JP3427560B2 - シャシーダイナモメータにおけるメカロス設定方法 - Google Patents

シャシーダイナモメータにおけるメカロス設定方法

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JP3427560B2
JP3427560B2 JP08359995A JP8359995A JP3427560B2 JP 3427560 B2 JP3427560 B2 JP 3427560B2 JP 08359995 A JP08359995 A JP 08359995A JP 8359995 A JP8359995 A JP 8359995A JP 3427560 B2 JP3427560 B2 JP 3427560B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、自動車関連の燃費計
測試験や排ガス認証試験を行うシャシーダイナモメータ
に関し、特に車両をコールドスタートさせた際のメカロ
ス設定方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、シャシーダイナモメータにおい
ては、図1に示すように、例えば前輪駆動車の場合には
車輪1の前輪1aを回転自在なローラ2上に載置すると
ともに、後輪1bを固定し、かつ車体1cの前部及び後
部をワイヤ3,4を介して固定部に固定し、ローラ2に
はダイナモメータ3を連結していた。そして、車両1を
駆動し、この駆動力をローラ1を介してダイナモメータ
3により吸収し、燃費測定や排ガス測定の試験を行って
いた。この場合、車両1が道路上を走行するのと同等な
状態を作り出す必要があり、路上と同一の負荷(走行抵
抗)を認定する必要がある。 【0003】図2は車速とローラ2を含めたダイナモメ
ータ3の制動力の関係を示し、負荷設定においてはまず
車両1のメカロスとダイナモメータ3のメカロス(ロー
ラ2の分も含む。)を合計したメカロスMLを測定し、
目標測定抵抗RLからメカロスMLを引いた値をローラ
2を含めたダイナモメータ3の吸収力とし、ダイナモメ
ータ3がこのような吸収力を発揮するように負荷設定す
る。即ち、ローラ2を含めたダイナモメータ3の吸収力
をFPとすると、FP=RL−MLとして負荷設定する。
又、メカロスMLの測定時には車両1を充分に暖機す
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、車両1の排
ガス測定試験においては、冷却状態からいわゆるコール
ドスタートさせる試験もあるが、車両1及びダイナモメ
ータ3が冷えた状態と充分暖機した状態とではメカロス
が異なり、冷えた状態のメカロスをMLC,充分暖機し
た状態のメカロスをMLHとするとMLC>MLHとな
る。従って、車両1及びダイナモメータ3が冷えた状態
の際に、充分暖機した際のメカロスを使用すると、メカ
ロスは実際より小さいので、ローラ2を含めたダイナモ
メータ3の吸収力も必要以上に大きく設定され、車両1
に負荷される走行抵抗も路上走行の場合より大きく設定
され、排ガス測定値が不正確となった。 【0005】即ち、排ガス測定試験において、車両1及
びダイナモメータ3はスタート時から時間と共に次第に
安定状態に入り、メカロスも図3に示すように時間と共
に次第に安定状態に入り、この安定状態での値を用いる
と、上記のようなことになり、排ガス測定値が不正確と
なった。 【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めに成されたものであり、コールドスタート時から暖機
状態まで車両の実走行時と同様な状態を再現することが
でき、排ガス測定試験などを正確に行うことができるシ
ャシーダイナモメータにおけるメカロス設定方法を得る
ことを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】この発明に係るシャシー
ダイナモメータのメカロス設定方法は、車両及びダイナ
モメータをコールドスタートさせ、車速を変化させなが
らローラ2を含めたダイナモメータの制動力を測定する
ことにより車速に対するメカロス特性を時系列で測定し
て記憶させ、コールドスタート時からの積算時間に応じ
て上記メカロス特性を選択的に読み出すものである。 【0008】 【作用】この発明においては、車両及びダイナモメータ
がコールドスタートされ、車速を変化しながらローラを
含めたダイナモメータの制動力が測定されることにより
車速に対するメカロスの特性が時系列で測定されて記憶
され、コールドスタート時からの積算時間に応じて記憶
されたメカロス特性が選択的に読み出される。 【0009】 【実施例】以下、この発明の実施例を図面とともに説明
する。図4はこの実施例によるシャシーダイナモメータ
におけるメカロス特性の測定記憶の手順を示すフローチ
ャートであり、ステップS1では車両1とダイナモメー
