JP3440378B2 - パネル支持部の防水構造 - Google Patents

パネル支持部の防水構造

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JP3440378B2 JP2001036340A JP2001036340A JP3440378B2 JP 3440378 B2 JP3440378 B2 JP 3440378B2 JP 2001036340 A JP2001036340 A JP 2001036340A JP 2001036340 A JP2001036340 A JP 2001036340A JP 3440378 B2 JP3440378 B2 JP 3440378B2
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司郎 西口
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神鋼ノース株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の屋根版や
床版等としてのアルミパネル等に用いられるパネル支持
部の防水構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のパネル支持部の防水構造として
は、図2に示すように、例えば建築物の屋根版としての
目地101aを含むパネル101と、パネル101の目
地101aに係る部位を支持するとともに躯体たるH形
鋼111により支持されるファスナー102と、パネル
101の目地101aに充填されるシール材103とか
ら構成されるものがある。 【0003】かかるパネル支持部の防水構造によれば、
ファスナー102にパネル101の目地101aに係る
部位を支持させることにより、パネル支持部の箇所数を
なるべく少なくするという要求を満たしながら、十分な
防水機能を発揮できるパネル支持部の防水構造を実現す
ることが可能となる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このタ
イプのパネル支持部の防水構造では、パネル101の目
地101aのうちファスナー102と関係しない範囲に
ついては、欠陥のない的確なシール材103の充填が可
能であるが、ファスナー102と重複する範囲について
は、ファスナー102の隙間からのシール材103の充
填を無理矢理行うことを余儀なくされてしまう。 【0005】したがって、かかるパネル支持部の防水構
造では、欠陥のない的確なシール材103の充填が非常
に困難となる場合が多く、加えて、シール材103の充
填が奥まで隙間なくできたかの施工の良否を目視で確認
できない場合も少なくない。 【0006】なお、このような無理矢理行う充填では、
シール材103がパネル101の表面から膨出すること
となっていわばてんこ盛りになる結果をもたらすので、
意匠の面からみても望ましいとはいえない。 【0007】そこで、本発明の課題は、欠陥のない的確
なシール材の充填が容易にできるのみならず、該充填の
結果としての施工の良否を目視で確認できるパネル支持
部の防水構造を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
パネル支持部の防水構造は、目地を含むパネルと、前記
パネルの目地に係る部位を支持するとともに躯体により
支持されるファスナーと、前記パネルの目地に充填され
るシール材とからなるパネル支持部の防水構造におい
て、前記ファスナー及び前記パネルの間に、スペーサー
と、該スペーサーの該ファスナー側に位置させた板材と
を介設するとともに、前記シール材が充填された場合に
おける目地を含むパネル及び前記板材により形成される
隙間にシール材を充填してなることを特徴としている。 【0009】本発明に係るパネル支持部の防水構造によ
れば、ファスナー及びパネルの間にスペーサー及び板材
を介設するとともに、パネル及び板材の隙間をシール材
で防水することとしたので、欠陥のない的確なシール材
の充填が容易にでき、しかも、該充填の結果としての施
工の良否を目視で確認できることになる。 【0010】このような技術的手段において、前記ファ
スナーとしては、パネルの目地に係る部位を支持すると
ともに躯体により支持されるものであれば、どのような
材質のものを用いるか、どのような形式のものを用いる
かなどの別を問わない。 【0011】ただし、より十分な防水機能を担保すると
いう観点からすれば、前記ファスナーによるパネルの目
地に係る部位の支持は、パネルに締結されるボルト部材
と、ファスナー及び板材の間に介設される防水ワッシャ
ーとを含むものであることが好ましい。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の一実施
の形態に係るパネル支持部の防水構造の概略構成を示す
斜視図である。 【0013】本実施の形態において、パネル支持部の防
水構造は、同図に示すように、アルミハニカムパネル1
と、ファスナー2と、スペーサー3と、板材たる水平プ
レート4と、シール材たるコーキング材5とから構成さ
れている。以下、これらの各構成要素について詳細に説
明する。 【0014】(1)アルミハニカムパネル1 アルミハニカムパネル1は、同図に示すように、枠組材
1aに面材1bを貼着してなるものであり、目地1cを
含むものとして構成されている。 【0015】すなわち、このアルミハニカムパネル1の
接合端においては、同図に示すように、作業に際しての
必要性から目地1cが確保されている。それゆえ、この
ような目地1cを後記するようなコーキング材5で充填
することが必要となる。なお、目地1cは、アルミハニ
カムパネル1の形態により決定されるものである。すな
わち、本実施の形態において、目地1cは、複数のアル
ミハニカムパネル1の接合端に設けられる線状の部分と
して構成されているが、例えば同一のアルミハニカムパ
ネル1に複数の範囲に区画するために設けられる筋状の
部分として構成される場合もあり得る。 【0016】(2)ファスナー2 ファスナー2は、一方では、同図に示すように、アルミ
