JP5182976B1 - 支柱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】支柱を全方向に傾倒可能に起立できて、防護柵が落石等を受けたときに支柱が傾倒しても落石等を取り除くと自立的に元の起立状態に復元し得る支柱構造を提供する。
【解決手段】支柱構造1は、支柱用アンカー2の上に接地される接地板4と、支柱5と、支柱5の下端を傾倒可能に支持する自在継手6と、支柱5の上端に重ねられる下受板9、ばね10及び上受板11と、下受板9の第1ボルト通し孔9aとばね10の中空部と上受板11の第2ボルト通し孔11aに通されるボルト12と、ボルト12のねじ部に螺合されるナット13とを有し、ロープ3が、ボルト12の第1ロープ係留部12cと前記支柱下端近傍の所定の位置2a,4aとの間に架設され、かつナット13が締められ緊張状態になることにより、支柱5が起立状態になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、落石、雪崩、土砂崩壊等において落下物を受け止めるときに支柱を全方向に傾倒を許容する支柱構造に関する。
防護柵用の支柱構造として、支柱下部に接地板が固着され、該接地板を複数本のアンカーで固定する構成のものがある。該防護柵用の支柱構造は、落下物を受け止めるときに支柱と接地板との接続部に応力集中が生じて破壊され易く、またアンカーの破断や抜出しが起き易い。また、複数本のアンカーで接地板を固定するので、支柱の固定作業に手数がかかる。そして、取外し再取付けが不能な支柱構造であるので、防護柵が起立した状態で越冬を迎える際に、雪圧により防護柵が変形破壊を起こし易い。
また、防護柵の支柱の下端がヒンジ装置により接地板に連結され傾倒方向が限定された防護柵用の支柱構造がある。しかし、傾倒不能な方向への衝撃を受けたときに支柱の下部のヒンジ装置が破壊され易く、また受撃時にヒンジ装置の回転方向以外の外力が作用したときに、アンカーの破断や抜出しが起き易い。
そこで、落石、雪崩、土砂崩壊等において落下物を受け止めるときに全方向に傾倒を許容する防護柵用の支柱構造及び該防護柵用の支柱を備えた防護柵が下記の特許文献1〜3に開示されている。
特許文献1に記載された防護柵は全方向に傾倒可能な傾倒式支柱を備えている。該傾倒式支柱は、地中へ打ち込まれた支柱用アンカーの頂部を接地板のアンカー孔に通して該接地板を接地し、自在継手を構成する2つのエレメントが接地板と連結筒とを分けて固着された、該2つのエレメントを組み合わせ、該自在継手を介して接地板と連結筒とを合わせ、かつ支柱用アンカーを自在継手の孔に通しナットを螺合して連結し、連結筒に支柱を挿し込んで固着し、規制板に備えたボルトを連結筒に当接して支柱の山側への傾倒を規制する構成である。該傾倒式支柱によれば、落石等を受け止めると、支柱が落石等による外力が作用した方向に傾倒し自由ヒンジ装置における曲げ応力の発生を小さくしてアンカーの破断や抜出しが起きることを回避できる。
特許文献2に記載されたポケット式覆網落石防止工法によれば、縦横ロープで形成された升目全体を覆う金網を張り込むために、全方向に傾倒可能な傾倒式支柱を備えている。特許文献3に記載された落石防護用支柱は、特許文献2と同一の傾倒式支柱である。該傾倒式支柱は、地中へ打ち込んだ支柱用アンカーにロープを繋ぎ、該ロープを、アンカー孔を有する設置板が固定された筒体の支柱に下から挿通してから、該支柱を支柱用アンカーの上に立ち上げ、支柱の上端に導出したロープの端に保持金具(緩衝部材)を設けて支柱を斜面に固着する構成である。該傾倒式支柱によれば、落石等を受け止めて支柱が傾倒しロープに加わる張力が一定以下のときは該ロープが伸びつつエネルギーを緩和し、その後ロープが縮んで支柱を元の起立状態に戻そうとする。ただし、この場合、ロープの伸び縮みは大きくないので元の起立状態への復元力は小さい。そして落石等の圧力が大きくてロープに加わる張力が一定以上の加わった場合には、保持金具(緩衝部材)によるロープ保持箇所の移動を行って衝撃力を吸収する。
特開2011−32829号公報 特許第3289238号公報 特許第3619962号公報
しかしながら、特許文献1に記載された防護柵において用いる傾倒式支柱によれば、落石等を受け止めて傾倒した支柱は、落石等を取り除いても傾倒したままになり、防護柵の自立的な復元が行えない。
