JPH0636461Y2 - 気密室構成断熱パネル連結部のシ−ル装置 - Google Patents

気密室構成断熱パネル連結部のシ−ル装置

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JPH0636461Y2
JPH0636461Y2 JP1987094382U JP9438287U JPH0636461Y2 JP H0636461 Y2 JPH0636461 Y2 JP H0636461Y2 JP 1987094382 U JP1987094382 U JP 1987094382U JP 9438287 U JP9438287 U JP 9438287U JP H0636461 Y2 JPH0636461 Y2 JP H0636461Y2
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strip
shaped cover
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heat insulating
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JP1987094382U
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弥須男 川嶋
正 菅沼
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昭和アルミニウム株式会社
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、気密室構成断熱パネル連結部のシール装置
に関するものである。
従来の技術 一般に、断熱パネル組立式の環境試験室、乾燥庫あるい
は高温庫等の気密室を構成する断熱パネル連結部の目地
部には、シーリング材が充填されているが、断熱パネル
はアルミニウム等金属製の一対の表面板の中間に発泡ポ
リウレタン等の断熱材が充填されてなるいわゆるサンド
イッチ構造を有しており、庫内の急激な温度変化により
表面板が収縮あるいは膨脹し、目地部のシーリング材に
引張りあるいは圧縮の力が作用する。
従来、このような目地部のシーリング材として、(i)
シリコーン・シーリング材、(ii)ブチル・シーリング
材、および(iii)ウレタン・シーリング材が知られて
いる。
考案が解決しようとする課題 しかしながら、従来の目地部のシーリング材では、気密
室内が例えば温度60〜100℃および相対湿度80〜100%の
高温多湿の状態の下では、次のような問題があった。
すなわち、上記(i)シリコーン・シーリング材では、
室内で生じた水蒸気がシリコーン・シーリング材を透過
してしまい、いわゆるシール切れが発生したり、断熱パ
ネル内へ水分が侵入することにより、断熱性が低下した
り、強度が低下した。また(ii)ブチル・シーリング材
および(iii)ウレタン・シーリング材では、いずれも
施工性が悪く、前者の場合には硬化せず、後者の場合に
は硬化がきわめて遅く、またいずれの場合にも耐熱温度
が低いという問題があった。
この考案の目的は、上記の従来技術の問題を解決し、気
密室内が高温多湿の状態となされていても、断熱パネル
連結部の目地部からパネル内へ水蒸気が侵入するのを確
実に防止することができて、室内の気密性を長期間保持
し得るとともに、断熱パネル自体の断熱性の低下および
強度の低下を未然に防止し得る、気密性構成断熱パネル
連結部のシール装置を提供しようとするにある。
課題を解決するための手段 この考案は、上記の目的を達成するために、気密室構成
断熱パネル同志の間に形成された目地部の少なくとも室
内側に、幅の略中央部に横断面略V形の屈曲部を有する
帯状被覆板が目地部の全長にわたって被せられ、帯状被
覆板の両側部と断熱パネルの表面板との間に非透湿性シ
ーリング材が介在させられるとともに、帯状被覆板の横
断面略V形の屈曲部の内側に中空部が形成されている、
気密室構成断熱パネル連結部のシール装置を要旨として
いる。
実施例 つぎに、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図と第2図において、環境試験室等の側壁を構成す
