JP3445322B2 - 長鎖n−アルキル基含有シランの製造方法 - Google Patents

長鎖n−アルキル基含有シランの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、長鎖n−アルキル基含
有シランの製造方法に関し、詳しくは、付加反応により
長鎖n−アルキル基含有シランを高純度、高収率で製造
する方法に関する。 【0002】 【従来の技術】長鎖アルキル基含有シランは、金属、繊
維、無機質粉体、有機樹脂粉体等に撥水性、有機樹脂と
の親和性等を付与するための表面処理剤として有用であ
る。このような長鎖アルキル基含有シランを製造する方
法としては、例えば、ケイ素原子結合水素原子含有シラ
ンとアルキルマグネシウムブロマイドを反応させるグリ
ニャール反応による方法{Acta Chimica Academiae
Scientiarum Hungaricae Tomus 55(4),403
−409,1968}、ケイ素原子結合水素原子含有シ
ランとオレフィンとをヒドロシリル化反応用触媒の存在
下で、該ケイ素原子結合水素原子含有シラン中のケイ素
原子結合水素原子のモル数が該オレフィン1モルに対し
て、0.5〜2.0モルなるように付加反応する方法
(特公昭33−9969号公報、Journal of Organom
etallic Chemistry,149,29−36,1978、
Journal of Organometallic Chemistry,160,C
1−C7,1978および特開昭54−109926号
公報参照)が挙げられる。 【0003】しかし、グリニャール反応による方法で
は、グリニャール試薬の取扱が困難であり、かつ細心の
注意が必要であること、さらに反応工程が複雑である等
の問題があった。また、付加反応による方法では、種々
の分離困難な副生成物を生成しやすく、目的の生成物
を、高純度、高収率で得ることが困難であるという問題
があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、付加反
応により長鎖n−アルキル基含有シランを高純度、高収
率で製造する方法について鋭意検討した結果、該付加反
応において、副生成物を生じる原因として、原料として
用いたオレフィン中に分離困難なビニリデン誘導体が存
在し、これが種々の分離困難な副生成物を生成するこ
と、またオレフィンの一部がヒドロシリル化反応用触媒
により、炭素−炭素二重結合の位置が移動し、オレフィ
ン中に分離困難な内部オレフィンを生成し、これが種々
の分離困難な副生成物を生成することから、長鎖n−ア
ルキル基含有シランを高純度、高収率でえるためには、
これらの副生成物が生成する前に該付加反応を完結する
ことが必要であることを見いだし、本発明に到達した。 【0005】すなわち、本発明の目的は、付加反応によ
り長鎖n−アルキル基含有シランを高純度、高収率で製
造する方法を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段およびその作用】本発明
は、(A)一般式: R1 a(3-a)SiH (式中、R1は脂肪族不飽和結合を有しない炭素数1〜
9の一価炭化水素基であり、Xはハロゲン原子であり、
aはである。)で表されるシランを、(B)一般式: CH2=CH(CH2nCH3 (式中、nは7〜15の整数である。)で表されるオレ
フィンと(C)ヒドロシリル化反応用触媒の溶液中に滴下
して、該(A)成分と該(B)成分を付加反応することによ
り、一般式: R1 a(3-a)Si(CH2(n+2)CH3 (式中、R1は脂肪族不飽和結合を有しない炭素数1〜
9の一価炭化水素基であり、Xはハロゲン原子であり、
aはであり、nは7〜15の整数である。)で表され
る長鎖n−アルキル基含有シランを製造する方法におい
て、該(B)成分1モルに対して、該(A)成分中のケイ素原
子結合水素原子が0.03〜0.80モルとなるように
付加反応させることを特徴とする、長鎖n−アルキル基
含有シランの製造方法に関する。 【0007】本発明の長鎖n−アルキル基含有シランの
製造方法について詳細に説明する。 【0008】本発明の製造方法において、(A)シランは
