JP3435388B2 - 鼓膜温度計用プローブカバー及びその製造方法 - Google Patents

鼓膜温度計用プローブカバー及びその製造方法

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JP3435388B2 JP2000220862A JP2000220862A JP3435388B2 JP 3435388 B2 JP3435388 B2 JP 3435388B2 JP 2000220862 A JP2000220862 A JP 2000220862A JP 2000220862 A JP2000220862 A JP 2000220862A JP 3435388 B2 JP3435388 B2 JP 3435388B2
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増隆 林
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衆智光電科技股▲ふん▼有限公司
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鼓膜温度計用プロ
ーブカバー及びその製造方法に関し、特に製造が簡単
で、ローコストの鼓膜温度計用プローブカバー及びその
製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のプローブカバーとして、例えば米
国特許5163418号公報に従来の鼓膜温度計用プローブカ
バーが開示されている。図1に示すように、このプロー
ブカバーは、赤外線の透過できる約0.001インチのフィ
ルムからなるシース３１と、環状の基端３２を備える。
平坦な密閉端からなる赤外線のウィンド部３１１と、ひ
だの形の側壁部３１２と、を備える前記シース３１は、
その開口端の周縁部が前記環状の基端３２に取り付けら
れると、前記ウィンド部３１１が前記プローブの先端部
と密着するように、設計される。
【０００３】図２は、前記従来のプローブカバーの製造
方法を示す概略図である。まず、円形のフィルム３３と
基端３２を別々に作った後、フィルム３３を基端３２の
上に置き、フィルム３３を基端の中心穴３２１方向に突
き出すことによってシース３１を形成する。そして、シ
ース３１の開口端を基端３２に固定させ、作製が完了す
る。しかし、このような製造方法によれば、機械上で一
回にはただ一つのユニットしか作れないし、フィルム３
３と基端３２を別々に作らなければならないため、製造
全体のローコスト化にはならない。
【０００４】さらに、このようなプローブカバーは、耳
孔に挿入される際に、平坦状ではない側壁部３１２のひ
だが、耳道の皮膚を引っかくため、不快感をもたらす。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の主な目的は、製
造が簡単で、しかも大量迅速かつローコストに生産でき
る鼓膜温度計用プローブカバーの製造方法を提供する。
【０００６】本発明のもう一つの目的は、鼓膜温度計の
プローブに密着できる、使用時に不快感のない鼓膜温度
計用プローブカバーを提供する。
【０００７】本発明に係わる鼓膜温度計用プローブカバ
ーの製造方法は、プラスチック板に複数の穴をプレス加
工で形成するプレス加工ステップと、赤外線の透過でき
るプラスチックフィルムを前記複数の穴を有するプラス
チック板に貼り合わして固定する結合ステップと、前記
プラスチックフィルムをそれぞれの穴へ突き出すことに
よって複数のシースを形成する突き出しステップと、複
数のシースが形成されたプラスチック板を穴の外側から
カットして中心部にシースが付いているプラスチックフ
ランジを形成する切断ステップと、を有する。
【０００８】以上の各ステップにより、シース部が滑ら
かな表面を有し使用時に不快感のない鼓膜温度計用プロ
ーブカバーを簡単に、迅速かつ大量に作れるローコスト
の製造方法を提供することができる。
【０００９】
【発明の実施形態】以下プレス加工ステップと、結合ス
テップと、突き出しステップと、切断ステップとを有す
る本発明に係わる鼓膜温度計用プローブカバーの製造方
法の実施例を説明する。
【００１０】図３、４は、プレス加工ステップの概要を
説明する概略図である。図４に示すように、プレス型１
２を用いてプラスチック板１１に所定の間隔で配列した
複数の穴１１１を形成する。本実施例に用いられるプラ
スチック板は、例えばポリエチレンまたはポリプロピレ
ンからなる。前記プレス型１２は、複数のプレス加工用
キャビティ１２１が設けられたメス型１２２とメス型１
２２に対応する複数の押圧ヘッド１２３が設けられたオ
ス型１２４とから構成される。
【００１１】図５は、結合ステップを説明する概略図で
ある。図５に示すように、赤外線の透過できるプラスチ
ックフィルム１４を、プレス加工で形成された複数の穴
１１１を有するプラスチック板１１に置かれて、熱圧式
プレス型１３によって固定される。プラスチックフィル
ム１４は、例えば、ポリエチレンまたはポリプロピレン
からなる。
【００１２】図６は、突き出しステップを説明する概略
図である。図6に示すように、プレス型１５を用いて、
プラスチック板１１に固定されたプラスチックフィルム
１４をそれぞれの穴１１１へ突き出すことによって複数
のシース１６を形成する。前記プレス型１５は、複数の
プレス加工用キャビティが設けられたメス型１５１とメ
ス型１５１に対応する複数の押圧ヘッドが設けられたオ
ス型１５２とから構成される。前記オス型１５２には、
各押圧ヘッド部に熱風の通る通路１５３が設けられてあ
る。突き出し時に適当な熱風を入れることによって、プ
