JP3541972B2 - フイルムプレーヤ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はフイルムプレーヤに係り、特にインデックス画像において、ラボへの注文情報の編集及び自動再生情報の編集が可能なフイルムプレーヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、写真フイルムに透明磁性体を塗布して磁気記録層を形成し、カメラでの撮影時に磁気記録層の所定の磁気トラックに撮影データを記録するカメラが知られている(米国特許4878075号)。この種のカメラによれば、撮影日時、撮影フォーマット、フレームの縦横・上下左右、ストロボON/OFF等を磁気トラックに記録することができる。
【0003】
また、ラボ(現像所)からのフイルムの返却形態として現像済みの1ロール分のフイルムをフイルムカートリッジに収納して返却することが提案されており、このようにフイルムをフイルムカートリッジに収納して返却した場合、ネガフイルムを目視で確認することが出来ないため、予め所定の配列で配置されたコマ番号とこのコマ番号と一対一に対応する印画(インデックス画)がプリントされたインデックスプリントをフイルムカートリッジとともに返却することが提案されている。
【0004】
上記インデックスプリントは、図5に示すようにプリント用紙の縦方向の長さLが決まっており、各コマ画像がコマ番号順に5コマずつ縦方向に配列され、全コマ数に応じて横方向の列数が決定される。従って、1ロールのコマ数が40コマの場合には、5行8列のインデックス画像が印刷される。また、インデックスプリントの横方向の長さは、全コマ数(列数)に応じて変化する。
【0005】
一方、現像済みスチル写真フイルムをラインセンサで撮像し、写真フイルムの画像を画像信号に変換し、これをモニタTVに出力してフイルム画像を表示させるフイルムプレーヤが提案されている。
上記フイルムプレーヤにおいては、更にフイルムの各フレームに対応する磁気トラックにラボへの焼増し注文情報を記録したり、所望のフイルム画像を再生させるために必要な各種の再生情報(自動再生情報)や、フレーム画像を自動プリントするために必要な自動プリント情報等を記録するものも提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、通常モニタTVの画面は横書きで縦方向にスクロールして次画面を表示するように使用されている。このため、フイルムプレーヤにおいても同様に、モニタ画面に表示するインデックス画像は、1コマ目から順にモニタ画面の横幅で納まる範囲の枚数ずつ横方向に配列し、1画面内に納まらないコマ画像を縦方向のスクロールによって表示するようにした方が見やすい。
【0007】
しかしながら、上記インデックスプリントはプリント用紙の縦方向の寸法が決まっており、全コマ数に応じて横方向の寸法が決定されるため、各コマ画像はコマ番号順に縦方向に配列されている。このため、フイルムプレーヤで前述のようなインデックス画像を表示すると、インデックスプリントのコマ配列とインデックス画像のコマ配列が異なり、インデックスプリントとインデックス画像の両方を使用しながらラボへの注文情報等を入力する場合などには、インデックスプリントを有効に利用することができないという問題が生じる。
【0008】
一方、インデックス画像をインデックスプリントに合わせたコマ配列で表示すると、ラボへの注文情報等の編集においては使用しやすい画面になるが、他の用途でインデックス画像を使用する場合(自動再生情報の編集を行う場合等)には、モニタ画面上で見やすい順序と異なるために使用しづらくなるという問題が生じる。