JP3439126B2 - 電力増幅装置 - Google Patents

電力増幅装置

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JP3439126B2
JP3439126B2 JP20533298A JP20533298A JP3439126B2 JP 3439126 B2 JP3439126 B2 JP 3439126B2 JP 20533298 A JP20533298 A JP 20533298A JP 20533298 A JP20533298 A JP 20533298A JP 3439126 B2 JP3439126 B2 JP 3439126B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオ機器に
用いて好適な電力増幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、電源電圧として固定の電圧が印
加された、従来から良く知られた電力増幅装置である。
図4の回路は、トランス1及びブリッジ回路2を有する
電源回路と、プリアンプ及びパワー出力段トランジスタ
から成る増幅部を有し、入力信号ASを増幅して、スピ
ーカSPに出力させている。
【0003】この回路に依れば、不図示のAC電源から
AC電圧がトランス1に印加されたのちに、ブリッジ回
路2に印加され、ここで整流された電源電圧±Vccは
プリアンプ3に印加される。プリアンプ3はこの電源電
圧±Vccを用いて入力信号ASを電圧増幅して、さら
にパワー出力段トランジスタQ1、Q2が電流増幅する
ことで増幅信号ZSを生成し、増幅信号ZSによりスピ
ーカSPが駆動される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4の電力増幅装置で
は、電源電圧±Vccは、増幅部のから最大出力信号が
クリップしないように、その最大出力に対応できるだけ
の高電圧を常時印加する必要があった。しかしながら、
音量を最大とし、増幅部の出力を最大とした場合は、図
5イのように±Vccを効率よく消費しているが、音量
を絞り、増幅部の出力を小さくした場合には、図5ロの
ように損失電力が増加し、電源電圧±Vccの消費効率
が低下していた。通常の電力増幅装置の使用状態では、
大きな出力を要することは少なく、増幅部の出力信号を
小もしくは中レベルとする場合が多いので、消費電力の
ロスが大きい。
【0005】そこで、増幅部の出力信号やボリウムの調
整量に応じて、電源電圧±Vccを変化させるスイッチ
ング型電源回路を用いることが提案されている。しか
し、スイッチング型電源回路に依れば、増幅段及び電源
部の全体における消費ロスは小さくなるが、スイッチン
グ電源回路からはスイッチングによるノイズが発生する
ので、このノイズが増幅部等の信号へ悪影響を与え、信
号の歪率を悪化させていた。
【0006】また、ノイズの発生しない電源回路として
ドロッパー型電源回路がある。この電源回路によると、
増幅部の損失電力を抑えることができるが、増幅部の損
失電力がそのままドロッパー型電源回路に転嫁されるこ
とになるので、増幅部及び電源部を含む全体の構成の損
失電力は何ら変わらなかった。
【0007】そこで、本発明は、ノイズによる信号の歪
率の悪化を防止するとともに、増幅部及び電源部を含む
全体構成での消費電力を低減することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力信号を増
幅する出力増幅回路を有する電力増幅装置において、外
部電源電圧を変圧して、第1電源電圧、及び前記第1電
源電圧よりも低い第2電源電圧を発生する電源電圧発生
回路と、前記出力増幅回路の出力信号の勾配を検出する
勾配検出回路と、前記勾配検出回路の出力レベルに応じ
て前記第1電源電圧のレベルを制御し、前記出力増幅回
路の出力波形に追従した第3電源電圧を出力する追従型
電源回路と、該第3電源電圧の低下に応じて、前記第3
電源電圧から前記第2電源電圧に切り換えて出力させる
切換手段とを有し、前記第2電源電圧または第3電源電
圧を前記出力増幅回路に印加することを特徴とする。
【0009】特に、前記切換手段は、前記第2電源電圧
より所定レベルだけ低下したら動作し、前記第2電源電
圧を導通させる導通手段を含むことを特徴とする。さら
に、前記導通手段は、電流の逆流を阻止するダイオード
と共用されることを特徴とする。
【0010】また、前記追従型電源回路は、前記勾配検
出回路の出力信号にオフセットを重畳させる重畳手段
