JP3428232B2 - 電磁界強度算出装置 - Google Patents
電磁界強度算出装置Info
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Description
て電気回路装置の放射する電磁界強度を算出する電磁界
強度算出装置に関し,特に,電磁界強度の算出において
計算した解析対象としている電気回路装置に流れる電流
を可視化して,わかりやすく表示することを可能とした
電磁界強度算出装置に関する。
テレビやラジオ等の他の電波と干渉することから,最
近,各国で厳しく規制されるようになってきた。このよ
うな規制の規格として,日本ではVCCI規格があり,
米国ではFCC規格があり,ドイツではVDE規格があ
る。
は,シールド技術やフィルタ技術等のような種々の対策
技術を使う必要があり,これらの対策技術がどの程度電
波を減少させるかを定量的にシミュレートする技術が必
要となる。このような電磁波解析のシミュレーションで
は,電気回路装置の放射する電磁界強度を算出するにあ
たって,電気回路装置の各要素に流れる電流を計算する
が,この電流の流れる様子を適切な方法で可視化できれ
ば,計算の不具合や電磁波の発生源となっている位置の
把握が可能となり,さらに放射メカニズムの解明にも極
めて有用であると考えられる。
度は,物体各部に流れる電流が分かれば,公知の理論式
を用いて容易に計算することができる。この電流値は,
理論的には,マックスウェルの電磁波動方程式を与えら
れた境界条件の下で解くことで得られるが,任意形状物
体を対象とした複雑な境界条件の下での直接的な数式解
は現在知られていない。
用いられている電流を求める解法は,難易の程度はある
にせよ,すべて近似的なものである。現在,この近似的
な解法の代表的なものとして,微小ループアンテナ近似
法と,分布定数線路近似法と,モーメント法という3種
類のものが知られている。
負荷回路との間を接続する配線をループアンテナとして
扱い,ループ上の電流は平坦なものと仮定して,これを
集中定数回路の計算手法で求める方法である。この微小
ループアンテナ近似法による計算は最も簡単であるが,
ループの寸法が電磁波の波長に比べて無視できない条件
では精度が極めて低下することから,現実にはほとんど
用いられていない。
造物として近似できる物体に対して,分布定数線路の方
程式を適用することで電流を求める方法である。計算は
比較的簡単であり,計算時間および記憶容量も解析要素
数にほぼ比例して増加するだけで,線路の反射や共振等
の現象も含めた解析ができることから,1次元の近似が
成立する物体については,高速・高精度の解析ができ
る。この分布定数線路近似法による計算は,1次元の構
造物として近似できる物体については,高速・高精度の
解析ができるものの,近似できない物体については解析
できないという問題点がある。
電磁波動方程式から導かれる積分方程式の解法の1つで
あり,3次元の任意形状物体を扱うことができる。具体
的には,物体を小さな要素に分割して電流の計算を行う
ものである。このように,モーメント法が3次元の任意
形状物体を扱えることから,電磁界強度算出装置では,
モーメント法を使って,電気回路装置の放射する電磁界
強度を算出するという構成が有力である。
対象物を扱うときには,金属部分を解析対象としてメッ
シュ化し,分割した金属間の相互インピーダンスZijを
求め,この相互インピーダンスZijと,波源Vi と,分
割した金属に流れる電流Iiとの間に成立するモーメン
ト法の連立方程式 〔Zij〕〔Ii 〕=〔Vi 〕 を解いて電流Ii を求め,この結果から放射される電磁
界強度を算出するという方法を採る。ここで,「〔
〕」はマトリクスを表している。
しては,以下のものがある。 〔参考文献1〕H.N.Wang, J.H.Richmond and M.C.Gilre
ath :“Sinusoidal reaction formulation for radiat
ion and scattering from conducting surface”IEEE T
RANSACTIONS ON ANTENNAS AND PROPAGATION vol.AP-23,
1975. 以上のように電磁界強度解析装置において,モーメント
法により算出した電流は,公知の式から電磁界強度を算
出するためのものである。従来,このような電流は,電
磁界強度を求めるための途中結果であり,これを可視化
して表示することは考えられていなかった。また,モー
メント法では,電流はメッシュ化した要素(これをパッ
チという)の辺ごとに計算されるため,要素が粗かった
り,または要素の並びや大きさがバラバラであると,算
出した電流を可視化して表示しても活用することができ
ないという問題があった。
される電磁界強度の精度を上げるためには,その電磁界
発生の原因となる電流を把握できるようにすることが重
要である。また,これらの電流を詳しく表示すること
は,電磁波の放射メカニズムを把握する上で,非常に重
要である。さらに,電流の流れる様子を適切に表示すれ
ば,一度解析した電気回路装置またはこれから解析する
似たような形状の電気回路装置において,メッシュ分割
を行う際に,電流の強い箇所を密に,電流の弱い箇所を
粗に調整するための有力な情報となる。
路装置の要素上の任意の点における電流を求め,電流の
流れる様子を,要素の形状によらずに見やすく,わかり
やすい態様で表示する手段を提供することを目的とす
る。
図である。図中,10はCPUおよびメモリ等からなる
処理装置により,モーメント法もしくは分布定数線路近
似法に基づいて解析対象となる電気回路装置の放射する
電磁界強度を算出する電磁界強度算出装置である。
回路装置の構造データ等の電気回路装置データ22を入
力する入力手段である。電磁界強度計算部12は,電磁
界強度の解析対象を微小要素であるパッチに分割し,モ
ーメント法に基づいて各要素に流れる電流を算出して電
磁界強度を計算する処理手段である。なお,電気回路装
置において分布定数線路近似法を適用できる部分には,
分布定数線路近似法を用いて電流を算出することもあ
る。
12で算出した電磁界強度を指定された形式で図化して
表示する手段である。本発明は,特に電磁界強度だけで
はなく,電磁界強度計算部12で計算した電気回路装置
を流れる電流を表示する。そのため,以下の手段を有す
る。
電気回路装置モデルにおける平面を,指定された間隔ま
たは所定の間隔の格子状の線で区分する格子設定処理手
段14と,モーメント法により算出された電気回路装置
の要素に流れる電流に基づいて,前記格子状の線の交点
または格子内の点の電流を計算する格子点電流計算手段
15と,この格子点電流計算手段15によって計算した
電流を可視化して表示する電流表示処理手段16とを備
える。特に,格子設定処理手段14が,電気回路装置モ
デルにおける任意平面を,少なくともその任意平面を包
含する矩形エリアで囲み,その矩形エリア内を前記モー
メント法での計算単位となる要素の大きさとは別の指定
された間隔または所定の間隔の格子状の線で区分するこ
とにより,任意平面を格子状の線で区分された領域の集
合体として表すように構成されていることを特徴とす
る。
手段16が格子点電流計算手段15により計算した電流
を直交座標系にベクトル分解し,その結果を立体的に分
布図として隠面消去した表示面で表示する電流分布図表
示処理手段17を持つことを,第2の特徴とする。電流
分布図は,ある平面に対して,XYZの3次元直交座標
系を考えて,そのZ成分を電流の大きさとして,3次元
グラフにしたものである。
手段16が格子点電流計算手段15により計算した電流
を,電気回路装置のモデル図における該当する面上に,
電流の方向を矢印の向き,電流の大きさを矢印の長さで
表した矢印図形で,前記各格子に対応して表示する電流
ベクトル図表示処理手段18を持つことを,第3の特徴
とする。電流ベクトル図は,モデルのすべての面に対し
て計算した格子点の電流の大きさと向きをモデルの表面
上に表したものである。
理手段14が電気回路装置モデルにおいて三角形または
四角形で構成される任意平面を,格子状の線で区分した
領域のみで表すように構成されていることを,第4の特
徴とする。
のモデル図内の1点または1要素を指示する入力を受け
付け,その指示された1点または1要素を含む平面を,
電流表示処理手段16における電流の表示対象平面とす
る平面選択処理手段20を備えたことを,第5の特徴と
する。
手段16が格子点電流計算手段15により計算した電流
の結果における実数部と虚数部とを,外部からの選択指
示によって別に表示する手段を持つことを,第6の特徴
とする。
手段16が格子点電流計算手段15により計算した電流
の結果を絶対値と位相とで表示する手段を持つことを,
第7の特徴とする。
理手段16が電流の表示対象としている平面が,電気回
路装置の3次元モデル図におけるどの平面であるかを示
すモデル図を表示するモデル図表示処理手段21を備え
ることを,第8の特徴とする。
理手段16の電流ベクトル図表示処理手段18は,電流
の大きさに応じて矢印の表示態様を変えることにより,
複数のスケールを使い分けるように構成されていること
を,第9の特徴とする。
手段16が格子点電流計算手段15により計算した電流
の結果について,表示対象として指定された複数個の各
点の位置を横軸とし,縦軸を各点における電流値とした
XYグラフ形式で電流を表示する電流XYグラフ図表示
処理手段19を持つことを,第10の特徴とする。電流
XYグラフ図は,任意の点をいくつか選択し,横軸に置
き,その点での電流値をY軸で表示した図である。特
に,ケーブル上の電流値を比較する場合などに,有用で
ある。
グラフ図表示処理手段19によりXYグラフ形式で表示
する点列の範囲を,その範囲の始点と終点とを指定する
入力装置23からの入力で定めるように構成されている
ことを,第11の特徴とする。
ある。解析対象の電気回路装置について,モーメント法
により電流を計算する場合には,解析対象を微小要素で
あるパッチに分割し,各パッチ(要素)間の相互インピ
ーダンスを計算して,それらの相互インピーダンスをも
とに連立方程式を解くことにより,各要素に流れる電流
を算出する。
装置の任意平面においてモーメント法での計算単位とな
る要素を表す。電流は,これらの要素E1〜E9の辺ご
とに計算される。そのため,これらの要素E1〜E9が
粗かったり,サイズがバラバラであったりすると,計算
された電流を表示しても利用者にとって活用することは
難しい。
理手段14により,図2(A)に示す電気回路装置の平
面上に,図2(B)に示すように,指定された間隔また
は所定の間隔の格子を設定する。そして,格子点電流計
算手段15により,先に電磁界強度計算部12において
モーメント法により算出した要素E1〜E9の辺に流れ
る電流に基づいて,格子点P1〜P11の電流を計算
し,電流表示処理手段16により,この電流を表示装置
24に可視化して表示する。
じスケールで統一して可視化されることになり,電磁界
強度に影響する電流の把握が容易になる。したがって,
電磁波対策をする上で,重要な手掛かりを得ることがで
きる。また,この第1の特徴によれば,電気回路装置モ
デルにおいて電流を表示する平面が不規則な形状であっ
ても,図2(B)に示すように,それを包含する矩形エ
リアで囲み,その矩形エリア内を格子状の線で区分する
ので,規則的に電流を可視化することができる。
を示す。本発明の第2の特徴によれば,格子点電流計算
手段15によって計算した電流を直交座標系にベクトル
分解し,その結果のX方向またはY方向の電流の大きさ
を,例えば図3に示すように立体的に電流分布図として
表示する。したがって,ベクトル分解した方向における
電磁界強度に対する電流の影響を容易に把握できるよう
になる。
示例を示す。図4(A)では,前面の電流ベクトル図の
みを表示し,他の面は省略している。(B)は部分拡大
図である。太い実線は電気回路装置のモデル形状,細い
実線はモーメント法におけるメッシュ化された要素,点
線は格子設定処理手段14によって設定された格子を表
している。
ように,格子点電流計算手段15によって計算された電
流の結果が,モデル図の面上に矢印の長さが大きさ,矢
印の向きが流れる方向となるようにベクトル表示される
ので,装置のどの部分に電流が集中しているかを一目で
把握することができるようになり,電磁波対策をする上
で重要な手掛かりを得ることが可能になる。
を表示する任意平面が,例えば三角形であっても,格子
状の線で区分した領域のみで表すことにより,規則的に
電流を可視化することができる。
示す。本発明の第5の特徴によれば,例えば,図5
(A)に示すような,前面に開口部がある電気回路装置
の筐体に流れる電流を表示する場合,図5(B)に示す
ようなモデル図の表示において,マウスカーソルC等に
より1点または1要素を指定し,電流を表示させたい平
面を選択することができる。また,平面上のパッチ番号
を指定することによって,そのパッチ番号の要素が含ま
れる平面を選択することもできる。したがって,平面が
入り組んで複雑な場合にも,任意の平面だけについて,
簡単に電流の流れる様子を表示させることができる。
計算手段15により計算した電流の結果について,実数
部と虚数部とを分けて可視化することができるので,電
磁波対策に有用な情報を得ることができる。
子点電流計算手段15により計算した電流の結果から,
例えば電流XYグラフ図上に電流の大きさの絶対値と位
相とを重ねて表示する。これにより電磁波対策に有用な
情報を得ることができる。
表示処理手段17により表示している平面が,3次元モ
デル図におけるどの平面であるかを,モデル図表示処理
手段21によって表示するので,装置のどの部分が現在
表示されているかを一目で把握することができる。な
お,この面の表示は,例えば図5(B)に示すようなモ
デル図において,該当する面を色分けや輝度を強調する
ことによって行う。
例を説明する図である。例えば図4に示すような電流ベ
クトル図表示において,矢印の長さを電流の大きさに比
例させて表示すると,大きな電流の場合には矢印が長く
なり過ぎて見にくくなり,また小さな電流の場合には矢
印が短くなり過ぎて見えなくなるということが生じる。
に示すように,電流値が基準のスケールに対して,10
0倍以上の場合には矢印(ベクトル)の色を赤色,10
倍以上の場合にはオレンジ色,1/10〜10倍の場合
には黄色,1/10の場合には緑色,1/100以下の
場合には青色というように,色を変えて表示するので,
電流ベクトル図を小さな電流から大きな電流まで一度に
見やすく表示することができるようになる。色分けに代
えて,矢印の太さを変えるなどして区別できるようにし
てもよい。
表示例を示す。本発明の第10の特徴によれば,例えば
図7に示すように,電流XYグラフ形式で,電流値を実
数・虚数または絶対値・位相で重ね書き表示することが
できるので,特定の線上における電流の変化を一目で把
握することができるようになり,電磁波対策の有力な手
掛かりを得ることができる。
例えば図7に示すような電流XYグラフ図を表示するに
あたって,表示対象とする格子点の始点と終点とを,格
子点番号の数値入力またはモデル図上のマウス等による
2点入力することにより,表示範囲を指定することがで
きるので,簡易で迅速な入力が可能である。
である。まず,ステップS10により,CAD等によっ
て生成された解析対象である電気回路装置データ22を
入力し,モーメント法を適用する部分について,解析対
象をワイヤーやサーフェイスパッチに分割し,電流の計
算に必要なデータを構造体,配列として設定する。
て以下の処理を繰り返す。そのため,まずステップS1
1で,処理済の周波数をカウントすることで,登録され
ている全周波数についての処理が終了したか否かを判断
する。終了した場合にはステップS19へ移り,未処理
の周波数がある場合には,次に処理する周波数を未処理
の中から1つ選択して,続くステップS12で,この選
択した周波数の波長λを計算する。
で用いる相互インピーダンスZijを算出するために,ス
テップS13によりm個ある金属要素の中から要素i
(i=1〜m)と要素j(j=1〜m)の組み合わせを
生成する。そして,次のステップS14で,組み合わせ
た要素間の相互インピーダンスZijを計算する。すべて
の組み合わせの計算が終了するまで,ステップS13,
S14を繰り返し,ステップS15により,すべて要素
の組み合わせについて相互インピーダンスの計算が終了
したことを確認したならば,次のステップS16へ進
む。
ーダンスZijと,入力データとして与えられた波源Vi
とを使って,金属要素に流れる電流Ii を未知数とする
モーメント法の連立方程式 〔Zij〕〔Ii 〕=〔Vi 〕 を導出し,これを解くことで,金属要素に流れる電流I
i を求める。求めた電流Ii は,電流ファイル40に保
存する。
カウントすることで,登録されている全観測点について
の処理が終了したか否かを判断する。終了していない場
合には,ステップS18に進んで,算出した電流Ii が
観測点にもたらす電磁界強度を規定の算出式に従って算
出する。その算出結果を電界・磁界ファイル41に格納
してからステップS17に戻り,すべての観測点につい
て電界・磁界を計算する。全観測点についての処理が終
了した場合にはステップS11に戻り,次の周波数につ
いて同様に処理を繰り返す。
ンスZijの計算,ステップS16による電流計算および
ステップS18による電界,磁界の計算法については,
従来から知られている方法を用いることができるので,
ここでの詳細な説明は省略する。
解析についてモーメント法を用いる場合の例だけを説明
したが,本発明は,電気回路装置のすべての部分にモー
メント法を用いる場合だけではなく,一部にのみモーメ
ント法を用いる場合にも適用できることは言うまでもな
い。例えば1次元の構造物として近似できる部分に対し
ては,分布定数線路近似法を適用し,分布定数線路の方
程式によって各部の電流等を算出することもできる。
ついての計算が終了したことを確認したならば,次にス
テップS19により,電流の表示要求があるかどうかを
判定する。電流の表示要求がない場合には,その他の要
求された処理を実行する。その他の処理として,例えば
電界・磁界ファイル41に格納された計算結果を図化し
て表示する処理などがあるが,本発明の要旨には直接関
係しないため,ここでの詳しい説明は省略する。
S20によって,金属要素ごとに求められた電流値が格
納された電流ファイル40を参照し,本発明に係る電流
表示処理を行う。その後,ステップS21によって終了
要求があったかどうかを判定し,終了要求があったなら
ば,処理を終了する。終了要求がないならば,ステップ
S19に戻り,同様に処理を繰り返す。
処理手段16の処理概要説明図である。前述した図8の
ステップS20では,電流表示処理手段16により図9
に示す処理を行う。
ファイル40から各金属要素に流れる電流値を入力し,
指定された間隔または所定の間隔で設定された各格子の
交点または格子内の点の電流を計算する。次に,ステッ
プS31によって,電流の表示方式を利用者からの指示
によって選択する。
