JP3429053B2 - アーチ型天井構造 - Google Patents

アーチ型天井構造

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JP3429053B2 JP06944294A JP6944294A JP3429053B2 JP 3429053 B2 JP3429053 B2 JP 3429053B2 JP 06944294 A JP06944294 A JP 06944294A JP 6944294 A JP6944294 A JP 6944294A JP 3429053 B2 JP3429053 B2 JP 3429053B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は住宅における天井の構造
にかかり、詳しくは相対向する壁面間においてその中央
部の天井面が高く、壁面側の天井面が低くなるように形
成されたアーチ型の天井構造に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅の天井は、例えば図5に示すように
2階の床を形成する床材1の下方に、2階の生活音を階
下に伝えないようにするため床材1とは直接連結されな
いようにして複数の吊梁2…が配設され、これら吊梁2
…にそれぞれ吊木3…が鉛直方向に取付けられ、吊木3
…の下端部に野縁4…が取付けられて軸組みされ、これ
ら野縁4…の下面に石膏ボード等の天井材5…が木ネジ
や接着等により貼着固定され、さらに天井材5…の下面
(天井面)がクロス仕上げされることなどにより形成さ
れている。また、このように天井面がクロス仕上され、
さらに壁面がクロス仕上げされた後、天井面と壁面との
境界部に回り縁(図示略)が取付けられることにより、
該境界部の見切りがなされている。
【0003】ところが、このような天井構造では、野縁
4…を軸組みする作業や天井材5…を木ネジや接着等に
よって野縁5…に貼着する作業が作業者にとっては上向
きの姿勢で行う不安定な作業となり、しかも高所作業で
あることから、施工に際しての作業性が極めて悪いとい
った問題がある。そして、このように作業性が悪いこと
から、当然その作業時間が長くなってしまい、結果とし
て工期の短縮化を妨げる一因となっている。
【0004】また、近年では居間等居室を単に生活する
だけの場でなく、憩いの場として、さらには家族や友人
等との親交を深めるため社交の場として機能させたいと
の要求が強く、これに伴って例えば居間をゆったりとし
た感じが得られるように広がりのある空間にしたいとの
要望が多く聞かれるようになっている。しかしながら、
地価の高騰などによって敷地面積の狭小化が進んでいる
ことから、必要な居室の数を確保するためには居間等居
室に十分な広さを持たせることができないのが現状であ
る。
【0005】このような背景から、本発明者は先に、天
井材をアーチ状に湾曲させて形成した天井構造を提供し
た(平成4年12月8日実用新案登録出願)。この天井
構造は、図6に示すように相対向する壁10、10にそ
れぞれ取付けられた受け部材11と、前記相対向する壁
10、10の間隔よりも長尺形状をなし、かつ、前記受
け部材11によって両端部が支持され、上方向に湾曲さ
せられてアーチ状に形成される複数の天井材12と、該
複数の天井材12…を短手方向に接合する接合部材(接
合部材)とを備えたもので、天井の高さ決定の作業を省
略でき、また天井材の寸法を壁同士の間隔に対応させて
この天井の寸法を採寸する作業を省略できるなどといっ
た利点を有するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記天井構
造にあっては以下に述べる不都合がある。この天井構造
を施工にするにあたり、受け部材11、11間に天井材
12を架け渡すには、通常、図7に示すように天井材1
2の一端側を一方の壁10に取付けられた受け部材11
の支持溝13内に係止させ、この状態から図7中二点鎖
線で示すように天井材12の他端側を押し上げる。する
と、該他端側が壁に押し当てられることによって天井材
12全体が上方向に湾曲し、さらに押し上げられること
によって該他端側がもう一方の壁10に取付られた受け
部材11の支持溝13に係止し、これにより天井材12
が受け部材11、11間に架け渡される。
【0007】しかしながら、このようにして天井材12
を架け渡すにあたって、天井材12の他端側の押し上げ
が強すぎると、図8に示すように他端側が支持溝13を
越えて受け部材11の上壁部11aの内面11bに引っ
掛かってしまうことがある。そして、このように一旦支
持溝13を越えて上壁部11aに引っ掛かってしまう
と、再度この他端側を引き落として支持溝13に係止さ
せるのが非常に困難であることから、天井材12を押し
上げこれを係止させる作業が非常に注意を要する作業と
なってしまうのである。
【0008】また、天井材12が受け部材11、11間
に架け渡され天井構造が完成すると、支持溝13の底面
には、図6に示したように天井材12の上面側に取付け
られた補強用木桟12aの上端縁しか当接しなくなる。
しかして、このような状態では前記上端縁が支持溝13
の底面から反力を受け続けることにより、長年が経過す
ると、支持溝13の底面13aからの反力を木桟12a
と天井材12との側端面全体で受けるように図6中二点
鎖線で示すような形に変形し、これによって天井構造の
アーチ形状が一定の曲率をもたないいびつなものとなっ
てしまい、結果としてその外観意匠性が損なわれてしま
う。
【0009】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、施工にが容易でありした
がって全体の工期短縮化が図れ、かつ室内に広がりを持
たせることができ、しかも長年に亘ってそのアーチ形状
を維持することのできるアーチ型井構造を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、住宅等建物における一対
の対向する壁面にそれぞれ略水平方向に沿って取り付け
られた回り縁としての受け部材と、これら受け部材間に
架け渡された矩形板状の天井材とからなり、天井材の受
け部材間に架け渡された方向の長さが受け部材間の距離
より長く形成され、これにより天井材が上方向に湾曲せ
しめられてアーチ状とされたアーチ型天井構造におい
て、受け部材が、壁面に当接される底板部とこの底板部
の上側に設けられて内方に突出する上壁部と底板部の下
側に設けられて内方に突出する下壁部とからなり、か
つ、上壁部と下壁部との間に天井材の端部を支持する支
持溝を略水平方向に形成した横断面略コ字状の柱体であ
り、前記上壁部の内側の端面が下壁部の内側の端面より
内方に突出し、支持溝の底面が、上方に向かうよう傾斜
して形成され、これにより天井材の端面に面接合してお
り、下壁部の内側の端面から底板部の下面にかけて下方
に向かう傾斜面が形成されており、天井材が、矩形の石
膏ボードと石膏ボードの上面に取り付けられた補強用の
木桟とからなり、幅方向に複数連結された状態で受け部
材に支持されるものであることを特徴としている。
【0011】請求項1に記載のアーチ型天井構造によれ
ば、支持溝の底面が上方に向かうよう傾斜して形成さ
れ、これにより天井材の端面に面接合しているので、支
持溝の底面がその面全体で天井材の端面に当接してその
荷重を受けることとなり、天井材の端面が偏って反力を
受けることが少なくなり、長年を経た後のアーチ形状の
変形を抑え、その外観意匠性が損なわれることを防止す
ることができる。また、下壁部の内側の端面から底板部
の下面にかけて下方に向かう傾斜面が形成されているの
で、天井材を押し上げた際にその端縁が受け部材の底面
に引っ掛かってしまうことが防止される。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のアーチ型天井構造において、上壁部の下面が、
受け部材の支持溝の底面に略直交するように形成された
ことを特徴としている。
【0013】請求項2に記載のアーチ型天井構造によれ
ば、受け部材の上壁部がその先端側下端縁だけでなく下
面全体で天井材の他端側の上面を受けるようになり、天
井材が偏って反力を受けることをより少なくすることが
でき、これにより長年を経た後のアーチ形状の変形を抑
え、その外観意匠性が損なわれることを防止することが
できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳しく説明す
る。図1は本発明におけるアーチ型天井構造の一実施例
を示す図であり、この図において符号20は平面視矩形
状の居室、21a、21b、21cは居室20を区画す
る壁である。相対向する壁21aと壁21cには、互い
に同じ高さとなるようにして受け部材22、22が取付
固定されている。
【0015】受け部材22は回り縁として機能するもの
で、図2に示すように壁21a(21c)面に当接せし
められる底板部23と、この底板部23の上側に設けら
れて内方に突出する上壁部24と、底板部23の下側に
設けられて内方に突出する下壁部25とからなり、上壁
部24と下壁部25との間に後述する天井材の端部を支
持する支持溝26を水平方向に形成した横断面コ字状の
木製柱体である。ここで、支持溝26は、その底面が壁
21a(21c)と略平行となるように形成されてい
る。
【0016】また、この受け部材22には、その底板部
23の外面側下端部に該受け部材22の長さ方向、すな
わち水平方向に沿って切欠部27が形成されており、壁
21a(21c)に貼着されたクロス(図示略)の上端
縁がここに納められている。さらに、この受け部材22
の下壁部25から底板部23にかけては、下壁部25の
内側の端面(居室20側の面)25aから底板部23の
下面にかけて下方に向かう傾斜面28が形成されてい
る。また、上壁部24は、その内側の端面(内面)24
aが下壁部25の内側の端面(内面)25aより内方
(居室20方向)に突出して形成されている。すなわ
ち、この実施例では、支持溝26の底面から上壁部24
の内面24aまでの距離が、支持溝26の底面から下壁
部25の内面25aまでの距離のほぼ倍となるように形
成されている。
【0017】このような受け部材22、22間には、矩
形板状の天井材29が複数、上方向に湾曲せしめられた
状態でアーチ状に架け渡されている。これら天井材29
…は、クロス貼り等の仕上げがなされた矩形板状の石膏
ボード29aと、これの裏面(上面)に取付けられた補
強用の木桟29bとからなるものである。石膏ボード2
9aは、その長辺の長さが壁21a、21c間の距離よ
り所定長さ分長く形成されたものであり、木桟29b
は、石膏ボード29aの長辺方向に配設されたものであ
る。なお、木桟29bは、石膏ボード29aの幅(短辺
の長さ)によっても異なるものの、該幅方向の中央に一
本あるいは二本程度取付けられている。
【0018】また、これら天井材29、29間には、図
3に示すように接合部材30が設けられている。この接
合部材30は樹脂等の可撓性を有する材料によって形成
されたもので、左右両側にそれぞれ石膏ボード29aの
端部を係止させるための係止溝31、31を形成した横
断面エ字状のものであり、天井材29の長辺の長さに比
べ所定長さ短く、すなわち天井材29の両端部が受け部
材22に係止する長さ分短く形成されたものである。そ
して、天井材29、29は、その石膏ボード29aの両
側端部がそれぞれ接合部材30に係止せしめられること
により、互いにその長辺側が連結されたものとなってい
る。また、壁21bおよびこれに対向する壁と天井材2
9との見切り部には、アーチ状に湾曲した天井材29の
曲率に略一致する回り縁32が取付けられている。
【0019】このような構成のアーチ型天井構造を施工
するには、まず、立てられた壁21aと壁21cに、互
いに同じ高さとなるようにして釘打ちやビス止め等によ
り受け部材22、22を水平に取付固定する。次に、天
井材29の一方の短辺側を一方の受け部材22の支持溝
26内に係止させ、この状態から天井材29の他方の短
辺側を押し上げる。すると、該短辺側が壁に押し当てら
れることによって天井材29全体が上方向に湾曲し、さ
らに押し上げられることによって該短辺側がもう一方の
壁に取付られた受け部材22の支持溝26に係止し、こ
れにより天井材29が受け部材22、22間にアーチ状
に湾曲した状態で架け渡される。
【0020】このとき、受け部材22に傾斜面28が形
成されていることから、天井材29を押し上げた際にそ
の端縁が受け部材22の底面に引っ掛かってしまうとい
ったことが防止されている。また、他方の短辺側を強く
押し上げすぎ、これによってその短辺側が支持溝6を越
えようとしても、上壁部24が下壁部25より内方に突
出していることから、該短辺側の端縁が上壁部24の下
面によってその上昇が妨げられており、これによって該
短辺側が上壁部24の内側の端面24aに引っ掛かるこ
とが防止されている。
【0021】このようにして天井材29を受け部材2
2、22間に架け渡したら、この天井材29を支持溝2
6の長さ方向にスライドさせてその側端面を壁21bに
当接させ、さらに壁21bと反対の側の側端面に接合部
材30の係止溝31を嵌め込む。この場合に接合部材3
0は、前述したようにその長さが天井材29の長さより
所定長さ分短いことから、その嵌ね込みが受け部材22
に妨げられることなく行われる。
【0022】そして、先の場合と同様にして天井材29
を受け部材22、22間に架け渡し、その後これを支持
溝26の長さ方向にスライドさせて前記接合部材30の
係止溝31に嵌め込む。さらに、このような作業を順次
繰り返し、全ての天井材29…を架け渡した後、壁21
bとこれに対向する壁とにそれぞれアーチ状の回り縁3
2を取付け、これによりアーチ状天井構造を完成させ
る。
【0023】このようにして得られたアーチ状天井構造
にあっては、天井材29を受け部材22、22間に架け
渡すに際して、一端側を一方の受け部材22に支持させ
た後他端側を押し上げて他方の受け部材22に支持させ
るとき、該天井材29の他端側を強く押し上げ過ぎこれ
によって該他端部が支持溝26を越えても、これが受け
部材22の上壁部24の下面に当接することから、該他
端部が上壁部24の内面上にまで乗り上げることが防止
され、これによってその作業が特に気を使う必要がなく
簡略なものとなる。
【0024】図4は本発明の他の実施例を示すもので、
この図に示したアーチ型天井構造が図1に示したアーチ
型天井構造と異なるところは受け部材の形状にある。す
なわち、図4に示した受け部材40では、その支持溝4
1の底面41aが、水平方向に向かうのでなく上方に向
かうように傾斜して形成されている。この傾斜角につい
ては、予め天井材29の端面がなす角度、すなわち、も
ともと水平面を有する天井材29がアーチ状に湾曲され
ることにより、その湾曲された際の曲率に基づいて傾斜
する端面の角度に対応した角度とされる。そして、これ
により湾曲された天井材29の端面は、底面41aに面
接合するものとなっている。
【0025】このような受け部材41を用いて形成され
たアーチ型天井構造にあっては、支持溝41の底面41
aがその面全体で天井材29の端面に当接してその荷重
を受けることから、天井材29の端面が偏って反力を受
けることがなくなり、したがって長年を経た後のアーチ
形状の変形が抑さえられる。
【0026】なお、図4に示した受け部材40ではその
上壁部42の下面42aを水平にしたが、図4中二点鎖
線で示すように下面42aを前記支持溝41の底面41
aに直交するように形成してもよく、その場合には、上
壁部42がその先端側下端縁だけでなく下面42a全体
で天井材29の上面を受けるようになり、したがって、
天井材29が偏って反力を受けることがより少なくな
り、長年を経た後のアーチ形状の変形がより一層抑さえ
られる。また、前記実施例では、受け部材22として木
製のものを用いたが、樹脂や金属性のものとしてもよい
のはもちろんである。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明における請求
項1記載のアーチ型天井構造は、中央部が高くなるよう
にして天井材をアーチ状に湾曲させて受け部材間に架け
渡したものであるから、室内側から見て天井面が高く、
したがって天井面が低い場合のように圧迫感を感じるこ
とがなく、室内全体に広がりが感じられてゆったりとし
た印象が得られるものとなる。また、壁面間に取付けら
れた受け部材間に天井材が架け渡されていることから、
従来のごとく吊り梁や吊木、野縁を軸組みする必要がな
くなり、したがって施工性が格段に向上して工期の短縮
化を図り得ることができるとともに、施工コストの低減
化も図り得るものとなる。
【0028】さらに、天井材を受け部材間に架け渡すに
際して、一端側を一方の受け部材に支持させた後他端側
を押し上げて他方の受け部材に支持させるとき、該天井
材の他端側を強く押し上げ過ぎこれによって該他端部が
支持溝を越えても、これが受け部材の上壁部の下面に当
接するようにしたものでるから、該他端部が上壁部の内
面上にまで乗り上げることを防止することができ、これ
によりその作業性を簡略なものにすることができる。
【0029】請求項2記載のアーチ型天井構造は、支持
溝の底面がそのほぼ面全体で天井材の端面に当接し、そ
の荷重を受けることができるようにしたものであるか
ら、天井材の端面が偏って反力を受けることを少なくす
ることができ、これにより長年を経た後のアーチ形状の
変形を抑さえ、その外観意匠性が損なわれることを防止
することができる。請求項3記載のアーチ型天井構造
は、上壁部がその先端側下端縁だけでなく下面全体で天
井材の上面を受けるようにしたものであるから、天井材
が偏って反力を受けることをより少なくすることがで
き、これにより長年を経た後のアーチ形状の変形を抑さ
え、その外観意匠性が損なわれるのをより一層防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアーチ型天井構造の一実施例を示す概
略構成図。
【図2】図1に示したアーチ型天井構造に用いられる受
け部材の側断面図。
【図3】天井材を接合部材で接合した状態を示す要部斜
視図。
【図4】アーチ型天井構造の他の実施例に用いられる受
け部材の側面図。
【図5】従来の天井構造の概略構成を示す要部斜視図。
【図6】従来のアーチ型天井構造の一例を示す側面図。
【図7】図6に示したアーチ型天井構造の施工方法を説
明するための図。
【図8】天井材が受け部材に引っ掛かった状態を説明す
るための斜視図。
【符号の説明】
20 居室 21a、21b、21c 壁 22、40 受け部材 23 底板部 24、42 上壁部 24a 内側の端面(内面) 25 下壁部 25a 内側の端面(内面) 26、41 支持溝 29 天井材 41a 底面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 9/00 E04H 1/12 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】住宅等建物における一対の対向する壁面に
    それぞれ略水平方向に沿って取り付けられた回り縁とし
    ての受け部材と、これら受け部材間に架け渡された矩形
    板状の天井材とからなり、該天井材の受け部材間に架け
    渡された方向の長さが受け部材間の距離より長く形成さ
    れ、これにより天井材が上方向に湾曲せしめられてアー
    チ状とされたアーチ型天井構造において、 前記受け部材が、壁面に当接される底板部とこの底板部
    の上側に設けられて内方に突出する上壁部と底板部の下
    側に設けられて内方に突出する下壁部とからなり、か
    つ、上壁部と下壁部との間に前記天井材の端部を支持す
    る支持溝を略水平方向に形成した横断面略コ字状の柱体
    であり、前記上壁部の内側の端面が下壁部の内側の端面より内方
    に突出し、 前記支持溝の底面が、上方に向かうよう傾斜して形成さ
    れ、これにより前記天井材の端面に面接合しており、 前記下壁部の内側の端面から前記底板部の下面にかけて
    下方に向かう傾斜面が形成されており、 前記天井材が、矩形の石膏ボードと石膏ボードの上面に
    取り付けられた補強用の木桟とからなり、幅方向に複数
    連結された状態で前記受け部材に支持されるものである
    ことを特徴とするアーチ型天井構造。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のアーチ型天井構造におい
    て、前記上壁部の下面が、前記受け部材の支持溝の底面
    に略直交するように形成されたことを特徴とするアーチ
    型天井構造。
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