JP3561851B2 - フイルムスキャナのスキャン方法 - Google Patents

フイルムスキャナのスキャン方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はフイルムスキャナのスキャン方法に係り、特に、磁気記録層を有するネガフイルムを所定の速度で搬送してコマ画像をラインセンサで読み取るフイルムスキャナのスキャン方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ネガフイルムのコマ画像をCCDラインセンサで撮像し、CCDラインセンサから出力される画像信号を画像処理してモニタTVに出力するフイルムスキャナが提案されている(特願平6─924号明細書参照)。
このフイルムスキャナは、先ず、画像の撮影条件(AE/AWB情報)を取得する為に、フイルム全体にわたって高速読み取り(第1プリスキャン)を行い、次にその条件に基づいて各コマに補正をかけながらフイルムを高速でスキャン(第2プリスキャン)して、全コマの縮小画像(インデックス画像)を取得すると共に更に詳細なAE/AWB情報を取得している。この第2プリスキャンで得られたAE/AWB情報に基づいて各コマに補正をかけて適正な各コマ画像を取得している(これを本スキャンという)。
【0003】
そして通常は、該フイルムをフイルムスキャナから排出する際にインデックス画像メモリ及びAE/AWB情報等のメモリをクリアして初期状態にもどしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のフイルムスキャナは、一度フイルムの再生を終えてフイルムカートリッジを排出した後、再度同じフイルムを投入する場合にも、改めてAE/AWB情報の取得及びインデックス画像の取得を行っており、無駄な処理時間・再生時間を要するという欠点がある。更に、かかる不要なフイルム走行及びメカ駆動によって、フイルムの保存性並びにメカの耐久性にも悪影響を及ぼすという欠点がある。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、同一フイルムカートリッジが再投入された場合にはプリスキャンを省略することにより操作性を高めると共に、フイルムの保存性並びにメカの耐久性を高めることができるフイルムスキャナのスキャン方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
本発明は、前記目的を達成するために、磁気記録層を有する現像済みスチル写真フイルムが単一のスプールに巻回されているフイルムカートリッジから前記フイルムを1往復させ、往路で前記磁気記録層から磁気情報を読み取るとともに各コマの画像を読み取るラインセンサの出力に基づいて各コマの第1の撮影条件を検知し、復路で前記第1の撮影条件に基づいて処理された前記ラインセンサの出力に基づいて全コマの画像を示すインデックス画像を低精度で読み取るとともに各コマの第2の撮影条件を検知するプリスキャンを実行し、前記プリスキャン終了後の任意のコマ画像を高精度で読み取る際に、該コマの第2の撮影条件に基づいて前記ラインセンサの出力を処理する本スキャンを実行し、前記フイルムカートリッジのイジェクト前のフイルム巻取時に磁気情報を前記磁気記録層に記録するフイルムスキャナにおいて、前記フイルムのリーダ部に該フイルムを識別するためのフイルム識別情報を光学的又は磁気的に記録し、前記プリスキャン時に前記インデックス画像を示す画像情報、前記第2の撮影条件を示す情報及び磁気情報とともに前記フイルム識別情報を不揮発性メモリに記憶し、任意のフイルムカートリッジからフイルム識別情報を読み取り、該フイルム識別情報が前記不揮発性メモリに記憶されているフイルム識別情報と一致している場合には、前記プリスキャンを省略し、不一致の場合には前記プリスキャンを実行してインデックス画像を示す画像情報、撮影条件を示す情報、磁気情報、及びフイルム識別情報を新たに読み取るようにしたことを特徴としている。
【0007】
また本発明は、前記目的を達成するために、磁気記録層を有する現像済みスチル写真フイルムが単一のスプールに巻回されているフイルムカートリッジから前記フイルムを1往復させ、往路で前記磁気記録層から磁気情報を読み取るとともに各コマの画像を読み取るラインセンサの出力に基づいて各コマの第1の撮影条件を検知し、復路で前記第1の撮影条件に基づいて処理された前記ラインセンサの出力に基づいて全コマの画像を示すインデックス画像を低精度で読み取るとともに各コマの第2の撮影条件を検知するプリスキャンを実行し、前記プリスキャン終了後の任意のコマ画像を高精度で読み取る際に、該コマの第2の撮影条件に基づいて前記ラインセンサの出力を処理する本スキャンを実行し、前記フイルムカートリッジのイジェクト前のフイルム巻取時に磁気情報を前記磁気記録層に記録するフイルムスキャナにおいて、前記フイルムのリーダ部に該フイルムを識別するためのフイルム識別情報を光学的又は磁気的に記録し、前記プリスキャン時に前記第2の撮影条件を示す情報及び前記磁気情報とともに前記フイルム識別情報を不揮発性メモリに記憶し、任意のフイルムカートリッジからフイルム識別情報を読み取り、該フイルム識別情報が前記不揮発性メモリに記憶されているフイルム識別情報と一致している場合には、前記プリスキャンの往路で前記不揮発性メモリに記憶されている第2の撮影条件に基づいて前記インデックス画像を読み取り、不一致の場合には前記プリスキャンを実行してインデックス画像を示す画像情報、撮影条件を示す情報、磁気情報及びフイルム識別情報を新たに読み取っるようにしたことを特徴としている。
【0008】
更に本発明は前記目的を達成するために、前記同様のフイルムスキャナにおいて、前記フイルムのリーダ部に該フイルムを識別するためのフイルム識別情報を光学的又は磁気的に記録し、前記プリスキャン時に前記インデックス画像を示す画像情報、前記第2の撮影条件を示す情報及び前記磁気情報とともに前記フイルム識別情報を最後に操作したフイルム識別情報として揮発性メモリに記憶し、任意のフイルムカートリッジからフイルム識別情報を読み取り、該フイルム識別情報が前記揮発性メモリに記憶されているフイルム識別情報と一致している場合には、前記プリスキャンを省略し、不一致の場合には前記プリスキャンを実行してインデックス画像を示す画像情報、撮影条件を示す情報、磁気情報及びフイルム識別情報を新たに読み取るようにしたことを特徴としている。
【0009】