ば,ステップS32によって表示すべきスケールを選択
し,図4に示すような電流ベクトル図を表示する。電流
分布図の表示を要求されたならば,ステップS33によ
って表示すべきスケールを選択し,また,ステップS3
4により,電流を絶対値によって表示するか,実数また
は虚数によって表示するかを選択し,さらにステップS
35により,表示平面を選択して,図3に示すような電
流分布図を表示する。
ば,ステップS36によって表示すべきスケールを選択
し,また,ステップS37により,電流を絶対値によっ
て表示するか,実数または虚数によって表示するかを選
択し,さらにステップS38により,表示平面または表
示すべきワイヤを選択して,図7に示すような電流XY
グラフ図を表示する。
示用パラメータ入力画面の例を示す。解析対象の電気回
路装置を流れる電流の表示が要求された場合,図10に
示すような電流表示用パラメータ入力画面をポップアッ
プ表示する。この画面において,周波数入力領域50で
は,キーボードやマウス等を用いて,表示する周波数を
選択することができる。ドロウタイプ入力領域51にお
いて,「Vector」をクリックすると,電流ベクト
ル図の表示要求となり,「Distribution−
plane」をクリックすると,電流分布図の表示要求
となり,「Distribution−XY」をクリッ
クすると,電流XYグラフ図の表示要求となる。
されたパラメータに基づく電流の表示が行われる。終了
ボタン53がクリックされると,電流の表示を実行しな
いで,処理を終了する。
クトル図表示画面の例を示す。図10に示すドロウタイ
プ入力領域51において「Vector」が選択され,
実行ボタン52がクリックされると,例えば図11に示
すような電流ベクトル図が表示される。この画面におけ
るモード指定領域60において,「Absolut
e」,「Real」,「Imaginary」の選択が
可能であり,「Absolute」が選択されると,電
流値を絶対値で表示する。「Real」が選択される
と,複素数で計算された電流値の実数部分の大きさに従
って電流を表示する。また,「Imaginary」が
選択されると,複素数で計算された電流値の虚数部分の
大きさに基づいて電流を表示する。
スケールの設定を行うことができる。スケール入力領域
61におけるボタンをマウスの右でクリックすると,ス
ケールのメニューが表示される。
に設定されたパラメータによる表示を実行する。ズーム
ボタン63のクリックによって,拡大表示を行う。この
ボタンをクリックした後,矩形領域をマウスによってド
ラッグすると,その領域が拡大して表示される。リセッ
トボタン64のクリックによって,画面がリセットされ
る。
布図表示画面の例を示す。図10に示すドロウタイプ入
力領域51において「Distribution−pl
ane」が選択され,実行ボタン52がクリックされる
と,例えば図12に示すような電流分布図が表示され
る。この画面におけるモード指定領域70において,
「Absolute」,「Real」,「Imagin
ary」の選択が可能であり,これらのいずれかの選択
によって,それぞれ電流の絶対値による表示,実数値に
よる表示,虚数値による表示が行われる。
面上の1つのパッチ番号を指定することができる。ここ
でパッチ番号を指定することにより,そのパッチ番号の
要素を含む平面が,電流分布図の表示対象平面となる。
クトル分解した電流値成分の分布を表示するか,Y軸方
向にベクトル分解した電流値成分の分布を表示するかを
選択することができる。
における電流分布図の回転を指示することができる。回
転角度は90度単位であり,「Front」,「Lef
t」,「Right」,「Back」のいずれかが選択
されると,それぞれ前方向,左方向,右方向,後方向に
電流分布図を回転させる。
図の最大目盛りを選択することができる。実行ボタン7
5のクリックによって,新たに設定されたパラメータに
よる表示を実行する。
ラフィック領域に表示されている電流分布図の平面が電
気回路装置のどの部分の平面かを確認させるためのモデ
ル図を表示する。図13は,モデルボタン76のクリッ
クによって表示されたモデル図表示画面の例を示す。こ
のモデル図の表示では,電流分布図の表示対象となって
いる平面を特定の色で塗りつぶして表示する。また,使
用する際の目安になるように,基準線は太線で表示す
る。
Yグラフ図表示画面の例を示す。図10に示すドロウタ
イプ入力領域51において「Distribution
−XY」が選択され,実行ボタン52がクリックされる
と,例えば図14に示すような電流XYグラフ図が表示
される。この画面におけるモード指定領域80におい
て,「Real/Imaginary」,「Absol
ute/Phase」の選択ボタンがあり,これによっ
て,電流の実数値と虚数値の重ね書きグラフ表示,また
