JP3446624B2 - 燃焼器の消音装置とその製造方法 - Google Patents

燃焼器の消音装置とその製造方法

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JP3446624B2 JP25757998A JP25757998A JP3446624B2 JP 3446624 B2 JP3446624 B2 JP 3446624B2 JP 25757998 A JP25757998 A JP 25757998A JP 25757998 A JP25757998 A JP 25757998A JP 3446624 B2 JP3446624 B2 JP 3446624B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばオイル給湯
器等の燃焼器に付設される燃焼器の消音装置とその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば家庭用オイル給湯器等の燃
焼器には騒音を低減するための消音装置が付設され、前
記燃焼器での石油等の燃焼時に生成される排気ガスを前
記消音装置内を通過させることによって燃焼時に発生す
る排気ガスによる騒音を低減させるようにしている。こ
の従来の消音装置の一例を、図7〜図9により説明す
る。図7は従来の排気ダクト型消音装置の全体図であっ
て、(A)は側面から見た断面図で、前板が外されてい
る状態を示す。(B)は(A)のY−Y断面図、(C)
は底面図である。図8は図7の(A)のX−X断面図、
図9は消音装置内に挿入されて組み付けられるべき吸音
内壁板と吸音仕切り板と排気通路構成体の前記組み付け
を説明する斜視図である。
【0003】1は消音装置で、該消音装置1の上に排気
口部2が結合された状態に構成されている。3aは前板
で、消音装置1及び排気口2の前面に着脱自在に取り付
けられる。前記消音装置1はその外側を外装体3で構成
しており、前記着脱自在とされた前板3aは外装体3の
一部である。消音装置1はその外装体3の前後、左右及
び上下の各内面を吸音内壁板4a、4b、4c、4d、
4e、4fで被覆するように構成すると共に、その内部
に連通口6付きの吸音仕切り板5と排気通路構成体7と
を交互に配置することで前後方向にジグザクに延びる屈
曲排気通路8を構成している。そして屈曲排気通路8の
始端は燃焼器からの排気ガスを導入する排気ガス導入口
8aとされ、屈曲排気通路8の終端は前記排気口部2へ
の排気ガス排出口8bとなされている。燃焼器で発生し
た排気ガスは前記排気ガス導入口8aから消音装置1内
に入り、屈曲排気通路8を通った後、排気ガス排出口8
bから排出され、排気口部2から外部に出る。排気ガス
が屈曲排気通路8を通る間において、発生した騒音は、
吸音仕切り板5及び吸音内壁板4a〜4fによって吸収
され、消音される。尚、各前記排気通路構成体7のう
ち、屈曲排気通路8内の排気ガス進行方向に対して前方
(奥)にある構成体部分7aはパンチングメタル等の多
孔板金属板とし、手前にある構成体部分7bは孔のない
金属板としている。これによって、図8に示すように、
排気ガスの騒音のうちの高周波数成分は、矢印aで示す
ように、多孔金属板(構成部分7a)の孔から吸音仕切
り板5を通過して吸音され、さらに排気通路構成体7の
孔の−い金属板(構成部分7b)に当たって反射されて
再び吸音仕切り板5によって吸音されるような消音構成
となる。また排気ガスの騒音のうちの耳障りな低周波数
成分は、矢印bで示すように、多孔金属板(構成部分7
a)を通過した音は吸音仕切り板5からそれに接する吸
音内壁板4c、4d側に入って吸音されるような消音構
成となる。
【0004】以上のような消音装置の構成において、従
来における組み立ての順序は、図9も参照して、外装体
3に対して、先ず前板3aを外した状態で左右の吸音内
壁板4c、4dを外装体3内に挿入して組み付け、次に
前記外装体3内に組み付けられた前記左右の吸音内壁板
4c、4d間に、先ず奥の吸音内壁板4bを外装体3に
挿入して組み付け、次に排気通路構成体7と吸音仕切り
板5とを交互に挿入して組み付け、次に前の吸音内壁板
4aを挿入して組み付け、次に上下の吸音内壁板4e、
4fを外装体3内に挿入して組み付け、各組み付けが終
了したところで、最後に前板3aを取り付けて、消音装
置を完成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来の消
