JP3433492B2 - 車両のシ−ト制御装置 - Google Patents
車両のシ−ト制御装置Info
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- JP3433492B2 JP3433492B2 JP34803293A JP34803293A JP3433492B2 JP 3433492 B2 JP3433492 B2 JP 3433492B2 JP 34803293 A JP34803293 A JP 34803293A JP 34803293 A JP34803293 A JP 34803293A JP 3433492 B2 JP3433492 B2 JP 3433492B2
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- Japan
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- vibration
- control
- seat
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
- Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
- Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両のシ−ト制御装置に
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両においては、振動の干渉作用を利用
して振動低減を行なうものが種々提案され、車室内の騒
音振動の低減を行なうものについては既に実用化された
ものものある。この干渉を利用した振動低減の1つとし
て、乗心地向上のためにシ−トの振動を低減することが
考えられている。
して振動低減を行なうものが種々提案され、車室内の騒
音振動の低減を行なうものについては既に実用化された
ものものある。この干渉を利用した振動低減の1つとし
て、乗心地向上のためにシ−トの振動を低減することが
考えられている。
【0003】特開平3−219139号公報の第22図
には、車体とシ−トとの間に低減用振動を出力するため
のアクチュエ−タを架設し、車体の振動とシ−トの振動
とを比較して、車体とシ−トとの共振を防止するものが
開示されている。また、この公報の第23図には、ばね
下重量とばね上重量との間にアクチュエ−タを架設し
て、ばね下重量の振動がばね上重量に伝達されるのを抑
制するものも開示されている。さらに、この公報には、
加振源の振動を示すリファレンス信号に基づいて低減用
振動を生成する一方、振動低減が要求される部材の振動
を示すエラ−信号が小さくなるように上記低減用振動を
最適化する適応制御が開示されている。
には、車体とシ−トとの間に低減用振動を出力するため
のアクチュエ−タを架設し、車体の振動とシ−トの振動
とを比較して、車体とシ−トとの共振を防止するものが
開示されている。また、この公報の第23図には、ばね
下重量とばね上重量との間にアクチュエ−タを架設し
て、ばね下重量の振動がばね上重量に伝達されるのを抑
制するものも開示されている。さらに、この公報には、
加振源の振動を示すリファレンス信号に基づいて低減用
振動を生成する一方、振動低減が要求される部材の振動
を示すエラ−信号が小さくなるように上記低減用振動を
最適化する適応制御が開示されている。
【0004】特開平4−129847号公報には、シ−
トに着座する人間の特性(内蔵ゲイン)に基づいて、シ
−トの振動制御を行なうものが開示されている。
トに着座する人間の特性(内蔵ゲイン)に基づいて、シ
−トの振動制御を行なうものが開示されている。
【0005】上記シ−トの制御は、つまるところ乗心地
改善となるが、この乗心地改善のために、走行中におけ
る路面からの入力を加振源とする振動を低減するように
サスペンション制御することも提案されている。例え
ば、アクティブサスペンションにおいては、車体に作用
する上下方向加速度が小さくなるようにサスペンション
ダンパの減衰力を制御したり、車高調整用シリンダ装置
の内部液圧を制御することも行なわれている。このよう
なサスペンション制御による振動低減は、低周波域、特
に1〜3HZ付近の周波数域の振動を低減するのに好適
となる。
改善となるが、この乗心地改善のために、走行中におけ
る路面からの入力を加振源とする振動を低減するように
サスペンション制御することも提案されている。例え
ば、アクティブサスペンションにおいては、車体に作用
する上下方向加速度が小さくなるようにサスペンション
ダンパの減衰力を制御したり、車高調整用シリンダ装置
の内部液圧を制御することも行なわれている。このよう
なサスペンション制御による振動低減は、低周波域、特
に1〜3HZ付近の周波数域の振動を低減するのに好適
となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、振動の干渉
を利用して振動低減を行なう場合、低減用振動を出力す
るアクチュエ−タが設けられることになる。そして、シ
−トの振動を低減する場合は、シ−トを車体との間にア
クチュエ−タが架設されることになる。しかしながら、
前記特開平3−219139号公報に示すように、シ−
トの振動と車体の振動とを比較して(シ−トと車体との
共振をみて)、低減用振動を出力するためのアクチュエ
−タを制御したのでは、アクチュエ−タからの反力が振
動として車体に作用するため、制御が発散(発振)して
しまうおそれがあり、この点において何等かの対策が望
まれることになる。
を利用して振動低減を行なう場合、低減用振動を出力す
るアクチュエ−タが設けられることになる。そして、シ
−トの振動を低減する場合は、シ−トを車体との間にア
クチュエ−タが架設されることになる。しかしながら、
前記特開平3−219139号公報に示すように、シ−
トの振動と車体の振動とを比較して(シ−トと車体との
共振をみて)、低減用振動を出力するためのアクチュエ
−タを制御したのでは、アクチュエ−タからの反力が振
動として車体に作用するため、制御が発散(発振)して
しまうおそれがあり、この点において何等かの対策が望
まれることになる。
【0007】したがって、本発明の目的は、アクチュエ
−タから低減用振動を出力してシ−トの振動を低減する
ようにしたものを前提として、シ−トの振動をより確実
に低減できるようにした車両のシ−ト制御装置を提供す
ることにある。
−タから低減用振動を出力してシ−トの振動を低減する
ようにしたものを前提として、シ−トの振動をより確実
に低減できるようにした車両のシ−ト制御装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にあっては次のような構成としてある。すな
わち、それぞれシ−トと車体との間に介装された弾性部
材および低減用振動を出力するためのアクチュエ−タ
と、シ−トの振動を検出するシ−ト振動検出手段と、前
記シ−ト振動検出手段で検出されるシ−トの振動が小さ
くなるように前記アクチュエ−タをフィ−ドバック制御
するフィ−ドバック制御手段と、ばね下重量の振動を検
出するばね下振動検出手段と、前記ばね下振動検出手段
で検出されるばね下重量の振動をリファレンス信号とし
て低減用振動を生成して、該低減用振動を前記アクチュ
エ−タから出力させる適応制御手段と、を備え、前記フ
ィ−ドバック制御手段によるフィ−ドバック制御量と前
記適応制御手段による適応制御量との合計制御量が、前
記アクチュエ−タに対する制御量として設定され、前記
フィ−ドバック制御量と適応制御量との重み付け割合を
所定条件に応じて変更する制御割合変更手段をさらに備
えている、ことを特徴とする車両のシート制御装置とし
た構成としてある。
め、本発明にあっては次のような構成としてある。すな
わち、それぞれシ−トと車体との間に介装された弾性部
材および低減用振動を出力するためのアクチュエ−タ
と、シ−トの振動を検出するシ−ト振動検出手段と、前
記シ−ト振動検出手段で検出されるシ−トの振動が小さ
くなるように前記アクチュエ−タをフィ−ドバック制御
するフィ−ドバック制御手段と、ばね下重量の振動を検
出するばね下振動検出手段と、前記ばね下振動検出手段
で検出されるばね下重量の振動をリファレンス信号とし
て低減用振動を生成して、該低減用振動を前記アクチュ
エ−タから出力させる適応制御手段と、を備え、前記フ
ィ−ドバック制御手段によるフィ−ドバック制御量と前
記適応制御手段による適応制御量との合計制御量が、前
記アクチュエ−タに対する制御量として設定され、前記
フィ−ドバック制御量と適応制御量との重み付け割合を
所定条件に応じて変更する制御割合変更手段をさらに備
えている、ことを特徴とする車両のシート制御装置とし
た構成としてある。
【0009】前記構成を前提とした本発明の好ましい態
様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載の通
りである。
様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載の通
りである。
【0010】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によれば、シ
−トの振動のみをみてシ−トの振動を低減するようにフ
ィ−ドバック制御を行なうので、つまりアクチュエ−タ
からの反力が作用する車体の振動に影響を受けることな
く振動低減の制御を行なうので、シ−トの振動低減を常
に良好に行なうことができる。
−トの振動のみをみてシ−トの振動を低減するようにフ
ィ−ドバック制御を行なうので、つまりアクチュエ−タ
からの反力が作用する車体の振動に影響を受けることな
く振動低減の制御を行なうので、シ−トの振動低減を常
に良好に行なうことができる。
【0011】また、フィ−ドフォワ−ド制御となる適応
制御をも合せて行なうことにより、応答性をも確保しつ
つ、ばね下重量の振動に起因するシ−トの振動を低減す
ることができる。
制御をも合せて行なうことにより、応答性をも確保しつ
つ、ばね下重量の振動に起因するシ−トの振動を低減す
ることができる。
【0012】さらに、フィ−ドバック制御手段による制
御割合と、適応制御手段による制御割合とを最適化する
上で好ましいものとなる。
御割合と、適応制御手段による制御割合とを最適化する
上で好ましいものとなる。
【0013】請求項2に記載したような構成とすること
により、適応制御を、シ−トの振動を示すエラ−信号に
基づいてより最適化して、シ−トの振動低減をより効果
的に行なう上で好ましいものとなる。
により、適応制御を、シ−トの振動を示すエラ−信号に
基づいてより最適化して、シ−トの振動低減をより効果
的に行なう上で好ましいものとなる。
【0014】請求項3に記載したような構成とすること
により、振動低減効果を得られない悪路では、制御を禁
止することによって、駆動負荷(消費電力)を抑制でき
る。
により、振動低減効果を得られない悪路では、制御を禁
止することによって、駆動負荷(消費電力)を抑制でき
る。
【0015】請求項4に記載したような構成とすること
により、振動低減効果を得られない悪路では、制御ゲイ
ンを小さくすることによって、駆動負荷(消費電力)を
抑制できる。
により、振動低減効果を得られない悪路では、制御ゲイ
ンを小さくすることによって、駆動負荷(消費電力)を
抑制できる。
【0016】
【実施例】以下本発明の実施例を添付した図面に基づい
て説明する。図1〜図3の説明 図1において、1は車体、2はばね下重量、3はシ−ト
であり、シ−ト3はシ−トクッション3aとシ−トバッ
ク3bとから構成されている。車体1とシ−ト3との間
には、低減用振動を出力するアクチュエ−タ4およびゴ
ム等の弾性部材5が架設されている。ばね下重量2と車
体1とは、サスペンション装置6により連結されている
が、そのサスペンションばねが符号6aで示され、サス
ペンションダンパが符号6bで示される。
て説明する。図1〜図3の説明 図1において、1は車体、2はばね下重量、3はシ−ト
であり、シ−ト3はシ−トクッション3aとシ−トバッ
ク3bとから構成されている。車体1とシ−ト3との間
には、低減用振動を出力するアクチュエ−タ4およびゴ
ム等の弾性部材5が架設されている。ばね下重量2と車
体1とは、サスペンション装置6により連結されている
が、そのサスペンションばねが符号6aで示され、サス
ペンションダンパが符号6bで示される。
【0017】シ−ト3は、弾性部材5の弾性変形の範囲
内において、車体1に対して所定分動き得るように弾性
保持されることになるが、この動き量は数十μ〜数mm
というように小さいものとされ、実施例では50μ程度
の動き量とされている。
内において、車体1に対して所定分動き得るように弾性
保持されることになるが、この動き量は数十μ〜数mm
というように小さいものとされ、実施例では50μ程度
の動き量とされている。
【0018】アクチュエ−タ4は、低減用振動を出力し
得るものであれば適宜のものを採択し得るが、実施例で
は、圧電素子を積層してなる積層型圧電アクチュエ−タ
(商品名ピエゾスタック−NTK社製)を用いてある。
そして、アクチュエ−タ4は、圧電素子を上下方向に積
層した配設位置関係となるようにして、シ−トクッショ
ン3aと車体1との間に架設されている。なお、図1
は、運転席用を示してあるが、この他、助手席、後席も
同じように構成することができる。
得るものであれば適宜のものを採択し得るが、実施例で
は、圧電素子を積層してなる積層型圧電アクチュエ−タ
(商品名ピエゾスタック−NTK社製)を用いてある。
そして、アクチュエ−タ4は、圧電素子を上下方向に積
層した配設位置関係となるようにして、シ−トクッショ
ン3aと車体1との間に架設されている。なお、図1
は、運転席用を示してあるが、この他、助手席、後席も
同じように構成することができる。
【0019】図1中Uは、制御ユニットであり、第1制
御ユニットU1と第2制御ユニットU2とを含んでい
る。第1制御ユニットU1は、フィ−ドバック制御用で
あり、第2制御ユニットU2は適応制御用である。第1
制御ユニットU1には、シ−ト3に取付けたシ−ト振動
を検出するセンサS2からの信号が入力され、実施例で
は、センサS2はシ−トクッション3aに内蔵されて、
上下方向加速度を検出するものとされている。制御ユニ
ットU1は、後述するように、センサS2で検出される
振動が小さくなるように、アクチュエ−タ4をフィ−ド
バック制御する。
御ユニットU1と第2制御ユニットU2とを含んでい
る。第1制御ユニットU1は、フィ−ドバック制御用で
あり、第2制御ユニットU2は適応制御用である。第1
制御ユニットU1には、シ−ト3に取付けたシ−ト振動
を検出するセンサS2からの信号が入力され、実施例で
は、センサS2はシ−トクッション3aに内蔵されて、
上下方向加速度を検出するものとされている。制御ユニ
ットU1は、後述するように、センサS2で検出される
振動が小さくなるように、アクチュエ−タ4をフィ−ド
バック制御する。
【0020】制御ユニットU2には、ばね下重量2の振
動を検出するセンサS1からの信号が、リファレンス信
号として入力され、実施例ではセンサS1は、上下方向
加速度を検出するものとされている。また、制御ユニッ
トU2には、前記シ−ト振動を検出するセンサS2から
の信号がエラ−信号として入力される。制御ユニットU
2は、センサS1からのリファレンス信号に基づいて、
低減用振動(に対応した制御信号)を生成して、この生
成した低減用振動をアクチュエ−タ4から出力させる。
そして、上記低減用振動が、センサS2からのエラ−信
号に基づいて最適化される(制御ユニットU2にある適
応型デジタルフィルタのフィルタ係数更新)。
動を検出するセンサS1からの信号が、リファレンス信
号として入力され、実施例ではセンサS1は、上下方向
加速度を検出するものとされている。また、制御ユニッ
トU2には、前記シ−ト振動を検出するセンサS2から
の信号がエラ−信号として入力される。制御ユニットU
2は、センサS1からのリファレンス信号に基づいて、
低減用振動(に対応した制御信号)を生成して、この生
成した低減用振動をアクチュエ−タ4から出力させる。
そして、上記低減用振動が、センサS2からのエラ−信
号に基づいて最適化される(制御ユニットU2にある適
応型デジタルフィルタのフィルタ係数更新)。
【0021】図2は、舗装路面を所定速度で走行したと
きの振動レベルと周波数との関係を示すものである。こ
の図2において、符号Aで示す周波数域は、ばね上共振
周波数域であり、通常は1HZ〜3HZの範囲にあっ
て、特にサスペンション制御(減衰力やばね定数等のサ
スペンション特性変更)により低減することが望ましい
とされる領域となる。
きの振動レベルと周波数との関係を示すものである。こ
の図2において、符号Aで示す周波数域は、ばね上共振
周波数域であり、通常は1HZ〜3HZの範囲にあっ
て、特にサスペンション制御(減衰力やばね定数等のサ
スペンション特性変更)により低減することが望ましい
とされる領域となる。
【0022】符号Bで示す領域は、ばね下第1共振周波
数域(サスペンション制御では低減不可能ないわゆる不
動点となる周波数域)であり、通常は11HZ〜13H
Zの範囲にある。符号Cで示す領域は、ばね下第2共振
周波数域であり、サスペンション(特にサスペンション
シリンダ)のフリクションに起因するもので、通常は1
7HZ〜20HZの範囲にある。符号Dで示す領域は、
ばね上共振周波数域とばね下第1共振周波数域の間にあ
る周波数域であって、振動レベルとしてさほど高くはな
いが、乗員が特に不快に感じ易い周波数域(通常は5〜
8HZ付近)となる。
数域(サスペンション制御では低減不可能ないわゆる不
動点となる周波数域)であり、通常は11HZ〜13H
Zの範囲にある。符号Cで示す領域は、ばね下第2共振
周波数域であり、サスペンション(特にサスペンション
シリンダ)のフリクションに起因するもので、通常は1
7HZ〜20HZの範囲にある。符号Dで示す領域は、
ばね上共振周波数域とばね下第1共振周波数域の間にあ
る周波数域であって、振動レベルとしてさほど高くはな
いが、乗員が特に不快に感じ易い周波数域(通常は5〜
8HZ付近)となる。
【0023】本実施例では、適応制御を行なう制御ユニ
ットU2は、領域Bのばね下第1共振周波数域と、領域
Cのばね下第2共振周波数域の振動を低減するように設
定されている。また、フィ−ドバック制御を行なう制御
ユニットU1は、例えば0〜20HZ好ましくは5〜2
0HZというように、少なくとも領域B、C、Dを含む
連続した広い周波数域の振動を低減するように設定され
ている。
ットU2は、領域Bのばね下第1共振周波数域と、領域
Cのばね下第2共振周波数域の振動を低減するように設
定されている。また、フィ−ドバック制御を行なう制御
ユニットU1は、例えば0〜20HZ好ましくは5〜2
0HZというように、少なくとも領域B、C、Dを含む
連続した広い周波数域の振動を低減するように設定され
ている。
【0024】図3は、制御ユニットU1とU2とを含む
制御ユニットUの制御系をブロック図的に示したもので
ある。この図3において、先ず、リファレンス信号とな
るセンサS1からの上下方向加速度信号のうち、バンド
パスフィルタ11によって、ばね下第1共振周波数域の
振動成分が第1適応制御手段12に入力される。そし
て、第1適応制御手段12によって、ばね下第1共振振
動低減用の第1制御量ω1が演算される(低減用振動の
生成)。また、リファレンス信号となるセンサS1から
の上下方向加速度信号のうち、バンドパスフィルタ13
によって、ばね下第2共振周波数域の振動成分が第2適
応制御手段14に入力される。そして、第2適応制御手
段14によって、ばね下第2共振振動低減用の第2制御
量ω2が演算される(低減用振動の生成)。なお、上記
各低減用振動は、センサS2からのエラ−信号に基づい
て最適化される。
制御ユニットUの制御系をブロック図的に示したもので
ある。この図3において、先ず、リファレンス信号とな
るセンサS1からの上下方向加速度信号のうち、バンド
パスフィルタ11によって、ばね下第1共振周波数域の
振動成分が第1適応制御手段12に入力される。そし
て、第1適応制御手段12によって、ばね下第1共振振
動低減用の第1制御量ω1が演算される(低減用振動の
生成)。また、リファレンス信号となるセンサS1から
の上下方向加速度信号のうち、バンドパスフィルタ13
によって、ばね下第2共振周波数域の振動成分が第2適
応制御手段14に入力される。そして、第2適応制御手
段14によって、ばね下第2共振振動低減用の第2制御
量ω2が演算される(低減用振動の生成)。なお、上記
各低減用振動は、センサS2からのエラ−信号に基づい
て最適化される。
【0025】シ−ト振動を検出するセンサS2からの信
号は、制御ユニットU1に入力されて、フィ−ドバック
制御量となる第3制御量ω3が演算される。この制御量
ω3の演算は、例えば、センサS2で検出される振動に
所定の制御ゲインを乗算することにより行なうことがで
きる。各制御量ω1〜ω3は、加算器15により加算さ
れて、最終制御量ωFとされ、この最終制御量ωFがア
クチュエ−タ4に出力される。
号は、制御ユニットU1に入力されて、フィ−ドバック
制御量となる第3制御量ω3が演算される。この制御量
ω3の演算は、例えば、センサS2で検出される振動に
所定の制御ゲインを乗算することにより行なうことがで
きる。各制御量ω1〜ω3は、加算器15により加算さ
れて、最終制御量ωFとされ、この最終制御量ωFがア
クチュエ−タ4に出力される。
【0026】上述したフィ−ドバック制御によって、図
2に示す振動が全体的に低減され、かつ適応制御によっ
て領域BとCとの各周波数域での振動が大幅に低減され
ることになる。
2に示す振動が全体的に低減され、かつ適応制御によっ
て領域BとCとの各周波数域での振動が大幅に低減され
ることになる。
【0027】図4〜図6の説明
図4は本発明の他の実施例を示すものであり、図3に対
応したものとなる。この図4において、図3に示すもの
と同一構成要素には同一符号を付してその説明は省略
し、また図4ではエラ−信号の入出力関係を省略してあ
る。この図4に示す実施例では、各制御量ω1〜ω3の
重み付け、つまり各制御手段12と14とU1との制御
割合を変更するようにしてある。また、アクチュエ−タ
4に対する制御量が過大になるのを防止するための上限
値処理を行なうようになっている。
応したものとなる。この図4において、図3に示すもの
と同一構成要素には同一符号を付してその説明は省略
し、また図4ではエラ−信号の入出力関係を省略してあ
る。この図4に示す実施例では、各制御量ω1〜ω3の
重み付け、つまり各制御手段12と14とU1との制御
割合を変更するようにしてある。また、アクチュエ−タ
4に対する制御量が過大になるのを防止するための上限
値処理を行なうようになっている。
【0028】各制御量ω1〜ω3の割合変更は、基準値
と実際値との偏差に応じて行なうようにしてある。この
ため、各制御手段12、14、U1に対応して、3つの
基準値設定回路21、24、28が設けられる。第1基
準値設定回路21からの基準値とバンドパスフィルタ1
1を通過した直後の実際値との偏差が、減算器22によ
り偏差δ1として算出される。第2基準値設定回路24
からの基準値とバンドパスフィルタ13を通過した直後
の実際値との偏差が、減算器25により偏差δ2として
算出される。第3基準値設定回路28からの基準値とセ
ンサS2での検出値との偏差が、減算器27により偏差
δ3として算出される。
と実際値との偏差に応じて行なうようにしてある。この
ため、各制御手段12、14、U1に対応して、3つの
基準値設定回路21、24、28が設けられる。第1基
準値設定回路21からの基準値とバンドパスフィルタ1
1を通過した直後の実際値との偏差が、減算器22によ
り偏差δ1として算出される。第2基準値設定回路24
からの基準値とバンドパスフィルタ13を通過した直後
の実際値との偏差が、減算器25により偏差δ2として
算出される。第3基準値設定回路28からの基準値とセ
ンサS2での検出値との偏差が、減算器27により偏差
δ3として算出される。
【0029】前記偏差δ1〜δ3に基づいて、各制御量
ω1〜ω3に対する補正量△ω1〜△ω3が、後述する
補正量演算回路30により演算される。演算された第1
補正量△ω1と第1制御量ω1とが加算器23により加
算された後、加算器15に出力される。演算された第2
補正量△ω2と第2制御量ω2とが加算器26により加
算された後、加算器15に出力される。演算された第3
補正量△ω3と第3制御量ω3とが加算器29により加
算された後、加算器15に出力される。
ω1〜ω3に対する補正量△ω1〜△ω3が、後述する
補正量演算回路30により演算される。演算された第1
補正量△ω1と第1制御量ω1とが加算器23により加
算された後、加算器15に出力される。演算された第2
補正量△ω2と第2制御量ω2とが加算器26により加
算された後、加算器15に出力される。演算された第3
補正量△ω3と第3制御量ω3とが加算器29により加
算された後、加算器15に出力される。
【0030】前記補正量演算回路30による補正量△ω
1〜△ω3の演算は、次のようにして行なわれる。先
ず、各制御量ω1+ω2+ω3の合計値は一定値となる
ように条件付けする。このような条件付けの下に、△ω
1〜△ω3は、次式(1)〜(3)により演算されるが、各
式中のδAはδ1〜δ3の相加平均値であり、aは定数
である。
1〜△ω3の演算は、次のようにして行なわれる。先
ず、各制御量ω1+ω2+ω3の合計値は一定値となる
ように条件付けする。このような条件付けの下に、△ω
1〜△ω3は、次式(1)〜(3)により演算されるが、各
式中のδAはδ1〜δ3の相加平均値であり、aは定数
である。
【0031】
【数1】
【0032】
【数2】
【0033】
【数3】
【0034】加算器15からの最終制御量ωFは、上限
値処理回路31により、所定の上限値範囲内に設定され
た後、アクチュエ−タ4へ出力される。この上限値処理
の内容を図式的に図5に示してある。この図5におい
て、破線は補正前(上限値処理前)であり、実線が補正
後を示す。この図5において、一点鎖線は振幅の上限し
きい値を示すもので、このしきい値を越えない範囲にア
クチュエ−タ4から出力される低減用振動の振幅が制限
される。この上限値処理に際しては、加算器15から出
力される信号のうち上限しきい値を越えるピ−ク値のみ
が、丁度上限しきい値とするような補正のみを行なうよ
うにすることができる。
値処理回路31により、所定の上限値範囲内に設定され
た後、アクチュエ−タ4へ出力される。この上限値処理
の内容を図式的に図5に示してある。この図5におい
て、破線は補正前(上限値処理前)であり、実線が補正
後を示す。この図5において、一点鎖線は振幅の上限し
きい値を示すもので、このしきい値を越えない範囲にア
クチュエ−タ4から出力される低減用振動の振幅が制限
される。この上限値処理に際しては、加算器15から出
力される信号のうち上限しきい値を越えるピ−ク値のみ
が、丁度上限しきい値とするような補正のみを行なうよ
うにすることができる。
【0035】また、これとは異なって、次のような上限
値処理を行なうこともできる。すなわち、上限しきい値
を越えるピ−ク値が入力される毎に、このピ−ク値を丁
度上限しきい値とするような補正係数を演算して、次に
上限しきい値を越えるピ−ク値がくるまでは、上記補正
係数でもって上限しきい値を越えない部分についても全
て補正を行なうようにする。このようにすることによっ
て、アクチュエ−タ4から出力される低減用振動を全体
的に滑らかなものとすることができる。なお、上限しき
い値は、シ−ト3が車体に対して動き得る範囲(弾性部
材5の弾性変形の範囲)内の値として設定される。
値処理を行なうこともできる。すなわち、上限しきい値
を越えるピ−ク値が入力される毎に、このピ−ク値を丁
度上限しきい値とするような補正係数を演算して、次に
上限しきい値を越えるピ−ク値がくるまでは、上記補正
係数でもって上限しきい値を越えない部分についても全
て補正を行なうようにする。このようにすることによっ
て、アクチュエ−タ4から出力される低減用振動を全体
的に滑らかなものとすることができる。なお、上限しき
い値は、シ−ト3が車体に対して動き得る範囲(弾性部
材5の弾性変形の範囲)内の値として設定される。
【0036】前述した図4の制御の流れを図6のフロ−
チャ−トに示してある。この図6において、R(ステッ
プ−以下同じ)1〜R3において、各制御量ω1〜ω3
が演算される(制御手段12、14、U1での演算に相
当)。次いで、R4において偏差δ1〜δ3が演算され
た後、R5において補正量△ω1〜△ω3が演算される
(補正量演算回路30での演算に相当)。R6において
は、R1〜R3で求められた制御量ω1〜ω3に補正量
△ω1〜ω3を加算して、補正後の制御量ω1〜ω3が
演算される(加算器23、26、29の加算処理に相
当)。この後、R7において、各制御量ω1〜ω3が加
算されて最終制御量ωFが決定される(加算器15での
加算処理に相当)。そして最後に、R8において、上限
値処理がなされる(上限値処理回路31の処理に相
当)。
チャ−トに示してある。この図6において、R(ステッ
プ−以下同じ)1〜R3において、各制御量ω1〜ω3
が演算される(制御手段12、14、U1での演算に相
当)。次いで、R4において偏差δ1〜δ3が演算され
た後、R5において補正量△ω1〜△ω3が演算される
(補正量演算回路30での演算に相当)。R6において
は、R1〜R3で求められた制御量ω1〜ω3に補正量
△ω1〜ω3を加算して、補正後の制御量ω1〜ω3が
演算される(加算器23、26、29の加算処理に相
当)。この後、R7において、各制御量ω1〜ω3が加
算されて最終制御量ωFが決定される(加算器15での
加算処理に相当)。そして最後に、R8において、上限
値処理がなされる(上限値処理回路31の処理に相
当)。
【0037】補足説明(図7等)
前述した上限値処理は、つまるところ、シ−ト3の振動
低減の限界内での制御を行なうようにして、アクチュエ
−タ4から無駄なエネルギを出力させないことになる。
このような観点から、シ−ト3の振動低減の限界を越え
るような状況を車両の運動状態(走行状態あるいは運転
状態)から判定して、限界を越えるような状況のとき
は、シ−ト3の振動低減の制御を禁止することもでき
る。図7は、その一例を示すものである。すなわち、R
21において、凹凸の激しい悪路であると判定されたと
きは、R22においてシ−ト3の振動低減の制御を禁止
し、悪路でないことを条件として、R23においてシ−
ト3の振動低減の制御を実行するようにしてある。この
他、車両が大きく振動されるような状況のとき、例えば
急ブレ−キ時や急発振時あるいは急旋回時等において
も、シ−ト3の振動低減制御を禁止することもできる。
低減の限界内での制御を行なうようにして、アクチュエ
−タ4から無駄なエネルギを出力させないことになる。
このような観点から、シ−ト3の振動低減の限界を越え
るような状況を車両の運動状態(走行状態あるいは運転
状態)から判定して、限界を越えるような状況のとき
は、シ−ト3の振動低減の制御を禁止することもでき
る。図7は、その一例を示すものである。すなわち、R
21において、凹凸の激しい悪路であると判定されたと
きは、R22においてシ−ト3の振動低減の制御を禁止
し、悪路でないことを条件として、R23においてシ−
ト3の振動低減の制御を実行するようにしてある。この
他、車両が大きく振動されるような状況のとき、例えば
急ブレ−キ時や急発振時あるいは急旋回時等において
も、シ−ト3の振動低減制御を禁止することもできる。
【0038】なお、悪路であるか否かは、例えば、サス
ペンションの変位を検出するセンサを設けて、所定時間
内に所定以上の変位が所定回数以上生じたときに悪路で
あると判定することができる。この他、センサS1ある
いはS2での検出される上下方向加速度成分のうち低周
波成分の大きさをみることにより、悪路であるか否かを
判定することもできる。
ペンションの変位を検出するセンサを設けて、所定時間
内に所定以上の変位が所定回数以上生じたときに悪路で
あると判定することができる。この他、センサS1ある
いはS2での検出される上下方向加速度成分のうち低周
波成分の大きさをみることにより、悪路であるか否かを
判定することもできる。
【0039】車両の運動状態等に応じて、シ−ト3の振
動低減制御を行なうか否かに限らず、その制御量を変更
することもできる。すなわち、アクチュエ−タ4に対す
る制御量を、シ−ト振動(あるいは振動の実際値と基準
値との偏差)に所定の制御ゲインを乗算することにより
得るようにしたときに、この制御ゲインを車両の運動状
態等に応じて変更することができる。この変更の際、シ
−ト3の振動低減の効果が薄れるような状況のとき、つ
まり前述した振動低減制御を禁止するような状況のとき
は制御ゲインを小さくし、逆に振動低減制御の効果が高
いとき、例えば舗装路を一定速度で走行している定常走
行時などは、制御ゲインを大きくすればよい。
動低減制御を行なうか否かに限らず、その制御量を変更
することもできる。すなわち、アクチュエ−タ4に対す
る制御量を、シ−ト振動(あるいは振動の実際値と基準
値との偏差)に所定の制御ゲインを乗算することにより
得るようにしたときに、この制御ゲインを車両の運動状
態等に応じて変更することができる。この変更の際、シ
−ト3の振動低減の効果が薄れるような状況のとき、つ
まり前述した振動低減制御を禁止するような状況のとき
は制御ゲインを小さくし、逆に振動低減制御の効果が高
いとき、例えば舗装路を一定速度で走行している定常走
行時などは、制御ゲインを大きくすればよい。
【0040】また、サスペンション特性を変更する制
御、つまりサクティブサスペンションのように減衰力や
ばね定数を変更するものにあっては、このサスペンショ
ンの制御量に応じてシ−トの振動低減制御用の制御ゲイ
ンを変更することができる。この場合、サスペンション
制御量が大きくなったときに、上記制御ゲインを大きく
する場合と小さくする場合との両方が考えられる。例え
ば、サスペンション制御によって減衰力が小さくされた
ときは、車体側に特有の振動が生じる場合があるので、
この場合は上記制御ゲインを大きくするのが好ましい。
逆に、サスペンション制御によって車高が大きく調整さ
れるような状況下では、低周波の大きな振動が生じてい
るときであってシ−トの振動低減制御を実行してもあま
り意味がない状況となるので、このようなときは上記制
御ゲインを小さくすればよい(零にすれば制御禁止とな
る)。
御、つまりサクティブサスペンションのように減衰力や
ばね定数を変更するものにあっては、このサスペンショ
ンの制御量に応じてシ−トの振動低減制御用の制御ゲイ
ンを変更することができる。この場合、サスペンション
制御量が大きくなったときに、上記制御ゲインを大きく
する場合と小さくする場合との両方が考えられる。例え
ば、サスペンション制御によって減衰力が小さくされた
ときは、車体側に特有の振動が生じる場合があるので、
この場合は上記制御ゲインを大きくするのが好ましい。
逆に、サスペンション制御によって車高が大きく調整さ
れるような状況下では、低周波の大きな振動が生じてい
るときであってシ−トの振動低減制御を実行してもあま
り意味がない状況となるので、このようなときは上記制
御ゲインを小さくすればよい(零にすれば制御禁止とな
る)。
【0041】以上実施例について説明したが、本発明は
これに限らず例えば次のような場合をも含むものであ
る。 (1)適応制御をなくして、フィ−ドバック制御のみを行
なうようにしてもよい。 (2)シ−ト3の振動を検出するセンサS2は、上下方向
加速度でなく、左右方向の加速度あるいは前後方向の加
速度であってもよい。また、センサS2で、シ−ト3の
変位速度を検出するようにしてもよい(この場合は、サ
スペンション制御による乗心地向上で得られる感覚に似
たシ−ト振動低減制御が得られる)。 (3)適応制御を行なう場合、エラ−信号を利用しないよ
うにすることもできる(適応フィルタが固定式)。 (4)フィ−ドバック制御と適応制御とを合せて行なう場
合、フィ−ドバック制御では、図2の符号Dで示す領域
のみを振動低減の対象とする周波数域とすることもでき
る(適応制御は、領域BとCのいずれか一方あるいは両
方の周波数域を制御対象とする)。この場合は、図3の
S2とU1との間に、上記領域Dに相当する周波数域の
振動のみを通過させるフィルタを介在させればよい。 (5)適応制御を行なう場合のリファレンス信号は、加速
度の他、例えば、ばね下重量2の変位、変位速度(例え
ば変位を微分して得る)、ばね下重量2に加わる外部入
力(例えばサスペンションの車体取付部への入力や、サ
スペンションダンパ等のピストンロッドに作用する応力
等)、あるいはサスペンションダンパ6bの内部圧力の
少くとも1つとすることができる。
これに限らず例えば次のような場合をも含むものであ
る。 (1)適応制御をなくして、フィ−ドバック制御のみを行
なうようにしてもよい。 (2)シ−ト3の振動を検出するセンサS2は、上下方向
加速度でなく、左右方向の加速度あるいは前後方向の加
速度であってもよい。また、センサS2で、シ−ト3の
変位速度を検出するようにしてもよい(この場合は、サ
スペンション制御による乗心地向上で得られる感覚に似
たシ−ト振動低減制御が得られる)。 (3)適応制御を行なう場合、エラ−信号を利用しないよ
うにすることもできる(適応フィルタが固定式)。 (4)フィ−ドバック制御と適応制御とを合せて行なう場
合、フィ−ドバック制御では、図2の符号Dで示す領域
のみを振動低減の対象とする周波数域とすることもでき
る(適応制御は、領域BとCのいずれか一方あるいは両
方の周波数域を制御対象とする)。この場合は、図3の
S2とU1との間に、上記領域Dに相当する周波数域の
振動のみを通過させるフィルタを介在させればよい。 (5)適応制御を行なう場合のリファレンス信号は、加速
度の他、例えば、ばね下重量2の変位、変位速度(例え
ば変位を微分して得る)、ばね下重量2に加わる外部入
力(例えばサスペンションの車体取付部への入力や、サ
スペンションダンパ等のピストンロッドに作用する応力
等)、あるいはサスペンションダンパ6bの内部圧力の
少くとも1つとすることができる。
【図1】本発明の一実施例を示す全体系統図。
【図2】舗装路を一定速度で走行したときの振動レベル
と周波数との関係を示す図。
と周波数との関係を示す図。
【図3】本発明による制御例をブロック図的に示す図。
【図4】本発明の他の制御例をブロック図的に示すもの
で、図3に対応した図。
で、図3に対応した図。
【図5】アクチュエ−タへの制御信号に上限値処理する
場合を図式的に示す図。
場合を図式的に示す図。
【図6】図4に示す制御内容を示すフロ−チャ−ト。
【図7】振動低減制御の実行と禁止とを切換える場合の
一例を示すフロ−チャ−ト。
一例を示すフロ−チャ−ト。
1:車体
2:ばね下重量
3:シ−ト
4:アクチュエ−タ
5:弾性部材
6:サスペンション装置
12:第1適応制御手段
14:第2適応制御手段
22、25、27:減算器(偏差演算用)
30:制御量の補正量演算回路
31:上限値処理回路
U:制御ユニット
U1:制御ユニット(フィ−ドバック制御用)
U2:制御ユニット(適応制御用)
S1:センサ(リファレンス信号用)
S2:センサ(シ−ト振動検出用)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60N 2/00 - 2/72
F16F 15/02
Claims (4)
- 【請求項1】それぞれシ−トと車体との間に介装された
弾性部材および低減用振動を出力するためのアクチュエ
−タと、 シ−トの振動を検出するシ−ト振動検出手段と、 前記シ−ト振動検出手段で検出されるシ−トの振動が小
さくなるように前記アクチュエ−タをフィ−ドバック制
御するフィ−ドバック制御手段と、ばね下重量の振動を検出するばね下振動検出手段と、 前記ばね下振動検出手段で検出されるばね下重量の振動
をリファレンス信号として低減用振動を生成して、該低
減用振動を前記アクチュエ−タから出力させる適応制御
手段と、を備え、 前記フィ−ドバック制御手段によるフィ−ドバック制御
量と前記適応制御手段による適応制御量との合計制御量
が、前記アクチュエ−タに対する制御量として設定さ
れ、 前記フィ−ドバック制御量と適応制御量との重み付け割
合を所定条件に応じて変更する制御割合変更手段をさら
に備えている、 ことを特徴とする車両のシート制御装
置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記適応制御手段が、前記シート振動検出手段で検出さ
れるシート振動をエラー信号として前記低減用振動を最
適化する、ことを特徴とする車両のシート制御装置。 - 【請求項3】 請求項1において、車両の走行路が悪路であるか否かを検出する悪路検出手
段と、 前記悪路検出手段に基づき、悪路であると判定されたと
きには、シートの振動低減の制御を禁止する禁止手段
と、をさらに備えている、 ことを特徴とする車両のシー
ト制御装置。 - 【請求項4】 請求項1において、車両の走行路が悪路であるか否かを検出する悪路検出手
段と、 前記悪路検出手段に基づき、悪路であると判定されたと
きには、悪路でないと判定されたときに比してフィード
バック制御の制御ゲインを小さくする制御ゲイン変更手
段と、をさらに備えている、ことを特徴とする車両のシ
ート制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34803293A JP3433492B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 車両のシ−ト制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34803293A JP3433492B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 車両のシ−ト制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07186803A JPH07186803A (ja) | 1995-07-25 |
JP3433492B2 true JP3433492B2 (ja) | 2003-08-04 |
Family
ID=18394282
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34803293A Expired - Fee Related JP3433492B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 車両のシ−ト制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3433492B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8095268B2 (en) * | 2004-10-29 | 2012-01-10 | Bose Corporation | Active suspending |
US7983813B2 (en) | 2004-10-29 | 2011-07-19 | Bose Corporation | Active suspending |
JP4801938B2 (ja) * | 2005-06-15 | 2011-10-26 | 東海ゴム工業株式会社 | 能動型防振装置 |
WO2021214962A1 (ja) * | 2020-04-24 | 2021-10-28 | 日本電信電話株式会社 | 振動キャンセル方法、装置及びプログラム |
WO2022115107A1 (en) * | 2020-11-27 | 2022-06-02 | Harman International Industries, Incorporated | System and method for motion sickness reduction in moving environments |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61153633U (ja) * | 1985-03-18 | 1986-09-24 | ||
JPH03219139A (ja) * | 1989-08-24 | 1991-09-26 | Bridgestone Corp | 振動制御装置 |
JP3122101B2 (ja) * | 1989-08-11 | 2001-01-09 | 株式会社ブリヂストン | 振動制御装置 |
JP2782937B2 (ja) * | 1990-09-21 | 1998-08-06 | 日産自動車株式会社 | 車両用アクティブシート装置 |
JPH0491531U (ja) * | 1990-12-27 | 1992-08-10 | ||
JPH05286330A (ja) * | 1992-04-15 | 1993-11-02 | Mazda Motor Corp | 車両の振動低減装置 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP34803293A patent/JP3433492B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH07186803A (ja) | 1995-07-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |