JP4672886B2 - トラクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば農作業機または土工作業機などを装設して農作業または土工作業などを行うトラクタに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、走行クローラをクローラフレームに装設させ、クローラフレームの前後にエンジンとミッションケースを設け、クローラフレーム前部に車軸ケースを設ける場合、前記ミッションケースと車軸ケースを連結させる車体フレームを設けてエンジンを取付けることにより、エンジンを車体フレームに容易に配設できるが、車体フレームが長尺になって機体重量を容易に低減し得ないと共に、エンジンとミッションケースの間に油圧変速ケースを設けた場合、油圧変速ケースが閉塞空間に設置されて該ケースの冷却または取付け姿勢が制限され易い等の構造上及び機能上の問題がある。
【0003】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、次の如く構成したものである。
請求項1においては、走行クローラ(9)をクローラフレーム(1)に装設させ、該クローラフレーム(1)の前後に、エンジン(10)とミッションケース(12)を設け、該クローラフレーム(1)前部に車軸ケース(2)を設けるトラクタにおいて、エンジン(10)後側とミッションケース(12)前側の間に枠フレーム(83)を固定させ、該枠フレーム(83)とクローラフレーム(1)を連結させ、該エンジン(10)後側のフライホイールケース(30)後面に、前記枠フレーム(83)の前側を固定させ、前記フライホイールケース(30)に、ブレーキ仕組の支点軸(91)を支持し、該クローラフレーム(1)とフライホイールケース(30)の連結枠にキャビン取付台(77)を形成し、該キャビン取付台(77)には、キャビン(17)の前部下面を着脱自在に上載して固定したものである。
【0004】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
【0005】
図1はトラクタの外観側面図、図2は同要部側面図、図3は同平面図である。
【0006】
四角筒形の左右一対のクローラフレーム(1)前部に前ミッションケース(2)を固定させ、前ミッションケース(2)の左右車軸(3)に左右駆動スプロケット(4)を軸支させると共に、前記クローラフレーム(1)後部にテンションフレーム(5)を介してテンションローラ(6)を設け、イコライザ転輪(7)及びアイドラ(8)を介して駆動スプロケット(4)とテンションローラ(6)間に走行クローラ(9)を巻回し、左右一対の走行クローラベルト(9)を装設している。
【0007】
さらに、左右クローラフレーム(1)の間で前部上方にエンジン(10)を搭載し、エンジン(10)外側をボンネット(11)によって覆うと共に、左右クローラフレーム(1)の間で後部に後ミッションケース(12)を設け、リフトアーム(13)を備える油圧昇降シリンダ(14)とトップリンク(15)及びロワリンク(16)とを後ミッションケース(12)に設け、耕耘ロータリ作業機またはプラウなどの農作業機を前記リンク(15)(16)に昇降及び着脱自在に装設させ、圃場の耕耘作業などを行わせる。
【0008】
また、前記ボンネット(11)後側で後ミッションケース(12)上側にキャビン(17)を装設させるもので、前記キャビン(17)前部にハンドルコラム(18)及びブレーキペダル(19)を内設させ、チルト動作自在な前記ハンドルコラム(18)に丸形操向ハンドル(20)を回転自在に取付けると共に、作業者が座乗する運転席(21)を前記キャビン(17)後部に内設させ、走行主及び副変速レバー(22)(23)及びPTO変速レバー(24)を前記運転席(21)側方に配設させる。
【0009】