と、前記重畳手段の出力信号に応じて前記第1電源電圧
を制御して第3電源電圧を発生する制御トランジスタを
含むドロッパー型電源回路とから成ることを特徴とす
る。さらにまた、前記勾配検出回路は、微分回路より成
ることを特徴とする。
【0011】さらに、前記電源電圧発生回路と、前記勾
配検出回路と、前記追従型電源回路と、前記切換手段と
を、同一の混成集積回路上に実装することを特徴とす
る。
【0012】本発明に依れば、出力増幅回路の出力レベ
ルが大のとき、第1電源電圧をレベル制御して、出力増
幅回路の出力信号波形に追従した第3電源電圧を出力増
幅回路に印加し、出力増幅回路の出力レベルが小のと
き、第1電源電圧より低い第2電源電圧に切り換え、第
2電源電圧を出力増幅回路に印加する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態を示
す図であり、4はトランスであって、例えばコイルの巻
線比に対応して第1交流信号VacH及び第2交流信号
VacLを発生する。5は第1交流信号VacHが供給
される第1ダイオードブリッジ回路、6a及び6bは第
1ダイオードブリッジ回路5の出力信号を平滑し、電源
電圧±VccHを発生する第1平滑コンデンサー、7は
第2交流信号VacLが供給される第2ダイオードブリ
ッジ回路、8a及び8bは第2ダイオードブリッジ回路
7の出力信号を平滑し、電源電圧±VccLを発生する
第2平滑コンデンサー、9a及び9bは逆流阻止用のダ
イオード、さらに10は、制御トランジスタ10a及び
10bを含むドロッパー型で構成され、電源電圧±Vc
cHに基づいて出力トランジスタQ1及びQ2の出力信
号に追従した電源電圧Vc1を生成する追従型電源回路
である。尚、図1の回路において、従来と同一の回路に
ついては同一の符号を付し、説明を省略する。また、図
1上のすべての回路は混成集積回路上に実装される。
【0014】まず、トランス4において、トランス4内
の一次コイルに外部AC電源(図示せず)から電源交流
信号ACが印加される。そして、二次コイルには、一次
コイルと二次コイルとの巻線比に対応したレベルを有す
る交流信号が発生する。一次コイルの巻線数をN1と
し、ダイオードブリッジ回路5の接続に対応した二次コ
イルの巻線数をN2とし、ダイオードブリッジ回路6の
接続に対応した二次コイルの巻線数をN3とすると、ダ
イオードブリッジ回路5への入力信号VacHは、Va
cH=(N2/N1)×Vacとなり、ダイオードブリ
ッジ回路6への入力信号VacLは、VacL=(N3
/N1)×Vacとなる。ここで、巻線数は、N2>N
3に設定されているので、VacH>VacLとの関係
になる。
【0015】交流信号VacHは、ダイオードブリッジ
回路5を介して、平滑コンデンサー6a及び6bに供給
される。ダイオードブリッジ回路5と、平滑コンデンサ
ー6a及び6bとは全波整流回路を構成しており、交流
信号VacHは全波整流され、直流電圧±VccHが生
成される。また、ダイオードブリッジ回路7と、平滑コ
ンデンサー8a及び8bも全波整流回路を構成してお
り、交流信号VacLも全波整流され、直流電圧±Vc
cLが生成される。交流信号はVacH>VacLの関
係があるので、直流電圧は±VccH>±VccLとな
る。
【0016】電源電圧±VccHは追従型電源回路10
に印加され、電源電圧±VccHに基づいて出力増幅部
の出力信号に応じてその出力波形に追従する電源電圧±
Vc1が生成される。電源電圧±Vc1は図2の実線a
のように出力増幅部の出力波形に追従される。また、電
源電圧±VccLはダイオード9a及び9bを介してそ
れぞれ追従型電源回路10の出力端に現れる。そして、
図2のように、出力増幅部の出力波形に応じて、電源電
圧±Vc1は電源電圧±VccLよりも高くまたは低く
なる。
【0017】ここで、ダイオード9a及び9bは、追従
型電源回路10の出力端または出力増幅器の入力端から
ダイオードブリッジ回路7に逆流するのを防止するもの
であるが、電源電圧±VccL及び±Vc1の電圧を切
り換える作用も有している。この作用により、出力増幅
部の出力レベルに応じて電源電圧±Vc1及び±Vcc
Lを切り換えられる。
【0018】つまり、ダイオード9a及び9bにおい
て、電源電圧±Vc1が電源電圧±VccLよりも高く
なった場合、ダイオード9a及び9bはオフし、電源電
圧±VccLが遮断される。その結果、追従型電源回路
10の電源電圧±Vc1が出力増幅部に電源電圧±Vc
として印加される。従って、出力増幅部の電源電圧±V
cは、自身の出力波形に追従して変化するものとなる。
