JP3439950B2 - 半導体発光装置 - Google Patents
半導体発光装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体発光装置に関
し、特に基板上に発光素子を多数列状に形成してページ
プリンタ用感光ドラムの露光源などに用いる半導体発光
装置に関する。
し、特に基板上に発光素子を多数列状に形成してページ
プリンタ用感光ドラムの露光源などに用いる半導体発光
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体発光装置を図3と図4に示
す。図3は平面図であり、図4は図3中のX−X線断面
図である。図3および図4において、21は基板、22
はガリウム砒素やアルミニウムガリウム砒素などから成
る一導電型半導体層、23はガリウム砒素やアルミニウ
ムガリウム砒素などから成る逆導電型半導体層、24は
窒化シリコン膜などから成る絶縁膜、25は金(Au)
や金ゲルマニウム(Au・Ge)とクロム(Cr)の二
層構造の金属層などから成る第1の電極、26は金(A
u)や金ゲルマニウム(Au・Ge)とクロム(Cr)
の二層構造の金属層などから成る第2の電極である。逆
導電型半導体層23は、一導電型半導体層22の一部が
露出するように島状に形成され、この一導電型半導体層
22の露出部Aには、第1の電極25が接続して形成さ
れ、逆導電型半導体層23上には第2の電極26が接続
して形成されている。
す。図3は平面図であり、図4は図3中のX−X線断面
図である。図3および図4において、21は基板、22
はガリウム砒素やアルミニウムガリウム砒素などから成
る一導電型半導体層、23はガリウム砒素やアルミニウ
ムガリウム砒素などから成る逆導電型半導体層、24は
窒化シリコン膜などから成る絶縁膜、25は金(Au)
や金ゲルマニウム(Au・Ge)とクロム(Cr)の二
層構造の金属層などから成る第1の電極、26は金(A
u)や金ゲルマニウム(Au・Ge)とクロム(Cr)
の二層構造の金属層などから成る第2の電極である。逆
導電型半導体層23は、一導電型半導体層22の一部が
露出するように島状に形成され、この一導電型半導体層
22の露出部Aには、第1の電極25が接続して形成さ
れ、逆導電型半導体層23上には第2の電極26が接続
して形成されている。
【0003】この半導体発光装置では、一導電型半導体
層22と逆導電型半導体層23で半導体接合部が形成さ
れ、例えば第2の電極26側から第1の電極25側に向
けて電流Iを流すと、一導電型半導体層22中の少数キ
ャリアが逆導電型半導体層23に注入され、この逆導電
型半導体層23中の多数キャリアと発光再結合して発光
する。この一導電型半導体層22と逆導電型半導体層2
3の界面分部分で発光した光は、逆導電型半導体層23
側へ取り出される。
層22と逆導電型半導体層23で半導体接合部が形成さ
れ、例えば第2の電極26側から第1の電極25側に向
けて電流Iを流すと、一導電型半導体層22中の少数キ
ャリアが逆導電型半導体層23に注入され、この逆導電
型半導体層23中の多数キャリアと発光再結合して発光
する。この一導電型半導体層22と逆導電型半導体層2
3の界面分部分で発光した光は、逆導電型半導体層23
側へ取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
半導体発光装置では、一導電型半導体層22と逆導電型
半導体層23の界面部分で発光するものの、この一導電
型半導体層22と逆導電型半導体層23の界面部分の中
央部を覆うように、逆導電型半導体層23上に第2の電
極26が形成されていることから、一導電型半導体層2
2と逆導電型半導体層23の界面部分で発光した光のう
ち、第2の電極26の直下部の光は、この第2の電極2
6に遮られ、逆導電型半導体層23の外部に取り出すこ
とがでず、外部取り出し効率が悪いという問題があっ
た。特に、第2の電極26の直下部は発光素子のなかで
も一番強く発光する箇所であり、この一番強く発光する
箇所が第2の電極26で被覆されていると、発光した光
の外部取り出し効率に大きく影響する。
半導体発光装置では、一導電型半導体層22と逆導電型
半導体層23の界面部分で発光するものの、この一導電
型半導体層22と逆導電型半導体層23の界面部分の中
