JP3445447B2 - ドライスポットの発生防止及び治療方法 - Google Patents
ドライスポットの発生防止及び治療方法Info
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- JP3445447B2 JP3445447B2 JP24122096A JP24122096A JP3445447B2 JP 3445447 B2 JP3445447 B2 JP 3445447B2 JP 24122096 A JP24122096 A JP 24122096A JP 24122096 A JP24122096 A JP 24122096A JP 3445447 B2 JP3445447 B2 JP 3445447B2
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- soluble polymer
- polyoxyethylene
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- dry spots
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- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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- C09K17/00—Soil-conditioning materials or soil-stabilising materials
- C09K17/14—Soil-conditioning materials or soil-stabilising materials containing organic compounds only
- C09K17/18—Prepolymers; Macromolecular compounds
- C09K17/20—Vinyl polymers
-
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- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01B—SOIL WORKING IN AGRICULTURE OR FORESTRY; PARTS, DETAILS, OR ACCESSORIES OF AGRICULTURAL MACHINES OR IMPLEMENTS, IN GENERAL
- A01B79/00—Methods for working soil
- A01B79/02—Methods for working soil combined with other agricultural processing, e.g. fertilising, planting
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09K—MATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
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- C09K17/32—Prepolymers; Macromolecular compounds of natural origin, e.g. cellulosic materials
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴルフ場の芝生面に
発生するドライスポットを防止し、また、発生したドラ
イスポットを治療し、ゴルフコースを良好な管理状態に
保つ方法に関する。
発生するドライスポットを防止し、また、発生したドラ
イスポットを治療し、ゴルフコースを良好な管理状態に
保つ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴルフ場のサンドのベントグリー
ンにドライスポットが発生し、大きな問題になってい
る。このドライスポットとは、グリーンに局所的に発生
する不定形で原因不明の乾燥害であり、症状が進行する
と、最終的には芝生の枯死に至るものである。
ンにドライスポットが発生し、大きな問題になってい
る。このドライスポットとは、グリーンに局所的に発生
する不定形で原因不明の乾燥害であり、症状が進行する
と、最終的には芝生の枯死に至るものである。
【0003】ドライスポットの発生原因としては、土壌
の固結、散水ムラ、降雨・散水の表面流去、土壌の撥水
性などが挙げられるが、土壌の撥水性による原因が最も
多い。一旦土壌の含水率が低下し、撥水性を示すように
なると、散水しても水が浸透しにくくなり散水の十分な
効果が得られなくなる。撥水性の原因については、微生
物による撥水性物質の生成などが指摘されているが、完
全には解明されていない。
の固結、散水ムラ、降雨・散水の表面流去、土壌の撥水
性などが挙げられるが、土壌の撥水性による原因が最も
多い。一旦土壌の含水率が低下し、撥水性を示すように
なると、散水しても水が浸透しにくくなり散水の十分な
効果が得られなくなる。撥水性の原因については、微生
物による撥水性物質の生成などが指摘されているが、完
全には解明されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ドライスポットの発生
を防止する対策としては、土壌の含水率を低下させない
こと、すなわち、散水管理の徹底、ウェッティングエー
ジェントを散布し、土壌のぬれ性を改善するなどの方法
が行われている。しかし、散水管理の徹底のためには多
