JP3444314B2 - フイルムスキャナの画像処理方法 - Google Patents

フイルムスキャナの画像処理方法

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JP3444314B2 JP29269594A JP29269594A JP3444314B2 JP 3444314 B2 JP3444314 B2 JP 3444314B2 JP 29269594 A JP29269594 A JP 29269594A JP 29269594 A JP29269594 A JP 29269594A JP 3444314 B2 JP3444314 B2 JP 3444314B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフイルムスキャナの画像
処理方法に係り、特にネガフイルムを所定の速度で搬送
してコマ画像をラインセンサで読み取るフイルムスキャ
ナの画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ネガフイルムのコマ画像をC
CDラインセンサで撮像し、CCDラインセンサから出
力される画像信号を画像処理してモニタTVに出力する
フイルムスキャナが提案されている(特願平6─000
924号明細書参照)。このフイルムスキャナは、先
ず、各コマ画像の読み取り条件を検知する為に、フイル
ム全体にわたって高速読み取り(プリスキャン)を行
い、次にその条件をもとに、各コマに補正をかけて適正
な画像の読み取り(これを本スキャン或いはファインス
キャンという)を行っている。前記プリスキャン時に
は、前記ネガフイルムを所定の速度で搬送してコマ画像
をCCDラインセンサによって撮像し、撮像時に得られ
た画像信号をもとに、全ての階調に対するヒストグラム
を作成すると共に、そのヒストグラムから基準最小値と
基準最大値とをコマ画像毎に算出している。そして、そ
の後の本スキャンの時には、前記ネガフイルムを所定の
速度で再度搬送して前記CCDラインセンサでコマ画像
を撮像し、この撮像時に得られた画像信号について、前
記算出した基準最小値、及び基準最大値に基づいて画像
処理を行うことにより適正な画像を得るようようにして
いる。
【0003】この際、未撮影のコマ(未露光コマ)と撮
影されているコマ(露光コマ)とを区別することなく画
像として同等に処理しているため、モニタTVに表示す
る必要のない未露光コマまでも、画像情報及び磁気情報
の読み取り、画像再生等の対象となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
1ロール当たり40コマ取りのフィルムの場合、ロール
の途中までしか撮影されていないフイルムが頻繁に存在
しており、これら未露光のコマ画像まで画像読み取りを
行い、所定の画像処理を行った後モニタTVに表示する
ことは、無駄な処理時間・再生時間を要するという欠点
がある。更に、かかる不要なフイルム走行及びメカ駆動
によって、フイルムの保存性並びにメカの耐久性にも悪
影響を及ぼすという欠点がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、フイルムの未露光コマをフイルムスキャナの
扱うコマの対象外とすることにより、操作性を高めると
共にフイルムの保存性並びにメカの耐久性を高めること
ができるフイルムスキャナの画像処理方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、1ロールの現像済みスチル写真フイルムを一
定の速度で搬送して該フイルムのコマ画像をラインセン
サによって読み取り、該ラインセンサから画像信号を出
力するようにしたフイルムスキャナに於いて、各コマ画
像の撮影条件検出の為に、全コマのコマ画像を読み取る
プリスキャンを実行し、前記プリスキャン時に得られた
画像信号に基づいて第1コマ目から最終コマまでの露光
/未露光状態を検出し、露光されている最初のコマ番号
と露光されている最後のコマ番号を記憶し、その後は前
記記憶した最初のコマ番号から前記最後のコマ番号まで
の範囲のコマ画像のみをスキャンの対象として画像処理
することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、プリスキャン時に、フイルム
の全コマについて露光/未露光状態を検出し、露光され
ている最初のコマ番号と露光されている最後のコマ番号
を記憶している。そして、その後は、前記記憶した最初
のコマ番号から露光されている最後のコマ番号までの範
囲のコマ画像のみをスキャン対象にしている。即ち、露
光されている最初のコマ番号と露光されている最後のコ
マ番号を記憶した後は、モニタTVに表示する必要のな
い未露光コマ画像は読み取らず、画像の処理や再生など
行われないので、処理時間が短縮でき、操作性を高める
ことができる。また、前記スチル写真フィルムとして磁
気記録層を有するフイルムを用いたときは、前記プリス
キャンで記憶した露光されている最初のコマ番号から露
光されている最後のコマ番号までの範囲の磁気トラック
のみに各コマに関する磁気情報の書き込みが行われる。
このようにして、無駄なフィルム走行を防止し、フイル
ムの保存並びにフイルムスキャナのメカの耐久性の向上
に寄与することができる。
【0008】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係るフイルム
スキャナの画像処理方法の好ましい実施例について詳説
する。図1は本発明に係るフイルムスキャナの画像処理
方法を含むシステム全体の概略構成を示す斜視図であ
る。同図に示すように、フイルムスキャナ100は直方
体状に形成され、その前面にはフイルムカートリッジト
レー102及び電源スイッチ104が設けられている。
フイルムカートリッジトレー102は、フイルムカート
リッジ110のローディング/アンローディング時に前
後方向に進退駆動され、これよりフイルムカートリッジ
110の収納または取出しが行われる。
【0009】フイルムスキャナ100にはキーパッド1
20及びモニタTV109が接続され、キーパッド12
0からは信号ケーブル106を介してフイルムスキャナ
100を制御するための各種の操作信号がフイルムスキ
ャナ100に出力され、フイルムスキャナ100からは
信号ケーブル108を介して映像信号がモニタTV10
9に出力される。尚、キーパッド120によるフイルム
スキャナ100の制御の詳細については後述する。
【0010】フイルムカートリッジ110は、図2に示
すように単一のスプール112を有し、このスプール1
12に写真フイルム114が巻回されている。写真フイ
ルム114には、各コマの位置を示すパーフォレーショ
ン114Aが穿設されるとともに、フイルム全面又はフ
イルム縁部に磁気記録層114Bが形成されており、こ
の磁気記録層114Bには、磁気ヘッドを有するカメラ
によってコマ毎の撮影データ等を示す磁気データが記録
できるようになっている。また、現像処理された上記写
真フイルム114はフイルムカートリッジ110に巻き
取られ、これにより保管できるようになっている。
【0011】このフイルムカートリッジ110を使用す
るカメラは、カメラ内蔵の磁気ヘッドによって前記フイ
ルム114の磁気記録層114Bに各種の磁気データを
コマ毎に記録することができる。記録される磁気データ
としては、例えば、コマ番号、ハイビジョン画像、パノ
ラマ画像及び通常画像のいずれかを示すプリントフォー
マット、撮影日/時刻等が考えられるが、その他、カメ
ラによって多数種類のデータを記録することができる。
また、前記写真フイルム114には、被写体光によって
露光されるコマ領域以外にフイルムタイプ、コマ番号等
を示すバーコードを光学的に記録することができる。
【0012】図3は上記フイルムスキャナ100の内部
構成の一実施例を示すブロック図である。このフイルム
スキャナ100は、主として照明用の光源130、撮影
レンズ136、CCDラインセンサ142を含むCCD
回路ユニット140、第1信号処理回路151、第2信
号処理回路152、第3信号処理回路153、メモリ制
御回路154、露出データ積算ブロック155、CCD
バッファM1a、M1b、表示バッファM2、中央処理
装置(CPU)160、フイルム駆動メカ170、光学
