JP3440430B2 - 落石用防護柵 - Google Patents
落石用防護柵Info
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Description
るものである。
又は道路脇に設けられる落石防護柵がある。この落石防
護柵の一つに支柱間にワイヤロープを張り、ワイヤロー
プに金網を取り付けたものがある。
あっては次のような問題点がある。 <イ>大きな運動エネルギーを有する落石を停止させる
ためには、強固な防護柵を設置するか、大きな変形を許
容する必要がある。強固な防護柵とする場合は、一般に
設備が大掛かりとなり、設置手間が増え、設置費用が高
くなる。大きな変形を許容する場合は、変形後の変位e
が大きく道路の建築限界を侵す危険性がある(図5参
照)。 <ロ>大きな変形を許容した場合は、初期高さh1と変
形後高さh2の差が大きく、下部の主ワイヤa2と斜面
の隙間が大きくなる場合がある。このため、その後の落
石が上部の主ワイヤa1を飛び越えるか又は斜面との隙
間をくぐり抜ける危険性が増す(図5参照)。
解決するためになされたもので、簡易に設置でき、変形
の少ない落石防護柵を提供することを目的とする。
するために、本発明の落石用防護柵は、受力線と網状物
とより構成するものである。複数の支柱を建て、支柱間
を連結する支柱間の距離より長い受力線であって、上側
の受力線は支柱係留点よりも低い位置で網状物に係留す
る。また、下側の受力線は支柱係留点よりも高い位置で
網状物に係留する。
実施の態様について説明する。
落石が発生する危険性のある斜面に、支柱4を複数本建
て、支柱間を網吊り線で連結する。上下の網吊り線(3
1,32)の間には網状物5を張る。更に、上下の網吊
り線の間に、複数本の横方向受力線11を張る。横方向
受力線11は、緩衝線12と並列緩衝具1を介して結合
する。また、支柱近傍には支柱の上部と下部を連結する
縦方向受力線21を張こともできる。縦方向受力線21
は、緩衝線12とクロス緩衝具2を介して結合する。図
1に本発明の実施例の正面図を示す。なお、網吊り線
(31,32)を使用しない構成とすることもできる。
この場合、網状物5は横方向受力線11に取り付ける。
また、緩衝線12及び緩衝具(1,2)を使用しない構
成とすることもできる。
のをいう。下記に述べる緩衝具及び緩衝線の作用によっ
て落石の有する運動エネルギーの一部が吸収される。こ
のため、支柱4は落石の有する運動エネルギーの全てを
支えるものでなくてもよい。例えば、支柱4には鋼管、
H鋼等を使用する。支柱4の支持方法としては、下端を
基礎コンクリートに固定する方法、グラウンドアンカー
を打設してその頭部を支柱に取り付け固定する方法等が
ある。また、斜面方向に回転自在なヒンジ金具を斜面に
固定し、このヒンジ金具に支柱4を接続し、支柱4の上
部に一端を固定したワイヤロープ等の他端を斜面上方に
固定して支持する方法がある。
の線材である。例えば、ワイヤロープ、PC鋼より線等
が使用できる。網吊り線は、支柱4の上部と下部に取り
付ける。網吊り線は、支柱4に設けた線材通過孔41を
通して複数の支柱間で連続させることができる。線材通
過孔41とは、支柱4に有孔のブラケットを取り付けた
もの(図4参照)、支柱に孔を開けたもの等をいう。ま
た、網吊り線は端部を支柱に係留して支柱間ごとに連結
することもできる。係留方法の一つに、摺動可能な緩衝
具を介して支柱4に取り付ける方法がある。
ってきた落石を受け止めるものをいう。例えば、金網、
ワイヤをリングにして連結し網状にしたもの等が使用で
きる。網状物5には、落石等との衝撃で破れにくい材質
のものを使用する。また、落石によって網状物5は横方
向受力線11を介して上下方向に引っ張られる。この時
に発生する引張応力に耐えうる材質とする必要がある。
網状物5は、上下の網吊り線(31,32)に取り付け
る。また、コイルスプリング等を使用して横方向受力線
11に係留する。
に張られるものである。例えば、ワイヤロープ、PC鋼
より線等が使用できる。横方向受力線11は支柱間距離
より長い線材からなる。端部は支柱の線材係留具42に
係留する。線材係留具42は、有孔のブラケット(図4
参照)、摺動可能な緩衝具等が使用できる。線材係留具
42を複数設け、横方向受力線11の係留位置を分散さ
せることもできる。支柱の上部に横方向受力線11を係
留した場合は、支柱係留点よりも低い位置で網状物に係