央部を覆うように、逆導電型半導体層23上に第2の電
極26が形成されていることから、一導電型半導体層2
2と逆導電型半導体層23の界面部分で発光した光のう
ち、第2の電極26の直下部の光は、この第2の電極2
6に遮られ、逆導電型半導体層23の外部に取り出すこ
とがでず、外部取り出し効率が悪いという問題があっ
た。特に、第2の電極26の直下部は発光素子のなかで
も一番強く発光する箇所であり、この一番強く発光する
箇所が第2の電極26で被覆されていると、発光した光
の外部取り出し効率に大きく影響する。
【0005】また、第2の電極26は2〜3ミクロン程
度の位置合わせ精度で逆導電型半導体層23上に形成す
ることができるが、逆導電型半導体層23上における第
2の電極26の位置が発光素子ごとにばらつき、発光素
子毎に発光パターンが異なって発光ばらつきが発生する
という問題があった。
度の位置合わせ精度で逆導電型半導体層23上に形成す
ることができるが、逆導電型半導体層23上における第
2の電極26の位置が発光素子ごとにばらつき、発光素
子毎に発光パターンが異なって発光ばらつきが発生する
という問題があった。
【0006】さらに、この従来の半導体発光装置では、
第2の電極26から第1の電極25に向けて電流Iを流
す場合、逆導電型半導体層23内において電流Iの流れ
る領域が狭くなり、電流Iの流れが局所的になって一導
電型半導体層22と逆導電型半導体層23が劣化すると
いう問題があった。
第2の電極26から第1の電極25に向けて電流Iを流
す場合、逆導電型半導体層23内において電流Iの流れ
る領域が狭くなり、電流Iの流れが局所的になって一導
電型半導体層22と逆導電型半導体層23が劣化すると
いう問題があった。
【0007】本発明に係る半導体発光装置は、このよう
な従来装置の問題点に鑑みてなさたものであり、半導体
接合部で発生した光の外部取り出し効率が低く、また発
光素子ごとに発光ばらつきが発生したり、半導体層が局
所的に劣化するという従来装置の問題を解消した半導体
発光装置を提供することを目的とする。
な従来装置の問題点に鑑みてなさたものであり、半導体
接合部で発生した光の外部取り出し効率が低く、また発
光素子ごとに発光ばらつきが発生したり、半導体層が局
所的に劣化するという従来装置の問題を解消した半導体
発光装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る半導体発光装置では、基板上に一導電
型半導体層を島状に設けると共に、この一導電型半導体
層上に、この一導電型半導体層の一部が露出するように
逆導電型半導体層を島状に設け、前記一導電型半導体層
の露出部に第1の電極を接続して設けると共に、この第
1の電極の一端部側を前記一導電型半導体層の側壁部を
経由して前記基板上に延在させ、前記逆導電型半導体層
上に第2の電極を接続して設けると共に、この第2の電
極の一端部側を前記第1の電極と対向する側の前記逆導
電型半導体層の側壁部と一導電型半導体層の側壁部を経
由して前記基板上に延在させた半導体発光装置におい
て、前記第1の電極の他の端部側を絶縁膜を介して前記
一導電型半導体層の露出部から前記第2の電極と対向す
る側の前記逆導電型導体層の側壁部まで延在させ、該側
壁部に延在する電極によって前記逆導電型半導体層内に
内部電界を形成せしめ、それにより逆導電型半導体層内
を流れる電流を前記一導電型半導体層の露出部に引き寄
せて発光させるようにした。
に、本発明に係る半導体発光装置では、基板上に一導電
型半導体層を島状に設けると共に、この一導電型半導体
層上に、この一導電型半導体層の一部が露出するように
逆導電型半導体層を島状に設け、前記一導電型半導体層
の露出部に第1の電極を接続して設けると共に、この第
1の電極の一端部側を前記一導電型半導体層の側壁部を
経由して前記基板上に延在させ、前記逆導電型半導体層
上に第2の電極を接続して設けると共に、この第2の電
極の一端部側を前記第1の電極と対向する側の前記逆導
電型半導体層の側壁部と一導電型半導体層の側壁部を経
由して前記基板上に延在させた半導体発光装置におい
て、前記第1の電極の他の端部側を絶縁膜を介して前記
一導電型半導体層の露出部から前記第2の電極と対向す
る側の前記逆導電型導体層の側壁部まで延在させ、該側
壁部に延在する電極によって前記逆導電型半導体層内に
