JP2002208822A - 電子回路および音響出力装置 - Google Patents

電子回路および音響出力装置

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JP2002208822A
JP2002208822A JP2000403314A JP2000403314A JP2002208822A JP 2002208822 A JP2002208822 A JP 2002208822A JP 2000403314 A JP2000403314 A JP 2000403314A JP 2000403314 A JP2000403314 A JP 2000403314A JP 2002208822 A JP2002208822 A JP 2002208822A
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polarity
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Yoshio Okada
芳夫 岡田
Masakuni Kurose
正訓 黒瀬
Koichi Hirano
紘一 平野
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Tamura Corp
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Tamura Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低い電流供給能力を持つ電源を用いても、音
響信号を適切に増幅できる音響出力装置を提供する。 【解決手段】 音響信号S1(L),S1(R)の極性
が正の場合には、スイッチング・レギュレータ回路41
aからの電流I11がスピーカ34(L)の正極端子から
負極端子に向かって流れ、回路41bからの電流I12
スピーカ34(R)の正極端子から負極端子に向かって
流れる。音響信号S1(L),S1(R)の極性が負の
場合には、回路41bからの電流I12がスピーカ34
(L)の負極端子から正極端子に向かって流れ、回路4
1aからの電流I11がスピーカ34(R)の負極端子か
ら正極端子に向かって流れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低い電流供給能力
を持つ電源を用いても、音響信号を適切に増幅できる電
子回路および音響出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、音響出力装置に用い
られるステレオの左側の音響信号S14(L)と右側の
音響信号S14(R)との再生成分の90%以上は、左
側のスピーカ15(L)と右側のスピーカ15(R)と
の間に定位する0°〜45°の同相成分であり、左側の
スピーカ15(L)と右側のスピーカ15(R)とから
出力される音量は同じである。音響信号S14(L)と
右側の音響信号S14(R)は、通常、スピーカ15
(L)とスピーカ15(R)との中央付近に音が定位す
ることを前提として制作されている。
【0003】図5は、従来の音響出力装置1の構成図の
一例である。図5に示すように、従来の音響出力装置1
では、プリアンプ回路2(L)において音響信号S1
(L)が増幅されて音響信号S2(L)が得られ、音響
信号S2(L)によってSEPP(Single End Push Pul
l)回路3(L)のトランジスタTr1 ,Tr2 のオン・
オフを制御する。また、プリアンプ回路2(R)におい
て音響信号S1(R)が増幅されて音響信号S2(R)
が得られ、音響信号S2(R)によってSEPP回路3
(R)のトランジスタTr3 ,Tr4 のオン・オフを制
御する。
【0004】例えば、同相の音響信号S1(L),S1
(R)の極性が正の場合には、図5に示すように、トラ
ンジスタTr1 ,Tr3 がオンになり、トランジスタT
2,Tr4 がオフになる。これにより、図5に示すよ
うに、正負電源20からの電流値Aの電流I1 が、トラ
ンジスタTr1 を介してスピーカ4(L)の正極端子か
ら負極端子に向けて流れ、スピーカ4(L)が矢印Fの
向きに駆動される。また、正負電源20からの電流値A
の電流I2 が、トランジスタTr3 を介してスピーカ4
(R)の正極端子から負極端子に向けて流れ、スピーカ
4(R)の振動板が矢印Fの向きに駆動される。
【0005】一方、同相の音響信号S1(L),S1
(R)の極性が負の場合には、図6に示すように、トラ
ンジスタTr1 ,Tr3 がオフになり、トランジスタT
2 ,Tr4 がオンになる。これにより、図6に示すよ
うに、正負電源20からの電流値Aの電流I1 が、スピ
ーカ4(L)の負極端子から正極端子に向けて流れ、ス
ピーカ4(L)の振動板が矢印Fとは逆の矢印Gの向き
に駆動される。また、正負電源20からの電流値Aの電
流I2 が、スピーカ4(R)の負極端子から正極端子に
向けて流れ、スピーカ4(R)が矢印Fとは逆の矢印G
の向きに駆動される。
【0006】上述した音響出力装置1では、音響信号S
1(L),S1(R)の極性が正負いずれの場合でも、
正負電源20は電流値2Aの電流(I1 +I2 )を生成
する。従って、正負電源20のトランスの2次巻線には
交互に電流が集中するが、短時間なので問題はない。但
し、レギュレーションは低くなる。
【0007】ところで、近年、小型化および軽量化の観
点から、電源としてスイッチング・レギュレータ回路が
用いられることがある。図7は、従来のスイッチング・
レギュレータ回路23a,23bを用いた音響出力装置
24の構成図である。図7に示す音響出力装置24は、
電源としてスイッチング・レギュレータ回路23a,2
3bを用いた点を除いて、図5および図6に示す音響出
力装置1と同じである。音響出力装置24は、音響信号
S1(L),S1(R)の極性が正の場合には、スイッ
チング・レギュレータ回路23aが動作状態となり、ス
イッチング・レギュレータ回路23bが休止状態とな
る。一方、音響信号S1(L),S1(R)の極性が負
の場合には、スイッチング・レギュレータ回路23bが
動作状態となり、スイッチング・レギュレータ回路23
aが休止状態となる。従って、スイッチング・レギュレ
ータ回路23a,23bは、それぞれ電流値2Aの電流
供給能力を持つ必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スイッチン
グ・レギュレータ回路の電流供給能力が高いほど、発生
する電磁波が強く、周辺の電子機器に与える悪影響が大
きくなり、電源ノイズ,電磁波ノイズの規制をクリアす
るのはその対策に多くのコストを必要とする。又、電流
供給能力の高い構成パーツ(MOSFET,トランス・
ダイオードなど)は高価である。総体的に電源コストが
かなりアップしてしまう。従って、音響出力装置24で
は、低い電流供給能力のスイッチング・レギュレータ回
路を用いたいという要請がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされ、低い電流供給能力を持つ電源を用いても、音
響信号を適切に増幅できる電子回路および音響出力装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の
電子回路は、それぞれベースに第1の音響信号が供給さ
れる第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを有
し、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジ
スタのエミッタから第1のスピーカの第1の極性の端子
に電流を供給する第1のプッシュプル回路と、前記第1
の音響信号と同相の第2の音響信号の位相を反転して第
3の音響信号を生成する位相反転回路と、それぞれベー
スに前記第3の音響信号が供給される第3のトランジス
タおよび第4のトランジスタを有し、前記第3のトラン
ジスタおよび前記第4のトランジスタのエミッタから第
2のスピーカの第2の極性の端子に電流を供給する第2
のプッシュプル回路と、前記第1のトランジスタおよび
前記第3のトランジスタのコレクタに電流を供給する第
1の電源と、前記第1のスピーカの第2の極性の端子お