留する。例えば、線材係留具42から下記の並列緩衝具
1までは斜め下方に横方向受力線11を張り、中央部付
近では水平に張り、次の並列緩衝具1から線材係留具4
2までは斜め上方に張る方法がある(図1参照)。反対
に支柱の下部に横方向受力線11を係留した場合は、支
柱係留点よりも高い位置で網状物に係留する。
エネルギーを吸収するために設置されるものである。横
方向受力線11と同様な材料が使用できる。緩衝線12
は支柱を挟んで隣り合う横方向受力線11を連結する。
この連結には、下記の並列緩衝具1を使用する。
張力が生じた場合に摺動する結合具をいう。例えば、2
本の並んだワイヤをワイヤの半円柱形状を刻設した2枚
の板で挟み、ボルトで締め付けたもの等がある(図2参
照)。ここでは、横方向受力線11と緩衝線12を結合
するために使用する。
れる部分の落石に対して作用するものである。横方向受
力線等と同様な材料が使用できる。縦方向受力線21の
端部は、支柱の上部と下部に係留する。縦方向受力線2
1の長さは両端部の係留位置間より長い。端部は横方向
受力線11と同様な方法で係留する。縦方向受力線21
は、その中央部付近に位置する緩衝線12と、下記のク
ロス緩衝具2を介して結合する。
の張力が生じた場合に、摺動する結合具をいう。例え
ば、2本の交差するワイヤをワイヤの半円柱形状を刻設
した3枚の板で挟み、ボルトで締め付けたもの等がある
(図3参照)。ここでは、縦方向受力線21と緩衝線1
2を結合するために使用する。
り上方にすることもできる。この場合は、上部の網吊り
線31に横方向受力線11を取付けることが可能とな
る。この結果、上部の網吊り線31も上方に引き上げる
ことができる。また、下部の網吊り線32を一端を地盤
に固定したワイヤロープ等の線材等に係留することもで
きる。この結果、下部の網吊り線32を下方に引き下げ
ることができる。
する。
11と網状物5で受け止められる。網吊り線と網状物だ
けで構成した場合に比べて、網状物5に作用する力が減
少する。このため、谷側方向への変形が減少する。さら
に、落石により横方向受力線11に張力が生じる。横方
向受力線11は落石により谷側方向へ変形しつつ、張力
の作用で水平になろうとする動きをする。この動きに連
動して、上側の横方向受力線11に係留した網状物5は
上方に引き上げられる。また、下側の横方向受力線11
に係留した網状物5は下方に引き下げられる。その結
果、網状物5は上下に引き伸ばされる。図4に落石前後
の横方向受力線11と網状物5の動きを断面図で示す。
一定以上になると、並列緩衝具1に挟持した緩衝線12
が摺動する。この摺動運動によって落石の運動エネルギ
ーの一部が吸収さる。この結果、横方向受力線11及び
網状物5に作用する力は減少する。
具1と支柱4の距離が広い場合、落石が網状物5だけに
衝突することがある。この時、横方向受力線11では直
接落石の運動エネルギーを受け止めることができないの
で、網状物5の変形が大きくなる可能性がある。縦方向
受力線21が設置してある場合は、落石の運動エネルギ
ーを縦方向受力線21でも受け止める。落石によって縦
方向受力線21に張力が生じると、縦方向受力線は谷側
方向へ変形しつつ、支柱4に近づく方向に動く。
次の効果を得ることができる。 <イ>横方向受力線に張力が生じると横方向受力線は水
平になろうとする。この結果、網状物は引き上げ又は引
き下げられ、変形前後の網状物の高さの変化が少ない。 <ロ>支柱間に受力線が複数本配置され、落石の運動エ
ネルギーを受け止める。このため、網吊り線に網状物を
張っただけのものに比べて谷側方向への変形が少ない。 <ハ>緩衝具及び緩衝線を使用する場合は、落石の運動
エネルギーを吸収する。この結果、吸収されるエネルギ
ーの分だけ支柱の剛性を低く抑えることができる。
Claims (8)
- 【請求項1】受力線と網状物とより構成し、 複数の支柱を建て、 支柱間を連結する受力線は支柱間の距離より長く、 上側の受力線は支柱係留点よりも低い位置で網状物に取
付け、下側の受力線は支柱係留点よりも高い位置で網状
物に取付けた、落石防護柵。 - 【請求項2】網吊り線と受力線と網状物とより構成し、 複数の支柱を建て、支柱間を網吊り線で連結し、網吊り
線に網状物を係留し、 支柱間を連結する受力線は支柱間の距離より長く、上側
の受力線は支柱係留点よりも低い位置で網状物に取付け
た、落石防護柵。 - 【請求項3】網吊り線と受力線と網状物とより構成し、 複数の支柱を建て、 支柱間を網吊り線で連結し、網吊り線に網状物を係留
