JP3425798B2 - 乗用管理機 - Google Patents

乗用管理機

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JP3425798B2
JP3425798B2 JP11003294A JP11003294A JP3425798B2 JP 3425798 B2 JP3425798 B2 JP 3425798B2 JP 11003294 A JP11003294 A JP 11003294A JP 11003294 A JP11003294 A JP 11003294A JP 3425798 B2 JP3425798 B2 JP 3425798B2
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智一 宮崎
勝美 藤木
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セイレイ工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、乗用管理機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、乗用管理機の一形態として、走行
部をなす小型トラクタの直後方位置に各種作業部を昇降
リンク機構を介して昇降自在に連結したものがあり、同
昇降リンク機構には、通常、3点リンク式、あるいは2
点リンク式がある。
【0003】また、各種作業部の駆動部は小型トラクタ
のエンジン、ミッションから動力を受けており、同駆動
部は小型トラクタの後端部に設けた動力取出軸に、ドラ
イブシャフトを介して連動連結して動力の伝達を受けて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
乗用管理機は、以下のような課題を残していた。
【0005】すなわち、上記した乗用管理機では、昇降
リンク機構による各種作業部の最上昇位置と最下降位置
とが一定で、各種の作業部に適応した最上昇位置を確保
することができなかった。
【0006】例えば、作業部として耕耘部を連結した場
合、作業部のの最上昇位置と最下降位置を大きく確保
し、かつ、ドライブシャフトの折れ角を30度前後に保つ
ためには、小型トラクタより作業部を大きく後方へ離隔
することが必要となる。
【0007】従って、全体的に機体の前後幅が大きくな
って、機体の旋回半径が大きくなって旋回性能が悪くな
り、また、機体の収納性も悪くなるという問題があっ
た。
【0008】本発明は、上記課題を解決することのでき
る乗用管理機を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明では、原動機部
とミッション部を具備する走行部の直後方位置に、各種
作業部を昇降リンク機構を介して連結すると共に、同作
業部に伝動機構を介して動力を伝達可能に構成し、上記
伝動機構は、原動機部と連動連結した伝動軸の一側端部
に前端部を上下回動自在に連動連結した前側伝動ケース
と、同前側伝動ケースの後端部に、前端部を重合させる
と共に、中折れ支軸を介して上下回動自在に連動連結
し、しかも、各種作業部の入力軸に後端部を連動連結し
た後側伝動ケースとを具備し、前記中折れ支軸に、昇降
リンク機構のリフトアーム後端を上下回動自在に連動連
結したことを特徴とする乗用管理機に係るものである。
【0010】また、本発明は、上記前側伝動ケースを後
側伝動ケースの外側に位置させると共に、同前側伝動ケ
ースを着脱自在とし、かつ、前後反転して付替えること
により、作業部の入力軸の回転を変更可能としたことに
も特徴を有する。
【0011】また、本発明は、上記ミッション部の後部
に、ブラケット取付部を設け、同ブラケット取付部は、
3点リンク用ブラケットと2点リンク用ブラケットとを
選択的に取付け可能としたことにも特徴を有する。
【0012】
【実施例】図1は本発明に係る乗用管理機の全体側面
図、図2は同平面図、図3及び図4は同要部の説明図で
ある。
【0013】(第1実施例)この発明の第1の実施例を
図面にもとづき以下に説明する。
【0014】図1及び図2に示すように、乗用管理機A
は、走行部1の直後方位置に各種作業部としての耕耘部
2を昇降リンク機構3を介して昇降自在に連結すると共
に、同走行部1の前方位置には、施肥機等の前側作業部
4を連結している。
【0015】走行部1は、機体フレームF上の前部にス
テアリングコラム11等を具備する運転部5を設け、後部
に原動機部6及びミッション部31を設けている。
【0016】また、機体フレームFの前部下方位置で、
上記ステアリングコラム11よりもやや後方位置に左右側
前車輪7,7 をフロントデフケース8を介して取付け、後
部下方位置には左右側後車輪9,9 をリヤデフケース10を
介して取付けている。7aはフロントアクスルケース、9a
はリヤアクスルケースである。
【0017】左右側後車輪9,9 は、それぞれ、ミッショ
ン部31に設けた後述する左右サイドクラッチ・ブレーキ
機構C,C (図5参照)に連動連結しており、ミッション
部31からの動力伝達を接・断続可能とすると共に、制動
可能としている。
【0018】上記運転部5は、機体フレームF,F の前端
部にステアリングコラム11を後上方へ向けて伸延させ、
同ステアリングコラム11中にステアリングシャフト12を
取付けており、同ステアリングシャフト12の上端にステ
アリングホイル13を取付けると共に、下端に、操舵アー
ム70、左右ドラッグロッド72a,72b を具備する前車輪操
舵機構Sを連動連結している。
【0019】そして、同前車輪操舵機構Sを左右側前車
輪7,7 に連動連結して、前輪操舵式に構成している。な
お、前車輪操舵機構Sについては後述する。
【0020】また、ステアリングコラム11の直後方位置
には、運転席20を配置しており、同運転席20は、同運転
席20の前部に設けた枢支部20a を中心に、前方へ傾倒自
在に構成している。14はアクセルレバー、15はブレーキ
ペダル、24は燃料タンクである。
【0021】また、同運転席20の左側方位置には主変速
レバー21を設けると共に、右側方位置にはヒッチ部昇降
用レバー22と副変速レバー23とを前後に位置させて配設
している。
【0022】原動機部6は、図1及び図2に示すよう
に、エンジン30の出力軸30a とミッション部31のミッシ
ョン入力軸31a とを連動ベルト32により連動プーリ33,3
4 を介して連動連結している。
【0023】そして、同ミッション部31にリヤデフケー
ス10を連動連結すると共に、ミッション部31にフロント
デフケース8をドライブシャフト35を介して連動連結し
て、四輪駆動を行えるようにしている。36はテンション
ローラである。
【0024】このように、走行部1は、前側から順に、
ステアリングコラム11、左右側前車輪7,7 、運転席20、
原動機部6及び左右側後車輪9,9 と配設してコンパクト
な仕様としており、乗降性、居住性及び作業性が良好な
構成となっている。
【0025】ここで、左右サイドクラッチ・ブレーキ機
構C,C 、及び、前車輪操舵機構Sについて、以下に説明
する。
【0026】左右サイドクラッチ・ブレーキ機構C,C
は、図5に示すように、ミッション部31に設けた左右の
走行車軸83,83 に組付けている。
【0027】即ち、向かい合う走行車軸83,83 の基端部
をスプライン状に形成し、同基端をベアリング84,84 を
介して軸支し、さらに、同ベアリング84,84 を抱くよう
にサイドクラッチギヤ85を遊嵌状に配設している。
【0028】上記走行車軸83,83 の基端部には、左右摺
動カラー86,86 をスプライン嵌合しており、同摺動カラ
ー86,86 はスプリング87,87 によってサイドクラッチギ
ヤ85に噛合方向に付勢されてクラッチを入り状態として
いる。
【0029】また、摺動カラー86,86 は後述する前車輪
操舵機構Sに連動連結する左右クラッチアームC2,C2
に、上記サイドクラッチ連結軸C1,C1 を介して連動連結
している。
【0030】従って、ステアリングホイル13の操舵に連
動して左右クラッチアームC2,C2 が作動し、同左右クラ
ッチアームC2,C2 の作動によって摺動カラー86,86 が走
行車軸83,83 をスプリング87,87 に抗して摺動させ、サ
イドクラッチギヤ85との噛合が離脱してクラッチを切り
状態とすることができる。
【0031】さらに、左右摺動カラー86,86 のそれぞれ
の左右両端側には、多板式ブレーキ88を設けており、摺
動カラー86,86 の各一側当接面は、多板式ブレーキ88に
当接可能に構成している。
【0032】従って、摺動カラー86を外側方へ移動させ
るとサイドクラッチは切り状態となり、さらに外側へ移
動させると、同カラー86がスプリング87を押圧しながら
多板式ブレーキ88を作動させることができるものであ
る。
【0033】摺動カラー86が元の位置へ復帰すると、多
板式ブレーキ88による制動力は消滅して、サイドクラッ
チは再び入り状態となる。
【0034】このように、左右サイドクラッチ・ブレー
キ機構C,C は、ステアリングホイル13の操舵に連動し
て、左右側後車輪9,9 のクラッチ入・切、及び制動作用
をはたらかせることができる。なお、図5中、9bはリヤ
ファイナルケース、Gは主変速ギヤ群である。
【0035】前車輪操舵機構Sについて説明すると、同
前車輪操舵機構Sは、図1及び図2に示すように、左右
一対の機体フレームF,F の間に、上方へ膨出させて形成
した操舵機構用ブラケット25を設け、同ブラケット25に
ステアリングシャフト12を内装したステアリングコラム
11を立設している。
【0036】上記操舵機構用ブラケット25は、前高後低
の傾斜状に形成しており、同ブラケット25に立設するス
テアリングコラム11もやや後方へ傾斜した状態となっ
て、運転者がステアリングシャフト12の上端に連結した
ステアリングホイル13を容易に操作できるようにしてい
る。
【0037】また、操舵機構用ブラケット25の裏部にお
いて、上記ステアリングシャフト12の下端にピニオンギ
ヤ28を連結すると共に、同ピニオンギヤ28と噛合する扇
形ラック29を配設し、さらに、ピニオンギヤ28と扇形ラ
ック29とを、上部プレート26と下部プレート27とで挟持
し、両プレート26,27 を上記操舵機構用ブラケット25に
連結連結している。
【0038】また、扇形ラック29は、同扇形ラック29の
基端部に同ラック29と一体的に連設した基軸(図示せ
ず)を下方に向けて突設しており、同基軸の下端部と操
舵アーム70とをスプライン嵌合して連結している。
【0039】一方、操舵アーム70には、一端を左右側前
車輪7,7 に連結した左右ドラッグロッド72a,72b の他端
を連結しているので、上記ステアリングホイル13を回転
させると、その回転はステアリングシャフト12→ピニオ
ンギヤ28→扇形ラック29→操舵アーム70と伝達され、同
操舵アーム70は所定の操舵角で水平揺動し、左右ドラッ
グロッド72a,72b を介して左右側前車輪7,7 が操舵可能
となる。
【0040】また、上記前車輪操舵機構Sは、前述した
左右サイドクラッチ・ブレーキ機構C,C に連動連結して
いる。
【0041】すなわち、図2に示すように、ステアリン
グシャフト12に連動連結する操舵アーム70に緩衝ロッド
70a の先端を枢着すると共に、後端をベルクランク70b
に枢着している。
【0042】ベルクランク70b はその中央を枢支されて
おり、操舵アーム70の回動によって、緩衝ロッド70a を
介して操舵アーム70と反対廻りに回動する構成としてい
る。
【0043】さらに、同ベルクランク70b の左右側から
左右サイドクラッチ操作ロッド70c,70c を後方へ伸延さ
せ、後端をそれぞれ、左右クラッチアームC2,C2 に連結
している。
【0044】従って、操舵に伴い、操舵力が操舵アーム
70→緩衝ロッド70a,70a →ベルクランク70b →左右サイ
ドクラッチ操作ロッド70c,70c →左右クラッチアームC
2,C2→連結軸C1,C1 と伝達されて左右サイドクラッチ・
ブレーキ機構C,C が作動することになる。
【0045】なお、図1において、19はミッション部31
下部に着脱自在に取付けた前側作業部用動力伝達部であ
り、必要に応じて前側作業部4を取付けた場合に装着し
て、同前側作業部4へミッション部31から動力を伝達す
ることができるものである。
【0046】次に、本発明の要部をなす各種作業部とし
ての耕耘部2と昇降リンク機構3とについて、以下に説
明する。
【0047】耕耘部2は、図1及び図2に示すように、
耕耘部フレーム60の前端に作業部側ヒッチ61を取付け、
中途部に上下方向に伸延する耕耘伝動ケース62を取付
け、後端に尾輪63を取付けている。
【0048】そして、耕耘伝動ケース62の上部に入力軸
48を軸線を左右幅方向に向けて設けると共に、下部には
左右幅方向へ向けてそれぞれ伸延する耕耘軸65を軸支
し、同耕耘軸65に耕耘爪69を取付けている。66は耕耘カ
バーである。
【0049】また、耕耘部2の動力伝達経路について説
明すると、図1〜図3に示すように、ミッション部31の
後端部に左右一対のリンク用ブラケット41,41 を後方へ
向けて突設し、両ブラケット41,41 の後部間に、筒状支
軸42を横架し、同筒状支軸42内に動力取出軸としての伝
達軸43を軸架している。
【0050】そして、同伝達軸43の左側端部に入力プー
リ44を取付け、同入力プーリ44とエンジン30の出力軸30
a に取付けた出力プーリ45とを伝達ベルト46で連動連結
している。なお、図1中、47はテンションローラであ
る。
【0051】さらに、上記伝達軸43の右側端部43b と耕
耘部2の入力軸48の右側端部48b との間には、伝動機構
49を設けており、同伝動機構49によりエンジン30から耕
耘部2へ動力を伝達可能に構成している。
【0052】上記伝動機構49は、図2及び図3に示すよ
うに、前側伝動ケース50と後側伝動ケース51とから構成
しており、上記伝達軸43の右側端部43b に前側伝動ケー
ス50の前端部を連動連結し、同前側伝動ケース50の後端
部外側に前端部を重合させると共に、前側伝動ケース50
の後端と後側伝動ケース51の前端とを中折れ支軸52を介
して下方へ凸状に中折れ自在に連動連結している。
【0053】従って、伝動機構49は屈折式となり、全長
を短くすることができ、乗用管理機Aの旋回性能や収納
性が高まる。
【0054】また、伝動機構49を屈折式としたので、耕
耘部2において作業時姿勢が多少変化しても追随可能と
なって無理がかからず、破損や故障が少なくなる。
【0055】上記中折れ支軸52は、右側端を前側伝動ケ
ース50のケース本体50a の後部を左右幅方向に貫通し、
後側伝動ケース51のケース本体51a の前部に回動自在に
連結すると共に、左側端を後述する昇降リンク機構3の
左側リフトアーム80a の後端に回動自在に連結してい
る。
【0056】また、同中折れ支軸52を、筒状に形成した
支軸ケース52a でカバーしており、同支軸ケース52a を
後述する走行部側ヒッチ77に連設した一対の支軸ケース
用ブラケット78,78 間に横架している。
【0057】一方、耕耘部2を走行部1に昇降自在に連
結する昇降リンク機構3は、図3及び図4に示すよう
に、トップリンク82と、左右一対のリフトアーム80a,80
b と、リフトシリンダ81とを具備している。
【0058】また、耕耘部2の作業部側ヒッチ61には、
前記走行部側ヒッチ77を着脱自在に連結しており、同ヒ
ッチ77の前壁にはトップリンク連結用ブラケット79と、
同ブラケット79の左右に配設した支軸ケース用ブラケッ
ト78とを高さ違いに位置させて固設している。
【0059】なお、77a は走行部側ヒッチ77と作業部側
ヒッチ61とを連結する連結ピンであり、走行部側ヒッチ
77は、作業部側ヒッチ61に設けた複数の連結孔61a を介
して、同連結ピン77a により左右幅方向に連結位置調節
自在に連結している。
【0060】他方、前記したように、ミッション部31の
後端部には、一対の左右リンク用ブラケット41,41 を配
設しており、同ブラケット41,41 間に横架した筒状支軸
42の左右側に左右リフトアーム80a,80b を上下回動自在
に連結している。
【0061】同左右リフトアーム80a,80b は、その前端
を筒状支軸42に連結すると共に、その後端を前記支軸ケ
ース52a に連結している。
【0062】ところで、右リフトアーム80b は、伝動機
構49の前側伝動ケース50の内側面に略一体的に連設して
おり、リフトアーム80a,80b の上下回動に前側伝動ケー
ス50も連動するように構成している。
【0063】また、前記支軸ケース52a は、前述したよ
うに、内部に中折れ支軸52を挿通しており、同中折れ支
軸52は前側伝動ケース50と後側伝動ケース51とを連動連
結しているものである。
【0064】従って、左右リフトアーム80a,80b の後端
は前側伝動ケース50、後側伝動ケース51と同軸(中折れ
支軸52)上に回転自在に支持されることになり、左右リ
フトアーム80a,80b が上下に回動すると、前側伝動ケー
ス50が連動し、さらに、中折れ支軸52を介して後側伝動
ケース51も連動して上下回動することになる。
【0065】また、筒状支軸42の後方、即ち、左右リン
ク用ブラケット41,41 の後端と、前記走行部側ヒッチ77
と間にはトップリンク82を配設している。
【0066】トップリンク82は、前記左右リンク用ブラ
ケット41,41 の後端間に軸架する連結部82a と、同連結
部82a に連設し、後方へ伸延する支持部82b とからT字
状に形成しており、前記支持部82b の先端を、走行部側
ヒッチ77に連設したトップリンク連結用ブラケット79に
上下回動自在に連結している。
【0067】また、左右リンク用ブラケット41,41 の下
端間にシリンダ前部連結軸41a を設けると共に、左右リ
フトアーム80a,80b の中途にシリンダ用ブラケット81a,
81bを設けており、両ブラケット81a,81b 間にはシリン
ダ後部連結軸81c を設け、両連結軸41a,81c 間にリフト
シリンダ81を介設している。
【0068】同リフトシリンダ81の伸縮によって、左右
リフトアーム80a,80b が筒状支軸42廻りに上下に回動
し、同時に左右リフトアーム80a,80b の後端に連結した
支軸ケース52a を支持する支軸ケース用ブラケット78,7
8 、及び、走行部側ヒッチ77、作業部側ヒッチ61を介し
て耕耘部2が上下回動する。このとき、トップリンク82
により耕耘部2は前方へ引き寄せられて、図4に示すよ
うに回転軌跡を小さくすることができる。
【0069】しかも、上記したように、左右リフトアー
ム80a,80b の後端を、前側伝動ケース50・後側伝動ケー
ス51と同軸(中折れ支軸52)上に回転自在に支持したこ
とによって、昇降リンク機構3のリンク効率が良好とな
り、かつ、構造が簡単で故障等も少なくなるという効果
を奏する。
【0070】さらに、左右リフトアーム80a,80b により
耕耘部2の上下回動を行う構成なので、昇降リンク機構
3の剛性、強度も向上し、耕耘部2が左右に傾いたりす
ることがなく、従って、伝動機構49の前・後側伝動ケー
ス50,51 の破損等のおそれもない。
【0071】(第2実施例)本発明に係る乗用管理機A
の第2の実施例を、図6及び図7を参照しながら以下に
説明する。なお、本実施例で使用する符号は、同一の構
成要素については第1実施例と同じものを使用する。
【0072】本実施例では、前記伝動機構49の前側伝動
ケース50を後側伝動ケース51の外側に位置させると共
に、同前側伝動ケース50を着脱自在とし、かつ、前後反
転して付替えることにより、作業部の入力軸48の回転を
変更可能としている。
【0073】すなわち、図6に示すように、前側伝動ケ
ース50の前端部を上記伝達軸43の右側端部43b に連動連
結し、同前側伝動ケース50の後端部内側に、後側伝動ケ
ース51の前端部を重合させ、さらに、同後側伝動ケース
51の後端部を入力軸ケース48c に連結している。
【0074】前側伝動ケース50は、前後方向に伸延する
ケース本体50a と、同ケース本体50a 内の前後部に、そ
れぞれ、歯数の異なる前・後側スプロケット50b,50c
と、両スプロケット50b,50c 間に巻回した伝動チェン50
d と、ケース本体50a を後述するケースステー53に着脱
自在に取付けるための取付ボルト50e とを具備してい
る。50f は同取付ボルト50e のハンドル部である。
【0075】そして、前側スプロケット50b は、伝達軸
43の右側端部43b に着脱自在にスプライ嵌合し、後側ス
プロケット50c は、後側伝動ケース51を左右幅方向に貫
通した前記中折れ支軸52の右側端部52b に着脱自在にス
プライン嵌合している。
【0076】取付ボルト50e は、ケース本体50a の中途
部を左右幅方向に貫通して、左側端部を後述するケース
ステー53の右側ステー53b 側壁に取付けたナット53c に
着脱自在に螺着している。
【0077】図6において、51b は後側伝動ケース50a
内に配設した前側スプロケット、51c は同後側スプロケ
ット、51d は両スプロケット51b,51c 間に巻回した伝動
チェンであり、前側スプロケット51b は中折れ支軸52に
スプライン嵌合し、後側スプロケット51c は耕耘部2の
入力軸48の右側端部48b に着脱自在にスプライン嵌合し
ている。
【0078】ケースステー53は、図7に示すように、筒
状支軸42の右側部外周面に上下回動自在に遊嵌してお
り、筒状支軸42に遊嵌する連結部53d と、同連結部53d
