JP6115766B2 - 消音装置、並びに、燃焼装置 - Google Patents

消音装置、並びに、燃焼装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6115766B2
JP6115766B2 JP2013058859A JP2013058859A JP6115766B2 JP 6115766 B2 JP6115766 B2 JP 6115766B2 JP 2013058859 A JP2013058859 A JP 2013058859A JP 2013058859 A JP2013058859 A JP 2013058859A JP 6115766 B2 JP6115766 B2 JP 6115766B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow path
combustion
silencer
case body
combustion gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013058859A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014185780A (ja
Inventor
長谷川 和則
和則 長谷川
玉川 徹
徹 玉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2013058859A priority Critical patent/JP6115766B2/ja
Publication of JP2014185780A publication Critical patent/JP2014185780A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6115766B2 publication Critical patent/JP6115766B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chimneys And Flues (AREA)

Description

本発明は、湯水や熱媒体を加熱する燃焼装置に備えられる消音装置に関するものであり、またその消音装置を備えた燃焼装置に関する。
給湯器や風呂装置等の熱源として、ガスや灯油等の燃料を燃焼する燃焼装置が多用されている。これらの燃焼装置は、ケーシング内に収容された燃焼部において燃料を燃焼して高温の燃焼ガスを生成し、その燃焼ガスの熱エネルギーをもって湯水や熱媒体を加熱するものである。そして、湯水や熱媒体と熱交換した燃焼ガスは、排気経路を介して、外部に排出される。
ところで、燃焼装置は、燃焼動作によって、燃焼に起因した音(燃焼音等という)が発生することが知られている。そして、この燃焼音は、燃焼部と外部とを連通した排気経路を介して、外部に伝搬する(騒音)。特に灯油等の液体燃料を燃焼する燃焼装置(以下、オイル式燃焼装置ともいう)においては、その燃焼音等に起因した騒音が顕著となるため、通常、消音機能が付加されている。すなわち、このようなオイル式燃焼装置では、効果的に燃焼音等を低減するべく、排気経路に消音器たるものが備えられている。
例えば、従来より燃焼装置に多用されている消音器としては、排気経路を延長して形成されたものがある。具体的には、この種の消音器は、排気経路を単純に直線状に延ばした部分であり、且つ、その延長部に消音材等を配した構造を有する。すなわち、このような燃焼装置は、通常の排気経路よりもその流路長を延長等することで、排気経路から外部に発せられる燃焼音等の音波の振動エネルギーを減衰している。しかしながら、排気経路を単純に延長すると、燃焼装置全体が大型化(特に高さ)してしまい、小型化の装置を要求する需要者のニーズに対応できないという不満があった。
そこで、従来より、そのようなニーズに応えるべく、排気経路を延長しつつも、装置全体を大型化させない消音器を備えた燃焼装置が市場に提供されている。そして、そのような消音器の1つとして、排気経路の延長部を、蛇行状にしたものがある。すなわち、この消音器は、排気経路の中途の空間を仕切り壁で複数に区切り、さらに区切られた空間同士を貫通孔で連通するようにして蛇行状の流路を形成した構成である。
例えば、その技術が、特許文献1に開示されている。
特開2000−74356号公報
しかしながら、この蛇行状の流路によって構成された消音器は、消音効果が高い反面、構造が複雑となってしまい、生産効率が著しく低下してしまう欠点があった。
その結果、この消音器を備えた燃焼装置は、製造コストが大幅に嵩んでしまっていた。
そこで、本発明では、従来技術の問題点に鑑み、構造の単純化を図り、生産効率の向上を図ることができる消音装置、並びに、燃焼装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するべく提供される請求項1に記載の発明は、燃料を燃焼して燃焼ガスを生成する燃焼装置に設けられ、燃焼ガスが通過する排気経路の一部を形成する消音装置であって、外郭を形成するケース体と、当該ケース体に収容される流路形成部材を有し、ケース体は、前記排気経路の一部を構成する上流側開口と下流側開口を有し、流路形成部材は、係合部を有した枠体と、当該枠体の内部を2以上の空間に仕切る仕切り壁を備え、当該仕切り壁は、消音材を所定の板部材で挟持した積層構造であると共に、仕切られた隣接する空間同士を連通させる連通孔を有し、当該積層構造の仕切り壁を、枠体の内部において係合部と係合させると、その積層構造が維持され、さらに連通孔を一部に有した燃焼ガスの流路が形成されるものであり、枠体と仕切り壁とを係合させた状態の流路形成部材を、ケース体に配することによって、ケース体の上流側開口及び下流側開口と、流路形成部材の燃焼ガスの流路とが連通し、前記排気流路の一部が形成されることを特徴とする消音装置である。
