JP3435259B2 - 画像記録方法および画像記録装置 - Google Patents

画像記録方法および画像記録装置

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JP3435259B2 JP18023995A JP18023995A JP3435259B2 JP 3435259 B2 JP3435259 B2 JP 3435259B2 JP 18023995 A JP18023995 A JP 18023995A JP 18023995 A JP18023995 A JP 18023995A JP 3435259 B2 JP3435259 B2 JP 3435259B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、異なる
温度に加熱により異なる色に発色する複色感熱記録媒体
に対して、サーマルヘッドを用いて画像を加熱記録する
画像記録方法および画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、感熱記録紙はいろいろな分野、例
えばワードプロセッサの記録用紙、ファクシミリの記録
用紙、交通機関の切符、バーコード・ラベル等に用いら
れている。
【0003】感熱記録紙を使用するメリットとしては、
記録装置の構成が簡単、用紙の他は補充品が必要ない、
メンテナンスがほとんどいらない、ランニングコストが
安い等が挙げられる。
【0004】カラー記録に関しては、例えば、特開昭6
1−175055号公報に開示されているように、印加
熱量の大小に応じてその発色が変化する感熱紙を用い
て、複数個の発熱体を備えたサーマルヘッドの発熱体各
々の発熱エネルギーを独立に可変させ、複色の記録画像
を記録するサーマルプリンタがある。
【0005】また、特開昭52−093348号公報に
開示されているように、交通機関の切符に用いられるよ
うな2色の発色感熱記録媒体に対し、基本情報を印刷す
るときは第1色発色反応温度で、特殊情報を印刷すると
きは第2色発色反応温度で加熱記録する記録方法があ
る。
【0006】いずれも、加熱温度によって発色状態の変
化する感熱記録媒体に対し、複色カラー記録を行うため
のサーマルヘッドの発熱体の発熱温度を制御するもので
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような、複色感熱
記録媒体に複色カラー記録を行う従来の画像記録方法お
よび画像記録装置においては、次のような問題点があ
る。 (1)複数の色の分離が難しい。 (2)記録画像の周囲に、より低温で発色する色のにじ
みが生じる。 (3)低温側で発色する記録画像の耐久性を得るために
高温発色化すると高温側で発色する記録画像のエネルギ
ーが高くなって、サーマルヘッド寿命が短くなり、サー
マルヘッドの蓄熱が大きくなり、二色発色の安定化制御
が難しくなる。
【0008】なお、色のにじみを防止するために、高温
記録画像の記録時に作用する低温発色記録画像を消色す
る消色層を含む記録媒体が工夫されているが、消色剤の
作用により記録画像安定性が悪くなり、比較的短時間に
記録画像濃度が低下するという問題がある。
【0009】そこで、本発明は、加熱温度によって発色
状態の変化する複色感熱記録媒体に、色のにじみを抑制
でき、複数の色の分離性能のよい複色カラー記録を行う
ことが可能な画像記録方法および画像記録装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の画像記録方法
は、第1の温度で加熱されることにより第1の色に発色
し、第1の温度よりも低い第2の温度で加熱されること
により第1の色とは異なる第2の色に発色する記録媒体
に対して熱記録手段を駆動して画像を加熱記録する画像
記録方法であって、前記記録媒体に対して前記第1の色
の画像を記録するときは1画素記録周期内における第1
期間、および、この第1期間に続く第2期間のそれぞれ
において前記熱記録手段を駆動し、前記第2の色の画像
を記録するときは前記1画素記録周期内における第2期
間において前記熱記録手段を駆動して前記記録媒体に対
し前記画像を加熱記録することを特徴とし、1画素記録
周期内で選択的に赤色あるいは黒色が記録できる。
【0011】また、本発明の画像記録方法は、異なる温
度の加熱により異なる色に発色する記録媒体に対して熱
記録手段を用いて画像を加熱記録する画像記録方法であ
って、前記熱記録手段を駆動する駆動パルス信号の前記
画像の各発色画素を記録する1画素記録周期は、前記熱
記録手段の各発熱体を前記発色画素の色に対応する前記
記録媒体の各色に発色する温度に制御するための連続し
た第1、第2、第3の通電パルスで構成され、前記発色
画素を第1の色で記録するときは、前記発熱体の温度を
前記第1の色に発色させる温度に制御する前記第1の通
電パルス、前記第2の通電パルス、第3の通電パルスを
選択し、前記発色画素を第2の色で記録するときは、前
記発熱体の温度を前記第2の色に発色させる温度に制御
する前記第2の通電パルス、前記第3の通電パルスを選
択して、その選択されたパルスを有効とする前記駆動パ
ルス信号で前記熱記録手段を駆動し、前記記録媒体に対
し前記画像を加熱記録することを特徴とし、前記駆動パ
ルス信号は、1画素記録周期内に第1の色または第2の
色の発色時にそれらの濃度を均一にするための前記発熱
体の温度の補正に用いる第3通電パルス列(熱制御通電
パルス列)が、第1、第2の色のいずれの通電パルスと
も連続していることにより、例えば、黒、赤と連続記録
する場合は赤記録の通電パルスの前の休止時間が長く取
れるため、前記発熱体の初期温度が一定になりやすく、
最大濃度で混色のない赤記録を得ることが容易になる。
【0012】また、前記第1、第2の通電パルスは単一
のパルスで構成され、前記第3の通電パルスは複数のパ
ルスで構成されていることにより、黒画素記録時の発熱
体の温度上昇の立ち上がりが速くなり、その結果、黒画
像の記録開始端部の赤発色を押さえ、すなわち記録走査
上流端部に生じやすい黒画像の赤滲みを解消することが
可能となる。
【0013】また、前記第1の通電パルスは単一のパル
スで構成され、前記第2、第3の通電パルスは複数のパ
ルスで構成されていることにより、黒画素記録において
は黒記録画像の記録媒体とサーマルヘッドの相対移動方
向上流端部でも記録媒体の黒発色が可能で、赤滲みのな
