して貯
湯している内容液を電源のないところに一時移動して使
用しようとしても、貯湯されている内容液は吐出できな
い。
【0004】本出願人は、電気ポットに一次電池や二次
電池を第2電源として併用し、商用電源のないところで
は、その第2電源により電動ポンプを働かせて内容液を
吐出し使用できるようにすることを先に提案している。
【0005】また、特開平08−117102号公報
は、電気ポットに電動ポンプと手動ポンプを併用し、電
源のないところでは手動ポンプを操作して貯湯されてい
る内容液を吐出し使用できるようにする技術を開示して
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に開
示の従来技術は、電動ポンプと手動ポンプとを使い分け
るのに、双方の操作部を器体の蓋に設けている。器体の
蓋には通常、それら操作部のほか、内容器内の蒸気を外
部に逃がす蒸気出口、蓋を開き操作する開き操作部材、
および手動ポンプの押圧操作を禁止したり、この禁止を
解いたりするロック部材などが設けられる。
【0007】電動ポンプの操作部を電気制御に無関係な
蓋に設けるのは、蓋での電気制御に無関係な手動ポンプ
の操作と、電気制御が関係する電動ポンプとの異質な操
作が混在することになり、日常直感的になされることが
多い吐出操作に戸惑いや混乱が生じやすい。このため、
操作しにくく使いにくいものとなる。同時に、電気制御
に無関係な蓋にある、電気制御に関係する電動ポンプの
操作部を、電気制御部を有した器体の側と電気的に関連
させるために、機械的または電気的な特別な連動構造が
必要となるため、構造が複雑で高価なものになる。しか
も、蒸気通路を持ち、また開閉される蓋に電気的な要素
を設けるのに問題があるので、上記連動構造を機械的な
ものになる。
【0008】本発明の目的は、簡単で安価な操作構造に
より、電動ポンプと手動ポンプとが容易に使い分けられ
る貯湯容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の貯湯容器は、器体に収容した内容器に液
体を入れて器体の蓋を閉じた状態で湯沸しや保温をして
貯湯し、この貯湯されている内容液をポンプにより外部
に吐出するようにしたものにおいて、蓋に設けられて内
容器内で発生する蒸気を蒸気出口から外部に逃がす蒸気
通路と、内容器に接続されて内容液を外部に導く1つの
導出路と、この1つの導出路に設けられて内容液を前記
導出路を通じ吐出する電動ポンプと、前記蓋に設けられ
吐出口が蒸気通路との通路切り替え弁を介し内容器内
に通じ内容液を加圧し前記電動ポンプが設けられた1つ
の導出路を通じて押し出し吐出する手動ベローズポンプ
とを設け、手動ベローズポンプの押圧操作部は蓋に設
け、電動ポンプを働かせる操作部器体の前記蓋まわり
に位置する肩部の操作パネルに他の操作部とともに設
け、蓋の開き操作レバーを前記蒸気出口を避けた位置で
操作パネルと前記押圧操作部との間に設けたことを1つ
の特徴としている。
【0010】このような構成では、内容器内で発生する
蒸気を蓋にある蒸気通路によってその蒸気出口から外部
に逃がして異常な圧力上昇や、内容液の押し出しなどを
防止するのに併せ、電動ポンプの操作部は、電気制御が
関係した器体の肩部の操作パネルに他の電気制御に関連
した操作部とともに位置していることによって電動操作
であることが直感され、手動ベローズポンプの押圧操作
部は、電気制御と無関係で手操作される領域である蓋に
位置していることによって手動操作であることが直感さ
れるので、電動ポンプと手動ベローズポンプとを、手動
と電動とがあることによる戸惑いや操作の混乱なく容易
に使い分けて、内容液の導出路を通じた吐出ができる。
同時に、手動操作される蓋の側に電気制御側の操作部が
ないために、蓋の側から器体の側に電気制御のための連
動機構を設ける必要がなく構造が簡単で安価なものとな
る。蓋を開き操作する開き操作レバーが操作パネルと押
圧操作部との間に位置していることにより、操作パネ
ル、開き操作レバー、押圧操作部が一方向にひとまとま
りに並ぶので、各操作部が広域に拡散配置されて操作に
不便をきたさないし、蒸気出口を避ける位置にあるので
操作に際し手が蒸気にさらされることがない。1つの導
出路に設けられた電動ポンプおよび蓋に設けられて吐出
口が蒸気通路との通路切り替え弁を介し内容器内に通じ
手動ベローズポンプは、前記電動ポンプが設けられた
1つの導出路を共用して内容液を吐出するもので、通路
構造も簡単で安価なものになる。
【0011】また、本発明の貯湯容器は、器体に収容し
た内容器に液体を入れて器体の蓋を閉じた状態で湯沸し
や保温をして貯湯し、この貯湯されている内容液をポン
プにより外部に吐出するようにしたものにおいて、蓋に
設けられて内容器内で発生する蒸気を蒸気出口から外部
に逃がす蒸気通路と、内容器に接続されて内容液を外部
に導く1つの導出路と、前記内容器または前記導出路に
設けられて内容液を前記導出路を通じ吐出する電動ポン
プと、前記蓋に設けられて吐出口が蒸気通路との通路切
り替え弁を介し内容器内に通じ内容液を加圧し前記電動
ポンプが設けられた1つの導出路を通じて吐出する手動
ベローズポンプとを設け、手動ベローズポンプの押圧操
作部は蓋に設け、電動ポンプを働かせる操作部を器体の
前記蓋まわりに位置する肩部の操作パネルに他の操作部