音装置においては、各吸音内壁板4a〜4f及び各吸音
仕切り板5における寸法にバラツキがあると、吸音内壁
板4a〜4fや吸音仕切り板5と隣接する部材とにおけ
る界面に隙間が生じやすくなり、消音効果が低下する。
このことから各吸音内壁板4a〜4f、吸音仕切り板5
の寸法を丁度の寸法よりすこし大きくして、界面に隙間
が生じないようすることが考慮されていた。が、吸音内
壁板4a〜4fや吸音仕切り板5の寸法を大きくすれば
する程、上記のような1部材づつを外装体3内に挿入し
ては組み付けて行くような組み立て方法では、完成され
た構造にバラツキが出やすく、また組み立てに時間がか
かり、或いは組み立てが困難になるという問題があっ
た。また、勿論、寸法を丁度の寸法程度或いは若干だけ
大きい寸法としただけの場合であっても、1部材づつを
外装体3内に順次挿入しては組み立てるやり方では、組
み立てに手間がかかり、構造にバラツキが生じやすく、
且つ組み立てに時間を要するという問題があった。
【0006】そこで、本発明は上記従来における問題点
を解消し、吸音材同士の界面での密着性を高めて消音効
果に優れた燃焼器の消音装置の提供を課題とする。また
吸音材同士の密着性に優れて消音効果に優れた消音装置
を、簡単且つ容易に効率良く組み立てることができる組
み立て性に優れた燃焼器の消音装置の製造方法の提供を
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明による燃焼器の消音装置は、排気ガス排出時
の騒音を低減させるために燃焼器に付設される消音装置
であって、装置の外側を構成する外装体と、該外装体の
前後、左右及び上下の各内面に被覆された吸音内壁板
と、該吸音内壁板で囲まれた内部に連通口付き吸音仕切
り板と排気通路構成体とによって前後方向にジクザクに
構成された屈曲排気通路と、燃焼器から排出された排気
ガスを導入するために前記屈曲排気通路の始端に設けら
れた排気ガス導入口と、前記屈曲排気通路内を通過した
排気ガスを排出するために前記屈曲排気通路の終端に設
けられた排気ガス排出口とを備えており、前記外装体の
前後、左右の各内面の吸音内壁板の側周が帯バンドで一
体的に巻き締められていることを第1特徴としている。
また本発明による燃焼器の消音装置の製造方法は、排気
ガス排出時の騒音を低減させるために燃焼器に付設され
る消音装置の製造方法であって、装置の外側を構成する
外装体の前板を外した状態において前記外装体の上下の
各内面に対応する上下の吸音内壁板を装着し、一方、前
記外装体の前後左右の4側の各内面に装着されるべき吸
音内壁板と、外装体の内空間を前後方向に複数に仕切る
連通口付き吸音仕切り板と、該吸音仕切り板の間に装着
される排気通路構成体とで一組の排気通路セットを組み
立てると共に、組み立てられた排気通路セットの側周を
帯バンドで一体的に巻き締めることで一体化排気通路セ
ットを作り、該一体化排気通路セットを前記外装体の前
記上下の吸音内壁板の間の空間に前方から挿入し、その
後、前記前板を外装体に取り付けることを第2の特徴と
している。また本発明による燃焼器の消音装置の製造方
法は、上記第2の特徴に加え、一体化排気通路セットの
奥行き寸法を外装体の奥行き寸法よりも少し大きくし、
前板を外装体に取り付ける際に一体化排気通路セットが
奥行き方向に圧入されるようにしたことを第3の特徴と
している。
【0008】上記第1の特徴に係る燃焼器の消音装置に
おいて、燃焼器は例えばオイル燃焼器やガス燃焼器等、
燃料を燃やす燃焼器であり、燃焼器の分野としては家庭
用或いは業務用として用いられる給湯器や風呂釜等に付
属の燃焼器を少なくとも含むものとする。また外装体は
金属製とし、形状は例えばX、Y、Zの各寸法を適当に
有する直方体形状とすることができる。吸音内壁板と吸
音仕切り板は同じ種類の吸音材料のものとすることもで
きるし、異なる種類の吸音材料のものとしてもよい。吸
音内壁板と吸音仕切り板は何れも剛性材料ではなく、圧
力が加わることで適当に圧縮される材料が用いられる。
排気通路構成体は現に排気ガスを通すためのもので、筒
状をしており、例えば金属製とすることで、高温のガス
に耐えることができるようにしている。帯バンドの材質
は特に限定されるものではなく、厚みの薄いもので、適
当な強度を有し、吸音内壁板を一体にして巻き締めるこ
とができるものであればよい。第1の特徴によれば、外
装体の前後、左右の各内面に被覆された吸音内壁板の側