また特許文献2,3に記載された傾倒式支柱によれば、落石等の圧力が大きくてロープに加わる張力が一定以上の加わった場合に、保持金具(緩衝部材)によるロープ保持箇所の移動が円滑に機能しないときは、ロープが破断し、またはアンカーが引き抜ける虞があり、支柱を自立的に元の起立状態に復元することができない。
本発明は、以上の点に鑑みて成されたもので、支柱を全方向に傾倒可能に起立することができて、防護柵が落石等を受け止めたときに支柱が傾倒しても落石等を取り除くと自立的に元の起立状態に復元し得る支柱構造を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明の支柱構造は、(1)地中又はコンクリート基礎へ打ち込まれた支柱用アンカーと、前記支柱用アンカーの上に設置される接地板と、筒体からなる支柱と、前記支柱の下端を傾倒可能に支持する自在継手と、前記支柱の上端に重ねられ、第1ボルト通し孔を有する下受板と、前記下受板の上に重ねられ、中空部を有するばねと、前記ばねの上に重ねられ、第2ボルト通し孔を有する上受板と、頭部に第1ロープ係留部を有し、前記下受板の第1ボルト通し孔と前記ばねの中空部と前記上受板の第2ボルト通し孔に挿通されるボルトと、前記上受板の上で前記ボルトのねじ部に螺合されるナットと、前記第1ロープ係留部と前記支柱下端近傍の所定の位置との間に架設されるロープとを有し、前記ロープが前記ナットによって締められ緊張状態になることにより、前記支柱が起立状態になることを特徴とする支柱構造を提供する。
また、(2)前記自在継手が、前記接地板に固定的に設けられ、第1ロープ通し孔を有する第1エレメントと、前記支柱に固定的に設けられ、第2ロープ通し孔を有する第2エレメントとからなり、該2つのエレメントが凹球面部と凸球面部とを有して球面対偶し、前記接地板が第3ロープ通し孔を有し、前記ロープが、前記支柱下端近傍の所定の位置として、前記第1ないし第3のロープ通し穴を介して前記支柱と同軸上に打ち込まれた前記支柱用アンカーの上端に設けられた第2ロープ係留部に架設されることを特徴とする上記(1)に記載の支柱構造を提供する。
また、(3)前記自在継手が、前記接地板に固定的に設けられた円筒状の第1エレメントと、前記第1エレメントの内周に配置された弾性部材の第2エレメントとからなり、該2つのエレメントがヒンジ部を有し、前記ロープが、前記支柱下端近傍の所定の位置として、前記接地板の前記支柱側の同軸上に設けられた第2ロープ係留部に架設されることを特徴とする上記(1)に記載の支柱構造を提供する。
また、(4)前記弾性部材がゴム板であることを特徴とする上記(3)に記載の支柱構造を提供する。
また、(5)前記ばねがコイルばね又は板ばねであることを特徴とする上記(1)ないし(4)のいずれか1つに記載の支柱構造を提供する。
本発明によれば、支柱を全方向に傾倒可能に起立することができて、防護柵が落石等を受け止めて支柱が落石等による外力が作用した方向に傾倒しても、落石等を取り除くと、支柱が自立的に元の起立状態に復元し得る支柱構造を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る起立状態の支柱構造の縦断正面図である。 図1の支柱構造の組立手順を説明するための縦断正面図である。 図1の支柱構造の傾いたときの縦断正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る起立状態の支柱構造の縦断正面図である。 図4の支柱構造の傾いたときの縦断正面図である。 図1の支柱構造を4本並べて立設し構築した防護柵の平面図である。(a)は第1の実施形態の平面図を、(b)は第2の実施形態の平面図を表す。 図6におけるV−Vの断面図である。 図6におけるVI−VIの断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は起立状態の防護柵用の支柱構造1の縦断側面図を示す。