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、使用目的に応じて使用し易い構成のインデックス画像を表示するフイルムプレーヤを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、1ロールの現像済みスチル写真フイルムから各コマ画像を読み取り、各コマ画像を表示手段に表示させるフイルムプレーヤであって、ラボへの注文情報の編集を行う機能と、フイルム画像の再生を行う自動再生の情報の編集を行う機能又はフイルム画像の再生を行う機能とを有し、前記ラボへの注文情報又は前記自動再生の情報を編集する際に前記1ロールの現像済み写真フイルムの全コマの縮小画像を示すインデックス画像を表示手段に表示するフイルムプレーヤにおいて、前記ラボへの注文情報の編集を行う機能又は前記自動再生の情報の編集を行う機能を選択する機能選択手段と、前記機能選択手段によって前記ラボへの注文情報の編集を行う機能が選択された場合には、前記1ロールのフイルムの全コマの縮小画像が印刷されたインデックスプリントと等価なコマ画像配列となるように各コマ画像をコマ番号順に縦方向に所定枚数ずつ配列し全コマ数に応じて列数を増やしてインデックス画像を構成し、前記機能選択手段によって前記自動再生の情報の編集を行う機能が選択された場合には、各コマ画像をコマ番号順に横方向に所定枚数ずつ配列し全コマ数に応じて行数を増やしてインデックス画像を構成するインデックス画像配列変換手段と、を備えたことを特徴としている。
【0012】
【作用】
本発明によれば、ラボへの注文情報の編集を行う機能と、フイルム画像の再生を行う自動再生の情報の編集を行う機能又はフイルム画像の再生を行う機能とを有するフイルムプレーヤにおいて、スチル写真フイルムのコマ画像をインデックス画像として表示手段に表示する際に、機能選択手段によって前記ラボへの注文情報の編集を行う機能が選択された場合には、1ロールのフイルムの全コマの縮小画像が印刷されたインデックスプリントと等価なコマ画像配列となるように各コマ画像をコマ番号順に縦方向に所定枚数ずつ配列し全コマ数に応じて列数を増やしてインデックス画像を構成し、機能選択手段によって前記自動再生の情報の編集を行う機能が選択された場合には、各コマ画像をコマ番号順に横方向に所定枚数ずつ配列し全コマ数に応じて行数を増やしてインデックス画像を構成する。
【0013】
また、前記インデックス画像を表示する際に、選択手段によってコマ画像配列をフイルムの先端側から順次配列するか又はフイルムの後端側から順次配列するかを選択し、インデックス画像配列手段によってこの選択されたコマ画像配列となるようにインデックス画像を構成する。
以上によって使用目的に応じた構成のインデックス画像が表示される。
【0014】
【実施例】
以下添付図面に従って本発明に係るフイルムプレーヤの好ましい実施例を詳説する。
図1は本発明に係るフイルムプレーヤの外観図である。同図に示すように、このフイルムプレーヤ100は直方体状に形成され、その前面にはフイルムカートリッジトレー102及び電源スイッチ104が設けられている。フイルムカートリッジトレー102は、フイルムカートリッジ110のローディング/アンローディング時に前後方向に進退駆動され、これよりフイルムカートリッジ110の収納または取り出しが行われる。
【0015】
フイルムプレーヤ100にはキーパッド120及びモニタTV109が接続されており、キーパッド120からは信号ケーブル106を介してフイルムプレーヤ100を制御するための各種の操作信号がフイルムプレーヤ100に出力され、フイルムプレーヤ100からは信号ケーブル108を介して映像信号がモニタTV109に出力される。
【0016】
先ず、上記フイルムプレーヤ100の詳細について説明する。
図2はフイルムプレーヤ100の一実施例を示すブロック図であり、このフイルムプレーヤ100は、主として照明用の光源130、撮影レンズ136、CCDラインセンサ142を含むCCD回路ユニット140、第1信号処理回路151、第2信号処理回路152、第3信号処理回路153、メモリ制御回路154、CCDバッファM1、表示バッファM2、中央処理装置(CPU)160、フイルム駆動メカ170、光学データ読取装置180、磁気記録再生装置182、及びフイルムカートリッジ110が収納されるフイルムカートリッジ収納部(図示せず)等を備えている。
【0017】