とともに設け、蓋の開き操作レバーを前記蒸気出口を避
けた位置で操作パネルと前記押圧操作部との間に設け、
手動ベローズポンプは内容器の中心線に対し操作パネル
と反対側となる後部寄りに設けたことを別の特徴として
いる。
【0012】このような構成では、内容器内で発生する
蒸気を蓋にある蒸気通路によってその蒸気出口から外部
に逃がして異常な圧力上昇や、内容液の押し出しなどを
防止するのに併せ、電動ポンプの操作部は、電気制御が
関係した器体の肩部の操作パネルに他の電気制御に関連
した操作部とともに位置していることによって電動操作
であることが直感され、内容器の中心線に対し後部寄り
に位置する手動ベローズポンプの押圧操作部は、電気制
御と無関係で手操作される領域である蓋に位置している
ことによって手動操作であることが直感されるので、電
動ポンプと手動ベローズポンプとを、手動と電動とがあ
ることによる戸惑いや操作の混乱なく容易に使い分け
て、内容液の導出路を通じた吐出ができる。同時に、手
動操作される蓋の側に電気制御側の操作部がないため
に、蓋の側から器体の側に電気制御のための連動機構を
設ける必要がなく構造が簡単で安価なものとなる。蓋を
開き操作する開き操作レバーが操作パネルと押圧操作部
との間に位置していることにより、操作パネル、開き操
作レバー、押圧操作部が一方向にひとまとまりに並ぶの
で、各操作部が広域に拡散配置されて操作に不便をきた
さないし、蒸気出口を避ける位置にあるので操作に際し
手が蒸気にさらされることがない。1つの導出路に設け
られた電動ポンプおよび蓋に設けられて吐出口が蒸気通
路との通路切り替え弁を介し内容器内に通じる手動ベロ
ーズポンプは、前記電動ポンプが設けられた1つの導出
路を共用して内容液を吐出するもので、通路構造も簡単
で安価なものになる。
【0013】本発明のそれ以上の目的および特徴は、以
下の詳細な説明および図面によって明らかになる。本発
明の各特徴は可能な限りにおいて、それ単独で、あるい
は種々な組合せで複合して用いることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の幾つかの実施の形
態についてその実施例とともに図1〜図22を参照しな
がら説明し、本発明の理解に供する。
【0015】(本実施の形態1) 本実施の形態1は図1に示すように、内容液をヒータ4
で加熱して貯湯し、この貯湯されている内容液を電動ポ
ンプ14および手動ベローズポンプ114を選択使用し
て1つの導出路5を通じ外部に吐出し利用できるように
する電気ポットの場合の一例である。しかし、本発明は
これに限られることはなく、種々な貯湯をしてこの貯湯
している内容液を各種の使用に供する貯湯容器一般に適
用することができる。場合によって、導出路5は2系統
設けて電動ポンプと手動ベローズポンプとで使い分ける
ようにすることもできる。
【0016】本実施の形態1の電気ポットは、器体13
に収容した内容器3と、内容器3内の内容液を加熱する
ヒータ4と、内容液を外部に案内する導出路5と、この
導出路5を通じて内容液を吐出させる電動ポンプ14
と、内容器3の開口7を閉じる蓋8と、この蓋8の内部
を通じて内容器3内で発生する蒸気を外部に放出する蒸
気通路9と、蓋8の内部に設けられて、内容器3内の内
溶液を加圧し導出路5に押し出して吐出する手動ベロー
ズポンプ114と、導出路5および蒸気通路9に個別に
設けられて、器体13が横転したとき導出路5および蒸
気通路9を閉じて内容液が外部に流出しないようにする
止水弁38、23とを備えている。導出路5の止水弁に
は器体13が前傾したときに導出路5を閉じない溶液が
流出しないようにする止水弁38aも設けられている。
【0017】内容器3は図1に示す実施例のように合成
樹脂製の外装ケース12に収容されて電気貯湯容器の器
体13を構成している。しかし、内容器3の胴部が外部
に露出して器体13を構成してもよい。いずれにして
も、内容器3の内容液はヒータ4により外部から加熱さ
れて貯湯され、この貯湯されている内容液は電動ポンプ
14または手動ベローズポンプ114により導出路5を
通じ外部に吐出されて使用される。導出路5の内容器3
の胴部の外側を立ち上がる立上がり部を透明または半透
明のガラスや樹脂などの材料で形成された液量表示パイ
プ5aとして外装ケース12の液量表示窓12aを通じ
外部から視認されるようにしている。
【0018】内容器3はその開口7の外縁に形成した外
鍔3dを器体13の肩部16の上向きの段部上に、この
段部に続く立上がり壁に対向して配置してある。外装ケ
ース12は合成樹脂製で底と胴とが一体に形成されてい
る。しかし、金属製でもよく胴が金属製である場合は、
構造や形状が複雑になりがちな底は合成樹脂製にするの
が好適である。外装ケース12が底、胴とも合成樹脂製
であっても、成形や全体の組み立てなどとの関係から必
要に応じて分割されてもよい。
【0019】器体13の肩部16は外装ケース12の上
端に嵌め合わせた合成樹脂製の肩部材16とし、この肩
部材16が形成する開口18には前記の蓋8が設けら
れ、この開口18を内容器3の開口7とともに開閉する
ようにしてある。この開閉のために蓋8は肩部材16の
後部に設けられた軸受部19に、ヒンジピン22によっ
て着脱できるように枢支されている。蓋8の着脱は、ヒ
ンジピン22を中心にした回動により開閉する動作にお
