JP3429847B2 - 異形条のサイドトリミング方法 - Google Patents

異形条のサイドトリミング方法

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JP3429847B2 JP10468794A JP10468794A JP3429847B2 JP 3429847 B2 JP3429847 B2 JP 3429847B2 JP 10468794 A JP10468794 A JP 10468794A JP 10468794 A JP10468794 A JP 10468794A JP 3429847 B2 JP3429847 B2 JP 3429847B2
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Dowa Holdings Co Ltd
Dowa Mining Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、幅方向に厚さの異なる
段差部を有する異形条両端面部の耳取りを行なう異形条
のサイドトリミング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては下記のようなものが
知られている。
【0003】特開昭64−71609号公報には、図5
の断面図に見られるように、異形条1の厚さの異なる段
差部と雌型雄型関係にある断面形状を有し異形条段差部
に嵌合回転するサイドトリマの上下2対のカッター刃
3、4の間に異形条1を通搬することにより異形条の両
サイドを切断する方法が開示されている。
【0004】また、特開昭62−282811号公報に
は、図6の断面図に見られるように、サイドトリマによ
って被加工材の端部に未切断部を残すように所定の切り
込み深さまで切り込みを入れるための上下2対のうち1
対のカッター刃3、4が示されており、この図において
Lは上下カッター刃の重なりであるラップ(図の場合は
マイナスラップである)を示しGは回転する上下カッタ
ー刃のクリアランス(ギャップともいう)である。
【0005】ついで、この切り込み部を上下1対のマッ
シャーロールで狭圧して前記未切断部を切離すかえり無
し切断法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、異形条例えば異形条銅材の
の切断については、幅方向左右薄部の寸法差が50〜1
00μm以内という厳しい公差がある。
【0007】このため、前者、特開昭64−71609
号公報の方法では寸法精度を出すために、上下回転刃の
ギャップを小さく、しかも刃が重なるよう、つまりプラ
スラップに設定しなくてはならない。
【0008】そのため、刃のセット時、異形条銅材の通
搬時に傷がつきやすく、また板耳切断時に生じる細かい
切削くずがカッター刃の切れを悪くし、切断むらの原因
となるというような問題があった。
【0009】また、後者、特開昭62−282811号
公報のかえり無し切断法では、刃の重なりがなくなり
(マイナスラップ)、回転刃と実際切断する部分が異な
るため、セット時の傷や切削くずの問題は無くなる。し
かしパワートランジスタ等に使用される異形条銅材のよ
うに薄く柔らかい材料を切断するためにはギャップおよ
びラップの設定が大変困難で、回転刃部分で切断してし
まったり、狭圧部で完全に切断できなかったりするとい
った不良が生じる。
【0010】また、狭圧による切断ではギャップの設定
のミスマッチや通搬時の刃ブレによって切れ目の入り方
が異なり、板の端が変形したり、厚み方向に凹凸が生じ
たりして寸法精度が出ない場合があった。
【0011】したがって、本発明の目的は、異形条のサ
イドトリミングにおいて、簡単なラップ調整により、か
えりの無い寸法精度の良好な切断面を安定して得られる
異形条のサイドトリミング方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成すべく研究の結果、パワートランジスタ等に使用さ
れる異形条銅材では、狭圧という手段よりも、折り曲げ
変形を加えた後、板耳に張力を加え引離した方が寸法精
度を出しやすく、ラップの範囲も広くとれることを見い
出し本発明に到達した。
【0013】 すなわち本発明は、第1に、幅方向に厚
みの異なる段差部を有する異形条のサイドトリミング方
法において、初めに上下2対の回転するカッター刃を用
いて、異形条両端面に未切断部が残るように切り込みを
入れ、ついで板耳折曲げ装置を用いて、板耳を切り込み
から切れ目と逆方向に曲げ、さらに板耳に張力をかける
ことにより該曲げと逆方向に引離すことにより該板耳を
切り離すことを特徴とする異形条のサイドトリミング方
法;第2に、一方の面のみが平面であって幅方向に厚み
の異なる段差部を有する異形条のサイドトリミング方法
において、初めに上下2対の回転するカッター刃を用い
て、異形条両端面に未切断部が残るように切り込みを入
れ、ついで板耳折曲げ装置を用いて、板耳を切り込みに
おいて前記平面側から切れ目と逆方向に曲げ、さらに板
耳に該平面の反対面側から張力をかけることにより該曲
げと逆方向に引離すことにより該板耳を切り離すことを
特徴とする異形条のサイドトリミング方法;第3に、前
記異形条が銅材であり、ラップ量を−80〜−200μ
mの範囲に調整する、第1または2に記載の異形条のサ
イドトリミング方法を提供するものである。
【0014】
【作用】図1は本発明に係る異形条のサイドトリミング
装置ラインを示す模式側面図、図2は本発明に係る板耳
切断時の状況を示す模式側面図であって、これらの図を
参照して説明する。
【0015】異形条1をガイドロール2で固定した状態
で、回転する上下2対のカッター刃3、4の間に通搬
し、図2(a)に示すように未切断部が残るように切り
込みを入れ、さらに板耳曲げ装置5を用いて、図2
(b)に見られるように矢印で示す切り込みと逆方向に
板耳8を曲げることでP部にクラックを生じさせる。さ
らに板耳8に強い張力をかけ回転ロール6を経てスクラ
ップワインダ7を利用して、図2(c)に見られるよう