フイルムカートリッジ110は、図3に示すように単一のスプール112を有し、このスプール112に写真フイルム114が巻回されている。写真フイルム114には、各コマの位置を示すパーフォレーション114Aが穿設されるとともに、フイルム全面又はフイルム縁部に磁気記録層114Bが形成されており、この磁気記録層114Bには、磁気ヘッドを有するカメラによってコマ毎の撮影データ等を示す磁気データが記録できるようになっている。また、現像処理された上記写真フイルム114はフイルムカートリッジ110に巻き取られ、これにより保管できるようになっている。
【0018】
図2において、光源130は、例えばフイルム114の給送方向と直交する方向に長い蛍光灯からなり、赤外カットフィルタ132を介してフイルム114を照明する。フイルム114を透過した画像光は、単焦点の撮影レンズ136を介してCCDラインセンサ142の受光面に結像される。CCDラインセンサ142はフイルム給送方向と直交する方向に配設されている。そして、CCDラインセンサ142の受光面に結像された画像光は、R,G,Bフィルタを有する各センサで所定時間電荷蓄積され、光の強さに応じて量のR,G,Bの信号電荷に変換される。このようにして蓄積された信号電荷は、CCD駆動回路144から加えられる所定周期のリードゲートパルスによってシフトレジスタに読み出され、レジスタ転送パルスによって順次読み出される。尚、CCDラインセンサ142によるフイルム画像の撮像中には、フイルム114はフイルム駆動メカ170によって一定速度で矢印A方向(順方向)に移動させられる。
【0019】
このようにしてCCDラインセンサ142から順次読み出される信号電荷は、CDSクランプによってクランプされてR,G,B信号としてアナログ処理回路146に加えられ、ここでR,G,B信号のゲイン等が制御される。アナログ処理回路146から出力されるR,G,B信号はマルチプレクサ148によって点順次化され、A/Dコンバータ150によってデジタル信号に変換されたのち、第1信号処理回路151及びCPU160に加えられる。
【0020】
第1信号処理回路151は、白バランス調整回路、ネガポジ変転回路、γ補正回路及びRGB同時化回路等を含み、順次入力する点順次のR,G,B信号を各回路で適宜信号処理したのち、同時化したR,G,B信号を第2信号処理回路152に出力する。
第2信号処理回路152はマトリクス回路を有し、入力するR,G,B信号に基づいて輝度信号Y及びクロマ信号Cr/b を生成し、これらをメモリ制御回路154に出力する。
【0021】
メモリ制御回路154は、上記輝度信号Y及びクロマ信号Cr/b のCCDバッファM1への書込み/読出しを制御するとともに、CCDバッファM1に記憶された輝度信号Y及びクロマ信号Cr/b の表示バッファM2への書込み/読出しを制御する。尚、CCDバッファM1及び表示バッファM2への書込み/読出し制御の詳細については後述する。
【0022】
メモリ制御回路154によって表示バッファM2から読み出される輝度信号Y及びクロマ信号Cr/b は、第3信号処理回路153に加えられる。第3信号処理回路153は、入力する輝度信号Y及びクロマ信号Cr/b に基づいて例えばNTSC方式のカラー複合映像信号を生成し、これをD/Aコンバータ156、ビデオ出力端子158を介して画像表示装置200(図1)に出力する。尚、メモリ制御回路154、第3信号処理回路156及びD/Aコンバータ156には同期信号発生回路159から所定周期の同期信号がそれぞれ加えられており、これにより各回路の同期がとられるとともに所要の同期信号を含む映像信号が得られるようにしている。また、CCD回路ユニット140、A/Dコンバータ150、第1信号処理回路151、第2信号処理回路152及びメモリ制御回路154にはCPU160によって制御されるタイミング信号発生回路162からタイミング信号がそれぞれ加えられており、これにより各回路の同期がとられている。
【0023】
フイルム駆動メカ170は、フイルムカートリッジ110のスプール112と係合し、そのスプール112を正転/逆転駆動するフイルム供給部と、このフイルム供給部から送出されるフイルム114を巻き取るフイルム巻取部と、フイルム搬送路に配設され、フイルム114をキャプスタンとピンチローラとで挟持してフイルム114を一定速度で送る手段とから構成されている。尚、上記フイルム供給部は、フイルムカートリッジ110のスプール112を図2上で時計回り方向に駆動し、フイルム先端がフイルム巻取部によって巻き取られるまでフイルムカートリッジ110からフイルム114を送り出すようにしている。