主原料であり、一般式: R1 a(3-a)SiH で表される。上式中、R1は脂肪族不飽和結合を有しな
い炭素数1〜9の一価炭化水素基であり、R1として具
体的には、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル
基,ペンチル基,ヘキシル基,ヘプチル基,オクチル
基,ノニル基等のアルキル基;フェニル基,トリル基,
キシリル基等のアリール基;ベンジル基,フェネチル基
等のアラルキル基が例示され、メチル基が好ましい。ま
た、上式中、Xはハロゲン原子であり、Xとして具体的
には、塩素原子,臭素原子が例示される。また、上式
中、aは0〜3の整数であり、aが0のとき、(A)成分
はトリハロシランであり、aが1のとき、(A)成分はオ
ルガノジハロシランであり、aが2のとき、(A)成分は
ジオルガノハロシランであり、aが3のとき、(A)成分
はトリオルガノシランである。 【0009】このような(A)成分として具体的には、ト
リクロロシラン,メチルジクロロシラン,ジメチルクロ
ロシラン,トリメチルシラン,トリブロモシラン,フェ
ニルジクロロシラン,ジフェニルクロロシラン,メチル
フェニルクロロシラン,トリフェニルシラン,メチルエ
チルクロロシランが例示され、トリクロロシラン,メチ
ルジクロロシラン,ジメチルクロロシラン,トリメチル
シランが好ましい。 【0010】本発明の製造方法において、(B)オレフィ
ンは、(A)成分と付加反応することにより、得られるシ
ランに長鎖n−アルキル基を導入するための原料であ
り、一般式: CH2=CH(CH2nCH3 で表される。上式中、nは7〜15の整数である。この
ような(B)成分として具体的には、1−デセン,1−ウ
ンデセン,1−ドデセン,1−トリデセン,1−テトラ
デセン,1−ペンタデセン,1−ヘキサデセン,1−ヘ
プタデセン,1−オクタデセンが例示される。 【0011】本発明の製造方法において、(C)ヒドロシ
リル化反応用触媒は、(A)成分中のケイ素原子結合水素
原子と(B)成分中の脂肪族不飽和結合との付加反応を促
進するための触媒である。このような(C)成分として具
体的には、有機過酸化物,三級アミン,ホスフィンおよ
びニッケル,白金,パラジウム,ロジウム系の遷移金属
系触媒が例示され、特にその取扱い容易で、反応の制御
および反応後の処理が容易であることから白金系触媒で
あることが好ましい。好ましい白金系触媒としては、塩
化白金酸,塩化白金酸のアルコール溶液,白金とビニル
シロキサンとの錯体,白金とオレフィンとの錯体,白金
担持のシリカ,白金担持の活性炭が例示される。 【0012】本発明の製造方法において、(C)成分の添
加量は、(A)成分中のケイ素原子結合水素原子と(B)成分
中の脂肪族不飽和結合基とを付加反応させるために十分
な量であれば特に限定されず、(C)成分として白金系触
媒を使用する場合には、(A)成分と(B)成分の合計重量に
対して、(C)成分中の白金金属が0.01ppm〜1000
ppmの範囲となる量であることが好ましく、さらに1ppm
〜100ppmの範囲となる量であることが特に好まし
い。これは、(C)成分として白金系触媒を使用する場合
には、(A)成分と(B)成分の合計量に対して、(C)成分中
の白金金属が0.01ppm未満となる量添加した場合に
は、反応速度が著しく遅くなり、またこれが1000pp
mをこえると不経済であるからである。 【0013】通常、(A)成分と(B)成分とを(C)成分の存
在下で付加反応する際には、(A)成分の添加量は、(B)成
分1モルに対して、(A)成分中のケイ素原子結合水素原
子のモル数が0.5〜2.0となるように付加反応す
る。しかし、本発明の製造方法では、(A)成分と(B)成分
とを(C)成分の存在下で付加反応する方法において、(A)
成分も添加量が、(B)成分1モルに対して、(A)成分中の
ケイ素原子結合水素原子のモル数が0.01〜0.90
となるように反応させることを特徴とする。これは、
(B)成分1モルに対して、(A)成分中のケイ素原子結合水
素原子のモル数が0.01モル未満であると、得られる
長鎖n−アルキル基含有シランの(A)成分に対する収率
が著しく低下するためであり、またこのモル数が0.9