は絶対値と位相の重ね書きグラフ表示のいずれかが選択
可能になっている。
流またはY軸方向の電流のいずれかを選択することがで
きる。スケール入力領域82では,グラフの電流値の最
大目盛りを選択することができる。
のワイヤ番号を指定することができる。ここで,ワイヤ
番号が連続している場合には,『始点番号−終点番号』
というように,ハイフンを使用して,入力を効率化させ
ることもできるようになっている。なお,ワイヤではな
く,平面上に流れる電流を表示する場合には,次のパッ
チ番号入力領域84によって,パッチ番号の範囲を入力
する。ワイヤ番号入力領域83とパッチ番号入力領域8
4との同時入力は不可である。
に設定されたパラメータによる表示を実行する。次に,
モーメント法で算出した各要素の辺に流れる電流から,
格子設定処理手段14により設定した格子の交点に流れ
る電流を計算する方法について,図15ないし図17に
示す電流計算説明図に従って説明する。
ついて説明する。図15(A)において,Mはパッチ境
界であって,モーメント法の要素の辺を表す。モーメン
ト法では,よく知られているように各要素の辺を流れる
電流値ii 〜i7 が求められる。これらの要素(パッ
チ)は,大きさや形状が均一でないため,本発明では,
例えば図15(B)に示すように,所定の間隔または利
用者により指定された間隔で格子Gを設定し,この格子
ごとに電流値を算出する。本実施例では,格子の交点P
の電流値を求めるものとする。格子の交点Pではなく,
中央の点の電流を求めるようにしても全く同様である。
格子の交点Pを流れる電流は,図15(B)に斜線で示
した範囲を流れる電流値を代表したものとして計算す
る。
向),垂直方向(Y方向)に分けて求める。例えば,図
15(A)に示す電流値i1 〜i7 から,図15(B)
に斜線で示す範囲の電流値を求める場合には,6個のパ
ッチについて電流値を考慮する必要がある。以下,水平
方向の電流の計算について説明するが,垂直方向の計算
も同様に行うことができる。大まかな,処理の流れは以
下のとおりである。
囲がどのパッチに含まれるかを求め,その辺(エッジ)
を流れる電流を得る。 (b) 対辺の電流から電流密度を求める。
解,合成する。 (d) この電流密度から,その点が範囲とする電流を電流
密度として求める。 対辺の電流から電流密度を求める場合について,図16
に従って説明する。今,水平方向の対辺の電流i1 ,i
2 から,図16(A)の点Qの電流密度を求めるものと
する。与えられるパラメータは,周波数f,辺の長さl
1 ,l2 ,辺に流れる電流i1 ,i2 ,要素長x0 およ
び点Qの辺からの距離xである。
の辺における電流密度I1 ,I2 は,それぞれI1 =i
1 /l1 ,I2 =i2 /l2 である。このパッチに流れ
る電流は,正弦(sin)カーブであるから,対辺に向
かって電流の大きさを図化すると,図16(B)に示す
ようになる。
I1 の点Qにおける大きさをIA として,IA を次のよ
うに求める。 IA =A sin(2πλ)=A sin(2πx*f/c) ここで,cは光速であり,30万Km/secである。
xの単位をメール,fの単位をメガヘルツとして, IA =A sin(2πx*f/300) となる。ただし,*は乗算を表し,Aは以下の値であ
る。
と,IB は次のようになる。
は, I=IA +IB として求まる。
密度から,その点が範囲とする電流を電流密度として求
める。この計算に必要となるパラメータは,パッチ境界
によって区分される格子の対象範囲についての計算済み
の電流密度(水平方向および垂直方向)と,格子の1辺
の長さaである。例えば,図15(B)に示す斜線部の
範囲の電流密度を求める場合は,以下のようになる。
求める場合,図15(B)において,水平方向について
は点Pからそれぞれ1/(2a)の範囲の点A〜点D間
を流れる電流の電流密度を求める。点A〜点B間に流れ
る電流は,点Aを含むパッチ(第1パッチという)に関
して求めた電流密度を使用し,点B〜点C間に流れる電
流は,点Pを含むパッチ(第2パッチという)に関して
求めた電流密度を使用し,点C〜点D間に流れる電流
は,点Dを含むパッチ(第3パッチという)に関して求
めた電流密度を使用する。
第2パッチの水平方向の電流密度をIx2,第3パッチの
水平方向の電流密度をIx3とする。点A〜点B間に流れ
る電流iABは, iAB=Ix1*AB(ABは線分) 点B〜点C間に流れる電流iBCは, iBC=Ix2*BC(BCは線分) 点C〜点D間に流れる電流iCDは, iCD=Ix3*CD(CDは線分) 以上から,図15(B)に示す斜線部分の範囲に流れる
電流の電流密度Ix0は, Ix0=(iAB+iBC+iCD)/a として求まる。垂直方向(Y方向)についても同様に求
まる。
算であるが,モーメント法でのパッチが三角形要素であ
る場合には,図17(A)に示すように,3方向の電流
密度を考えて,3方向についてそれぞれ電流密度を求め
る。エッジに流れる電流値をi1 とした場合に,四角形
の対辺に相当するものは三角形の頂点であり,その部分
の電流値i2 は,i2 =0とする。入力として,次のも
のが与えられる。
な計算により,図17(B)に示すように,任意の点P
に対して,1つの頂点に向かう方向に対する電流密度I
を算出することができる。これを3辺について計算し,
合成することにより,水平および垂直方向の電流を算出
することができる。
うな一般の四角形である場合,2方向の電流密度Ix ,
Iy を計算する。この場合,任意の点Pを通り,対辺を
m対nに分ける点を通る直線を考える。この直線を利用
してx,x0 を求め,I1 およびI2 からIx を,I3
およびI4 からIy を計算する。
子の座標系の電流密度Ix0,Iy0に変換する場合には,
図17(D)に示すような角度φ,θの関係から, Ix0= cosφ*Iy − cosθ*Ix Iy0= sinφ*Iy + sinθ*Ix の式により計算する。
ある。前述した計算により,ある格子点における水平方
向の電流x(A)と,垂直方向の電流y(A)とが求ま
ったとする。四角形要素の場合,図18(A)に示すよ
うに,電流の方向と大きさを求める。電流の大きさは, |I|=(x2 +y2 )1/2 である。ただし,x,yは複素数の電流値で,Iは求め
る電流である。
と, θ= tan-1(y/x) である。ただし,x=0なら,θ=π/2である。
すように,四角形要素の場合と同様に電流の大きさと方
向を計算して,結果を表示する。 |I|=(x2 +y2 )1/2 θ= tan-1(y/x) ただし,x=0なら,θ=π/2である。
値,実数値,虚数値等も,以上の計算から同様に算出が
可能である。また,電流XYグラフ図についても表示に
必要な値(絶対値と位相)を算出することができる。
気回路装置モデルにおけるケーブル部分については,モ
ーメント法または分布定数線路近似法によりワイヤ要素
の電流分布を計算し,計算した電流の結果について,同
様に電流XYグラフ図により電流表示を行うようにして
いる。
成例を示す。部品配置・配線CADデータファイル90
は,電子系CADシステムで作成したプリント板外形,
部品ドライバ/レシーバのピン情報,配線ライン,ビア
等のデータが格納されたファイルである。筐体構造CA
Dデータファイル91は,構造系CADシステムで作成
された解析分野での標準的なインタフェースであるNA
STRAN形式の筐体構造データを保持するファイルで
ある。
電磁界強度算出装置10に相当するものであり,プレ処
理部110,ソルバ入力ファイル120,ライブラリ1
30,ソルバ部140,補助機能部150,解析結果の
出力ファイル160,ポスト処理部170等からなる。
Dデータファイル90からプリント板に関するデータを
入力して,ソルバ入力データに変換し,ソルバ入力ファ
イル120に出力する。また,筐体構造CADデータフ
ァイル91から筐体レベルの解析に必要となる筐体構造
データを入力して,ソルバ入力データに変換し,ソルバ
入力ファイル120に出力する。ソルバ入力データへの
変換では,プリント板間あるいは筐体外部へ出る各種ケ
ーブル経路を作成する。また,一度取り込んだプリント
板配線情報や筐体構造の変更を行う。また,プレ処理部
110は,筐体内部でのプリント板実装位置を指定する
機能などを持つ。また,パッチ番号付与部111を有す
る。
モジュールで,ソルバ入力ファイル120からの入力デ
ータおよびライブラリ130から入力したプリント板で
使用されている部品のライブラリ情報をもとに,解析対
象種類毎にモーメント法または分布定数線路近似法によ
り解析を行い,その結果を解析結果の出力ファイル16
0に出力する。
ァイル160から解析結果データを入力し,ディスプレ
イ180に指定された形式で図化して表示する。例え
ば,次のような形式でディスプレイ180に表示するこ
とができる。
終了し,途中結果を確認し,再度処理を続行するソルバ
中断・リスタート機能を提供する。また,ソルバ部14
0の処理がどの程度進んでいるかの処理段階を表示する
状況表示機能を提供する。
プリント板,ケーブル,筐体を対象とした実用的な解析
を実現し,プリント板とケーブルのカップリング効果,
金属板によるシールド効果,物体表面の電流分布など,
電磁界放射の様子や放射メカニズムの把握に有力な情報
を得ることができる。
電気回路装置モデルのメッシュ状の微小要素に依存する
ことなく,均一的に分散する格子状の点が求められ,そ
れらの点を流れる電流が各種態様で可視化されて表示さ
れるので,電磁波の放射メカニズムを解明する有力な情