【0024】
光学データ読取装置180は、フイルム114のパーフォレーション114Aを光学的に検出する第1の光センサ180Aと、フイルム縁部に書き込まれているバーコード等の光学データを光学的に検出する第2の光センサ180Bとを含み、これらの光センサ180A、180Bを介して検出した光学データを処理してCPU160に出力する。
【0025】
磁気記録再生装置182は磁気ヘッド182Aを含み、磁気ヘッド182Aを介してフイルム114の磁気記録層114Bに記録されている磁気データを読み取り、その磁気データを処理してCPU160に出力し、また、CPU160から加えられる書込み用のデータを磁気記録に適した信号に変換したのち磁気ヘッド182Aに出力し、フイルム114の磁気記録層114Bに記録する。
【0026】
上記構成のフイルムプレーヤ100にフイルムカートリッジ110がセットされると、CPU160はフイルム駆動メカ170を制御してフイルムローディングを実行する。即ち、フイルムカートリッジ110からフイルム114を送り出し、フイルム先端をフイルム巻取部の巻取軸に巻き付ける。フイルムローディングが完了すると、フイルム114を高速で順方向に給送する。そして、上記順方向のスキャン時に、CCDラインセンサ142を介して画像データを取り込むととともに、光学データ読取装置180及び磁気記録再生装置182を介して光学データ及び磁気データを読み取る。
【0027】
次に、上記スキャン時に取り込んだ画像データに基づく処理について説明する。
上記スキャン時に取り込んだ各コマの画像データ、即ち、第2信号処理回路152から出力される輝度信号Y及びクロマ信号Cr/b は、メモリ制御回路154を介してCCDバッファM1に順次記憶される。尚、図4(A)に示すように1コマのフイルム給送方向と同方向の画素数は112画素であり、フイルム給送方向と直交する方向の画素数は64画素である。CCDバッファM1は、同図(A)に示すように512×1024画素のデータを記憶する記憶容量を有しており、これにより5×4×2(=40)コマ分の画像データを記憶することができる。即ち、CCDバッファM1には、40コマ分のインデックス画像を示す画像データが記憶されることになる。
【0028】
表示バッファM2は、図4(B)に示すように512×1024画素のデータを記憶する記憶容量を有しているが、上記インデックス画像を示す画像データを記憶する場合には、1コマの画素が73×128に拡大されて5×4(=20)コマ分の画像データを記憶する。そして、インデックス画像をモニタTVに表示させる場合には、表示バッファM2の左上の480×640画素分の領域が読み出される(同図(B)、(C)参照)。
【0029】
さて、CCDバッファM1には、図4(A)に示すように上記スキャン時における各コマの画像データの読取り順に、各コマの画像データが左上の記憶領域から右側に向かって順次記憶され、4コマ分記憶されると、1行下がった記憶領域から再び右側に向かって順次記憶される。そして、5行分(4×5=20コマ分)記憶されると、隣の20コマ分の記憶領域に同様にして記憶される。
【0030】
表示バッファM2にはインデックス画像を表示する目的に応じてCCDバッファM1から読み出された20コマ分の画像データが図4(B)に示すように所定領域に記憶される。即ち、表示バッファM2に記憶されているコマ画像がそのままの配列でモニタ画面に表示されるため、CCDバッファM1からコマ画像を読み出して表示バッファM2にこのコマ画像を記憶する際に、インデックス画像の表示目的に合わせてメモリ制御回路154がCCDバッファM1から読み出すコマ画像とこのコマ画像を記憶する表示バッファM2の領域を制御する。この表示目的に合わせたインデックス画像のコマ配列についての詳細は後述する。
【0031】
尚、CPU160は、上記スキャン時における各コマの画像データの読取り順に各コマに対してコマ番号を1、2、…とし、各コマのコマ番号を示すキャラクター信号を出力することにより、コマ番号がスーパーインポーズされたインデックス画像を表示させることができる。