よび前記第2のスピーカの第1の極性の端子に電流を供
給する第2の電源とを有する。
【0011】本発明の電子回路では、第1の音響信号お
よび第2の音響信号の極性とは無関係に、第1の電源お
よび第2の電源から第1のスピーカおよび第2のスピー
カに電流が供給される。そのため、第1の電源および第
2の電源の電流供給能力は、従来の半分でよい。
【0012】また、本発明の電子回路は、好ましくは、
前記第1の音響信号が前記第1の極性のときに、前記第
1のトランジスタおよび前記第4のトランジスタがオン
になり、前記第1の電源から供給された電流が前記第1
のスピーカの前記第1の極性の端子から前記第2の極性
の端子に向けて流れ、前記第2の電源から供給された電
流が前記第2のスピーカの前記第1の極性の端子から前
記第2の極性の端子に向けて流れ、前記第1の音響信号
が前記第1の極性のときに、前記第2のトランジスタお
よび前記第3のトランジスタがオンになり、前記第2の
電源から供給された電流が前記第1のスピーカの前記第
2の極性の端子から前記第1の極性の端子に向けて流
れ、前記第1の電源から供給された電流が前記第2のス
ピーカの前記第2の極性の端子から前記第1の極性の端
子に向けて流れる。
【0013】また、本発明の電子回路は、好ましくは、
前記第1の電源の電流入力端子と、前記第1のスピーカ
の第2の極性の端子と、前記第2のスピーカの第1の極
性の端子とが接地されている。
【0014】また、本発明の電子回路は、好ましくは、
前記第1の電源および前記第2の電源は、スイッチング
レギュレータ回路である。
【0015】また、本発明の音響出力装置は、第1のス
ピーカと、第2のスピーカと、それぞれベースに第1の
音響信号が供給される第1のトランジスタおよび第2の
トランジスタを有し、前記第1のトランジスタおよび前
記第2のトランジスタのエミッタから前記第1のスピー
カの第1の極性の端子に電流を供給する第1のプッシュ
プル回路と、前記第1の音響信号と同相の第2の音響信
号の位相を反転して第3の音響信号を生成する位相反転
回路と、それぞれベースに前記第3の音響信号が供給さ
れる第3のトランジスタおよび第4のトランジスタを有
し、前記第3のトランジスタおよび前記第4のトランジ
スタのエミッタから前記第2のスピーカの第2の極性の
端子に電流を供給する第2のプッシュプル回路と、前記
第1のトランジスタおよび前記第3のトランジスタのコ
レクタに電流を供給する第1の電源と、前記第1のスピ
ーカの第2の極性の端子および前記第2のスピーカの第
1の極性の端子に電流を供給する第2の電源とを有す
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係わる
音響出力装置について説明する。図1は、本実施形態に
係わる音響出力装置21の構成図である。図1に示すよ
うに、音響出力装置21は、位相反転回路31、プリア
ンプ32(L),32(R)、SEPP回路33
(L),33(R)、スピーカ34(L),34
(R)、交流電源40a,40b、スイッチング・レギ
ュレータ回路41a,41bを有する。SEPP回路3
3(L)は、NPN型のトランジスタTr6 と、PNP
型のトランジスタTr7 とを有する。SEPP回路33
(R)は、NPN型のトランジスタTr8 と、PNP型
のトランジスタTr9 とを有する。
【0017】位相反転回路31が本発明の位相反転回路
に対応し、SEPP回路33(L)が本発明の第1のプ
ッシュプル回路に対応し、SEPP回路33(R)が本
発明の第2のプッシュプル回路に対応し、スピーカ34
(L)が本発明の第1のスピーカに対応し、スピーカ3
4(R)が本発明の第2のスピーカに対応している。ま
た、スイッチング・レギュレータ回路41aが本発明の
第1の電源に対応し、スイッチング・レギュレータ回路
41bが本発明の第2の電源に対応している。また、ト
ランジスタTr6 が本発明の第1のトランジスタに対応
し、トランジスタTr7 が本発明の第2のトランジスタ
に対応し、トランジスタTr8 が本発明の第3のトラン
ジスタに対応し、トランジスタTr9 が本発明の第4の
トランジスタに対応している。
【0018】図1に示すように、プリアンプ32(L)