い黒画像記録ができ、赤画素記録においては黒との混色
が少なくかつ発色濃度の高い赤記録画像を得ることがで
きる。
【0014】また、本発明の画像記録装置は、異なる温
度の加熱により異なる色に発色する記録媒体に対して画
像を加熱記録する画像記録装置であって、前記記録媒体
を搬送する搬送手段と、この搬送手段で搬送された前記
記録媒体に対して発熱体を用いて画像を加熱記録する熱
記録手段と、前記記録媒体に記録する第1の色画像、第
2の色画像をそれぞれ記憶する画像記憶手段と、この画
像記憶手段で記憶された第1の色画像および第2の色画
像をそれぞれ読み出してあらかじめ定められた規則に従
って合成する画像合成手段と、この画像合成手段で合成
された画像から記録対象の注目画素を含む参照領域を抽
出する抽出手段と、この抽出手段で抽出された参照領域
に含まれる注目画素の色情報をもとに、前記熱記録手段
の発熱体の温度を設定する設定手段と、この設定手段で
設定された前記発熱体の温度を前記抽出手段で抽出され
た参照領域内の画素の色情報をもとに、前記設定手段で
設定された発熱体の温度を補正する補正手段と、前記熱
記録手段の発熱体を前記補正手段で補正された温度に加
熱するよう制御する制御手段とを具備することにより、
複数の色の分離性能が向上し、色のにじみが抑えられた
複色記録が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。まず、第1の実施形態につい
て説明する。図1は、本実施形態で使用する複色感熱記
録媒体の構成を概略的に示している。すなわち、記録媒
体1は、基材5の上に第1の記録層4、第2の記録層
3、保護層2の順に積層されて構成されている。
【0016】本実施形態の記録媒体1では、第1の記録
層4は第1の記録エネルギーで黒色に、第2の記録層3
は第1の記録エネルギーより低い第2の記録エネルギー
で赤色に発色する。
【0017】第2の記録層3および第1の記録層4は、
ロイコ染料と顕色剤を主成分とする感熱記録層から成
る。ロイコ染料としては、例えば、トリフェニルメタン
系、フルオラン系、フエノチアジン系、オーラミン系、
スピロピラン系、インドリノフタリド系等の染料のロイ
コ化合物が好ましい。顕色剤としては、前記ロイコ染料
を接触時発色させる電子受容性の種々の化合物、例えば
フェノール性化合物、チオフェノール性化合物、チオ尿
素誘導体、有機酸およびその金属塩等が好ましい。
【0018】また、第1の記録層4の発色温度は第2の
記録層3の発色温度と同等かそれ以上であることが望ま
しい。ここでは第1および第2の記録層の発色温度は約
80℃から発色が始まり、約95℃で最大濃度に発色す
るように調整した。
【0019】図1に示した記録媒体1は、例えば、基材
5として厚さ188μmのポリエチレンテレフタレート
シートを用いている。黒色に発色する第1の記録層4の
厚さは約3μmで、赤色に発色する第2の記録層3の厚
さは約3μmである。また、保護層2は厚さ約2μmの
紫外線硬化樹脂からなる。
【0020】図2に、本実施形態で使用した記録媒体1
に対して、発熱体密度8素子/mmのサーマルヘッドを
用いて記録したときのエネルギ−濃度特性を赤色/黒色
ともに黒色測定用フィルタを用いて測定した結果を示
す。
【0021】図2から明らかなように、エネルギー約
0.4mJ/ドットから赤色に発色し、約0.7mJ/
ドット以上になると黒色の発色が始まり赤と黒の混色と
なる。さらにエネルギーを増加させて約1.1mJ/ド
ット以上になると黒色が優勢となり赤味の黒色となる。
【0022】図3は、本実施形態の画像記録方法を実現
するためのサーマルヘッドを駆動する通電パルス信号
(駆動通電パルス信号あるいは記録パルス信号と呼ぶこ
ともある)の波形を示したものである。
【0023】なお、図3に示した通電パルス信号はロウ
レベルでサーマルヘッドを駆動するに有効となるアクテ
ィブ・ロウの信号(イネーブル信号)である。図3にお
いて、1画素記録周期内に7つの通電パルスがあり、こ
れらの通電パルスは3群の通電パルスに分けられてい
る。先頭の2つの通電パルスからなるパルス列を第1通
電パルス、3番目から4番目の通電パルスからなるパル
ス列を第2通電パルス、5番目から7番目の通電パルス
からなるパルス列を第3通電パルスと呼ぶ。
【0024】黒色の発色温度までに加熱するために、第
1通電パルスと第2通電パルスの両方を有効にする。赤
色の発色温度までに加熱するために、第2通電パルスを
有効にする。
【0025】記録媒体1の記録層3、4を赤および黒の
各々の発色温度までに加熱するのに用いる通電パルスを
発色通電パルスと呼ぶ。第3通電パルスは黒色または赤
色発色時にそれらの濃度を均一にするための補正に用い
るもので、このパルス列を熱制御通電パルスと呼ぶ。発
色通電パルスと熱制御通電パルスから1画素を記録媒体
1に記録する記録パルス信号が構成される。
【0026】本実施形態では各通電パルスのオン時間
(各通電パルスがロウレベルの時間)とオフ時間(各通
電パルスがハイレベルの時間)は同じで、それぞれ、
0.2msと0.04msである。1画素の記録周期は
3msである。
【0027】この記録パルスの特徴は、黒、赤のいずれ
の記録パルスとも発色通電パルスと熱制御通電パルスが
連続しており、かつ発色通電パルスと熱制御通電パルス
とが連続しているところにある。
【0028】図4に、本実施形態の画像記録方法を実現
するための画像記録装置の構成図を示す。図4におい
て、CPU6は本装置全体の制御を行う。ROM8はC
PU6を動作させるための制御プログラムが格納されて
いる。RAM7はCPU6の作業領域として使用した
り、また各種設定を一時的に保存している。
【0029】画像メモリ9は記録するための画像情報デ
ータが格納されていて、その内部は赤画像情報格納領域
9aと黒画像情報格納領域9bに分かれている。搬送制
御部10は搬送系全体の制御を行い、記録媒体1を搬送
する搬送部11の駆動モータを駆動する。センサ12は
搬送される記録媒体1を検知するもので、その検知信号
は記録媒体1の搬送制御などに用いられる。
【0030】記録制御部13は記録動作全体のタイミン
グ関係やシーケンスの制御を行う。参照領域抽出部14
は、赤画像情報格納領域9aに格納されている赤画像情
報と黒画像情報格納領域9bに格納されている黒画像情
報とから合成された記録画像データから、熱制御のため
の参照領域部分の抽出を行う。
【0031】記録エネルギー制御部15は、参照領域抽