に、矢印で示す曲げと逆方向に引離すことにより、かえ
りの無い良好な切断面が得られる。
【0016】また本発明の方法により、従来のかえり無
し切断法に比べて切断可能なラップの有効範囲が広がる
ばかりか、ラップ量によって切断面(厚み全体)に対す
る切り込みせん断部の比をもって示すせん断部割合のコ
ントロールが可能となり、寸法精度にすぐれ、安定した
切断面をもつ異形条が得られる。図4は本発明の方法に
より得られる異形条を示す断面図であって、左右薄部の
幅A、Bの差は極めて小さい。
【0017】
【実施例】前記図1および図2を参照して以下説明す
る。
【0018】幅方向に段差部を有し段差部である薄部の
厚さが0.5mmのリン脱酸銅異形条1を、ガイドロール
2により固定した状態で、回転する上下2対のカッター
刃3、4の間に通搬することにより所定の深さまで切れ
目を入れる。
【0019】その後、板耳曲げ装置5により、図2
(b)の矢印で示すように、板耳8の切れ目部分から曲
げ加工を加える。この時の曲げ角は材料によって多少異
なるが40〜60°程度が望ましい。
【0020】この曲げによって図2(b)に見られるP
部にクラックを生じさせ、さらに曲げと逆方向に張力を
強めにかけ、この時Q部からもクラックが入るため、か
えりの無い良好な切断面が得られる。
【0021】本実施例において、ラップ量を変化させた
場合を図3を用いて説明する。このグラフは、横軸には
ゼロからマイナス200μmまでのラップ量をとり、こ
れらを変化させたときの厚み全体に対するせん断面の比
で示すせん断部割合(縦軸)がどのように変化するかを
示したものである。この場合のギャップ量は20μm程
度であった。
【0022】本発明では同ギャップ量でラップ量を変化
させることによりせん断部割合を容易に変えられるので
寸法精度が出やすいせん断部割合に設定することが可能
となる。
【0023】上記加工において、ラップ量をゼロからマ
イナス238μmまでの切断可能なラップ域を求めた結
果を表1に示した。この表では、○印は切断可、△印は
特定の位置で安定して切断できず、×印は特定位置で切
断不可をそれぞれ示しており、本実施例の場合、マイナ
ス80〜マイナス200μmの範囲で切断可能であっ
た。
【0024】
【比較例】実施例と同様なリン脱酸銅異形条を用いて、
従来の狭圧式の場合について切断可能ラップ域を求めた
結果を同じく表1に示した。このように狭圧式ではマイ
ナス80μm程度でのみの切断が可能であって、本発明
の方法に比べてラップ量設定上の精度が必要となり、ま
た、多少のラップ量の変化があっても切断が難しくなる
ことがわかる。
【0025】
【表1】 ○:切断可 △:特定の位置で安定して切断できず ×:特定の位置で切断不可
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
れば、かえりの無い切断面を簡単なラップ設定で得るこ
とができるので、回転刃で切断してしまう従来方法に生
じていた切断時のかえり、切削くず等の問題が排除され
るとともに、切り込み部を狭圧して切り離す従来の狭圧
切断法でのラップの許容範囲が狭いという問題も解消さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る異形条のサイドトリミング装置ラ
インを示す模式側面図である。
【図2】本発明に係る異形条のサイドトリミングにおい
て、板耳切断時の状況を示す模式断面図である。
【図3】本発明実施例に係るラップ量とせん断面割合の
関係を示すグラフである。
【図4】本発明の方法で得られた異形条の断面図であ
る。
【図5】カッター刃と一体に形成され、異形条の段差部
に嵌合回転する上下2対のカッター刃の間を通搬するこ
とにより両サイド板耳を切断する従来のサイドトリマを
示す断面図である。
【図6】サイドトリマによって被加工材の両端部に未切
断部を残すように切り込みを入れた後、この部分をマッ
シャーロールで狭圧して未切断部分を切離す従来の切断
法において、上記カッター刃による切り込み状況を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 異形条または被加工材 2 ガイドロール 3 上部カッター刃 4 下部カッター刃 5 板耳折曲げ装置 6 回転ロール 7 スクラップワインダ 8 板耳 P,Q クラック G ギャップ量 L ラップ量 A,B 異形条薄部の幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23D 19/00 - 19/06 B23D 33/00 B21C 47/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向に厚みの異なる段差部を有する異
    形条のサイドトリミング方法において、初めに上下2対
    の回転するカッター刃を用いて、異形条両端面に未切断
    部が残るように切り込みを入れ、ついで板耳折曲げ装置
    を用いて、板耳を切り込みから切れ目と逆方向に曲げ、
    さらに板耳に張力をかけることにより該曲げと逆方向に
    引離すことにより該板耳を切り離すことを特徴とする異
    形条のサイドトリミング方法。
  2. 【請求項2】 一方の面のみが平面であって幅方向に厚
    みの異なる段差部を有する異形条のサイドトリミング方
    法において、初めに上下2対の回転するカッター刃を用
    いて、異形条両端面に未切断部が残るように切り込みを
    入れ、ついで板耳折曲げ装置を用いて、板耳を切り込み
    において前記平面側から切れ目と逆方向に曲げ、さらに
    板耳に該平面の反対面側から張力をかけることにより
    曲げと逆方向に引離すことにより該板耳を切り離すこと
    を特徴とする異形条のサイドトリミング方法。
  3. 【請求項3】 前記異形条が銅材であり、ラップ量を−
    80〜−200μmの範囲に調整する、請求項1または
    2に記載の異形条のサイドトリミング方法
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