JP2636111B2 - 金属ストリップのかえりなしサイドトリミング方法 - Google Patents

金属ストリップのかえりなしサイドトリミング方法

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JP2636111B2
JP2636111B2 JP4258892A JP4258892A JP2636111B2 JP 2636111 B2 JP2636111 B2 JP 2636111B2 JP 4258892 A JP4258892 A JP 4258892A JP 4258892 A JP4258892 A JP 4258892A JP 2636111 B2 JP2636111 B2 JP 2636111B2
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metal strip
trimmer
trimming
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cutter
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孝雄 池永
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Kawasaki Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属ストリップの両端
部をサイドトリマにより耳切りする際に、かえりが生じ
ないようにした金属ストリップのかえりなしサイドトリ
ミングを、高速運転においても安定して行う方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】金属ストリップを加工、販売する過程に
おいて、広幅のものを狭幅に分割したり、幅方向の両端
不良部分を除去するためなどに上下に対向する回転カッ
ターによりスリット加工あるいはサイドトリミング加工
(本明細書では、総称してサイドトリミングという)を
行うことが一般に行われている。
【0003】ところで、このような加工によれば、切断
された端部には程度の差はあれ、いくらかのかえりが生
じる。かえり部分は加工硬化し、かつ鋭利な形状のため
金属ストリップを取り扱う際に怪我をしたり、金属スト
リップの処理ラインのガイド等の機器を損傷したり、ま
たこれをコイル状に巻き取ったり積み重ねた場合にスト
リップの層間に隙間を生じる等の問題があるため、かえ
りを発生させないサイドトリミング方法が種々研究され
てきた。
【0004】例えば特開平2-292114号公報によれば、サ
イドトリマで金属ストリップに未切断部を残すように切
り込みを入れ、サイドトリマの入側で金属ストリップの
切り込み予定箇所の板厚を、サイドトリマの出側で切り
込みを入れた状態での切り込み点の全板厚を測定してサ
イドトリマの切り込み量を調整するとともに、サイドト
リマの出側で、ロール間隔を調整した押し戻しロールに
より前記切り込み部を板厚方向に挟圧して未切断部を切
り離すことが提案されている。
【0005】従来の技術である特開平2-292114号公報に
よるサイドトリミング方法を図4〜6により説明する。
図4はこのサイドトリミング設備の概念図で、1は金属
ストリップ、3はサイドトリマで3aは上カッタ、3bは下
カッタ、7は上下1対(幅方向に分割されている場合は
2対)の押し戻しロールである。図5は図4におけるサ
イドトリマ部をライン方向(金属ストリップの流れ方
向)より見た部分側面図、図6は同じく図4における押
し戻しロール部をライン方向より見た部分側面図であ
る。
【0006】図5、図6に示すように、金属ストリップ
1の板厚t、サイドトリマにおける切り込み量a、押し
戻しロールの間隔dの3つの量の相互関係により、切り
込み量が過大であるとサイドトリマで板が分離してしま
って通常のサイドトリミングと同様となり、かえりが発
生するし、切り込み量が不足すると押し戻しロールで挟
圧しても板が分離しないのでサイドトリミング出来な
い。これは、板エッジ近傍では板厚の変動が大きく、サ
イドトリマ前での測定がこの変動に追随できないこと、
サイドトリマのカッタ取り付け軸のたわみ、振れ等によ
り所定の切断条件が変化してしまうこと、熱あるいは磨
耗等によりカッタの径が減少あるいは増加して設定した
切り込み量aが変化してしまうこと等の原因によるもの
と考えられる。このような不都合は、ラインの運転速度
が高くなるといっそう顕著となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
変動要因をなくし、高速運転においても安定してかえり
なしスリッテイングができるようにすることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属ストリッ
プの両端部等を連続的に剪断する際に、サイドトリマに
より金属ストリップの両端部に未切断部を残すように所
定の切り込み量(a) まで切り込みを入れ、ついでこの切
り込み部を上下対向する押し戻しロールで板厚方向に挟
圧して未切断部を切り離す金属ストリップのかえりなし
サイドトリミング方法において、被トリム材の板厚(t)
と、計測基準点からトリミング時点における被トリム材
の上面までの距離(l1)と、その時点におけるトリマカッ
タの径(d) との測定値を用いて、計測基準点からトリマ
カッタの上端までの距離(l2)を、単位板厚当たりの切り
込み量(a/t) が所定の範囲に収まるように制御すること
を特徴とする金属ストリップのかえりなしサイドトリミ
ング方法である。
【0009】
【作 用】本発明によれば、金属ストリップのトリムさ
れる部分の板厚と、トリミング時の被トリム材の上面の
位置(「位置」とは計測基準点からの距離の意、以下同
じ)と、トリミング時のトリマカッタの直径とを実測