防護柵用の支柱構造1は、地中へ打ち込まれた支柱用アンカー2の第2ロープ係留部2aに繋がれるロープ3と、支柱用アンカー2の上に接地され、第3ロープ通し孔4aを有する接地板4と、筒体からなる支柱5と、接地板4に固定的に設けられ第1ロープ通し孔7aを有する第1エレメント7および支柱5に固定的に設けられ第2ロープ通し孔8aおよび支柱係合凹部8bを有する第2エレメント8を含み、2つのエレメント7,8が凹球面部7bと凸球面部8cとを有して球面対偶する自在継手6と、支柱5の上端に重ねられる第1ボルト通し孔9aを有する下受板9と、下受板9の上に重ねられる圧縮コイルばね10と、圧縮コイルばね10の上に重ねられる第2ボルト通し孔11aを有する上受板11と、頭部12aに第1ロープ係留部12cを有しねじ部12b先端より、下受板9の下方から、下受板9の第1ボルト通し孔9aと圧縮コイルばね10と上受板11の第2ボルト通し孔11aに通される長ボルト12と、上受板11の上で長ボルト12のねじ部12bに螺合されるナット13と、支柱5の上部及び下部に水平方向に凸設された係留ピン14a,14b,14cを有してなる。
以下、各構成要素について、補充的に説明する。
ロープ3は、防錆処理されたワイヤーロープが用いられ、図1では、長ボルト12の頭部12aに設けられた第1ロープ係留部12cで折り返されループ状に繋がれ、支柱5内に2本通しとされ、地中へ打ち込まれた支柱用アンカー2にループ状に繋がれ、自在継手6の近くで結束具3aを用いて解離可能に堅く結束されて環状とされているが、この係留方法に限定されない。
接地板4は、一例として、厚み10mmのSS40Cの鋼板を用いて、一辺が200〜300mmの正方形に形成され中央に第1エレメント嵌合孔4aを有し、亜鉛どぶ付けメッキされて成る。第1エレメント嵌合孔4aは第3ロープ通し孔を兼ねている。
支柱5は、防護ネットを支持可能な剛性強度を有する断面形状が角形又は円形等を呈する筒体であり、具体的には鋼管を亜鉛どぶ付けメッキされて成る。支柱5は、係留ピン14a,14b,14cを利用して山側控えロープ15aが掛けられ、また、係留ピン14cを利用して山側控えロープ15bが掛けられ起立される。
自在継手6は、例えばいずれもが鋼製ブロック体である第1エレメント7と第2エレメント8とが球面対偶する構成である。図1では、第1エレメント7が凹球面部を有し、第2エレメント8が凸球面部を有し、凹球面部と凸球面部とが球面対偶し、固定側の第1エレメント7に対し可動側の第2エレメント8が球面運動可能な構成である。なお、第1エレメント7が凸球面部を有し、第2エレメント8が凹球面部を有する逆転した構成も含まれる。
第1エレメント7と接地板4との結合、および第2エレメント8と支柱5との結合について、落石等の受撃時に、第1エレメント7が接地板4の第1エレメント嵌合孔4aから容易に脱出してしまい、または支柱5が第2エレメント8の支柱係合凹部8bから容易に脱出してしまう結合関係では防護ネットのサポート機能を有しないから、防護ネットのサポート機能を保有させるために、第1エレメント7は接地板4に対して固定的に設けられ、第2エレメント8は支柱5に対して固定的に設けられる。ここで、固定的に設けられるとは、ねじ結合あるいは溶接により固定されることを含むがこれに限定されない。圧縮コイルばね10の付勢力によりロープ3に作用する牽引力が、支柱5と第2エレメント8と第1エレメント7と接地板4との密着係合を維持し、防護ネット22のサポート機能を有する限りにおいて、第1エレメント7が接地板4の第1エレメント嵌合孔4aに単に嵌合しただけの構造、および支柱5が第2エレメント8の支柱係合凹部8bに単に嵌合しただけの構造でもよく、図1では、この構成が採用されていて、分解組立が可能である。
下受板9は、支柱5の上端に落石等の受撃時にずれる虞が無いように重ねられた構成で足りるが、溶接される構成も含む。
図2は本発明の第1の実施形態に係る傾いた状態の防護柵用の支柱構造1の縦断側面図を示す。防護柵用の支柱構造1は、複数本、立設され、さらに後述する防護ネットが張設されて防護柵となり、防護ネットが落石等を受けるときに、図2に示す傾いた状態になる。支柱5は、自在継手6の中心を回転中心として傾き、このとき、支柱用アンカー2の第2ロープ係留部2aと長ボルト12の第1ロープ係留部12cとの間を係留しているロープ3に張力が作用し、圧縮コイルばね10が縮んで支柱5の傾斜を許容し、支柱5に対する傾倒力が小さくなるか解消すると、圧縮コイルばね10の畜勢復帰力によりロープ3に張力が作用して支柱5が起立状態に戻っていく。
次に、図3を参照して上記構成の防護柵用の支柱構造1にかかる支柱5を起立させる手順の一例を以下に示す。
まず、下受板9と圧縮コイルばね10と上受板11とを順に重ね、これらに、下受板9の側から長ボルト12を通し該長ボルト12のねじ部12bにナット13を螺合する。そして、長ボルト12の頭部12aに設けられた第1ロープ係留部12cにロープ3を係留し、該ロープ3の両端を支柱5内に挿通する共に長ボルト12の頭部12aを支柱5に挿し込む。
次いで、地中へ打ち込まれた支柱用アンカー2の上に、上面に第1エレメント7を嵌合載置した接地板4を接地し、上記の支柱5に通したロープ3の両端を第2エレメント8に通してから、ロープ3の一端を支柱用アンカー2の第2ロープ係留部2aに通し両端を堅く縛る。
続いて、第1エレメント7に第2エレメント8を係合し、第2エレメント8に嵌合した支柱5を起立させて保持し、圧縮コイルばね10が若干縮む状態になるまでナット13を締め付けていき、支柱5の上端及び下端に後述する複数の控えロープを係留しこれら控えロープを山側方向及び横方向(谷から山に向かって見たときの左右方向)に張ることで、該支柱5を起立状態に固定する。
このようにして起立された支柱5は、第2エレメント8が第1エレメント7により球面運動可能に受承されているから、自在継手6を中心に全方向へ向けて傾倒可能にかつねじれを許容して起立されている。
上記手順は1本の支柱5を立設する場合であり、防護柵を構築するには、例えば、図6(a)、7及び8に示すように、所要間隔で4本の支柱5を立設し、支柱5間に防護ネット(ワイヤーネット)22を張設する。
4本の支柱5を立設するには、1本の支柱5を立設する場合の上記手順に加え、各支柱の上部および下部を2本の山側控えロープ15a,15bにより山側アンカー16で固定された山側基部プレート17のロープ係留部17aに繋ぐと共に、互いに隣接する2本の支柱5の上部同士を形状維持ロープ18で繋ぎ、右端および左端の2位置の支柱の上部および下部を2本の端部控えロープ19a,19bにより端部アンカー20で固定された端部基部プレート21のロープ係留部21aに繋ぐ。
なお、山側アンカー16は、各支柱に対応した山側傾斜面の地中へ打ち込まれており、また端部アンカー20は、端部の支柱5の側方で支柱配列方向の延長線に関し谷側に偏った位置の地中へ打ち込まれている。
上記の手順で4本の支柱5を立設したら、支柱5間に防護ネット(ワイヤーネット)22を張設する。この場合、互いに隣接する2本の支柱の上部同士に繋がれる上辺展開ロープ23に防護ネット22の上辺を支持させると共に、2本の支柱の下部同士に繋がれる下辺展開ロープに防護ネット22の下辺を支持させ、防護ネット22の側辺の側辺展開ロープ24を側辺連結ロープ26により支柱5に絡ませ、及び防護ネット22の側辺同士を側辺連結ロープ26により支柱5に絡ませながら連結する。
防護ネット22で落石等を受け止めると、上辺展開ロープ23および下辺展開ロープ25を通じて支柱5に傾倒力が作用し、山側控えロープ15a,15bが、支柱5に作用する傾倒力を負担し、支柱5の倒伏を回避する。支柱5は、自在継手6を中心に全方向の傾倒とねじれを許容する状態で立設されているので、傾倒力が作用しても曲げモーメントが作用せず、支柱用アンカー2にも曲げモーメントが作用しない。このため、防護柵用の支柱構造1は、支柱5下端での破壊の虞がなく、山側控えロープ15a,15bの伸びに応じて傾倒していき、この際に、圧縮コイルばね10において傾倒力に抵抗しながら縮み、エネルギーを吸収する。このとき、支柱用アンカー2は、ロープ3と繋がれており、ロープ3からせん断力が伝達されないから、破壊されたり引き抜けされたりする虞がない。防護柵用の支柱構造1は、防護ネット22が落石等の運動エネルギーを受けることで支柱5が傾倒するときに、圧縮コイルばね10が縮んで復帰力を畜勢していき、山側控えロープ15a,15bが受撃により延びた後に元の長さに戻るときに、圧縮コイルばね10の畜勢復帰力により元の起立状態に復帰していき、防護ネット22が受けている落石等を取り除くと、大幅に元の起立状態に復帰していく。