内部電界を形成せしめ、それにより逆導電型半導体層内
を流れる電流を前記一導電型半導体層の露出部に引き寄
せて発光させるようにした。
【0009】また、本発明に係る半導体発光装置では、
前記基板上に前記島状の一導電型半導体層と逆導電型半
導体層を列状に複数設け、前記第1の電極と第2の電極
が隣接する島状半導体層毎に前記基板上の対向する側に
延在するように形成することが望ましい。
前記基板上に前記島状の一導電型半導体層と逆導電型半
導体層を列状に複数設け、前記第1の電極と第2の電極
が隣接する島状半導体層毎に前記基板上の対向する側に
延在するように形成することが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1は本発明に係る半導体発光装置の
一実施形態を示す平面図、図2は図1中のX−X線断面
図であり、1は基板、2は一導電型半導体層、3は逆導
電型半導体層、4は絶縁膜、5は第1の電極、6は第2
の電極である。
詳細に説明する。図1は本発明に係る半導体発光装置の
一実施形態を示す平面図、図2は図1中のX−X線断面
図であり、1は基板、2は一導電型半導体層、3は逆導
電型半導体層、4は絶縁膜、5は第1の電極、6は第2
の電極である。
【0011】基板1はシリコン(Si)やガリウム砒素
(GaAs)などの単結晶半導体基板、あるいはサファ
イア(Al2 O3 )などの単結晶絶縁基板で構成され
る。基板としてシリコンやガリウム砒素などの半導体基
板を用いる場合、(100)面から(001)面方向に
数度オフした基板などが用いられ、サファイアなどを用
いる場合は、C面基板などが用いられる。基板1として
シリコンやガリウム砒素などの半導体基板を用いる場合
は、1000〜2000Ω・cm程度の比抵抗を有する
高抵抗基板を用いる。
(GaAs)などの単結晶半導体基板、あるいはサファ
イア(Al2 O3 )などの単結晶絶縁基板で構成され
る。基板としてシリコンやガリウム砒素などの半導体基
板を用いる場合、(100)面から(001)面方向に
数度オフした基板などが用いられ、サファイアなどを用
いる場合は、C面基板などが用いられる。基板1として
シリコンやガリウム砒素などの半導体基板を用いる場合
は、1000〜2000Ω・cm程度の比抵抗を有する
高抵抗基板を用いる。
【0012】一導電型半導体層2は、ガリウム砒素やア
ルミニウムガリウム砒素などから成り、例えばシリコン
(Si)などの一導電型半導体不純物を1×1016〜1
017atoms/cm3 程度含有する。この一導電型半
導体層2の下層部分は、基板1と一導電型半導体層2と
の格子定数の相違に基づくミスフィット転位が一導電型
半導体層2に連続して侵入しないようにするために、厚
み2μm程度のバッファ層を設けることが望ましい。な
お、バッファ層として機能する部分以外は、0.2〜1
μm程度の厚みを有するように形成すればよい。また、
後述する第1の電極5との接続部分はオーミックコンタ
クトをとるために、一導電型半導体不純物を1×1019
〜1020atoms/cm3 程度に高濃度に含有させ
る。
ルミニウムガリウム砒素などから成り、例えばシリコン
(Si)などの一導電型半導体不純物を1×1016〜1
017atoms/cm3 程度含有する。この一導電型半
導体層2の下層部分は、基板1と一導電型半導体層2と
の格子定数の相違に基づくミスフィット転位が一導電型
半導体層2に連続して侵入しないようにするために、厚
み2μm程度のバッファ層を設けることが望ましい。な
お、バッファ層として機能する部分以外は、0.2〜1
μm程度の厚みを有するように形成すればよい。また、
後述する第1の電極5との接続部分はオーミックコンタ
クトをとるために、一導電型半導体不純物を1×1019
〜1020atoms/cm3 程度に高濃度に含有させ
る。
【0013】逆導電型半導体層3は、ガリウム砒素やア
ルミニウムガリウム砒素などから成り、例えば亜鉛(Z
n)などの逆導電型半導体不純物を1×1016〜1018
atoms/cm3 程度含有する。この逆導電型半導体
層3は、一導電型半導体層2との界面部分に少数キャリ
アが閉じ込められて効率よく発光するように、一導電型
半導体層2よりも光学的エネルギーバンドギャップが狭
くなるように形成することが望ましい。また、この逆導
電型半導体層3の上部は光学的エネルギーバンドギャッ