出部14で抽出された参照領域内の注目画素の記録画像
データに応じて、熱制御を行う前の基本記録エネルギ
ー、すなわち、注目画素を記録する際の1画素記録周期
内の各発色通電パルスのオン・オフを選択し、それを基
本記録データとしてを出力するものである。
【0032】熱制御部16は、参照領域抽出部14で抽
出された参照領域内の各画素の記録画像データと、熱制
御データROM17にあらかじめ記憶されている熱制御
データをもとに、注目画素の記録に際し、赤/黒の発色
が均一になるように赤/黒の基本記録エネルギーの補正
を行う。すなわち、注目画素を記録する際の1画素記録
周期内の熱制御通電パルスのオン・オフを選択して、そ
れをもとに、記録エネルギー制御部15から出力された
基本記録データを補正し、その補正された基本記録デー
タ、すなわち、記録データを記録駆動部18に出力す
る。
【0033】記録駆動部18は、熱制御部16から出力
される記録データをもとに、サーマルヘッド(記録部)
19を駆動制御するための駆動通電パルス信号を生成す
る。すなわち、記録駆動部18からは、図3に示したよ
うな、各画素毎の駆動通電パルス信号が記録部19に出
力される。
【0034】記録部19は、記録駆動部18から出力さ
れた駆動通電パルス信号に従って、記録媒体1に対する
実際の記録動作を行う。このような構成の画像記録装置
の記録動作について、図5に示すフローチャートを参照
して説明して説明する。
【0035】本装置が起動されて記録動作を開始する
と、まず、CPU6がROM8に格納してある制御プロ
グラムを実行する。CPU6は搬送制御部10を動作さ
せ、搬送部11を駆動することにより、記録媒体1を記
録位置へ搬送する。
【0036】次に、CPU6は画像メモリ9内の赤色記
録画像情報格納部9aおよび黒色記録画像情報格納部9
bから各々のデータを読み出す(ステップS1)。次に
あらかじめ定められた規則に従って記録画像情報の合成
を行って、記録画像データを生成し、それを一旦RAM
7に格納する(ステップS2)。
【0037】ここで、ステップS2の記録画像情報の合
成について図6を参照して説明する。本実施形態では黒
画像および赤画像の基本情報に対して実際に記録する情
報(記録画像データ)をあらかじめ定めれた規則に従っ
て合成して生成することを特徴とする。
【0038】画像メモリ9内の赤色記録画像情報格納部
9aには、記録画像を構成する画素のうち赤色で記録す
る画素(赤画像)が記憶され、黒色記録画像情報格納部
9bには、記録画像を構成する画素のうち黒色で記録す
る画素(黒画像)が記憶されている。このように、赤画
像と黒画像をそれぞれ別個に記憶することにより、画像
メモリ9内の記憶容量を少なくできるというメリットが
ある。
【0039】さて、図6において、記録画像を構成する
各画素に対応して、赤色記録画像情報格納部9aで赤画
像として記憶されている場合を「1」で表し、赤画像と
して記憶されていない場合を「0」で表している(図6
の最左列)。また、同様に、記録画像を構成する各画素
に対応して、黒色記録画像情報格納部9bで黒画像とし
て記憶されている場合を「1」で表し、黒画像として記
憶されていない場合を「0」で表している(図6の中央
の列)。
【0040】図6から明らかなように、赤色記録画像情
報格納部9aと黒色記録画像情報格納部9bの両方で
「1」とされる画素には、記録画像データは赤色とな
る。赤色記録画像情報格納部9aで「0」、黒色記録画
像情報格納部9bで「0」とされる画素には加熱記録さ
れない。赤色記録画像情報格納部9aで「0」、黒色記
録画像情報格納部9bで「1」とされる画素には、記録
画像データは黒色となる。赤色記録画像情報格納部9a
で「1」、黒色記録画像情報格納部9bで「0」とされ
る画素には、記録画像データは赤色となる(図6の最右
列)。
【0041】図5の説明に戻る。次に、ステップS3に
進み、記録制御部13は、記録画像データをRAM7か
ら読みだし、参照領域抽出部14に送る。参照領域抽出
部14は送られてきた記録画像データから参照領域を抽
出し、それを記録エネルギー制御部15に送る。
【0042】記録エネルギー制御部15では、参照領域
内の注目画素が赤記録画像か黒記録画像かに応じて基本
記録エネルギーを求め(赤記録画像の基本記録エネルギ
ーはE1、黒記録画像の基本記録エネルギーはE2)、
第1通電パルス列か第2通電パルス列またはその両方を
有効(オン)にする選択を行って、その注目画素につい
て基本記録データを生成し、それを熱制御部16に送る
(ステップS4〜ステップS6)。
【0043】熱制御部16では、熱制御データROM1
7に記憶されている熱制御データを参照して、その注目
画素と、参照領域内の他の画素の記録画像データの組み
合わせに対応して、その注目画素の基本記録エネルギー
を補正するための第3通電パルス列のうちどれを有効
(オン)にするかの選択を行い、それをもとに補正され
た基本記録データ、すなわち、記録データを生成し、記
録駆動部18に出力する(ステップS7)。
【0044】記録駆動部18は、熱制御部16から出力
される記録データをもとに、サーマルヘッド(記録部)
19を駆動制御するための駆動通電パルス信号(イネー
ブル信号)、その他サーマルヘッド19を駆動するに必
要な信号(データ転送クロック、ラッチ信号等)を生成
し、記録部19に送る。記録部19のサーマルヘッドは
記録画像の画素単位で赤記録画素/黒記録画素に応じ
て、対応するサーマルヘッドの各々の発熱体に選択的に
かつ同時に記録エネルギーEB 、EK に対応した黒記録
通電パルス、赤記録通電パルスが印加され、1ライン分
の記録画像記録が終了する(ステップS8〜ステップS
9)。次に、ステップS3に戻り、前述同様の動作をす
べての記録画像データに対して行い、1画面の記録動作
が完了する。
【0045】次に、図7を参照して、図5のステップS
3〜ステップS7の手順、すなわち、基本記録エネルギ
ーの設定とその補正についてより詳細に説明する。図7
(a)には、基本記録エネルギーの補正の際に必要な参
照領域の一具体例を示し、図7(b)、(c)には、そ
の参照領域内の各画素の記録画像データのパターン例を
示す。
【0046】図7(a)に示す参照領域は、1×4のマ
トリクスで、記録方向(図7(a)の矢印の方向)に対
して縦長になっており、注目画素を「0」とした「−
1」〜「2」までの座標が定義されている。この参照領
域の上から3番目の画素が記録する画素、すなわち、注