ハニカムパネル1の目地1cに係る部位を支持してい
る。また、このファスナー2は、他方では、同図に示す
ように、躯体たるH形鋼11により支持されている。 【0017】すなわち、このファスナー2は、具体的に
は、同図に示すように、H形鋼11の下側フランジの下
面に対して溶接により固着される吊下プレート21と、
立ち上がり部22a及び水平部22bからなり、立ち上
がり部22aにより吊下プレート21を挟持する一対の
支持アングル22と、立ち上がり部22aを吊下プレー
ト21に締結するボルト及びナット23と、水平部22
bをアルミハニカムパネル1に締結するボルト及びナッ
ト24とからなっている。 【0018】(3)スペーサー3 スペーサー3は、同図に示すように、ファスナー2及び
アルミハニカムパネル1の間において、ファスナー2側
に位置させた水平プレート4とともに介設されるもので
ある。 【0019】換言すれば、スペーサー3は、コーキング
材5が充填される目地1cを含むアルミハニカムパネル
1及び水平プレート4との間で形成されるはずの隙間4
aを確保する役割を果たすものといえる。そして、この
隙間4aには、同図に示すように、最終的にコーキング
材5が充填されることになる 【0020】(4)水平プレート4 水平プレート4は、同図に示すように、ファスナー2及
びアルミハニカムパネル1の間において、アルミハニカ
ムパネル1側に位置させたスペーサー3とともに介設さ
れるものである。 【0021】換言すれば、水平プレート4は、コーキン
グ材5が充填される目地1cを含むアルミハニカムパネ
ル1との間で隙間4aを形成する役割を果たすものとい
える。そして、この隙間4aには、同図に示すように、
最終的にコーキング材5が充填されることになる 【0022】(5)コーキング材5 本実施の形態において、コーキング材5は、同図に示す
ように、アルミハニカムパネル1の目地1c並びにコー
キング材5が充填された場合における目地1cを含むア
ルミハニカムパネル1及び水平プレート4により形成さ
れる隙間4aに充填されるものであり、該目地1cや隙
間4aにおける防水をする目的で施工されるものであ
る。 【0023】このコーキング材5は、目地1c及び隙間
4aに対してガンを用いて圧入されることになるが、本
実施の形態では、目地1cの他に、別途隙間4aを設け
ているので、前記した従来例のように、ファスナー2と
重複する範囲について、ファスナー2の隙間4aからコ
ーキング材5の充填を無理矢理行うような事態は回避で
きることとなる。 【0024】ここで、コーキング材5としては、ポリサ
ルファイドなどの樹脂に充填材や硬化剤などを加えて混
練してなるものを用いているが、これに限られるもので
はない。それゆえ、例えば合成油脂及び樹脂と石綿並び
に炭酸カルシウムなどを混練してなるものなどを適宜選
定して用いても差し支えない。 【0025】ところで、本実施の形態においては、同図
に示すように、ファスナー2によるアルミハニカムパネ
ル1の目地1cに係る部位の支持は、ボルト及びナット
24により水平部22bをアルミハニカムパネル1に締
結するというだけでなく、さらにファスナー2及び水平
プレート4の間に防水ワッシャー25を介設することと
している。 【0026】つまり、このような防水ワッシャー25の
介設により、目地1cや隙間4aにおける防水のみなら
ず、ファスナー2によるアルミハニカムパネル1の目地
1cに係る部位の支持箇所における防水についても完全
化が図られることとなり、これにより、より十分な防水
機能を担保することが可能となる。 【0027】したがって、本実施の形態に係るパネル支
持部の防水構造によれば、コーキング材5を目地1cに
充填するのみならず、ファスナー2及びアルミハニカム
パネル1の間に水平プレート4で隙間4aを設けて充填
することとしたので、欠陥のない的確なコーキング材5
の充填が容易にできることとなった。 【0028】しかも、そのような充填の結果としての施
工の良否を目視で容易に確認できることとなった。 【0029】 【発明の効果】本発明に係るパネル支持部の防水構造に
よれば、以上のように構成したため、欠陥のない的確な
シール材の充填が容易にできるのみならず、充填の結果
としての施工の良否を目視で確認することが可能とな
り、もって防水の完全化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施の形態に係るパネル支持部の防
水構造の概略構成を示す斜視図である。 【図2】従来例であるパネル支持部の防水構造の概略構
成を示す斜視図である。 【符号の説明】 1…アルミハニカムパネル(パネル) 1a…枠組材 1b…面材 1c…目地 2…ファスナー 3…スペーサー 4…水平プレート(板材) 4a…隙間 5…コーキング材(シール材) 11…H形鋼(躯体) 21…吊下プレート 22…支持アングル 22a…立ち上がり部 22b…水平部 23…ボルト及びナット 24…ボルト及びナット 25…防水ワッシャー 101…パネル 101a…目地 102…ファスナー 103…シール材 111…H形鋼(躯体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/62 - 1/99

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 目地を含むパネルと、 前記パネルの目地に係る部位を支持するとともに躯体に
    より支持されるファスナーと、 前記パネルの目地に充填されるシール材とからなるパネ
    ル支持部の防水構造において、 前記ファスナー及び前記パネルの間に、スペーサーと、
    該スペーサーの該ファスナー側に位置させた板材とを介
    設するとともに、 前記シール材が充填された場合における目地を含むパネ
    ル及び前記板材により形成される隙間にシール材を充填
    してなることを特徴とする、パネル支持部の防水構造。
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