本発明の消音装置は、ケース体と流路形成部材とからなり、主に燃焼ガスの流路を形成する流路形成部材の構造を単純化することで、生産効率の向上を図っている。すなわち、本発明では、流路形成部材が、枠体と仕切り壁とを有し、その両者を簡易に連結可能な構造とされている。具体的には、流路形成部材は、枠体に係合部が設けられており、その係合部に対して、仕切り壁が係合できる構成である。また、仕切り壁は、消音効果を高めるべく、消音材を所定の板部材で挟持した積層構造とされており、その仕切り壁の積層構造を枠体の係合部によって維持できる構成である。つまり、本発明では、単純に重ね合わせた消音材と所定の板部材を、枠体の係合部に係合させるだけで、枠体に仕切り壁を連結させることができる。そして、このようにして枠体と仕切り壁とが連結されると、枠体内が仕切り壁によって2以上の空間に分割され、さらにそれらの分割された空間が連通孔によって連通し、一連の燃焼ガスの流路(例えば蛇行状の流路)が形成される。すなわち、本発明においては、流路形成部材の構造の単純化を図りつつも、枠体内に燃焼ガス用の流路を形成することを可能にしている。
そして、このようにして組み上げられた流路形成部材を、ケース体内に配すると、流路形成部材の流路と、ケース体に設けられた上流側開口及び下流側開口とが連通し、排気経路の一部が容易に形成される。
以上のように、本発明によれば、流路形成部材の構造の単純化を図りつつも、予め組み上がった流路形成部材をケース体内に配すれば、排気経路の一部を形成することができる構造にしているため、高い組立容易性を確保でき、従来よりも生産効率を飛躍的に向上させることに成功している。
また、本発明では、燃焼ガス用の流路を蛇行形状とし、限られた設置スペースであっても、一定以上の燃焼ガスの流路延長を確保することができる構造であるため、従来と同様、高い消音効果を発揮することができる。
請求項2に記載の発明は、前記枠体は、少なくとも側面壁を有し、当該側面壁に設けられた溝が前記係合部として機能するものであり、前記仕切り壁は、そのいずれかの端辺を係合部たる溝に係合させると積層構造を維持することを特徴とする請求項1に記載の消音装置である。
かかる構成によれば、枠体の側面壁に溝が設けられ、その溝に仕切り壁の端辺を係合させて両者の連結が可能である。具体的には、例えば、枠体の溝を仕切り壁の積層厚さ程度に設定し、仕切り壁がその溝において積層厚方向に挟まれるようにする。このように、枠体に単純な溝を設けることによって、仕切り壁の積層構造の維持と、枠体と仕切り壁との連結構造の形成の双方を同時に期待することが可能となる。その結果、本発明では、より高い組立容易性を期待することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、前記枠体は、少なくとも2つの枠片を有し、それらの枠片を組み合わせてなるものであり、組み合わされた枠片同士は、前記ケース体に収容されることで、枠体の形状を維持することを特徴とする請求項1又は2に記載の消音装置である。
かかる構成によれば、枠体が少なくとも2つの枠片によって形成されるため、仕切り壁の連結がより容易なものとなる。つまり、本発明では、枠体の内部を開放した状態で、仕切り壁を枠体の係合部に配し、その後、枠体を閉じた状態にすることができる。このように、流路形成部材の組み立て作業の効率化を図ることによって、さらなる生産効率の向上が可能となる。
請求項4に記載の発明は、ケース体には、内側に向けて突出した補強用リブが設けられ、流路形成部材は、補強用リブに沿って、ケース体の内部に配することが可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の消音装置である。
かかる構成によれば、流路形成部材を、ケース体に設けた補強用リブに沿わせて当該ケース体内の所定の位置に配することができるため、ケース体の補強を図りつつも、流路形成部材の位置決めの容易性を図ることができる。つまり、本発明によれば、構造の合理性が高い。
ところで、グラスウール等の消音材は、伝達した音波の振動エネルギーを効果的に減衰できる機能を有している。すなわち、いずれかの場所で発生した音が、消音材に伝達されると、当該消音材の内部で音波の振動エネルギーが効率的に消費され、小さな音となって聞こえるあるいは全く聞こえなくなるという効果を発揮する。つまり、消音材は、音波が伝わることで初めて効果を発揮し、また音波が直接伝達されることでより効果的にその機能を発揮する。
一方で、グラスウール等の消音材は、通常、単品で使用できる程強度を有していない。
そのため、従来より、消音装置に用いられる消音材は、他の部材と共に仕切り壁を構成する構造がとられている。具体的には、そのような仕切り壁には、消音材に音波を直接的に伝達可能な複数の孔を備えた多孔板(例えばパンチングメタル等)と、孔を有さない平面板とによって、消音材を挟持した構造のものがある。しかしながら、このような構造の仕切り壁を採用すると、仕切り壁によって仕切られた多孔板側の流路を通過する音波は、当該多孔板の孔を介して消音材に直接的に伝達されるため、効果的にそのエネルギーが減衰されるが、平面板側の流路を通過する音波は、消音材に直接的に伝達されることがないため、十分なエネルギーの減衰効果を得ることができなかった。
そのため、消音材を2つの多孔板で挟持する構造が勘案されるが、単純に多孔板同士で消音材を挟んだ場合、仕切り壁によって仕切られた一方の多孔板側から消音材に伝達した音波は、その大半が対向する他方の多孔板側の孔を通過してしまう。特に、前記一方の多孔板側の流路が上流側の流路であり、前記他方の多孔板側の流路が下流側の流路であったならば、上流側の流路を通過する音波が、前記他方の多孔板の孔を介して、下流側にショートカットしてしまうため、消音効果が低減してしまうというおそれがあった。
そこで、前記問題点を解決するべく提供される請求項5に記載の発明は、前記仕切り壁は、消音材を2つの多孔板によって挟持したものであり、当該2つの多孔板は、一方の多孔板の孔の投影方向に、他方の多孔板の孔が存在しない板を組み合わせていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の消音装置である。
かかる構成によれば、消音材を2つの多孔板で挟持させると共に、消音材を間に対向する2つの多孔板を、それぞれの孔の投影方向に対向する多孔板の孔が存在しないようにしているため、一方の多孔板の孔から消音材に伝達した音波が、他方の多孔板の孔を介して、下流側の流路にショートカットしてしまう不具合が防止される。つまり、本発明では、消音材に伝達される音波の割合を増やして消音効果を高めつつ、多孔板の孔を介して流路をショートカットする音波の割合を大幅に減らすことができるため、高い消音効果を期待することができる。