0モルをこえると、得られる長鎖n−アルキル基含有シ
ランの純度が著しく低下するためである。本発明の製造
方法では、(A)成分の添加量は、(B)成分1モルに対し
て、(A)成分中のケイ素原子結合水素原子のモル数が
0.03〜0.80であることが特に好ましい。 【0014】本発明の製造方法では、上記(B)成分と上
記(C)成分の溶液中に、上記(A)成分を滴下することが必
要である。また、本発明の製造方法において、反応温度
は特に限定されず、上記付加反応が進行する温度であれ
ばよく、例えば、室温〜200℃の範囲であることが好
ましく、さらに好ましくは80〜100℃である。(A)
成分と(B)成分の付加反応終了後、未反応の(B)成分を取
り除くためには周知の方法、例えば、蒸気圧の差を利用
して加熱下または加熱減圧下で分離する方法、加熱下ま
たは加熱減圧下で窒素,アルゴン等の不活性ガスにより
分離する方法が挙げられる。 【0015】 【実施例】以下、本発明の製造方法を実施例により詳細
に説明する。 【0016】 【実施例1】機械式攪拌機、還流冷却管および滴下ロー
トを設けた1リットル4つ口フラスコに、140.3g
(1.00モル)の1−デセン、白金の1,3−ジビニ
ル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体
(この錯体の添加量は、1−デセンに対して錯体中の白
金金属が10ppmとなる量である。)を投入し、これを
80℃まで加熱攪拌した。次いで、これに70.9g
(0.75モル)のジメチルクロロシランを2時間かけ
て徐々に滴下した。その際、発熱するため、フラスコを
適宜冷却しながら反応を行った。滴下終了後、100℃
で1時間反応させた。その後、還流冷却管および滴下ロ
ートをフラスコから取り除き、このフラスコに窒素ガス
導入管と留出液受けを取り付けて、窒素ガスを500ミ
リリットル/分でフラスコ中に吹き込んだ。反応液を徐
々に加熱し、170℃に達してから7時間加熱攪拌を続
けた。その後、冷却して、反応生成物を得た。この反応
生成物をガスクロマトグラフィーにより分析したとこ
ろ、n−デシルジメチルクロロシランであることが確認
された。またその収量は152.5gであり、その純度
は99.1%であり、その収率は85.8%であった。 【0017】 【実施例2】機械式攪拌機、還流冷却管および滴下ロー
トを設けた1リットル4つ口フラスコに、252.5g
(1.00モル)の1−オクタデセン、白金と1,3−
ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン
との錯体(この錯体の添加量は、1−オクタデセンに対
して錯体中の白金金属が7ppmとなる量である。)を投
入し、これを80℃まで加熱攪拌した。次いで、これに
70.9g(0.75モル)のジメチルクロロシランを
2時間かけて徐々に滴下した。その際、発熱するため、
フラスコを適宜冷却しながら反応を行った。滴下終了
後、100℃で1時間反応させた。その後、減圧蒸留
し、減圧度10mmHgで、220〜225℃の留分を回収
した。この留分をガスクロマトグラフィーにより分析し
たところ、n−オクタデシルジメチルクロロシランであ
ることが確認された。またその収量は186.3gであ
り、その純度は98.3%であり、その収率は70.4
%であった。 【0018】 【実施例3】機械式攪拌機、還流冷却管および滴下ロー
トを設けた1リットル4つ口フラスコに、140.3g
(1.00モル)の1−デセン、2%−塩化白金酸のイ
ソプロピルアルコール溶液(この溶液の添加量は、1−
デセンに対して溶液中の白金金属の含有量が10ppmと
なる量である。)を投入し、これを80℃まで加熱攪拌
した。次いで、これに70.9g(0.75モル)のジ
メチルクロロシランを2時間かけて徐々に滴下した。そ
の際、発熱するため、フラスコを適宜冷却しながら反応
を行った。滴下終了後、100℃で1時間反応させた。
その後、減圧蒸留し、減圧度9mmHgで114℃付近の留
分を回収した。この留分をガスクロマトグラフィーによ
り分析したところ、n−デシルジメチルクロロシランで
あることが確認された。またその収量は142.5gで
あり、その純度は99.0%であり、その収率は80.
1%であった。 【0019】 【比較例1】機械式攪拌機、還流冷却管および滴下ロー
トを設けた1リットル4つ口フラスコに、140.3g
(1.00モル)の1−デセン、白金と1,3−ジビニ
ル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンとの錯
体(この錯体の添加量は、1−デセンに対して錯体中の
白金金属が10ppmとなる量である。)を投入し、これ
を80℃まで加熱攪拌した。次いで、これに94.5g
(1.00モル)のジメチルクロロシランを2時間かけ
て徐々に滴下した。その際、発熱するため、フラスコを
適宜冷却しながら反応を行った。滴下終了後、100℃
で1時間反応させた。その後、減圧蒸留し、減圧度12
mmHgで、120℃付近の留分を回収した。この留分をガ
スクロマトグラフィーにより分析したところ、n−デシ
ルジメチルクロロシランであることが確認された。また
その収量は90.6gであり、その純度は99.0%で
あり、その収率は38.2%であった。 【0020】 【比較例2】機械式攪拌機、還流冷却管および滴下ロー
トを設けた1リットル4つ口フラスコに、252.5g
(1.00モル)の1−オクタデセン、白金と1,3−
ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン
との錯体(この錯体の添加量は、1−オクタデセンに対
して錯体中の白金金属の含有量が7ppmとなる量であ
る。)を投入し、これを80℃まで加熱攪拌した。次い
で、これにジメチルクロロシランを徐々に滴下し、該ジ
メチルクロロシランのモル数を0.20モル、0.60
モル、0.90モル、最終的に1.00モル(94.5
g)と変化させたときの、反応の進行を確認するため、
反応混合物をガスクロマトグラフィーにより分析した。
滴下終了後、100℃で1時間反応させた。その後、減
圧蒸留し、減圧度6mmHgで210℃付近の留分を回収し
た。この留分をガスクロマトグラフィーにより分析した
ところ、n−オクタデシルジメチルクロロシランである
ことが確認された。またその収量は98.6gであり、
その純度は98.3%であり、その収率は27.9%で
あった。 【0021】 【比較例3】機械式攪拌機、還流冷却管および滴下ロー
トを設けた1リットル4つ口フラスコに、252.5g
(1.00モル)の1−オクタデセン、2%−塩化白金
酸のイソプロピルアルコール溶液(この溶液の添加量
は、1−オクタデセンに対して溶液中の白金金属の含有
量が10ppmとなる量である。)を投入し、これを80
℃まで加熱攪拌した。次いで、これに94.5g(1.