大の人手を有し、場所によっては水の確保が困難な場合
があり、また、市販のウェッティングエージェントを散
布する方法については、その効果の持続性に問題があ
り、散布回数が多くなること、泡立ちが大きいため、消
泡剤を併用しなければならないなどの問題があった。
を防止する対策としては、土壌の含水率を低下させない
こと、すなわち、散水管理の徹底、ウェッティングエー
ジェントを散布し、土壌のぬれ性を改善するなどの方法
が行われている。しかし、散水管理の徹底のためには多
大の人手を有し、場所によっては水の確保が困難な場合
があり、また、市販のウェッティングエージェントを散
布する方法については、その効果の持続性に問題があ
り、散布回数が多くなること、泡立ちが大きいため、消
泡剤を併用しなければならないなどの問題があった。
【0005】本発明者等は上記問題点に鑑み鋭意研究し
た結果、非イオン性界面活性剤と水溶性高分子との混合
物を芝生面に散布することにより、従来のウェッティン
グエージェントに比べ、少ない添加量でドライスポット
の発生を効果的に防止でき、また発生したドライスポッ
トを治療できることを見出し本発明を完成するに至っ
た。
た結果、非イオン性界面活性剤と水溶性高分子との混合
物を芝生面に散布することにより、従来のウェッティン
グエージェントに比べ、少ない添加量でドライスポット
の発生を効果的に防止でき、また発生したドライスポッ
トを治療できることを見出し本発明を完成するに至っ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、ゴ
ルフ場の芝生面に、ポリオキシエチレングリコール、ポ
リオキシエチレンアルキルフェノール、ポリオキシエチ
レン−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレングリ
コール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレング
リコールエチレンジアミン、ポリオキシエチレンモノ脂
肪酸エステルの1種又は2種以上の非イオン性界面活性
剤と水溶性高分子との混合物を散布することを特徴とす
るゴルフ場の芝生面のドライスポットの発生防止及び治
療方法。を提供するものである。
ルフ場の芝生面に、ポリオキシエチレングリコール、ポ
リオキシエチレンアルキルフェノール、ポリオキシエチ
レン−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレングリ
コール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレング
リコールエチレンジアミン、ポリオキシエチレンモノ脂
肪酸エステルの1種又は2種以上の非イオン性界面活性
剤と水溶性高分子との混合物を散布することを特徴とす
るゴルフ場の芝生面のドライスポットの発生防止及び治
療方法。を提供するものである。
【0007】
【0008】さらに、本発明は、上記水溶性高分子が、
水溶性高分子のカチオン化変性物であるカチオン化水溶
性高分子であることを特徴とする上記記載のゴルフ場の
芝生面のドライスポットの発生防止及び治療方法を提供
するものである。
水溶性高分子のカチオン化変性物であるカチオン化水溶
性高分子であることを特徴とする上記記載のゴルフ場の
芝生面のドライスポットの発生防止及び治療方法を提供
するものである。
【0009】以下に本発明を更に詳細に説明する。本発
明は、ゴルフ場の芝生面に、非イオン性界面活性剤と水
溶性高分子との混合物を散布することにより、ゴルフ場
の芝生面のドライスポットの発生を防止し、また発生し
たドライスポットを治療して減少させることができる。
非イオン性界面活性剤と水溶性高分子との混合物は水溶
液として散布することが好ましい。
明は、ゴルフ場の芝生面に、非イオン性界面活性剤と水
溶性高分子との混合物を散布することにより、ゴルフ場
の芝生面のドライスポットの発生を防止し、また発生し
たドライスポットを治療して減少させることができる。
非イオン性界面活性剤と水溶性高分子との混合物は水溶
液として散布することが好ましい。
【0010】特に、水溶性高分子として、カチオン変性
したカチオン化水溶性高分子を使用した場合には長期間
にわたりドライスポットの発生を防止できる。
したカチオン化水溶性高分子を使用した場合には長期間
にわたりドライスポットの発生を防止できる。
【0011】また、非イオン性界面活性剤と水溶性高分
子とを別々に散布するより、これらの混合物を散布する
ことにより、ドライスポットの発生を防止し、また発生
したドライスポットを治療する効果が向上することが判
明した。その理由は明解ではないが、非イオン性界面活
性剤と水溶性高分子とを混合することにより、水溶性高
分子の土壌への浸透及び吸着が向上するためと考えられ
る。
子とを別々に散布するより、これらの混合物を散布する
ことにより、ドライスポットの発生を防止し、また発生
したドライスポットを治療する効果が向上することが判
明した。その理由は明解ではないが、非イオン性界面活
性剤と水溶性高分子とを混合することにより、水溶性高
分子の土壌への浸透及び吸着が向上するためと考えられ
る。
【0012】本発明において使用される非イオン性界面
活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレングリコー
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェノール、ポリオキ
シエチレン−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレ
ングリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピ
レングリコールエチレンジアミン、ポリオキシエチレン
モノ脂肪酸エステル等のポリオキシエチレン系のものが
好適に用いられる。2種以上の非イオン性界面活性剤を
混合して用いてもよい。
活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレングリコー
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェノール、ポリオキ
シエチレン−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレ
ングリコール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピ
レングリコールエチレンジアミン、ポリオキシエチレン
モノ脂肪酸エステル等のポリオキシエチレン系のものが
好適に用いられる。2種以上の非イオン性界面活性剤を
混合して用いてもよい。
【0013】また、非イオン性界面活性剤と混合して用
いられる水溶性高分子としては、例えば、メチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導
体;グアーガム、キサンタンガム、アラビアガムなどの
天然ガム類;ポリビニルアルコールまたはこれらのカチ
オン変性品;ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールな
どの従来公知の水溶性高分子であれば特に限定されない
が、長期間ドライスポットを防止するためには、水溶性
高分子のカチオン変性物であるカチオン化水溶性高分子
を用いることが好ましい。
いられる水溶性高分子としては、例えば、メチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース誘導
体;グアーガム、キサンタンガム、アラビアガムなどの
天然ガム類;ポリビニルアルコールまたはこれらのカチ
オン変性品;ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールな
どの従来公知の水溶性高分子であれば特に限定されない
が、長期間ドライスポットを防止するためには、水溶性
高分子のカチオン変性物であるカチオン化水溶性高分子
を用いることが好ましい。
【0014】本発明においては、上記非イオン性界面活
性剤を0.01〜0.5重量%水溶液とし、この水溶液
を芝生面に対して処理液が土中に浸透する程度、即ち
0.5〜5.0リットル/m2散布するのが好ましい。
性剤を0.01〜0.5重量%水溶液とし、この水溶液
を芝生面に対して処理液が土中に浸透する程度、即ち
0.5〜5.0リットル/m2散布するのが好ましい。
【0015】非イオン性界面活性剤水溶液の濃度が0.
01重量%未満では、水の浸透が十分でないことがあ
り、また、0.5重量%を超えても効果の向上が見られ
ないだけでなく、芝の種類によっては薬害の恐れがあ
る。
01重量%未満では、水の浸透が十分でないことがあ
り、また、0.5重量%を超えても効果の向上が見られ
ないだけでなく、芝の種類によっては薬害の恐れがあ
る。
【0016】非イオン性界面活性剤と混合する水溶性高
分子は、水溶液中に、0.001〜2.0重量%の濃度
に溶解して使用するのがよい。これ以下だと保水力が十
分でなく、これ以上にしても防止効果は変わらず、また
水溶液が高粘度になるため好ましくない。
分子は、水溶液中に、0.001〜2.0重量%の濃度
に溶解して使用するのがよい。これ以下だと保水力が十
分でなく、これ以上にしても防止効果は変わらず、また
水溶液が高粘度になるため好ましくない。
【0017】本発明によりドライスポットの発生を防止
または治療できる理由としては、上記混合物の水溶液を
撥水性を有する土壌に散布した場合、非イオン性界面活
性剤が水の持つ高い表面張力を緩和し、撥水土壌への水
の浸透を促進するとともに、水溶性高分子が土壌中に浸
透した水分の保水力を高めるため、土壌の含水率が高く
なり、ドライスポットの発生を長期間防止できるものと
思われる。また、土壌中に高分子ポリマーが浸入、吸着
されるため、土壌の固化、撥水化も防止できる。
または治療できる理由としては、上記混合物の水溶液を
撥水性を有する土壌に散布した場合、非イオン性界面活
性剤が水の持つ高い表面張力を緩和し、撥水土壌への水
の浸透を促進するとともに、水溶性高分子が土壌中に浸
透した水分の保水力を高めるため、土壌の含水率が高く
なり、ドライスポットの発生を長期間防止できるものと
思われる。また、土壌中に高分子ポリマーが浸入、吸着
されるため、土壌の固化、撥水化も防止できる。
【0018】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。なお、水溶液濃度はすべて重量%を表す。
に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもの
ではない。なお、水溶液濃度はすべて重量%を表す。
【0019】
[実施例1]富山県内のゴルフ場のベントナーセリー
で、7月下旬より水の散布量を調整して含水率の高い試
験区(A)と含水率の低い試験区(B及びC)を用意し
た。この試験区内を2m四方の区画に分け、各区画ごと
に、下記記載の処理剤(No.1〜6)の水溶液を1リ
ットル/m2の割合でジョーロで散布後、単位面積当り
5mmの散水を7日に一度行い、芝生面のドライスポッ
トの発生を観察した。各処理剤の水溶液散布後ドライス
ポットが発生するまでに経過した日数を「表1」に示
す。
で、7月下旬より水の散布量を調整して含水率の高い試