さらに、図2乃至図4に示す如く、後ミッションケース(12)前部に油圧変速ケース(25)を設け、油圧無段変速構造(HST)の油圧変速ポンプ(26)及びモータ(21)を前記ケース(25)に内設させ、前記ポンプ(26)を駆動させるポンプ軸(28)とエンジン(10)の出力軸(29)を、エンジン(10)後側のフライホイールケース(30)内のフライホイール(31)及びダンパ(32)と自在継手軸(33)を介して連結させると共に、前記モータ(27)によって回転させるモータ軸(34)に副変速用ギヤ変速機構(35)を介して走行変速出力軸(36)を連結させ、後ミッションケース(12)前方に前記出力軸(36)を突出させる。また、前記ポンプ軸(28)にPTOクラッチ(37)を介してPTO入力軸(38)を連結させ、ポンプ軸(28)と略同一軸芯上にPTO入力軸(38)を設け、PTO変速用ギヤ変速機構(39)を介して前記入力軸(38)にPTO出力軸(40)を連結させ、後ミッションケース(12)後方に前記出力軸(40)を突設させ、機体後方に装設させる農作業機に動力を伝える。
【0010】
さらに、強制デフ(41)を形成する左右遊星ギヤ機構(42)を前ミッションケース(2)に内設させ、自在継手軸(43)及びデフ入力軸(44)を介して左右遊星ギヤ機構(42)に前記走行変速出力軸(36)を連結させ、該出力軸(36)の走行変速出力を左右遊星ギヤ機構(42)を介して左右車軸(3)に伝え、左右走行クローラ(9)を略同一速度で同一方向に駆動し、前進または後進走行させる。また、前ミッションケース(2)前面に油圧操向ケース(45)を固定させ、油圧無段変速構造(HST)の油圧操向ポンプ(46)及びモータ(47)を前記ケース(45)に内設させ、前記ポンプ(46)を駆動させるポンプ軸(48)に自在継手軸(49)を介してエンジン(10)の出力軸(29)を連結させると共に、前記モータ(47)によって回転させるモータ軸(50)を左右逆転ベベルギヤ(51)を介して左右遊星ギヤ機構(42)に連結させ、前記ポンプ(46)とモータ(47)により無段変速する操向出力を左右遊星ギヤ機構(42)を介して左右車軸(3)に伝え、左右走行クローラ(9)を略同一速度で逆方向に駆動し、左方向または右方向に旋回走行させる。
【0011】
さらに、図5に示す如く、操向操作出力用ラックケース(52)と、密閉箱形の操向及び走行変速操作ケース(53)を設け、前記ラックケース(52)のピニオン回転軸(54)に前記操向ハンドル(20)を連結させ、ラックケース(52)のラック移動板(55)を前記操作ケース(53)右側面の操向操作軸(56)にクランクアーム(57)を介して連結させると共に、前記主変速レバー(22)にリンク(58)及びロッド(59)などを介して連結する変速操作入力軸(60)と、前記変速ケース(25)のポンプ出力無段変速用アーム(61)ロッド(62)(63)などを介して連結させる変速操作出力軸(64)と、前記操向ケース(45)のポンプ出力無段変速用アーム(65)にロッド(66)などを介して連結させる操向操作出力軸(67)を、前記操作ケース(53)に回転自在に軸支させる。なお、前記変速操作入力軸(60)と操向操作出力軸(67)を同軸上に回転自在に設けると共に、各軸(60)(64)(67)をケース(53)上面に突出させてレバー(22)またはアーム(61)(65)に連結させる。
【0012】
また、前記操向操作軸(56)によって軸芯回りに回転させる連結体(68)と、前記操作軸(56)に対して軸芯を略直角交叉させる支点軸(69)回りに連結体(68)を回転させる揺動体(70)と、変速操作入力軸(60)に揺動体(70)を連結させる変速操作入力ロッド(71)と、前記変速操作出力軸(64)に連結体(68)を連結させる変速操作出力ロッド(72)と、前記操向操作出力軸(67)に連結体(68)を連結させる操向操作出力ロッド(73)を、前記操作ケース(53)に内設させると共に、前記支点軸(69)の軸芯線上で前記ロッド(73)を連結体(68)に自在継手連結させ、操向操作軸(56)を中心とする円周上で前記ロッド(73)連結部に対して90度変位させて変速操作出力ロッド(72)を連結体(68)に自在継手連結させ、前記出力軸(64)とロッド(72)並びに出力軸(67)とロッド(73)を操向操作軸(56)の軸芯線上で位置を異ならせて連結させる。
【0013】
上記のように、左右遊星ギヤ機構(42)を備える強制デフ(41)を前ミッションケース(2)に内設させて左右走行クローラ(9)を駆動すると共に、前記強制デフ(41)に走行無段変速ポンプ(26)及びモータ(27)を介して直進走行力を伝えて左右走行クローラ(9)を同一方向に同一速度で駆動させる一方、前記強制デフ(41)に旋回用油圧操向ポンプ(46)及びモータ(47)を介して旋回走行力を伝えて左右走行クローラ(9)を逆方向に同一速度で駆動させるもので、走行無段変速ポンプ(26)及びモータ(27)と旋回用操向ポンプ(46)及びモータ(47)の両方の出力を操向ハンドル(20)によって調整し、操向ハンドル(20)の操作量に応じて走行速度を減速し、かつ左右走行クローラ(9)の速度差を連続的に変化させてスピンターン動作に移行させる。また、直進走行力伝達用走行無段変速ポンプ(26)及びモータ(27)を出力操作する主変速レバー(22)が中立の状態下で、操向ハンドル(20)操作による旋回出力をオフ維持すると共に、主変速レバー(22)が中立以外に操作されたとき、操向ハンドル(20)の旋回出力を走行変速に比例させて変化させるもので、操向ハンドル(20)が直進位置にあるとき、主変速レバー(22)の傾倒と連動させて直進走行力伝達用走行無段変速ポンプ(26)及びモータ(27)だけを前後進出力動作させ、主変速レバー(22)による操向ポンプ(46)及びモータ(47)出力調整を中止させると共に、操向ハンドル(20)が直進位置以外にあるとき、主変速レバー(22)操作により走行変速と旋回出力調整の両方を行わせる一方、主変速レバー(22)が中立以外の状態下で、操向ハンドル(20)操作により旋回出力調整と走行変速の両方を行わせる。
【0014】
さらに、図2、図3、図6乃至図10に示す如く、前記エンジン(10)の両側下部に左右エンジンフレーム(74)を固定させ、エンジンフレーム(74)を前方に延設して前部にウエイト(75)及び前バンパ(76)を固定させ、エンジンフレーム(74)の中間下面を前ミッションケース(2)上面にボルト固定させる。また、前記キャビン(17)の前部下面を着脱自在に上載固定させる前キャビン台(77)をクローラフレーム(1)に溶接固定させ、左右の前キャビン台(77)を前記フライホイールケース(30)左右側面にボルト固定させると共に、前記キャビン(17)の後部下面を着脱自在に上載固定させる後キャビン台(77)をクローラフレーム(1)後部に溶接固定させ、左右の後キャビン台(78)を後ミッションケース(12)左右側面にボルト固定させる。
【0015】
また、左右一対の上フレーム(79)と左右一対の下フレーム(80)の前部及び後部を前フレーム(81)及び後フレーム(82)に溶接固定して枠フレーム(83)を形成し、前記フライホイールケース(30)後面に前フレーム(81)を着脱自在にボルト固定させ、後ミッションケース(12)の前面板(84)に後フレーム(82)を着脱自在にボルト固定させ、前記ポンプ軸(28)及び自在継手軸(33)と略同一高さで両側に左右の上フレーム(79)を前後方向に延設させ、前記走行変速出力軸(36)及び自在継手軸(43)と略同一高さで両側に左右の下フレーム(80)を前後方向に延設させると共に、左右方向に延設させる水平フレーム(85)を下フレーム(80)下面に溶接固定させ、左右クローラフレーム(1)の受台(86)に水平フレーム(85)を上載して着脱自在にボルト固定させ、下フレーム(80)の前後幅中間をクローラフレーム(1)に水平フレーム(85)を介して連結させる。
【0016】
上記のように、走行クローラ(9)をクローラフレーム(1)に装設させ、クローラフレーム(1)の前後にエンジン(10)と後ミッションケース(12)を設け、クローラフレーム(1)前部に車軸ケース(2)を設けるトラクタにおいて、エンジン(10)後側と後ミッションケース(12)前側の間に枠フレーム(83)を固定させ、枠フレーム(83)とクローラフレーム(1)を連結させ、エンジン(10)と後ミッションケース(12)の連結構造の軽量低コスト化を行い、しかも後ミッションケース(12)後方の作業機重量によるクローラフレーム(1)の変形を枠フレーム(83)の補強により防止し、前記クローラフレーム(1)及び枠フレーム(83)などで構成する機体構造の軽量化及び製造コスト低減並びに強度向上などを図る。
【0017】
また、前記油圧変速ケース(25)を後ミッションケース(12)の前面板(84)前面に固定させ、左右の上フレーム(79)の間で走行変速出力軸(36)の上方に油圧変速ケース(25)を配設させると共に、ポンプ軸(28)とモータ軸(34)を結ぶ直線が右方向に傾く姿勢に油圧変速ケース(25)を斜設させ、前記ポンプ軸(28)とモータ軸(34)の上下設置幅を、各軸(28)(34)を垂直線に設ける直立姿勢状態に比べて縮少させ、ポンプ軸(28)と走行変速出力軸(36)の上下設置幅を縮少させ、後ミッションケース(12)の上下幅をコンパクトにし、かつ前記水平フレーム(85)の上面側に前記出力軸(38)及び自在継手軸(43)を配置して保護する。このように、エンジン(10)出力を後ミッションケース(12)に伝える油圧変速ケース(25)を枠フレーム(83)内部に設置させ、油圧変速ケース(25)の空冷に必要な開放空間を充分に形成し乍ら油圧変速ケース(25)の取付け姿勢に応じた構造に枠フレーム(83)を構成し、油圧変速ケース(25)の冷却(放熱冷却)を容易に行え、かつ油圧変速ケース(25)の取付け姿勢を自由に選択させ、変速機能の維持並びに変速構造の簡略化またはコンパクト化などを図る。また、後ミッションケース(12)の前面板(84)に枠フレーム(83)後部並びに油圧変速ケース(25)を固定させ、前面板(84)の設計変更などの改良だけで異仕様または従来構造の後ミッションケース(12)本体側を使用でき、しかも前記枠フレーム(83)に走行変速操作機構を設けて油圧変速ケース(25)に対して高精度で配設させ、製造コストの低減並びに組立分解など取扱い作業性の向上などを図る。
【0018】
また、前記枠フレーム(83)の前フレーム(81)後側に略平行に前記ラックケース(52)を固定させると共に、左右の下フレーム(80)間に前記操向及び走行変速操作ケース(53)を固定させ、前記ラックケース(52)の後側に前記操作ケース(53)を配置させて枠フレーム(83)に内設させ、上下の動力伝達自在継手軸(33)(43)間のスペースを有効利用して前記ラックケース(52)及び操作ケース(53)を取付けるもので、操向及び走行変速操作ケース(53)を枠フレーム(83)に設置させ、操向ハンドル(20)及び走行主変速レバー(22)などに連結させる操向及び変速用操作機構を操向及び走行変速操作ケース(53)に設け、エンジン(10)後側と後ミッションケース(12)前側の間のスペースを利用してキャビン(17)のステップ下方の枠フレーム(83)に前記操作ケース(53)をコンパクトに収納させ、ハンドルコラム(18)のコンパクト化を行い、しかも操向操作による走行変速制御並びに走行変速操作による操向制御などを行わせ、操向及び走行変速操作構造の簡略化並びに機能向上などを図る。
【0019】
さらに、図4、図9に示す如く、前記キャビン(17)に設けるブレーキペダル(19)と、前ミッションケース(2)に設けるブレーキ(87)を、ブレーキリンク(88)及びブレーキロッド(89)(90)などによって連結させると共に、前記フライホイールケース(30)右側面に固定させる支点軸(91)に前記ブレーキリンク(88)を回転自在に軸支させ、ブレーキペダル(19)の足踏によってブレーキ(87)を入にし、デフ入力軸(44)を制動するもので、エンジン(10)後側のフライホイールケース(30)後面に枠フレーム(83)前側を固定させ、ブレーキ仕組の支点軸(91)をフライホイールケース(30)に設け、クローラフレーム(1)とフライホイールケース(30)の連結枠である前キャビン台(77)にキャビン取付台を形成させ、フライホイールケース(30)の改良により異仕様のエンジン(10)と枠フレーム(83)を連結させ、しかもキャビン(17)のブレーキペダル(19)とブレーキ仕組の分離連結をブレーキリンク(88)とロッド(89)の脱着によって行い、さらにエンジン(10)とキャビン(17)前部と枠フレーム(83)前部の支持強度を、フライホイールケース(30)とクローラフレーム(1)の連結により向上させ、前記エンジン(10)支持部の製造コスト低減並びに前記キャビン(17)組立分解など取扱い作業性向上並びにクローラフレーム(1)及び枠フレーム(83)など機体強度確保を図る。
【0020】
さらに、図11、図12に示す如く、前記の後ミッションケース(12)の前面に前面板(84)を着脱自在にボルト固定させ、前面板(84)と略平行に設ける内壁(92)を後ミッションケース(12)内部に鋳造加工により一体形成し、前面板(84)と内壁(92)の間の後ミッションケース(12)内部に軸受板(93)を着脱自在にボルト固定させ、前面板(84)と略平行に軸受板(93)を設け、かつ前面板(84)を取外した後ミッションケース(12)の前部開口よりも軸受板(93)を小形に形成し、前記ケース(12)前部開口から軸受板(93)を出入させる。
【0021】
また、前記副変速用ギヤ変速機構(35)に備える副変速1軸(94)及び2軸(95)を前面板(84)と軸受板(93)に回転自在に軸支させ、後ミッションケース(12)の軸受(96)と前面板(84)に走行変速出力軸(36)を回転自在に軸支させ、前面板(84)と軸受板(93)の間に前記変速機構(35)を配設させ、モータ軸(34)出力を出力軸(36)に伝えると共に、前記PTO入力軸(38)と、PTO変速用ギヤ変速機構(39)のPTO変速1軸(97)及び2軸(98)及び3軸(99)を、前記内壁(92)と軸受板(93)に回転自在に軸支させ、PTO入力軸(38)をポンプ軸(28)に連結させるPTOクラッチ(37)を副変速用ギヤ変速機構(35)の上方で前面板(84)と軸受板(93)間に配設させ、かつ内壁(92)と軸受板(93)の間にPTO変速用ギヤ変速機構(39)を配設させ、PTO入力軸(38)出力をPTO出力軸(40)に各軸(97)(98)(99)を介して伝える。
【0022】
上記のように、ミッションケース(12)前側に前面板(84)を固定させ、軸受板(93)を後ミッションケース(12)に内設させ、前面板(84)の前側に油圧変速ケース(25)を設けるトラクタにおいて、前面板(84)と軸受板(93)の間で後ミッションケース(12)の高位置にPTOクラッチ(37)を設け、油圧変速ケース(25)の入力軸(28)にPTOクラッチ(37)を連結させ、走行変速用ギヤ変速機構(35)の上方にPTOクラッチ(37)の取付スペースを確保し、PTO変速用ギヤ変速機構(39)とPTOクラッチ(37)の取付スペース上下幅縮少、後ミッションケース(12)上下幅縮少などを行い、後ミッションケース(12)のコンパクト化などを図ると共に、軸受板(93)にPTOクラッチ軸であるPTO入力軸(38)を軸支させた状態で軸受板(93)を着脱させ、後ミッションケース(12)にPTO変速用ギヤ変速機構(39)を組付けた後、軸受板(93)を取付けてPTO変速用ギヤ変速機構(93)の組立を完了させ、その後で軸受板(93)に走行用ギヤ変速機構(35)を取付ける作業を行え、組立手順の簡略化並びに分解作業を容易に行い、ミッションケース(12)の組立または分解など取扱い作業の簡略化を図る。
【0023】
また、後ミッションケース(12)内部に一体形成する内壁(92)と、後ミッションケース(12)一側面に開閉自在に固定させる外壁である前面板(84)と、外壁(84)と内壁(92)の間に略平行に着脱自在に固定させる軸受壁である軸受板(93)を設け、内壁(92)と軸受板(93)の間、並びに前面板(84)と軸受板(93)の間に、2つの仕様のギヤ変速機構(35)(39)を区別して配設させ、組立作業性の向上などを図る。また軸受板(84)によって後ミッションケース(12)を仕切り、後ミッションケース(12)の後部にPTOギヤ変速機構(39)を内設させ、後ミッションケース(12)の前部に走行ギヤ変速機構(35)を内設させ、後ミッションケース(12)本体内部の軸受加工簡略化及び低コスト化を行うと共に、油圧変速ケース(25)のモータ軸(34)に走行変速入力軸(94)を最短距離で連結でき、前面板(84)の下部で走行変速出力軸(36)を前方に突設でき、しかも前面板(84)と軸受板(93)の間の変速入力1軸(94)上方にPTOクラッチ(37)を設置させるスペースを確保でき、変速入力1軸(94)の外側に油圧変速ケース(25)を設けてポンプ軸(34)と走行変速出力軸(36)の軸間距離を短縮できる。
【0024】
以上実施例から明らかなように、走行クローラ(9)をクローラフレーム(1)に装設させ、クローラフレーム(1)の前後にエンジン(10)とミッションケース(12)を設け、クローラフレーム(1)前部に車軸ケース(2)を設けるトラクタにおいて、エンジン(10)後側とミッションケース(12)前側の間に枠フレーム(83)を固定させ、枠フレーム(83)とクローラフレーム(1)を連結させたもので、エンジン(10)とミッションケース(12)の連結構造の軽量低コスト化が容易に行うことができ、しかもミッションケース(12)後方の作業機重量によるクローラフレーム(1)の変形を枠フレーム(83)の補強により防止でき、前記クローラフレーム(1)及び枠フレーム(83)などで構成する機体構造の軽量化及び製造コスト低減並びに強度向上などを容易に図ることができるものである。
【0025】
また、エンジン(10)出力をミッションケース(12)に伝える油圧変速ケース(25)を枠フレーム(83)内部に設置させるもので、油圧変速ケース(25)の空冷に必要な開放空間を充分に形成し乍ら油圧変速ケース(25)の取付け姿勢に応じた構造に枠フレーム(83)を容易に構成でき、油圧変速ケース(25)の冷却を容易に行うことができ、かつ油圧変速ケース(25)の取付け姿勢を自由に選択でき、変速機能の維持並びに変速構造の簡略化またはコンパクト化などを容易に図ることができるものである。
【0026】
また、操向及び走行変速操作ケース(53)を枠フレーム(83)に設置させるもので、操向ハンドル(20)及び走行変速レバー(22)などに連結させる操向及び変速用操作機構を操向及び走行変速操作ケース(53)に設け、エンジン(10)後側とミッションケース(12)前側の間のスペースを利用してステップ下方の枠フレーム(83)に前記操作ケース(53)をコンパクトに収納でき、ハンドルコラム(18)のコンパクト化を容易に行うことができ、しかも操向操作による走行変速制御並びに走行変速操作による操向制御などを容易に行わせることができ、操向及び走行変速操作構造の簡略化並びに機能向上などを容易に図ることができるものである。
【0027】
また、ミッションケース(12)の前面板(84)に枠フレーム(83)後部並びに油圧変速ケース(25)を固定させるもので、前面板(84)の設計変更などの改良だけで異仕様または従来構造のミッションケース(12)本体側を使用でき、しかも前記枠フレーム(83)に走行変速操作機構を設けて油圧変速ケース(25)に対して高精度で配設でき、製造コストの低減並びに組立分解など取扱い作業性の向上などを容易に図ることができるものである。
【0028】
また、エンジン(10)後側のフライホイールケース(30)後面に枠フレーム(83)前側を固定させ、ブレーキ仕組の支点軸(91)をフライホイールケース(30)に設け、クローラフレーム(1)とフライホイールケース(30)の連結枠(77)にキャビン取付台を形成するもので、フライホイールケース(30)の改良によりエンジン(10)と枠フレーム(83)を容易に連結でき、しかもキャビン(17)のペダル(19)とブレーキ仕組の分離連結を容易に行うことができ、さらにエンジン(10)とキャビン(17)前部と枠フレーム(83)前部の支持強度を、フライホイールケース(30)とクローラフレーム(1)の連結により向上させることができ、前記エンジン(10)支持部の製造コスト低減並びに前記キャビン(17)組立分解など取扱い作業性向上並びにクローラフレーム(1)及び枠フレーム(83)など機体強度確保を容易に図ることができるものである。