請求項6に記載の発明は、燃料を燃焼し燃焼ガスを生成する燃焼部と、燃焼ガスによって湯水又は熱媒体が加熱される熱交換器と、熱交換器で熱交換した燃焼ガスを外部に導く排気経路とを有する燃焼装置であって、前記排気経路の一部が、請求項1〜5のいずれかに記載の消音装置によって形成されていることを特徴とする燃焼装置である。
本発明の燃焼装置は、消音装置の流路形成部材が、単純に重ね合わせた消音材と所定の板部材を、枠体の係合部に係合させるだけで組み上がり、またその組み上がった流路形成部材を、ケース体内に配することで、排気経路の一部を形成することができるため、生産時における高い作業効率を確保することができる。
本発明の消音装置、並びに、燃焼装置は、主に流路形成部材の構造を単純化することで、組立効率を向上させているため、高い生産効率を確保することができる。
本発明の実施形態に係る燃焼装置の一部を示す正面図である。 図1の消音装置のW−W断面図である。 消音装置を示す斜視図である。 消音装置を示す分解斜視図である。 流路形成部材を示す分解斜視図である。 枠体を示す断面図である。 仕切り壁を示す分解斜視図である。 図7の第一板部材をα方向から示した矢視図である。 図7の第一板部材を示す側面図である。 図7の第二板部材をβ方向から示した矢視図である。 図7の第二板部材を示す側面図である。 第一板部材の孔と第二板部材の孔の相対関係を示す模式図である。 図4のケース体を示すX−X断面図である。 ケース体に収容された流路形成部材に注目した概念図である。 図3の消音装置を示すY−Y断面図である。 (a)〜(c)は流路形成部材の組み立て手順を示す説明図である。 (d)〜(f)は流路形成部材をケース体に収容する際の手順を示す説明図である。 仕切り壁を構成する板部材の変形例を示す断面図である。
以下に、本発明の実施形態に係る燃焼装置について説明する。
まず、本実施形態の燃焼装置1全体の概略について説明する。
本実施形態の燃焼装置1は、給湯器として使用されるものであり、図示しない給水源から供給される水を加熱し、カラン等の給湯端末を介して外部等に給湯する給湯機能を有する。すなわち、燃焼装置1は、基本構成として、燃焼部5と、熱交換器6とを備え、燃焼部5で生成された燃焼ガスをもって、熱交換器6内を通過する水を加熱する機能を有する。
また、本実施形態の燃焼装置1は、灯油等の液体燃料が使用され、燃焼部5における炎孔(図示しない)が下方に向けられた逆燃式の燃焼部が採用されている。すなわち、燃焼装置1は、燃焼部5で生成された燃焼ガスが下方に向けて流れる構成である。そして、燃焼部5の下方に、燃焼ケース20が接続され、さらにその下方に、熱交換器6が接続されている。これにより、熱交換器6には、燃焼ケース20を通過した燃焼ガスが導入される。そして、熱交換器6よりも燃焼ガスの流れ方向下流側には、排気集合部21、消音装置2がその順番で接続されて、一連の排気経路を形成している。
より詳細に説明すると、燃焼装置1は、各種機器をケーシング30内に収容しており、その底面に載置された排気集合部21を基準に、燃焼部5の下方に接続された燃焼ケース20及び熱交換器6と、当該排気集合部21よりも下流の流路を形成する消音装置2とが、ほぼ鉛直方向に沿って平行となる姿勢で並べられている。つまり、ケーシング30内に設置された、燃焼ケース20と、熱交換器6と、排気集合部21と、消音装置2は、概ね「U」字型を呈する流路(前記排気経路を含む)を形成している。このため、燃焼装置1では、燃焼部5で生成された燃焼ガスが、燃焼ケース20と熱交換器6を下方に向けて流れ、排気集合部21で流れ方向を上方に転換し、消音装置2を上方に向けて流れる。そして、消音装置2を通過した燃焼ガスは、外部に排出される。
続いて、燃焼装置1の各部材又は機器について説明する。
燃焼部5は、公知のそれと同様に燃料噴霧ノズル(図示しない)やバーナ等(図示しない)を備えている。また、燃焼部5の上部には、送風機7が備えられており、燃焼時においては、送風機7が作動され、燃焼部5及び燃焼ケース20の内部に燃焼用の空気が供給される。
燃焼ケース20は、前記したように、燃焼部5の下方に位置しており、主に燃焼部5における燃焼動作に伴って発生する高温の燃焼ガスが流れる部分である。また、燃焼ケース20の外周側には、当該燃焼ケースが過度に高温となるのを防止するべく、水管40が巻き付けられている。なお、この水管40は、その下流端が後述する熱交換器6に繋がっている。
熱交換器6は、燃焼ケース20のさらに下方に位置しており、受熱管38を通過する水と燃焼ガスとを熱交換させる部分である。すなわち、熱交換器6は、燃焼ガスが通過する空間内に受熱管38が配された構成である。より具体的には、この熱交換器6は、所謂一次熱交換器としての機能を有する部分であり、受熱管38を通過する水によって、主に燃焼ガスが有する顕熱が回収される。そして、本実施形態では、熱交換器6として、フィンアンドチューブ型の熱交換器が採用されている。
なお、熱交換器6の受熱管38には、前記したように、水管40を通過した水が導入される。
排気集合部21は、熱交換器6で熱交換した直後の燃焼ガスが流れる部分であり、排気経路の一部を形成している。すなわち、排気集合部21は、燃焼装置1の幅方向(図1の左右方向)に延びた排気空間41を有し、その排気空間41と熱交換器6及び消音装置2が連通している。具体的には、排気集合部21は、幅方向一方の端部側において排気空間41と熱交換器6とが連通しており、幅方向他方の端部側において排気空間41と消音装置2とが連通している。これにより、排気集合部21では、燃焼部5で生成され熱交換器6を下向きに通過した燃焼ガスが流入すると、排気空間41の幅方向一方の端部側から他方の端部側に向けて(左側から右側に向けて)ほぼ水平方向に流れ、当該端部側に至れば、上向きに流れ方向を変換して消音装置2に向けて流出する。