ラスチックフィルムをスムースに突き出すことができ
る。さらに、前記オス型１５２の押圧ヘッドは、鼓膜温
度計のプローブ部と同様な形状にすることもできので、
突き出したシース１６の表面が滑らかであり、鼓膜温度
計のプローブ部に嵌める時には、前記米国特許５１６３
４１８号のようなひだ状の側壁を生じないため、使用上
ではより快適である。
【００１３】図７、８は、切断ステップを説明する概略
図である。複数のシース１６が形成されたプラスチック
板１１を、切断型１７で穴１１１の外側からカットする
ことによって、複数の製品２を作る。各製品２は、プラ
スチックのフランジ部１８と前記フランジ部に結合する
ためのシース１６とを有する。これにより、一つの工程
で複数の製品２を作ることができる。例えば、穴の数が
３０から８０個程度で、一回に大量に鼓膜温度計用プロ
ーブカバーを製造することができる。
【００１４】本実施例は、本発明の技術を簡単に説明す
るために、提出された具体例であり、本発明を前記実施
例に限定されることなく、本発明の請求する範囲で、種
々の変更が可能である。
【００１５】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明は、簡単
に、迅速かつ大量に作れる鼓膜温度計用プローブカバー
及びその製造方法を提供する。これによって、生産コス
トが大幅に下げられると共に、使用時の不快感を無くす
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来の鼓膜温度計用プローブカバーを示す側面
図である。
【図２】従来のプローブカバーの製造方法を示す概略図
である。
【図３】本発明に係わるプレス加工ステップにおいて、
プレス加工直前の状態を示す側面概略図である。
【図４】本発明に係わるプレス加工ステップにおいて、
プレス加工時の状態を示す側面概略図である。
【図５】本発明に係わる結合ステップを示す側面概略図
である。
【図６】本発明に係わる突き出しステップを示す側面概
略図である。
【図７】本発明に係わる切断ステップにおいて、切断す
る直前の状態を示す側面概略図である。
【図８】本発明に係わる切断ステップにおいて、切断時
の状態を示す側面概略図である。
【符号の説明】
１１ プラスチック板 １１１ 穴 １２ プレス型 １２１ キャビティ １２２ メス型 １２３ 押圧ヘッド １２４ オス型 １３ 熱圧式プレス型 １４ プラスチックフィルム １５ プレス型 １５１ メス型 １５２ オス型 １５３ 通路 １６ シース １７ 切断型 １８ プラスチックフランジ ２ 製品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A61B 5/00 G01K 1/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 プラスチック板に複数の穴をプレス加工
    で形成するプレス加工ステップと、 赤外線の透過できるプラスチックフィルムを前記複数の
    穴を有するプラスチック板に貼り合わして固定する結合
    ステップと、 前記プラスチックフィルムをそれぞれの穴へ突き出すこ
    とによって複数のシースを形成する突き出しステップ
    と、 複数のシースが形成されたプラスチック板を穴の外側か
    らカットして中心部にシースが付いているプラスチック
    フランジを形成する切断ステップと、を有することを特
    徴とする鼓膜温度計用プローブカバーの製造方法。
  2. 【請求項２】 前記プレス加工ステップは、プラスチッ
    ク板に所定の間隔で配列した複数の穴を形成することを
    特徴とする請求項１記載の鼓膜温度計用プローブカバー
    の製造方法。
  3. 【請求項３】 前記結合ステップは、熱圧で前記のプラ
    スチック板とフィルムを結合させることを特徴とする請
    求項１記載の鼓膜温度計用プローブカバーの製造方法。
  4. 【請求項４】 前記突き出しステップは、突き出したプ
    ローブカバーが鼓膜温度計のプローブ部に密着できる滑
    らかな表面を有する、ことを特徴とする請求項１記載の
    鼓膜温度計用プローブカバーの製造方法。
  5. 【請求項５】 前記突き出しステップは、突き出す時に
    熱風を使用することを特徴とする請求項１記載の鼓膜温
    度計用プローブカバーの製造方法。
  6. 【請求項６】 前記プラスチック板とフィルムは、ポリ
    エチレンまたはポリプロピレンからなることを特徴とす
    る請求項１記載の鼓膜温度計用プローブカバーの製造方
    法。
  7. 【請求項７】 請求項１記載の鼓膜温度計用プローブカ
    バーの製造方法を用いて作られた鼓膜温度計用プローブ
    カバー。
  8. 【請求項８】 前記プローブカバーは、鼓膜温度計のプ
    ローブ部に密着できる滑らかな表面を有するを特徴とす
    る請求項７記載の鼓膜温度計用プローブカバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3065287U (ja) 1999-06-29 2000-02-02 衆智光電科技股▲ふん▼有限公司 鼓膜温度計用プロ―ブカバ―

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3065287U (ja) 1999-06-29 2000-02-02 衆智光電科技股▲ふん▼有限公司 鼓膜温度計用プロ―ブカバ―

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