目画素であり、それより上の画素2つは蓄熱の影響を除
去するために参照されるもので、一番下の画素は予備加
熱を行うために参照されるものである。
【0047】図7(b)に示した参照領域内の記録画像
データのパターンでは、注目画素は黒画素で、直前に赤
画素を記録し、さらにその前には黒画素を記録し、注目
画素の次の画素は非記録画素となっている。このように
抽出された領域内の各画素の記録画像データが記録エネ
ルギー制御部15に送られる。
【0048】記録エネルギー制御部15ではこの場合、
注目画素は黒記録画像情報なので基本記録エネルギーE
oに、E2(第1通電パルス列+第2通電パルス列の全
てをオンにした場合に対応)データを設定する。また、
注目画素が赤記録画像情報ならば基本記録エネルギーE
oに、E1(第2通電パルス列のみをオンにした場合に
対応)データを設定する。
【0049】基本記録エネルギーは図2に示した記録エ
ネルギーと発色濃度の関係において、発色開始記録エネ
ルギーに相当するエネルギー、すなわち赤記録の基本記
録エネルギーは0.4mJ/ドット(通電時間0.4m
s)、黒記録の基本記録エネルギーは0.8mJ/ドッ
ト(通電時間0.8ms)に設定した。
【0050】設定された基本記録エネルギーデータ(基
本記録データ)および切り出された参照領域データは熱
制御部16に送られ、サーマルヘッドの発熱体の熱履歴
(蓄熱など)に応じた補正が行われる。
【0051】図7(b)に示した例では、先に2回連続
して注目画素に対応するサーマルヘッドの発熱体は駆動
・発熱されているので当該発熱体は通常の状態より温度
が高くなっていることが予想され、基本記録エネルギー
より小さい記録エネルギーで十分所定の黒色発色濃度が
得られる。そこで、熱制御データROM17に記憶され
ている熱制御データと参照領域内の記録画像データを用
いて、連続発熱による蓄熱による補正量が得られ、その
補正量に対応して第3通電パルス列を有効(オン)にす
る補正された基本記録データ、すなわち、記録データを
生成する。
【0052】このように、記録データは、黒記録、赤記
録各々の実際の記録エネルギーEK、ER に対応する、
黒記録の基本記録エネルギーに対応する通電パルス列
(第1通電パルス列+第2通電パルス列)、あるいは、
赤記録の基本記録エネルギーに対応する通電パルス列
(第2通電パルス列)、および、基本記録エネルギーを
補正する第3通電パルス列を指定するためのものであ
る。
【0053】基本記録データの補正は注目画素が黒色あ
るいは赤色の記録情報の場合のみに限らない。図7
(c)の注目画素は非記録情報である。本実施形態で用
いた記録媒体1は第1の記録エネルギーで黒発色、それ
より小さい第2の記録エネルギーで赤発色する。赤記録
層に従来の感熱記録と同等の耐熱性が要求された場合、
黒発色では従来の感熱記録以上の記録エネルギーが必要
となる。そこで図7(c)のように注目画素が非記録情
報でも次(未来)の画素に記録すべきデータが存在する
のならば、発色温度以下になるようなエネルギーをサー
マルヘッドの発熱体に与えて予備加熱を行い、本当の黒
記録時にスムーズに発色温度になるようにする。
【0054】本実施形態では、サーマルヘッド19の駆
動通電パルス信号を1画素記録周期内で3群に分け、第
1通電パルス列+第2通電パルス列を黒発色、第2通電
パルス列を赤発色、第3通電パルス列を熱制御用と割り
当てているが、これらの順番には重要な意味がある。そ
の理由を図8を参照して説明する。
【0055】図8(a)は本実施形態における通電パル
ス列の順番で駆動通電パルス信号を生成した場合、図8
(b)は本実施形態における通電パルス列の順番と逆の
順番で割り当てて記録通電パルスを生成した場合を示
す。すなわち、図8(a)では、第1通電パルス列P1
+第2通電パルス列P2を黒色の発色通電パルス、第2
通電パルス列P2を赤色の発色通電パルス、第3通電パ
ルス列P3を熱制御用パルスとし、図8(b)では、第
1通電パルス列を熱制御用パルス列(図8(a)のP3
に対応)、第2通電パルス列を赤色の発色通電パルス
(図8(a)のP2に対応)、第2通電パルス列+第3
通電パルス列を黒色の発色通電パルス(図8(a)のP
1、P2に対応)としている。
【0056】本実施形態の順番の場合、黒、赤、黒とい
う記録画像を連続記録すると赤記録の記録通電パルス列
の前に比較的長い休止時間I1が生じる。しかし、本実
施形態と逆順番の場合、赤記録の記録通電パルス列の前
にI1のような休止時間が存在せず、黒記録の記録通電
パルスの前に休止時間I2が生じる。
【0057】本実施形態で用いた記録媒体1は、図2で
示したように赤発色から黒発色の間に赤と黒の混色領域
が存在し、この領域をできるだけ使用しないことが混色
のない赤画像を得るためには重要である。一般に文字な
どの二値記録画像では記録層の最大濃度ないしはそれに
近い濃度で記録する。そのためには最大濃度を与える記
録エネルギーにより、記録層の温度が最大濃度を与える
温度以下にならなければよく、それ以上の温度では揺ら
ぎがあっても良い。
【0058】二色記録の赤記録では図2に示したように
最大濃度に飽和領域がないため、記録層の温度を厳密に
管理する必要がある。このためにはできるだけ、赤記録
のために通電する前の発熱体の温度が一定になっている
方が赤記録のための記録エネルギーを印加したとき赤記
録層の温度を一定にしやすい。
【0059】図2に示したように、記録エネルギーの大
きい黒記録では蓄熱の割合が大きく、次記録画素の発
色に与える影響が大きい。従って、黒、赤と連続記録す
る場合図8(a)に示すように、赤記録の記録通電パル
ス列の前の休止時間I1が長い方が、発熱体の初期温度
が一定になりやすく、図8(b)のように長い休止時間
がない場合に比較して、最大濃度で混色のない赤記録を
得ることが容易になる。
【0060】また、黒記録時は赤記録時と比較して高い
記録エネルギーが必要なので、図8(b)で示したよう
な逆順番では赤と黒の記録通電パルスの間に長い休止時
間I2が生じ、発熱体が冷却されてしまうため、印加エ
ネルギーをセーブする割合が減ってしまう。より小さな
記録エネルギーでサーマルヘッドが駆動できることはサ
ーマルヘッドの長寿命化を可能にする。
【0061】図9は、本実施形態の画像記録装置による
画像記録の具体例を示したものである。ここでは、何等
かの障害が検出されて、記録媒体1に黒色による文字列
の記録と、その文字列を無効とする赤色による無効パタ
