JP2003302155A - 冷凍倉庫用パネル、パネルの接合構造、冷凍倉庫 - Google Patents

冷凍倉庫用パネル、パネルの接合構造、冷凍倉庫

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JP2003302155A JP2002143829A JP2002143829A JP2003302155A JP 2003302155 A JP2003302155 A JP 2003302155A JP 2002143829 A JP2002143829 A JP 2002143829A JP 2002143829 A JP2002143829 A JP 2002143829A JP 2003302155 A JP2003302155 A JP 2003302155A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐火性並びに断熱性を有する高強度な耐火断
熱一体化パネルを提供すること、断熱が確実なパネル接
合構造を提供すること、耐火性,断熱性,耐久性の優れ
た冷凍倉庫を安価に提供すること。 【解決手段】 冷凍倉庫は、耐火層部5と断熱層部6と
を一体化するほか、ブレース11または断熱型固定装置
13により補強したパネル9を鉄骨躯体の周側に装着す
ると共に、パネル9の端縁部に設けた対向嵌合溝22に
断熱型の平板状ジョイナー23を跨る状態に嵌入してパ
ネル9同士を接合し、かつ耐火頭部28と断熱脚部30
との間が断熱状態かつ防湿状態に保たれたT字状ジョイ
ナー31を採択して目地部を固着状態のもとに封止する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍倉庫(コンテ
ナ型の冷凍倉庫を含む)用の耐火層部と断熱層部との一
体化パネルおよびそのパネルの接合構造および冷凍倉庫
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の大型冷凍倉庫は、大別して二つの
型式がある。第一の型式は、コンクリート製躯体の内外
部の一方あるいは両方に断熱層を設けたコンクリート躯
体型であり、第二の型式は、鉄骨躯体の内外部の一方あ
るいは両方に断熱層を設けた鉄骨躯体型であり、例えば
特開平8−303026,特開平9−4251,特開平
9−32147等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記第二の鉄骨躯体型
は、鉄骨躯体に多数の断熱パネルを取付ける関係上、そ
れら断熱パネルの取付部並びに断熱パネル同士の接合部
における断熱性が重要な課題である。またパネル同士の
接合部を少なくすることが断熱性を向上することから、
1枚の断熱パネルを大型化することが有効であるが、大
型化に伴い断熱パネル自体および接合部の強度が問題と
なる。
【0004】そこで本発明の目的は、比較的簡単な構成
のもとに耐火性並びに断熱性を有する高強度な耐火断熱
一体化パネルを提供すること、断熱が確実なパネル接合
構造を提供すること、耐火性並びに耐久性を有する冷凍
倉庫を安価に提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、耐火断熱一体化パネルとしては、耐火層部
と断熱層部とを一体化すると共に、耐火層部は縁枠体と
内外2枚の耐火ボードとで形成した中空枠の内腔にウー
ル状断熱材を充填し、かつ断熱層部は縁枠体と耐火ボー
ドとで形成した中空枠の内腔に発泡断熱材を充填し、更
に対向縁枠体間にブレースを張設して補強し、あるいは
対向耐火ボード間に断熱型固定装置を設けて補強する。
【0006】パネル同士の接合部の取付構造としては、
パネルの外周縁に嵌合溝を設けると共に、対向する両嵌
合溝に跨る平板状断熱型平板状ジョイナーを嵌入して接
合する。パネルの嵌合溝の少なくとも開口部付近とこれ
に対接する平板状ジョイナーの外周面との間に防湿層を
設ける。
【0007】パネル同士の目地部接合構造としては、外
装板によりカバーを施した耐火頭部と耐火ボード製座部
と断熱脚部とからなり、耐火頭部のカバーと断熱脚部と
の間が断熱状態かつ防湿状態のT字状ジョイナーを採択
し、目地部とT字状ジョイナーとの対接面に防湿層を形
成した状態のもとに、T字状ジョイナーをその断熱脚部
が耐火層部の目地部に挿入されるように固着し、更にT
字状ジョイナーの耐火頭部と耐火層部における外装板と
の間にシール材を充填する。
【0008】冷凍倉庫としては、鉄骨躯体の周側に装着
するパネルとして、耐火層部は縁枠体と内外2枚の耐火
ボードとで形成した中空枠の内腔にウール状断熱材を充
填し、かつ断熱層部は縁枠体と耐火ボードとで形成した
中空枠の内腔に発泡断熱材を充填し、更に対向縁枠体間
にブレースを張設して補強し、あるいは対向耐火ボード
間に断熱型固定装置を設けて補強した構成のパネルを採
択する。パネル同士の接合構造として、パネルの端縁部
に嵌合溝を設けると共に、対向する両嵌合溝に跨る断熱
型の平板状ジョイナーを嵌入して接合するようにし、ま
たパネルの目地部接合構造として、外装板によりカバー
を施した耐火頭部と耐火ボード製座部と断熱脚部とから
なり、耐火頭部のカバーと断熱脚部との間が断熱状態か
つ防湿状態に保たれたT字状ジョイナーを使用し、目地
部とT字状ジョイナーとの対接面との間に防湿層を形成
すると共に、T字状ジョイナーをその断熱脚部が耐火層
部の目地部に挿入される状態のもとに固着し、更にT字
状ジョイナーの耐火頭部と耐火層部における耐火外装板
との間にシール材を充填する。
【0009】パネルの作用については、耐火層部と断熱
層部とを重ねて耐火ボードによりサンドイッチ状に一体
化されており、耐火パネルと断熱パネルとを別々に装着
することなく、装着作業が容易であり、耐火層部を外側
に施工して耐火構造となる。パネル内部にブレースを張
設して補強し、あるいは対向耐火ボード間に断熱型固定
装置を設けて補強されて大型化が可能であり、熱伝導が
生じ易い目地部の低減により断熱効果が向上し、冷却コ
ストを低減する。
【0010】パネル同士の接合構造の作用については、
重合パネルの外周縁に嵌合溝を設けると共に、対向する
両嵌合溝に跨る平板状断熱型平板状ジョイナーの嵌入に
より接合し、嵌合溝の少なくとも開口部付近と平板状ジ
ョイナーの外周面との間に防湿層を施した構成により、
ジグザグ形状の防湿接合面が形成され、ジョイナー自体
とラビリンスとによる断熱作用並びに防湿作用が発揮さ
れる。
【0011】パネルの目地部接合構造の作用について
は、T字状ジョイナーにおける頭部カバーと断熱脚部と
の間が断熱状態かつ防湿状態であり、かつ目地部とT字
状ジョイナーとの対接面に防湿層が形成され、更にT字
状ジョイナーの耐火頭部と耐火層部の耐火外装板との間
にシール材を充填されており、パネル同士はT字状ジョ
イナーにより固定されると共に、目地部が耐火並びに断
熱状態に封止される。
【0012】冷凍倉庫の作用については、鉄骨躯体に耐
火層と断熱層とが一体化されたパネルが装着され、各パ
ネル間が防湿性かつ断熱性のジョイナーにより接合さ
れ、しかも各パネルはブレースの張設により、あるいは
断熱型固定装置によって補強され、耐火性と断熱性と防
湿性と堅牢性とが確保され、建設費および冷却コストが
低減される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
ついて詳細に説明する。
【0014】本発明の適用対象としての冷凍倉庫として
は、例えば図1に示すように、全面に断熱層1が形成さ
れた基礎2上に、柱3および梁4等から構成される鉄骨
躯体を構築し、この鉄骨躯体の周側に耐火層部5と断熱
層部6とを装着すると共に、天井に断熱パネル7および
屋根8を設け、かつ必要に応じ倉庫室内において角C字
状あるいはL字状の形鋼製の補強材,ファスナー等の使
用によりパネル7を連接状態に補強するほか、適宜の内
装を施す型式を採択する。
【0015】上記型式の冷凍倉庫に対する本発明パネル
9としては、図2ないし図6に例示するように、数10
〜百数10mmの耐火層部5と数10〜百数10mmの
一層ないし複数層の断熱層部6とを一体化するのであっ
て、耐火層部5は、角C字状の形鋼製縁枠体10に対角
線方向および/または縦横方向にターンバックル付ブレ
ース11を張設して補強すると共に、内外両面に厚さが
10〜10数mmの耐火ボード12をサンドイッチ状に
添設一体化し、また対向耐火ボード12間には必要に応
じて複数ヶ所に断熱型固定装置13を設けて補強し、更
に耐火ボード12間の内腔にグラスウールもしくはロッ
クウールからなるウール状断熱材14を充填して構成す
る。なお、外側の耐火ボード12は、厚さが1mm程度
の亜鉛メッキ鋼板にフッ素樹脂フィルムをラミネートし
た耐火外装板15を貼設したもの採択する。
【0016】断熱層部6は、角C字状の形鋼製縁枠体1
0に対角線方向および/または縦横方向にターンバック
ル付ブレース11を張設して補強すると共に、内外両面
に厚さが10〜10数mmの耐火ボード12をサンドイ
ッチ状に添設一体化し、また対向耐火ボード12間に断
熱型固定装置13を設けて補強する。ブレース11と断
熱型固定装置13とはその両方を設けてもよく、あるい
はいずれか一方を設けてもよい。更に耐火ボード12間
の内腔にフェノール樹脂発泡体16を充填して構成す
る。フェノール樹脂発泡体16は、旭化成建材株式会社
製のネオマフォームが望ましく、ゼロフロン発泡による
独立気泡を有し、機械的強度に優れている。
【0017】耐火層部5と断熱層部6との間の耐火ボー
ド12は、各別に設けることなく、図示のように1枚で
兼用とするのがよく、耐火ボード12は、例えば硅酸カ
ルシウム板を使用するのが適当であり、耐火ボード12
を皿ビスにより縁枠体10に固定する。なお前記パネル
9の大きさは、例えば縦が2.3mで横が3.6〜5m
に製作し、冷凍倉庫の高さは最高30mにすることがで
きる。
【0018】前記断熱型固定装置13は、例えば図5お
よび図6のように、硅酸カルシウム製の耐熱筒17の両
端に帽状取付座18が冠着された状態のもとに内部にウ
ール状断熱材14を充填し、帽状取付座18において座
金19および取付ねじ20により耐火ボード12に取付
けるようにし、かつ断熱層部6の外側面においては、列
設状態の断熱型固定装置13に連なるファスナー21に
緊締し、なお都合によっては帽状取付座18にブレース
11の端部を取付けて、断熱型固定装置13をブレース
11の中継点としてもよい。
【0019】ブレース11の張設および断熱型固定装置
13の取付けは、ウール状断熱材14の充填作業並びに
フェノール樹脂発泡体16の充填作業に先立って行うの
が当然である。
【0020】パネル9の接合構造としては、耐火層部5
に隣接する中間の断熱層部6の横幅を狭小に形成するこ
とにより、パネル9の端縁部に嵌合溝22を設けると共
に、隣接するパネル9の端縁部を適度の目地間隙が保た
れたまま嵌合溝22が対向する状態に突合せるように
し、かつ別に対向状態の両嵌合溝22に合致する断熱型
の平板状ジョイナー23を設けてこれを両嵌合溝22に
跨ったまま嵌合し、目地間隙にはウール状断熱材14を
充填する。なお平板状ジョイナー23の嵌合に当たりパ
ネル9の端面部および嵌合溝22の少なくとも開口部付
近と、これに当接する平板状ジョイナー23の周面との
間には防湿層(図示せず)が形成されるように、少なく
とも一方の面に防湿層を塗着して施工する。
【0021】断熱型の平板状ジョイナー23としては、
硅酸カルシウム板を組み合わせて長方形断面の扁平中空
体24を形成すると共に、その内部に補強板25を固定
するほか、空隙にフェノール樹脂発泡体16を充填し、
かつ前後両面部に鋼板製カバー26を固着する。
【0022】耐火層部5における目地部接合構造として
は、図7に詳示するように、外装板による耐火カバー2
7を冠着した耐火頭部28と耐火ボード製座部29と断
熱脚部30とからなり、耐火カバー27と脚部30との
間が断熱状態かつ防湿状態に保たれたT字状ジョイナー
31を採択し、耐火層部5の目地部とT字状ジョイナー
31との対接面に防湿層(図示せず)を形成した状態の
もとに、T字状ジョイナー31をその断熱脚部30が耐
火層部5の目地部に挿入されるように固着し、更にT字
状ジョイナー31の耐火頭部28と耐火層部5における
耐火外装板15との間にシール材32を充填した構成と
する。
【0023】前記T字状ジョイナー31の現場施工に当
たっては、予め製作したT字状ジョイナー31を目地部
に取付けるようにしてもよいが、断熱性,防湿性,機械
的強度を確保するためには、T字状ジョイナー31の各
構成部材を組付けつつ装着するのが望ましい。
【0024】T字状ジョイナー31の組付けについて
は、まづ脚部30について、断面がほぼZ字状の2枚の
形鋼を組合せて断面がほぼ几字状の脚部30を構成する
のであるが、パネル9の装着に先立ち予め脚部30のZ
字状形鋼をそれぞれ耐火層部5における縁枠体10にね
じ33により取付け、パネル9の装着時に両Z字状形鋼
の端部を相互にねじ34により取付けるようにし、かつ
内面に防湿層(図示せず)を施すと共に内部にウール状
断熱材14を充填する。
【0025】次に頭部28と座部29とについて、脚部
30寄りの耐火層部5の表面に耐火ボード製の座部29
と頭部部材28aとを接着すると共に、ねじ35により
耐火層部5における縁枠体10に緊結するほか、脚部3
0の基部においては耐火間隔片36を挟持した状態のも
とにねじ37により緊結し、かつ頭部部材28aの端縁
寄りに頭部部材28bを接着固定すると共に、内隙にウ
ール状断熱材14を充填した後、頭部部材28cを冠せ
かけて螺旋釘により固着するほか、その外側に厚さが1
mm程度の亜鉛メッキ鋼板にフッ素樹脂フィルムをラミ
ネートした前記耐火カバー27を冠着してねじ38によ
り固定し、その後に前記シール材32を充填する。なお
頭部28の組立て過程において、頭部28の内隙面,頭
部28の内隙に露出した各ねじ35,37,38の端
部,頭部部材28bと頭部部材28cとの対接面,耐火
カバー27内面との対接面には順次に防湿層(図示せ
ず)を施すようにする。
【0026】前記目地部接合構造は、主として縦方向の
目地に採用し、横方向の目地としては例えば図8に詳示
する簡易型の目地部接合構造を採択してもよく、即ちL
字状形鋼を組合せて断面がほぼコ字状のジョイナー39
を構成し、このジョイナー39を目地部に挿入した状態
のもとに耐火層部5における縁枠体10に固着し、かつ
ジョイナー39の外側にはコ字状形鋼によるカバー40
を当接したままねじ41により固定した後、シール材3
2を充填する。なおジョイナー39の取付けについて
は、パネル9の装着に先立ち予めL字状形鋼をそれぞれ
耐火層部5における縁枠体10にねじ42により取付
け、パネル9の装着時に両L字状形鋼の端部を相互にね
じ41により取付けるようにし、かつ内側面に防湿層
(図示せず)を施すと共に内部にウール状断熱材14を
充填し、更にねじ41の外部露出面に防湿層(図示せ
ず)を施し、シール材32を充填する。
【0027】室内側の目地部については、例えば図6の
ように、チャンネル形鋼の組合せによる扁平筒状の主体
の内部にウール状断熱材14を充填したスペーサー43
をパネル9の端縁間に挟持される状態に固定すると共
に、その表部にシール材32を充填する。
【0028】シール材32としては、変性シリコーン系
シール材を採択するのが望ましく、また防湿層として
は、グラスウールメッシュを貼着した状態のもとに変性
シリコーン系シール材を塗着するのが望ましい。
【0029】前記各ねじ20,33,35,37,38