プが広くなるように形成することが望ましい。この逆導
電型半導体層3の光学的エネルギーバンドギャップが狭
い層と広い層は、それぞれ0.2〜2μm程度の厚みに
形成される。また、後述する第2の電極6との接続部
は、第2の電極6がオーミックコンタクトできるよう
に、逆導電型半導体不純物を高濃度に含有させる。
ルミニウムガリウム砒素などから成り、例えば亜鉛(Z
n)などの逆導電型半導体不純物を1×1016〜1018
atoms/cm3 程度含有する。この逆導電型半導体
層3は、一導電型半導体層2との界面部分に少数キャリ
アが閉じ込められて効率よく発光するように、一導電型
半導体層2よりも光学的エネルギーバンドギャップが狭
くなるように形成することが望ましい。また、この逆導
電型半導体層3の上部は光学的エネルギーバンドギャッ
プが広くなるように形成することが望ましい。この逆導
電型半導体層3の光学的エネルギーバンドギャップが狭
い層と広い層は、それぞれ0.2〜2μm程度の厚みに
形成される。また、後述する第2の電極6との接続部
は、第2の電極6がオーミックコンタクトできるよう
に、逆導電型半導体不純物を高濃度に含有させる。
【0014】この一導電型半導体層2と逆導電型半導体
層3は、有機金属化学気相成長(MOCVD)法や分子
線エピタキシャル成長(MBE)法などで形成される。
一導電型半導体層2と逆導電型半導体層3をMOCVD
法で形成する場合、トリメチルガリウム((CH3 )3
Ga)、トリメチルアルミニウム((CH3 )3 A
l)、アルシン(AsH3 )などの原料ガス、シラン
(SiH4 )、ジメチルジンク((CH3 )2 Zn)な
どの半導体不純物ガス、あるいは水素(H2 )などのキ
ャリアガスを用いて形成する。
層3は、有機金属化学気相成長(MOCVD)法や分子
線エピタキシャル成長(MBE)法などで形成される。
一導電型半導体層2と逆導電型半導体層3をMOCVD
法で形成する場合、トリメチルガリウム((CH3 )3
Ga)、トリメチルアルミニウム((CH3 )3 A
l)、アルシン(AsH3 )などの原料ガス、シラン
(SiH4 )、ジメチルジンク((CH3 )2 Zn)な
どの半導体不純物ガス、あるいは水素(H2 )などのキ
ャリアガスを用いて形成する。
【0015】逆導電型半導体層3は、一導電型半導体層
2の一部が露出するように島状に形成され、電極との接
続箇所を除く全体が絶縁膜4で被覆される。絶縁膜4
は、窒化シリコン(SiNx )などから成り、プラズマ
CVD法などで形成される。この絶縁膜4は、1000
〜10000Å程度の厚みに形成される。この絶縁膜4
の一導電型半導体層2の露出部と逆導電型半導体層3に
は、第1の電極5と第2の電極6を接続するためのスル
ーホールが形成されている。
2の一部が露出するように島状に形成され、電極との接
続箇所を除く全体が絶縁膜4で被覆される。絶縁膜4
は、窒化シリコン(SiNx )などから成り、プラズマ
CVD法などで形成される。この絶縁膜4は、1000
〜10000Å程度の厚みに形成される。この絶縁膜4
の一導電型半導体層2の露出部と逆導電型半導体層3に
は、第1の電極5と第2の電極6を接続するためのスル
ーホールが形成されている。
【0016】一導電型半導体層2の露出部4には第1の
電極5が接続される。逆導電型半導体層3上には、第2
の電極6が接続される。第1の電極5の一端部は、一導
電型半導体層2の側壁部を経由して基板1上に延在する
ように形成れている。第2の電極6は、逆導電型半導体
層3上の第1の電極5と対向する側に形成され、その端
部は逆導電型半導体層3の側壁部と一導電型半導体層2
の側壁部を経由して基板1上に延在するように形成され
る。また、第1の電極5の他方側の端部は、一導電型半
導体層2の露出部から逆導電型半導体層3の側壁部まで
延在するように形成されている。なお、第1の電極5と
第2の電極6は、半導体層2、3の幅方向の側壁部も被
覆されるように広幅に形成することが望ましい。
電極5が接続される。逆導電型半導体層3上には、第2
の電極6が接続される。第1の電極5の一端部は、一導
電型半導体層2の側壁部を経由して基板1上に延在する
ように形成れている。第2の電極6は、逆導電型半導体
層3上の第1の電極5と対向する側に形成され、その端
部は逆導電型半導体層3の側壁部と一導電型半導体層2