消音装置2は、排気集合部21を通過した燃焼ガスが流れる部分であり、前記排気集合部21と排気経路を形成している。そして、消音装置2は、上部に排気口42が設けられており、当該排気口42を介して、排気経路を通過した燃焼ガスを外部に排出する。つまり、消音装置2では、燃焼ガスは基本的に上方に向けて流れる。また、この消音装置2には、消音機能が付加されている。すなわち、消音装置2は、消音材25を具備した仕切り壁12を有し、その仕切り壁12によって、燃焼ガス用の流路長さを通常よりも延長している。そして、そのような構成にするべく、本実施形態の消音装置2では、燃焼ガスが流れる囲繞空間43が備えられ、その囲繞空間43が複数(本実施形態では2つ)の仕切り壁12a、12bによって複数(本実施形態では3つ)に区切られた蛇行状の流路が形成されている。
より詳細に説明すると、消音装置2は、図2に示すように、仕切り壁12a、12bが囲繞空間43を上下方向に延びる3つの流路32a〜32cに区分しており、隣接する流路32a〜32c同士を貫通孔33で連通させている。また、本実施形態では、消音装置2に流入した燃焼ガスが上下に蛇行して流れるように、各仕切り壁12a、12bにおける貫通孔33が、互いに同一の高さとならない位置に設けられている。
つまり、本実施形態では、燃焼ガスの流れ方向上流側から、第一流路32a、第二流路32b、第三流路32cがあり、第一流路32aと第二流路32bを区分する第一仕切り壁12aには、上部側に貫通孔33が設けられ、第二流路32bと第三流路32cを区分する第二仕切り壁12bには、下部側に貫通孔33が設けられている。これにより、消音装置2に流入した燃焼ガスは、第一流路32aを下から上に向けて流れ、第一仕切り壁12aの貫通孔33を介して第二流路32bに流出した燃焼ガスは、第二流路32bを上から下に向けて流れ、第二仕切り壁12bの貫通孔33を介して第三流路32cに流出した燃焼ガスは、第三流路32cを下から上に向けて流れる。そして、第三流路32cを通過した燃焼ガスは、排気口42に向けて流れる。
以上のように、本実施形態の燃焼装置1は、従来の給湯器に用いられる燃焼装置とほぼ同様の基本構成を有する。
ところで、先にも説明したように、従来、このような蛇行状の流路を有した消音装置は、その構造が煩雑であることに起因して、組み立て作業の効率化を図ることが難しく、その生産コストを実質的に減縮することが困難となっていた。
そこで、本実施形態では、消音装置2における、特に構造が煩雑となりがちな蛇行状の流路の部分、つまり燃焼ガスの流路を形成する部分の構造の簡略化が図られている。すなわち、本実施形態の消音装置2は、図3、4に示すように、主に燃焼ガスの流路を形成する流路形成部材8と、その流路形成部材8を収容するケース体10と、それらの間に介在する消音材17、18を有し、主に流路形成部材8の構造の簡略化を図った構成である。
以下、本実施形態の燃焼装置1に採用された消音装置2の実体構成について説明する。
まず、流路形成部材8について説明する。
流路形成部材8は、図4、5に示すように、外観が概ね直方体状を呈しており、その外郭を形成する枠体9と、その枠体9内の空間を3つに区分する2つの仕切り壁12a、12bとで構成されている。
枠体9は、図4に示すように、4つの側面壁A〜Dによって構成され、その4つの側面壁A〜Dによって形成された囲繞空間43(図6)を有する。より詳細には、枠体9は、図5に示すように、同一形状且つ同一の大きさの一対の枠片22a、22bを備え、その枠片22a、22bを所定の姿勢で組み合わせて、前記4つの側面壁A〜D及び前記囲繞空間43の形成が可能な構成である。
より具体的には、枠片22a、22bは、図5、6に示すように、平面視した形状がほぼ「コ」字状を呈しており、その中間に位置し側面壁A、Cを形成する中間壁35と、その中間壁35の平面視方向(壁の幅方向)両端側に位置し側面壁B、Dの一部を形成する端部壁36とで構成されている。そして、これらの枠片22a、22bは、それぞれの端部壁36同士を突き合わせることで、前記枠体9を形成する。
また、中間壁35には、内側から外側に突出した係合部23が複数(本実施形態では仕切り壁12の数と同数)設けられている。この2つの係合部23a、23bは、図4、5に示すように、いずれも枠体9の中心軸方向(枠体9の高さ方向)に沿って延びており、中間壁35の外側においては突条(以下、突条部という)を形成し、内側においては溝条(以下、溝条部という)を形成している。また、隣接する係合部23a、23b同士の間隔pは、図6に示すように、所定以上の距離に設定されている。
なお、本実施形態では、係合部23a、23bの断面がほぼ「コ」字状となるように形成されており、その突条部側の突出端面の幅(枠体9の高さ方向と直交する長さ)qが所定の長さに設定されている。
一方、図5に示すように、2つの仕切り壁12a、12bは共に、正面視した形状がほぼ長方形状であり、またその大きさが同一のものが採用されている。そして、仕切り壁12a、12bは、図7に示すように、消音材25と、一定以上の剛性を有した2つの板部材26、27を有し、それらを積層した構造のものが採用されている。具体的には、仕切り壁12a、12bは、消音材25を、2つの板部材26、27で挟み込むように配列した積層構造である。
消音材25は、空隙を内包した材質のものが採用されている。すなわち、本実施形態では、消音材25として、グラスウールやロックウール、あるいはセラミックファイバー等の繊維を、バインダーで結着することにより形成されたものが採用されている。
なお、本実施形態では、シリコンスポンジのように、スポンジ状に多数の孔を有する多孔体によって構成されたものを採用しても構わない。
そして、本実施形態では、そのような材質の消音材25を、所定の厚みを有し、且つ、正面視した形状がほぼ長方形状を呈した板体に成形している。また、本実施形態では、この消音材25に対して、その長手方向一方の端部側に厚み方向に貫通した円形状の開口60を設けると共に、長手方向他方の端部側に方形状の切欠き65を設けている。なお、切欠き65は、消音材25の長手方向他方の端部から長手方向一方の端部に向けて切り欠いた部分である。
一方の板部材26は、金属製の板体を折り曲げ加工によって成形している(以下、第一板部材26という)。具体的には、第一板部材26は、図7、9に示すように、ほぼ「L」字型の形状にされている。すなわち、第一板部材26は、仕切り壁12a、12bの積層構造の一部となる第一板本体50と、前記積層構造の一部を構成することなく第一板本体50の平面に対して離反する方向に張り出した第一張出部51を有する。