報を得ることが可能になる。
る。
である。
る。
図である。
図である。
理概要説明図である。
画面の例を示す図である。
画面の例を示す図である。
の例を示す図である。
例を示す図である。
示画面の例を示す図である。
る。
る。
る。
算説明図である。
である。
Claims (11)
- 【請求項1】 解析対象となる電気回路装置の要素に流
れる電流をモーメント法により算出し,それらの算出し
た電流に基づいて電気回路装置が放射する電磁界強度を
計算して表示する電磁界強度算出装置において, 解析対象の電気回路装置モデルにおける平面を,少なく
ともその平面を包含する矩形エリアで囲み,その矩形エ
リア内を前記モーメント法での計算単位となる要素の大
きさとは別の指定された間隔または所定の間隔の格子状
の線で区分する格子設定処理手段と, モーメント法により算出された電気回路装置の要素に流
れる電流に基づいて,前記格子状の線の交点または格子
内の点の電流を計算する格子点電流計算手段と, この格子点電流計算手段によって計算した電流を可視化
して表示する電流表示処理手段とを備えたことを特徴と
する電磁界強度算出装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の電磁界強度算出装置にお
いて, 前記電流表示処理手段は,前記格子点電流計算手段によ
り計算した電流を直交座標系にベクトル分解し,その結
果を立体的に分布図として隠面消去した表示面で表示す
る電流分布図表示処理手段を持つことを特徴とする電磁
界強度算出装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の電磁界強度算出装置にお
いて, 前記電流表示処理手段は,前記格子点電流計算手段によ
り計算した電流を,電気回路装置のモデル図における該
当する面上に,電流の方向を矢印の向き,電流の大きさ
を矢印の長さで表した矢印図形で,前記各格子に対応し
て表示する電流ベクトル図表示処理手段を持つことを特
徴とする電磁界強度算出装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の電磁界強度算出装置にお
いて, 前記格子設定処理手段は,前記電気回路装置モデルにお
いて三角形または四角形で構成される任意平面を,格子
状の線で区分した領域のみで表すようにしたことを特徴
とする電磁界強度算出装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の電磁界強度算出装置にお
いて, 前記電気回路装置のモデル図内の1点または1要素を指
示する入力を受け付け,その指示された1点または1要
素を含む平面を,前記電流表示処理手段における電流の
表示対象平面とする平面選択処理手段を備えたことを特
徴とする電磁界強度算出装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の電磁界強度算出装置にお
いて, 前記電流表示処理手段は,前記格子点電流計算手段によ
り計算した電流の結果における実数部と虚数部とを,外
部からの選択指示によって別に表示する手段を持つこと
を特徴とする電磁界強度算出装置。 - 【請求項7】 請求項1記載の電磁界強度算出装置にお
いて, 前記電流表示処理手段は,前記格子点電流計算手段によ
り計算した電流の結果を絶対値と位相とで表示する手段
を持つことを特徴とする電磁界強度算出装置。 - 【請求項8】 請求項2記載の電磁界強度算出装置にお
いて, 前記電流表示処理手段において電流の表示対象としてい
る平面が,電気回路装置の3次元モデル図におけるどの
平面であるかを示すモデル図を表示するモデル図表示処
理手段を備えたことを特徴とする電磁界強度算出装置。 - 【請求項9】 請求項3記載の電磁界強度算出装置にお
いて, 前記電流ベクトル図表示処理手段は,電流の大きさに応
じて矢印の表示態様を変えることにより,複数のスケー
ルを使い分けるようにしたことを特徴とする電磁界強度
算出装置。 - 【請求項10】 請求項1記載の電磁界強度算出装置に
おいて, 前記電流表示処理手段は,前記格子点電流計算手段によ
り計算した電流の結果について,表示対象として指定さ
れた複数個の各点の位置を横軸とし,縦軸を各点におけ
る電流値としたXYグラフ形式で電流を表示する電流X
Yグラフ図表示処理手段を持つことを特徴とする電磁界
強度算出装置。 - 【請求項11】 請求項10記載の電磁界強度算出装置
において, 前記電流XYグラフ図表示処理手段によりXYグラフ形
式で表示する点列の範囲を,その範囲の始点と終点とを
指定する入力で定めるようにしたことを特徴とする電磁
界強度算出装置。
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