【0019】これとは逆に、ダイオード9a及び9bに
おいて、電源電圧±Vc1が電源電圧±VccLより低
くなった場合、ダイオード9a及び9bはオンし、電源
電圧±VccLが導通され、出力増幅部に電源電圧±V
cとして印加される。従って、出力増幅部の電源電圧±
Vcは一定の電圧になる。ところで、トランジスタ10
a及び10bにおいて、電源電圧±Vc1が導通される
ことにより、トランジスタ10a及び10bのベース電
圧がそのエミッタ電圧より十分に低くなるので、トラン
ジスタ10a及び10bはオフとなる。その為、追従型
電圧回路10からの電源電圧±Vc1の発生が停止され
る。
【0020】上記の如く、電源電圧の切り換えが行われ
ると、図2のように、出力増幅部の出力レベルが高いと
電源電圧±Vcは出力波形に追従し、前記出力レベルが
低いと一定の電源電圧±Vcとなる。言い換えれば、出
力増幅部の出力レベルが小・中レベルの場合低い電源電
圧±VccLをしておき、出力レベルが大になった場合
のみ出力増幅部の出力波形に追従した電源電圧に切り換
えるのである。
【0021】尚、上記の説明において、説明を簡単とす
るため、ダイオード9a及び9bのオン電圧Vdと、ト
ランジスタ10a及び10bのベース−エミッタ間電圧
Vbeとを無視した。
【0022】図3は、図1の電力増幅回路の消費電力を
示す特性図である。図1の電力増幅回路は、出力増幅部
の出力振幅が低く、電源電圧±VccLが使用されたと
き、一定の電源電圧で増幅動作するので、出力増幅部に
損失電圧が発生する。しかしながら、低い電源電圧±V
ccLを使用するので、図3の実線アのように出力増幅
部の損失電力を抑えることができる。また、低い電源電
圧±VccLをそのまま出力増幅部に印加しているの
で、電源部での損失電力は図3の実線イのように非常に
低く抑制される。従って、出力増幅部及び電源部の加算
によって得られる全体の損失電力は図3の実線ウのよう
になり、電源電圧が±VccLの場合、従来の増幅部及
び電源部の全体構成の損失電力でもある図3の点線aに
比べ低減することができる。
【0023】また、電源電圧±VccHの場合、出力増
幅部の電源電圧±Vcはその出力波形に追従されるの
で、出力増幅部の損失電圧は図3の実線アのようにな
り、図3の点線aの如き従来の損失電圧よりも大きく低
減される。しかし、電源部の損失電力は、電源電圧±V
ccHを制御して出力するので、図3の実線イのように
急激に大きくなる。これは、出力増幅器の損失電圧の削
減分を電源部に負担させているので、全体の損失電力は
大きくなり、図3ウのように従来の損失電圧と変わらな
くなる。
【0024】本発明においては、ドロッパー型の追従型
電源回路10の使用により、電源回路からノイズを全く
発生させることなく、電源電圧±VccHと±VccL
との切り換えにより損失電源を低減することができる。
【0025】図6は、追従型電源回路10の具体例であ
る。11は出力増幅部となる駆動対象の出力信号ZSの
勾配を検出する勾配検出回路、12は、電源電圧+Vc
cHに基づいて電源電圧+Vc1の最小電圧を定める為
のオフセットを設定するオフセット設定部12aと、勾
配検出回路11の出力信号を加工した信号とオフセット
とを加算する加算回路とから成る電圧制御回路、13は
電圧制御回路12の制御信号に応じて電源電圧+Vcc
Hから電源電圧+Vc1を生成する電源電圧生成部、1
4は図1の出力増幅部で構成される駆動対象、15は駆
動対象14の出力信号を半波整流する半波整流回路を成
すダイオード、16は勾配検出回路11の出力信号を半
波整流する半波整流回路を成すダイオードである。尚、
図6において、上記と同一の機能を有する回路が、駆動
対象14の負電源側にも接続されているが、説明を簡単
とするため回路を省略する。
【0026】図6において、駆動対象14の出力信号Z
Sが、勾配検出回路11でその勾配、または傾きが急峻
か緩やかか検出される。
【0027】図7ZSのように出力信号ZSが高周波の
場合、出力信号ZSの勾配は急峻となるので、図7Aの
ように勾配検出回路11の出力レベルは高くなる。ま
た、勾配検出回路11は例えば微分回路で構成されるの
で、その特性により勾配検出回路11の出力信号の位相
は信号ZSに比べ例えば45度進んでいる。このような
勾配検出回路11の出力信号はダイオード16で半波整
流され、図7Aのように半波信号が得られる。尚、勾配
検出回路11の出力位相の進みは微分回路の特性に応じ
て変化する。
【0028】また、駆動対象14の出力信号ZSは、ダ
イオード15で半波整流され、図7Bの如き波形とな
る。一方、オフセット設定部12Aにおいて、電源電圧
+VccHに基づいて、図7Cの如きGNDから所定レ
ベルのオフセットが生成される。そして、加算回路12
Bにおいて、ダイオード16からの信号Aまたはダイオ
ード15からの信号Bのうちレベルの高い信号が、図7
Dの如くオフセットに重畳されて出力される。さらに、
加算回路12Bの出力信号Dは制御信号として電源電圧
生成回路13に印加され、電源電圧+Vc1が制御信号
Dに基づいて生成される。その結果、追従型電源回路1
0の電源電圧+Vc1は駆動対象14の出力波形に追従
される。
【0029】次に、駆動対象14の出力信号ZSが図7
のように低周波の場合を説明する。出力信号ZSが低周
波であると、出力信号ZSの勾配は緩やかとなるので、
図7A´のように勾配検出回路11の出力レベルは低
い。また、勾配検出回路11の出力信号の位相は信号Z
Sに比べ例えば90度進んでいる。このような勾配検出
回路11の出力信号はダイオード16で半波整流され
る。
【0030】また、駆動対象14の出力信号ZSは、ダ
イオード15で半波整流され、図7B´の如き波形とな
る。そして、加算回路12Bにおいては、ダイオード1
6からの信号A´またはダイオード15からの信号B´
のうちレベルの高い信号がオフセットに重畳されて出力
される。その為、加算回路12Bの出力信号D´は、図
7D´の如く半波整流された波形に追従される。加算回
路12Bからの制御信号D´に応じて、電源電圧生成回
路13が制御され、その結果、追従型電源回路10から
の電源電圧+Vc1は、図7E´のように駆動対象14
の出力信号ZSに追従される。
【0031】上記の如く、勾配検出回路11の作用によ
り、追従型電源回路14の電源電圧+Vc1は駆動対象
14の出力波形よりも速く変化する。その為、駆動対象
14の出力信号ZSと電源電圧とがぶつかることが防止
され、駆動対象14の出力信号ZSの歪率の悪化を防止
できる。特に、駆動対象14に電源電圧+VccLが印
加された状態であって、駆動対象14の出力信号ZSが
大きくなると、電源電圧+VccLから+Vc1に切り
換わる。このとき、出力信号ZSよりも早く電源電圧が
+VccLから+Vc1に切り換わるので、駆動対象1
4の出力信号ZSと電源電圧とがぶつかることが防止さ
れ、出力信号ZSの歪率が悪化されることが防止され
る。
【0032】尚、負電源側においても、電源電圧−Vc
は、駆動対象14の出力信号の変化よりも早く変化させ
ることができる。
【0033】図8は、図6の追従型電源回路10の具体
回路例である。回路説明を簡単とするため、正電源側に
ついてのみ説明し、負電源については省略する。
【0034】まず、図8において、電源電圧+VccH
はツェナーダイオードZD01のカソードに印加され、
ツェナーダイオードZD01が動作することにより、端
子間電圧Vzd01が発生する。電圧Vzd01は抵抗
R01及びR02で分圧される。分圧電圧V1はトラン
ジスタTR02に印加され、トランジスタTR02のベ
ース電圧とエミッタ電圧との差がトランジスタTR02
のベース−エミッタ間電圧Vbe02より大きくなるの
で、トランジスタTR02が動作する。トランジスタT
R02がオンすることにより、抵抗R05に電流が流れ
る。その結果、抵抗R05の電圧降下により電圧V2が
生成され、電圧V2はオフセットとしてトランジスタT
R03のベースに印加される。
【0035】駆動対象14の出力信号ZSは、コンデン
サーC01及び抵抗R09から成る微分回路(勾配検出
回路)11で微分された後、ダイオードD02で半波整
流される。ダイオードD02からの出力電圧はトランジ
スタTR04のベースに印加される。
【0036】一方、出力信号ZSはダイオードD01で
半波整流された後、ダイオードD01からの出力電圧D
01は抵抗R07及びR08で分圧される。トランジス
タTR05のエミッタにおいて、トランジスタTR05
のエミッタ電圧または抵抗R07及びR08の分圧電圧
の高い方の電圧がトランジスタTR04のベースに印加
される。トランジスタTR04のベース電圧はトランジ
スタTR04のベース−エミッタ間電圧Vbe04の分
だけレベルシフトされ、さらに抵抗R05の電圧降下分
に相当する電圧V2に重畳された後に、トランジスタT
R03のベースに印加される。
【0037】さらに、トランジスタTR03のベース電
圧は、ベース−エミッタ間電圧Vbe03の分だけ上昇
する方向にレベルシフトされた後、制御トランジスタT
R01のベースに印加される。その為、制御トランジス
タTR01において、外部電源電圧+VccHから電源
電圧+Vc1が生成される。
【0038】尚、図8において、正負に振れる信号を微
分する微分回路11の出力信号を半波整流する構成であ
るので、正負の電源に対して微分回路11を兼用するこ
とが可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明に依れば、外部電源から第1電源
電圧及びこれより低い第2電源電圧を生成し、出力増幅
部の出力レベルが大のとき、第1電源電圧に基づく出力
波形に追従した電源電圧を生成し、前記出力レベルが小
のとき第2電源電圧を出力増幅部に印加するので、出力
増幅部の消費電力のロスを削減できると共に、電源部の
消費電力のロスを削減でき、出力増幅部及び電源部の全
体の消費電力のロスを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す回路図である。
【図2】図1の出力増幅部の出力波形及び電源電圧を示
す波形図である。
【図3】図1の回路の出力電力と消費電力との関係を示
す特性図である。
【図4】従来例を示す回路図である。
【図5】従来例の出力波形及び電源電圧の関係を示す波
形図である。
【図6】図1の追従型電源回路10の具体例を示すブロ
ック図である。
【図7】図6の各信号波形を示す波形図である。
【図8】図6の追従型電源回路10の具体回路例を示す
回路図である。
【符号の説明】
4 トランス 5、7 第1及び第2ダイオードブリッジ回路 10 電源回路 11 勾配検出回路 12 電圧制御回路 12a オフセット設定部 12b 加算回路 13 電源電圧生成部 14 勾配検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−22740(JP,A) 特公 昭57−5084(JP,B1) 実公 平6−35539(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 1/00 - 3/72

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を増幅する出力増幅回路を有す
    る電力増幅装置において、 外部電源電圧を変圧して、第1電源電圧、及び前記第1
    電源電圧よりも低い第2電源電圧を発生する電源電圧発
    生回路と、 前記出力増幅回路の出力信号の勾配を検出する勾配検出
    回路と、 前記勾配検出回路の出力レベルに応じて前記第1電源電
    圧のレベルを制御し、前記出力増幅回路の出力波形に追
    従した第3電源電圧を出力する追従型電源回路と、前記出力増幅回路に第3電源電圧が第2電源電圧のレベ
    ルより大きいとき、出力波形に追従した第3電源電圧を
    供給し、前記第3電源電圧が第2電源電圧のレベルより
    小さいとき一定の大きさの前記第2電源電圧を供給する
    切換手段とを有することを特徴とする電力増幅装置。
  2. 【請求項2】 前記切換手段は、追従型電源回路の出力
    端または出力増幅回路の入力端と第2電源電圧を発生す
    る電源電圧発生回路と間に接続され、前記第2電源電圧
    より所定レベルだけ低下したら動作し、前記出力増幅回
    路に第2電源電圧を供給する導通手段を含むことを特徴
    とする請求項1記載の電力増幅装置。
  3. 【請求項3】 前記導通手段は、電流の逆流を阻止する
    ダイオードと共用されることを特徴とする請求項2記載
    の電力増幅装置。
  4. 【請求項4】 前記追従型電源回路は、 前記勾配検出回路の出力信号の出力レベルに応じて前記
    第1電源電圧を制御して第3電源電圧を発生する制御ト
    ランジスタを含むドロッパー型電源回路とからなること
    を特徴とする請求項1記載の電力増幅装置。
  5. 【請求項5】 前記勾配検出回路は、微分回路より成る
    ことを特徴とする請求項1記載の電力増幅装置。
  6. 【請求項6】 前記電源電圧発生回路と、前記勾配検出
    回路と、前記追従型電源回路と、前記切換手段とを、同
    一の混成集積回路上に実装することを特徴とする請求項
    1記載の電力増幅装置。
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JP2011160031A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Ricoh Co Ltd 音声音楽再生装置

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