第一板本体50は、図8に示すように、正面視した形状がほぼ長方形状であり、その大きさは前記消音材25とほぼ同程度に設定されている。また、第一板本体50は、前記した消音材25と同様、その長手方向一方の端部側に厚み方向に貫通した円形状の開口61が設けられると共に、長手方向他方の端部側に方形状の切欠き66が設けられている。そして、この第一板本体50に設けられた開口61と切欠き66は、いずれも前記した消音材25に設けられた開口60と切欠き65に連通し得る配置にされている。
また、本実施形態においては、第一板本体50に、複数(本実施形態では3つ)の突片70と、1つの傾斜部71が設けられている。
突片70は、図7、8、9に示すように、開口61の縁端に配された板片であり、当該開口61の周方向に沿って等間隔(中心角が120度)となるように配されている。そして、各突片70は、前記所定の位置において、第一板本体50の平面に対してほぼ直交方向に突出する姿勢にされている。より詳細には、突片70は、第一張出部51の張出方向と逆方向に突出させつつ、開口61の径方向外側に向けて若干傾斜した姿勢にされている。
なお、突片70の突出面の形状は、いかなる形状であっても構わないが、本実施形態では、概ね長方形状となっている。
傾斜部71は、図9に示すように、切欠き65の上端から所定の姿勢で張り出すようにして配された板片である。より詳細には、傾斜部71は、第一張出部51の張出方向と逆方向に張り出すようにしつつ、第一板本体50との開き角度が切欠き66側で鋭角を維持するような姿勢となっている。
なお、傾斜部71の張り出し面は、突片70と同様、いかなる形状で合っても構わないが、本実施形態では、概ね長方形状となっている。
また、第一板本体50は、前記開口61と切欠き65以外の部分において、その厚み方向に貫通した複数の孔が設けられている。そして、本実施形態では、この第一板本体50に設けられた複数の孔は、その開口形状が円形を呈するように形成されている。すなわち、第一板本体50は、円形状の孔を複数有した多孔状の板構造を基本体としている。
第一板部材26の第一張出部51は、第一板本体50の一方の端部(開口61側の端部)に配され、第一板本体50の平面に対して直交方向に張り出した部分であり、その張り出し長さは、第一板本体50の長手方向長さよりも短くなるように設定されている。
一方、他方の板部材27は、前記第一板部材26と同様、金属製の板体を折り曲げ加工によって成形している(以下、第二板部材27という)。すなわち、第二板部材27も、図7、11に示すように、ほぼ「L」字型の形状を呈する構造にされている。そして、第二板部材27は、仕切り壁12a、12bの積層構造の一部となる第二板本体52と、前記積層構造の一部を構成することなく第二板本体52の平面に対して離反する方向に張り出した第二張出部53を有する。
第二板本体52は、前記した第一板本体50と同様、長手方向一方の端部側に設けられた円形状の開口62と、長手方向他方の端部側に設けられた切欠き67を有する構成である。すなわち、第二板本体52は、第一板本体50とほぼ同様の構成を有する。しかしながら、第二板本体52における切欠き67は、第一板本体50の切欠き66の構造と若干異なる。すなわち、第一板本体50の切欠き66が、第一板本体50の他方の端部側から一方の端部側に向けて単純に切り欠いた構成である一方で、第二板本体52の切欠き67は、図7、10に示すように、第二板本体52の他方の端部側において幅方向両端部のそれぞれを切り欠いた構造である。より具体的には、切欠き67は、第二板本体52の長手方向他方の端部側に2つ設けられ、そのいずれの切欠き67a、67bも第二板本体52の長手方向と、短手方向の双方から切り取られた形状である。つまり、2つの切欠き67a、67bは、第二板本体52の他方の端部側において、幅方向に所定距離s離反するようにして配されている。換言すれば、第二板本体52には、分割片68が設けられ、2つの切欠き67a、67bの間にその分割片68を介在させた構成である。
また、第二板本体52においては、複数(本実施形態では3つ)の突片72と、複数(本実施形態では2つ)の傾斜部73が設けられている。
なお、突片72は、第一板本体50の開口60の縁端に設けられた突片70と一定角度(例えば60度)ずれた関係で配されている点が異なるが、その他の主要な構成は同様であるため、説明を省略する。
傾斜部73は、図11に示すように、各切欠き67a、67bの側端(分割片68の側辺)から所定の姿勢で張り出すようにして配されている。すなわち、傾斜部73は、第二張出部53の張り出し方向と逆方向に張り出すようにしつつ、第二板本体52に対してほぼ直交するような姿勢である。
また、第二板本体52の基本体は、第一板本体50と同様、開口62と切欠き67以外の部分に複数の円形状の孔が設けられた多孔状の板構造を採用しているが、その第二板本体52の各孔が、第一板本体50の各孔の位置と一致しないような配置となっている。すなわち、第二板本体52と、第一板本体50は、図12に示すように、それぞれを互いに対向する配置にした場合に、一方の板本体52、50に設けられた孔の投影上に、他方の板本体50、52に設けられた孔が存在しない構成となっている。
第二板部材27の第二張出部53は、前記第一張出部51と同様であり、第二板本体52の一方の端部(開口62側の端部)に配され、第二板本体52の平面に対して直交方向に張り出した部分であり、その張り出し長さは、第二板本体50の長手方向長さよりも短くなるように設定されている。
続いてケース体10について説明する。
ケース体10は、図3に示すように、外観がほぼ直方体状を呈しており、その外郭が本体部15と蓋部16とで構成されている。そして、ケース体10は、本体部15と蓋部16とで囲繞された収容空間45(図13)と、その収容空間45と連通した排気口42を有する。
本体部15は、ケース側面壁28とケース天面壁29とで構成され、底部が欠落した構造である。すなわち、本体部15は、底部に開口(以下、底部開口という)46(図17)を有する。また、ケース側面壁28は、4つの壁E〜Hによって構成されており、前記排気口42は、1つの壁Eに設けられている。そして、本実施形態においては、その壁Eと隣接する壁F、Hに、ケース体10の剛性を高めるべく、複数(本実施形態では壁F、Hのそれぞれに3つずつ)の補強用のリブ48が設けられている。