更にまた、本発明は前記目的を達成するために、前記同様のフイルムスキャナにおいて、前記フイルムのリーダ部に該フイルムを識別するためのフイルム識別情報を光学的又は磁気的に記録し、前記プリスキャン時に前記第2の撮影条件を示す情報及び前記磁気情報とともに前記フイルム識別情報を不揮発性メモリに記憶し、更に、前記インデックス画像を示す画像情報と共に前記フイルム識別情報を最後に操作したフイルム識別情報として揮発性メモリに記憶し、任意のフイルムカートリッジからフイルム識別情報を読み取り、該フイルム識別情報が前記揮発性メモリに記憶されているフイルム識別情報と一致している場合には、前記プリスキャンを省略し、不一致の場合に、該フイルム識別情報が前記不揮発性メモリに記憶されているフイルム識別情報と一致している場合には、前記プリスキャンの往路で前記不揮発性メモリに記憶されている第2の撮影条件に基づいて前記インデックス画像を読み取り、該フイルム識別情報が前記不揮発性メモリに記憶されているフイルム識別情報と不一致の場合には前記プリスキャンを実行してインデックス画像を示す画像情報、撮影条件を示す情報、磁気情報及びフイルム識別情報を新たに読み取るようにしたことを特徴としている。
【0010】
【作用】
請求項1記載の発明によれば、フイルムカートリッジが投入されたフイルムスキャナは、先ずフイルムリーダ部に光学的または磁気的に記録されたフイルムの識別情報を読み取り、読み取った識別情報を基に今回投入されたフイルムが不揮発性メモリに記憶しているフイルムと同一か否かを判別する。そして今回投入したフイルムが不揮発性メモリに記憶しているフイルムと不一致と判別した場合は、プリスキャンを実行して新たにインデックス画像を示す画像情報、第2の撮影条件を示す情報、磁気情報及びフイルム識別情報を読み取る。即ち、往路で磁気情報を読み取るとともに第1の撮影条件を検知し、復路でインデックス画像を低精度で読み取るとともに第2の撮影条件を検知している。
【0011】
一方、今回投入されたフイルムが不揮発性メモリに記憶しているフイルムと一致していると判別した場合は、上記不揮発性メモリに記憶したデータがそのまま使用できるので、上述のプリスキャンを省略することができる。これにより、処理時間が短縮化でき、操作性を向上することができる。更に、無駄なフイルム走行を防止し、フイルムの保存性並びにフイルムスキャナのメカの耐久性の向上に寄与することができる。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、フイルムカートリッジが投入されたフイルムスキャナは、先ずフイルムリーダ部に光学的または磁気的に記録されたフイルムの識別情報を読み取り、読み取った識別情報を基に今回投入されたフイルムが不揮発性メモリに記憶しているフイルムと同一か否かを判別する。そして今回投入されたフイルムが不揮発性メモリに記憶しているフイルムと不一致と判断した場合は、1往復のプリスキャンを実行して新たにインデックス画像を示す画像情報、第2の撮影条件を示す情報、磁気情報及びフイルム識別情報を読み取る。即ち、往路で磁気情報を読み取るとともに第1の撮影条件を検知し、復路でインデックス画像を低精度で読み取るとともに第2の撮影条件を検知している。
【0013】
一方、今回投入されたフイルムが不揮発性メモリに記憶しているフイルムと一致していると判別した場合は、不揮発性メモリに記憶しているデータが利用できるので、プリスキャンを簡略化することができる。即ち、プリスキャンの往路で前記不揮発性メモリに記憶している第2の撮影条件に基づいてインデックス画像の読み取りを行い、撮影条件及び磁気情報の取得は不要となる。これにより、処理時間が短縮化でき、操作性を向上することができる。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、プリスキャン時にインデックス画像を示す画像情報、第2の撮影条件を示す情報及び磁気情報とともにフイルム識別情報を最後に操作したフイルム識別情報として揮発性メモリに記憶するようにし、任意のフイルムカートリッジが挿入された際に、先ず該フイルムの識別情報を読み取り、該フイルム識別情報が前記揮発性メモリに記憶されているフイルム識別情報と一致している場合には、前記プリスキャンを省略し、不一致の場合には前記プリスキャンを実行してインデックス画像を示す画像情報、撮影条件を示す情報、磁気情報及びフイルム識別情報を新たに読み取るようにしている。これにより、揮発性メモリを使用する場合でも、処理時間を短縮化することができる。
【0015】
請求項4記載の発明によれば、プリスキャン時に第2の撮影条件を示す情報及び磁気情報とともにフイルム識別情報を不揮発性メモリに記憶し、更に、前記インデックス画像を示す画像情報と共に前記フイルム識別情報を最後に操作したフイルム識別情報として揮発性メモリに記憶するようにし、任意のフイルムカートリッジが挿入された際に、先ず該フイルムの識別情報を読み取り、該フイルム識別情報が前記揮発性メモリに記憶されているフイルム識別情報と一致している場合には、前記プリスキャンを省略することができる。そして、不一致の場合には、更に、該フイルム識別情報が前記不揮発性メモリに記憶されているか否かを判別し、前記不揮発性メモリに記憶しているフイルム識別情報と一致している場合には、不揮発性メモリに記憶しているデータが利用でき、前記プリスキャンの往路で前記不揮発性メモリに記憶されている第2の撮影条件に基づいて前記インデックス画像を読み取り、撮影条件及び磁気情報の取得は省略できる。一方、前記フイルム識別情報が前記不揮発性メモリに記憶されていない場合は、プリスキャンを実行してインデックス画像を示す画像情報、撮影条件を示す情報、磁気情報及びフイルム識別情報を新たに読み取るようにしている。これにより、インデックス画像を記憶するメモリを揮発性メモリで構成する場合でも、処理時間を短縮化することができ、操作性を向上することができる。更に、無駄なフイルム走行を防止し、フイルムの保存性並びにフイルムスキャナのメカの耐久性の向上に寄与することができる。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、フイルム識別情報を読み取ると共に磁気記録更新コードを読み取る。そして、読み取った識別情報を基に今回投入されたフイルムが不揮発性メモリ又は揮発性メモリに記憶しているフイルムと同一か否かの判別を行うと共に、前記磁気記録更新コードを基にフイルムの磁気情報が書き替わっているか否かを判別している。フイルムが同一で且つ磁気情報が書き替わっていない場合は、上記不揮発性メモリ及び揮発性メモリに記憶しているデータが使用できるので、前記プリスキャンを省略又は簡略化することができる。
【0017】
これにより、フイルムスキャナから一旦排出されたフイルムカートリッジの磁気情報が他の機器において書き換えられた後、再びそのフイルムスキャナに投入された場合には、更新された磁気情報に基づいて、新たに磁気情報、撮影条件及びインデックス画像を取得することができる。
【0018】
【実施例】
