JPH0320421Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は天井下地パネルの取付構造、さらに詳
しくは、下面に天井パネルが取着される天井下地
パネルを造営物の梁に取り付ける構造に関するも
のである。

［背景技術］ 一般に天井下地パネルは木質材料で形成されて
いるものであつて、梁に固定されるものである
が、梁に金属のトラス梁などを用いている場合に
は、木質材料と金属材料とを結合させる必要があ
り、施工に手間がかかるものである。

勿論、従来例として実公昭50−37130号公報が
存在するが、これは２本の野縁に２個のコ字型金
具が取着し、更にこのコ字型金具に２個のジヨイ
ント部材を引掛けており、部材の点数が多く、そ
の分施工に手間を要する。

［考案の目的］ 本考案は上述の点に鑑みて為されたものであつ
て、その主な目的とするところは、金属の梁を用
いている場合にも木質の天井下地パネルを簡単に
固定できるようにすることにある。

［考案の開示］ 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。本考案に係る天井下地パネル１の取付構造
は、下面に天井パネルが取着される天井下地パネ
ル１を造営物の梁２に取り付ける構造であつて、
梁２の上面と幅方向の両側面に沿つて跨がる支持
片３を有するとともに、支持片３の両側から一対
の取付片４が延設するジヨイント部材５が設けら
れ、支持片３には梁２の両側面下端縁に対向する
位置で互いの距離を縮める向きに突出する一対の
係止突起６が設けられ、ジヨイント部材５の両取
付片４に天井下地パネル１がそれぞれ固着される
ものである。

第２図に示すように、ジヨイント部材５は略コ
字形に形成された支持片３と、支持片３の両脚片
からそれぞれ外側に向かつて延設された略Ｌ字形
の取付片４とを有した形状に金属板などを用いて
形成される。各取付片４はそれぞれ支持片３の両
脚片から外側に延出するとともにその先端縁から
下方に向かつて垂下する形状となつている。支持
片３の両脚片には、その先端部付近にそれぞれ内
向きに突出する係止突起６が設けられる。このジ
ヨイント部材５を用いて天井下地パネル１を施工
するには、たとえば第１図および第５図に示すよ
うに、トラス梁２の下弦材にジヨイント部材５の
支持片３を上から被せれば、第３図および第４図
に示すように、上記係止突起６が支持片３の弾性
によつて下弦材の下面に係合し、支持片３がトラ
ス梁２に固定されるのであり、この状態で取付片
４がトラス梁２の幅方向の両側に突出しているか
ら、各取付片４にそれぞれ天井下地パネル１を釘
などの固定具７で固定すればよいものである。以
上のようにしてトラス梁２に天井下地パネル１を
容易に固定できるものである。

［考案の効果］ 本考案は上述のように、梁の上面と幅方向の両
側面とに沿つて跨がる支持片を有するとともに、
支持片の両端から一対の取付片が延設するジヨイ
ント部材が設けられ、支持片には梁の両側面下端
縁に対応する位置で互いの距離を縮める向きに突
出する一対の係止突起が設けられ、ジヨイント部
材の両取付片に天井下地パネルがそれぞれ固着さ
れるので、ジヨイント部材を梁に固定するのが容
易であり、金属の梁を用いている場合にも木質の
天井下地パネルを簡単に固定できるという利点を
有する。また、ジヨイント部材の両側に取付片が
延設されているので、両取付片にそれぞれ天井下
地パネルを固定することで、天井下地パネル同士
を連絡する結合部材としても作用するという利点
を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２
図は同上に使用するジヨイント部材を示す斜視
図、第３図は同上の部分側面図、第４図は同上の
縦断面図、第５図は同上の側面図である。 １は天井下地パネル、２は梁、３は支持片、４
は取付片、５はジヨイント部材、６は係止突起で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面に天井パネルが取着される天井下地パネル
   を造営物の梁に取り付ける構造であつて、梁の上
   面と幅方向の両側面とに沿つて跨がる支持片を有
   するとともに、支持片の両端から一対の取付片が
   延設するジヨイント部材が設けられ、支持片には
   梁の両側面下端縁に対応する位置で互いの距離を
   縮める向きに突出する一対の係止突起が設けら
   れ、ジヨイント部材の両取付片に天井下地パネル
   がそれぞれ固着される天井下地パネルの取付構
   造。