の入力端子には、ステレオ音響信号の左側の音響の音響
信号S1(L)(本発明の第1の音響信号)が入力され
る。プリアンプ32(L)の出力端子は、SEPP回路
33(L)のトランジスタTr6 ,Tr7 のベースBに
接続され、トランジスタTr6 ,Tr7 のエミッタEは
スピーカ34(L)の正極端子に接続されている。トラ
ンジスタTr6 のコレクタCはスイッチング・レギュレ
ータ回路41aの電流出力端子41a1 に接続されてい
る。トランジスタTr7 のコレクタCは、スイッチング
・レギュレータ回路41bの電流入力端子41b2 に接
続されている。
【0019】位相反転回路31の入力端子には、ステレ
オ音響信号の右側の音響の音響信号S1(R)(本発明
の第2の音響信号)が入力される。位相反転回路31の
出力端子は、プリアンプ32(R)の入力端子に接続さ
れている。プリアンプ32(R)の出力端子は、SEP
P回路33(R)のトランジスタTr8 ,Tr9 のベー
スBに接続され、トランジスタTr8 ,Tr9 のエミッ
タEはスピーカ34(R)の負極端子に接続されてい
る。すなわち、スピーカ34(R)は、スピーカ34
(L)の場合とは逆の極性でSEPP回路に接続されて
いる。トランジスタTr8 のコレクタCはスイッチング
・レギュレータ回路41aの電流出力端子41a1 に接
続されている。トランジスタTr9 のコレクタCは、ス
イッチング・レギュレータ回路41bの電流入力端子4
1b2 に接続されている。
【0020】スピーカ34(L)の負極端子、スピーカ
34(R)の正極端子、スイッチング・レギュレータ回
路41aの電流入力端子41a2 、スイッチング・レギ
ュレータ回路41bの電流出力端子41b1 は、接地さ
れている。
【0021】プリアンプ32(L)は、例えば、ボリュ
ームおよびバランスのコントロールを行うために音響信
号S1(L)を増幅して音響信号S32(L)を生成す
る。プリアンプ32(R)は、例えば、ボリュームおよ
びバランスのコントロールを行うために音響信号S1
(R)を増幅して音響信号S32(R)を生成する。
【0022】スピーカ34(L),34(L)は、正極
端子および負極端子に入出力する電流に応じて振動板を
駆動して音波を発生する。スピーカ34(L)は、図1
に示すように正極端子から負極端子に向けて電流I11
流れると、振動板を図1に示す矢印Fの向きに駆動し、
図3に示すように負極端子から正極端子に向けて電流I
12が流れると、振動板を図3に示す矢印Gの向き(図1
に示す矢印Fと逆向き)に駆動する。スピーカ34
(R)は、図1に示すように正極端子から負極端子に向
けて電流I12が流れると、振動板を図1に示す矢印Fの
向きに駆動し、図3に示すように負極端子から正極端子
に向けて電流I11が流れると、振動板を図3に示す矢印
Gの向きに駆動する。
【0023】スイッチング・レギュレータ回路41a
は、交流電源40aが発生した交流電流から電流値Aの
直流電流I11を生成し、これを電流出力端子41a1
ら出力する。スイッチング・レギュレータ回路41b
は、交流電源40bが発生した交流電流から電流値Aの
直流電流I12を生成し、これを電流出力端子41b1
ら出力する。
【0024】図2は、スイッチング・レギュレータ回路
41aの構成図の一例である。図2に示すように、スイ
ッチング・レギュレータ回路41aは、交流電源40a
が発生した交流電圧に応じた電流が、整流回路50で整
流され、コンデンサC 1 で平滑化される。また、パルス
幅制御回路52からトランジスタTr10のベースに印加
された電圧によってトランジスタTr10が駆動されて交
流パルスが発生し、当該交流パルスが変圧器51に加え
られる。変圧器51は、当該交流パルスによって変圧さ
れ、2次回路55のダイオードD2 ,D3 、コイルLお
よびコンデンサC2 によって整流および平滑化されて直
流電圧に変換される。これにより、抵抗R1 によって、
電流出力端子41a1 と電流入力端子41a2 との間に
出力電圧が発生する。
【0025】帰還回路53は、電流出力端子41a1
基準電圧とを比較し、その結果をフォトカプラ54のフ
ォトダイオードD1 に出力する。パルス幅制御回路52