上記のようにしてインデックス画像の作成が行われ、インデックス画像がモニタTV109に表示されると、続いてインデックス画像を見ながらキーパッド120を使用し、モニタTV109に所望のフイルム画像を再生させるために必要な各種の情報(以下、自動再生情報という)又はラボへの注文情報の入力を行うことができる。
【0032】
ただし、自動再生情報の編集を行う機能(自動再生機能)を選択するか、ラボへの注文情報の編集を行う機能(ラボへの注文機能)を選択するかはインデックス画像を表示する前の段階で図示しない機能選択手段によってユーザが指定する。そして、CPU160は自動再生機能が選択されたかラボへの注文機能が選択されたかに応じてインデックス画像をモニタTV109に表示させる。
【0033】
次に、使用目的に応じたインデックス画像の構成について説明する。
まず、図示しない機能選択手段によってラボへの注文機能が選択された場合のインデックス画像について説明する。ラボへの注文機能が選択された場合のインデックス画像は図5に示したインデックスプリントと同様のコマ配列で表示される。即ち、メモリ制御回路154は、図6に示すようにCCDバッファM1に同図(A)のようなコマ番号順に記録されているコマ画像を1から順に読み出し、表示バッファM2に同図(B)のように縦方向に5コマずつ記録していく。
【0034】
インデックス画像は、キーパッド120の左右キー123、124の操作によって左右方向に移動し、それに応じてCCDバッファM1から該当する範囲の20コマ分のコマ画像が表示バッファM2に読み出されコマ番号16〜20のコマ画像に続いてコマ番号21〜40までのコマ画像が順に表示される。 また、インデックスプリントはカメラでの撮影状況に関係なくすべて横画像で表示されているため、ラボへの注文機能が選択されている場合には、各コマ画像の縦横変換処理を禁止し、インデックス画像においてもすべてコマ画像は横画像で表示されるようにする。
【0035】
尚、縦横変換処理は、写真フイルム114の磁気記録層114Bに各コマ画像の天地方向を示す縦横情報が記録されている場合に、この縦横情報に従ってメモリ制御回路154によって行われ、CCDバッファM1から表示バッファM2にコマ画像を転送する際に、CCDバッファM1から読み出したコマ画像を回転させてコマ画像が正立するように表示バッファM2の所定領域範囲内に記録する。
【0036】
上記のようにインデックスプリントと同じコマ配列で配置されたインデックス画像が表示されると、インデックスプリントで選択したコマをインデックス画面上で見つけやすく、またインデックス画面にそのコマがない場合には、そのコマを表示画面に入れるためのスクロールも容易に行うことができる。そして、キーパッド120を使用して所望のコマを指定し、プリント枚数、プリント種類(ラージュ、ハイビジョン、パノラマ等)の各種情報の編集を行うことができる。図7はモニタTVに表示されたインデックス画像である。モニタ画面の右端にはオンスクリーンコマンドが表示されている。
【0037】
コマンドを実行する際には、まずキーパッド120によって編集するコマを選択し、続いて実行するコマンドを選択する。オンスクリーンコマンドの”回転”コマンドはコマ画像の縦横表示を交互に変換し、”H”、”L”、”P”コマンドはそれぞれH、L、Pのプリントサイズの指定を行う。
”情報”コマンドは、図8のように選択されたコマに関する情報を画面上に表示する(この表示画面を各コマ情報編集画面という)。各コマ情報編集画面には、コマ番号(フレーム番号)、撮影日時、日付のプリントON/OFF、プリント枚数、サイズ、タイトル、タイトルのプリントON/OFF、シャッタースピード、絞り等の情報が表示される。これら情報のうち数値やON/OFFで表示される情報に関しては、キーパッド120の「UP」、「DOWN」キー125、126等によって所望の数値又はON/OFFに編集することができるようになっている。タイトル等の文字情報に関しては、モニタ画面に表示されるキーボードから所望のキーをキーパッド120の「上」、「下」、「左」、「右」キー121〜124、「Execute」キー127によって選択することによって所望の文字情報を編集することができるようになっている。
