JP3428406B2 - 断熱壁パネル - Google Patents
断熱壁パネルInfo
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Description
関するものである。さらに詳しくは、この発明は、四隅
部における表面結露の発生を防止することのできる、気
密性の改善された断熱壁パネルに関するものである。
柱、梁等の軸組に取付施工する壁パネルとしては、たと
えば、面材裏面に断熱材が配設された断熱壁パネルが使
用されることがあるが、施工の際に、軸組の寸法精度に
影響されずに確実に取り付けられるように、断熱材と軸
組の間にはある程度のクリアランスが設けられている。
また、断熱壁パネルでは、そのクリアランスにともなう
断熱欠損及び気密欠損により面材面に結露が生じること
のないように、いくつかの工夫がなされてもいる。
ある。この図4に示した断熱壁パネルでは、面材(1)
の裏面に配設された断熱材(2)側の四周側面に沿って
断熱性を有する気密部材(3)が突設されている。この
気密部材(3)は、気密パッキンと称され、合成樹脂製
であり、一般にEPDM(エチレン・プロピレン共重合
体)等の発泡体(通常、発泡倍率約5倍)として形成さ
れる。気密部材(3)は、硬質ウレタン発泡体等からな
る断熱材(2)の成形時に一体化されるか、又はこの断
熱材(2)の端縁に沿って配設される枠材に接着されて
固定される。断熱材(2)の成形時に一体化固定される
場合には、気密部材(3)の固定部は、埋込み一体化が
可能なように硬軟同時成形により硬質材から形成される
ことがある。
より、軸組へ取付固定する際に、図4に示したように、
気密部材(3)を面材(1)の裏面(4)側に折り曲
げ、柱(5)、横架材等の表面に当接させ、軸組との間
に隙間が形成されるのを防止することができる。
パネルには、断熱性及び気密性の確保がより高度に実現
されることが期待されている。それは、断熱壁パネル四
隅部での気密性の向上であり、図4に示した断熱壁パネ
ルも決して例外ではない。図4に示した断熱壁パネルで
は、気密部材(3)の端部(断熱壁パネルの四隅部に配
置される)は、通常45〜50°程度の角度でカットさ
れ、留め加工されるが、気密部材(3)はその留め加工
部で縦横方向に不連続となっているため、図5<a>に
示したような隙間(6)が発生しやすい。また、気密部
材(3)は、一般に腰があり、弾力性に欠けるため、留
め加工部でぶつかり合い、変形を生じ、図5<b>に示
したように、柱(5)や横架材(7)との間に隙間
(6)が形成される場合もある。
成される隙間(6)は、断熱欠損及び気密欠損の原因と
なり、この隙間(6)を通じて湿気を多く含んだ室内空
気が面材(1)の裏面に達し、結露が発生する。断熱壁
パネル四隅部における隙間(6)の形成を防止するため
に、従来では、断熱壁パネルの四隅部に役物を取り付け
ることが考えられてもいるが、役物の取付けは断熱壁パ
ネルのコストに反映する。また、役物の取付けによって
隙間(6)の形成が確実に防止されるかというと、肯定
しがたい。
されたものであり、従来の断熱壁パネルの欠点を解消
し、四隅部における結露の発生を防止することのでき
る、気密性の改善された断熱壁パネルを提供することを
目的としている。
を解決するものとして、面材の裏面にその四周端縁部を
除いて断熱材を備えた断熱部が設けられ、この断熱部の
側面に圧縮変形可能で断熱性を有する気密部材が突設さ
れた断熱壁パネルであって、圧縮変形可能なバックアッ
プ材が、面材裏面上に配置されて前記断熱部の四隅部側
面に沿ってL字型に配設され、気密部材が、バックアッ
プ材に沿って切り欠かれていることを特徴とする断熱壁
パネルを提供する。
熱壁パネルについてさらに詳しく説明する。図1<a>
<b>は、各々、この発明の断熱壁パネルの前提を示し
た部分斜視図、及びA−A断面図である。たとえば、こ
の図1に示すことができるように、この発明の断熱壁パ
ネルには、たとえば、内壁を形成することのできる面材
(1)の裏面に、その四周端縁部を除いて断熱材(2)
を備えた断熱部(8)が設けられる。
でき、厚みの大きなものからシート状のような薄手のも
のまでその全てを対象とする。素材も同様であり、ロッ
クウール等の繊維系、ウレタン等の発泡系などの断熱性
が得られる適宜なものを採用することができる。その選
択は、単独であっても、複合であってもよい。また、断
熱材(2)は、断熱性のみでなく、クッション性等の他
の特性を備えることもできる。
備えているが、断熱部(8)において断熱材(2)は、
たとえば、対向配置された枠材(9)の間に配設するこ
とができる。枠材(9)は、面材(1)に対してその上
下左右の少なくともいずれかの方向に一対設けることが
できる。また、対向配置された枠材(9)を連結するよ
うに間柱を挿入することができる。このように、断熱部
(8)の構造には特別の制限はなく、断熱材(2)を有
する限りにおいて適宜なものとすることができる。
部(8)の側面に圧縮変形可能で断熱性を有する気密部
材(3)が突設される。この気密部材(3)の素材は、
圧縮変形可能で断熱性を有するものから適宜選択され
る。一般には合成樹脂、ゴム等から選択されるが、好ま
しくは、EPDM(エチレン・プロピレン共重合体)等
の発泡ゴム系の素材が例示される。気密部材(3)の形
態には特別の制限はない。たとえば、この図1に示した
ような袋状をはじめ、稠密状等の適宜なものとすること
ができる。
り、断熱部(8)の側面に突設される。気密部材(3)
の突設方式は適宜選択することができる。断熱部(8)
の断熱材(2)に一体成形により固定したり、断熱材
(2)及び枠材(9)の側面に接着、ステイプル止め等
により固定したりするなど様々な方式から選択すること
ができる。
縮変形可能なバックアップ材(10)が、断熱部(8)
の四隅部側面に沿ってL字型に配設される。このバック
アップ材(10)に使用可能な素材は、圧縮変形可能で
ある限り適宜なものを選択することができる。断熱性、
さらには耐久性を備えていればなお好ましい。一般には
合成樹脂、ゴム等から選択され、EPDM(エチレン・
プロピレン共重合体)等の発泡ゴム系の素材が好ましい
ものとして例示される。バックアップ材(10)の形態
は特に制限されず、この図1に示した角材状をはじめ、
板状、柱状等の適宜なものとすることができる。直線状
のバックアップ材(10)を使用する場合には、一端面
を断熱部(8)の側面側に配置される面上に配置し、突
き合わせてL字型が形成されるようにするのが好まし
い。
1に示したように、気密部材(3)の面材(1)側の端
縁に沿って配置される。バックアップ材(10)の配設
方式は適宜に選択可能である。
状態を示した部分断面図である。この図2に示したよう
に、この発明の断熱壁パネルでは、軸組に施工された時
に、気密部材(3)が柱(5)や横架材(7)に押し当
てられるとともに、四隅部においてバックアップ材(1
0)が、柱(5)や横架材(7)に押圧され、圧縮変形
し、これら柱(5)や横架材(7)に追随して当接す
る。バックアップ材(10)が気密部材(3)に近接又
は接触する場合には、バックアップ材(10)は、気密
部材(3)の圧縮変形にも追随して変形する。これによ
り、図5に示したように、気密部材(3)が、断熱壁パ
ネルの四隅部に配置される端部において縦横方向に不連
続となっており、このためにパネル四隅部に隙間が形成
されることがあっても、バックアップ材(10)によっ
てその隙間を覆うことができ、また、柱(5)や横架材
(7)に密接し、パネル四隅部における気密性が確保さ
れる。湿気を多く含んだ室内空気が面材(1)の裏面に
向かうことはなく、面材(1)の裏面に結露は発生しな
い。
可能であるため、断熱壁パネルの施工になんら支障を与
えない。しかも、役物の取付けに比べ、パネル四隅部の
気密性を安価に実現することができ、断熱壁パネルのコ
スト低減に寄与する。バックアップ材(10)が発泡ゴ
ム系の素材から形成される場合には、圧縮変形する際に
つぶれ方に特に自由度があり、柱(5)や横架材(7)
への追随が良好となる。柱(5)と横架材(7)が接合
する直角部に対しても、その角部までバックアップ材
(10)は追随して当接する。パネル四隅部の気密性が
より一層高まる。
熱壁パネルの一実施形態とその施工状態を示した部分斜
視図及び部分断面図である。この図3に示したように、
この発明の断熱壁パネルでは、断熱部(8)の四隅部側
面に沿ってL字型に配設されるバックアップ材(10)
は、面材(1)の裏面上に配置される。この場合、バッ
クアップ材(10)は、接着、粘着等により面材(1)
に貼り付け、固定することができる。
(10)は、柱(5)や横架材(7)と面材(1)の間
に押さえ込まれ、圧縮変形して柱(5)や横架材(7)
に追随し、当接する。パネル四隅部における気密性はこ
のバックアップ材(10)によって確保され、確実とな
る。前述の通りに気密部材(3)にパネル四隅部におい
て隙間が形成されることがあっても、バックアップ材
(10)は、その隙間を覆い、湿気を多く含んだ室内空
気が面材(1)の裏面に向かうことはない。面材(1)
の裏面に結露は発生しない。
熱壁パネルでは、気密部材(3)は、断熱部(8)の四
隅部においてバックアップ材(10)に沿って切り欠か
れる。この切欠(11)の形成により、バックアップ材
(10)が、気密部材(3)の圧縮変形に阻害されるこ
となく柱(5)や横架材(7)と面材(1)の間に確実
に押さえ込まれ、圧縮変形して柱(5)や横架材(7)
に追随し、当接するのをより確実にする。
って限定されるものではない。面材、断熱材、気密部
材、及びバックアップ材の材質、形状及び構造等の細部
については様々な態様が可能であることは言うまでもな
い。
って、断熱壁パネル四隅部における気密性が改善され、
面材面における結露の発生が防止される。
ルの前提を示した部分斜視図、及びA−A断面図であ
る。
断面図である。
ルの一実施形態とその施工状態を示した部分斜視図及び
部分断面図である。
した断面図である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 面材の裏面にその四周端縁部を除いて断
熱材を備えた断熱部が設けられ、この断熱部の側面に圧
縮変形可能で断熱性を有する気密部材が突設された断熱
壁パネルであって、圧縮変形可能なバックアップ材が、
面材裏面上に配置されて前記断熱部の四隅部側面に沿っ
てL字型に配設され、気密部材が、バックアップ材に沿
って切り欠かれていることを特徴とする断熱壁パネル。 - 【請求項2】 バックアップ材が発泡ゴム系の素材から
形成されている請求項1記載の断熱壁パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32183097A JP3428406B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 断熱壁パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32183097A JP3428406B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 断熱壁パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11152809A JPH11152809A (ja) | 1999-06-08 |
JP3428406B2 true JP3428406B2 (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=18136907
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32183097A Expired - Fee Related JP3428406B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 断熱壁パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3428406B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6087642B2 (ja) * | 2013-01-29 | 2017-03-01 | 株式会社Lixil | 建物外壁用パネル |
-
1997
- 1997-11-25 JP JP32183097A patent/JP3428406B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH11152809A (ja) | 1999-06-08 |
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