支柱5を取外すには、ナット13を弛めて支柱5を倒伏し支柱5の下端でロープ3の両端を露出させ結束を外す。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態における要素と同一の又は対応する要素には同じ符号を付したうえで、第1の実施形態と異なる点について、以下、説明する。
図4は本発明の第2の実施形態に係る起立状態の防護柵用支柱構造の縦断正面図を、図5は図4の防護柵用支柱構造の傾いたときの縦断正面図をそれぞれ示す。また、図6(b)は第2の実施形態の支柱構造を4本並べて立設し構築した防護柵の平面図である。第2の実施形態は、第1の実施形態において球面対偶する2つのエレメントからなる自在継手6を、接地板4に固定された円筒状の第1エレメント7と第1エレメントの内側に配置された同じく円筒状のゴム板からなる第2エレメント8の組合せによってヒンジ部を構成するようにしたものである。この構成によっても、支柱5は傾倒可能に可動であり、落石を除去することによって支柱5は自立的に起立状態に復元する。また、圧縮ばね10として、第1の実施形態のコイルばねに代え板ばねを採用している。この板ばねは長ボルト12を挿通できるように中央部分は中空となっている。さらに、支柱用アンカー2は、第1の実施形態では支柱5と同軸上に1本を設定しているが、第2の実施形態では接地板4の両側に複数本の支柱用アンカー2を備えている。
1 支柱構造
2 支柱用アンカー
2a 第2ロープ係留部(第1の実施形態)
3 ロープ
4 接地板
4a 第1エレメント嵌合孔(第3ロープ通し孔)
4b 第2ロープ係留部(第2の実施形態)
5 支柱
6 自在継手
7 第1エレメント
7a 第1ロープ通し孔
7b 凹球面部
8 第2エレメント
8a 第2ロープ通し孔
8b 支柱係合凹部
8c 凸球面部
9 下受板
9a 第1ボルト通し孔
10 圧縮コイルばね
11 上受板
11a 第2ボルト通し孔
12 長ボルト
12a 頭部
12b ねじ部
12c 第1ロープ係留部
13 ナット

Claims (5)

  1. 地中又はコンクリート基礎へ打ち込まれた支柱用アンカーと、
    前記支柱用アンカーの上に設置される接地板と、
    筒体からなる支柱と、
    前記支柱の下端を傾倒可能に支持する自在継手と、
    前記支柱の上端に重ねられ、第1ボルト通し孔を有する下受板と、
    前記下受板の上に重ねられ、中空部を有するばねと、
    前記ばねの上に重ねられ、第2ボルト通し孔を有する上受板と、
    頭部に第1ロープ係留部を有し、前記下受板の第1ボルト通し孔と前記ばねの中空部と前記上受板の第2ボルト通し孔に挿通されるボルトと、
    前記上受板の上で前記ボルトのねじ部に螺合されるナットと、
    前記第1ロープ係留部と前記支柱下端近傍の所定の位置との間に架設されるロープとを有し、
    前記ロープが前記ナットによって締められ緊張状態になることにより、前記支柱が起立状態になることを特徴とする支柱構造。
  2. 前記自在継手が、前記接地板に固定的に設けられ、第1ロープ通し孔を有する第1エレメントと、前記支柱に固定的に設けられ、第2ロープ通し孔を有する第2エレメントとからなり、該2つのエレメントが凹球面部と凸球面部とを有して球面対偶し、
    前記接地板が第3ロープ通し孔を有し、
    前記ロープが、前記支柱下端近傍の所定の位置として、前記第1ないし第3のロープ通し穴を介して前記支柱と同軸上に打ち込まれた前記支柱用アンカーの上端に設けられた第2ロープ係留部に架設されることを特徴とする請求項1に記載の支柱構造。
  3. 前記自在継手が、前記接地板に固定的に設けられた円筒状の第1エレメントと、前記第1エレメントの内周に配置された弾性部材の第2エレメントとからなり、該2つのエレメントがヒンジ部を有し、
    前記ロープが、前記支柱下端近傍の所定の位置として、前記接地板の前記支柱側の同軸上に設けられた第2ロープ係留部に架設されることを特徴とする請求項1に記載の支柱構造。
  4. 前記弾性部材がゴム板であることを特徴とする請求項3に記載の支柱構造。
  5. 前記ばねがコイルばね又は板ばねであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の支柱構造。
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