いて、蓋8が器体13の開口7との嵌まり合い位置から
外れた開き位置でヒンジピン22を、軸受部19に対
し、その内向きのスリットを通じて嵌め入れたり引き出
したりして行える。
【0020】蓋8の内容器3内からの蒸気を外部に逃が
す蒸気通路9は、蓋8の上面に蒸気出口9aが形成さ
れ、下面に内筒3aから蓋8への蒸気入口9bが形成さ
れている。蒸気通路9の途中には、器体13が横転して
内容液が進入してきた場合にそれを一時溜め込み、ある
いは迂回させて、蒸気出口9aに至るのを遅らせる安全
経路9cを設けてある。これにより、器体13が横転し
て内容液が蒸気通路9を通じて外部に流出するまでに器
体13を起こすなどの処置ができるようになる。また、
前記止水弁23は図示する実施例では蒸気入口9bの直
ぐ内側の一か所に設けてある。しかし、複数箇所にもう
けることもできる。
【0021】蓋8の前部には閉じ位置で肩部材16側の
係止部24に係合して蓋8を閉じ位置にロックするロッ
ク部材25が設けられ、蓋8が閉じられたときに係止部
24に自動的に係合するようにばね26の付勢によって
ロック位置に常時突出するようにしている。これに対応
して蓋8にはロック部材25を後退操作して前記ロック
を解除するロック解除レバー27が設けられている。ロ
ック解除レバー27は図1に示すように軸29によって
蓋8に枢支されており、前端を親指などで押し下げて反
時計回りに回動させることでロック部材25をばね26
に抗して後退させてロックを解除し、続いてロック解除
操作で起き上がったロック解除レバー27の後端を他の
指で持ち上げることによりロックを解除された蓋8を持
ち上げこれを開くことができる。
【0022】電動ポンプ14は導出路5の途中に設けら
れた遠心ポンプであって内容器3の直ぐ下に位置し、内
容器3内から流れ込む貯湯中の内容液を導出路5を通じ
て器体13外に臨む吐出口5dに向け送りだし、吐出口
5dから外部に吐出させ使用に供する。手動ベローズポ
ンプ114は蓋8内に設けられたベローズポンプであっ
て、蓋8の上面に臨む押圧板115により復元ばね11
6に抗して押圧操作することにより、加圧空気を内容器
3内に送り込み内容液を加圧して導出路5に押し出し吐
出する。
【0023】手動ベローズポンプ114による吐出は、
内容液を加圧して行うので、蒸気通路9は閉じる必要が
あるし、蒸気通路9が常時閉じられていると内圧が異常
に上昇するので、手動ベローズポンプ114の押圧操作
および押圧操作の解除に連動して手動ベローズポンプ1
14の吐出口114aと蒸気通路9との必要な方が選択
的に内容器3内に通じるようにする通路切り替え弁11
7が蓋8内に設けられている。ベローズ114bにはま
た吸気弁118が設けられ、復元ばね116による復元
の際に吸気口114cを開いてベローズ114内に吸気
でき、押圧板115による押圧操作に際しては吸気口1
14cを閉じて空気が外部にもれないようにする。もっ
とも、電動ポンプ14、手動ベローズポンプ114のい
ずれもポンプの形式は特にとうものではない。
【0024】外装ケース12の底と内容器3の底部との
間の空間には、前記電動ポンプ14とともに、ヒータ4
や電動ポンプ14を通電制御する制御基板129を収容
する回路ボックス32が設置されている。図示する実施
例では回路ボックス32は外装ケース12の底の開口部
に一体形成して設けてあるが、底と別体に形成してねじ
止めなどして設けてもよい。また、回路ボックス32は
下向きに開口しているがこれを閉じる蓋を設けることも
できる。内容器3の底部の中央には温度センサ33が下
方から当てがわれ、内容液のその時々の温度を検出し
て、湯沸しや保温モードで内容液を加熱制御する場合の
温度情報を得る。
【0025】器体13の肩部材16の前部に突出する嘴
状突出部34の上面には操作パネル35が設けられ、モ
ード設定などの操作部や、操作に対応する表示、あるい
は動作状態を示す表示を行うようにしてある。図示する
実施例では,電動ポンプ14を働かせる給湯キー12
2、この給湯キー122の操作機能を不能にしたり、そ
れを解除したりする給湯ロックキー123、保温温度選
択キー124、再沸騰およびカルキ除去をロータリ式に
切り替え設定する再沸騰・カルキ除去キー125、即席
麺などの仕上がり時間を設定し仕上がり時点が告知され
るようにするためのカップメンタイマキー126、およ
び電気ポットの動作状態を示す表示部127が設けられ
ている。操作パネル35の下には前記操作および表示に
対応する信号の授受および動作を行う操作基板36が設
けられている。導出路5は内容器3と外装ケース12の
間を立上がって内容器3と同じ液位となる液量表示パイ
プ5aを形成した後、器体13の嘴状突出部34と外装
ケース12側のパイプカバー部37との間に入った部分
で逆U字状のユニット5cを構成し、このユニット5c
の導出路5の立上がり部と繋がる部分に前記横転時の止
水弁38および前傾時の止水弁38aと前記吐出口5d
を設けている。吐出口5dはパイプカバー部37の底部
開口およびこの開口に下方から後付けした吐出口カバー
41を通じて外部に下向きに開口している。
【0026】外装ケース12の底にある開口には下方か
ら蓋板42を当てがってねじ止めや部分的な係合により
取付け、蓋板42の外周部には回転座環43が回転でき
るように支持して設けられ、器体13がテーブル面など