は、帰還回路53の出力をフォトカプラ54を介して絶
縁して受け、パルス幅を出力電圧が高い場合には狭め、
逆の場合にはパルス幅を広げる。このようにして、制御
されたパルス幅でトランジスタTr10を駆動して、当該
パルス幅に比例したパルスを変圧器51に与え、出力電
圧を一定に保つように制御する。スイッチング・レギュ
レータ回路41bは、スイッチング・レギュレータ回路
41aと同じ構成をしている。
【0026】以下、音響出力装置21の動作例について
説明する。 〔第1の動作例〕当該動作例では、図1に示すように、
音響信号S1(L),S1(R)の極性が正の場合を例
示する。図1に示すように、音響信号S1(L)がプリ
アンプ32(L)で増幅されて音響信号S32(L)が
生成される。音響信号S32(L)は、SEPP回路3
3(L)のトランジスタTr6 ,Tr7 のベースBに印
加される。このとき、音響信号S32(L)の極性は、
音響信号S1(L)の極性と同じ正であるため、トラン
ジスタTr6 がオンになり、トランジスタTr7 がオフ
になる。そして、スイッチング・レギュレータ回路41
aの電流出力端子41a1 から電流値Aの電流I11が、
トランジスタTr6 を介してスピーカ34(L)の正極
端子に流入し、スピーカ34(L)を介して、スピーカ
34(L)の負極端子からスイッチング・レギュレータ
回路41aの電流入力端子41a2 に流入する。これに
より、スピーカ34(L)の振動板が矢印Fの向きに駆
動される。
【0027】一方、音響信号S1(R)が、位相反転回
路31で極性が反転され、音響信号S1(R)の極性を
逆にした音響信号S31(本発明の第3の音響信号)が
生成される。音響信号S31がプリアンプ32(R)で
増幅されて音響信号S32(R)が生成される。音響信
号S32(R)は、SEPP回路33(R)のトランジ
スタTr8 ,Tr9 のベースBに印加される。
【0028】このとき、音響信号S32(R)の極性
は、音響信号S1(R)の極性と逆の負であるため、ト
ランジスタTr8 がオフになり、トランジスタTr9
オンになる。そして、スイッチング・レギュレータ回路
41bの電流出力端子41b1 から電流値Aの電流I12
が、スピーカ34(R)の正極端子に流入し、スピーカ
34(R)を介してスピーカ34(R)の負極端子から
流出し、トランジスタTr9を介してスイッチング・レ
ギュレータ回路41bの電流入力端子41b2 に流入す
る。これにより、スピーカ34(R)の振動板が矢印F
の向きに駆動される。
【0029】〔第2の動作例〕当該動作例では、図3に
示すように、音響信号S1(L),S1(R)の極性が
負の場合を例示する。図3に示すように、音響信号S1
(L)がプリアンプ32(L)で増幅されて音響信号S
32(L)が生成される。音響信号S32(L)は、S
EPP回路33(L)のトランジスタTr6 ,Tr7
ベースBに印加される。このとき、音響信号S32
(L)の極性は、音響信号S1(L)の極性と同じ負で
あるため、トランジスタTr6 がオフになり、トランジ
スタTr7 がオンになる。そして、スイッチング・レギ
ュレータ回路41bの電流出力端子41b1 から電流値
Aの電流I12が、スピーカ34(L)の負極端子に流入
し、スピーカ34(L)を介してスピーカ34(L)の
正極端子から出力され、トランジスタTr 7 を介してス
イッチング・レギュレータ回路41bの電流入力端子4
1b2 に流入する。これにより、スピーカ34(L)の
振動板が矢印Fとは逆向きの矢印Gの向きに駆動され
る。
【0030】一方、音響信号S1(R)が、位相反転回
路31で極性が反転され、音響信号S1(R)の極性を
逆にした音響信号S31が生成される。音響信号S31
がプリアンプ32(R)で増幅されて音響信号S32
(R)が生成される。音響信号S32(R)は、SEP
P回路33(R)のトランジスタTr8 ,Tr9 のベー
スBに印加される。
【0031】このとき、音響信号S32(R)の極性
は、音響信号S1(R)の極性と逆の正であるため、ト
ランジスタTr8 がオンになり、トランジスタTr9
オフになる。そして、スイッチング・レギュレータ回路
