JP3446017B2 - 粉末洗浄剤の粒度調整方法 - Google Patents
粉末洗浄剤の粒度調整方法Info
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- powder
- powder detergent
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、界面活性剤を含む粉末
洗浄剤から、粗粒子・微粒子を効率よく連続的に分離す
る方法に関する。
洗浄剤から、粗粒子・微粒子を効率よく連続的に分離す
る方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、粉体中の粗粒子・微粒子を連
続的に分離する方法として、篩いを使用するスクリーン
式分級器が用いられてきたが、スクリーン式分級器は、
長期間使用することにより、粉体粒子同志の凝集からス
クリーンの目詰まりが発生し、分離効率が低下してしま
い、特に付着性粉体を処理する場合にこの傾向が著しい
とされ、界面活性剤を含む粉末洗浄剤に用いることは困
難と考えられてきた。また、同じ目的で用いられる風力
式分級器は、分離効率があまり良好でない、分離限界粒
子径が小さく汎用性に欠ける、また付着性粉体を処理す
る場合には装置内部へ付着する、等の欠点をもってい
る。
続的に分離する方法として、篩いを使用するスクリーン
式分級器が用いられてきたが、スクリーン式分級器は、
長期間使用することにより、粉体粒子同志の凝集からス
クリーンの目詰まりが発生し、分離効率が低下してしま
い、特に付着性粉体を処理する場合にこの傾向が著しい
とされ、界面活性剤を含む粉末洗浄剤に用いることは困
難と考えられてきた。また、同じ目的で用いられる風力
式分級器は、分離効率があまり良好でない、分離限界粒
子径が小さく汎用性に欠ける、また付着性粉体を処理す
る場合には装置内部へ付着する、等の欠点をもってい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粉末洗浄剤
から微粒子を効率良く連続的に分離することを目的とす
る。特に、洗剤の体積が小さく貯蔵及び持ち運びに便利
なことから、近年粒状洗剤の主流となっている高嵩密度
粒状洗剤（０．６ｇ／ｃｍ3 以上）の場合、品質上粒度
の調整が不可欠なため、これに有用な方法を提供する。
から微粒子を効率良く連続的に分離することを目的とす
る。特に、洗剤の体積が小さく貯蔵及び持ち運びに便利
なことから、近年粒状洗剤の主流となっている高嵩密度
粒状洗剤（０．６ｇ／ｃｍ3 以上）の場合、品質上粒度
の調整が不可欠なため、これに有用な方法を提供する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究した結果、意外にも目詰まり防
止手段としてタッピングボールを装備した篩いを用いる
ことにより、効率よく粗粒子、微粒子を除去して粉末洗
浄剤の粒度調整ができることを見い出し、本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明の粉末洗浄剤の粒度調
整方法は、界面活性剤を含む粉末洗浄剤を篩いにより粒
度調整するに際し、タッピングボールを１０〜１２０個
／ｍ 2 装備した篩いを用いることを特徴とする。
を解決するため鋭意研究した結果、意外にも目詰まり防
止手段としてタッピングボールを装備した篩いを用いる
ことにより、効率よく粗粒子、微粒子を除去して粉末洗
浄剤の粒度調整ができることを見い出し、本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明の粉末洗浄剤の粒度調
整方法は、界面活性剤を含む粉末洗浄剤を篩いにより粒
度調整するに際し、タッピングボールを１０〜１２０個
／ｍ 2 装備した篩いを用いることを特徴とする。
【０００５】
【発明の実施態様】本発明の粉末洗浄剤の粒度調整方法
は、目詰まり防止策を施した篩いを用いて界面活性剤を
含む粉末洗浄剤から粗粉・微粉を分離することを可能に
している。篩い方式としては、１個あるいは２個の振動
モーターによる振動を共振により増幅し、直進振動に変
えて篩い本体を振動する振動モーター式、篩いに複合三
次元運動を起こさせる円形振動式、３〜５個の偏心軸を
同調回転させて水平運動を得る面内円運動式等が挙げら
れるが、特に規定されるものではない。
は、目詰まり防止策を施した篩いを用いて界面活性剤を
含む粉末洗浄剤から粗粉・微粉を分離することを可能に
している。篩い方式としては、１個あるいは２個の振動
モーターによる振動を共振により増幅し、直進振動に変
えて篩い本体を振動する振動モーター式、篩いに複合三
次元運動を起こさせる円形振動式、３〜５個の偏心軸を
同調回転させて水平運動を得る面内円運動式等が挙げら
れるが、特に規定されるものではない。
【０００６】目詰まり防止手段としては、ゴムまたはゴ
ムボールにより本体の運動を利用して篩いのスクリーン
をタッピングする方式、スクリーン上を自由移動するブ
ラシ等による目詰まり除去方式等が挙げられるが、多段
篩いの使用及びブラシへの粉の付着観点からタッピング
ボールの使用が好ましく、その数は１０〜１２０個／ｍ
2 が好ましく、より好ましくは３０〜１００個／ｍ2 で
ある。タッピングボールの数が１０個／ｍ2 より少ない
とタッピングの効果が減少し、１２０個／ｍ2より多い