【0038】
以上、図示しない機能選択手段によってラボへの注文機能が選択された場合のインデックス画像について説明したが、機能選択手段によって自動再生機能が選択された場合には、メモリ制御回路154は、図9に示すようにCCDバッファM1に同図(A)のようなコマ番号順に記録されているコマ画像を1から順に読み出し、表示バッファM2に同図(B)のように横方向に4コマずつ記録していく。
【0039】
インデックス画像は、キーパッド120の上下キー121、122が操作されると上下方向に移動し、それに応じてCCDバッファM1から該当する範囲の20コマ分のコマ画像が表示バッファM2に読み出されコマ番号16〜20のコマ画像の下段にコマ番号21〜40までのコマ画像が順に表示されるようになっている。尚、自動再生機能におけるインデックス画面では、前述した縦横情報に基づいて縦横変換処理されたコマ画像が表示される。
【0040】
以上のようにインデックス画像が表示されると、自動再生の各種情報をキーパッド120を使用して設定することができる。
尚、上記フイルムプレーヤの説明におけるインデックス画面では、フイルムの先端側のコマ画像から順次配列するようにしていたが、上記フイルムプレーヤではインデックス画像のコマ配列をフイルムの後端側のコマ画像から順次配列することができるようになっている。
【0041】
即ち、撮影時に使用するカメラの種類によって、コマ画像がフイルムの先端側から順次撮影される(ノーマルワインド方式)場合と、フイルムの終端側から順次撮影される(プリワインド方式)場合とがあり、コマ画像がプリワインド方式で撮影された場合にはインデックス画面のコマ画像配列は撮影した順序とは逆になっている。
【0042】
そこで、上記フイルムプレーヤでは図示しない表示切替えスイッチによってコマ画像配列の順序を逆転し、撮影したコマ画像の順序と一致させることことができるようになっている。例えば、インデックス画面に表示されているコマ画像配列がノーマルワインド方式の撮影順序に対応している場合に、プリワインド方式に対応したコマ画像配列への表示順切替えを表示切替えスイッチによって指定すると、CCDバッファM1から表示バッファM2へのコマ画像の読み出しが再度行われ、このとき、メモリ制御回路154はCCDバッファM1に記録されているコマ画像のうちフイルムの後端側のコマ画像の方から順に20コマ分の画像を読み出し、表示バッファM2の左上から順に記録していく(図4参照)。そして、この表示バッファM2に記録したコマ画像をモニタTVに出力し、プリワインド方式に対応したコマ画像配列のインデックス画像を画面に表示する。
【0043】
また、上記のようにインデックス画面においてコマ画像配列の順序を逆転した場合には、全ての磁気情報の編集終了時にこのコマ画像配列を示す情報をフイルムのリーダー部に磁気情報として記録しておく。これにより、次にこのフイルムの磁気情報を編集する場合に、フイルムのリーダー部に記録されているコマ画像配列を示す情報から、フイルムプレーヤが自動的に前回の磁気情報編集時に指定されたコマ画像配列の順序を判断し、初めからこのコマ画像配列の順序でインデックス画像を表示することができるようになる。
【0044】
更に、カメラでの撮影時において、ノーマルワインド方式による撮影かプリワインド方式による撮影かを示す情報をフイルムのリーダー部に磁気情報又は光学情報で記録しておけば、上記フイルムプレーヤではこの磁気情報又は光学情報の読み取りによってフイルムがどの方式で撮影されたかを判断することができる。例えば、レンズ付きカメラはプリワインド方式を採用しているが、このカメラで使用されたフイルムのリーダー部にレンズ付きカメラで撮影されたことを示す光学情報を記録しておけば、フイルムプレーヤはこの光学情報から、プリワインド方式に対応したコマ画像配列のインデックス画面を表示することができる。
【0045】