し、これらの実測値を用いてトリマカッタ上端位置を制
御することによりトリマカッタの切り込み量aをリアル
タイムに修正するようにしたから、前記変動要因が除か
れ、高速運転においても安定してかえりなしスリッティ
ングができる。
【0010】
【実施例】図1〜3により、本発明の一実施例であるサ
イドトリミング方法を説明する。図1はこのサイドトリ
ミング設備の概念図で、1は金属ストリップ、2は板厚
計、3はサイドトリマで3aは上カッタ、3bは下カッタ、
7は上下1対(幅方向に分割されている場合は2対)の
押し戻しロールである。
【0011】本発明では、まず板厚計2で金属ストリッ
プ1のトリムされる部分の板厚tを実測する。図2は図
1におけるサイドトリマ部をライン方向より見た部分側
面図、図3は図2のA−A視による部分側面図である。
押し戻しロール部分はさきの図6と同様の構成なので、
図示を省略する。
【0012】図2に示すように、トリマハウジング5に
取り付けたブラケット51に設置した距離計61、62によ
り、トリミング状態における被トリム材の上面の位置l1
ならびに上カッタ3aの上端の位置l2を測定する。また、
図3に示すように、トリマハウジング5に取り付けたブ
ラケット52、53によりサイドトリマの上カッタ3aをはさ
んで水平方向に設置した距離計63、64により距離b1、b2
を測定すれば、両距離計の間隔Bにより上カッタ3aのそ
の時点における実際の径dが次の式により求められる。
【0013】 d = B−(b1+b2) ・・・(1) 一方、この上カッタ3aの径dと、被トリム材の上面の位
置l1ならびに上カッタ3aの上端の位置l2とから、切り込
み量aは、 a = l2+d−l1 ・・・(2) の関係にある。
【0014】ところで、前記したようなサイドトリミン
グにおける不都合を発生せずにかえりなしサイドトリミ
ングを実現する条件としては、被トリム材の材質、板厚
により、 a/tの範囲として、 A1 ≦ a/t≦ A2 ・・・(3) の関係があり、この上下限の値A1、A2は実験的に求める
ことができる。
【0015】板厚tを測定すれば、(3)式により切り
込み量aの適正範囲が一応は定まるが、本発明ではさら
に(3)式に(2)式を代入して変形し、 A1t+(l1−d)≦ l2 ≦ A2t+(l1−d) ・・・(4) として、実験により予め求めたA1、A2と、リアルタイム
の実測値であるt、l1、dとから、APC(自動圧下位
置制御)により上カッタ3aの上端の位置l2を(4)式の
範囲に収めるように制御することを特徴とする。
【0016】A1、A2の例としては、極低炭素鋼、板厚0.
6mm の場合でA1=0.7 、A2=0.9 、低炭素鋼、板厚 0.6
mmの場合でA1=0.55、A2=0.8 である。ラインスピード
が100m、200m程度では従来の技術によるサイドトリミン
グも可能であるが、本発明により、例えば極低炭素鋼、
板厚0.6mm 、板幅1400mm材を、従来不可能であった毎分
500mのラインスピードでも安定してかえりなしサイドト
リミングすることができた。
【0017】なお、本発明では、サイドトリマの出側で
切り込みの入った状態での全板厚c(図6参照)はサイ
ドトリマのカッタの位置設定には使用しないが、押し戻
しロールの間隔eの設定にcの実測値を使用してもよい
し、基本的には、 c = t+a であるから、cとしてこの式値を代用してもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、従来方法では安定して
行うことが困難だった高速においても、安定してかえり
なしサイドトリミングを実施することができ、生産性が
向上するとともに、かえりに伴う品質、安全上の問題点
も解消した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサイドトリミング設備の概念図であ
る。
【図2】図1におけるサイドトリマ部をライン方向から
見た部分側面図である。
【図3】図2のA−A視による部分側面図である。
【図4】従来の技術によるサイドトリミング設備の概念
図である。
【図5】図4におけるサイドトリマ部をライン方向から
見た部分側面図である。
【図6】図4における押し戻しロール部をライン方向か
ら見た部分側面図である。
【符号の説明】
1 金属ストリップ 2 板厚計 3 サイドトリマ 3a、3b サイドトリマカッタ 4a、4b サイドトリマカッタ軸 5 トリマハウジング 61、62、63、64 距離計 7 押し戻しロール

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ストリップの両端部等を連続的に剪
    断する際に、サイドトリマにより金属ストリップの両端
    部に未切断部を残すように所定の切り込み量(a) まで切
    り込みを入れ、ついでこの切り込み部を上下対向する押
    し戻しロールで板厚方向に挟圧して未切断部を切り離す
    金属ストリップのかえりなしサイドトリミング方法にお
    いて、被トリム材の板厚(t) と、計測基準点からトリミ
    ング時点における被トリム材の上面までの距離(l1)と、
    その時点におけるトリマカッタの径(d) との測定値を用
    いて、計測基準点からトリマカッタの上端までの距離(l
    2)を、単位板厚当たりの切り込み量(a/t) が所定の範囲
    に収まるように制御することを特徴とする金属ストリッ
    プのかえりなしサイドトリミング方法。
JP4258892A 1992-02-28 1992-02-28 金属ストリップのかえりなしサイドトリミング方法 Expired - Lifetime JP2636111B2 (ja)

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