の側壁部を経由して基板1上に延在するように形成され
る。また、第1の電極5の他方側の端部は、一導電型半
導体層2の露出部から逆導電型半導体層3の側壁部まで
延在するように形成されている。なお、第1の電極5と
第2の電極6は、半導体層2、3の幅方向の側壁部も被
覆されるように広幅に形成することが望ましい。
【0017】この第1の電極5の他方側の端部を逆導電
型半導体層3の側壁部まで延在するように形成すると、
この第1の電極5と絶縁膜4と逆導電型半導体膜3とで
キャパシタンスが形成されると共に、逆導電型半導体層
3内に内部電界が形成され、このキャパシタンスと内部
電界によって逆導電型半導体層3内の電界を一導電型半
導体層2の露出部A側に引き寄せて発光させることがで
きるようになる。つまり、第2の電極6から第1の電極
5に向かって流れる電流Iは、一導電型半導体層2の露
出部A側に引き寄せられて流れる。したがって、発光し
た光が第2の電極6で遮られる率が少なくなり、発光し
た光の外部取り出し効率が向上すると共に、発光ばらつ
きが極力低減される。
型半導体層3の側壁部まで延在するように形成すると、
この第1の電極5と絶縁膜4と逆導電型半導体膜3とで
キャパシタンスが形成されると共に、逆導電型半導体層
3内に内部電界が形成され、このキャパシタンスと内部
電界によって逆導電型半導体層3内の電界を一導電型半
導体層2の露出部A側に引き寄せて発光させることがで
きるようになる。つまり、第2の電極6から第1の電極
5に向かって流れる電流Iは、一導電型半導体層2の露
出部A側に引き寄せられて流れる。したがって、発光し
た光が第2の電極6で遮られる率が少なくなり、発光し
た光の外部取り出し効率が向上すると共に、発光ばらつ
きが極力低減される。
【0018】第1の電極5と第2の電極6は、金(A
u)と金ゲルマニウム(Au・Ge)、或いは金とクロ
ム(Cr)の二層構造の膜などから成り、真空蒸着法な
どで形成される。この第1の電極5と第2の電極6の外
部回路との接続部を除いた箇所は、幅2μm程度で厚さ
0.1〜5μm程度に形成される。
u)と金ゲルマニウム(Au・Ge)、或いは金とクロ
ム(Cr)の二層構造の膜などから成り、真空蒸着法な
どで形成される。この第1の電極5と第2の電極6の外
部回路との接続部を除いた箇所は、幅2μm程度で厚さ
0.1〜5μm程度に形成される。
【0019】基板1上に上述のような発光素子を多数列
状に形成し、第1の電極5(5a、5b)と第2の電極
6との組み合わせを選択して電流を流すことによって、
発光素子を選択的に発光させ、例えばページプリンタ用
感光ドラムの露光源などとして用いる。
状に形成し、第1の電極5(5a、5b)と第2の電極
6との組み合わせを選択して電流を流すことによって、
発光素子を選択的に発光させ、例えばページプリンタ用
感光ドラムの露光源などとして用いる。
【0020】
【発明の効果】 以上のように、本発明に係る半導体発
光素子によれば、第1の電極を一導電型半導体層の露出
部から絶縁膜を介して逆導電型半導体層の側壁部まで延
在させ、該側壁部に延在する電極によって前記逆導電型
半導体層内に内部電界を形成せしめ、それにより逆導電
型半導体層内を流れる電流を前記一導電型半導体層の露
出部に引き寄せて発光させるようにしたことから、第2
の電極で被覆された領域以外での発光する割合が多くな
り、発光した光の外部取り出し効率が向上して発光効率
が向上する。また、第1の電極と第2の電極は、同じマ
スクでパターニングできるため、島状半導体層との位置
合わせ精度に係わらず発光取り出し面積は、第1の電極
と第2の電極との間隔で決まり、常に一定に形成するこ
とができ、発光ばらつきが減少する。また、第2の電極
で被覆された領域以外で発光する割合が多くなると、第
2の電極が多少位置ずれしても発光ばらつきが減少す
る。さらに、半導体層内で電流が流れる領域が広くなる
ために、電流の流れが局所的になることによる光素子の
劣化を防止できる。
光素子によれば、第1の電極を一導電型半導体層の露出
部から絶縁膜を介して逆導電型半導体層の側壁部まで延
在させ、該側壁部に延在する電極によって前記逆導電型
半導体層内に内部電界を形成せしめ、それにより逆導電
型半導体層内を流れる電流を前記一導電型半導体層の露
出部に引き寄せて発光させるようにしたことから、第2