データ読取装置180、磁気記録再生装置182等を備
えている。
【0013】光源130は、例えばフイルム114の給
送方向と直交する方向に長い蛍光灯からなり、赤外カッ
トフィルタ132を介してフイルム114を照明する。
フイルム114を透過した画像光は、単焦点の撮影レン
ズ136を介してCCDラインセンサ142の受光面に
結像される。尚、CCDラインセンサ142によるフイ
ルム画像の撮像中には、フイルム114はフイルム駆動
メカ170によって一定速度で矢印A方向(以下、順方
向という)又は矢印B方向(以下、逆方向という)に移
動させられる。
【0014】CCDラインセンサ142はフイルム給送
方向と直交する方向に配設されている。そして、CCD
ラインセンサ142の受光面に結像された画像光は、
R,G,Bフィルタを有する各センサで所定時間電荷蓄
積され、光の強さに応じた量のR,G,Bの信号電荷に
変換される。このようにして蓄積された信号電荷は、C
CD駆動回路144から加えられる所定周期のリードゲ
ートパルスによってシフトレジスタに読み出され、レジ
スタ転送パルスによって順次読み出される。
【0015】ここで、CCDラインセンサ142は、フ
イルム給送方向と直交する方向(主走査方向)に例えば
1024画素分のセンサを有している。また、1コマの
フイルム給送方向と同方向(副走査方向)の画素数は、
CCD駆動回路144のリードゲートパルス等の周期を
変更しないため、フイルム給送速度に応じて変化する。
本実施例では、フイルムの副走査方向の速度(スキャン
速度)を、標準のフイルム画像を取り込む時のスキャン
速度の2のべき乗、例えば1/2倍、1倍、8倍、16
倍)となるように変更でき、これらの各スキャン速度に
おける副走査方向の画素数は、1792画素、896画
素、112画素、56画素となる。
【0016】このようにしてCCDラインセンサ142
から読み出された信号電荷は、CDSクランプによって
クランプされてR,G,B信号としてアナログ処理回路
146に加えられ、ここでR,G,B信号のゲイン等が
制御される。アナログ処理回路146から出力される
R,G,B信号はマルチプレクサ148によって点順次
化され、A/Dコンバータ150によってデジタル信号
に変換されたのち、積算ブロック155及び第1信号処
理回路151に加えられる。
【0017】積算ブロック155は、1画面のR,G,
Bデジタル画像信号毎に所定の積算エリアのデジタル信
号の階調(本実施例では8bit(255)の階調とす
る)を積算してその平均階調を求め、1画面につき50
00〜10000点数の積算エリアの各階調データを作
成する。そして、積算ブロック155は、順次作成され
る階調データに基づいて、各階調毎の度数をカウント
し、この度数が前記階調データの総点数のしきい値(T
H:本実施例では1%とする)を越えた場合にはカウン
トを停止する。即ち、本実施例の積算ブロック155
は、図7に示すように0〜255までの全ての階調に対
して前記しきい値までカウントした簡易型のヒストグラ
ム60(図7中の斜線で示すヒストグラム)を作成し、
CPU160に出力する。尚、上記しきい値を越える度
数をカウントしないことにより、カウンタのビット数を
大幅に低減することができる。また、図7中二点鎖線で
示すヒストグラム61は、全ての階調データをカウント
した場合のヒストグラムを示している。
【0018】CPU160は、図7に示したヒストグラ
ム60の階調の小さい方からカウントした累積度数が総
点数の所定の値(本実施例では1%とする)を越えた点
を階調データの基準最小値としてR,G,B信号毎に算
出すると共に、頻度分布60の階調の大きい方からカウ
ントした累積度数が総点数の所定の値(本実施例では1
%とする)を越えた点を階調データの基準最大値として
R,G,B信号毎に算出する。そして、CPU160
は、前記基準最大値を用いてR,G,B毎のオフセット
値を算出し、及び前記基準最大値と基準最小値に基づい
てR,G,B毎の白バランスを調整するためのゲイン調
整量を算出し、これらの色信号別のオフセット量を示す
オフセットデータ及びゲイン調整量を示すAE/AWB
データをコマ毎にCPU内蔵のランダム・アクセス・メ