験区(A)と含水率の低い試験区(B及びC)を用意し
た。この試験区内を2m四方の区画に分け、各区画ごと
に、下記記載の処理剤(No.1〜6)の水溶液を1リ
ットル/m2の割合でジョーロで散布後、単位面積当り
5mmの散水を7日に一度行い、芝生面のドライスポッ
トの発生を観察した。各処理剤の水溶液散布後ドライス
ポットが発生するまでに経過した日数を「表1」に示
す。
【0020】[No.1:本発明]ポリオキシエチレン
−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレングリコー
ル(日本油脂社製ニッサンプロノン201)が0.1
%、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース(東邦化学
工業社製カチナールHC−200)が0.1%になるよ
うに溶解した水溶液を散布した。
−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレングリコー
ル(日本油脂社製ニッサンプロノン201)が0.1
%、カチオン化ヒドロキシエチルセルロース(東邦化学
工業社製カチナールHC−200)が0.1%になるよ
うに溶解した水溶液を散布した。
【0021】[No.2:本発明]ポリオキシエチレン
−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレングリコー
ル(日本油脂社製ニッサンプロノン201)が0.1
%、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学工
業社製メトローズ90SH−4000)が0.1%にな
るように溶解した水溶液を散布した。
−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレングリコー
ル(日本油脂社製ニッサンプロノン201)が0.1
%、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(信越化学工
業社製メトローズ90SH−4000)が0.1%にな
るように溶解した水溶液を散布した。
【0022】[No.3:比較例]ポリオキシエチレン
−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレングリコー
ル(日本油脂社製ニッサンプロノン201)の0.1%
水溶液を散布した。
−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレングリコー
ル(日本油脂社製ニッサンプロノン201)の0.1%
水溶液を散布した。
【0023】[No.4:比較例]カチオン化ヒドロキ
シエチルセルロース(東邦化学工業社製カチナールHC
−200)の0.1%水溶液を散布した。
シエチルセルロース(東邦化学工業社製カチナールHC
−200)の0.1%水溶液を散布した。
【0024】[No.5:比較例]No.4の水溶液を
散布し、その2日後にNo.3の水溶液を散布した。
散布し、その2日後にNo.3の水溶液を散布した。
【0025】[No.6:比較例]水を散布した。
【0026】各処理剤の水溶液散布後にドライスポット
が発生するまでに経過した日数を表1に示す。
が発生するまでに経過した日数を表1に示す。
【0027】
【表1】
[芝生面にドライスポットが発生するまでの日数]
試験区 A B C
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
初期土壌含水率 9.5% 4.0% 4.0%
(深さ3cm)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
No.1 40日後発生無 40日後発生無 40日後発生無
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2 35日 35日 28日
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
3 27日 14日 17日
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
4 20日 10日 9日
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
5 28日 14日 18日
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
6 18日 7日 8日
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(試験区Cは、処理剤散布1週間後に降雨を想定して単位面積当たり50mmの
散水を行なった。)
【0028】上記から、非イオン性界面活性剤及び水溶
性高分子の水溶液を散布した本発明の方法は(No.
1、No.2)、土壌の含水率及び降雨条件に関係な
く、長期間に渡りドライスポットの発生を防止できるこ
とが分かる。また、非イオン性界面活性剤及び水溶性高
分子を単独で散布した場合に比べて長期間に渡りドライ
スポットの発生を防止できることが分かる(No.3、
No.4、)。カチオン化していない水溶性高分子を非
イオン性界面活性剤と混合して散布した本発明の方法に
よっても、長期間ドライスポットの発生を防止できるが
降雨時には処理剤の流出が起こり、その防止効果が低下
することが分かる(No.2、No.3)。さらに、非
イオン性界面活性剤と水溶性高分子を別々に散布した場
合は、混合物を散布した場合に比べ、ドライスポットの
発生防止効果が低いことが分かる(No.5)。
性高分子の水溶液を散布した本発明の方法は(No.