し、 支柱間を連結する受力線は支柱間の距離より長く、上側
の受力線は支柱係留点よりも低い位置で網状物に取付
け、下側の受力線は支柱係留点よりも高い位置で網状物
に取付けた、落石防護柵。 - 【請求項4】受力線と網状物とより構成し、 複数の支柱を建て、支柱間を連結する受力線は支柱間の
距離より長く、上側の受力線は支柱係留点よりも低い位
置で網状物に取付け、下側の受力線は支柱係留点よりも
高い位置で網状物に取付け、支柱を挟んで隣り合う受力
線同士を、摺動可能な緩衝具を介して緩衝線で連結し
た、落石防護柵。 - 【請求項5】網吊り線と受力線と網状物とより構成し、
複数の支柱を建て、支柱間を網吊り線で連結し、網吊り
線に網状物を係留し、 支柱間を連結する上側の受力線は支柱間の距離より長
く、上側の受力線は支柱係留点よりも低い位置で網状物
に取付け、支柱を挟んで隣り合う受力線同士を、摺動可
能な緩衝具を介して緩衝線で連結した、落石防護柵。 - 【請求項6】網吊り線と受力線と網状物とより構成し、 複数の支柱を建て、支柱間を網吊り線で連結し、網吊り
線に網状物を係留し、 支柱間を連結する受力線は支柱間の距離より長く、上側
の受力線は支柱係留点よりも低い位置で網状物に取付
け、下側の受力線は支柱係留点よりも高い位置で網状物
に取付け、支柱を挟んで隣り合う受力線同士を、摺動可
能な緩衝具を介して緩衝線で連結した、落石防護柵。 - 【請求項7】受力線と網状物とより構成し、 複数の支柱を建て、 支柱間を連結する受力線は支柱間の距離より長く、上側
の受力線は支柱係留点よりも低い位置で網状物に取付
け、下側の受力線は支柱係留点よりも高い位置で網状物
に取付け、支柱を挟んで隣り合う受力線同士を、摺動可
能な緩衝具を介して緩衝線で連結し、支柱上部と下部を
連結する受力線と、前記緩衝線と、を摺動可能な緩衝具
で結合した、落石防護柵。 - 【請求項8】網吊り線と受力線と網状物とより構成し、 複数の支柱を建て、支柱間を網吊り線で連結し、網吊り
線に網状物を係留し、 支柱間を連結する受力線は支柱間の距離より長く、上側
の受力線は支柱係留点よりも低い位置で網状物に取付
け、下側の受力線は支柱係留点よりも高い位置で網状物
に取付け、支柱を挟んで隣り合う受力線同士を、摺動可
能な緩衝具を介して緩衝線で連結し、 支柱上部と下部を連結する受力線と、前記緩衝線と、を
摺動可能な緩衝具で結合した、落石防護柵。
Priority Applications (1)
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JP31845699A JP3440430B2 (ja) | 1999-11-09 | 1999-11-09 | 落石用防護柵 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP2001131924A JP2001131924A (ja) | 2001-05-15 |
JP3440430B2 true JP3440430B2 (ja) | 2003-08-25 |
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ID=18099332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31845699A Expired - Lifetime JP3440430B2 (ja) | 1999-11-09 | 1999-11-09 | 落石用防護柵 |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103410162A (zh) * | 2013-08-28 | 2013-11-27 | 布鲁克(成都)工程有限公司 | 柔性拦挡网 |
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-
1999
- 1999-11-09 JP JP31845699A patent/JP3440430B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN103410162B (zh) * | 2013-08-28 | 2015-08-12 | 布鲁克(成都)工程有限公司 | 柔性拦挡网 |
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