る断熱パネル(1A)(1B)は、対向状に配置された一対
のアルミニウム製表面板(3)(3)と、両表面板
(3)(3)同志の間に介在された発泡ポリウレタン等
の断熱材(4)と、パネル(1A)(1B)の連結端面にそ
れぞれ嵌め合わされた凹凸状嵌合部材(5)(6)とに
よって構成されている。
そして2つの断熱パネル(1A)(1B)の凹凸状嵌合部材
(5)(6)が相互に嵌め合わせられることにより、目
地部(7)が形成されている。
この考案によるシール装置は、側壁を構成する断熱パネ
ル(1A)(1B)同志の間に形成された目地部(7)につ
いて適用される場合(第1図と第2図参照)と、側壁を
構成する断熱パネル(1A)(1B)と、天井を構成する断
熱パネル(1C)の連結部に適用される場合(第2図と第
3図参照)とがある。
まず第1図と第2においては、断熱パネル(1A)(1B)
同志の間に形成された目地部(7)の室内側に、幅の略
中央部に横断面略V形の屈曲部(2a)を有していて両断
熱パネル(1A)(1B)の表面板(3)(3)の膨脹収縮
に追従して幅方向に伸縮し得るアルミニウム製帯状被覆
板(2A)が、目地部(7)の略全長にわたってリベット
(9)またはビス等により被せ止められている。この帯
状被覆板(2A)の両側部と断熱パネル(1)(1)の表
面板(3)(3)との間に、ブチル・シーリング材また
はフッ素ゴム・シーリング材などよりなる非透湿性シー
リング材(8)(8)が介在させられるとともに、帯状
被覆板(2A)の横断面略V形の屈曲部(2a)の内側に中
空部(16)が形成されている。
目地部(7)の室内側および室外側部分には凹状嵌合部
材(5)の両側縁部(5a)(5a)と凸状嵌合部材(6)
両側の外側折り返し縁(6a)(6a)との間に広いシーリ
ング材充填用空隙部(10)(10)が形成され、各空隙部
(10)(10)の奥すなわち凸状嵌合部材(6)の両側面
に厚さ約1〜2mmのポリエチレンテープが空隙部(10)
(10)の長さ方向に貼り付けられて、シーリング材非接
着面(11)が設けられている。各空隙部(10)内には通
常のシーリング材(12)が充填され、このシーリング材
(12)は非接着面(11)には接着されず、空隙部(10)
の左右両側面にのみ接着される。
ここで、通常のシーリング材(12)としては、シリコー
ン・シーリング材あるいはウレタン系シーリング材を使
用し得るが、オルガノシロキサンを有するポリエーテル
ポリマーよりなる1成分系変成シリコーン・シーリング
材を使用するのが好ましい。
上記において、温度変化により断熱パネル(1A)(1B)
の表面板(3)(3)が膨脹または収縮すると、これに
伴って帯状被覆板(2A)中央の横断面略V形の屈曲部
(2a)が変形して被覆板(2A)が幅方向に伸縮する。こ
の場合、帯状被覆板(2A)の横断面略V形の屈曲部(2
a)の内側に中空部(16)が形成されているため、帯状
被覆板(2A)中央の屈曲部(2a)が自由に変形すること
ができ、また同被覆板(2A)の両側縁部によって押さえ
られた非透湿性シーリング材(8)(8)にはほとんど
力が作用せず、非透湿性シーリング材(8)(8)によ
る気密性が充分に保持される。
なおこのとき、例えば帯状被覆板(2A)の横断面略V形
の屈曲部(2a)の内側に中空部(16)が無いものとする
と、このような帯状被覆板(2A)の自由な変形は難し
く、被覆板(2A)の幅方向の伸縮はあまり期待できな
い。
つぎに、第2図と第3図において、上記第1図の場合と
異なる点は、両パネル(1A)(1C)の目地部(7)を被
う帯状被覆板(2B)として、幅の略中央部に横断面略V
形の屈曲部(2b)を有していて全体として断面L形とな
されたアルミニウム板が使用されている点にある。
この帯状被覆板(2B)の両側部と断熱パネル(1)
(1)の表面板(3)(3)との間には、非透湿性シー
リング材(8)(8)が介在させられるとともに、帯状
被覆板(2B)の横断面略V形の屈曲部(2b)の内側に中
空部(16)が形成されている。
従って、温度変化により断熱パネル(1A)(1B)の表面
板(3)(3)が膨脹または収縮すると、これに伴って
帯状被覆板(2B)中央の横断面略V形の屈曲部(2b)が