モリ(RAM)160Aに記憶する。
【0019】また、前記CPU160は、前記ヒストグ
ラム60から得られた基準最大値を基準最小値で除算し
て輝度比を算出し、算出した輝度比が所定値以下の輝度
比をもつコマ画像のコマ番号をCPU160のメモリに
記憶する。前記所定値以下の輝度比は、CCDラインセ
ンサ142から出力される画像信号の階調レンジが狭
く、モニタTV109に表示する必要のない未露光のコ
マ画像の輝度比である。こうして、CPU160は露光
されている最初のコマ番号と最後のコマ番号とを検出
し、連続する露光コマの範囲を記憶する。そしてその後
は、前記連続する露光コマの範囲外のコマ(未露光コ
マ)の画像を読み取らないで空送りするか、或いは送り
を停止するようにフイルム駆動装置170とCCD駆動
回路144とを制御している。
【0020】尚、CPU160は、後述する光学データ
読取装置180及び磁気記録再生装置182を介して加
えられる光学データ及び/又は磁気データに基づいてフ
イルム114の各コマを検知することができ、各コマを
カウントすることによりコマ番号も検知することができ
る。第1信号処理回路151は、白バランス調整回路、
ネガポジ変転回路、γ補正回路及びRGB同時化回路等
を含み、順次入力する点順次のR,G,B信号を各回路
で適宜信号処理したのち、同時化したR,G,B信号を
第2信号処理回路152に出力する。尚、第1信号処理
回路151における白バランス調整回路は、CPU16
0から加えられる制御信号に基づいて行う。
【0021】第2信号処理回路152はマトリクス回路
を有し、入力するR,G,B信号に基づいて輝度信号Y
及びクロマ信号Cr/b を生成し、これらをメモリ制御回
路154に出力する。メモリ制御回路154は、上記輝
度信号Y及びクロマ信号Cr/b のCCDバッファM1a
又はM1bへの書込み/読出しを制御するとともに、C
CDバッファM1a又はM1bに記憶された輝度信号Y
及びクロマ信号Cr/b の表示バッファM2への書込み/
読出しを制御する。
【0022】メモリ制御回路154によって表示バッフ
ァM2から読み出される輝度信号Y及びクロマ信号C
r/b は、第3信号処理回路153に加えられる。第3信
号処理回路153は、入力する輝度信号Y及びクロマ信
号Cr/b に基づいて例えばNTSC方式のカラー複合映
像信号を生成し、これをD/Aコンバータ156を介し
てビデオ出力端子158に出力する。これにより、ビデ
オ出力端子158に接続されたモニタTV109によっ
てフイルム画像を見ることができる。
【0023】尚、メモリ制御回路154、第3信号処理
回路156及びD/Aコンバータ156には同期信号発
生回路159から所定周期の同期信号がそれぞれ加えら
れており、これにより各回路の同期がとられるとともに
所要の同期信号を含む映像信号が得られるようにしてい
る。また、CCD回路ユニット140、A/Dコンバー
タ150、第1信号処理回路151、第2信号処理回路
152及びメモリ制御回路154にはCPU160によ
って制御されるタイミング信号発生回路162からタイ
ミング信号がそれぞれ加えられており、これにより各回
路の同期がとられている。
【0024】光学データ読取装置180は、フイルム1
14のパーフォレーション114Aを光学的に検出する
第1の光センサ180Aと、フイルム縁部に書き込まれ
ているバーコード等の光学データを光学的に検出する第
2の光センサ180Bとを含み、これらの光センサ18
0A、180Bを介して検出した光学データを処理して
CPU160に出力する。
【0025】磁気記録再生装置182は磁気ヘッド18
2Aを含み、磁気ヘッド182Aを介してフイルム11
4の磁気記録層114Bに記録されている磁気データを
読み取り、その磁気データを処理してCPU160に出
力し、また、CPU160から加えられる書込み用のデ
ータを磁気記録に適した信号に変換したのち磁気ヘッド
182Aに出力し、フイルム114の磁気記録層114
Bに記録する。
【0026】次に、上記構成のフイルムスキャナ100
の作用について、図4に示すフローチャートを参照しな
がら説明する。先ず、フイルムカートリッジ110をフ