周が帯バンドで一体的に巻き締められていることで、そ
れら4側の吸音内壁板とその内部の吸音仕切り板及び排
気通路構成体とが一体化したユニットとして存在するこ
とになる。これによって組み立ての際における取り扱い
が容易となると共に、外装体内においても安定した形を
保持させることができ、吸音内壁板、吸音仕切り板及び
排気通路構成体との相互の密着性を確保して消音効果の
向上に寄与することができる。
【0009】上記第2のと特徴による燃焼器の消音装置
の製造方法において、燃焼器、外装体、吸音内壁板、吸
音仕切り板、排気通路構成体、帯バンドについては上記
第1の特徴において述べたのと同様である。第2の特徴
によれば、外装体の前後左右の内面に装着されるべき吸
音内壁板と吸音仕切り板と排気通路構成体とで、消音装
置の外装体内に挿入する前に、外装体の外で予め排気通
路セットを組み立ておくことができるので、その排気通
路セットの組み立てが容易、簡単である。そしてその排
気通路セットを帯バンドによって一体化して一体化排気
通路セットとすることで、それをユニットとして取り扱
うことができ、個々の部材をあれこれ扱う場合に比べて
扱いが容易になる。そしてこのユニット状となった一体
化排気通路セットを、予め上下の吸音内壁板を装着して
おいた外装体内に挿入すれば、容易簡単に外装体内に消
音構造を完成することができ、後は前板を取り付けるだ
けで消音装置を完成させることができる。よって、燃焼
器の消音装置の製造が非常に容易で簡単に行える。しか
も帯バンドで一体化された各部材間における密着性は安
定して確保されているため、消音機能も向上する。
【0010】上記第3の特徴によれば、第2の特徴によ
る作用効果に加えて、一体化排気通路セットの奥行き寸
法を外装体の奥行き寸法よりも少し大きくし、前板を外
装体に取り付ける際に一体化排気通路セットが奥行き方
向に圧入されるようにしたことで、吸音内壁板や吸音仕
切り板を寸法を丁度の寸法よりも大きくした場合におい
ても、一体化排気通路セットとしてそれらを一回の動作
で容易に外装体内に挿入することができると共に、外装
体内に圧入された後の各吸音内壁板や吸音仕切り板にお
ける変形度合いも各部において比較的バランスが保た
れ、一体化排気通路セットの全体がバランス良く圧縮さ
れた状態で外装体内に収めることができる。よって、外
装体内での各部の密着性が一層向上すると共に、外装体
内の各位置での密着性の程度におけるアンバランスを解
消して、消音機能に優れた消音装置を容易に組み立てる
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図6を参照して説明する。図1は本発明の実施の
形態例にかかる消音装置と燃焼器との配置関係を示す概
略図である。図2は本発明の実施の形態例にかかる燃焼
器の消音装置の全体図であって、(A)は側面から見た
断面図で、前板が外されている状態を示す。(B)は
(A)のY−Y断面図、(C)は底面図である。図3は
図2の(A)のX−X断面図である。図4は消音装置内
に挿入されて組み付けられるべき吸音内壁板と吸音仕切
り板と排気通路構成体の前記組み付けを説明する斜視図
である。図5は一体化排気通路セットとそれが挿入さ
れ、組み付けられる外装体との関係を示す図である。図
6は本発明の実施の形態例にかかる消音装置と従来の消
音装置との吸音減衰効果を比較したグラフである。
【0012】まず、図1を参照して、消音装置10及び
その上に結合された排気口部20は、オイル給湯器等の
燃焼器100からら排出される排気ガスを通過させて該
排気ガス排出時の騒音を低減させるために、上記燃焼器
100に付設されて使用される。
【0013】次に図2〜図5を参照して、本発明の消音
装置及びその製造方法を説明する。頭部に排気口部20
が結合された消音装置10は、その外側を外装体30で
構成しており、外装体30の一部を構成する前板30a
は消音装置10及び排気口部20の前面に着脱自在に取
り付けられる構造とされている。勿論、前板30aは排
気口部20とは別に消音装置10だけのものとしてもよ
い。消音装置10の外装体30の前後、左右及び上下の
各内面は吸音内壁板40a、40b、40c、40d、
40e、40fで被覆するように構成する。そしてその
内部に連通口60付きの吸音仕切り板50と排気通路構
成体70とを交互に配置することで前後方向にジグザク
に延びる屈曲排気通路80を構成する。屈曲排気通路8
0の始端は燃焼器からの排気ガスを導入する排気ガス導