の電極で被覆された領域以外での発光する割合が多くな
り、発光した光の外部取り出し効率が向上して発光効率
が向上する。また、第1の電極と第2の電極は、同じマ
スクでパターニングできるため、島状半導体層との位置
合わせ精度に係わらず発光取り出し面積は、第1の電極
と第2の電極との間隔で決まり、常に一定に形成するこ
とができ、発光ばらつきが減少する。また、第2の電極
で被覆された領域以外で発光する割合が多くなると、第
2の電極が多少位置ずれしても発光ばらつきが減少す
る。さらに、半導体層内で電流が流れる領域が広くなる
ために、電流の流れが局所的になることによる光素子の
劣化を防止できる。
【図1】本発明に係る半導体発光装置の一実施形態を示
す平面図である。
す平面図である。
【図2】図1中のX−X線断面図である。
【図3】従来の半導体発光装置を示す図である。
【図4】図3中のX−X線断面図である。
1………基板、2………一導電型半導体層、3………逆
導電型半導体層、4………絶縁膜、5………第1の電
極、6………第2の電極
導電型半導体層、4………絶縁膜、5………第1の電
極、6………第2の電極
Claims (2)
- 【請求項1】 基板上に一導電型半導体層を島状に設け
ると共に、この一導電型半導体層上に、この一導電型半
導体層の一部が露出するように逆導電型半導体層を島状
に設け、前記一導電型半導体層の露出部に第1の電極を
接続して設けると共に、この第1の電極の一端部側を前
記一導電型半導体層の側壁部を経由して前記基板上に延
在させ、前記逆導電型半導体層上に第2の電極を接続し
て設けると共に、この第2の電極の一端部側を前記第1
の電極と対向する側の前記逆導電型半導体層の側壁部と
一導電型半導体層の側壁部を経由して前記基板上に延在
させた半導体発光装置において、前記第1の電極の他の
端部側を絶縁膜を介して前記一導電型半導体層の露出部
から前記第2の電極と対向する側の前記逆導電型導体層
の側壁部まで延在させ、該側壁部に延在する電極によっ
て前記逆導電型半導体層内に内部電界を形成せしめ、そ
れにより逆導電型半導体層内を流れる電流を前記一導電
型半導体層の露出部に引き寄せて発光させるようにした
ことを特徴とする半導体発光装置。 - 【請求項2】 前記基板上に前記島状の一導電型半導体
層と逆導電型半導体層を列状に複数設け、前記第1の電
極と第2の電極が隣接する島状半導体層毎に前記基板上
の対向する側に延在するように形成したことを特徴とす
る請求1に記載の半導体発光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17258397A JP3439950B2 (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 半導体発光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17258397A JP3439950B2 (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 半導体発光装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1117224A JPH1117224A (ja) | 1999-01-22 |
JP3439950B2 true JP3439950B2 (ja) | 2003-08-25 |
Family
ID=15944541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17258397A Expired - Fee Related JP3439950B2 (ja) | 1997-06-27 | 1997-06-27 | 半導体発光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3439950B2 (ja) |
-
1997
- 1997-06-27 JP JP17258397A patent/JP3439950B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1117224A (ja) | 1999-01-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |