JP2513414B2 - 電気湯沸器 - Google Patents

電気湯沸器

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JP2513414B2
JP2513414B2 JP5161530A JP16153093A JP2513414B2 JP 2513414 B2 JP2513414 B2 JP 2513414B2 JP 5161530 A JP5161530 A JP 5161530A JP 16153093 A JP16153093 A JP 16153093A JP 2513414 B2 JP2513414 B2 JP 2513414B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、電気湯沸器に関し、
さらに詳しくは電気湯沸器における液体注出通路用の転
倒止水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気湯沸器の場合、内容器内に
収容された液体を外部へ注出するための液体注出通路を
備えて構成されているが、該液体注出通路を常時開通状
態としておくと、本体が転倒した場合には、液体注出通
路を介して液体が外部へ漏出してしまうこととなるた
め、前記液体注出通路の途中に本体転倒時に該液体注出
通路を閉止する転倒止水弁を設けるようにしている(例
えば、実開平4ー49010号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記転倒止
水弁は、液体注出通路の途中に形成された弁室内に、該
弁室の出口開口(換言すれば、液体注出通路の注出口側
に通ずる開口)を閉止する弁体を移動自在に配設した構
造となっており、弁体の側方には小さな空間(例えば、
前記出口開口より小さな断面積を有する空間)しか形成
されていないのが現状であり、しかも、電気湯沸器の構
造上、転倒止水弁の位置をあまり高くできないところか
ら、液体注出通路における水位と転倒止水弁までの距離
が限定されることとなり、本体転倒時に液体注出通路を
通って内容液が急激に転倒止水弁まで到達してしまう。
その場合、弁室内に液体を貯溜するに足る空間がないた
め、弁体による閉作動の前に弁室の出口開口から内容液
が流出してしまうおそれがある。
【0004】また、液体注出通路における水位と内容器
の水位とが同水位となっているため、内容器の水位が高
い時には液体注出通路における水位上昇許容空間(即
ち、液水位から通路最高位までの空間部分)が限られる
こととなり、内容器内の圧力が急激に上昇した場合に、
転倒止水弁を通過した液体が外部へ流出してしまうおそ
れがある。特に、沸騰型の電気湯沸器の場合、沸騰直後
に蓋体を急に閉めたりすると、閉じ込められた空気の急
激な膨張に起因して内容器の内圧が急激に上昇すること
があり、前記した内容液の流出が容易に生じてしまうお
それがある。
【0005】上記のような現象を回避するためには、液
体注出通路における水位上昇許容空間を大きくするため
に、通路最高位を高くし、転倒止水弁の位置も高くする
ことが考えられるが、その場合、本体の高さ寸法が高く
なってしまい、ポンプ操作等の操作性が悪くなるととも
に、製品の大型化を招くこととなるという新たな問題が
派生する。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、転倒止水弁における弁室内空間を横方向への広が
りをもつように大きくして液体貯溜空間部とすること
で、液体注出通路における水位上昇許容空間を拡大し、
本体転倒時および内容器の内圧急上昇時における内容液
の外部への流出を防止し得るようにすることを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明で
は、上記課題を解決するための手段として、内容器3を
有する容器本体1と、前記内容器3内に収容された液体
を外部へ注出するための液体注出通路12とを備え、該
液体注出通路12の途中に、本体転倒時において前記液
体注出通路12を閉止する転倒止水弁14を設けてなる
電気湯沸器において、前記転倒止水弁14を、前記液体
注出通路12の途中に形成された弁室15と、該弁室1
5に形成され且つ前記液体注出通路12の注出口側に通
ずる弁孔15aと、該弁孔15aを本体転倒時に閉止する
ように動作する弁体17とを備えて構成するとともに、
前記弁室15に、前記弁孔15aの開口面積より大きい
断面積を有する液体貯溜空間部80を前記弁孔15aよ
り離れ且つ前記弁体17の外側方に位置して形成するよ
うにしている。
【0008】請求項2に係る発明では、上記課題を解決
するための手段として、前記請求項1記載の電気湯沸器
において、前記転倒止水弁14を、前記液体注出通路1
2の上部を空間部11を介在させて覆うパイプカバー8
3内に配設するようにしている。
【0009】請求項3に係る発明では、上記課題を解決
するための手段として、前記請求項2記載の電気湯沸器
において、前記液体貯溜空間部80を、前記パイプカバ
ー83内において前記液体注出通路12の注出口側に対
して前記弁孔15aの左右方向に形成するようにしてい
る。
【0010】
【作用】請求項1に係る発明では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0011】即ち、本体転倒時には、内容器3内の内容
液(例えば、熱湯)が液体注出通路12を流れ出ようとす
るが、その時、転倒止水弁14が閉作動する前に流出し
ようとする液体が転倒止水弁14における液体貯溜空間
部80に一時的に貯溜され、その後の転倒止水弁14の
閉作動により外部への液体流出が防止されることとな
る。また、沸騰直後に蓋体2を急激に閉めた場合に、閉
じ込められた空気の急激な膨張に起因して内容器2の内
圧が急激に上昇し、液体注出通路12へ内容液が押し出
されるが、押し出された液体が転倒止水弁14における
液体貯溜空間部80に一時的に貯溜されるため、外部へ
の液体流出が防止されることとなる。
【0012】請求項2に係る発明では、上記手段によっ
て次のような作用が得られる。
【0013】即ち、パイプカバー83内に形成される余
剰空間を利用することができるため、転倒止水弁14に
おける液体貯溜空間部80を大きく確保できる。
【0014】請求項3に係る発明では、上記手段によっ
て次のような作用が得られる。
【0015】即ち、パイプカバー83内において左右方
向に広がって形成される余剰空間を利用することができ
るため、転倒止水弁14における液体貯溜空間部80を
大きく確保できるとともに、容器本体1は、パイプカバ
ー83側に倒れることはなく、パイプカバー83の左右
いずれかの方向に倒れるため、流出液体は、液体貯溜空
間部80へスムーズに貯溜されることとなる。
【0016】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、内容器3
を有する容器本体1と、前記内容器3内に収容された液
体を外部へ注出するための液体注出通路12とを備え、
該液体注出通路12の途中に、本体転倒時において前記
液体注出通路12を閉止する転倒止水弁14を設けてな
る電気湯沸器において、前記転倒止水弁14を、前記液
体注出通路12の途中に形成された弁室15と、該弁室
15に形成され且つ前記液体注出通路12の注出口側に
通ずる弁孔15aと、該弁孔15aを本体転倒時に閉止す
るように動作する弁体17とを備えて構成するととも
に、前記弁室15に、前記弁孔15aの開口面積より大
きい断面積を有する液体貯溜空間部80を前記弁孔15
aより離れ且つ前記弁体17の外側方に位置して形成
し、本体転倒時に、液体注出通路12を流れ出ようとす
る内容液(例えば、熱湯)を液体貯溜空間部80に一時的
に貯溜し、その後の転倒止水弁14の閉作動により外部
への液体流出を防止し得るようにしたので、本体転倒時
における不用意な液体流出を確実に防止できる。
【0017】また、沸騰直後に蓋体2を急激に閉めた場
合に、閉じ込められた空気の急激な膨張に起因して内容
器2の内圧が急激に上昇し、液体注出通路12へ内容液
が押し出されるが、押し出された液体が転倒止水弁14
における液体貯溜空間部80に一時的に貯溜されるよう
にしたので、内容器2内の圧力急上昇時における外部へ
の液体流出を確実に防止することもできるという優れた
効果がある。
【0018】請求項2に係る発明によれば、請求項1記
載の電気湯沸器において、前記転倒止水弁14を、前記
液体注出通路12の上部を空間部11を介在させて覆う
パイプカバー83内に配設するようにしたので、パイプ
カバー83内に形成される余剰空間を利用することがで
きることとなり、転倒止水弁14における液体貯溜空間
部80を大きく確保できるという優れた効果がある。
【0019】請求項3に係る発明によれば、請求項2記
載の電気湯沸器において、前記液体貯溜空間部80を、
前記パイプカバー83内において前記液体注出通路12
の注出口側に対して前記弁孔15aの左右方向に形成す
るようにしたので、前記パイプカバー83内において左