また更に、カメラでの撮影時において各コマ画像の撮影時間の情報が記録されている場合には、この情報からコマ画像配列の順序を判断することもできる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るフイルムプレーヤによれば、インデックス画面におけるコマ画像の配列及びコマ画像の縦横表示を使用目的に応じて切り換るようにするとともに、コマ画像配列の順序を逆転可能にしたため、インデックス画面が見やすくなり、情報の編集等が行いやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るフイルムインデックス装置が適用されるフイルムプレーヤの外観図である。
【図2】図2は図1に示したフイルムプレーヤの内部構成の一実施例を示すブロック図である。
【図3】図3は図1に示したフイルムプレーヤに適用されるフイルムカートリッジの一例を示した図である。
【図4】図4(A)乃至(C)は図2に示したフイルムプレーヤにおけるCCDバッファ、表示バッファにおける記憶領域を示す図である。
【図5】図5はインデックスプリントのコマ配列の一例を示す図である。
【図6】図6(A)乃至(C)はラボへの注文情報編集時におけるCCDバッファ、表示バッファのコマ配列を説明した図である。
【図7】図7はラボへの注文情報編集時のインデックス画像の一実施例を示す図である。
【図8】図8は各コマの情報を表示、編集する各コマ編集画面を示す図である。
【図9】図9(A)乃至(C)は自動再生情報編集時におけるCCDバッファ、表示バッファのコマ配列を説明した図である。
【符号の説明】
100…フイルムプレーヤ
102…フイルムカートリッジトレー
109…モニタTV
110…フイルムカートリッジ
114…写真フイルム
114A…パーフォレーション
114B…磁気記録層
120…キーパッド
130…光源
135…撮影レンズ
142…CCDラインセンサ
151…第1信号処理回路
152…第2信号処理回路
153…第3信号処理回路
154…メモリ制御回路
160…中央処理装置(CPU)
170…フイルム駆動メカ
M1…CCDバッファ
M2…表示バッファ
Claims (2)
- 1ロールの現像済みスチル写真フイルムから各コマ画像を読み取り、各コマ画像を表示手段に表示させるフイルムプレーヤであって、ラボへの注文情報の編集を行う機能と、フイルム画像の再生を行う自動再生の情報の編集を行う機能又はフイルム画像の再生を行う機能とを有し、前記ラボへの注文情報又は前記自動再生の情報を編集する際に前記1ロールの現像済み写真フイルムの全コマの縮小画像を示すインデックス画像を表示手段に表示するフイルムプレーヤにおいて、
前記ラボへの注文情報の編集を行う機能又は前記自動再生の情報の編集を行う機能を選択する機能選択手段と、
前記機能選択手段によって前記ラボへの注文情報の編集を行う機能が選択された場合には、前記1ロールのフイルムの全コマの縮小画像が印刷されたインデックスプリントと等価なコマ画像配列となるように各コマ画像をコマ番号順に縦方向に所定枚数ずつ配列し全コマ数に応じて列数を増やしてインデックス画像を構成し、前記機能選択手段によって前記自動再生の情報の編集を行う機能が選択された場合には、各コマ画像をコマ番号順に横方向に所定枚数ずつ配列し全コマ数に応じて行数を増やしてインデックス画像を構成するインデックス画像配列変換手段と、
を備えたことを特徴とするフイルムプレーヤ。 - 各コマ画像の天地方向を示す縦横情報に基づいて各コマ画像が正立するように回転させる縦横変換手段を有し、該縦横変換手段は、前記機能選択手段によって前記ラボへの注文情報の編集を行う機能が選択された場合には縦横変換処理を実行しないことを特徴とする請求項1のフイルムプレーヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31033394A JP3541972B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | フイルムプレーヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31033394A JP3541972B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | フイルムプレーヤ |
Publications (2)
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