入口80aとされ、屈曲排気通路80の終端は前記排気
口部20への排気ガス排出口80bとされている。前記
外装体30は金属製としている。また前記吸音内壁板4
0a、40b、40c、40d、40e、40fと吸音
仕切り板50は、剛性材ではなく、圧力が加わることで
適当に圧縮せられる弾力性のある吸音材で構成してい
る。前記排気通路構成体70は屈曲排気通路80を構成
する部材で、金属製の筒状体とし、前記排気ガス導入口
80aと排気ガス排出口80bにそれぞれ対応する位置
に配置される排気通路構成体70については、当該排気
ガス導入口80aと排気ガス排出口80bのそれぞれに
対応する部分が開口されている。また屈曲排気通路80
の途中に配置されるべき排気通路構成体70について
は、前記連通口60に対応する部分が該連通口60には
嵌まり込むような突出開口とされている。更に各排気通
路構成体70のうち、屈曲排気通路80内の排気ガス進
行方向に対して前方(奥)にある構成体部分70aはパ
ンチングメタル等の多孔板金属板とし、手前にある構成
体部分70bは孔のない金属板としている。該構成体部
分70aと構成体部分70bとは2つの部材を溶接等で
接合した一体化したものでもよいが、側周面に接合段差
(図3においては側周面に段差が示されている)のない
面一のものが好ましい。
【0014】燃焼器100で発生した排気ガスは前記排
気ガス導入口80aから消音装置10内に入り、屈曲排
気通路80を通った後、排気ガス排出口80bから排出
され、排気口部20から外部に出る。排気ガスが屈曲排
気通路80を通る間において、発生した騒音は、吸音仕
切り板50及び吸音内壁板40a〜40fによって吸収
され、消音される。排気ガスの騒音のうちの高周波数成
分は、矢印aで示すように、多孔金属板(構成部分70
a)の孔から吸音仕切り板50を通過して吸音され、さ
らに排気通路構成体70の孔のない金属板(構成部分7
0b)に当たって反射されて再び吸音仕切り板50によ
って吸音されるような消音構成となる。また排気ガスの
騒音のうちの耳障りな低周波数成分は、矢印bで示すよ
うに、多孔金属板(構成部分70a)を通過した音は吸
音仕切り板50からそれに接する吸音内壁板40c、4
0d側に入って吸音されるような消音構成となる。この
ため少なくとも低周波数成分については吸音仕切り板5
0と吸音内壁板40c、40dとの界面が密接に接触し
ていることが良好な消音効果を発揮するために必要とな
ってくる。
【0015】前記、吸音内壁板40a〜40fの内、上
下の吸音内壁版40e、40fを除く、前後左右の4つ
の吸音内壁板40a、40b、40c、40dと、吸音
仕切り板50と、排気通路構成体70とで、予め1組の
排気通路セットSを組み立て(図4参照)、これに帯バ
ンド90を巻いて締めることで、全体がユニット化した
一体化排気通路セットS1 (図5参照)を構成する。排
気通路セットSの組み立ては、各排気通路構成体70
(本実施態様においては3本)の側周囲を前後の吸音内
壁板40a、40b及び左右の吸音内壁板40c、40
d(本実施態様では各3枚ずつ)と吸音仕切り板50
(本実施態様においては2枚)で囲む形にすればよい。
また帯バンド90はこれを排気通路セットSの側周に巻
いて縛ればよい。この場合において、一体化排気通路セ
ットS1 の奥行き寸法d1 を外装体30(外装体30の
内側)の奥行き寸法d0 よりも少し大きくしておくの
が、装着が完了した後における各部の密着性を向上させ
る点において好ましい。
【0016】しかして上記消音装置10の組み立ては、
先ず前板30aを外した状態の外装体30に対して、上
の吸音内壁板40eと下の吸音内壁板40fとを挿入し
て、それぞれ外装体30の上の内面と下の内面に挿着し
ておき、次に、別に組み立てておいた帯バンド付きの一
体化排気通路セットS1 を前記上下の吸音内壁板40
e、40fが装着された外装体30内に、前記上下の吸
音内壁板40e、40fの間の空間に挿入し、最後に前
板30aを取り付ける。この場合前板30aが、外装体
30から少しはみ出した状態に挿入された一体化排気通
路セットS1 を外装体30内に圧入状態に押し入れるの
で、一次的には押し入れ方向に垂直な界面、即ち前後の
各吸音内壁板40a、40bと左右の吸音内壁板40
c、40dとの界面、及び吸音仕切り板50と左右の吸
音内壁板40c、40dとの界面、また前後の吸音内壁
板40a、40bや吸音仕切り板50と排気通路構成体
70との密着性が向上する。そして2次的には前後の吸
音内壁板40a、40b、左右の吸音内壁板40c、4
0d、吸音仕切り板50が押し入れ方向とは直角方向へ
も膨出傾向となって、上下の吸音内壁板40e、40f
との界面の密着性を向上させる。
【0017】図6に本発明の消音装置と従来の消音装置
とにおける、各周波数での消音特性を示す。本発明の消
音装置において、消音性能が向上していることがわか
る。
【0018】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の燃焼器の消音
装置によれば、排気ガス排出時の騒音を低減させるため
に燃焼器に付設される消音装置であって、装置の外側を
構成する外装体と、該外装体の前後、左右及び上下の各
内面に被覆された吸音内壁板と、該吸音内壁板で囲まれ
た内部に連通口付き吸音仕切り板と排気通路構成体とに
よって前後方向にジクザクに構成された屈曲排気通路
と、燃焼器から排出された排気ガスを導入するために前
記屈曲排気通路の始端に設けられた排気ガス導入口と、
前記屈曲排気通路内を通過した排気ガスを排出するため
に前記屈曲排気通路の終端に設けられた排気ガス排出口
とを備えており、前記外装体の前後、左右の各内面の吸
音内壁板の側周が帯バンドで一体的に巻き締められてい
るので、それら4側の吸音内壁板と吸音仕切り板及び排
気通路構成体とを一体化したユニットとして存在させる
ことができ、これによって組み立ての際における取り扱
いを容易にすることができると共に、外装体内において
も安定した形を保持させることができ、吸音内壁板、吸
音仕切り板及び排気通路構成体との相互の密着性を確保
して消音効果の向上に寄与することができる。また請求
項2に記載の燃焼器の消音装置の製造方法によれば、排
気ガス排出時の騒音を低減させるために燃焼器に付設さ
れる消音装置の製造方法であって、装置の外側を構成す
る外装体の前板を外した状態において前記外装体の上下
の各内面に対応する上下の吸音内壁板を装着し、一方、
前記外装体の前後左右の4側の各内面に装着されるべき
吸音内壁板と、外装体の内空間を前後方向に複数に仕切
る連通口付き吸音仕切り板と、該吸音仕切り板の間に装
着される排気通路構成体とで一組の排気通路セットを組
み立てると共に、組み立てられた排気通路セットの側周
を帯バンドで一体的に巻き締めることで一体化排気通路
セットを作り、該一体化排気通路セットを前記外装体の
前記上下の吸音内壁板の間の空間に前方から挿入し、そ
の後、前記前板を外装体に取り付けることとしたので、
外装体の前後左右の内面に装着されるべき吸音内壁板と
吸音仕切り板と排気通路構成体とで、消音装置の外装体
内に挿入する前に、外装体の外で予め排気通路セットを
組み立ておくことができる。よってその排気通路セット
の組み立てが容易、簡単である。しかもその排気通路セ
ットを帯バンドによって一体化して一体化排気通路セッ
トとすることで、それをユニットとして取り扱うことが
でき、個々の部材をあれこれ扱う場合に比べて扱いが非
常に容易となる。そしてこのユニット状となった一体化
排気通路セットを、予め上下の吸音内壁板を装着してお
いた外装体内に挿入することで、容易簡単に外装体内に
消音構造を完成させることができる。よって、燃焼器の
消音装置の製造が非常に容易で簡単に行える。しかも帯
バンドで一体化された各部材間における密着性は安定し
て確保されているため、消音機能も向上させることがで
きる。また請求項3に記載の燃焼器の消音装置の製造方
法によれば、上記請求項2に記載の構成による効果に加
え、一体化排気通路セットの奥行き寸法を外装体の奥行
き寸法よりも少し大きくし、前板を外装体に取り付ける
際に一体化排気通路セットが奥行き方向に圧入されるよ
うにしたので、吸音内壁板や吸音仕切り板を寸法を丁度
の寸法よりも大きくした場合においても、一体化排気通
路セットとしてそれらを一回の動作で容易に外装体内に
挿入することができると共に、外装体内に圧入された後
においても一体化排気通路セットの全体がバランス良く
圧縮された状態で外装体内に存在することができる。よ
って、外装体内での各部の密着性が一層向上すると共
に、外装体内の各位置での密着性の程度におけるアンバ
ランスを解消して、消音機能に優れた消音装置を容易に
組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例にかかる消音装置と燃焼
器との配置関係を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の形態例にかかる燃焼器の消音装
置の全体図であって、(A)は側面から見た断面図で、
前板が外されている状態を示す。(B)は(A)のY−
Y断面図、(C)は底面図である。
【図3】図2の(A)のX−X断面図である。
【図4】消音装置内に挿入されて組み付けられるべき吸
音内壁板と吸音仕切り板と排気通路構成体の前記組み付
けを説明する斜視図である。
【図5】一体化排気通路セットとそれが挿入され、組み
付けられる外装体との関係を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態例にかかる消音装置と従来
の消音装置との吸音減衰効果を比較したグラフである。
【図7】従来の排気ダクト型消音装置の全体図であっ
て、(A)は側面から見た断面図で、前板が外されてい
る状態を示す。(B)は(A)のY−Y断面図、(C)
は底面図である。
【図8】図7の(A)のX−X断面図である。
【図9】消音装置内に挿入されて組み付けられるべき吸
音内壁板と吸音仕切り板と排気通路構成体の前記組み付
けを説明する斜視図である。
【符号の説明】
10 消音装置 20 排気口部 30 外装体 30a 前板 40a〜40f 吸音内壁板 50 吸音仕切り板 60 連通口 70 排気通路構成体 80 屈曲排気通路 80a 排気ガス導入口 80b 排気ガス排出口 90 帯バンド 100 燃焼器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 宏明 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式 会社ノーリツ内 (56)参考文献 特開 平8−296903(JP,A) 特開 平4−76354(JP,A) 実開 昭52−10645(JP,U) 実開 昭59−71914(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23J 13/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ガス排出時の騒音を低減させるため
    に燃焼器に付設される消音装置であって、装置の外側を
    構成する外装体と、該外装体の前後、左右及び上下の各
    内面に被覆された吸音内壁板と、該吸音内壁板で囲まれ
    た内部に連通口付き吸音仕切り板と排気通路構成体とに
    よって前後方向にジクザクに構成された屈曲排気通路
    と、燃焼器から排出された排気ガスを導入するために前
    記屈曲排気通路の始端に設けられた排気ガス導入口と、
    前記屈曲排気通路内を通過した排気ガスを排出するため
    に前記屈曲排気通路の終端に設けられた排気ガス排出口
    とを備えており、 前記外装体の前後、左右の各内面の吸音内壁板の側周が
    帯バンドで一体的に巻き締められていることを特徴とす
    る燃焼器の消音装置。
  2. 【請求項2】 排気ガス排出時の騒音を低減させるため
    に燃焼器に付設される消音装置の製造方法であって、装
    置の外側を構成する外装体の前板を外した状態において
    前記外装体の上下の各内面に対応する上下の吸音内壁板
    を装着し、一方、前記外装体の前後左右の4側の各内面
    に装着されるべき吸音内壁板と、外装体の内空間を前後
    方向に複数に仕切る連通口付き吸音仕切り板と、該吸音
    仕切り板の間に装着される排気通路構成体とで一組の排
    気通路セットを組み立てると共に、組み立てられた排気
    通路セットの側周を帯バンドで一体的に巻き締めること
    で一体化排気通路セットを作り、該一体化排気通路セッ
    トを前記外装体の前記上下の吸音内壁板の間の空間に前
    方から挿入し、その後、前記前板を外装体に取り付ける
    ことを特徴とする燃焼器の消音装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 一体化排気通路セットの奥行き寸法を外
    装体の奥行き寸法よりも少し大きくし、前板を外装体に
    取り付ける際に一体化排気通路セットが奥行き方向に圧
    入されるようにした請求項2に記載の燃焼器の消音装置
    の製造方法。
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