と、ボールの動きが抑制されてしまうため効果が減少す
る。
ムボールにより本体の運動を利用して篩いのスクリーン
をタッピングする方式、スクリーン上を自由移動するブ
ラシ等による目詰まり除去方式等が挙げられるが、多段
篩いの使用及びブラシへの粉の付着観点からタッピング
ボールの使用が好ましく、その数は１０〜１２０個／ｍ
2 が好ましく、より好ましくは３０〜１００個／ｍ2 で
ある。タッピングボールの数が１０個／ｍ2 より少ない
とタッピングの効果が減少し、１２０個／ｍ2より多い
と、ボールの動きが抑制されてしまうため効果が減少す
る。
【０００７】タッピングボールの形状は、球形、回転楕
円体、多面体等転動する形状であればどのようなもので
も利用できるが、特に、球形が好ましい。また、タッピ
ングボールの大きさは、直径（相当径）１０〜５０ｍｍ
が好適であり、好ましくは２０〜４０ｍｍである。この
範囲外では効果が減少する。タッピングボールの材質と
しては、天然、合成等のゴム類、塩化ビニル樹脂、アク
リル樹脂、ポリエチレン樹脂、スチロール樹脂等のプラ
スチック類、合成繊維、木材、ガラス、セラミックス、
金属等が用いられるが、好ましくは、ゴム類、プラスチ
ック類、木材等である。
円体、多面体等転動する形状であればどのようなもので
も利用できるが、特に、球形が好ましい。また、タッピ
ングボールの大きさは、直径（相当径）１０〜５０ｍｍ
が好適であり、好ましくは２０〜４０ｍｍである。この
範囲外では効果が減少する。タッピングボールの材質と
しては、天然、合成等のゴム類、塩化ビニル樹脂、アク
リル樹脂、ポリエチレン樹脂、スチロール樹脂等のプラ
スチック類、合成繊維、木材、ガラス、セラミックス、
金属等が用いられるが、好ましくは、ゴム類、プラスチ
ック類、木材等である。
【０００８】篩いのスクリーン径は目的とする分離粒子
径によって任意に設定する。なお、本発明における粉末
洗浄剤の「粉末」とは、微粉状、粒状、顆粒状等をも包
含する概念である。篩いは粗粉もしくは微粉のみを分離
する１段方式でも、粗粉・微粉両方を同時に分離する多
段方式でも良いが、多段方式が好ましい。また、多段方
式においては、上述の如き２段方式に加え、微粉分離用
スクリーンの負荷を低減する目的で、中間のスクリーン
を用いる３段以上の多段方式も可能である。
径によって任意に設定する。なお、本発明における粉末
洗浄剤の「粉末」とは、微粉状、粒状、顆粒状等をも包
含する概念である。篩いは粗粉もしくは微粉のみを分離
する１段方式でも、粗粉・微粉両方を同時に分離する多
段方式でも良いが、多段方式が好ましい。また、多段方
式においては、上述の如き２段方式に加え、微粉分離用
スクリーンの負荷を低減する目的で、中間のスクリーン
を用いる３段以上の多段方式も可能である。
【０００９】
【発明の効果】本発明によれば、界面活性剤を含む粉末
洗浄剤の粒度を調整する際の分離装置への付着を防ぎ、
効率よく、連続的に粒度調整できる。
洗浄剤の粒度を調整する際の分離装置への付着を防ぎ、
効率よく、連続的に粒度調整できる。
【００１０】
【実施例】以下に実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例１〜６ 洗剤原料を捏和した後、解砕して得た顆粒状洗剤の粒度
を調整した。下記組成物をニーダーで捏和した。 Ｃ14〜Ｃ16α−スルホ脂肪酸エステルナトリウム塩 １０重量部 ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム １５重量部 Ａ型ゼオライト １５重量部 炭酸ナトリウム １０重量部 炭酸カリウム １０重量部 その他の添加剤 ３重量部 得られた緊密な捏和物を１ｃｍφ×２ｃｍのペレット
（水分含量８ｗｔ％）とした。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例１〜６ 洗剤原料を捏和した後、解砕して得た顆粒状洗剤の粒度
を調整した。下記組成物をニーダーで捏和した。 Ｃ14〜Ｃ16α−スルホ脂肪酸エステルナトリウム塩 １０重量部 ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム １５重量部 Ａ型ゼオライト １５重量部 炭酸ナトリウム １０重量部 炭酸カリウム １０重量部 その他の添加剤 ３重量部 得られた緊密な捏和物を１ｃｍφ×２ｃｍのペレット
（水分含量８ｗｔ％）とした。
【００１１】このペレット９０重量部と炭酸ナトリウム
（解砕助剤）６重量部とを、解砕機（ホソカワミクロン
株式会社製、フィッツミルＤＫＡＳＯ６型）に定量フィ
ードした。解砕機は、３８００ｒｐｍにて回転し、スク
リーンは３ｍｍφのパンチングメタルを用いた。このよ
うにして得られた解砕顆粒品の性状を下記に示す。
（解砕助剤）６重量部とを、解砕機（ホソカワミクロン
株式会社製、フィッツミルＤＫＡＳＯ６型）に定量フィ
ードした。解砕機は、３８００ｒｐｍにて回転し、スク
リーンは３ｍｍφのパンチングメタルを用いた。このよ
うにして得られた解砕顆粒品の性状を下記に示す。
【００１２】この解砕顆粒品を用いて、株式会社徳寿工
作所製、寿ジャイロシフター（ＧＳ−Ｂ２型）を用いて
多段方式で粗粉及び微粉の篩いによる分離試験を行い、
その結果を表１に示した。ここで、目詰まり防止手段と
して、タッピングボールを用い、目詰まりは目視にて評
価し、目詰りを起こすまでに処理した単位面積当たりの