変形する。横断面略V形の屈曲部(2b)の内側には中空
部(16)が形成されているため、該屈曲部(2b)は自由
に変形することができ、また同被覆板(2B)の両側縁部
によって押さえられた非透湿性シーリング材(8)
(8)にはほとんど力が作用せず、非透湿性シーリング
材(8)(8)による気密性が充分に保持される。
ところで、第2図に示すように、側壁側の帯状被覆板
(2A)は天井近くまで伸びていて、天井側の断面L形の
帯状被覆板(2B)の下縁に突き合わせられており、この
突き合わせ部分における気密性を保持するために両被覆
板(2A)(2B)の間に非透湿性シーリング材(8)
(8)が施されている。
なお、帯状被覆板(2A)(2B)の内側の非透湿性シーリ
ング材(8)(8)は、各断熱パネル(1A)(1B)(1
C)の周縁部をめぐるように塗布されている。
側壁を構成する断熱パネル(1A)と、天井を構成する断
熱パネル(1C)とは、相互に木製補強ブロック(13)を
介して連結ボルト(14)および埋込みナット(15)によ
って連結されている。
なお、第3図におけるその他の点は、上記第1図の場合
とほぼ同様であるので、第3図において第1図に対応す
る部分には、同一の符号を付した。
なお、図示は省略したが、この考案によるシール装置
は、断熱パネル(1)(1)の目地部(7)の室内側だ
けでなく、室外側にも設けられる場合がある。
考案の効果 この考案による気密室構成断熱パネル連結部のシール装
置は、上述のように、気密室構成断熱パネル同志の間に
形成された目地部の少なくとも室内側に、幅の略中央部
に横断面略V形の屈曲部を有する帯状被覆板が目地部の
全長にわたって被せられ、帯状被覆板の両側部と断熱パ
ネルの表面板との間に非透湿性シーリング材が介在させ
られるとともに、帯状被覆板の横断面略V形の屈曲部の
内側に中空部が形成されているものであるから、温度変
化により断熱パネルの表面板が膨脹または収縮すると、
これに伴って帯状被覆板中央の横断面略V形の屈曲部が
変形して被覆板が幅方向に伸縮する。この場合、帯状被
覆板の横断面略V形の屈曲部の内側に中空部が形成され
ているため、帯状被覆板中央の屈曲部が自由に変形する
ことができ、また同被覆板の両側縁部によって押さえら
れた非透湿性シーリング材にはほとんど力が作用せず、
非透湿性シーリング材による気密性が充分に保持され
る。従って、気密室内が高温多湿の状態となされていて
も、断熱パネル連結部の目地部からパネル内へ水蒸気が
侵入するのを確実に防止することができて、室内の気密
性を長期間保持し得るとともに、断熱パネル自体の断熱
性の低下および強度の低下を未然に防止し得るという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示すもので、第1図は側壁の
断熱パネル連結部の部分断面図、第2図は同部分切欠き
正面図、第3図は側壁と天井の断熱パネル連結部の部分
断面図である。 (1)(1A)(1B)(1C)…断熱パネル、(2)(2A)
(2B)…帯状被覆板、(2a)(2b)……横断面略V形の
屈曲部、(3)…表面板、(7)…目地部、(8)…非
透湿性シーリング材、(12)…通常のシーリング材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】気密室構成断熱パネル(1)(1)同志の
    間に形成された目地部(7)の少なくとも室内側に、幅
    の略中央部に横断面略V形の屈曲部(2a)(2b)を有す
    る帯状被覆板(2)が目地部(7)の全長にわたって被
    せられ、帯状被覆板(2)の両側部と断熱パネル(1)
    (1)の表面板(3)(3)との間に非透湿性シーリン
    グ材(8)(8)が介在させられるとともに、帯状被覆
    板(2)の横断面略V形の屈曲部(2a)(2b)の内側に
    中空部(16)が形成されている、気密室構成断熱パネル
    連結部のシール装置。
JP1987094382U 1987-06-18 1987-06-18 気密室構成断熱パネル連結部のシ−ル装置 Expired - Lifetime JPH0636461Y2 (ja)

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