イルムカートリッジトレー102にセットすると、CP
U160はフイルム駆動メカ170を制御してフイルム
ローディングを実行する(ステップ200)。即ち、フ
イルムカートリッジ110からフイルム114を送り出
し、フイルム先端をフイルム巻取部の巻取軸に巻き付け
る。
【0027】フイルムローディングが完了すると、フイ
ルム114の第1のプリスキャンを実行する(ステップ
202)。即ち、第1のプリスキャン時には、図5に示
すようにフイルム114を148.0mm/秒の高速で
順方向(図5参照)に給送し、CCDラインセンサ14
2を介して画像データを取り込むとともに、光学データ
読取装置180及び磁気記録再生装置182を介して光
学データ及び磁気データを読み取る。
【0028】積算ブロック22は、画像信号の全ての階
調に対する簡易型のヒストグラム60(図7参照)を作
成し、CPU160は、前記ヒストグラム60の基準最
大値を基準最小値で除算して輝度比を算出する。この算
出した輝度比が前記所定値以下のコマ画像のコマ番号を
検出し、連続する露光コマの範囲を記憶する(ステップ
204)。
【0029】次に、フイルム114の第2のプリスキャ
ンを実行してインデックス画像を作成する(ステップ2
06)。即ち、この第2のプリスキャン時には、図5に
示すようにフイルム114を74.0mm/秒の高速で
逆方向に巻き戻し、再びCCDラインセンサ142を介
して画像データを取り込む。この際にCPU160は、
フイルム駆動装置170とCCD駆動回路144とを制
御し、未露光コマが送られてくると、このコマ画像を読
み取らないで空送りすると共に、連続する露光コマの範
囲のコマ画像についてはRAM160Aに記憶したAE
データに基づいて絞り制御装置164を介して各コマ毎
に絞り134を制御する。更に前記露光コマの範囲のフ
イルム搬送が終了したときは搬送を停止するようにして
いる。尚、CCDラインセンサ142として、電子シャ
ッタ機構を有するものを使用する場合には、CCD駆動
回路144を介してCCDラインセンサ142における
電荷蓄積時間を制御することにより、露光量を調整する
ことができ、この場合には絞り134や絞り制御装置1
64は不要になる。
【0030】また、CPU160は、第1信号処理回路
151において、各コマ毎にR,G,B信号のオフセッ
ト量及び白バランスの調整を行わせる。即ち、CPU1
60は、RAM160Aに記憶した各コマの色信号毎の
オフセットデータを第1信号処理回路151に出力し、
第1信号処理回路151はこのオフセットデータに基づ
いて点順次のR,G,B信号のオフセット量を調整す
る。同様に、CPU160は、RAM160Aに記憶し
た各コマの色信号毎のAWBデータを第1信号処理回路
151に出力し、第1信号処理回路151はこのAWB
データに基づいて点順次のR,G,B信号のゲインを調
整する。上記AEデータ、AWBデータ等に基づいて各
コマの画像データを調整しているため、各コマの撮影条
件にかかわらず、良好な画像データを取り込むことがで
きる。
【0031】このようにして調整された各コマの画像デ
ータ、即ち、第2信号処理回路152から出力される輝
度信号Y及びクロマ信号Cr/b は、メモリ制御回路15
4を介してインデックス画像バッファM1aに順次記憶
される。尚、前述したように標準のフイルム画像を取り
込む時の給送速度の8倍の速度でフイルム114が給送
されるため、図6(A)に示すように1コマのフイルム
給送方向と同方向の画素数は、112画素である。ま
た、CCDラインセンサ142は、前述したようにフイ
ルム給送方向と直交する方向に1024画素分のセンサ
を有しているが、1/16に間引くことにより1コマの
フイルム給送方向と直交する方向の画素数は、64画素
である。そして、インデックス画像バッファM1aは、
図6(A)に示すように512×1024画素のデータ
を記憶する記憶容量を有しており、これにより5×4×
2(=40)コマ分の画像データを記憶することができ
る。即ち、インデックス画像バッファM1aには、40
コマ分のインデックス画像を示す画像データが記憶され
ることになる。
【0032】表示バッファM2は、図6(B)に示すよ
うに512×1024画素のデータを記憶する記憶容量
を有しているが、上記インデックス画像を示す画像デー
タを記憶する場合には、1コマの画素が73×128に
拡大されて5×4(=20)コマ分の画像データを記憶
する。そして、インデックス画像をモニタTV109に
表示させる場合には、表示バッファM2の左上の480
×640画素分の領域が読み出される(図6(B)、
(C)参照)。
【0033】さて、インデックス画像バッファM1aに
は、図6(A)に示すように上記スキャン時における各
コマの画像データの読取り順に、各コマの画像データが
左上の記憶領域から右側に向かって順次記憶され、4コ
マ分記憶されると、1行下がった記憶領域から再び右側
に向かって順次記憶される。そして、5行分(4×5=
20コマ分)記憶れると、隣の20コマ分の記憶領域に
同様にして記憶される。
【0034】インデックス画像バッファM1aへの上記
記憶動作中にも、インデックス画像バッファM1aの記
憶内容は表示バッファM2に転送される。表示バッファ
M2には1度に20コマ分の画像データしか記憶できな
いため、インデックス画像バッファM1aに21コマ目
の画像データが入力されると、インデックス画像を上方
向にスクロールさせるように、表示バッファM2への画
像データの書換え及び読み出しが行われる。
【0035】ところで、CPU160は、上記スキャン
時における各コマの画像データの読取り順に各コマに対
してコマ番号を1、2、…とし、各コマのコマ番号を示
すキャラクター信号を出力することにより、コマ番号が
スーパーインポーズされたインデックス画像を表示させ
るようにしている。また、最初のプリスキャンで、検出
された未露光コマについては、フイルムの画像読み取り
が行われないので、画像が存在せず、インデックス画面
上は、画像が存在しないことが表示される。その表示方
法は例えば、空白、コマ番号のみの表示、画像が存在し
ないことを表す文字や記号の表示等が考えられる。上記
のようにしてインデックス画像の作成が行われ、モニタ
TV109に表示される。
【0036】続いてキー操作等によって自動再生を選択
したか否かが判断される(ステップ208)。ステップ
208において自動再生を選択しない場合には、上記イ
ンデックス画像を見ながらキーパッド120を使用し、
対話形式でモニタTV109に1コマ表示するために必
要な編集、その他の画像再生処理情報の指定を行う(ス
テップ210)。
【0037】次に、各コマ毎の表示・編集を行う場合の
例について説明する。この場合は、各コマの表示を行う
か否かを選択し(ステップ212)、コマ表示を行う場
合には表示コマ番号を入力する(ステップ214)。入
力されたコマ番号が露光コマの範囲のコマか否かが判断
され(ステップ216)、もし未露光コマの番号が入力
された場合は、表示不能であることを操作者に知らせて
露光コマの範囲のコマ番号の入力を促す。
【0038】露光コマの番号が入力されると、続いて図
5に示すようにフイルム114を9.25mm/秒で順
方向に1コマ分給送して、そのコマ番号のコマのスキャ
ン(本スキャン)を行う(ステップ218)。この本ス
キャン時にCCDラインセンサ142を介して画像デー
タが画像データバッファM1bに取り込まれる。この画
像データの取込み時には、CPU160は、RAM16
0Aに記憶したAEデータ、AWBデータ等に基づいて
各コマの画像データを調整しているため、各コマの撮影
条件にかかわらず、良好な画像データを取り込むことが
できる。また、このようにして画像データバッファM1
bに取り込まれる1コマ分の画素数は、図6(D)に示
すように512×896画素である。即ち、1024画
素分のセンサを有するCCDラインセンサ142のCC
D出力を、本スキャン時には1/2に間引き、これによ
り1コマのフイルム給送方向と直交する方向の画素数を
512とし、また、フイルム給送速度をインデックス画
像の画像データの取込み時に比べて1/8にすることに
より、インデックス画像の1コマのフイルム給送方向と
同方向の画素数(112画素)の8倍の896画素とし
ている。
【0039】上記のようにして画像データバッファM1
bに取り込まれた1コマ分の画像データは、表示バッフ
ァM2に転送され、この表示バッファM2の記憶内容が
繰り返し読み出されことによりモニタTV109に1コ
マの画像が表示される。なお、バッファM1aとバッフ
ァM1bはスイッチによって表示バッファM2への転送
切り替えが随時可能である。
【0040】表示コマの編集が終了すると(ステップ2
20)、図5に示すようにフイルム114を148.0
mm/秒の高速で逆方向に給送し、この給送中に予めフ
イルム114の磁気記録層114Bから読み取られてC
PU160のRAM160Aに記憶された磁気データ、
前記インデックス画像を用いた編集の内容を示すデー
タ、表示コマを用いた編集の内容を示すデータ及び前記
露光コマ範囲の情報等がフイルム114の磁気記録層1
14Bに再び記録され(ステップ222)、この巻戻し
終了後、フイルムカートリッジ110が取り出される
(ステップ224)。
【0041】一方、ステップ212において、表示コマ
を用いた編集を実行しない場合には、ステップ252、
254に進み、上記ステップ222、224と同様にフ
イルム114の磁気記録層114Bへの書き込み、及び
フイルムカートリッジ110の取出しが行われる。ま
た、ステップ208において、自動再生が選択される
と、上記磁気記録層114Bに予め記録された自動再生
情報に基づいて1ロールのフイルムの複数コマの画像を
順次自動的に再生する(ステップ246)。このとき
も、ステップ204で記憶された連続する露光コマの範
囲に限って再生が行われ、未露光コマについてはフイル
ムの駆動が行われない(ステップ247)。そして、こ
の自動再生が終了すると、フイルム巻戻し時に前記ステ
ップ204で記憶された連続する露光コマの範囲の情報
及び自動再生情報等がフイルム114の磁気記録層11
4Bに再び記録され(ステップ248)、巻戻し終了後
フイルムカートリッジ110が取り出される(ステップ
249)。これにより、本実施例のフイルムスキャナで
は、モニタTV109に表示する必要のない未露光コマ
画像は読み取らないので、コマ画像の再生時間を短縮で
きる。
【0042】本実施例では、ヒストグラム60に於ける
しきい値を1%に設定したが、これに限られるものでは
なく、ヒストグラムの下限側と上限側が急激に増加する
階調特性の場合には、2%以上に設定すれば良い。ま
た、本実施例では、簡易型のヒストグラム60に基づい
て輝度比を補正するようにしたが、全ての階調データを
カウントして得られたヒストグラム61から輝度比を算
出しても良い。
【0043】図8はネガの特性曲線を示し、この特性曲
線から未露光コマ画像を検出する説明図である。同図に
示すように未露光のコマ画像の濃度レンジは、通常の
露光下で撮影された濃度レンジと比較して非常に狭
く、濃度レンジの下限から外れてしまう。本発明の第
2実施例では、上記各々の濃度レンジの特性に着目し、
上記濃度レンジに該当する濃度レンジをもつコマ画像
を未露光コマ画像と判断して、読み取りを行わないよう
にしたものであり、前記実施例中の同一又は類似の構成
には同一の符号を付しその説明は省略する。
【0044】即ち、第2実施例では、第1のプリスキャ
ン時に、フイルム114を一定速度で搬送してコマ画像
をCCDラインセンサ142によって撮像し(図4ステ
ップ202、図5参照)、CPU160は撮像時に得ら
れた画像信号の全ての階調データに基づいてコマ画像の
濃度レンジを算出し、該算出した濃度レンジが前記の
レンジに該当するコマ画像のコマ番号を検出し、連続す
る露光コマの範囲を記憶する(ステップ204)。そし
て、その後のコマ画像の読み取り時にCPU160は、
フイルム駆動装置170とCCD駆動回路144とを制
御し、前記のレンジに該当するコマが送られてくる
と、このコマ画像を読み取らないで空送りすると共に、
連続する露光コマの範囲のコマ画像についてはRAM1
60Aに記憶したAEデータに基づいて絞り制御装置1
64を介して各コマ毎に絞り134を制御する。更に前
記露光コマの範囲の搬送が終了したときはフイルム搬送
を停止するようにしている。詳細な過程は前記実施例と
同様である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るフイル