等は、主体部側例えばパネル9の内側部分に雌ねじを固
設し、組立てに際して植込ねじを植込むようにし、ある
いは有頭ねじを使用する構成にしてもよいのである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果が得られる。
【0031】請求項1の発明によれば、ウール状断熱材
14を充填した耐火層部5と、発泡断熱材16を充填し
た断熱層部6とを一体化すると共に、耐火ボード12と
縁枠体10とにより外郭を形成し、かつ対向縁枠体10
間にブレース11を張設したから、これにより機械的強
度,断熱性,防湿性に優れた冷凍倉庫用パネルを容易に
得ることができ、パネルの大型化に伴い目地部の施工量
が少なくて済む関係上、築造コスト並びに冷却コストを
節減することができる。
【0032】請求項2の発明によれば、対向耐火ボード
12間に断熱型固定装置13を設けて補強したから、請
求項1の発明におけるブレース11の張設と同様に、機
械的強度,断熱性,防湿性,に優れた冷凍倉庫用パネル
を容易に得ることができ、パネルの大型化に伴い目地部
の施工量が少なくて済む関係上、築造コスト並びに冷却
コストを節減することができる。
【0033】請求項3の発明によれば、パネル9の端縁
部に嵌合溝22を設けると共に、対向する両嵌合溝22
に跨る断熱型の平板状ジョイナー23を嵌入して接合す
るようにし、かつ嵌合溝22と平板状ジョイナー23と
の対接面に防湿層を設けたから、これによりパネル9同
士を強固に接合することができるほか、蛇行状の接合面
によるラビリンス作用により熱伝導を効果的に遮断し、
冷却コストを節減することができる。
【0034】請求項4の発明によれば、耐火カバー27
を施した耐火頭部28と耐火ボード製座部29と断熱脚
部30とからなり、耐火頭部28の耐火カバー27と断
熱脚部30との間が断熱状態かつ防湿状態に保たれたT
字状ジョイナー31を採択して目地部を固着状態のもと
に封止したから、これにより目地部を強固かつ確実にに
封止し、目地部における熱伝導を効果的に遮断し、冷却
コストを節減することができる。
【0035】請求項5の発明によれば、耐火層部5と断
熱層部6とを一体化すると共に、ブレース11および/
または断熱型固定装置13により補強したパネル9を鉄
骨躯体の周側に耐火層部5が外側となるように装着する
ほか、パネル9同士の突合せ部の接合構造として、パネ
ル9の端縁部に設けた対向嵌合溝22に断熱型の平板状
ジョイナー23を跨る状態に嵌入して接合すると共に、
両者の対接面に防湿層を設け、目地部の接合構造とし
て、耐火頭部28と断熱脚部30との間が断熱状態かつ
防湿状態に保たれたT字状ジョイナー31を採択して目
地部を固着状態のもとに封止するようにしたから、これ
によりパネル自体,パネル9同士の突合せ接合部,目地
部の接合部が強固に構成できるほか、耐熱性並びに断熱
性に優れた冷凍倉庫を低廉に製作することができ、倉庫
内を−50C°程度に容易に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷凍倉庫の縦断端面図である。
【図2】冷凍倉庫用パネルの横断平面図である。
【図3】パネルの正面図である。
【図4】パネルの他の実施形態の正面図である。
【図5】断熱材を充填しない状態のパネルの要部を示す
縦断正面図である。
【図6】パネルの接合構造および断熱型固定装置の要部
を示す横断平面図である。
【図7】パネルの目地部接合構造を示す横断平面図であ
る。
【図8】パネルの目地部接合構造の他の実施形態を示す
縦断側面図である。
【符号の説明】
2 基礎 3 柱 4 梁 5 耐火層部 6 断熱層部 7 断熱パネル 8 屋根 9 パネル 10 縁枠体 11 ブレース 12 耐火ボード 13 断熱型固定装置 14 ウール状断熱材 15 耐火外装板 16 発泡断熱材 22 嵌合溝 23 平板状ジョイナー 27 耐火カバー 28 耐火頭部 29 耐火ボード製座部 30 断熱脚部 31 T字状ジョイナー 32 シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 1/94 E04B 1/94 W E04C 2/38 S 2/00 E04B 1/68 E E04C 2/38 E04C 2/46 J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐火外装板(15)を貼設した耐火層部
    (5)と断熱層部(6)とを一体化したパネル(9)で
    あって、耐火層部(5)は縁枠体(10)と内外2枚の
    耐火ボード(12)とで形成した中空枠の内腔にウール
    状断熱材(14)を充填すると共に、断熱層部(6)は
    縁枠体(10)と耐火ボード(12)とで形成した中空
    枠の内腔に発泡断熱材(16)を充填し、かつ対向縁枠
    体(10)間にブレース(11)を張設したことを特徴
    とする冷凍倉庫用パネル。
  2. 【請求項2】 耐火外装板(15)を貼設した耐火層部
    (5)と断熱層部(6)とを一体化したパネル(9)で
    あって、耐火層部(5)は縁枠体(10)と内外2枚の
    耐火ボード(12)とで形成した中空枠の内腔にウール
    状断熱材(14)を充填すると共に、断熱層部(6)は
    縁枠体(10)と耐火ボード(12)とで形成した中空
    枠の内腔に発泡断熱材(16)を充填し、かつ対向耐火
    ボード(12)間に断熱型固定装置(13)を設けて補
    強したことを特徴とする冷凍倉庫用パネル。
  3. 【請求項3】 耐火層部(5)と断熱層部(6)とを一
    体化したパネル(9)の端縁部に嵌合溝(22)を設け
    ると共に、対向する両嵌合溝(22)に跨る断熱型の平
    板状ジョイナー(23)を嵌入して接合するようにし、
    かつ嵌合溝(22)の少なくとも開口部付近とこれに対
    接する平板状断熱型ジョイナー(23)の外周面との間
    に防湿層が形成されていることを特徴とするパネルの接
    合構造。
  4. 【請求項4】 耐火カバー(27)を施した耐火頭部
    (28)と座部(29)と断熱脚部(30)とからな
    り、耐火頭部(28)の耐火カバー(27)と断熱脚部
    (30)との間が断熱状態かつ防湿状態に保たれたT字
    状ジョイナー(31)を採択し、耐火層部(5)の目地
    部とT字状ジョイナー(31)との対接面に防湿層を形
    成した状態のもとに、T字状ジョイナー(31)をその
    座部(29)が耐火層部(5)における耐火外装板(1
    5)に当接すると共に、T字状ジョイナー(31)の断
    熱脚部(30)が耐火層部(5)の目地部に挿入される
    ように固着し、更にT字状ジョイナー(31)の耐火頭
    部(28)と耐火層部(5)における外装板(15)と
    の間にシール材(32)を充填したパネルの目地部接合
    構造。
  5. 【請求項5】 基礎(2)上に、柱(3)および梁
    (4)等から構成される鉄骨躯体を構築し、この鉄骨躯
    体の周側に耐火層部(5)と断熱層部(6)とを一体化
    したパネル(9)を装着すると共に、天井に断熱パネル
    (7)および屋根(8)を設けた型式の冷凍倉庫であっ
    て、前記鉄骨躯体の周側に請求項1または請求項2に記
    載のパネル(9)を耐火層部(5)が外側となるように
    装着すると共に、請求項3に記載のパネルの接合構造と
    請求項4に記載のパネルの目地部接合構造とを採択して
    パネル(9)同士を結合したことを特徴とする冷凍倉
    庫。
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