41aの電流出力端子41a1 から電流値Aの電流I11
が、トランジスタTr8 を介して、スピーカ34(R)
の負極端子に流入し、スピーカ34(R)を介してスピ
ーカ34(R)の正極端子から流出し、スイッチング・
レギュレータ回路41aの電流入力端子41a2 に流入
する。これにより、スピーカ34(R)の振動板が矢印
Fとは逆向きの矢印Gの向きに駆動される。
【0032】以上説明したように、音響出力装置21に
よれば、スイッチング・レギュレータ回路41a,41
bの電流供給能力を、図7に示した従来の音響出力装置
24の半分にできる。そのため、図2に示すスイッチン
グ・レギュレータ回路41a,41bに用いられる素子
として従来に比べて特性の低いものを用いても電力を安
定して供給できるようになり、低価格化が図れる。ま
た、音響出力装置21によれば、従来に比べて小型のス
イッチング・レギュレータ回路41a,41bを用いる
ことができ、装置の小型化を図れ、ホームシアターなど
にも用いることができる。
【0033】本発明は上述した実施形態には限定されな
い。例えば、上述した実施形態では、本発明の第1の電
源および第2の電源として、スイッチング・レギュレー
タ回路41a,41bを例示したが、その他の電源を用
いた場合にも、本発明は適用可能である。また、上述し
た実施形態では、半導体のSEPP回路を例示したが、
本発明は、近年、注目を浴びている高効率のDクラスア
ンプに適用した場合でも、同様の効果を得ることができ
る。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、低い電流供給能力
を持つ電源を用いても、音響信号を適切に増幅でき、小
型化および低価格化を図れる電子回路および音響出力装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係わる音響出力装
置の構成図であり、音響信号の極性が正の場合の動作を
示している。
【図2】図2は、図1に示すスイッチング・レギュレー
タ回路の構成図の一例である。
【図3】図3は、図1に示す音響出力装置において、音
響信号の極性が負の場合の動作を示している。
【図4】図4は、従来の音響出力装置を説明するための
図である。
【図5】図5は、従来の音響出力装置の構成図であり、
音響信号の極性が正の場合の動作を示している。
【図6】図6は、図5に示す従来の音響出力装置におい
て、音響信号の極性が負の場合の動作を示している。
【図7】図7は、従来のその他の音響出力装置の構成図
である。
【符号の説明】
21…音響出力装置 32(L),32(R)…プリアンプ 33(L),33(R)…SEPP回路 34(L),34(R)…スピーカ 40a,40b…交流電源 41a,41b…スイッチング・レギュレータ回路 52…パルス幅制御回路 53…帰還回路 54…フォトカプラ 55…2次回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 紘一 千葉県千葉市美浜区真砂5−7−9−101 マスターズ内 Fターム(参考) 5D062 AA12 5J090 AA01 AA15 AA51 CA05 HA01 HA35 KA62 SA05 TA01 5J091 AA01 AA15 AA51 CA05 HA01 HA35 KA62 SA05 TA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれベースに第1の音響信号が供給さ
    れる第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを有
    し、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジ
    スタのエミッタから第1のスピーカの第1の極性の端子
    に電流を供給する第1のプッシュプル回路と、 前記第1の音響信号と同相の第2の音響信号の位相を反
    転して第3の音響信号を生成する位相反転回路と、 それぞれベースに前記第3の音響信号が供給される第3
    のトランジスタおよび第4のトランジスタを有し、前記
    第3のトランジスタおよび前記第4のトランジスタのエ
    ミッタから第2のスピーカの第2の極性の端子に電流を
    供給する第2のプッシュプル回路と、 前記第1のトランジスタおよび前記第3のトランジスタ
    のコレクタに電流を供給する第1の電源と、 前記第1のスピーカの第2の極性の端子および前記第2
    のスピーカの第1の極性の端子に電流を供給する第2の
    電源とを有する電子回路。
  2. 【請求項2】前記第1の音響信号が前記第1の極性のと
    きに、前記第1のトランジスタおよび前記第4のトラン
    ジスタがオンになり、前記第1の電源から供給された電
    流が前記第1のスピーカの前記第1の極性の端子から前
    記第2の極性の端子に向けて流れ、前記第2の電源から
    供給された電流が前記第2のスピーカの前記第1の極性
    の端子から前記第2の極性の端子に向けて流れ、 前記第1の音響信号が前記第1の極性のときに、前記第
    2のトランジスタおよび前記第3のトランジスタがオン
    になり、前記第2の電源から供給された電流が前記第1
    のスピーカの前記第2の極性の端子から前記第1の極性
    の端子に向けて流れ、前記第1の電源から供給された電
    流が前記第2のスピーカの前記第2の極性の端子から前
    記第1の極性の端子に向けて流れる請求項1に記載の電
    子回路。
  3. 【請求項3】前記第1の電源の電流入力端子と、前記第
    1のスピーカの第2の極性の端子と、前記第2のスピー
    カの第1の極性の端子とが接地されている請求項1また
    は請求項2に記載の電子回路。
  4. 【請求項4】前記第1の電源および前記第2の電源は、
    スイッチングレギュレータ回路である請求項1〜3のい
    ずれかに記載の電子回路。
  5. 【請求項5】第1のスピーカと、 第2のスピーカと、 それぞれベースに第1の音響信号が供給される第1のト
    ランジスタおよび第2のトランジスタを有し、前記第1
    のトランジスタおよび前記第2のトランジスタのエミッ
    タから前記第1のスピーカの第1の極性の端子に電流を
    供給する第1のプッシュプル回路と、 前記第1の音響信号と同相の第2の音響信号の位相を反
    転して第3の音響信号を生成する位相反転回路と、 それぞれベースに前記第3の音響信号が供給される第3
    のトランジスタおよび第4のトランジスタを有し、前記
    第3のトランジスタおよび前記第4のトランジスタのエ
    ミッタから前記第2のスピーカの第2の極性の端子に電
    流を供給する第2のプッシュプル回路と、 前記第1のトランジスタおよび前記第3のトランジスタ
    のコレクタに電流を供給する第1の電源と、 前記第1のスピーカの第2の極性の端子および前記第2
    のスピーカの第1の極性の端子に電流を供給する第2の
    電源とを有する音響出力装置。
  6. 【請求項6】前記第1の音響信号が前記第1の極性のと
    きに、前記第1のトランジスタおよび前記第4のトラン
    ジスタがオンになり、前記第1の電源から供給された電
    流が前記第1のスピーカの前記第1の極性の端子から前
    記第2の極性の端子に向けて流れ、前記第2の電源から
    供給された電流が前記第2のスピーカの前記第1の極性
    の端子から前記第2の極性の端子に向けて流れ、 前記第1の音響信号が前記第1の極性のときに、前記第
    2のトランジスタおよび前記第3のトランジスタがオン
    になり、前記第2の電源から供給された電流が前記第1
    のスピーカの前記第2の極性の端子から前記第1の極性
    の端子に向けて流れ、前記第1の電源から供給された電
    流が前記第2のスピーカの前記第2の極性の端子から前
    記第1の極性の端子に向けて流れる請求項5に記載の音
    響出力装置。
  7. 【請求項7】前記第1の電源および前記第2の電源は、
    スイッチングレギュレータ回路である請求項5または請
    求項6に記載の音響出力装置。
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