タ3をコールド状態とし、ステップS2では車両1をロ
ーラ2上にセットする。ステップS3では車両1を駆動
し、ダイナモメータ3により速度制御を行うことにより
図5(a)に示すように車速を0からV4まで5段階に
上下させる。ステップS4では図5(b)に示すように
この各車速におけるローラ2を含めたダイナモメータ3
の制動力を測定し、これをメカロスML1〜MLnとす
る。ステップS5ではメカロスML1〜MLnをある時間
間隔でコールドスタート時からの時刻t1まで、時刻t2
〜t1間、時刻t3〜t2間、tm〜tm-1間におけるメカ
ロスデータとして図6に示すように設定し、これをメモ
リにテーブル形式で記憶する。ステップS6では上記の
ような手順を指定回数行ったか否かを判定し、指定回数
行っていればフローを終了する。制動力はダイナモメー
タ3及びローラ2の質量と加速度5から演算する。 【0010】図7は排ガス測定試験などにおいてコール
ドスタートする際のメカロス設定手順を示すフローチャ
ートであり、ステップS7ではコールドスタート時から
の時間Tを計測し、ステップS8ではT≦tmの場合に
は図6に示すtm〜tm-1のメカロスデータをメモリから
読み出す。ステップS9では、T>(tmの最大値)の
場合には、tmの最大値とその前の時刻tm-1の間のメカ
ロスデータをメモリから読み出す。 【0011】次に、目標走行抵抗RLから読み出された
メカロスMLを減算してローラ2を含めたダイナモメー
タ3の吸収力を決定し、この決定吸収力となるようにダ
イナモメータ3を制御する。 【0012】上記実施例においては、車両1及びダイナ
モメータ3のコールドスタート時から時系列的にメカロ
スデータを測定記憶し、このメカロスデータをコールド
スタート時から時間経過に合わせて順次読み出して設定
するようにしており、コールド状態から暖機状態までメ
カロスを正確に設定することができ、車両を実走行時と
同等な条件で走行させることができ、排ガス測定などを
実走行時と同等に正確に行うことができる。 【0013】 【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、車両及
びダイナモメータのコールドスタート時から時系列的に
メカロスデータを測定記憶し、このメカロスデータをコ
ールドスタート時から時間経過に合わせて順次読み出し
て設定しており、メカロスをコールド状態から暖機状態
まで正確に設定することができ、コールドスタートの車
両を実走行時と同等な条件で走行させることができ、排
ガス測定試験などを正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】シャシーダイナモメータの構成図である。 【図2】ダイナモメータの制動力特性図である。 【図3】コールドスタート時からのメカロスの変化図で
ある。 【図4】この発明によるシャシーダイナモメータにおけ
るメカロスを測定記憶する手順を示すフローチャートで
ある。 【図5】この発明によるシャシーダイナモメータにおけ
るメカロス測定時の車速変化を示す図、及びそのA部拡
大図である。 【図6】この発明によるシャシーダイナモメータにおけ
る時系列的なメカロスデータである。 【図7】この発明によるシャシーダイナモメータにおけ
るメカロス読み出し手順を示すフローチャートである。 【符号の説明】 1…車両 1a…駆動輪 2…ローラ 3…ダイナモメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−17501(JP,A) 特開 平6−331504(JP,A) 特開 平5−340845(JP,A) 特開 平4−291128(JP,A) 実開 昭56−103842(JP,U) 実開 平4−1431(JP,U) 実開 昭57−142344(JP,U) 実開 平6−69800(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 17/007

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 回転自在なローラ上に車両の駆動輪を載
    置するとともに、ローラにダイナモメータを連結し、車
    両の駆動輪の駆動力をダイナモメータにより吸収するよ
    うにしたシャシーダイナモメータにおいて、車両及びダ
    イナモメータをコールド状態からスタートさせ、車速を
    変化させながらローラを含めたダイナモメータの制動力
    を測定することにより車速に対するメカロスの特性を時
    系列で測定して記憶させ、コールドスタート時からの積
    算時間に応じて上記メカロス特性を選択的に読み出すこ
    とを特徴とするシャシーダイナモメータにおけるメカロ
    ス設定方法。
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