右方向に広がって形成される余剰空間を利用することが
できるため、転倒止水弁14における液体貯溜空間部8
0を大きく確保できるとともに、容器本体1は、パイプ
カバー83側に倒れることはなく、パイプカバー83の
左右いずれかの方向に倒れるため、流出液体は、液体貯
溜空間部80へスムーズに貯溜されることとなり、転倒
時の液体流出防止がさらに確実となる。
【0020】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0021】実施例1 図1ないし図4には、本願発明の実施例1にかかる電気
湯沸器が示されている。
【0022】本実施例の電気湯沸器は、図1に示すよう
に、加熱用の電気ヒータ4が付設された有底円筒状の内
容器3を有する容器本体1と、前記内容器3の上部開口
3aを開閉自在に覆蓋する蓋体2とを備えて構成されて
いる。本実施例の場合、電気ヒータ4は内容器3の外周
壁下部に設けられている。符号5は保温制御用温度セン
サー、6は温度ヒューズである。
【0023】前記容器本体1の外周側は、板金製の円筒
状の外ケース7と、該外ケース7の上端に対して係合状
態で取り付けられる合成樹脂製の肩部材8と、前記外ケ
ース7の下端に対して係合状態で取り付けられる合成樹
脂製の皿状の底部材9とによって構成されており、前記
肩部材8の後方側には、前記蓋体2のヒンジピン18を
係止するヒンジ支持部8aが一体に設けられている。
【0024】また、前記容器本体1の上部(具体的に
は、前記肩部材8の反ヒンジ支持部)には、後述する液
体注出通路12の外側を空間部11を介在させて覆い且
つ液体注出通路12の出口である注出口12bが臨まし
められる注口10を有するパイプカバー83が設けられ
ている。該パイプカバー83は、図4に示すように、前
記注出口12bに向かって先細り形状とされ且つその上
面には操作部82が設けられている。従って、パイプカ
バー83内において液体注出通路12の左右方向には、
所定の幅を有する余剰の空間部11が形成されることと
なっている。
【0025】前記内容器3の底面には、内容器3内の液
体(例えば、熱湯)を外部へ注出するための液体注出通路
12の導入口12aが接続されており、該液体注出通路
12は、容器本体1の前方側における内容器3と外ケー
ス7との間の空間を通ってその注出口12bを前記嘴部
8bの注口10に臨ましめられることとなっている。な
お、この液体注出通路12における直管部12cは水位
検知管とされており、外ケース7において該直管部12
cと対応する部位には覗窓13が形成されている。
【0026】そして、前記液体注出通路12における空
間部11内に位置する部位には、本体転倒時に液体注出
通路12を閉止する液体注出通路用転倒止水弁14が設
けられている。該転倒止水弁14は、前記液体注出通路
12の途中に形成された弁室15と、該弁室15に形成
された前記液体注出通路12に通ずる弁孔15aと、該
弁孔15aを本体転倒時に閉止するように動作する弁体
17とを備えて構成されており、該弁体17は、前記弁
室15内に形成された仮想ロート状のガイドリブ16に
ガイドされて前記弁孔15aを閉止すべく斜め上向きに
スライド可能とされている。つまり、弁体17は、本体
転倒時にガイドリブ16にガイドされつつスライドして
弁孔15aを閉止することとなっており、これによって
転倒止水が達成されることとなっているのである。
【0027】しかして、本実施例では、前記転倒止水弁
14における弁室15の左右両側(即ち、液体注出通路
12の注出口側に対して前記弁孔15aの左右方向)に
は、図2および図3に示すように、前記弁孔15aの開
口面積より大きい断面積を有する液体貯溜空間部80が
形成されている。該液体貯溜空間部80は、本体転倒時
において前記弁体17による弁孔15aの閉止前に前記
液体注出通路12を通って流出しようとする液体を一時
的に貯溜し得る作用をなす。符号81は弁体17に左右
方向の動作限を規制するリブである。
【0028】上記のような転倒止水構造としたことによ
り、本体転倒時に、液体注出通路12を流れ出ようとす
る内容液(例えば、熱湯)が液体貯溜空間部80に一時的
に貯溜され、その後の転倒止水弁14の閉作動により外
部への液体流出が防止される。従って、容器本体1のパ
イプカバー83内における周方向の余剰空間である空間
部11を有効に利用して確実な転倒止水を達成すること
ができるのである。
【0029】また、沸騰直後に蓋体2を急激に閉めた場
合に、閉じ込められた空気の急激な膨張に起因して内容
器2の内圧が急激に上昇し、液体注出通路12へ内容液