に定置されたときに回転座環43の上で軽く回転して向
きを変えられるようにしてある。
【0027】蓋8は、樹脂製の上板51と下板52とで
中空に形成して手動ベローズポンプ114を内蔵した上
蓋53と、この上蓋53の下面に当てがいねじ54でね
じ止めなどしたステンレス鋼などの金属製の内蓋55と
で基本構造が形成され、内蓋55の外周に嵌め着けて上
蓋53との間に挟み込まれたシールパッキング56のシ
ールリップ56aが内容器3の開口7の口縁上面に圧接
して開口7を密に閉じるようにしてある。これによっ
て、内容器3による開口7と内蓋55との間を通じて、
蒸気や熱が外部に逃げるのを防止することができる。
【0028】このような本実施の形態1の電気ポットで
は、内容器3内で発生する蒸気を蒸気通路9によってそ
の蒸気出口9aから外部に逃がして異常な圧力上昇や、
内容液の押し出しなどを防止するのに併せ、蒸気通路9
や導出路5が器体13の横転時に貯湯が流出するのをそ
れぞれにある止水弁38、38a、23により防止して
貯湯の安全を図りながら、電動ポンプ14と手動ベロー
ズポンプ114とを使い分けることを1つの導出路5を
共用するだけの簡単な通路構造にて達成し、貯湯を電動
でも手動でも吐出して使用できるようにするので、構造
が簡単で安価なものになる。
【0029】本実施の形態では、特に、既述のように、
蓋8に設けられて内容器3内で発生する蒸気を蒸気出口
から外部に逃がす蒸気通路9と、内容器3に接続されて
内容液を外部に導く導出路5と、前記内容器3または前
記導出路に設けられて内容液を前記導出路5を通じ吐出
する電動ポンプ14と、前記蓋8に設けられて内容液を
前記導出路5を通じて吐出する手動ベローズポンプ11
4とを設けているのに加え、手動ベローズポンプ114
の押圧操作部としての押圧板115は蓋8に設け、電動
ポンプ14を働かせる操作部としての給湯キー122を
器体13の前記蓋8まわりに位置する肩部をなす肩部材
16の操作パネル35に後述する他の操作部とともに設
け、蓋8の開き操作レバーとしてのロック解除レバー2
7を、操作パネル35と前記押圧板115との間に設け
ている。
【0030】これにより、内容器3内で発生する蒸気を
蓋8にある蒸気通路9によって外部に逃がして異常な圧
力上昇や、内容液の押し出しなどを防止するのに併せ、
給湯キー122は、電気制御が関係した器体13の肩部
材16の操作パネル35に他の電気制御に関連した操作
部とともに位置していることによって電動操作であるこ
とが直感され、手動ベローズポンプ114の押圧板11
5は、電気制御と無関係で手操作される領域である蓋8
に位置していることによって手動操作であることが直感
されるので、電動ポンプ14と手動ベローズポンプ11
4とを、手動と電動とがあることによる戸惑いや操作の
混乱なく容易に使い分けて、貯湯の導出路5を通じた吐
出ができる。同時に、手動操作される蓋8の側に電気制
御側の操作部がないために、蓋8の側から器体13の側
に電気制御のための連動機構を設ける必要がなく構造が
簡単で安価なものとなる。
【0031】内容器3は内筒3aと外筒3bとを組み合
わせてそれらの間を真空断熱空間3dとした真空二重容
器3cとしてある。内筒3a、外筒3bはともに熱伝導
性の低い金属であるステンレス鋼製としたが、これに限
られることはなく、スペーサで補強するなどして合成樹
脂製のものとし、さらに断熱性を向上することもでき
る。
【0032】これによって、真空二重容器3cの内筒3
a内で発生する蒸気を蒸気通路9によって外部に逃がし
て異常な圧力上昇や、貯湯の押し出しなどを防止するの
に併せ、蒸気通路9や導出路5が器体の横転時に貯湯さ
れている内容液が流出するのをそれぞれにある止水弁3
8、38a、23により防止して貯湯の安全を図りなが
ら、真空二重容器3cの真空断熱空間3dと、真空二重
容器3cと器体13の外装ケース12との間の空間39
とによる高い断熱性を発揮した熱効率のよい貯湯を確保
して、ヒータ4を用いない保温、保冷にも便利なものと
する一方、電動ポンプ14と手動ベローズポンプ114
とを使い分けることを1つの導出路5を共用するだけの
簡単な通路構造にて達成し、貯湯されている内容液を電
動でも手動でも吐出して使用でき構造が簡単で安価なも
のになる。なお、内筒3aが形成する開口7は内筒3a
の口部を内側に狭くする絞り加工をしてあり、これによ
る真空断熱空間3dの内側への広がり部3d1によって
開口7からの蓋8を通じた熱の逃げを抑えることができ
る。
【0033】図1〜図3に示す実施例では、電動ポンプ
14の吐出口14aの口径が、吸入口14bの口径以下
にしてある。これにより、電動ポンプ14に吸入した内
容の速度を上げて導出路5に送り出し、小さな負荷で消
費電力少なく内容液を必要高さまで揚水して吐出するこ
とができる。
【0034】また、導出路5は図1、図2に示す液量表
示パイプ5aから吐出口5dに至る通路がそうなってい
るように、流入口5eから吐出口5dの側に通路断面積
が部分的にあるいは連続して小さくなるように設定され
ている場合も、その通路断面積が吐出口5dに向け小さ
くなっていく領域において、電動ポンプ14における上
記の通路条件も含め、吐出する貯湯の速度を高めて電動
ポンプ14および手動ベローズポンプ114の吐出負荷
をさらに低減し、消費電力ないしは操作力の低減を図る
ことができる。