この補強用のリブ48は、図13に示すように、ケース側面壁28の外側から内側に向けて凹ませた部分であり、その凹みの幅(壁F、Hの幅と同一方向長さ)jを所定の長さにしている。具体的には、リブ48の凹み幅jは、前記した枠体9の隣接する係合部23同士の間隔pと同一あるいはそれよりも短くなるように設定されている。また、隣接するリブ48同士の間隔iは、前記した枠体9の係合部23の突出端面の幅qと同一あるいはそれよりも長くなるように設定されている。そして、リブ48は、図4、13に示すように、各壁F、Hの高さ方向に所定の長さ直線状に延ばした構成である。
一方、蓋部16は、本体部15の底部開口46に配されるものであり、本体部15のケース天面壁29と同程度の大きさの板体である。また、蓋部16には、所定の位置(長手方向一方の端部寄りの位置)に厚み方向に貫通した開口(以下、蓋開口という)49が設けられている。
また、流路形成部材8とケース体10との間に介在させる消音材17、18は、前記した仕切り壁12が有する消音材25と同様の材質のものが採用されている。そして、本実施形態では、消音材17、18を所定の大きさに成形している。
次に、本実施形態における消音装置2を構成する各部材の位置関係について説明する。
本実施形態の消音装置2は、前記したように、流路形成部材8と、それを収容するケース体10とで構成されている。すなわち、本実施形態の消音装置2では、図14に示すように、外郭を形成するケース体10の収容空間45内に、流路形成部材8が所定の姿勢で配されている。
具体的には、収容空間45に配された流路形成部材8は、ケース体10のリブ48に係合するような姿勢で配されている。すなわち、流路形成部材8は、図15に示すように、枠体9に設けられた係合部23の突条部側を、ケース体10のケース側面壁28に設けられた隣接するリブ48同士の間(隣接するリブ48によって形成された溝)に嵌め込んでいる。これにより、ケース体10内において枠体9を所定の姿勢で維持させている。そしてそれと同時に、枠体9の所定の形状を維持させている。つまり、本実施形態では、枠体9が、前記したように、2つの枠片22a、22bを有し、その2つの枠片22a、22bの端部壁36同士を突き合わせて形成されるものであるが、枠体9自身が2つの枠片22a、22b同士を連結させる連結手段を持たないため、ケース体10内に配することで、枠体9としての形状を維持している。
そして、ケース体10と流路形成部材8との間に形成される一部の隙間に、消音材17、18が充填されている。すなわち、図15に示すように、本体部15の壁E、Gと枠体9の側面壁B、Dに挟持される位置に、消音材17a、17bが充填され、図2、4に示すように、枠体9の上下端の位置に、消音材18a、18bが充填されている。
なお、本実施形態においては、図2、4に示すように、枠体9の上端に配された消音材18aには、当該枠体9の囲繞空間43と排気口42とを連通する下流側開口55が設けられており、下端に配された消音材18bには、当該枠体9の囲繞空間43とケース体10の底部開口46及び蓋開口49とを連通する上流側開口56が設けられている。そのため、本実施形態では、各開口55、56を介して、枠体9の囲繞空間43と、ケース体10に設けられた排気口42や底部開口46とが連通する。
また、流路形成部材8を構成する各部材に注目すると、当該流路形成部材8は、枠体9の囲繞空間43に2つの仕切り壁12a、12bを固定している。より具体的には、図15に示すように、枠体9の内部には、係合部23の溝条部が設けられており、当該溝条部に仕切り壁12a、12bの端辺が嵌め込まれている。このとき、2つの仕切り壁12a、12bは、図5に示すように、上下の姿勢を逆にして、係合部23に嵌め込まれている。これにより、枠体9の囲繞空間43内は、3つの空間に分割され、その各空間が、図2、15に示す第一流路32a、第二流路32b、第三流路32cを形成している。またこのとき、仕切り壁12a、12bの張出部51、53が、枠体9の上端部の一部及び下端部の一部を閉塞するような配置となっている。具体的には、張出部51、53は、枠体9の囲繞空間43を、その枠体9の上下端に配された消音材18a、18bの開口55、56と連通し得る配置にされている。より詳細には、張出部51、53は、第一流路32aの上流端と、第三流路32cの下流端を閉塞しない配置となっている。
また、枠体9に保持された仕切り壁12a、12bは、消音材25を第一板部材26と第二板部材27によって挟み込んだ積層構造となっている。そして、この積層構造の仕切り壁12a、12bは、図5に示すように、消音材25と、第一板部材26と、第二板部材27のそれぞれに設けられた開口60、61、62を連通状態にして貫通孔33を形成している。つまり、仕切り壁12a、12bで分割された各流路32a〜32cは、この貫通孔33を介して連通している。なお、仕切り壁12a、12bの各貫通孔33は、仕切り壁12a、12bの姿勢を上下逆さにしたことにより、その位置関係は、図2に示すように、上下に相違した位置関係となっている。
また、このようにして枠体9に保持された仕切り壁12a、12bは、第一板部材26と第二板部材27に設けられた突片70、72及び傾斜部71、73を、消音材25に係合させることで、自身の積層構造の仮保持を可能にしている。より具体的には、仕切り壁12a、12bは、図5に示すように、突片70、72を、消音材25の開口60の内周面に係合させると共に、第二板部材27の2つの傾斜部73を、消音材25の切欠き65の側面に係合させつつ、第一板部材26の1つの傾斜部71を、第二板部材27の2つの傾斜部73の間に係合させている。
続いて、消音装置2の組み立て工程について説明する。
本実施形態の消音装置2は、ケース体10の外部で、予め流路形成部材8を組み立てておくことが可能であり、ケース体10には、組み上がった流路形成部材8をその収容空間45に配するだけで容易に完成させることが可能な構造となっている。
なお、以下に示す消音装置2の組み立て手順は、1つの例であり、その他の手順に基づいて組み立てても構わない。
まず、流路形成部材8を組み上げる。すなわち、図16(a)に示すように、1つの枠片22aを、係合部23の溝条部を上面に平置きにする。そして、図16(b)に示すように、その係合部23の溝条部に、積層構造の仕切り壁12a、12bのそれぞれを、所定の姿勢にして嵌め込む。そして、枠片22aに仕切り壁12a、12bが係合された状態となれば、もう1つの枠片22bを当該仕切り壁12a、12bに係合させる。つまり、図16(c)に示すように、前記もう1つの枠片22bの係合部23の溝状部を下面にして、その溝状部に仕切り壁12a、12bの端辺を嵌め込む。こうして、流路形成部材8が完成する。
次に、ケース体10と流路形成部材8を組み合わせる。すなわち、最初に、ケース体10の底部開口46を上方に向けて開放させた姿勢にする。つまり、図17(a)に示すように、本体部15を、通常の姿勢であれば天面となるケース天面壁29を底面にした姿勢(以下、組み立て姿勢という)にする。そして、ケース体10の上部に開放した底部開口46から、消音材17、18を所定の位置に配する。具体的には、下流側開口55を有した消音材18aを、組み立て姿勢のケース体10における収容空間45の底側に配すると共に、2つの消音材17a、17bを、組み立て姿勢のケース体10における収容空間45の側面側に配する。
そして、ケース体10の収容空間45内に、消音材17a、17b、18aが配された状態となれば、その消音材17a、17b、18aの間に、組み上げた流路形成部材8を配する。すなわち、図17(b)に示すように、流路形成部材8は、その係合部23の突条部側を、ケース体10のリブ48によって形成された溝に沿わすようにして、ケース体10の収容空間45に配する。そして、図17(c)に示すように、ケース体10内に流路形成部材8が完全に収容されれば、上流側開口56を有した消音材18bを、その流路形成部材8の上部に載せて、蓋部16でケース体10の底部開口46を閉塞する。
このように、本実施形態では、流路形成部材8の構造の単純化を図りつつも、予め組み上がった流路形成部材8をケース体10内に配することができるため、高い組立容易性を確保でき、従来よりも生産効率を飛躍的に向上させることができる。
上記実施形態では、円形状の孔を複数設けた板部材26、27の構成を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、三角形や長方形等の多角形状のものや、直線と曲線を組み合わせた長孔状のもの、あるいは、スリット状の孔を設けた板部材の構成であっても構わない。
また、本発明では、上記実施形態のように、板部材26、27に単に孔を開けるだけでなく、図18に示すように、その孔の縁端を立ち上げたバーリング加工を施した孔80を設けたものであっても構わない。
上記実施形態では、枠体9を2つの枠片22a、22bによって構成されたものを採用したが、本発明はこれに限定されず、1つの枠体あるいは2以上の枠片によって構成された枠体を採用しても構わない。
上記実施形態では、枠体9を2つの仕切り壁12a、12bで3つの流路32a、32b、32cに区分した構成を示したが、本発明はこれに限定されず、1つの仕切り壁12で2つの流路に区分した構成であったり、3つ以上の仕切り壁12で4つ以上の流路に区分した構成であっても構わない。
上記実施形態では、第一板部材26と第二板部材27を対向する姿勢にした状態において、一方の板部材26、27の多孔状に設けられた孔の投影方向に、他方の板部材27、26の多孔状に設けられた孔が存在しない構成としたが、本発明はこれに限定されず、一方の板部材26、27の多孔状に設けられた孔の投影方向に、他方の板部材27、26の多孔状に設けられた孔が存在する構成であっても構わない。
上記実施形態では、第一板部材26及び第二板部材27を、消音材25に対して仮保持する構成を示したが、本発明はこれに限定されず、仮保持しない構成であっても構わない。
また、上記実施形態では、ケース体10と流路形成部材8との間であって、リブ48が設けられた壁F、Hと、係合部23が設けられた側面壁A、Cとの間に、消音材を介在させない構成を示したが、本発明はこれに限定されず、それらの間に消音材を介在させる構成であっても構わない。
上記実施形態では、2つの多孔状の板部材26、27で消音材25を挟持した仕切り壁12を採用した構成を示したが、本発明はこれに限定されず、多孔状の板部材と孔を有さない平面板とで消音材25を挟持した仕切り壁を採用した構成であっても構わない。
1 燃焼装置
2 消音装置
5 燃焼部
6 熱交換器
8 流路形成部材
9 枠体
10 ケース体
12 仕切り壁
23 係合部
25 消音材
26 第一板部材
27 第二板部材
42 排気口
43 囲繞空間
45 収容空間
48 リブ
55 下流側開口
56 上流側開口
A、B、C、D 側面壁

Claims (6)

  1. 燃料を燃焼して燃焼ガスを生成する燃焼装置に設けられ、燃焼ガスが通過する排気経路の一部を形成する消音装置であって、
    外郭を形成するケース体と、当該ケース体に収容される流路形成部材を有し、
    ケース体は、前記排気経路の一部を構成する上流側開口と下流側開口を有し、
    流路形成部材は、係合部を有した枠体と、当該枠体の内部を2以上の空間に仕切る仕切り壁を備え、当該仕切り壁は、消音材を所定の板部材で挟持した積層構造であると共に、仕切られた隣接する空間同士を連通させる連通孔を有し、当該積層構造の仕切り壁を、枠体の内部において係合部と係合させると、その積層構造が維持され、さらに連通孔を一部に有した燃焼ガスの流路が形成されるものであり、
    枠体と仕切り壁とを係合させた状態の流路形成部材を、ケース体に配することによって、ケース体の上流側開口及び下流側開口と、流路形成部材の燃焼ガスの流路とが連通し、前記排気流路の一部が形成されることを特徴とする消音装置。
  2. 前記枠体は、少なくとも側面壁を有し、当該側面壁に設けられた溝が前記係合部として機能するものであり、前記仕切り壁は、そのいずれかの端辺を係合部たる溝に係合させると積層構造を維持することを特徴とする請求項1に記載の消音装置。
  3. 前記枠体は、少なくとも2つの枠片を有し、それらの枠片を組み合わせてなるものであり、組み合わされた枠片同士は、前記ケース体に収容されることで、枠体の形状を維持することを特徴とする請求項1又は2に記載の消音装置。
  4. ケース体には、内側に向けて突出したリブが設けられ、
    流路形成部材は、リブに沿って、ケース体の内部に配することが可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の消音装置。
  5. 前記仕切り壁は、消音材を2つの多孔板によって挟持したものであり、当該2つの多孔板は、一方の多孔板の孔の投影方向に、他方の多孔板の孔が存在しない板を組み合わせていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の消音装置。
  6. 燃料を燃焼し燃焼ガスを生成する燃焼部と、燃焼ガスによって湯水又は熱媒体が加熱される熱交換器と、熱交換器で熱交換した燃焼ガスを外部に導く排気経路とを有する燃焼装置であって、
    前記排気経路の一部が、請求項1〜5のいずれかに記載の消音装置によって形成されていることを特徴とする燃焼装置。
JP2013058859A 2013-03-21 2013-03-21 消音装置、並びに、燃焼装置 Expired - Fee Related JP6115766B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013058859A JP6115766B2 (ja) 2013-03-21 2013-03-21 消音装置、並びに、燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013058859A JP6115766B2 (ja) 2013-03-21 2013-03-21 消音装置、並びに、燃焼装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014185780A JP2014185780A (ja) 2014-10-02
JP6115766B2 true JP6115766B2 (ja) 2017-04-19

Family

ID=51833517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013058859A Expired - Fee Related JP6115766B2 (ja) 2013-03-21 2013-03-21 消音装置、並びに、燃焼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6115766B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52125914A (en) * 1976-04-14 1977-10-22 Hitachi Ltd Parallel buffle type silencer
JP3446624B2 (ja) * 1998-08-26 2003-09-16 株式会社ノーリツ 燃焼器の消音装置とその製造方法
JP2002106971A (ja) * 2000-09-28 2002-04-10 Noritz Corp 燃焼器の消音器
JP4294541B2 (ja) * 2004-05-10 2009-07-15 株式会社コロナ 燃焼器の消音装置
JP2006153355A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Noritz Corp 燃焼装置の消音器および燃焼装置
JP2009030908A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Noritz Corp 燃焼装置、並びに、潜熱回収給湯装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014185780A (ja) 2014-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018054155A (ja) 熱交換器および温水装置
JP7182395B2 (ja) 熱交換器
JP6369216B2 (ja) 消音器および燃焼装置
JP6115766B2 (ja) 消音装置、並びに、燃焼装置
JP2018205426A (ja) 消音ユニットおよびこの消音ユニットを用いた消音構造体
JP6905914B2 (ja) 燃焼装置
JP2019190700A (ja) 熱交換器
JP5302153B2 (ja) 燃焼器の消音装置
JP6372241B2 (ja) 消音器および燃焼装置
JP2010530054A (ja) 熱交換装置
JP4294541B2 (ja) 燃焼器の消音装置
JP7405672B2 (ja) 燃焼装置用消音器
WO2018037857A1 (ja) 熱交換器および温水装置
JP6269151B2 (ja) 燃焼装置
JP4582676B2 (ja) 燃焼装置の排気装置及びその製造方法
CN111322755A (zh) 热源机
KR101282116B1 (ko) 공명실을 구비한 보일러 또는 온수기용 연소-열교환기 시스템
JP2021162176A (ja) 燃焼装置用消音器
JP6252761B2 (ja) 消音機能を備えた熱交換器
CN217209812U (zh) 隔热板结构、隔热板组件和燃气热水设备
JP2006153355A (ja) 燃焼装置の消音器および燃焼装置
JP7448399B2 (ja) 燃焼装置用消音器
JP5339145B2 (ja) 熱交換器、並びに、燃焼装置
KR20140003857A (ko) 유로 파이프가 장착된 보일러의 열교환기
JP4196547B2 (ja) 石油給湯機の消音構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160229

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6115766

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees