JP3427111B2 - 半導体製造装置、および、液晶表示素子製造用装置 - Google Patents

半導体製造装置、および、液晶表示素子製造用装置

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JP3427111B2 JP09993394A JP9993394A JP3427111B2 JP 3427111 B2 JP3427111 B2 JP 3427111B2 JP 09993394 A JP09993394 A JP 09993394A JP 9993394 A JP9993394 A JP 9993394A JP 3427111 B2 JP3427111 B2 JP 3427111B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子、ディスプ
レイ素子等を製造する半導体製造装置に関し、特にウェ
ハ裏面に付着した異物を自動清掃する機構を備えた露光
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の露光装置では、ウェハをウェハ
ステージ上のウェハホルダーに載置して、マスクのパタ
ーン像をウェハに転写する時、ウェハを平坦な状態で動
かないように保持するために、ウェハホルダー表面の真
空(減圧)吸着溝によりウェハ裏面を吸着保持してい
る。
【0003】この時、ウェハの裏面に異物(1μm程度
の微粒子)が付着した状態でウェハホルダーにウェハを
吸着すると、その異物の影響によりウェハの露光面の平
面度が悪化する。その露光面の平面度の悪化は、ウェハ
上のショット領域の位置ずれ誤差やフォーカス誤差の要
因となり、LSI製造工程での歩留まりを悪化させる大
きな要因となっていた。
【0004】従来はこの異物の付着を無くすため、前行
程においてウェハの裏面洗浄を行ったり、ウェハホルダ
ーとウェハとの接触面積比を6〜7%程度に小さくする
事が行われてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
露光パターンの微細化に伴って、マスクのパターンをウ
ェハ1へ転写させるための光学系の焦点深度はますます
浅くなり、位置ずれ誤差の許容値も小さくなり、従来許
容されていた裏面の異物の大きさが、露光パターンの微
細化に伴って小さくなってきている。
【0006】また、前工程において裏面洗浄を行なって
も露光装置内のウェハホルダー2上へウェハ1を搬送す
る途中において、搬送装置の保持アーム等とウェハ1の
裏面の接触によって発塵し、その異物が付着する可能性
もある。ここで、図6を使用して、従来の露光装置にお
けるウェハ裏面の接触領域と異物付着の影響について説
明する。図6(a)は従来のウェハホルダー2のウェハ
1との接触面形状を表している。ウェハホルダー2とウ
ェハ1との接触形状は複数の環状形状をした領域であ
り、図では接触領域52〜57の実線上の領域において
ウェハ1と接触する。そして、接触領域52と接触領域
53の間、接触領域54と接触領域55の間、接触領域
56と接触領域57の間のそれぞれの領域で真空吸着さ
れ、その他の領域では真空吸着はしないがウェハ1とウ
ェハホルダー2接触面積を小さくするために溝が形成さ
れている。このとき、このウェハ1とウェハホルダー2
が接触する領域に異物が付着していた場合(例えば図6
(b)の異物58のように)、ウェハ1とウェハホルダ
ー2の間に異物が挟まり、その異物の影響でウェハ1の
平面度が悪化してしまう。ウェハ1とウェハホルダー2
が接触しない領域に異物が付着していた場合(例えば図
6(b)の異物59のように)は、ウェハ1の平面度に
影響はない。
【0007】そこで本発明は、ウェハ裏面のウェハホル
ダー2に接触する領域に付着した異物を清掃して、ウェ
ハ1の平面度に与える影響を軽減する装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するため手段】本発明は、感光基板(ウェ
ハ1)の裏面のほぼ全体を吸着保持するためにウェハの
裏面の局所領域と接触する突出部を持つ基板ホルダー
(ウェハホルダー2)と、ウェハの保管部からウェハを
取り出し、ウェハの裏面の一部分を吸着保持してウェハ
ホルダーへ搬送する手段とを備えて、ウェハホルダーに
ウェハを吸着保持してウェハを露光する装置に適用され
る。そして、ウェハの保管部からウェハホルダーへウェ
ハを搬送する途中に設置され、ウェハホルダーとウェハ
の裏面との接触部分以外の領域でウェハを保持する基板
保持手段(ウェハ吸着部20、21)と、このウェハ吸
着部によって保持され、少なくともウェハホルダーと接
触するウェハの裏面の局所領域を清掃する清掃手段(清
掃部23〜34)とを設け、清掃されたウェハをウェハ
ホルダー上に吸着保持して露光するように構成した。
【0009】ここでウェハ吸着部はウェハの裏面を少な
くとも1つ以上の環状領域で接触保持し、清掃部は保持
されたウェハの裏面のウェハ吸着部の接触領域以外の領
域で接触して、ウェハ吸着部と清掃部とが相対的にウェ
ハの中心を回転軸として回転する事により清掃するよう
に構成してもよい。さらに、ウェハ保管部からウェハホ
ルダーへウェハを搬送する途中に、ウェハの中心付近で
ウェハを保持し、ウェハの中心を回転軸としてウェハを
回転させ、ウェハの切り欠き位置を検出し、切り欠きを
所定の位置に位置決めする切り欠き検出手段(プリアラ
イメント部)を備える。清掃部は、このプリアライメン
ト部の回転軸のまわりに設けられ、プリアライメント部
のウェハ保持部と清掃部とが相対的にウェハの中心を回
転軸として回転するように構成した露光装置であっても
よい。また、前記清掃手段の有する前記感光基板の裏面
に接触して汚れを清掃する清掃部と基板ホルダとの相対
回転を停止する位置を、前記基板ホルダーと前記感光基
板の裏面との接触部分と関連付けて設定しておくことが
望ましい。また、清掃手段としては、エアシャワー方
式、又は、静電気方式も考えられる。前記感光基板の裏
面を接触により清掃する方式と、前記エアシャワー方式
とを組み合わせてもよい。更に、前記基板ホルダを清掃
するホルダ清掃手段を設けてもよい。また、請求項9の
発明は、感光基板の裏面のほぼ全体を吸着保持するため
に該感光基板の裏面の局所領域と接触する突出部を持つ
基板ホルダーと、所定の基板保管部から前記感光基板を
取り出し、前記感光基板の裏面の一部分を吸着保持して
前記基板ホルダーへ搬送する基板搬送手段とを備え、前
記基板ホルダーに前記感光基板を吸着保持して前記感光
基板を露光する液晶表示素子製造用装置において、前記
所定の基板保管部から前記基板ホルダーへ前記感光基板
を搬送する途中に設置され、前記基板ホルダーと前記感
光基板の裏面との接触部分以外の前記感光基板の裏面領
域で前記感光基板を保持する基板保持手段と、前記基板
保持手段によって保持され、少なくとも前記基板ホルダ
ーと接触する前記感光基板の裏面の局所領域の汚れを清
掃する清掃手段とを有し、清掃された前記感光基板を前
記基板ホルダー上に吸着保持して露光するように構成す
る。
【0010】
【作用】本発明に於いては、ウェハホルダー上にウェハ
を搭載する前に、ウェハの裏面のうち少なくともウェハ
ホルダーと接触する領域の清掃を行う。この清掃は、ウ
ェハを保持した状態で清掃部をウェハに接触させて、ウ
ェハと清掃部とを相対的に回転させることにより行う
が、ウェハの切り欠き位置を検出する手段のウェハを回
転する機構を利用して行なってもよい。このため、ウェ
ハ搬送中等に発生したゴミを除去することができ、露光
時にゴミによる誤差を発生させることがなくなり、歩留
まりが向上する。また、前記清掃手段の有する前記感光
基板の裏面に接触して汚れを清掃する清掃部と基板ホル
ダとの相対回転を停止する位置を、前記基板ホルダーと
前記感光基板の裏面との接触部分と関連付けて設定して
おくことによって、清掃部に付着していた異物が基板の
裏面に再付着して、この異物の再付着の影響によって基
板を基板ホルダに載置した時に、基板裏面と基板ホルダ
の接触面との間に異物が挟み込まれることを回避でき
る。更に、前記基板ホルダを清掃するホルダ清掃手段を
設けて、基板ホルダに付着した異物を清掃することによ
って、基板の平面性がより一層向上する。
【0011】
【実施例】図1に本発明の実施例における概要を示す。
図1は、ウェハを搬送してウェハ裏面の清掃を行いウェ
ハステージ上のウェハホルダーへウェハを搬送する装置
の構成を示している。横スライダーアーム11によって
不図示のウェハ保管部から搬送されたウェハ1は、ウェ
ハ1の切り欠きを検出してウェハ1の向きをそろえるウ
ェハプリアライメント部のウェハ回転機構13へ受け渡
しアーム12によって受け渡される。そして、不図示で
あるウェハ中心出し機構により、ウェハの中心とウェハ
回転機構13の中心を一致させて、ウェハ回転機構13
により吸着されたウェハ1を回転させ不図示であるOF
検出センサーによりウェハ1の切り欠き部を検出する。
切り欠き部検出後、ウェハ1は切り欠き部を一定方向に
向けられ、再び受け渡しアーム12によってウェハ1を
ウェハステージ3上のウェハホルダー2まで搬送するウ
ェハ搬入出アーム14に受け渡される。ウェハ搬入出ア
ーム14に受け渡されたウェハ1は、ウェハホルダー2
へ搬送する途中に設けられたウェハ清掃装置15へ受け
渡され、ウェハ裏面の清掃を行い、再びウェハ搬入出ア
ーム14へ受け渡されて、ウェハホルダー2へ転送され
る。ウェハホルダー2の中心部にはウェハの受け渡しを
行うために上下動を行うセンターアップ16が設けら
れ、これによってウェハ1はウェハホルダー2との間で
受け渡される。このウェハホルダー2上には不図示では
あるが、載置されたウェハ1にマスクのパターン等を露
光するための露光装置が設置されている。
【0012】そして、本実施例では図1中のウェハプリ
アライメント部とウェハホルダー2の間にウェハ清掃装
置15が配置される。また、ウェハ1は、横スライダー
アーム11では横スライダーアーム吸着部17a、17
b、受け渡しアーム12では受け渡しアーム吸着部18
a〜18c、ウェハ搬入出アーム14ではウェハ搬入出
アーム吸着部19a〜19cのそれぞれで接触し吸着さ
れている。
【0013】次に、ウェハ清掃装置15の構成について
図2を使用して説明する。ウェハ清掃装置15は、ウェ
ハ1を吸着保持するウェハ吸着部20、21と上下動可
能な清掃部23〜34とウェハ搬入出アーム14からウ
ェハ吸着部20、21へ受け渡しを行う受渡機構22と
で構成されている。受渡機構22はウェハ清掃装置15
の中心部に配置され、この受渡機構22は上下駆動装置
47により上下動を行う。そして、ウェハ吸着部20、
21にウェハ1が真空吸着され、上下動可能な清掃部2
3〜34がウェハ1に接触し、この清掃部23〜34が
90°回転することによりウェハ裏面の清掃が行われ
る。この清掃部の上下駆動と回転動作は、清掃部駆動装
置48により行われる。なお清掃部23〜34は砥石又
は無塵布で構成されていて、この清掃部23〜34は、
回転軸51にバネ50で接合されており、適当な圧力で
均一にウェハ裏面に接触することができる構成になって
いる。ウェハ吸着部20、21の真空吸着、受渡機構2
2の上下駆動、清掃部23〜34の上下駆動および回転
駆動の制御はウェハ裏面清掃制御装置49によって行わ
れる。
【0014】さらに、本実施例におけるウェハホルダー
2の接触面形状について図3を使用して説明する。ウェ
ハホルダー2の接触面35〜46の形状は、環状形状を
4つの部分で切断した形状を複数持ち、それぞれの接触
面35〜46で囲まれた部分で真空吸着される。この接
触面形状は、清掃時に回転開始位置と回転停止位置で異
物の付着が考えられるため、ウェハホルダー2に載置し
た時にこの異物がウェハホルダー2とウェハ1の間に挟
まることがないような形状になっている。また、接触面
がウェハ清掃装置15が清掃された領域になるように考
慮された形になっている。
【0015】次に、このウェハ清掃装置15の清掃の動
作についてさらに詳しく述べる。ウェハ搬入出アーム1
4によってプリアライメント部から搬送されたウェハ1
が、ウェハ清掃装置15上で停止し、受渡機構22が上
下駆動装置47により上昇してウェハ1が受渡機構22
に受け渡される。ウェハ搬入出アーム14がプリアライ
メント部方向へ待避した後、受渡機構22が下降してウ
ェハ吸着部20、21に載置され、ウェハ1の真空吸着
が行われ、ウェハ1が固定される。この後、清掃部23
〜34が上昇し、ウェハ1の裏面に接触し、90°回転
する。この事によってウェハ裏面の少なくともウェハホ
ルダーと接触する領域の異物は除去される。清掃動作
後、清掃部23〜34が下降し、受渡機構22が上昇し
てウェハ搬入出アーム14へ受け渡され、ウェハ搬入出
アーム14はウェハホルダー2の上部へ移動する。その
後、センターアップ16が上昇してウェハ1を受け取
り、ウェハ搬入出アーム14がプリアライメント部方向
へ待避した後に、センターアップ16が下降してウェハ
1がウェハホルダー上に載置され、真空吸着が行われ、
ウェハ1が固定され、露光動作が開始される。
【0016】図4は、ウェハ1とウェハ清掃装置15の
接触領域と、ウェハ1とウェハホルダー2の接触領域の
関係を断面図で表した図である。この図で示しているよ
うに、ウェハ清掃装置15はウェハ1の裏面のうちウェ
ハホルダー2上で接触する領域の清掃を行なっているこ
とがわかる。この領域以外でウェハの裏面に異物が付着
していても図6(b)の異物59のようにウェハの平面
度に影響を与えない。
【0017】ウェハ清掃装置15からウェハホルダー2
へウェハ1を搬送する時のウェハ搬入出アーム14とウ
ェハ1との接触領域は、ウェハホルダー2とウェハ1と
の接触領域と異なるように設定する。これは、ウェハ搬
入出アーム14とウェハ1との接触領域での発塵が、ウ
ェハ1をウェハホルダー2に載置した時にウェハ1の平
面度に悪影響を与えないようにするものである。
【0018】そして、ウェハ清掃装置15からウェハホ
ルダー2へ搬送中に位置ずれが生じてもウェハ1がウェ
ハホルダー2に載置された時にウェハ1とウェハホルダ
ー2の接触領域が清掃を行なった領域であるように余裕
を持たせておく。次に本発明における第2の実施例につ
いて説明する。本実施例におけるウェハ清掃装置15は
図5に示すようにプリアライメント部に設けられてい
る。この場合、図2における受渡機構22が図1におけ
るウェハ回転機構13となり、横スライダーアーム11
やウェハ搬入出アーム14との受け渡しは受け渡しアー
ム12によって行われる。ただし、受け渡しアーム12
はウェハ清掃装置15の動作に支障が出るため、ウェハ
清掃装置15の動作に支障が出ないようにウェハ搬入出
アーム14の動作方向に待避が可能なようにしておく。
【0019】本実施例における清掃を行う動作は以下の
ようになる。横スライダーアーム11から受け渡しアー
ム12へウェハ1は受け渡され、ウェハ回転機構へ載置
される。このとき、受け渡しアーム12はウェハ搬入出
アーム14の動作方向へ待避する。そして、ウェハの中
心出しを行なってから、ウェハを回転させてウェハ1の
切り欠き部の検出を行う。このあと、ウェハ吸着部2
0、21が上昇してウェハ1を真空吸着し、固定し、さ
らに清掃部23〜34が上昇し、ウェハ1に接触し、9
0°回転してウェハ1の裏面の清掃を行う。清掃動作
後、清掃部23〜34とウェハ吸着部20、21が下降
し、再び受け渡しアーム12がウェハ1の下部に挿入さ
れて、ウェハ1がこの受け渡しアーム12によってウェ
ハ搬入出アーム14に受け渡され、ウェハホルダー2へ
搬送される。
【0020】この第2実施例の場合も第1の実施例と同
様に、ウェハ清掃装置15の清掃領域はウェハ1の裏面
がウェハホルダー2に接触する領域にたいして十分に大
きくなるように余裕を待たせなければならない。また、
ウェハ搬入出アーム14がウェハ1の裏面で接触する領
域で発塵が生じてもウェハ1をウェハホルダー2に載置
したときに、発塵の影響を受けないようにウェハ搬入出
アーム14のウェハ1との接触領域を定めておくことも
第1の実施例と同様である。
【0021】以上、第1、第2実施例において清掃部2
3〜34を回転させることによって清掃動作を行なって
きたが、清掃部23〜34を固定してウェハ1を回転し
てウェハ1の裏面の清掃をするようにしてもよい。次に
本発明における第3の実施例について説明する。本実施
例に於いても、第2実施例と同様にウェハ清掃装置15
はプリアライメント部に設けられている。このウェハ清
掃装置15の構成は、第2実施例にたいしてウェハ吸着
部20、21が省かれ、ウェハ清掃動作時においてウェ
ハ1を吸着する機能はウェハ回転機構13のウェハ吸着
により行われる。また、清掃部23〜34は回転するこ
となく固定され、ウェハ回転機構13の回転中に清掃部
23〜34がウェハ1の裏面に接触することによって清
掃される機構となっている。
【0022】本実施例におけるウェハ清掃装置15の動
作について説明する。受け渡しアーム12からウェハ1
がウェハ回転機構13に受け渡されて、真空吸着され、
受け渡しアーム12はウェハ搬入出アーム14の動作方
向へ待避する。その後、清掃部23〜34が上昇して、
ウェハ1の裏面に接触し、ウェハ1は切り欠きを部を検
出するためにウェハ回転機構13によって回転を始め
る。この回転中、清掃部23〜34はウェハ1の裏面に
接触しているため、ウェハ1の切り欠き部の検出と同時
にウェハ1の裏面の清掃を行うことができる。ウェハ1
裏面の清掃とウェハ1の切り欠き部検出が終了し切り欠
き位置を所定の位置に設定した後、ウェハ1は受け渡し
アーム12とウェハ搬入出アーム14によりウェハホル
ダー2へ搬送される。
【0023】この場合、ウェハ1を回転させて、ウェハ
1の切り欠き位置を検出しウェハ1の切り欠き位置を所
定の位置に停止させるため、この停止位置において清掃
部23〜34側に付着していた異物がウェハ1の裏面に
再付着する可能性がある。この異物の再付着の影響によ
ってウェハ1をウェハホルダー2に載置した時に、ウェ
ハ裏面とホルダー接触面との間に異物を挟み込まないよ
うに、ウェハの回転が停止した時の清掃部23〜34の
位置とウェハホルダー2の接触領域の位置との関係を設
定しておくことが望ましい。
【0024】以上3つの実施例において、清掃は砥石も
しくは無塵布を使用してウェハ1の裏面に接触して行な
っているが、エアシャワーによってウェハ1の裏面の異
物を吹き飛ばす方法や、静電気によってウェハ裏面に付
着した異物を吸着する方法も考えられる。あるいはウェ
ハ裏面を接触により清掃する方式と、クリーンエアーの
シャワーによる清掃とを適宜組み合わせてもよい。
【0025】また、これら3つの実施例において、ウェ
ハホルダー2の表面を清掃するウェハホルダー清掃装置
を設け、ウェハホルダー2上に付着した異物を清掃する
ことにより、ウェハの平面度をより一層向上することも
可能となる。この装置は、ウェハホルダー2上方から待
避可能な構造とされ、ウェハホルダー2表面との接触部
は砥石又は無塵布等の清掃工具が設けられている。この
ウェハホルダー清掃装置は、予め設定された枚数、もし
くはロット内の全ウェハの露光が終了する毎にウェハホ
ルダー2の清掃を行うように動作をさせる。
【0026】また、角形のガラスプレート表面にレジス
ト層を塗布し、それにレチクルのマークターンを露光し
て液晶表示素子等を製造する露光装置にも同様に適用で
き、その場合、ガラスプレートの裏面を清掃するように
することも考えられる。なお、本発明は上述実施例に限
定されず本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を
取り得ることは勿論である。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、感光基板
を基板ホルダーに載置する前に清掃手段を設けて感光基
板の裏面の清掃するので、感光基板が基板ホルダーに載
置した時に異物の影響により感光基板の平面度に影響を
与えることはなくなる。また、前記清掃手段の有する前
記感光基板の裏面に接触して汚れを清掃する清掃部と基
板ホルダとの相対回転を停止する位置を、前記基板ホル
ダーと前記感光基板の裏面との接触部分と関連付けて設
定しておくことによって、清掃部に付着していた異物が
基板の裏面に再付着して、この異物の再付着の影響によ
って基板を基板ホルダに載置した時に、基板裏面と基板
ホルダの接触面との間に異物が挟み込まれることを回避
できる。更に、前記基板ホルダを清掃するホルダ清掃手
段を設けて、基板ホルダに付着した異物を清掃すること
によって、基板の平面性がより一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における露光装置の構成
を示す図である。
【図2】本発明の実施例による清掃部の構成を示す図で
ある。
【図3】本発明の実施例に好適なウェハホルダーの形状
を示す図である。
【図4】本発明の実施例における清掃部のウェハ接触領
域とウェハホルダーのウェハ接触領域との関係を示す図
である。
【図5】本発明の第2、第3の実施例における露光装置
の構成を示す図である。
【図6】(a)従来技術におけるウェハホルダー形状を
示した図である。(b)ウェハホルダーにウェハを載置
した時の異物の影響を表した図である。
【符号の説明】
1 ウェハ 2 ウェハホルダー 3 ウェハステージ 11 横スライダーアーム 12 受け渡しアーム 13 ウェハ回転機構 14 ウェハ搬入出アーム 15 ウェハ清掃装置

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光基板の裏面のほぼ全体を吸着保持する
    ために該感光基板の裏面の局所領域と接触する突出部を
    持つ基板ホルダーと、所定の基板保管部から前記感光基
    板を取り出し、前記感光基板の裏面の一部分を吸着保持
    して前記基板ホルダーへ搬送する基板搬送手段とを備
    え、前記基板ホルダーに前記感光基板を吸着保持して前
    記感光基板を露光する装置において、 前記所定の基板保管部から前記基板ホルダーへ前記感光
    基板を搬送する途中に設置され、前記基板ホルダーと前
    記感光基板の裏面との接触部分以外の前記感光基板の裏
    面領域で前記感光基板を保持する基板保持手段と、 前記基板保持手段によって保持され、少なくとも前記基
    板ホルダーと接触する前記感光基板の裏面の局所領域の
    汚れを清掃する清掃手段とを有し、 清掃された前記感光基板を前記基板ホルダー上に吸着保
    持して露光する事を特徴とする半導体製造装置。
  2. 【請求項2】前記基板保持手段は前記感光基板の裏面を
    少なくとも1つ以上の環状領域で接触保持し、 前記基板保持手段と前記清掃手段とが相対的に前記感光
    基板の中心を回転軸として回転する事により異物を清掃
    する事を特徴とする請求項第1項に記載の半導体製造装
    置。
  3. 【請求項3】前記基板保管部から前記基板ホルダーへ前
    記感光基板を搬送する途中に、前記感光基板の中心付近
    で前記感光基板を保持し、前記感光基板の中心を回転軸
    として前記感光基板を回転させ、前記感光基板の切り欠
    き位置を検出する切り欠き検出手段を備え、 前記清掃手段は、前記切り欠き検出手段の回転軸のまわ
    りに設けられ、前記切り欠き検出手段と前記清掃手段と
    が相対的に前記感光基板の中心を回転軸として回転する
    事を特徴とする請求項第1項に記載の半導体製造装置。
  4. 【請求項4】前記基板保持手段は、前記切り欠き検出手
    段の基板保持部と同一であることを特徴とする請求項第
    3項に記載の半導体製造装置。
  5. 【請求項5】前記清掃手段は、前記感光基板の裏面に接
    触して汚れを清掃する清掃部を備え、 前記基板ホルダーと前記感光基板の裏面との接触部分と
    関連付けて、前記相対回転を停止する位置が設定される
    ことを特徴とする請求項2に記載の半導体製造装置。
  6. 【請求項6】前記清掃手段は、エアシャワー方式、又
    は、静電気方式の少なくともいずれかの一方の方式によ
    って汚れを清掃することを特徴とする請求項1に記載の
    半導体製造装置。
  7. 【請求項7】前記清掃手段は、前記感光基板の裏面に接
    触して汚れを清掃する清掃部を備え、 前記感光基板の裏面を接触により清掃する方式と、前記
    エアシャワー方式とを組み合わせて、前記感光基板の裏
    面を清掃することを特徴とする請求項6に記載の半導体
    製造装置。
  8. 【請求項8】更に、前記基板ホルダを清掃するホルダ清
    掃手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の半導
    体製造装置。
  9. 【請求項9】感光基板の裏面のほぼ全体を吸着保持する
    ために該感光基板の裏面の局所領域と接触する突出部を
    持つ基板ホルダーと、所定の基板保管部から前記感光基
    板を取り出し、前記感光基板の裏面の一部分を吸着保持
    して前記基板ホルダーへ搬送する基板搬送手段とを備
    え、前記基板ホルダーに前記感光基板を吸着保持して前
    記感光基板を露光する装置において、 前記所定の基板保管部から前記基板ホルダーへ前記感光
    基板を搬送する途中に設置され、前記基板ホルダーと前
    記感光基板の裏面との接触部分以外の前記感光 基板の裏
    面領域で前記感光基板を保持する基板保持手段と、 前記基板保持手段によって保持され、少なくとも前記基
    板ホルダーと接触する前記感光基板の裏面の局所領域の
    汚れを清掃する清掃手段とを有し、 清掃された前記感光基板を前記基板ホルダー上に吸着保
    持して露光する事を特徴とする液晶表示素子製造用装
    置。
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