【0035】また、止水弁38などの内部38bの通路
断面積が、止水弁38などの出口38cなどの通路断面
積よりも大きく設定してあるので、吐出される内容液が
導出路5にある止水弁38などを通る時の通路抵抗を後
続の導出路5よりも小さくしながら、導出路5への流出
時の流速を高めて電動ポンプ14および手動ベローズポ
ンプ114の吐出負荷を低減し、消費電力ないしは操作
力を低減することができる。止水弁38、38aの各弁
体381、382のそれぞれは、止水弁38、38aの
内部空間38b、38dの貯湯の吐出流路に対し偏っ
て、あるいは外れて位置している。これによっても、電
動ポンプ14および手動ベローズポンプ114の吐出負
荷を低減し、消費電力ないしは操作力を低減することが
できる。
【0036】また、図3に示すように、蓋8には手動ベ
ローズポンプ114の押圧操作をロックし、またそのロ
ックを解除するためのロック部材121が設けられてい
る。このロック部材121は押圧板115の周壁115
aの外まわりを回動できる環状体であり、その周方向の
一部に設けられた操作部121aが蓋8の上面に突出
し、回動操作されるようになっている。この回動によっ
てロック部材121の内側に突出したストッパ121b
が、押圧板115の周壁115aに設けた縦のスリット
115bに真下で対向するロック解除位置と、スリット
115bから外れたロック位置との間で周方向に往復移
動される。
【0037】ロック解除位置ではストッパ121bがス
リット115bと対向し、押圧板115は押圧操作され
ると、周壁115aのスリット115bがストッパ12
1bに嵌まり合うことによってストッパ121bに邪魔
されないで下降でき、手動ベローズポンプ114を押圧
操作することができる。ロック位置ではストッパ121
bが周壁115aの下端と対向し、押圧板115は押圧
操作されると周壁115aの下端がストッパ121bに
すぐに当接して下動を阻止されるので、手動ベローズポ
ンプ114を押圧操作することができない。以上によっ
て、電動吐出のロックは電気制御に関連した操作パネル
35で行い、手動吐出のロックは手操作部である蓋8の
側で行い、吐出操作と関連しているので、どちらをロッ
クするのかといった使い分けも戸惑いや混乱なしに自由
に誤りなく達成することができる。
【0038】蓋8の上板52の押圧板115の周壁11
5aと嵌り合う開口8aに、周壁115aの全ストロー
ク範囲で嵌り合う周壁52aが設けられ、押圧板115
の上下動を案内して手動ベローズポンプ114をこじれ
なく押圧操作でき,またこじれなく復動できるようにす
る一方、上板51と押圧板115との隙間から異物が上
蓋53内に入り込むのを防止している。
【0039】(実施の形態2) 本実施の形態2は図4に示すように、真空二重容器3c
内に金属製の着脱容器131を収容し、真空二重容器3
cの開口縁7aの上のに着脱容器131の口縁131a
を載せ置いて、開口7の上方から着脱できるように支持
している。着脱容器131は装着された状態で、蓋8に
よって内筒3aの開口7とともに着脱容器131の開口
131bが閉じられる。従って、装着した着脱容器13
1内の貯液を真空二重容器3cと、着脱容器131、真
空二重容器3c、および外装ケース12の相互間の空間
132、39による断熱機能を生かしたヒータ4なしの
保温、保冷ができる。特に、保冷時の着脱容器131ま
わりに生じる結露の問題がヒータ4に及ばない利点と、
内容器3内で扱う貯液と着脱容器131内で扱う貯液と
を互いの匂いなどの違いによる影響なく使い分けること
ができる。
【0040】しかも、着脱容器131の底部には、内容
器3内への装着時に導出路5ないしは電動ポンプ14と
内容器3との、具体的には内筒3aとの接続口133に
嵌り合い接続状態となる接続口134が設けられている
ので、着脱容器131内で取り扱う貯液も1つの導出路
5を通じて、電動ポンプ14または手動ベローズポンプ
114を用いて外部に吐出することができる。
【0041】他の構成および奏する作用効果は実施の形
態1と特に変わるところがないので重複する図示および
説明は省略する。
【0042】(実施の形態3) 本実施の形態3は図5に示すように、真空二重容器3c
の肩部と底部とに、必要な形状や空間を設けるために、
合成樹脂製の肩部材16、底部材141を装着して器体
13を構成している。これによって器体13の構成が実
施の形態1の場合に比し簡略化しながら、外装ケース1
2およびこれと内容器3との間の空間39がないだけ
で、器体13の断熱性はさほど低下しない。
【0043】このような器体13の構造の関係から、導
出路5は真空二重容器3cの内筒3aと外筒3bとの間
を立ち上げて外部に露出しないようにしている。
【0044】他の構成および作用は実施の形態1の場合
と特に変わるところはなく、重複する図示及び説明は省
略する。
【0045】(実施の形態4) 本実施の形態4は図6〜図8に示すように、手動ベロー
ズポンプ114の押圧板115の中央部に上方に突出し
た操作部115cを設け、この操作部115cが開口8
aから蓋8の上面に臨むようにしている。これにより、
蓋8の上面に占める押圧板115の面積が小さくなる。
従って他の操作部であるロック解除レバー27を長くし
て操作しやすくすることができる。また、押圧板115
の操作部115cを蒸気通路9の蒸気出口9aから大き
く離せるので、操作の安全性が向上する。
【0046】図6〜図8に示す第1の実施例では、上板
51の開口8aに周壁52a1を設けて操作部115c
の周壁115a1と嵌り合ってそれを案内するととも
に、双方間に異物が入り込む隙間ができないようにして
いる。また、上板51の開口8aの外周りの下面には、
押圧板115の最外周の周壁115a2と嵌り合う今1
つの周壁52a2を設けて、押圧板115を案内すると
ともに、双方間に異物が入り込むような隙間ができない
ようにしている。また、押圧板115の周壁115a1
の外まわりには、周壁52a1の下端部と嵌り合う環状
溝115eを形成してあり、手動ベローズポンプ114
の上板114dには押圧板115の環状溝115eの外
まわりと嵌り合う環状溝114d1を形成してある。
【0047】他の構造および奏する作用効果は実施の形
態1などと特に変わるところはなく、重複する図示およ
び説明は省略する。
【0048】図9に示す第2の実施例では、押圧板11
5の操作部115cの平面形状を器体13の前後方向の
サイズを左右方向のサイズよりも小さくした、前後方向
に扁平化した形状としてある。これによって、押圧板1
15の操作部115cの面積を比較的大きくして操作し
やすくしながら、前後方向のサイズをより小さくして、
ロック解除レバー27を大きくしたり、押圧板115の
操作部115cを蒸気出口9aから大きく離したりする
のに特に好適である。
【0049】図10に示す第3の実施例では、第2の実
施例の押圧板115および手動ベローズポンプ114双
方の平面形状を左右に大きく前後に小さくした、前後に
扁平な形状にしてある。これにより、蓋8内の手動ベロ
ーズポンプ114の前後に余裕空間ができ、種々な機能
を付加するのに好都合である。
【0050】(実施の形態5) 本実施の形態5は図11に示すように、ロック部材12
1に、押圧板115に対するストッパ121b1に加
え、蓋8の開き操作部材であるロック解除部材27の開
き操作を阻止するストッパ121b2、および蓋8を閉
じ位置に係止するストッパ121b3を形成してある。
これにより、1つのロック部材121により手動ベロー
ズポンプ114の操作阻止に加え、蓋8の開き操作の二
重阻止とを達成することができる。
【0051】(実施の形態6) 本実施の形態6は図12〜図14に示すように、蓋8の
開き操作部材であるロック解除レバー27の引き上げ操
作部27aをベローズ114bの吸気弁118の上部ま
で延長して設けてある。これにより、前部の押し下げ操
作部27bを押し下げて後部の引き上げ操作部27aを
上に浮かせた後、引き上げ操作部27aを引き上げるこ
とにより蓋8のロック部材25による閉じ位置へのロッ
クを解除するのに続いて蓋8を上方へ開くことができる
のは実施の形態1の場合と変わらない。しかし、ロック
解除レバー27が長くなる分だけロック解除操作が軽快
になる。また、引き上げ操作部27aを押し下げると、
ベローズ114bの吸気弁118を押し下げることにな
り、ベローズ114bの上板114dとの間で吸気弁1
18を閉じた後ベローズ114bを押圧操作して手動吐
出することができる。この場合のロック部材121のス
トッパ121bは、引き上げ操作部27aの押し下げ経
路に対して進退するように設け、図12に示す進出状態
では押圧操作を阻止し、図13に示す後退状態では押圧
操作の阻止を解除する。
【0052】他の構造および奏する作用効果は実施の形
態1の場合と特に変わるところはなく、重複する図示及
び説明は省略する。
【0053】(実施の形態7) 本実施の形態7は図15〜図17に示すように、手動ベ
ローズポンプ114の押圧操作部として、押圧レバー2
11を設けてある。押圧レバー211は、蓋8の中央部
に位置する基部211aから後部の蒸気出口9a側に先
端部211bが延びて、蓋8の上面の凹部8b内に面一
になるように嵌り込む状態で設けられている。押圧レバ
ー211の基部211aの両側には軸211cが設けら
れ、押圧レバー211はこの軸211cを蓋8の下面に
左右1対設けられた支持壁8cのガイド溝8c1に嵌め
合わせて上下動できるように支持されている。凹部8b
の基部211a側の端部には押圧レバー211が長手方
向に出入りできる窓8dが設けられている。
【0054】押圧レバー211は、図15に示すように
凹部8b内に収容された状態で基部211aが手動ベロ
ーズポンプ114の復元力によって、吸気弁118を介
し上動位置に押圧保持され、基部211aの端面に設け
られた突起211dとスリット8d1との当接によって
凹部8bへ収納された伏倒位置が規制される。図15の
状態で押圧レバー211を軸211cまわりに回動させ
て起こした後、図16に示すように押し下げると、軸2
11cがガイド溝8c1の案内を受けながら窓8d内へ
下動していき、手動ベローズポンプ114を押圧操作す
ることができる。押圧レバー211の押し下げを解除ま
たは緩めると、手動ベローズポンプ114の復動ととも
に押圧レバー211が押し上げられる。このとき、押圧
レバー211が最上動位置に至る際に、ガイド溝8c1
の曲がりと窓8dの位置との関係によって凹部8b側に
倒されながら上動する状態となり、最終的には凹部8b
内に伏倒した収納状態とされる。
【0055】他の構造および奏する作用効果は実施の形
態1と特に変わるところはなく、重複する図示および説
明は省略する。
【0056】(実施の形態8) 本実施の形態8は図18、図19に示すように、蓋8の
開き操作部材であるロック解除レバー27の引き上げ操
作部27aと手動ベローズポンプ114の吸気弁118
との間に押圧レバー222を設け、ロック解除レバー2
7の引き上げ操作部27aを蓋8の開き操作の場合と逆
に押し下げ操作すると、押圧レバー222が押し下げら
れて軸223を中心に回動し、先端部222aによって
吸気弁118を介し手動ベローズポンプ114を押圧操
作する。
【0057】他の構造および奏する作用効果は実施の形
態1の場合と特に変わるところはなく、重複する図示お
よび説明は省略する。
【0058】(実施の形態9) 本実施の形態9は図20〜図22に示すように、手動ベ
ローズポンプ114の操作と蒸気通路9の開閉との関係
構造の変形例である。図20、図21に示す第1の実施
例は、手動ベローズポンプ114の吐出口231に復元
ばね225による常閉の吐出弁226を設けるととも
に、蒸気通路9を押圧板115の押圧操作と復動とに連
動して開閉する復元ばね226aによる常開の開閉弁2
27を設けてある。
【0059】押圧板115により手動ベローズポンプ1
14を押圧操作すると、その初期に開閉弁227を図2
1に示すように復元ばね226に抗し押し戻して蒸気通
路9を閉じる一方、吐出弁224が手動ベローズポンプ
114から吐出する圧縮空気によって開かれるので、貯
湯を加圧して吐出することができる。押圧を解除する
と、吐出弁224は吐出圧がなくなることにより常閉状
態に戻り、開閉弁227も押圧板115の復帰に連動し
て常開状態に戻る。これによって、蒸気通路9を通じた
異常な圧力の上昇が防止される状態になる。
【0060】図22に示す第2の実施例は、実施の形態
1の通路切り替え弁117内に設けた吐出路117a
に、器体13の横転時に貯湯がベローズ114b内に進
入するのを防止する止水弁231aを設けている。
【0061】他の構造および奏する作用効果は実施の形
態1の場合と特に変わるところはなく、重複する図示お
よび説明は省略する。
【0062】
【発明の効果】本発明の貯湯容器の1つの特徴によれ
ば、内容器内で発生する蒸気を蓋にある蒸気通路によっ
てその蒸気出口から外部に逃がして異常な圧力上昇や、
内容液の押し出しなどを防止するのに併せ、電動ポンプ
の操作部は、電気制御が関係した器体の肩部の操作パネ
ルに他の電気制御に関連した操作部とともに位置してい
ることによって電動操作であることが直感され、手動ベ
ローズポンプの押圧操作部は、電気制御と無関係で手操
作される領域である蓋に位置していることによって手動
操作であることが直感されるので、電動ポンプと手動ベ
ローズポンプとを、手動と電動とがあることによる戸惑
いや操作の混乱なく容易に使い分けて、内容液の導出路
を通じた吐出ができる。同時に、手動操作される蓋の側
に電気制御側の操作部がないために、蓋の側から器体の
側に電気制御のための連動機構を設ける必要がなく構造
が簡単で安価なものとなる。蓋を開き操作する開き操作
レバーが操作パネルと押圧操作部との間に位置している
ことにより、操作パネル、開き操作レバー、押圧操作部
が一方向にひとまとまりに並ぶので、各操作部が広域に
拡散配置されて操作に不便をきたさないし、蒸気出口を
避けた位置にあるので操作に際し手が蒸気にさらされる
ことがない。1つの導出路に設けられた電動ポンプおよ
蓋に設けられて吐出口が蒸気通路との通路切り替え弁
を介し内容器内に通じる手動ベローズポンプは、前記電
動ポンプが設けられた1つの導出路を共用して内容液を
吐出するもので、通路構造も簡単で安価なものになる。
【0063】また、本発明の貯湯容器の別の特徴によれ
ば、内容器内で発生する蒸気を蓋にある蒸気通路によっ
てその蒸気出口から外部に逃がして異常な圧力上昇や、
内容液の押し出しなどを防止するのに併せ、電動ポンプ
の操作部は、電気制御が関係した器体の肩部の操作パネ
ルに他の電気制御に関連した操作部とともに位置してい
ることによって電動操作であることが直感され、内容器
の中心線に対し後部寄りに位置する手動ベローズポンプ
の押圧操作部は、電気制御と無関係で手操作される領域
である蓋に位置していることによって手動操作であるこ
とが直感されるので、電動ポンプと手動ベローズポンプ
とを、手動と電動とがあることによる戸惑いや操作の混
乱なく容易に使い分けて、内容液の導出路を通じた吐出
ができる。同時に、手動操作される蓋の側に電気制御側
の操作部がないために、蓋の側から器体の側に電気制御
のための連動機構を設ける必要がなく構造が簡単で安価
なものとなる。蓋を開き操作する開き操作レバーが操作
パネルと押圧操作部との間に位置していることにより、
操作パネル、開き操作レバー、押圧操作部が一方向にひ
とまとまりに並ぶので、各操作部が広域に拡散配置され
て操作に不便をきたさないし、蒸気出口を避ける位置に
あるので操作に際し手が蒸気にさらされることがない。
1つの導出路に設けられた電動ポンプおよび蓋に設けら
れて吐出口が蒸気通路との通路切り替え弁を介し内容器
内に通じる手動ベローズポンプは、前記電動ポンプが設
けられた1つの導出路を共用して内容液を吐出するもの
で、通路構造も簡単で安価なものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る1つの実施例の電