00モル)のジメチルクロロシランを2時間かけて徐々
に滴下した。その際、発熱するため、フラスコを適宜冷
却しながら反応を行った。滴下終了後、100℃で1時
間反応させた。その後、還流冷却管および滴下ロートを
フラスコから取り除き、このフラスコに窒素ガス導入管
と留出液受けを取り付け、窒素ガスを500ミリリット
ル/分でフラスコ中に吹き込んだ。反応液を徐々に加熱
し、170℃に達してから7時間加熱攪拌を続けた。そ
の後、冷却して、反応生成物を得た。この反応生成物を
ガスクロマトグラフィーにより分析したところ、n−オ
クタデシルジメチルクロロシランであることが確認され
た。またその収量は143.6gであり、その純度は9
8.0%であり、その収率は40.6%であった。 【0022】 【比較例4】機械式攪拌機、還流冷却管および滴下ロー
トを設けた1リットル4つ口フラスコに、140.3g
(1.00モル)の1−デセン、白金と1,3−ジビニ
ル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンとの錯
体(この錯体の添加量は、1−デセンに対して錯体中の
白金金属の含有量が10ppmとなる量である。)を投入
し、これを80℃まで加熱攪拌した、次いで、これに9
4.5g(1.00モル)のジメチルジクロロシランを
2時間かけて徐々に滴下した。その際、発熱するため、
フラスコを適宜冷却しながら反応を行った。滴下終了
後、100℃で1時間反応させた。その後、還流冷却管
および滴下ロートをフラスコから取り除き、このフラス
コに窒素ガス導入管と留出液受けを取り付けて、窒素ガ
スを500ミリリットル/分でフラスコ中に吹き込みな
がら、170℃で8時間加熱攪拌した。その後冷却し、
反応生成物をガスクロマトグラフィーにより分析したと
ころ、n−デシルジメチルクロロシランであることが確
認された。またその収量209.5gであり、その純度
は95.8%であり、その収率は85.5%であった。 【0023】また、さらにn−デシルジメチルクロロシ
ランの純度を高めるため、フラスコ中に窒素ガスを吹き
込みながら、170℃で35時間加熱攪拌し、得られた
反応生成物をガスクロマトグラフィーにより分析したと
ころ、n−デシルジメチルクロロシランの純度は97.
9%まで達したが、その収率は4.3%であった。 【0024】 【発明の効果】本発明の製造方法は、付加反応により長
鎖アルキル基含有シランを高純度で、かつ高収率で製造
することができるという特徴を有する。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施例1および比較例4で調製したn−デシル
ジメチルクロロシランのガスクロマトグラフチャートで
ある。 【図2】比較例2において、1−オクタデセンに対して
ジメチルクロロシランのモル数を変化させたときの、反
応混合物のガスクロマトグラフチャートである。 【符号の簡単な説明】 実施例1で調製したn−デシルジメチルクロロシラ
ン 比較例4で調製したn−デシルジメチルクロロシラ
ン 比較例2において、ジメチルクロロシランのモル
数:1−オクタデセンのモル数=0.20:1.00の
ときの反応混合物 比較例2において、ジメチルクロロシランのモル
数:1−オクタデセンのモル数=0.60:1.00の
ときの反応混合物 比較例2において、ジメチルクロロシランのモル
数:1−オクタデセンのモル数=0.90:1.00の
ときの反応混合物 比較例2において、ジメチルクロロシランのモル
数:1−オクタデセンのモル数=1.00:1.00の
ときの反応混合物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07F 7/08 C07F 7/14

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 (A)一般式: R1 a(3-a)SiH (式中、R1は脂肪族不飽和結合を有しない炭素数1〜
    9の一価炭化水素基であり、Xはハロゲン原子であり、
    aはである。)で表されるシランを、 (B)一般式: CH2=CH(CH2nCH3 (式中、nは7〜15の整数である。)で表されるオレ
    フィンと(C)ヒドロシリル化反応用触媒の溶液中に滴下
    して、該(A)成分と該(B)成分を付加反応することによ
    り、一般式: R1 a(3-a)Si(CH2(n+2)CH3 (式中、R1は脂肪族不飽和結合を有しない炭素数1〜
    9の一価炭化水素基であり、Xはハロゲン原子であり、
    aはであり、nは7〜15の整数である。)で表され
    る長鎖n−アルキル基含有シランを製造する方法におい
    て、該(B)成分1モルに対して、該(A)成分中のケイ素原
    子結合水素原子が0.03〜0.80モルとなるように
    付加反応させることを特徴とする、長鎖n−アルキル基
    含有シランの製造方法。
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