から後方へ伸延する一対の左右側ステー53a,53b とから
構成している。
【0079】そして、両ステー53a,53b の後端間に、後
側伝動ケース51を中折れ支軸52を介して軸支している。
【0080】また、上記連結部53d は、筒状支軸42に設
けた段付係止部55と、右側ステー53b に取付ボルト56に
より着脱自在に取付けた係止片57の先端部を係止するこ
とにより、左右幅方向への変位を規制している。このよ
うに、左右側ステー53a,53b は前側伝動ケース50の前端
部と同軸上で回動し、かつ、同左右側ステー53a,53b を
介して前・後側伝動ケース50,51 が連結しているので、
強度の大きなメンバーとしてのはたらきを有する。
【0081】上記構成により、前側伝動ケース50は、取
付ボルト50e をナット53c より取外し、ケース本体50a
を引出すことにより容易に取り外すことができ、作業性
が著しく向上する。また、反対の手順で前側伝動ケース
50を再び取付けたり、あるいは、付け替えたりすること
ができる。
【0082】しかも、このときに、ケース本体50a を前
後反転して取付ければ、前・後側スプロケット50b,50c
の歯数が異なっているので、耕耘部2の入力軸48の回転
を高低2段階に変更することができる。
【0083】上記してきた第1、第2実施例における乗
用管理機Aにおいて、ミッション部31には昇降リンク機
構3を取付けるためのブラケット取付部90を設けている
(図4及び図6参照)が、同ブラケット取付部90は、第
1、第2の実施例で用いた2点式のリンク用ブラケット
41,41 と、図8に示す3点式のリンク用ブラケット91,9
1 とを選択的に取付け可能としている。
【0084】すなわち、図4及び図8に示すように、ミ
ッション部31のミッションケースM後部に設けたブラケ
ット取付部90には3個のボルト孔92を設けており、同ボ
ルト孔92に対応するように2点式、3点式のリンク用ブ
ラケット41,91 にも3個のボルト孔92を穿設している
【0085】しかも、両ブラケット41,91 の後部には、
前記筒状支軸42の支持部Kを設けると共に、同支持部K
の位置が両ブラケット41,91 の取付状態において同位置
となるようにしている。
【0086】従って、取付ボルトによりリンクブラケッ
ト41,91 を付け替えるだけで、3点式、2点式の昇降リ
ンク機構3のいずれでも容易に装着することができ、ど
ちらの昇降リンク機構3でも対応することができる。
【0087】図8において、71はロワリンク、73はリフ
トリンク、93はリフトアームであり、昇降リンク機構3
を構成するものをリンクブラケット91に全て取付可能と
している。また、ここでは、伝動機構49は上方へ凸状に
中折れ可能な構成としている。
【0088】このように、3本の取付ボルトで昇降リン
ク機構3の脱着が容易に行え、また、必要なリンク機構
をリンクブラケット41,91 に全て連結可能としているの
でメンテナンスが容易であり、また、コンパクトな仕様
とすることができ、しかもこれらを安価のコストで実現
することができる。
【0089】ここで、図8に示した3点式のリンク機構
について説明すると、トップリンク82,82 は前後方向に
伸延させて形成し、筒状支軸42の中途部より後方へ向け
て突設したトップリンク連結体75の後端に前端を上下回
動自在に連結し、トップリンク支持体76に後端を上下回
動自在に連結している。82d は連結ピンである。
【0090】上記トップリンク支持体76は、上下方向に
伸延させて形成し、下部に複数の連結孔76a を上下方向
に一定の間隔をあけて穿設しており、トップリンク連結
用ブラケット79に、トップリンク支持体76の下端部を連
結孔76a を介して連結ボルト76b により上下方向に連結
位置調節自在に連結すると共に、上端にはトップリンク
82,82 の後端を連結している。
【0091】また、ロワリンク71は、リンク用ブラケッ
ト91,91 の下部間に横架したロワリンク支軸71a の左右
側部に、前端を上下回動自在に連結する一方、走行部側
ヒッチ77の前壁に固設したロワリンク連結用ブラケット
77b に後端を連結ピン71b により上下回動自在に連結し
ている。
【0092】しかも、ロワリンク連結用ブラケット77b
には上下方向に複数の連結孔77c を間隔をあけて穿設し
ており、同ロワリンク連結用ブラケット77b にロワリン
ク71,71 の後端を連結孔77c を介して連結ピン71b によ
り上下方向に連結位置調節自在に連結している。
【0093】なお、58はロワリンク71の中途部とロワリ
ンク支軸71a の端部との間に介設した伸縮自在のターン
バックルであり、同ターンバックル58を伸縮調節するこ
とにより、ロワリンク71の左右幅方向の位置決め調節が
行えるようにしている。
【0094】上記してきたように、トップリンク支持体
76及びロワリンク71を上下方向に連結位置調節自在とし
ているの、作業部が変わっても最大上昇位置、最大下降
位置等を適宜満足するように変更できる。このときに、
部品等を替える必要もないので経済的である。
【0095】次に、図9〜図11に示す昇降リンク機構
3について説明する。
【0096】これは、筒状支軸42の外周を回動支点とな
るように、耕耘部2を昇降自在に連結する回動ヒッチ94
を上下回動自在にピン止めすると共に、同回動ヒッチ94
の横振れを防止するために、リンク用ブラケット41,41
をガイドとし、さらに、リフトシリンダ81の片押しによ
るガタを防止するために回動ヒッチ94の前部に断面視略
コ字状のガタ防止金具95を配設し、しかも、同ガタ防止
金具95には、筒状支軸42に当接する回動補助プレート96
をボルト97で取付けた2点式リンク機構を示したもので
ある。
【0097】図10に示すように、回動ヒッチ94の前端
に、筒状支軸42を抱くように係合する断面視略U字状の
支軸取付部94a を設けており、同支軸取付部94a の上面
には、図10に示すように、右側のリンク用ブラケット
41に対応する位置にガイド用スリット94b を設けてい
る。81c は回動ヒッチ94の中途に突設したシリンダ後部
連結軸である。
【0098】同ガイド用スリット94b 内に右側のリンク
用ブラケット41が位置すると共に、左側のリンク用ブラ
ケット41は支軸取付部94a の左端縁の外側に位置するの
で、回動ヒッチ94の横振れを確実に防止することができ
る。
【0099】そして、上記支軸取付部94a の先端部上下
面間に断面視略コ字状のガタ防止金具95を介在させて、
取付ピン98で共締めしている。
【0100】さらに、ガタ防止金具95にボルト孔を穿設
すると共に、同ボルト孔にナット99を固設し、先端に回
動補助プレート96を連設したボルト97を螺着している。
【0101】回動補助プレート96は、筒状支軸42の外周
面と略同曲率の円弧状に形成した当接面を有しており、
ボルト97をねじ込むことによって筒状支軸42に当接した
状態で押圧されている。
【0102】従って、回動ヒッチ94は、支軸取付部94a
と回動補助プレート96とで筒状支軸42を抱き込むように
取付けられることになり、筒状支軸42廻りを円滑に回動
することが可能となる。
【0103】上記構成としたことにより、図11に示す
ように、回動ヒッチ94が回動する場合、同回動ヒッチ94
はリンク用ブラケット41から横方向へ抜けたりすること
がなく確実に連結され、しかも、回動が円滑に行われ
る。なお、この場合における伝動機構49は一体型であ
り、ケース本体49a 内に伝達軸43と連結する前側スプロ
ケット49b と、耕耘部2の入力軸48と連結する後側スプ
ロケット49c とを配設し、両スプロケット49b,49c を伝
達チェン49d で連動連結している。
【0104】
【発明の効果】原動機部とミッションケースを具備する
走行部の直後方位置に、各種作業部を昇降リンク機構を
介して連結すると共に、同作業部に伝動機構を介して動
力を伝達可能に構成し、上記伝動機構は、原動機部と連
動連結した伝動軸の一側端部に前端部を上下回動自在に
連動連結した前側伝動ケースと、同前側伝動ケースの後
端部に、前端部を重合させると共に、中折れ支軸を介し
て上下回動自在に連動連結し、しかも、各種作業部の入
力軸に後端部を連動連結した後側伝動ケースとを具備
し、前記中折れ支軸に、昇降リンク機構のリフトアーム
後端を上下回動自在に連動連結したことにより、以下の
効果を奏する。
【0105】伝動機構が屈折式となり、乗用管理機全
長を短くすることができ、旋回性能や収納性が高まる。
【0106】伝動機構を屈折式としたので、作業部に
おいて作業時姿勢が多少変化しても追随可能となって無
理がかからず、破損や故障が少なくなる。
【0107】昇降リンク機構のリンク効率が良好とな
り、かつ、構造が簡単で故障等も少なくなる。
【0108】また、前側伝動ケースを後側伝動ケース
の外側に位置させると共に、同前側伝動ケースを着脱自
在とし、かつ、前後反転して付替えることにより、作業
部の入力軸の回転を変更可能としたことにより、前側伝
動ケースは容易に取り外すことができ、作業性が著しく
向上する。また、同前側伝動ケースを前後反転して取付
ければ、同伝動ケース内に配設した前・後側スプロケッ
トの歯数が異なっているので、作業部の入力軸の回転を
高低2段階に変更することができる。
【0109】ミッションケースの後部に、ブラケット
取付部を設け、同ブラケット取付部は、3点リンク用ブ
ラケットと2点リンク用ブラケットとを選択的に取付け
可能としたことにより、昇降リンク機構の脱着、交換が
容易に行えると共に、メンテナンスが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乗用管理機の全体側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同要部の平面視における説明図である。
【図4】同側面視による説明図である。
【図5】サイドクラッチ・ブレーキ機構を示す説明図で
ある。
【図6】第2実施例における要部の平面視による説明図
である。
【図7】同拡大した説明図である。
【図8】3点式リンク機構の説明図である。
【図9】2点式リンク機構の平面視による説明図であ
る。
【図10】同側面視による説明図である。
【図11】同2点式リンク機構の回動ヒッチの回動状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
A 乗用管理機 1 走行部 3 昇降リンク機構 6 原動機部 31 ミッション部 43 伝達軸 48 入力軸 49 伝動機構 50 前側伝動ケース 51 後側伝動ケース 52 中折れ支軸 80a リフトアーム 80b リフトアーム 90 ブラケット取付部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−291704(JP,A) 実開 昭62−60106(JP,U) 特公 昭45−24801(JP,B1) 実公 昭48−28644(JP,Y1) 実公 昭48−14483(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01B 71/02 A01B 59/042

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機部(6) とミッション部(31)を具備
    する走行部(1) の直後方位置に、各種作業部を昇降リン
    ク機構(3) を介して連結すると共に、同作業部に伝動機
    構(49)を介して動力を伝達可能に構成し、 上記伝動機構(49)は、原動機部(6) と連動連結した伝達
    軸(43)の一側端部に前端部を上下回動自在に連動連結し
    た前側伝動ケース(50)と、同前側伝動ケース(50)の後端
    部に、前端部を重合させると共に、中折れ支軸(52)を介
    して上下回動自在に連動連結し、しかも、各種作業部の
    入力軸(48)に後端部を連動連結した後側伝動ケース(51)
    とを具備し、 前記中折れ支軸(52)に、昇降リンク機構(3) のリフトア
    ーム(80a),(80b) 後端を上下回動自在に連動連結したこ
    とを特徴とする乗用管理機。
  2. 【請求項2】 上記前側伝動ケース(50)を後側伝動ケー
    ス(51)の外側に位置させると共に、同前側伝動ケース(5
    0)を着脱自在とし、かつ、前後反転して付替えることに
    より、作業部の入力軸(48)の回転を変更可能としたこと
    を特徴とする請求項1記載の乗用管理機。
  3. 【請求項3】 上記ミッション部(31)の後部に、ブラケ
    ット取付部(90)を設け、同ブラケット取付部(90)は、3
    点リンク用ブラケットと2点リンク用ブラケットとを選
    択的に取付け可能としたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の乗用管理機。
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