気ポットを示す断面図である。
【図2】図1の電気ポット前半部の断面図である。
【図3】図3の電気ポットの平面図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る1つの実施例の電
気ポットを示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係る1つの実施例の電
気ポットを示す前半部の断面図である。
【図6】本発明の実施の形態4に係る第1の実施例の電
気ポットの蓋部を示す断面図である。
【図7】図6の蓋の押圧操作状態を示す断面図である。
【図8】図6の蓋の平面図である。
【図9】第2の実施例を示す電気ポットの平面図であ
る。
【図10】第3の実施例の電気ポットの上部の斜視図で
ある。
【図11】本発明の実施の形態5に係る1つの実施例の
電気ポットの蓋部を示す平面図である。
【図12】本発明の実施の形態6に係る1つの実施例の
電気ポットの蓋部を示す断面図である。
【図13】図12の蓋の押圧操作状態を示す断面図であ
る。
【図14】図12の蓋の平面図である。
【図15】本発明の実施の形態7に係る1つの実施例の
電気ポットの蓋部を示す断面図である。
【図16】図15の蓋の押圧操作状態を示す断面図であ
る。
【図17】図12の蓋の平面図である。
【図18】本発明の実施の形態8に係る1つの実施例の
電気ポットの蓋部を示す断面図である。
【図19】図18の電気ポットの上部の斜視図である。
【図20】本発明の各実施の形態の電気ポットの蓋部の
第1の変形例を示す一部の断面図である。
【図21】図20に示す蓋の蒸気通路閉じ状態を示す一
部の断面図である。
【図22】第2の変形例を示す蓋部の断面図である。
【符号の説明】
3 内容器 3a 内筒 3c 真空二重容器 4 ヒータ 5 導出路 8 蓋 9 蒸気通路 9a 蒸気出口 12 外装ケース 13 器体 14 電動ポンプ 16 肩部材 19 軸受部 22 ヒンジピン 25 ロック部材 27 ロック解除レバー 29 軸 114 手動ベローズポンプ 115 押圧板 115c 操作部 211、222 押圧レバー 211c、223 軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−164071(JP,A) 特開 平6−197840(JP,A) 特開 平7−255613(JP,A) 実開 平3−926(JP,U) 実開 平7−33237(JP,U) 実開 昭63−121036(JP,U) 実開 昭62−177444(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/21

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器体に収容した内容器に液体を入れて器
    体の蓋を閉じた状態で湯沸しや保温をして貯湯し、この
    貯湯されている内容液をポンプにより外部に吐出するよ
    うにした貯湯容器において、 蓋に設けられて内容器内で発生する蒸気を蒸気出口から
    外部に逃がす蒸気通路と、内容器に接続されて内容液を
    外部に導く1つの導出路と、この1つの導出路に設けら
    れて内容液を前記導出路を通じ吐出する電動ポンプと、
    前記蓋に設けられて吐出口が蒸気通路との通路切り替え
    弁を介し内容器内に通じ内容液を加圧し前記電動ポンプ
    が設けられた1つの導出路を通じて押し出し吐出する手
    動ベローズポンプとを設け、手動ベローズポンプの押圧
    操作部は蓋に設け、電動ポンプを働かせる操作部器体
    の前記蓋まわりに位置する肩部の操作パネルに他の操作
    部とともに設け、蓋の開き操作レバーを前記蒸気出口を
    避けた位置で操作パネルと前記押圧操作部との間に設け
    たことを特徴とする貯湯容器。
  2. 【請求項2】 器体に収容した内容器に液体を入れて器
    体の蓋を閉じた状態で湯沸しや保温をして貯湯し、この
    貯湯されている内容液をポンプにより外部に吐出するよ
    うにした貯湯容器において、 蓋に設けられて内容器内で発生する蒸気を蒸気出口から
    外部に逃がす蒸気通路と、内容器に接続されて内容液を
    外部に導く1つの導出路と、前記内容器または前記導出
    路に設けられて内容液を前記導出路を通じ吐出する電動
    ポンプと、前記蓋に設けられて吐出口が蒸気通路との通
    路切り替え弁を介し内容器内に通じ内容液を加圧し前記
    電動ポンプが設けられた1つの導出路を通じて吐出する
    手動ベローズポンプとを設け、手動ベローズポンプの押
    圧操作部は蓋に設け、電動ポンプを働かせる操作部を器
    体の前記蓋まわりに位置する肩部の操作パネルに他の操
    作部とともに設け、蓋の開き操作レバーを前記蒸気出口
    を避けた位置で操作パネルと前記押圧操作部との間に設
    け、手動ベローズポンプは内容器の中心線に対し操作パ
    ネルと反対側となる後部寄りに設けたことを特徴とする
    貯湯容器。
  3. 【請求項3】 開き操作レバーは、押圧操作部近くに位
    置している請求項2に記載の貯湯容器。
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