以下添付図面に従って本発明に係るフイルムスキャナのスキャン方法の好ましい実施例を詳説する。
図1は本発明に係るフイルムスキャナのスキャン方法が適用されたフイルムスキャナを含むシステム全体の概略構成を示す斜視図である。同図に示すように、フイルムスキャナ100は直方体状に形成され、その前面にはフイルムカートリッジトレー102及び電源スイッチ104が設けられている。フイルムカートリッジトレー102は、フイルムカートリッジ110のローディング/アンローディング時に前後方向に進退駆動され、これよりフイルムカートリッジ110の収納または取出しが行われる。
【0019】
フイルムスキャナ100にはキーパッド120及びモニタTV109が接続され、キーパッド120からは信号ケーブル106を介してフイルムスキャナ100を制御するための各種の操作信号がフイルムスキャナ100に出力され、フイルムスキャナ100からは信号ケーブル108を介して映像信号がモニタTV109に出力される。尚、キーパッド120によるフイルムスキャナ100の制御の詳細については後述する。
【0020】
フイルムカートリッジ110は、図2に示すように単一のスプール112を有し、このスプール112に写真フイルム114が巻回されている。写真フイルム114には、各コマの位置を示すパーフォレーション114Aが穿設されるとともに、フイルム全面又はフイルム縁部に磁気記録層114B、114Cが形成されており、この磁気記録層114B、114Cには、磁気ヘッドを有するカメラによってコマ毎の撮影データ等を示す磁気情報が記録できるようになっている。また、現像処理された上記写真フイルム114はフイルムカートリッジ110に巻き取られ、これにより保管できるようになっている。
【0021】
ここで、1ロールのフイルムのうち、第1フレーム(第1コマ)の位置を示すパーフォレーション114Aよりもフイルム先端側をリーダ部といい、リーダ部の磁気トラックをリーダトラック114Cという。また、第1フレームの位置を示すパーフォレーション114Aよりも後端側をフレーム部といい、フレーム部の磁気トラックをフレームトラック114Bという。そして、リーダトラック114Cには主に1ロール全体の磁気情報が記録され、フレームトラック114Bにはコマ毎の磁気情報が記録される。更に、フイルムのリーダ部の縁部にはフイルム固有の識別符号(フイルムIdentificationID)を表す図示しないバーコードが書き込まれている。
【0022】
このフイルムカートリッジ110を使用するカメラは、カメラ内蔵の磁気ヘッドによって前記フイルム114の磁気記録層114B、114Cに各種の磁気情報をコマ毎に記録することができる。記録される磁気情報としては、例えば、コマ番号、ハイビジョン画像、パノラマ画像及び通常画像のいずれかを示すプリントフォーマット、撮影日/時刻等が考えられるが、その他、カメラによって多数種類のデータを記録することができる。また、前記写真フイルム114には、被写体光によって露光されるコマ領域以外にフイルムタイプ、コマ番号等を示すバーコードを光学的に記録することができる。
【0023】
図3は上記フイルムスキャナ100の内部構成の一実施例を示すブロック図である。このフイルムスキャナ100は、主として照明用の光源130、撮影レンズ136、CCDラインセンサ142を含むCCD回路ユニット140、第1信号処理回路151、第2信号処理回路152、第3信号処理回路153、メモリ制御回路154、CCDバッファM1a、M1b、表示バッファM2、中央処理装置(CPU)160、フイルム駆動メカ170、光学データ読取装置180、磁気記録再生装置182等を備えている。
【0024】
光源130は、例えばフイルム114の給送方向と直交する方向に長い蛍光灯からなり、赤外カットフィルタ132を介してフイルム114を照明する。フイルム114を透過した画像光は、単焦点の撮影レンズ136を介してCCDラインセンサ142の受光面に結像される。尚、CCDラインセンサ142によるフイルム画像の撮像中には、フイルム114はフイルム駆動メカ170によって一定速度で矢印A方向(以下、順方向という)又は矢印B方向(以下、逆方向という)に移動させられるが、このフイルム駆動の詳細については後述する。
【0025】
CCDラインセンサ142はフイルム給送方向と直交する方向に配設されている。そして、CCDラインセンサ142の受光面に結像された画像光は、R,G,Bフィルタを有する各センサで所定時間電荷蓄積され、光の強さに応じた量のR,G,Bの信号電荷に変換される。このようにして蓄積された信号電荷は、CCD駆動回路144から加えられる所定周期のリードゲートパルスによってシフトレジスタに読み出され、レジスタ転送パルスによって順次読み出される。
【0026】
ここで、CCDラインセンサ142は、フイルム給送方向と直交する方向(主走査方向)に例えば1024画素分のセンサを有している。また、1コマのフイルム給送方向と同方向(副走査方向)の画素数は、CCD駆動回路144のリードゲートパルス等の周期を変更しないため、フイルム給送速度に応じて変化する。本実施例では、フイルムの副走査方向の速度(スキャン速度)を、標準のフイルム画像を取り込む時のスキャン速度の2のべき乗、例えば1/2倍、1倍、8倍、16倍)となるように変更でき、これらの各スキャン速度における副走査方向の画素数は、1792画素、896画素、112画素、56画素となる。
【0027】
このようにしてCCDラインセンサ142から読み出された信号電荷は、CDSクランプによってクランプされてR,G,B信号としてアナログ処理回路146に加えられ、ここでR,G,B信号のゲイン等が制御される。アナログ処理回路146から出力されるR,G,B信号はマルチプレクサ148によって点順次化され、A/Dコンバータ150によってデジタル信号に変換されたのち、第1信号処理回路151及びCPU160に加えられる。
【0028】
第1信号処理回路151は、白バランス調整回路、ネガポジ変転回路、γ補正回路及びRGB同時化回路等を含み、順次入力する点順次のR,G,B信号を各回路で適宜信号処理したのち、同時化したR,G,B信号を第2信号処理回路152に出力する。尚、第1信号処理回路151における白バランス調整回路は、CPU160から加えられる制御信号に基づいて行うもので、その詳細は後述する。
【0029】
第2信号処理回路152はマトリクス回路を有し、入力するR,G,B信号に基づいて輝度信号Y及びクロマ信号Cr/b を生成し、これらをメモリ制御回路154に出力する。
メモリ制御回路154は、上記輝度信号Y及びクロマ信号Cr/b のCCDバッファM1a又はM1bへの書込み/読出しを制御するとともに、CCDバッファM1a又はM1bに記憶された輝度信号Y及びクロマ信号Cr/b の表示バッファM2への書込み/読出しを制御する。尚、CCDバッファM1a,M1b及び表示バッファM2への書込み/読出し制御の詳細については後述する。