ーンの記録が同時に行われた場合を想定している。
【0062】図9(a)中に示している、文字列「AB
CD」や「12345」は黒色で記録される。正常なら
ばこの印刷だけが行われる。この黒画像情報が図4に示
した装置構成の画像メモリ9の黒画像情報格納領域9b
に格納されている。
【0063】図9(b)には赤で記録される無効パター
ンを示している。この赤画像情報が図4に示した装置構
成の画像メモリ9の赤画像情報格納領域9aに格納され
ている。
【0064】記録には記録媒体1の幅分の長さのライン
型のサーマルヘッド18を用いており、左から右へライ
ン単位で記録される。図5を参照して説明したように、
赤画像情報格納領域9aと黒画像情報格納領域9bの同
番地から記録画像データが読み出され、図6を参照して
説明した規則に従って記録情報が合成される。すなわ
ち、赤画像、黒画像とも記録情報の時は赤画像が優先さ
れ、赤記録情報として合成される。記録情報の合成から
赤・黒同時記録の動作は前述同様である。
【0065】合成の規則に従って生成された記録画像は
図9(c)のように記録媒体1に記録される。図9
(c)からも明らかなように優先順位の高い赤色の無効
パターンが優先されて記録されいる。
【0066】以上説明したように、上記第1の実施形態
によれば、画像メモリ9内の赤色記録画像情報格納部9
aおよび黒色記録画像情報格納部9bから各々のデータ
を読み出し、あらかじめ定められた規則に従って記録画
像情報の合成を行って、記録画像データを生成し、参照
領域抽出部14で、その記録画像データをもとに参照領
域を抽出して、記録エネルギー制御部15で、その参照
領域内の注目画素が赤記録画像か黒記録画像かに応じて
基本記録エネルギーを求め、その基本記録エネルギーに
対応させて駆動通電パルス信号の第1通電パルス列およ
び第2通電パルス列を有効(オン)にするか、あるい
は、第2通電パルス列を有効(オン)にする選択を行っ
て、その注目画素について基本記録データを生成し、さ
らに、熱制御部16で熱制御データROM17に記憶さ
れている熱制御データを参照して、その注目画素と、参
照領域内の他の画素の記録画像データの組み合わせをも
とに発熱体の蓄熱の影響と予備加熱の有無を判断し、そ
の注目画素の基本記録エネルギーを補正するための第3
通電パルス列のうちどれを有効(オン)にするかの選択
を行い、それをもとに補正された基本記録データ、すな
わち、記録データを生成し、記録駆動部18に出力し
て、記録駆動部18では、その記録データをもとに、サ
ーマルヘッド(記録部)19を駆動制御するための駆動
通電パルス信号を生成して、サーマルヘッド(記録部)
19を駆動して、赤色・黒色の同時印刷を行うことによ
り、複数の色の分離性能が向上し、色のにじみが抑えら
れた複色記録が可能となる。
【0067】また、記録データをもとに作成されるサー
マルヘッド(記録部)19を駆動するための駆動通電パ
ルス信号(記録パルス信号)は、1画素記録周期内に第
1通電パルス、第2通電パルス、第3通電パルスといっ
た3群のパルス列で構成され、黒色を記録する際には、
第1通電パルスと第2通電パルスを有効とし、赤色を記
録する際には第2通電パルスを有効とすることにより、
1画素記録周期内で選択的に赤色あるいは黒色が記録で
きる。
【0068】また、駆動通電パルス信号は、1画素記録
周期内に黒色または赤色発色時にそれらの濃度を均一に
するための補正に用いる第3通電パルス列(熱制御通電
パルス列)が、黒、赤のいずれの発色通電パルスとも連
続していることにより、黒、赤と連続記録する場合は赤
記録の記録通電パルスの前の休止時間が長く取れるた
め、サーマルヘッド19の発熱体の初期温度が一定にな
りやすく、最大濃度で混色のない赤記録を得ることが容
易になる。
【0069】また、赤画素と黒画素が同位置に記録情報
としてあるときに、赤画素記録情報を優先させて記録す
ることにより、濃度の低い赤画像の視認性を改善するこ
とができる。
【0070】次に、第2の実施形態について図面を参照
して説明する。図10は、本実施形態の画像記録方法を
実現するためのサーマルヘッドを駆動する通電パルス信
号(駆動通電パルス信号あるいは記録パルス信号と呼ぶ
こともある)の波形を示したものである。
【0071】なお、図10に示した通電パルス信号はロ
ウレベルでサーマルヘッドを駆動するに有効となるアク
ティブ・ロウの信号(イネーブル信号)である。図10
において、1画素記録周期内に5つの通電パルスがあ
り、先頭の通電パルスを第1通電パルス、第2番目の通
電パルスを第2通電パルス、第3番目から第5番目の通
電パルスを第3通電パルスと呼ぶ。
【0072】本実施形態では第1および第2通電パルス
は1パルスで、第3通電パルスは3つの通電パルスから
なるパルス列で構成される。黒色の発色温度までに加熱
するために、第1通電パルスと第2通電パルスの両方を
有効にする。赤色の発色温度までに加熱するために、第
2通電パルスを有効にする。
【0073】記録媒体1の記録層を赤および黒の各々の
発色温度までに加熱するのに用いる通電パルス列を発色
通電パルスと呼ぶ。第3通電パルスは黒色または赤色発
色時にそれらの濃度を均一にするための補正に用いるも
ので、このパルス列を熱制御通電パルスと呼ぶ。発色通
電パルスと熱制御通電パルスから1画素を記録媒体1に
記録する記録パルス信号が構成される。
【0074】本実施形態では、第1通電パルスのオン時
間/オフ時間は、例えば、0.4ms/0.04ms、
第2通電パルスのオン時間/オフ時間は、例えば、0.
35ms/0.04ms、第3通電パルスの通電パルス
の各々のオン時間/オフ時間は、例えば、各々、0.2
msと0.04msである。1画素の記録周期は3ms
である。
【0075】この記録パルスの特徴は、第1の実施形態
の場合と同様に黒、赤のいずれの記録パルスとも発色通
電パルスと熱制御通電パルスが連続しており、かつ発色
通電パルスと熱制御通電パルスとが連続しているところ
にある。
【0076】なお、本実施形態における画像記録装置の
構成、動作は、第1の実施形態と同様である。次に、本
実施形態における記録方法の利点を図11および図12
を参照して説明する。図1の記録媒体1および図4の画
像記録装置を用いて、以下に示す記録パルスの条件で、
図9に示したパターンの記録を行った。
【0077】赤記録の基本記録エネルギーは約0.35
mJ/ドット(通電時間0.35ms)、黒記録の基本
記録エネルギーは0.75mJ/ドット(通電時間0.
75ms)に設定した。記録動作は図5の説明と同様で
ある。
【0078】図11は、第1の実施形態で説明した図3
に示したような記録パルス信号による記録方法と本実施
形態である図10で示したような記録パルス信号による
記録方法で、黒の1画素を記録するときのサーマルヘッ
ドの発熱体の温度変化の様子を模式的に示している。
【0079】図11で比較された本実施形態の記録パル
ス信号は、図10に示した記録パルス信号のうち、第1
通電パルス+第2通電パルス+第3通電パルス列の先頭
パルスからなっており、第1の実施形態の記録パルス信
号は、図3に示した記録パルス信号のうち、第1通電パ
ルス列+第2通電パルス列+第3通電パルス列の先頭か
ら2つのパルスからなっている。
【0080】第1の実施形態の記録方法により駆動され
たサーマルヘッド19の発熱体は図11に示すように鋸
波状に温度が上昇する。本実施形態の記録方法で駆動さ
れた発熱体の温度変化は第1の実施形態の場合と比較し
て温度上昇の立ち上がりが速い。1画素を記録するため
に発熱体が駆動されている間、発熱体と記録媒体1は相
対的に移動している。このため発熱体により加熱される
記録媒体1の部分(1画素形成部分)の相対移動方向、
中央部分は加熱がオーバーラップし加熱時間が長くなる
が、両端は加熱時間が短くなる。特に発熱体の温度が立
ち上がり始めるときに接する相対移動方向上流端部は加
熱時間が短いこととあいまって、発熱体の温度も低い。
【0081】図12は、サーマルヘッド19を図12の
左から右(図12の矢印の方向)に走査して、黒記録の
文字を記録した際の、その記録文字の横線の一部を模式
的に示したもので、図12(a)は本実施形態の記録方
法で記録した場合、図12(b)は第1の実施形態の記
録方法で記録した場合を示す。
【0082】本実施形態の記録方法による場合、図11
に示すように発熱体温度の立ち上がりがよいので、記録
媒体とサーマルヘッドの相対移動方向上流端部でも記録
媒体の黒発色が可能で通電時間の全領域に渡って黒記録
ができる(図12(a)参照)。一方、第1の実施形態
の記録方法による記録では、図11に示すように発熱体
温度の立ち上がりが比較的緩やかなので、上流端部で黒
発色するのに十分な熱が与えられず、黒より低い温度で
発色する赤が発色する(図12(b)参照)。
【0083】以上説明したように、上記第2の実施形態
によれば、サーマルヘッド19の駆動通電パルス信号の
1画素記録周期内の第1通電パルスをモノパルスとする
ことにより、その駆動通電パルス信号にてサーマルヘッ
ド19を駆動すると、黒画素記録時の発熱体の温度上昇
の立ち上がりが速くなり、その結果、黒画像の記録開始
端部の赤発色を押さえ、すなわち記録走査上流端部に生
じやすい黒画像の赤滲みを解消することが可能となる。
【0084】次に、第3の実施形態について図面を参照
して説明する。図13は、本実施形態の画像記録方法を
実現するためのサーマルヘッドを駆動する通電パルス信
号(駆動通電パルス信号あるいは記録パルス信号と呼ぶ
こともある)の波形を示したものである。
【0085】なお、図13に示した通電パルス信号はロ
ウレベルでサーマルヘッドを駆動するに有効となるアク
ティブ・ロウの信号(イネーブル信号)である。図13
において、1画素記録周期内に6つの通電パルスがあ
り、先頭の通電パルスを第1通電パルス、第2番目から
第3番目の通電パルスを第2通電パルス、第4番目から
第6番目の通電パルスを第3通電パルスと呼ぶ。本実施
形態では第1通電パルスは1パルスで、第2通電パルス
は2つの通電パルスからなるパルス列で、第3通電パル
スは3つの通電パルスからなるパルス列で構成される。
【0086】黒色の発色温度までに加熱するために、第
1通電パルスと第2通電パルスの両方を有効(オン)に
する。赤色の発色温度までに加熱するために、第2通電
パルスを有効(オン)にする。
【0087】記録媒体の記録層を赤および黒の各々の発
色温度までに加熱するのに用いる通電パルス列を発色通
電パルスとする。第3通電パルスは黒色または赤色発色
時にそれらの濃度を均一にするための補正に用いる。こ
のパルス列を熱制御通電パルスと呼ぶ。発色通電パルス
と熱制御通電パルスから記録パルスが構成される。本実
施例では第1通電パルスのオン時間/オフ時間は0.4
ms/0.04ms、第2通電パルスおよび第3通電パ
ルスの通電パルスの各々のオン時間/オフ時間は同じで
各々、0.2msと0.04msである。1画素の記録
周期は3msである。
【0088】この記録パルスの特徴は、第1の実施形態
と同様に黒、赤のいずれの記録パルスとも発色通電パル
スと熱制御通電パルスが連続しており、かつ発色通電パ
ルスと熱制御通電パルスとが連続しているところにあ
る。
【0089】なお、本実施形態における画像記録装置の
構成、動作は、第1の実施形態と同様である。次に、本
実施形態における記録方法の利点を図14、図15およ
び図16を参照して説明する。
【0090】図14は、図13に示したような記録パル
ス信号で黒画素および赤画素のそれぞれを記録するため
にサーマルヘッドの発熱体を駆動したときの、各々の発
熱体の温度変化の様子を模式的に示したものである。
【0091】黒画素を記録する記録パルス信号は、図1
3に示した記録パルス信号のうち、第1通電パルス+第
2通電パルス+第3通電パルス列のうち先頭パルスから
構成される。赤画素を記録する記録パルス信号は、図1
3に示した記録パルス信号のうち、第2通電パルス+第
3通電パルス列のうち先頭から2つのパルスから構成さ
れる。
【0092】図1の記録媒体1、および、図4の画像記
録装置を用いて、赤・黒二色同時記録を行った。また、
記録パルスの条件として、赤記録の基本記録エネルギー
は約0.4mJ/ドット(通電時間0.4ms)、黒記
録の基本記録エネルギーは0.8mJ/ドット(通電時
間0.8ms)に設定した。
【0093】本実施形態の記録方法でサーマルヘッドを
駆動したとき、黒画素記録の時の発熱体の温度の立ち上
がりは図11に示した第2の実施形態と同様に急峻とな
る。この発熱体温度の速い立ち上がりは第2の実施形態
における黒画像記録と同様な利点を本実施形態でも得る
ことができる。すなわち本実施形態の黒画像記録では、
黒記録画像の記録媒体とサーマルヘッドの相対移動方向
上流端部でも記録媒体の黒発色が可能で、赤滲みのない
黒画像記録ができた。このときの記録の様子については
第2の実施形態の図12の説明と同様なので説明を省略
する。
【0094】赤画素記録の時の発熱体の温度の立ち上が
りは黒画素記録の時のそれと比較すると緩やかとなる。
本実施形態の赤画素記録における利点について図15お
よび図16を参照して説明する。
【0095】図15は第2の実施形態の記録方法と本実
施形態の記録方法で、赤の1画素を記録するときのサー
マルヘッドの発熱体の温度変化の様子を模式的に示して
いる。
【0096】図15で比較された本実施形態の記録パル
ス信号は、図13に示した記録パルス信号のうち、第2
通電パルス+第3通電パルス列のうち先頭の2つのパル
スからなっており、第2の実施形態の記録パルス信号は
図10に示した記録パルス信号のうち、第2通電パルス
(通電時間;0.35ms)+第3通電パルス列のうち
先頭から2つのパルス(通電時間;0.2ms)からな
っている。
【0097】図16は赤画素記録したときの記録媒体の
赤記録層における発色状態を記録層断面(上段)と赤記
録層表面(下段)について模式的に示したもので、図1
6(a)は本実施形態の記録方法で記録した場合、図1
6(b)は第2の実施形態の記録方法で記録した場合を
示す。
【0098】図16(a)、(b)それぞれの上段の図
は、発熱体から印加された熱による記録媒体断面の温度
分布を示している。赤発色のために発熱体に印加できる
最大の記録エネルギーは黒記録層の温度が黒発色温度に
ならずかつ最大となるエネルギーで、図16(a)、
(b)それぞれの上段の図において、黒発色温度域が赤
記録層と黒記録層の境界付近まで達したときとなる。
【0099】本実施形態の記録方法で駆動された発熱体
の温度は図14に示すように鋸波状に比較的緩やかに温
度が上昇する。一方、第2の実施形態の記録方法で駆動
された発熱体の温度変化は本実施形態と比較して温度上
昇の立ち上がりが速い。熱伝達の割合に対して温度の変
化が急であるほど記録層内の温度差は大きくなる。従っ
て、本実施形態の記録方法における緩やかな温度上昇は
急激な温度上昇があった場合と比較して、記録媒体の記
録層の断面方向および平面方向に生じる温度差が小さく
なる。この結果、本実施形態の赤記録では図16(a)
に示すように黒発色温度域が黒記録層に達する直前で
は、比較的発熱体のサイズに相当する領域に広がってお
り、図16(a)下段の図に示すように発熱体面積に相
当する大きさの発色が得られる。
【0100】一方、発熱体温度の立ち上がりが速い場合
には、図16(b)の上段の図に示すように黒発色温度
域が黒記録層に達する時点でも赤発色温度域は発熱体サ
イズより小さい。従って、発色部分は本実施形態のそれ
と比較して小さい。画像濃度は単位画素面積に対して、
発色部分の割合が大きいほど、また発色部分の濃度が高
いほど高くなる。
【0101】本実施形態の記録方法と第2の実施形態の
記録方法のそれぞれにより記録された二色同時記録画像
を比較すると、本実施形態の記録方法の場合に赤記録画
像濃度は、より高い濃度が得られた。
【0102】以上説明したように、上記第3の実施形態
によれば、サーマルヘッド19の駆動通電パルス信号の
1画素記録周期内の第1通電パルスをモノパルス、さら
に、第2通電パルスをマルチパルス(例えば2つのパル
ス)とすることにより、その駆動通電パルス信号にてサ
ーマルヘッド19を駆動すると、赤画素記録の時の発熱
体の温度上昇の立ち上がりは、黒画素記録時の発熱体の
温度上昇の立ち上がりと比較して緩やかとなり、第2通
電パルスをモノパルスとした場合と比較して、赤画素記
録の時の発熱体の温度の立ち上がりは緩やかとなり、そ
の結果、単位画素面積に対して赤色の発色部分の割合が
大きいくなり、高い濃度の赤記録画像が得られる。よっ
て、第3の実施形態によれば、黒画素記録においては黒
記録画像の記録媒体とサーマルヘッドの相対移動方向上
流端部でも記録媒体の黒発色が可能で、赤滲みのない黒
画像記録ができ、赤画素記録においては黒との混色が少
なくかつ発色濃度の高い赤記録画像を得ることができ
る。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加熱温度によって発色状態の変化する複色感熱記録媒体
に、色のにじみを抑制でき、複数の色の分離性能のよい
複色カラー記録を行うことが可能な画像記録方法および
画像記録装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る記録媒体の層構
成を示す断面図。
【図2】記録媒体のサーマルヘッドによる発色特性を示
す図。
【図3】サーマルヘッドを駆動する駆動通電パルス信号
の波形図。
【図4】第1の実施形態における画像記録方法を実現す
るための画像記録装置の構成を示すブロック図。
【図5】第1の実施形態における画像記録方法の制御フ
ローチャート。
【図6】記録画像情報の合成について説明するための
図。
【図7】基本記録エネルギーの設定とその補正について
説明するための図。
【図8】第1の実施形態における駆動通電パルス信号の
特徴を説明するための図。
【図9】第1の実施形態における画像記録装置による画
像記録の具体例について説明するための図。
【図10】本発明の第2の実施形態における画像記録方
法を実現するためのサーマルヘッドを駆動する駆動通電
パルス信号の波形図。
【図11】第2の実施形態における画像記録方法の特徴
を説明するためのサーマルヘッドの発熱体の温度変化の
様子を模式的に示した図。
【図12】第2の実施形態における画像記録方法の特徴
を説明するための図。
【図13】本発明の第3の実施形態における画像記録方
法を実現するためのサーマルヘッドを駆動する駆動通電
パルス信号の波形図。
【図14】第3の実施形態における画像記録方法の特徴
を説明するための図で、黒画素記録時と赤色画素記録時
のサーマルヘッドの発熱体の温度変化の様子を模式的に
示している。
【図15】第3の実施形態における画像記録方法の特徴
を説明するための図で、第2の実施形態の記録方法と第
3の実施形態の記録方法で、赤の1画素を記録するとき
のサーマルヘッドの発熱体の温度変化の様子を模式的に
示している。
【図16】第3の実施形態における画像記録方法の特徴
を説明するための図で、記録媒体の赤記録層における発
色状態を模式的に示している。
【符号の説明】
1…記録媒体、3…第2の記録層(赤色記録層)、4…
第1の記録装置(黒色記録層)、9a…赤画像情報格納
領域、9b…黒画像情報格納領域、14…参照領域抽出
部、16…熱制御部、18…記録駆動部、19…記録
部。
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 進一 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会 社東芝柳町工場内 (56)参考文献 特開 平6−143644(JP,A) 特開 昭61−192568(JP,A) 特開 昭62−246752(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/32 - 2/325 B41J 2/35 - 2/38 B41M 5/26

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の温度で加熱されることにより第1
    の色に発色し、第1の温度よりも低い第2の温度で加熱
    されることにより第1の色とは異なる第2の色に発色す
    る記録媒体に対して熱記録手段を駆動して画像を加熱記
    録する画像記録方法であって、 前記記録媒体に対して前記第1の色の画像を記録すると
    きは1画素記録周期内における第1期間、および、この
    第1期間に続く第2期間のそれぞれにおいて前記熱記録
    手段を駆動し、前記第2の色の画像を記録するときは前
    記1画素記録周期内における第2期間において前記熱記
    録手段を駆動して前記記録媒体に対し前記画像を加熱記
    録することを特徴とする画像記録方法。
  2. 【請求項2】 異なる温度の加熱により異なる色に発色
    する記録媒体に対して熱記録手段を用いて画像を加熱記
    録する画像記録方法であって、 前記熱記録手段を駆動する駆動パルス信号の前記画像の
    各発色画素を記録する1画素記録周期は、前記熱記録手
    段の各発熱体を前記記録媒体の各色を発色させる温度に
    制御するための連続した複数の発色通電パルスと、その
    連続した複数の発色通電パルスの最後の発色通電パルス
    に連続した前記発熱体の温度の補正制御のための熱制御
    通電パルスとで構成され、前記発熱体の温度を前記発色
    画素の色に応じた発色温度になるよう前記連続した複数
    の発色通電パルスの中から選択された発色通電パルスと
    前記熱制御通電パルスを有効とする前記駆動パルス信号
    で前記熱記録手段を駆動し、前記記録媒体に対し前記画
    像を加熱記録することを特徴とする画像記録方法。
  3. 【請求項3】 異なる温度の加熱により異なる色に発色
    する記録媒体に対して熱記録手段を用いて画像を加熱記
    録する画像記録方法であって、 前記熱記録手段を駆動する駆動パルス信号の前記画像の
    各発色画素を記録する1画素記録周期は、前記熱記録手
    段の各発熱体を前記発色画素の色に対応する前記記録媒
    体の各色を発色させる温度に制御するための連続した第
    1、第2、第3の通電パルスで構成され、前記発色画素
    を第1の色で記録するときは、前記発熱体の温度を前記
    第1の色に発色させる温度に制御する前記第1の通電パ
    ルス、前記第2の通電パルス、第3の通電パルスを選択
    し、前記発色画素を第2の色で記録するときは、前記発
    熱体の温度を前記第2の色に発色させる温度に制御する
    前記第2の通電パルス、前記第3の通電パルスを選択し
    て、その選択されたパルスを有効とする前記駆動パルス
    信号で前記熱記録手段を駆動し、前記記録媒体に対し前
    記画像を加熱記録することを特徴とする画像記録方法。
  4. 【請求項4】 異なる温度の加熱により異なる色に発色
    する記録媒体に対して熱記録手段を用いて画像を加熱記
    録する画像記録方法であって、 前記熱記録手段を駆動する駆動パルス信号の前記画像の
    各発色画素を記録する1画素記録周期は、前記熱記録手
    段の各発熱体を前記記録媒体の各色に発色させる温度に
    制御するための連続した第1、第2の通電パルスと、さ
    らに、この第2の通電パルスに連続した前記発熱体の温
    度の補正制御のための第3の通電パルスとで構成され、
    前記発色画素を第1の色で記録するときは、前記発熱体
    の温度を前記第1の色に発色させる温度に制御する前記
    第1の通電パルス、前記第2の通電パルス、前記第3の
    通電パルスを選択し、前記発色画素を第2の色で記録す
    るときは、前記発熱体の温度を前記第2の色に発色させ
    る温度に制御する前記第2の通電パルス、前記第3の通
    電パルスを選択して、その選択されたパルスを有効とす
    る前記駆動パルス信号で前記熱記録手段を駆動し、前記
    記録媒体に対し前記画像を加熱記録することを特徴とす
    る画像記録方法。
  5. 【請求項5】 前記第1、第2の通電パルスは単一のパ
    ルスで構成され、前記第3の通電パルスは複数のパルス
    で構成されていることを特徴とする請求項3〜請求項4
    記載の画像記録方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の通電パルスは単一のパルスで
    構成され、前記第2、第3の通電パルスは複数のパルス
    で構成されていることを特徴とする請求項3〜請求項4
    記載の画像記録方法。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体は、第1の色を発色する第
    1の記録層と、第2の色を発色する第2の記録層がこの
    順に加熱面に向かって積層されて構成され、前記発色画
    素を第1の色で記録するときは、選択された前記第1、
    第2、第3の通電パルスを有効とする前記駆動パルス信
    号で前記熱記録手段を駆動して前記第1の記録層に加熱
    記録し、前記発色画素を第2の色で記録するときは、選
    択された第2、第3の通電パルスを有効とする前記駆動
    パルス信号で前記熱記録手段を駆動して前記第2の記録
    層に加熱記録することを特徴とす請求項3〜請求項4記
    載の画像記録方法。
  8. 【請求項8】 前記記録する画像の第1の色に発色する
    画素と第2の色に発色する画素の記録位置が同一である
    とき、前記発熱体の温度を前記第2の色に対応して前記
    記録媒体の発色温度に制御する前記第2の通電パルス、
    前記第3の通電パルスを選択して、その選択された第
    2、第3の通電パルスを有効とする前記駆動パルス信号
    で前記熱記録手段を駆動し、前記記録媒体に第2の色の
    画素を加熱記録することを特徴とする請求項3〜請求項
    4記載の画像記録方法。
  9. 【請求項9】 異なる温度の加熱により異なる色に発色
    する記録媒体に対して画像を加熱記録する画像記録装置
    であって、 前記記録媒体を搬送する搬送手段と、 この搬送手段で搬送された前記記録媒体に対して発熱体
    を用いて画像を加熱記録する熱記録手段と、 前記記録媒体に記録する第1の色画像、第2の色画像を
    それぞれ記憶する画像記憶手段と、 この画像記憶手段で記憶された第1の色画像および第2
    の色画像をそれぞれ読み出してあらかじめ定められた規
    則に従って合成する画像合成手段と、 この画像合成手段で合成された画像から記録対象の注目
    画素を含む参照領域を抽出する抽出手段と、 この抽出手段で抽出された参照領域に含まれる注目画素
    の色情報をもとに、前記熱記録手段の発熱体の温度を設
    定する設定手段と、 この設定手段で設定された前記発熱体の温度を前記抽出
    手段で抽出された参照領域内の画素の色情報をもとに、
    前記設定手段で設定された発熱体の温度を補正する補正
    手段と、 前記熱記録手段の発熱体を前記補正手段で補正された温
    度に加熱するよう制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像記録装置。
  10. 【請求項10】 異なる温度の加熱により異なる色に発
    色する記録媒体に対して画像を加熱記録する画像記録装
    置であって、 前記記録媒体を搬送する搬送手段と、 この搬送手段で搬送された前記記録媒体に対して発熱体
    を用いて画像を加熱記録する熱記録手段と、 前記記録媒体に記録する第1の色画像、第2の色画像を
    それぞれ記憶する画像記憶手段と、 この画像記憶手段で記憶された第1の色画像および第2
    の色画像をそれぞれ読み出してあらかじめ定められた規
    則に従って合成する画像合成手段と、 この画像合成手段で合成された画像から記録対象の注目
    画素を含む参照領域を抽出する抽出手段と、 この抽出手段で抽出された参照領域に含まれる注目画素
    の色情報をもとに、前記熱記録手段の発熱体の温度を設
    定する設定手段と、 この設定手段で設定された前記発熱体の温度を、前記抽
    出手段で抽出された参照領域内の画素の色情報をもとに
    前記発熱体の蓄熱の影響と予備加熱の有無を判断し、前
    記記設定手段で設定された前記発熱体の温度を前記注目
    画素の色情報に対応した前記記録媒体の発色温度に補正
    する補正手段と、 前記熱記録手段の発熱体を前記補正手段で補正された温
    度に加熱するよう制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とする画像記録装置。
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