1、No.2)、土壌の含水率及び降雨条件に関係な
く、長期間に渡りドライスポットの発生を防止できるこ
とが分かる。また、非イオン性界面活性剤及び水溶性高
分子を単独で散布した場合に比べて長期間に渡りドライ
スポットの発生を防止できることが分かる(No.3、
No.4、)。カチオン化していない水溶性高分子を非
イオン性界面活性剤と混合して散布した本発明の方法に
よっても、長期間ドライスポットの発生を防止できるが
降雨時には処理剤の流出が起こり、その防止効果が低下
することが分かる(No.2、No.3)。さらに、非
イオン性界面活性剤と水溶性高分子を別々に散布した場
合は、混合物を散布した場合に比べ、ドライスポットの
発生防止効果が低いことが分かる(No.5)。
【0029】[実施例2]実施例1と同じゴルフ場で8
月上旬よりドライスポットの発生したベントナーセリー
内を2m四方の区画に分け、各区画ごとに、実施例1で
散布した処理剤水溶液を1リットル/m2の割合でジョ
ーロで散布し、その後1ケ月間通常の散水管理を行い、
芝生面の様子を観察した。各処理剤散布後の芝生面全体
に対するドライスポットの面積の変化を「表2」に示
す。
月上旬よりドライスポットの発生したベントナーセリー
内を2m四方の区画に分け、各区画ごとに、実施例1で
散布した処理剤水溶液を1リットル/m2の割合でジョ
ーロで散布し、その後1ケ月間通常の散水管理を行い、
芝生面の様子を観察した。各処理剤散布後の芝生面全体
に対するドライスポットの面積の変化を「表2」に示
す。
【0030】
【表2】
[芝生面全体に対するドライスポットの面積(%)]
(散布前) (散布1週間後) (散布1ケ月後)
No.1: 21% 0% 0%
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2: 18% 0% 0%
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
3: 19% 5% 18%
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
4: 20% 17% 19%
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
5: 19% 17% 18%
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
6: 18% 40% 55%
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0031】上記により、非イオン性界面活性剤及び水
溶性高分子の水溶液を散布した本発明の方法は、非イオ
ン性界面活性剤と水溶性高分子を単独に散布した場合に
比べ、ドライスポットの治療効果が高く、治療後も長期
間に渡りドライスポットの発生を防止出来ることが分か
る。
溶性高分子の水溶液を散布した本発明の方法は、非イオ
ン性界面活性剤と水溶性高分子を単独に散布した場合に
比べ、ドライスポットの治療効果が高く、治療後も長期
間に渡りドライスポットの発生を防止出来ることが分か
る。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、ゴルフ場の芝生面に、
非イオン性界面活性剤と水溶性高分子との混合物を散布
することにより、ゴルフ場の芝生面のドライスポットの
発生を防止し、また発生したドライスポットを治療して
減少させることができる。
非イオン性界面活性剤と水溶性高分子との混合物を散布
することにより、ゴルフ場の芝生面のドライスポットの
発生を防止し、また発生したドライスポットを治療して
減少させることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平6−23077(JP,A)
特開 平7−284341(JP,A)
特開 平9−176636(JP,A)
特開 平8−56480(JP,A)
特開 昭54−160655(JP,A)
特開 平9−132776(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C09K 17/00 - 17/52
A01G 1/00
C09K 101:00
Claims (2)
- 【請求項1】 ゴルフ場の芝生面に、ポリオキシエチレ
ングリコール、ポリオキシエチレンアルキルフェノー
ル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン−ポリ
オキシエチレングリコール、ポリオキシエチレン−ポリ
オキシプロピレングリコールエチレンジアミン、ポリオ
キシエチレンモノ脂肪酸エステルの1種又は2種以上の
非イオン性界面活性剤と水溶性高分子との混合物を散布
することを特徴とするゴルフ場の芝生面のドライスポッ
トの発生防止及び治療方法。 - 【請求項2】 前記水溶性高分子が、水溶性高分子のカ
チオン化変性物であるカチオン化水溶性高分子であるこ
とを特徴とする請求項1記載のゴルフ場の芝生面のドラ
イスポットの発生防止及び治療方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24122096A JP3445447B2 (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | ドライスポットの発生防止及び治療方法 |
US08/907,945 US5921023A (en) | 1996-08-23 | 1997-08-11 | Method for preventing and treating dry spots |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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