粉体量で表した。また、回収率および分離率は以下の数
１および数２の式から算出した。
作所製、寿ジャイロシフター（ＧＳ−Ｂ２型）を用いて
多段方式で粗粉及び微粉の篩いによる分離試験を行い、
その結果を表１に示した。ここで、目詰まり防止手段と
して、タッピングボールを用い、目詰まりは目視にて評
価し、目詰りを起こすまでに処理した単位面積当たりの
粉体量で表した。また、回収率および分離率は以下の数
１および数２の式から算出した。
【００１３】
【数１】
【００１４】
【数２】
なお、タッピングボールは、直径３０ｍｍのものを用い
た。また、総合評価として、○：適、△：やや適、×：
使用不可で表わした。
た。また、総合評価として、○：適、△：やや適、×：
使用不可で表わした。
【００１５】比較例１〜３
タッピングボールを０個／ｍ2（使用せず）または１８
０個／ｍ2、５個／ｍ2使用した以外は実施例１〜４と同
様に実施した結果を表１に示す。
０個／ｍ2、５個／ｍ2使用した以外は実施例１〜４と同
様に実施した結果を表１に示す。
【００１６】
【表１】 表１：
実 施 例 比 較 例 １ ２ ３ ４ １ ２ ３
タッピングボール(個/m2) 33 33 65 100 0 180 5
粗粉分離スクリーン径(μm) 1570 1570 1410 1320 1570 1570 1570
微粉分離スクリーン径(μm) 355 273 273 212 212 212 355
回収率（％） 90 88 84 80 60 68 70
粗粉分離目標粒子径(μm) 1400 1300 1200 1200 1400 1400 1400
粗粉分離率（％） 87 63 72 85 85 85 85
微粉分離目標粒子径(μm) 350 250 250 150 150 150 150
微粉分離率（％） 90 98 98 96 70 80 82
スクリーン目詰まり(t/m2) 2000 2000 2000 2000 200 1000 1000
以上 以上 以上 以上 以下 総合評価 ○ ○ ○ ○ △ △ ×
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 阿部 誠治
東京都墨田区本所１丁目３番７号 ライ
オン株式会社内
(56)参考文献 特開 平４−332797（ＪＰ，Ａ)
特開 平４−222668（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−23731（ＪＰ，Ａ)
特開 昭56−31478（ＪＰ，Ａ)
実開 昭61−44282（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B07B 1/00 - 15/00
C11D 11/00
Claims (3)
- 【請求項１】 界面活性剤を含む粉末洗浄剤を篩いによ
り粒度調整するに際し、タッピングボールを１０〜１２
０個／ｍ 2 装備した篩いを用いることを特徴とする粉末
洗浄剤の粒度調整方法。 - 【請求項２】 粉末洗浄剤の嵩密度が０．６ｇ／ｃｍ3
以上である請求項１に記載の粉末洗浄剤の粒度調整法。 - 【請求項３】 多段の篩いを用いる請求項１または２に
記載の粉末洗浄剤の粒度調整方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15221195A JP3446017B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 粉末洗浄剤の粒度調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15221195A JP3446017B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 粉末洗浄剤の粒度調整方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08318222A JPH08318222A (ja) | 1996-12-03 |
| JP3446017B2 true JP3446017B2 (ja) | 2003-09-16 |
Family
ID=15535506
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15221195A Expired - Fee Related JP3446017B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 粉末洗浄剤の粒度調整方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3446017B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN115090525B (zh) * | 2022-08-25 | 2022-11-18 | 江苏耀海生物制药有限公司 | 一种具有滤网清理功能的y型过滤装置 |
-
1995
- 1995-05-26 JP JP15221195A patent/JP3446017B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08318222A (ja) | 1996-12-03 |
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