【0029】
【発明の効果】
本発明の請求項1においては、走行クローラ(9)をクローラフレーム(1)に装設させ、該クローラフレーム(1)の前後に、エンジン(10)とミッションケース(12)を設け、該クローラフレーム(1)前部に車軸ケース(2)を設けるトラクタにおいて、エンジン(10)後側とミッションケース(12)前側の間に枠フレーム(83)を固定させ、該枠フレーム(83)とクローラフレーム(1)を連結させ、該エンジン(10)後側のフライホイールケース(30)後面に、前記枠フレーム(83)の前側を固定させ、前記フライホイールケース(30)に、ブレーキ仕組の支点軸(91)を支持し、該クローラフレーム(1)とフライホイールケース(30)の連結枠にキャビン取付台(77)を形成し、該キャビン取付台(77)には、キャビン(17)の前部下面を着脱自在に上載して固定したので、エンジンとミッションケースの連結構造の軽量低コスト化が容易に行い得、しかもミッションケース後方の作業機重量によるクローラフレームの変形を枠フレームの補強により防止し得、前記クローラフレーム及び枠フレームなどで構成する機体構造の軽量化及び製造コスト低減並びに強度向上などを容易に図り得るものである。
また、エンジン後側のフライホイールケース後面に枠フレーム前側を固定させ、ブレーキ仕組の支点軸をフライホイールケースに設け、クローラフレームとフライホイールケースの連結枠にキャビン取付台を形成するもので、フライホイールケースの改良によりエンジンと枠フレームを容易に連結し得るものである。
【0030】
また、キャビンのペダルとブレーキ仕組の分離連結を容易に行い得、さらにエンジンとキャビン前部と枠フレーム前部の支持強度を、フライホイールケースとクローラフレームの連結により向上させ得、前記エンジン支持部の製造コスト低減並びに前記キャビン組立分解など取扱い作業性向上並びにクローラフレーム及び枠フレームなど機体強度確保を容易に図り得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 トラクタの全体側面図。
【図2】 機体構造の側面説明図。
【図3】 同平面説明図。
【図4】 駆動説明図。
【図5】 操向及び走行変速操作説明図。
【図6】 図2の拡大図。
【図7】 枠フレーム部の側面図。
【図8】 図3の拡大図。
【図9】 枠フレーム部の平面図。
【図10】 同正面図。
【図11】 後ミッションケースの断面側面図。
【図12】 同拡大図。
【符号の説明】
(1)クローラフレーム
(9)走行クローラ
(10)エンジン
(12)後ミッションケース
(25)油圧変速ケース
(30)フライホイールケース
(53)操向及び走行変速操作ケース
(77)前キャビン台(連結枠)
(83)枠フレーム
(84)前面板
(91)支点軸
Claims (1)
- 走行クローラ(9)をクローラフレーム(1)に装設させ、該クローラフレーム(1)の前後に、エンジン(10)とミッションケース(12)を設け、該クローラフレーム(1)前部に車軸ケース(2)を設けるトラクタにおいて、エンジン(10)後側とミッションケース(12)前側の間に枠フレーム(83)を固定させ、該枠フレーム(83)とクローラフレーム(1)を連結させ、該エンジン(10)後側のフライホイールケース(30)後面に、前記枠フレーム(83)の前側を固定させ、前記フライホイールケース(30)に、ブレーキ仕組の支点軸(91)を支持し、該クローラフレーム(1)とフライホイールケース(30)の連結枠にキャビン取付台(77)を形成し、該キャビン取付台(77)には、キャビン(17)の前部下面を着脱自在に上載して固定したことを特徴とするトラクタ。
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