【0030】
メモリ制御回路154によって表示バッファM2から読み出される輝度信号Y及びクロマ信号Cr/b は、第3信号処理回路153に加えられる。第3信号処理回路153は、入力する輝度信号Y及びクロマ信号Cr/b に基づいて例えばNTSC方式のカラー複合映像信号を生成し、これをD/Aコンバータ156を介してビデオ出力端子158に出力する。尚、メモリ制御回路154、第3信号処理回路156及びD/Aコンバータ156には同期信号発生回路159から所定周期の同期信号がそれぞれ加えられており、これにより各回路の同期がとられるとともに所要の同期信号を含む映像信号が得られるようにしている。また、CCD回路ユニット140、A/Dコンバータ150、第1信号処理回路151、第2信号処理回路152及びメモリ制御回路154にはCPU160によって制御されるタイミング信号発生回路162からタイミング信号がそれぞれ加えられており、これにより各回路の同期がとられている。
【0031】
CPU160は、図3に示すA/Dコンバータ150からの点順次のR,G,B信号を各別に全コマ分取り込み、色信号別のオフセット量、及び白バランスを調整するための色信号別のゲイン調整量を算出し、これらの色信号別のオフセット量を示すオフセットデータ及びゲイン調整量を示すAE/AWB情報をコマ毎にCPU内蔵のAE/AWB情報メモリ161Aに記憶する。尚、CPU160は、光学データ読取装置180及び磁気記録再生装置182を介して加えられる光学データ及び/又は磁気情報に基づいてフイルム114の固有識別情報(フイルムID)を検知している。更に、フイルムの磁気情報をCPU内蔵の不揮発性の磁気情報メモリ161Bに記憶すると共に、フイルムIDを不揮発性のフイルムIDメモリ161Cに記憶している。
【0032】
フイルム駆動メカ170は、フイルムカートリッジ110のスプール112と係合し、そのスプール112を正転/逆転駆動するフイルム供給部と、このフイルム供給部から送出されるフイルム114を巻き取るフイルム巻取部と、フイルム搬送路に配設されフイルム114をキャプスタンとピンチローラとで挟持してフイルム114を一定速度で送る手段とから構成されている。尚、上記フイルム供給部は、フイルムカートリッジ110のスプール112を図3上で時計回り方向に駆動し、フイルム先端がフイルム巻取部によって巻き取られるまでフイルムカートリッジ110からフイルム114を送り出すようにしている。
【0033】
光学データ読取装置180は、フイルム114のパーフォレーション114Aを光学的に検出する第1の光センサ180Aと、フイルム縁部に書き込まれているバーコード等の光学データを光学的に検出する第2の光センサ180Bとを含み、これらの光センサ180A、180Bを介して検出した光学データを処理してCPU160に出力する。
【0034】
磁気記録再生装置182は磁気ヘッド182Aを含み、磁気ヘッド182Aを介してフイルム114の磁気記録層114B、114Cに記録されている磁気情報を読み取り、その磁気情報を処理してCPU160に出力し、また、CPU160から加えられる書込み用のデータを磁気記録に適した信号に変換したのち磁気ヘッド182Aに出力し、フイルム114の磁気記録層114B、114Cに記録する。
【0035】
次に、上記構成のフイルムプレーヤ100の作用について、図4及び図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
図4はフイルムスキャナ100の全体の作用を説明する為のフローチャートであり、図5は図4において本発明の要部の作用を説明する為のフローチャートである。先ず、フイルムカートリッジ110をフイルムカートリッジトレー102にセットすると、CPU160はフイルム駆動メカ170を制御してフイルムローディングを実行する(ステップ200)。即ち、フイルムカートリッジ110からフイルム114を送り出し、フイルム先端をフイルム巻取部の巻取軸に巻き付ける。
【0036】
フイルムローディングが完了すると、光学データ装置180を介してフイルムリーダ部の縁部のバーコードを読み取ってフイルムIDを識別し(ステップ202)、フイルムIDメモリ161Cに記憶されている前回のフイルムIDと同じか否かを判別する(ステップ204)。前回のフイルムIDと異なる場合は、インデックス画像バッファM1aをクリアする(ステップ206)と共にAE/AWB情報のメモリ161Aをクリアし(ステップ207)、更に磁気情報のメモリ161Bをクリアする(ステップ208)。その後、フイルム114の第1プリスキャン(ステップ210)及び第2プリスキャン(ステップ212)を実行し、これらのスキャンによって取得した各情報を今回のフイルムIDを変数として記憶する(ステップ214)。
【0037】
即ち、第1のプリスキャン時には、図6に示すようにフイルム114を148.0mm/秒の高速で順方向(図6参照)に給送し、CCDラインセンサ142を介して画像データを取り込むとともに、光学データ読取装置180及び磁気記録再生装置182を介して光学データ及び磁気データを読み取り、AE/AWB情報及び磁気情報を取得する。
【0038】
また、上記第2のプリスキャン時には、図6に示すようにフイルム114を74.0mm/秒の高速で逆方向に巻き戻し、再びCCDラインセンサ142を介して画像データを取り込む。この画像データの取込み時には、CPU160は、AE/AWB情報メモリ161Aに記憶したAEデータに基づいて絞り制御装置164を介して各コマ毎に絞り134を制御する。尚、CCDラインセンサ142として、電子シャッタ機構を有するものを使用する場合には、CCD駆動回路144を介してCCDラインセンサ142における電荷蓄積時間を制御することにより、露光量を調整することができ、この場合には絞り134や絞り制御装置164は不要になる。
【0039】
また、CPU160は、第1信号処理回路151において、各コマ毎にR,G,B信号のオフセット量及び白バランスの調整を行わせる。即ち、CPU160は、AE/AWB情報メモリ161Aに記憶した各コマの色信号毎のオフセットデータを第1信号処理回路151に出力し、第1信号処理回路151はこのオフセットデータに基づいて点順次のR,G,B信号のオフセット量を調整する。同様に、CPU160は、AE/AWB情報メモリ161Aに記憶した各コマの色信号毎のAWBデータを第1信号処理回路151に出力し、第1信号処理回路151はこのAWBデータに基づいて点順次のR,G,B信号のゲインを調整する。
【0040】
上記AE/AWB情報等に基づいて各コマの画像データを調整しているため、各コマの撮影条件にかかわらず、良好な画像データを取り込むことができる。同時に、更に詳細なAE/AWB情報が取得され、前記AE/AWB情報メモリ161Aにリライトされて記憶される。
このようにして調整された各コマの画像データ、即ち、第2信号処理回路152から出力される輝度信号Y及びクロマ信号Cr/b は、メモリ制御回路154を介してインデックス画像バッファM1aに順次記憶される。尚、前述したように標準のフイルム画像を取り込む時の給送速度の8倍の速度でフイルム114が給送されるため、図7(A)に示すように1コマのフイルム給送方向と同方向の画素数は、112画素である。また、CCDラインセンサ142は、前述したようにフイルム給送方向と直交する方向に1024画素分のセンサを有しているが、1/16に間引くことにより1コマのフイルム給送方向と直交する方向の画素数は、64画素である。そして、インデックス画像バッファM1aは、図7(A)に示すように512×1024画素のデータを記憶する記憶容量を有した不揮発性メモリであり、これにより5×4×2(=40)コマ分の画像データを記憶することができる。即ち、インデックス画像バッファM1aには、40コマ分のインデックス画像を示す画像データが記憶されることになる。
【0041】
表示バッファM2は、図7(B)に示すように512×1024画素のデータを記憶する記憶容量を有しているが、上記インデックス画像を示す画像データを記憶する場合には、1コマの画素が73×128に拡大されて5×4(=20)コマ分の画像データを記憶する。そして、インデックス画像をモニタTV109に表示させる場合には、表示バッファM2の左上の480×640画素分の領域が読み出される(図7(B)、(C)参照)。
【0042】
さて、インデックス画像バッファM1aには、図7(A)に示すように上記スキャン時における各コマの画像データの読取り順に、各コマの画像データが左上の記憶領域から右側に向かって順次記憶され、4コマ分記憶されると、1行下がった記憶領域から再び右側に向かって順次記憶される。そして、5行分(4×5=20コマ分)記憶されると、隣の20コマ分の記憶領域に同様にして記憶される。
【0043】
インデックス画像バッファM1aへの上記記憶動作中にも、インデックス画像バッファM1aの記憶内容は表示バッファM2に転送される。
表示バッファM2には1度に20コマ分の画像データしか記憶できないため、インデックス画像バッファM1aに21コマ目の画像データが入力されると、インデックス画像を上方向にスクロールさせるように、表示バッファM2への画像データの書換え及び読み出しが行われる。例えば、インデックス画像バッファM1aに21コマ目の画像データが入力されると、表示バッファM2のコマ番号1〜4の1行分の記憶領域の画像データがクリアされ、21コマ目の画像データが書き込まれるとともに、映像信号出力時のスキャン開始アドレスを2行目に変更される。これにより、モニタTV109では1行分だけ上方向にスクロールしたインデックス画像が表示されることになる。このようにして全コマの画像データがCCDバッファM1に記憶されると、モニタTV109には再びコマ番号1〜20までのインデックス画像が表示されるように下方向にスクロール又は画面が切り替えられる。
【0044】
ところで、CPU160は、上記スキャン時における各コマの画像データの読取り順に各コマに対してコマ番号を1、2、…とし、各コマのコマ番号を示すキャラクター信号を出力することにより、コマ番号がスーパーインポーズされたインデックス画像を表示させるようにしている。
上記のようにしてインデックス画像の作成が行われ、モニタTV109に表示される。
【0045】
一方、ステップ204で今回のフイルムIDが前回のフイルムIDと同じであると判別された場合は、各不揮発性メモリM1a、161A、161B、161Cに記憶したデータ内容を維持したまま、前記第1及び第2のプリスキャンを省略して、ステップ218へ進む。
続いてキー操作等によって自動再生を選択したか否かが判断される(ステップ218)。ステップ218において自動再生を選択しない場合には、上記インデックス画像を見ながらキーパッド120を使用し、対話形式でモニタTV109に1コマ表示するために必要な編集、その他の画像再生処理情報の指定を行う(ステップ220)。
【0046】
次に、各コマ毎の表示・編集を行う場合の例について説明する。
この場合には、各コマの表示を行うか否かを選択し(ステップ222)、コマ表示を行う場合には表示コマ番号を入力する(ステップ224)。その後、図6に示すようにフイルム114を9.25mm/秒で順方向に1コマ分給送して、そのコマ番号のコマのスキャンを行う(ステップ226)。このスキャン時にCCDラインセンサ142を介して画像データが画像データバッファM1bに取り込まれる。
【0047】
この画像データの取込み時には、CPU160は、AE/AWB情報メモリ161Aに記憶したAE/AWB情報等に基づいて各コマの画像データを調整しているため、各コマの撮影条件にかかわらず、良好な画像データを取り込むことができる。また、このようにして画像データバッファM1bに取り込まれる1コマ分の画素数は、図7(D)に示すように512×896画素である。即ち、1024画素分のセンサを有するCCDラインセンサ142のCCD出力を、本スキャン時には1/2に間引き、これにより1コマのフイルム給送方向と直交する方向の画素数を512とし、また、フイルム給送速度をインデックス画像の画像データの取込み時に比べて1/8にすることにより、インデックス画像の1コマのフイルム給送方向と同方向の画素数(112画素)の8倍の896画素としている。
【0048】
上記のようにして画像データバッファM1bに取り込まれた1コマ分の画像データは、表示バッファM2に転送され、この表示バッファM2の記憶内容が繰り返し読み出されことによりモニタTV109に1コマの画像が表示される。
なお、バッファM1aとバッファM1bはスイッチによって表示バッファM2への転送切り替えが随時可能である。
【0049】
表示コマの編集が終了すると(ステップ228)、図6に示すようにフイルム114を148.0mm/秒の高速で逆方向に給送し、この給送中に予めフイルム114の磁気記録層114B、114Cから読み取られて磁気情報メモリ161Bに記憶された磁気情報、前記インデックス画像を用いた編集の内容を示すデータ、表示コマを用いた編集の内容を示すデータ等が磁気情報としてフイルム114の磁気記録層114B、114Cに再び記録され(ステップ230)、この巻戻し終了後、フイルムカートリッジ110が取り出される(ステップ232)。尚、ステップ230においてAE/AWB情報メモリ161Aに記憶されたAE/AWB情報も前記磁気記録層114B,114Cに記録することも考えられる。
【0050】
一方、ステップ222において、表示コマを用いた編集を実行しない場合には、ステップ240、242に進み、上記ステップ230、232と同様にフイルム114の磁気記録層114B、114Cへの書き込み、及びフイルムカートリッジ110の取出しが行われる。
また、ステップ218において自動再生が選択されると、上記メモリ161A、161Bに記憶された自動再生情報に基づいて1ロールのフイルムの複数コマの画像を順次自動的に再生する(ステップ248)。そして、この自動再生が終了すると、フイルム巻戻し時に磁気情報がフイルム114の磁気記録層114B、114Cに再び記録され(ステップ250)、巻戻し終了後フイルムカートリッジ110が取り出される(ステップ252)。この時不揮発性メモリ161Aに記憶したAE/AWB情報、不揮発性メモリ161Bに記憶した磁気情報、不揮発性メモリ161Cに記憶した今回のフイルムID及びインデックス画像バッファM1aに記憶したインデックス画像はクリアせずに維持している。
【0051】
上記のようにフイルムカートリッジ110を排出した後も、そのフイルムのAE/AWB情報,各コマの磁気情報,フイルムID情報,インデックス画像を夫々不揮発性メモリ161A、161B、161C、M1aに維持しているので、そのフイルムカートリッジを続けて該フイルムスキャナに再度投入した場合には、重複する上記情報及び画像の取得を省略することができる。これにより、処理時間を短縮することができる。
【0052】
また、複数のフイルムについてAE/AWB情報,各コマの磁気情報,フイルムID情報,インデックス画像を不揮発性メモリに記録しておき、その中から、今回投入されたフイルムカートリッジと同一のフイルムカートリッジッジに関する情報を捜し出すという構成も可能である。不揮発性メモリに記録してある情報及び画像に関しては、重複する取得を省略することができ、処理時間を短縮することができる。
【0053】
図8は本発明の他の実施例の要部を説明する為のフローチャートである。図8の実施例は、上記実施例のインデックス画像を記憶する不揮発性メモリM1aを揮発性メモリに代えたものであり、フイルムカートリッジ110をフイルムスキャナ100から排出する際にインデックス画像を記憶する揮発性メモリの内容をクリアするようにしている。その他は、上記実施例中の同一又は類似の構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0054】
本実施例では、ステップ204で前回のフイルムIDと今回のフイルムIDが異なると判別された場合は、維持していた前回のフイルムのAE/AWB情報メモリ161Aをクリアする(ステップ307)と共に磁気情報メモリ161Bもクリアする(ステップ308)。その後、フイルム114の第1プリスキャン(ステップ310)及び第2プリスキャン(ステップ312)を実行し(図9(A)参照)、今回のフイルムIDをフイルムIDメモリ161Cに記憶する(ステップ314)。詳細な過程は上記実施例と同様であり、その後はステップ218へ進む。
【0055】
一方、ステップ204で前回のフイルムIDと今回のフイルムIDが同じと判別された場合にはステップ312へ進み、AE/AWB情報の取得及び磁気情報の取得は省略し、インデックス画像を取得することにしている。即ち、図9(B)に示すようにフイルム114を74.0mm/秒の高速で順方向に給送し、不揮発性メモリに維持したAE/AWB情報を基にインデックス画像を往路で取得している。この際は、AE/AWB情報の取得は不要である。これにより、インデックス画像メモリを揮発性メモリで構成した場合でもプリスキャンの回数を減らすことができる。
【0056】
尚、AE/AWB情報メモリ、磁気情報メモリ、フイルムIDメモリ及びインデックス画像メモリの全てを揮発性メモリで構成することも可能である。
また、複数のフイルムについてAE/AWB情報,各コマの磁気情報,フイルムID情報を不揮発性メモリに記録しておき、その中から、今回投入されたフイルムカートリッジと同一のフイルムカートリッジに関する情報を捜し出すという構成も可能である。重複する上記各情報及び画像の取得を省略することができ、処理時間を短縮することができる。
【0057】
更に、他の実施例として、インデックス画像メモリを揮発性メモリで構成し、磁気情報及びAE/AWB情報についてはフイルムIDを変数として不揮発性メモリに記憶する一方、インデックス画像は該当するフイルムIDを変数として前記揮発性メモリに記憶するように構成することも考えられる。上記構成において、任意のフイルムカートリッジが挿入されると、先ず該フイルムのID情報が読み取られ、揮発性メモリに記憶している直近に排出した前回のフイルムのIDと同じか否かが判別される。そして、今回投入したフイルムが、揮発性メモリに記憶している前回のフイルムと一致している場合は、揮発性メモリに記憶しているインデックス画像及び、不揮発性メモリに記憶している磁気情報,AE/AWB情報がそのまま使用できるので、プリスキャンを省略することができる。
【0058】
一方、今回投入したフイルムが、揮発性メモリに記憶しているフイルムと不一致の場合は、更に前記不揮発性メモリに記憶しているフイルムIDの中に一致するフイルムIDが存在するか否かが判別される。そして、不揮発性メモリに記憶しているフイルムIDの中に今回投入したフイルムと同一のフイルムIDが存在していれば、該不揮発性メモリに記憶している磁気情報及びAE/AWB情報がそのまま使用できるので、プリスキャンを簡略化することができる。この際、インデックス画像は新たに取り込むことになる。
【0059】
ところで、フイルムスキャナから排出したフイルムカートリッジを、別の機器に投入してその機器で該フイルムカートリッジの磁気情報を更新した後、再び前記フイルムスキャナに連続して投入するという場合も考えられる。このような場合には更新された磁気情報を改めて読み取ると共にインデックス画像も改めて取得することが望ましい。即ち、前回投入されたフイルムIDと今回投入したフイルムIDが同じであっても、この間に該フイルムの磁気情報が更新されている場合は、磁気情報,AE/AWB情報,インデックス画像を改めて取得するという態様が考えられる。
【0060】
そこで、以下に述べる更に他の実施例は、上記実施例においてフイルムリーダトラック114Cに磁気記録更新コード記録部を設け、磁気情報を更新する際に該更新コードが書き換わるようにしている。そして上記フイルムスキャナ100の磁気記録再生装置182は磁気記録更新コードを読み取ることができる。尚、更新コードは版数番号でもよいし乱数を用いてもよいし、或いは所定のフラグでもよい。
【0061】