ムスキャナの画像処理方法によれば、プリスキャン時
に、フイルムの全コマについて露光/未露光状態を検出
して露光されている最初のコマ番号と露光されている最
後のコマ番号を記憶し、その後は、前記記憶した最初の
コマ番号から露光されている最後のコマ番号までの範囲
のコマ画像のみをスキャンの対象としているため、モニ
タTVに表示する必要のない未露光コマ画像は読み取ら
ず、画像の処理や再生など行われないので、処理時間、
再生時間が短縮でき、操作性を向上させることができ
る。また、前記スチル写真フィルムとして磁気記録層を
有するフイルムを用いたときは、前記プリスキャンで記
憶した最初の露光コマ番号から最後の露光コマ番号まで
の範囲の磁気トラックのみに各コマに関する磁気情報を
書き込むことができる。このようにして、無駄なフイル
ム走行を防止し、フイルムの保存性並びにフイルムスキ
ャナのメカの耐久性の向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフイルムスキャナの画像処理方法
を含むシステム全体の概略構成を示す斜視図
【図2】図1に示したフイルムスキャナに適用されるフ
イルムカートリッジの一例を示す図
【図3】図1に示したフイルムスキャナの内部構成の一
実施例を示すブロック図
【図4】図1に示したフイルムスキャナの作用を説明す
るために用いたフローチャート
【図5】図1に示したフイルムスキャナにおいて搬送さ
れるフイルムの搬送シーケンスの一例を示す図
【図6】図6(A)乃至(D)は図1に示したフイルム
スキャナにおけるインデックス画像バッファ、画像デー
タバッファ、表示バッファにおける記憶領域及びモニタ
TVの表示画面を示す図
【図7】画像信号の各階調に対するヒストグラム
【図8】ネガの特性曲線上におけるネガ濃度のレンジを
説明する図
【符号の説明】
100…フイルムスキャナ 110…フイルムカートリッジ 114…写真フイルム 114B…磁気記録層 142…CCDラインセンサ 144…CCD駆動回路 154…メモリ制御回路 155…積算ブロック 160…中央処理装置(CPU) 170…フイルム駆動メカ 182…磁気記録再生装置 M1a…インデックス画像バッファ M1b…画像データバッファ M2…表示バッファ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1ロールの現像済みスチル写真フイルム
    を一定の速度で搬送して該フイルムのコマ画像をライン
    センサによって読み取り、該ラインセンサから画像信号
    を出力するようにしたフイルムスキャナに於いて、 各コマ画像の撮影条件検出の為に、全コマのコマ画像を
    読み取るプリスキャンを実行し、前記プリスキャン時に
    得られた画像信号に基づいて第1コマ目から最終コマま
    での露光/未露光状態を検出し、 露光されている最初のコマ番号と露光されている最後の
    コマ番号を記憶し、 その後は前記記憶した最初のコマ番号から前記最後のコ
    マ番号までの範囲のコマ画像のみをスキャン対象として
    画像処理することを特徴とするフイルムスキャナの画像
    処理方法。
  2. 【請求項2】 上記スチル写真フィルムは磁気記録層を
    有するフイルムであり、各コマに関する磁気情報を前記
    磁気記録層に記録する際に、前記最初のコマ番号から前
    記最後のコマ番号までの範囲の磁気トラックのみに磁気
    情報の書き込みを行うことを特徴とする請求項1のフイ
    ルムスキャナの画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記プリスキャン時に得られた画像信号
    に基づいて各コマ毎にその画像信号の階調に対する頻度
    分布を作成し、該頻度分布から基準最大値と基準最小値
    を求め、これらの基準最大値と基準最小値との比又は差
    の大きさに基づいて前記露光/未露光状態の検出を行う
    請求項1のフイルムスキャナの画像処理方法。
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