が押し出されるが、押し出された液体が転倒止水弁14
における液体貯溜空間部80,80に一時的に貯溜され
る。従って、容器本体1のパイプカバー83における周
方向の余剰空間である空間部11を有効に利用して、内
容器2内の圧力急上昇時における外部への液体流出を確
実に防止することもできるのである。
【0030】本実施例においては、前記蓋体2は、前記
容器本体1における肩部材8のヒンジ支持部8aに対し
てヒンジピン18を係止することにより開閉自在に枢支
されており、その内部には、前記内容器3内へ加圧空気
を圧送するためのベローズ式のエアーポンプ19が配設
されている。
【0031】該エアーポンプ19は、前記蓋体2の天板
2aの略中央部から下向きに垂設された上下開放状態の
ガイド筒20内にあって、該ガイド筒20に上下動自在
に嵌挿されたポンプ押板21と蓋体2の底板2bとの間
に位置せしめられており、ポンプ天板19aと前記蓋体
底板2bの一部によって構成されるポンプ底板19bとに
ベローズ19cの上下端を溶着せしめることによって構
成されている。前記ポンプ天板19aの中央部には吸気
口22が形成されており、該吸気口22にはエアーポン
プ19の圧縮時に吸気口22を閉止するフックバルブタ
イプの吸気弁23が設けられている。一方ポンプ底板1
9bには吐出口24が形成されており、該吐出口24に
はエアーポンプ19の膨張時に吐出口24を閉止し、エ
アーポンプ19の圧縮時に吐出口24を開放する吐出弁
25が設けられている。該吐出弁25は、エアーポンプ
19の圧縮時に後に詳述する蒸気導出通路29の途中を
閉止する閉止弁としても作用することとなっており、前
記吸気弁23との間にはエアーポンプ19の圧縮時に吐
出弁25を開方向に作動させるためのスプリング26が
介設されている。符号27はベローズ19cを膨張方向
に付勢するスプリング、49はポンプ押板21の作動を
ロックするロック機構、50は蓋体2をロックするロッ
ク機構である。
【0032】また、前記蓋体2は、前記蓋体底板2bの
下面に取り付けられ、前記内容器3の上部開口3aを覆
蓋する板金製の蓋板28を備えている。
【0033】しかして、前記蓋体2内には、前記蓋板2
8に形成された蒸気入口30から蓋体底板2bと蓋板2
8との間の空間を通り、蓋体天板2aにおける後部(換言
すれば、枢支部やや前方)に開口された蒸気出口31に
通ずる蒸気導出通路29が形成されている。ここで蒸気
入口30は本体転倒時の内容液流出口ともなる。
【0034】該蒸気導出通路29は、内容器3内におい
て発生する蒸気Sを外部へ導出することにより、内容器
3内の圧力が異常に上昇して液体注出通路12を介して
内容液(例えば、熱湯)が注出口12bから不用意に注出
されることのないようにするために設けられるものであ
って、蓋体底板2bと蓋板28との間の空間に配設され
た合成樹脂製の通路構成部材32により通路長が長くな
るように構成されている。
【0035】前記通路構成部材32は、前記蓋板28と
の間にあって蒸気入口30に連通する第1の部屋29a
を形成する環状部32aと、前記第1の部屋29aと蒸気
導出通路用転倒止水弁33を介して連通される第2の部
屋29bを蓋体底板2bと共同して形成するとともに、該
第2の部屋29bと連通孔34を介して連通される環状
の第3の部屋29cを蓋体底板2bより垂設された垂下壁
35と共同して形成する環状部32bと、前記第3の部
屋29cの後部から蒸気出口31の直下とを連通させる
樋状の第4の部屋29dを蓋体底板2bと共同して形成す
る樋状部32cとによって構成されている。つまり、内
容器3内において発生した蒸気を導出する蒸気導出通路
29は、第1の部屋29a、第2の部屋29b、第3の部
屋29c、第4の部屋29dおよび蒸気出口31の直下に
位置する第5の部屋29eとによって構成されており、
このことにより通路長を可及的に長くすることができる
こととなっている。なお、前記連通孔34は、エアーポ
ンプ19の吐出口24と対向せしめられる位置に形成さ
れており、エアーポンプ19の圧縮時には吐出弁25に
よって閉止されることとなっている。この時、蒸気導出
通路29の第1および第2の部屋29a,29bはエアー
ポンプ19からの加圧空気の通路ともなる。
【0036】前記蒸気導出通路29における第5の部屋
29eの下端部には、口縁にシール部材37が付設され
た開口36が形成されており、該開口36は、蓋体2の
閉蓋時にはシール部材37が肩部材8に当接されること
により閉塞状態とされ、蓋体2の開蓋時には開放状態と
されて蒸気導出通路29にたまった水を内容器3内へ返
し戻すように作用することとなっている。符号42は前
記肩部材8において前記開口36と対応する位置に設け
られた沸騰検知用の温度センサーである。
【0037】なお、前記エアーポンプ19の底板19b
には、前記蒸気導出通路29における転倒止水弁33の
下流側となる第2の部屋29bとエアーポンプ19内と
を連通させる連通路47が形成されており、該連通路4
7には、蒸気圧によっては閉弁状態を保ち、本体転倒時
において蒸気導出通路29を流れる水流Wの水圧によっ
て開弁する制御弁48が介設されている。符号48aは
制御弁48の開作動を促すべく水流の水圧を受け止める
受圧片である。
【0038】実施例2 図5および図6には、本願発明の実施例2にかかる電気
湯沸器が示されている。
【0039】本実施例の電気湯沸器においては、容器本
体1が、外ケース7、肩部材8および底部材9を含む外
容器ユニットXと、内容器3および液体注出通路12を
含む内容器ユニットYとに分割されており、内容器ユニ
ットYが外容器ユニットXに対して着脱自在とされてい
る。
【0040】前記外容器ユニットXの内周面は、前記肩
部材8に対して上端縁を係止固定された有底円筒状の中
容器53で構成されており、該中容器53の前面側にお
いて外ケース7の覗窓13と対応する部分には、水位検
知管12cを透視するための開口64が形成されてい
る。
【0041】前記中容器53の内底部には、略円盤形状
の電気ヒータ4が配設されている。該電気ヒータ4およ
び前記中容器53の中央部には、円形の穴54,55が
それぞれ形成されており、これらの穴54,55を貫通
した状態で、内容器3の温度を検知するためのセンサー
ユニット56が配設されている。
【0042】該センサーユニット56は、円筒ケース5
7と、該円筒ケース57内に上下動自在に嵌装されたセ
ンサー支持具58と、該センサー支持具58に支持され
且つ前記円筒ケース57の上方に突出せしめられる温度
センサー59と、前記センサー支持具58を上方に付勢
するスプリング60とによって構成されている。該温度
センサー59の上端部中央には、内容器3の温度を検知
する検知部として作用するサーミスタ61が埋設されて
いる。符号62は前記温度センサー59からの温度情報
を得て電気ヒータ4に対して適宜制御信号を出力するマ
イコン基板である。
【0043】前記電気ヒータ4の上面は上に凸な円弧状
を呈しており、内容器ユニットYを装着した状態におい
ては、内容器3の底面が電気ヒータ4の上面に密接に接
合載置されることとなっている。つまり、本実施例の場
合、内容器3の底面3bも上に凸な円弧状を呈している
のである。そして、内容器底面3bの中央部には、前記
温度センサー59が当接される円形突部65が形成され
ている。
【0044】また、パイプカバー83の前面側には操作
部となるスイッチ基板81が配設されている。
【0045】一方、前記内容器ユニットYにおいては、
内容器3の上端縁を係止固定するとともに内容器ユニッ
トYの着脱時における把持部となる略環状の支持枠66
が設けられており、該支持枠66の前面側には、液体注
出通路12を保護する保護枠67が一体に形成されてい
る。該保護枠67において外ケース7の覗窓13と対応
する部分には、水位検知管12cを透視するための開口
68が形成されている。なお、本実施例の場合、液体注
出通路12の導入口12aは内容器3の側壁下部に接続
されている。
【0046】一方、本実施例の液体注出通路用転倒止水
弁14は、実施例1のものと同構造とされており、その
作用効果も同一である。
【0047】本実施例の場合、エアーポンプ19の吸気
弁23は、ポンプ天板19aの周辺部に形成された吸気
口22を開閉する舌状弁とされている。符号69は吸気
弁23を支持するための支持杆である。また、エアーポ
ンプ19の吐出弁25は、ポンプ底板19bに対して上
下方向に相対移動可能に配設された円筒状の切換弁70
内に配設された舌状弁とされている。本実施例の場合、
該切換弁70内の通路が吐出口24を構成することとな
っている。符号71は切換弁70の下端とポンプ底板1
9bとの間をシールするシール部材、72は切換弁70
を下向きに付勢するスプリング、73は切換弁70内へ
加圧空気を導入するための空気穴である。
【0048】本実施例の場合、前記切換弁70は、エア
ーポンプ19の作動時には下動して転倒止水弁33の弁
孔41を吐出口25に連通させ、エアーポンプ19の非
作動時には上動して転倒止水弁33の弁孔41を蒸気導
出通路29に連通させるように作用する。つまり、エア
ーポンプ19の作動時においては加圧空気が、吐出口2
5、転倒止水弁33の弁孔41、蒸気導出通路29の第
1の部屋29aおよび蒸気入口30を通って内容器3内
へ圧送され、エアーポンプ19の非作動時においては内
容器3内の蒸気が、蒸気入口30、蒸気導出通路29お
よび蒸気出口31を通って外部へ導出されることとなっ
ているのである。
【0049】上記のように構成されたエアーポンプ19
は次のように作用する。
【0050】即ち、ポンプ押板21を手で押し下げてエ
アーポンプ19を所定量だけ圧縮した後にポンプ押板2
1から手を放しても、吐出弁25が内容器3内の圧力に
よって閉弁するため内容器3内の圧力が低下することが
なく、エアーポンプ19内へは吸気弁23の開作動によ
って新たな空気が供給されるため、その後のポンプ押板
21の押し下げによって加圧空気の内容器3への圧送が
行える。つまり、エアーポンプ19を全ストローク作動
させなくとも、ポンプ押板21の小刻みな作動によって
連続的に加圧空気の圧送が行えるのである。
【0051】しかして、本実施例においては、前記蒸気
導出通路29における転倒止水弁33の下流側(具体的
には、第5の部屋29eの下部)に第2の転倒止水弁74
が介設されている。
【0052】上記のように構成したことにより、本体転
倒時において万が一転倒止水弁33の動作不良により転
倒止水弁33の下流側へ内容液(例えば、熱湯)が流れだ
した場合にも、第2の転倒止水弁74が閉作動して外部
への内容液の流出が防止される。従って、本体転倒時に
蒸気導出通路29を介して内容液が外部へ流出すること
がなくなり、より一層の安全性が確保できるのである。
その他の構成および作用効果は実施例1と同様なので重
複を避けて説明を省略する。
【0053】本願発明は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1にかかる電気湯沸器の縦断
面図である。
【図2】本願発明の実施例1にかかる電気湯沸器におけ
る液体注出通路用転倒止水弁部分の斜視図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】本願発明の実施例1にかかる電気湯沸器の正面
図である。
【図5】本願発明の実施例2にかかる電気湯沸器の縦断
面図である。
【図6】本願発明の実施例2にかかる電気湯沸器におけ
る容器本体の分離状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1は容器本体、2は蓋体、3は内容器、4は電気ヒー
タ、8は肩部材、11は空間部、12は液体注出通路、
12bは注出口、14は転倒止水弁、15は弁室、15a
は弁孔、17は弁体、80は液体貯溜部、82は操作
部、83はパイプカバー。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容器(3)を有する容器本体(1)と、前
    記内容器(3)の蓋体(2)と、前記内容器(3)内の液体を
    外部へ注出するための液体注出通路(12)とを備え、
    液体注出通路(12)の途中に、本体転倒時において前
    記液体注出通路(12)を閉止する転倒止水弁(14)
    てなる電気湯沸器であって、前記転倒止水弁(14)
    を、前記液体注出通路(12)の途中に形成された弁室
    (15)と、該弁室(15)に形成され且つ前記液体注出通
    路(12)の注出口側に通ずる弁孔(15a)と、該弁孔(1
    5a)を本体転倒時に閉止するように動作する弁体(17)
    とを備えて構成するとともに、前記弁室(15)には、前
    記弁孔(15a)の開口面積より大きい横断面積を有する
    液体貯溜空間部(80)を前記弁孔(15a)より離れ且
    つ前記弁体(17)の外側方に位置して形成したことを
    特徴とする電気湯沸器。
  2. 【請求項2】 前記転倒止水弁(14)を、前記液体注
    出通路(12)の上部を空間部(11)を介在させて覆
    うパイプカバー(83)内に配設したことを特徴とする
    前記請求項1記載の電気湯沸器。
  3. 【請求項3】 前記液体貯溜空間部(80)は、前記パ
    イプカバー(83)内において前記液体注出通路(1
    2)の注出口側に対して前記弁孔(15a)の左右方向
    に形成されていることを特徴とする前記請求項2記載の
    電気湯沸器。
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