図10は図5の実施例に磁気記録更新コードを設けた場合のフローチャートである。同図を参照しながら説明する。フイルムローディングが完了すると(ステップ400)、フイルムのバーコード又はリーダトラックに記録された該フイルム固有識別情報を読み取ってフイルムIDを識別すると共にリーダトラック114Cに記録された上記磁気記録更新コードを読み込む(ステップ402)。そして、先ず前回のフイルムIDと今回のフイルムIDが同じか否かを判別する(ステップ404)。この時前回のフイルムIDと異なると判別された場合は、インデックス画像メモリM1aをクリアする(ステップ406)と共にAE/AWB情報のメモリ161Aをクリアし(ステップ407)、更に磁気情報のメモリ161Bをクリアする(ステップ408)。その後、フイルム114の第1プリスキャン(ステップ410)及び第2プリスキャン(ステップ412)を実行し、今回のフイルムIDと磁気記録更新コードとを記憶する(ステップ414)。その後は図4のステップ218へ進む。尚、詳細は図5の実施例と同様であるので説明を省略する。
【0062】
一方、ステップ404で、今回のフイルムIDが前回のフイルムIDと同じフイルムIDと判別された場合は、更にステップ405で前回の磁気記録更新コードと今回の磁気記録更新コードとを比較してフイルムの磁気情報が更新されているか否かを判別する。この時磁気情報が更新されていると判別された場合には、ステップ406へ進み、上記と同様に各不揮発性メモリM1a、161A、161B、161Cをクリアし(ステップ406、407、408)、プリスキャンを実行(ステップ410、412)した後、今回のフイルムIDと磁気記録更新コードとを記憶する(ステップ414)。
【0063】
他方、ステップ405で磁気情報が更新されていないと判別された場合には、上記各不揮発性メモリM1a、161A、161B、161Cのクリア、プリスキャン、フイルムID及び磁気記録更新コードの記憶の何れをも省略してステップ218へ進む。
こうして、前回投入されたフイルムと今回投入したフイルムが同じであっても、この間に該フイルムの磁気情報が更新されている場合は、磁気情報,AE/AWB情報,インデックス画像を改めて取得することができる。
【0064】
また、前記実施例では図5の実施例に磁気記録更新コードを設けた場合を説明したが、図8の実施例についても同様に適用できる。
尚、上記実施例では、フイルムIDはフイルムリーダ部のバーコードに記録されているとしたが、これに限らず、リーダ部の磁気トラック114Cに記録されていてもよい。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るフイルムスキャナのスキャン方法によれば、フイルムの識別情報によって、今回投入したフイルムが不揮発性メモリ又は揮発性に記憶しているフイルムと同一か否かを自動的に判別することができ、今回投入したフイルムが不揮発性メモリ又は揮発性メモリに記憶しているフイルムと同一であると判別した場合は、上記不揮発性メモリ及び揮発性メモリに記憶されたデータが使用できるので、プリスキャンを省略又は簡略化することができる。これにより、処理時間が短縮化でき、操作性を向上することができる。更に、無駄なフイルム走行を防止し、フイルムの保存性並びにフイルムスキャナのメカの耐久性の向上に寄与することができる。
【0066】
また、本発明によれば、フイルム識別情報を読み取ると共に磁気記録更新コードを読み取り、今回投入したフイルムカートリッジが不揮発性メモリ又は揮発性メモリに記憶しているフイルムカートリッジと同一か否かの判別を行うと共に、フイルムの磁気情報が書き替わっているか否かを自動的に判別することができる。そして今回のフイルムが不揮発性メモリ又は揮発性メモリに記憶しているフイルムと同一で且つ磁気情報が書き替わっていない場合は、上記不揮発性メモリ及び揮発性メモリに記憶されたデータを使用できるので、プリスキャンを省略又は簡略化することができる。一方、フイルムスキャナから一旦排出されたフイルムカートリッジを再度連続して該フイルムスキャナに投入した場合において、この間に他の機器によって磁気情報が書き換えられていることが判別された場合には、更新された磁気情報に基づいて、新たに磁気情報、撮影条件に関する情報及びインデックス画像情報を取得することができる。これにより、操作性を向上することができ、無駄なフイルム走行を防止し、フイルムの保存性並びにフイルムスキャナのメカの耐久性の向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフイルムスキャナのスキャン方法が適用されたフイルムスキャナを含むシステム全体の概略構成を示す斜視図
【図2】図1に示したフイルムカートリッジの一例を示す図
【図3】図1に示したフイルムスキャナの内部構成の一実施例を示すブロック図
【図4】図1に示したフイルムスキャナの作用を説明する為に用いたフローチャート
【図5】図4において本発明の要部の作用を説明する為のフローチャート
【図6】図1に示したフイルムスキャナにおいて搬送されるフイルムの搬送シーケンスの一例を示す図
【図7】図7(A)乃至(D)は図1に示したフイルムスキャナにおけるインデックス画像バッファ、画像データバッファ、表示バッファにおける記憶領域及びモニタTVの表示画面を示す図
【図8】本発明の他の実施例の要部の作用を説明する為のフローチャート
【図9】図8に示したフイルムスキャナにおいて搬送されるフイルムの搬送シーケンスの要部の一例を示す図
【図10】本発明の更に別の実施例の要部の作用を説明する為のフローチャート
【符号の説明】
100…フイルムスキャナ
110…フイルムカートリッジ
114…写真フイルム
114B、114C…磁気記録層
160…中央処理装置(CPU)
161A…AE/AWB情報メモリ
161B…磁気情報メモリ
161C…フイルムIDメモリ
170…フイルム駆動メカ
180…光学データ読取装置
182…磁気記録再生装置
M1a…インデックス画像バッファ
M1b…画像データバッファ
M2…表示バッファ

Claims (5)

  1. 磁気記録層を有する現像済みスチル写真フイルムが単一のスプールに巻回されているフイルムカートリッジから前記フイルムを1往復させ、往路で前記磁気記録層から磁気情報を読み取るとともに各コマの画像を読み取るラインセンサの出力に基づいて各コマの第1の撮影条件を検知し、復路で前記第1の撮影条件に基づいて処理された前記ラインセンサの出力に基づいて全コマの画像を示すインデックス画像を低精度で読み取るとともに各コマの第2の撮影条件を検知するプリスキャンを実行し、
    前記プリスキャン終了後の任意のコマ画像を高精度で読み取る際に、該コマの第2の撮影条件に基づいて前記ラインセンサの出力を処理する本スキャンを実行し、
    前記フイルムカートリッジのイジェクト前のフイルム巻取時に磁気情報を前記磁気記録層に記録するフイルムスキャナにおいて、
    前記フイルムのリーダ部に該フイルムを識別するためのフイルム識別情報を光学的又は磁気的に記録し、
    前記プリスキャン時に前記インデックス画像を示す画像情報、前記第2の撮影条件を示す情報及び磁気情報とともに前記フイルム識別情報を不揮発性メモリに記憶し、
    任意のフイルムカートリッジからフイルム識別情報を読み取り、該フイルム識別情報が前記不揮発性メモリに記憶されているフイルム識別情報と一致している場合には、前記プリスキャンを省略し、不一致の場合には前記プリスキャンを実行してインデックス画像を示す画像情報、撮影条件を示す情報、磁気情報、及びフイルム識別情報を新たに読み取るようにしたことを特徴とするフイルムスキャナのスキャン方法。
  2. 磁気記録層を有する現像済みスチル写真フイルムが単一のスプールに巻回されているフイルムカートリッジから前記フイルムを1往復させ、往路で前記磁気記録層から磁気情報を読み取るとともに各コマの画像を読み取るラインセンサの出力に基づいて各コマの第1の撮影条件を検知し、復路で前記第1の撮影条件に基づいて処理された前記ラインセンサの出力に基づいて全コマの画像を示すインデックス画像を低精度で読み取るとともに各コマの第2の撮影条件を検知するプリスキャンを実行し、
    前記プリスキャン終了後の任意のコマ画像を高精度で読み取る際に、該コマの第2の撮影条件に基づいて前記ラインセンサの出力を処理する本スキャンを実行し、
    前記フイルムカートリッジのイジェクト前のフイルム巻取時に磁気情報を前記磁気記録層に記録するフイルムスキャナにおいて、
    前記フイルムのリーダ部に該フイルムを識別するためのフイルム識別情報を光学的又は磁気的に記録し、
    前記プリスキャン時に前記第2の撮影条件を示す情報及び前記磁気情報とともに前記フイルム識別情報を不揮発性メモリに記憶し、
    任意のフイルムカートリッジからフイルム識別情報を読み取り、該フイルム識別情報が前記不揮発性メモリに記憶されているフイルム識別情報と一致している場合には、前記プリスキャンの往路で前記不揮発性メモリに記憶されている第2の撮影条件に基づいて前記インデックス画像を読み取り、不一致の場合には前記プリスキャンを実行してインデックス画像を示す画像情報、撮影条件を示す情報、磁気情報及びフイルム識別情報を新たに読み取るようにしたことを特徴とするフイルムスキャナのスキャン方法。
  3. 磁気記録層を有する現像済みスチル写真フイルムが単一のスプールに巻回されているフイルムカートリッジから前記フイルムを1往復させ、往路で前記磁気記録層から磁気情報を読み取るとともに各コマの画像を読み取るラインセンサの出力に基づいて各コマの第1の撮影条件を検知し、復路で前記第1の撮影条件に基づいて処理された前記ラインセンサの出力に基づいて全コマの画像を示すインデックス画像を低精度で読み取るとともに各コマの第2の撮影条件を検知するプリスキャンを実行し、
    前記プリスキャン終了後の任意のコマ画像を高精度で読み取る際に、該コマの第2の撮影条件に基づいて前記ラインセンサの出力を処理する本スキャンを実行し、
    前記フイルムカートリッジのイジェクト前のフイルム巻取時に磁気情報を前記磁気記録層に記録するフイルムスキャナにおいて、
    前記フイルムのリーダ部に該フイルムを識別するためのフイルム識別情報を光学的又は磁気的に記録し、
    前記プリスキャン時に前記インデックス画像を示す画像情報、前記第2の撮影条件を示す情報及び前記磁気情報とともに前記フイルム識別情報を最後に操作したフイルム識別情報として揮発性メモリに記憶し、
    任意のフイルムカートリッジからフイルム識別情報を読み取り、該フイルム識別情報が前記揮発性メモリに記憶されているフイルム識別情報と一致している場合には、前記プリスキャンを省略し、不一致の場合には前記プリスキャンを実行してインデックス画像を示す画像情報、撮影条件を示す情報、磁気情報及びフイルム識別情報を新たに読み取るようにしたことを特徴とするフイルムスキャナのスキャン方法。
  4. 磁気記録層を有する現像済みスチル写真フイルムが単一のスプールに巻回されているフイルムカートリッジから前記フイルムを1往復させ、往路で前記磁気記録層から磁気情報を読み取るとともに各コマの画像を読み取るラインセンサの出力に基づいて各コマの第1の撮影条件を検知し、復路で前記第1の撮影条件に基づいて処理された前記ラインセンサの出力に基づいて全コマの画像を示すインデックス画像を低精度で読み取るとともに各コマの第2の撮影条件を検知するプリスキャンを実行し、
    前記プリスキャン終了後の任意のコマ画像を高精度で読み取る際に、該コマの第2の撮影条件に基づいて前記ラインセンサの出力を処理する本スキャンを実行し、
    前記フイルムカートリッジのイジェクト前のフイルム巻取時に磁気情報を前記磁気記録層に記録するフイルムスキャナにおいて、
    前記フイルムのリーダ部に該フイルムを識別するためのフイルム識別情報を光学的又は磁気的に記録し、
    前記プリスキャン時に前記第2の撮影条件を示す情報及び前記磁気情報とともに前記フイルム識別情報を不揮発性メモリに記憶し、更に、前記インデックス画像を示す画像情報と共に前記フイルム識別情報を最後に操作したフイルム識別情報として揮発性メモリに記憶し、
    任意のフイルムカートリッジからフイルム識別情報を読み取り、該フイルム識別情報が前記揮発性メモリに記憶されているフイルム識別情報と一致している場合には、前記プリスキャンを省略し、
    不一致の場合に、該フイルム識別情報が前記不揮発性メモリに記憶されているフイルム識別情報と一致している場合には、前記プリスキャンの往路で前記不揮発性メモリに記憶されている第2の撮影条件に基づいて前記インデックス画像を読み取り、該フイルム識別情報が前記不揮発性メモリに記憶されているフイルム識別情報と不一致の場合には前記プリスキャンを実行してインデックス画像を示す画像情報、撮影条件を示す情報、磁気情報及びフイルム識別情報を新たに読み取るようにしたことを特徴とするフイルムスキャナのスキャン方法。
  5. 磁気情報が他の機器によって更新されたか否かを判別するための磁気記録更新コードを前記フイルムのリーダ部に記録し、
    任意のフイルムカートリッジからフイルム識別情報及び磁気記録更新コードを読み取り、該フイルム識別情報が前記不揮発性メモリ又は揮発性メモリに記憶されているフイルム識別情報と一致し、且つ磁気情報の更新が行われなかったことが検知された場合には前記プリスキャンを省略することを特徴とする請求項1、2、3又は4のフイルムスキャナのスキャン方法。
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