JP3425321B2 - 原稿読取装置 - Google Patents

原稿読取装置

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JP3425321B2
JP3425321B2 JP03527797A JP3527797A JP3425321B2 JP 3425321 B2 JP3425321 B2 JP 3425321B2 JP 03527797 A JP03527797 A JP 03527797A JP 3527797 A JP3527797 A JP 3527797A JP 3425321 B2 JP3425321 B2 JP 3425321B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿読取装置に関
し、さらに詳しくは、ファクシミリ装置およびスキャナ
装置などに設けられ、複数枚の原稿を、連続して1枚ず
つ読取ることができる原稿読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、典型的な従来技術である原稿
読取装置1を簡略化して示す断面図である。原稿読取装
置1は、たとえばファクシミリ2に備えられ、複数の原
稿D1,D2,D3,…(以後、原稿Dと総称すること
がある)を、連続して1枚ずつ読取ることができる。こ
の装置1は、基本的には、ハウジング25の原稿載置台
3上に載置された原稿Dを、矢符4で示される搬送方向
の下流側に1枚ずつ給紙する給紙ローラ5と、給紙ロー
ラ5よりも前記搬送方向下流側に設けられ、給紙ローラ
5によって給紙されてきた原稿Dを、搬送方向下流側に
搬送する一対の搬送ローラ6a,6b(以後、搬送ロー
ラ6と総称する)と、搬送ローラ6よりも搬送方向下流
側に設けられ、搬送ローラ6によって搬送されてきた原
稿Dを、搬送方向下流側に搬送して搬送経路7から排出
する一対の排出ローラ8a,8b(以後、排出ローラ8
と総称する)と、搬送ローラ6および排出ローラ8間で
搬送経路7に臨む読取位置9を有し、前記読取位置9を
通過する原稿Dの読取動作を行う読取手段10と、前記
原稿載置台3で、原稿Dの有無を検出する第1検出手段
12と、搬送ローラ6と読取手段10との間の搬送経路
7の途中位置で、原稿の有無を検出する第2検出手段1
3と、第1および第2検出手段12,13から出力され
る検出信号の変化に応答して、給紙ローラ5、搬送ロー
ラ6、読取手段10および排出ローラ8を制御する制御
手段14とを含んで構成される。
【0003】第1検出手段12は、長手方向中間部で軸
15に揺動自在に支持される第1揺動部材16と、検出
器S1とから成る。第1揺動部材16の長手方向一端部
17は、前記原稿載置台3に原稿Dが載置されない状態
では、図14に示されるように、前記原稿挿入空間27
内に突出する。また前記長手方向他端部18には、略矩
形状の第1領域が形成される。検出器S1は、たとえば
フォトセンサによって実現され、第1揺動部材16の長
手方向他端部18の第1領域が、フォトセンサの光路を
遮断するとオン状態になる。上記したように、原稿載置
台3に原稿Dが載置されない場合、第1揺動部材16の
長手方向他端部18の第1領域は、前記光路を遮断し、
検出器S1はオン状態が維持される。
【0004】第2検出手段13は、長手方向中間部で軸
19に揺動自在に支持される第2揺動部材20と、検出
器S2とから成る。第2揺動部材20の長手方向一端部
21は、前記途中位置に原稿Dが配置されない状態で
は、図14に示されるように、途中位置に臨む搬送経路
7に突出する。また第2振動部材19の長手方向他端部
22に形成される第2領域は、フォトセンサによって実
現される検出器S2の光路を遮断し、これによって検出
器S2はオン状態が維持される。
【0005】各検出器S1,S2からそれぞれ出力され
る検出信号は、制御手段14に送られる。この制御手段
14は、中央処理装置(略称;CPU)などによって実
現され、各検出器S1,S2からそれぞれ出力される検
出信号の変化に応答して、給紙ローラ5、搬送ローラ6
および排出ローラ8の回転駆動および停止、また読取手
段10の能動化、不能動化を切換えて制御する。
【0006】以上のような構成において、複数、たとえ
ば2枚の原稿D1,D2をその厚み方向に積み重ねた状
態で、原稿載置台3上に載置して、この原稿載置台3と
上蓋26との間に形成される原稿挿入空間27に差し込
むと、その原稿D1,D2の各先端部D1a,D2aに
よって第1揺動部材16の長手方向一端部17が押圧さ
れ、第1揺動部材16は軸15を中心にA1方向へ角変
位する。これによって検出器S1がオン状態からオフ状
態に移行し、制御手段14へ出力する検出信号がハイレ
ベルからローレベルへ変化する。制御手段14は、前記
検出信号の変化に応答して、給紙ローラ5および搬送ロ
ーラ6を回転駆動させる。給紙ローラ5が回転駆動され
ている状態では、原稿載置台3に載置される複数の原稿
D1,D2のうち最下部に配置される原稿D1が、給紙
ローラ5の外周面24と押え板23との間を通過し、搬
送経路7に給紙される。
【0007】給紙ローラ5の回転駆動によって搬送経路
7に給紙された原稿D1が給紙ローラ5および搬送ロー
ラ6の回転駆動によって搬送されて、前記原稿D1の搬
送方向4に沿った先端部D1aが、前記途中位置に到達
し、第2揺動部材20の長手方向一端部21を押圧する
と、第2揺動部材20は軸19を中心にB1方向へ角変
位する。これによって検出器S2が、オフ状態からオン
状態に移行して、出力する検出信号がローレベルからハ
イレベルへ変化する。制御手段14は、前記検出器S2
の検出信号の変化に応答して、搬送ローラ6を回転駆動
させたまま、給紙ローラ5の回転駆動を停止させ、また
読取手段10を所定のタイミングで能動化させ、さらに
排出ローラ8を回転駆動させる。なお、前記所定のタイ
ミングとは、原稿Dが前記途中位置から読取位置9に到
達するまでの時間遅れを調整するという意味である。
【0008】原稿D1が搬送されて、その後端部D1b
が第2揺動部材20の長手方向一端部21から離れる
と、第2揺動部材20がB2方向へ角変位し、検出器S
2がオン状態からオフ状態に移行し、これによって検出
器S2から出力される検出信号がハイレベルからローレ
ベルへ変化する。制御手段14は、前記検出信号の変化
に応答して、搬送ローラ6の回転駆動を停止させ、かつ
読取手段10を前記所定のタイミングで不能動化させ、
排出ローラ8を停止させる。このとき第1揺動部材16
は、原稿載置台3に残留する原稿D2の先端部D2aに
よって押圧された状態が維持されており、検出器S1は
オフ状態に維持されている。したがって、制御手段10
は検出器S2が原稿D1の後端部D1bの通過によって
オン状態からオフ状態に移行した後、再び給紙ローラ5
および搬送ローラ6を回転駆動させて、原稿D2を原稿
載置台3から給紙して、さらにその給紙された原稿D2
を搬送ローラ6によって搬送させる。
【0009】原稿D2の後端部D2bが搬送経路7に搬
送され、原稿載置台3に原稿がなくなると、第1揺動部
材16は、軸15を中心にA2方向へ角変位し、検出器
S1をオフ状態からオン状態へ変化させる。また、前記
原稿D2の先端部D2aが第2揺動部材20の長手方向
一端部21を押圧し、検出器S2がオフ状態からオン状
態へ移行し、検出器S2からの検出信号がローレベルか
らハイレベルへ変化すると、制御手段14は再び読取手
段10による原稿の読取りを所定のタイミングで開始さ
せ、読取手段10によって読取られた原稿D2を排出ロ
ーラ8の回転駆動によって搬送経路7から排出させる。
原稿D2の後端部D2bが第2揺動部材20の長手方向
一端部21から離れ、第2揺動部材20がB2方向へ角
変位し、検出器S2がオン状態からオフ状態になると、
制御手段14は、読取手段10および排出ローラ8を所
定のタイミングで停止させる。このとき検出器S1はオ
ン状態であるので、制御手段14は給紙ローラ5、搬送
ローラ6および排出ローラ8の回転駆動を停止させた状
態を維持させ、また読取手段10を不能動化させた状態
を維持させる。
【0010】このようにして原稿読取装置1は、検出器
S1から出力される検出信号によって、原稿Dが原稿載
置台3にセットされているか否か、および原稿が最終原
稿か否かを検知し、また検出器S2から出力される検出
信号によって読取位置9へ搬送される原稿Dの先端部お
よび後端部の位置検出を行い、給紙ローラ5、搬送ロー
ラ6、読取手段10および排紙ローラ8へ指令信号をそ
れぞれ出力して、連続的に複数の原稿Dの読取りを行な
っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術で
は、原稿載置台3の原稿の有無の検出と、読取位置9へ
搬送される原稿の先端部および後端部の位置検出とのた
めに、2つの検出器S1,S2を設けている。しかしな
がら、上記したように複数の原稿を、連続して読取る際
に、検出器S2が、読取位置9へ1枚ずつ搬送される原
稿の先端部および後端部の位置検出でオン/オフ切換動
作を連続して行っている間、検出器S1は、オフ状態に
維持され、最後の原稿D2が給紙ローラ5によって搬送
経路7に給紙されたときだけオフ状態からオン状態へと
切換えられるので、効率が悪いという問題が生じる。
【0012】たとえば、検出器S1に検出器S2の役
割、すなわち読取位置9へ搬送される原稿の先端部およ
び後端部の検出をさせることができれば、検出器S2が
不要になり、2つの検出器を使用しなければならなかっ
たものを1つで済ますことができ、したがって構成が簡
単で、製造時に検出器S2を取付ける手間と検出器S2
の部品コストとをなくすことができる。
【0013】本発明の目的は、構成が簡単で、製造時の
手間と部品コストを低減させる原稿読取装置を提供する
ことである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、予め定める給紙位置に配置された複数の原稿を、搬
送方向下流側に1枚ずつ給紙する給紙手段と、給紙手段
よりも搬送方向下流側に設けられ、給紙手段によって給
紙されてきた原稿を、搬送方向下流側に搬送する搬送手
段と、搬送手段よりも搬送方向下流側に設けられ、搬送
手段によって搬送されてきた原稿を、搬送方向下流側に
搬送して搬送経路から排出する排出手段と、搬送手段お
よび排出手段間で搬送経路に臨む読取位置を有し、前記
読取位置を通過する原稿を読取る読取手段と、前記予め
定める給紙位置における原稿の有無および搬送手段と読
取手段との間の搬送経路の途中位置における原稿の有無
を個別に検出して、信号レベルおよび継続時間の異なる
検出信号を出力する検出手段であって、長手方向中間部
で揺動自在に支持され、前記予め定める給紙位置に配置
される原稿に長手方向一端部が押圧されて角変位する第
1揺動部材、長手方向中間部で揺動自在に支持され、前
記搬送手段と読取手段との間の搬送経路の途中位置を通
過する原稿に長手方向一端部が押圧されて角変位する第
2揺動部材、および前記第1および第2揺動部材の各長
手方向他端部にそれぞれ形成される第1および第2領域
のうちいずれか一方が検出位置に配置された状態では、
オン状態になり、前記検出位置に第1および第2揺動部
材の各長手方向他端部にそれぞれ形成される第1および
第2領域のいずれも配置されない状態ではオフ状態にな
る検出器Sを備える検出手段と、検出手段からの出力に
応答して、給紙手段、搬送手段、排出手段および読取手
段を、制御する制御手段とを含み、第1および第2揺動
部材が当接した状態で、第1および第2揺動部材の前記
検出位置を通過する第1および第2領域間には、検出器
をオフ状態にする第3領域が第1および第2揺動部材の
揺動方向に沿って所定の長さを有するように形成され、
前記制御手段は、第3領域が検出器によって検出された
ことによる検出信号の継続時間に応答して、最後の原稿
が読取手段によって読取られたものと判断して、読取手
段の読取り動作および排出手段の排出動作を停止させる
ことを特徴とする原稿読取装置である。
【0015】本発明に従えば、検出手段は、前記給紙位
置および途中位置の各位置で原稿の有無に応じて、ハイ
レベルおよびローレベルなど信号レベルが異なり、かつ
そのハイあるいはローレベルの継続時間が異なる検出信
号を出力する。
【0016】待機状態、すなわち前記給紙位置および途
中位置に原稿が配置されない状態では、検出手段から出
力される検出信号は、たとえばハイレベルである。この
状態で前記給紙位置に原稿が配置されると、検出信号は
ハイレベルからローレベルへ変化し、この検出信号の変
化によって、制御信号は原稿が給紙位置に配置されたこ
とを検知する。この検知により、制御手段は、給紙手段
と搬送手段とを制御して、1枚の原稿を搬送経路に搬送
させる。この状態で前記途中位置に原稿の搬送方向に沿
った先端部が到達すると、検出信号はローレベルからハ
イレベルへ変化し、制御手段は原稿の前記先端部が途中
位置に到達したことを検知する。この検知により、制御
手段は、搬送手段、読取手段および排出手段を制御し
て、前記原稿を原稿を、搬送、読取り、排出させる。こ
の状態で途中位置を原稿の搬送方向に沿った後端部が通
過すると、検出信号はハイレベルからローレベルへ変化
する。この検出信号の変化によって、制御手段は、原稿
の前記後端部が途中位置を通過したことを検出する。ま
たこの状態で、給紙位置に読取らせるべき原稿が残留し
て配置されている場合、検出手段は、出力する検出信号
を次の原稿の先端部が前記途中位置に到達するまでロー
レベルに維持させ、また逆に、給紙位置に読取らせるべ
き原稿が残留していない場合、検出手段は、予め定める
時間内に検出信号をローレベルからハイレベルへ変化さ
せる。
【0017】制御手段は、上述したように原稿の前記後
端部が途中位置を通過して、前記検出信号がハイレベル
からローレベルへ変化し、その後、検出信号が予め定め
る時間を超えてローレベルに維持されると、給紙位置に
読取らせるべき原稿が残留していることを検知し、給紙
手段および搬送手段によって次の原稿を搬送経路に給紙
して下流側へ搬送させ、その原稿の先端部が途中位置に
到達すると検出信号がローレベルからハイレベルへ変化
し、以下上述した原稿と同様に搬送手段による原稿の搬
送、読取手段による原稿の読取りおよび排出手段による
原稿の排出を行う。検出器Sは、上記した第2揺動部材
が第4位置に配置されていることによるオン状態から、
第1および第2揺動部材間に形成される第3領域が、検
出器Sの検出位置を通過することによってオフ状態へ変
化し、さらに第1揺動部材が第1位置に復帰したことに
よってオン状態へ変化する。このようにして検出器S
が、オン状態からオフ状態へ、さらにオフ状態からオン
状態へ変化し、検出信号がハイレベルからローレベル、
さらにハイレベルへ変化した際に、検出信号がローレベ
ルを継続していた時間は、前記第3領域の揺動方向に沿
った長さと揺動速度とによって決定される。したがっ
て、たとえば前記第3領域の揺動方向に沿った所定の長
さを、可及的に小さくすることによって、前記第3領域
が検出器Sの検出位置を通過して、検出信号がローレベ
ルを継続する時間を可及的に短くすることができる。制
御手段は、前記時間が所定の範囲内であれば、最後の原
稿が搬送手段によって搬送されていると判定し、その原
稿の排出後、動作を終了させる。
【0018】このようにして本発明の原稿読取装置は、
給紙位置における原稿の有無と、途中位置での原稿の先
端部と後端部の検出、換言すれば、前記途中位置におけ
る原稿の有無とを単一個の検出手段によって検出するこ
とができる。したがって原稿の読取りを、上述した従来
技術と同様に連続して行うことができ、かつ従来技術と
比較して、検出手段の検出信号を出力する検出器の数を
2つから1つに減らし、これによって構成が簡単で、製
造時の手間と部品コストとを減らすことができる。
【0019】請求項2記載の本発明は、前記第1揺動部
材は、その長手方向一端部が原稿に押圧されない状態で
は、検出器Sによって検出される第1位置に配置され、
第2揺動部材は、その長手方向一端部が原稿に押圧され
ない状態では、検出器Sによって検出されない第2位置
に配置され、第1揺動部材の長手方向一端部が原稿に押
圧されると、第1揺動部材は、前記第1位置から検出器
Sによって検出されない第3位置に角変位し、第2揺動
部材の長手方向一端部が原稿に押圧されると、第2揺動
部材は、前記第2位置から検出器Sによって検出される
第4位置に角変位し、第2揺動部材が第4位置にある状
態で、第2揺動部材の長手方向一端部の原稿による押圧
状態が解除されると、第2揺動部材は、第4位置から第
2位置に復帰し、第1揺動部材が第3位置にある状態
で、第1揺動部材の長手方向一端部の原稿による押圧状
態が解除されると、第1揺動部材は、前記第4位置にあ
る第2揺動部材に当接した第5位置に角変位して、第2
揺動部材の長手方向一端部の原稿による押圧状態が解除
されると、第1および第2揺動部材が当接したまま、第
1揺動部材が第5位置から第1位置に復帰し、かつ、第
2揺動部材が第4位置から第2位置に復帰することを特
徴とする。
【0020】本発明に従えば、待機状態、すなわち原稿
が、前記予め定める給紙位置および途中位置に配置され
ない状態では、第1揺動部材は第1位置に配置され、第
2揺動部材は第2位置に配置される。このとき第1揺動
部材が第1位置に配置されているので、検出器Sはオン
状態、検出信号はハイレベルであり、これに応答して制
御手段は、給紙手段による原稿の給紙、搬送手段による
原稿の搬送、読取手段による原稿の読取りおよび排出手
段による原稿の排出を停止させている。
【0021】たとえば原稿が前記予め定める給紙位置に
2枚配置されると、第1揺動部材の長手方向一端部が、
前記給紙位置に配置された2枚の原稿に押圧されて、第
1揺動部材が第1位置から第3位置に角変位する。これ
によって検出器Sがオン状態からオフ状態に変化し、検
出信号がハイレベルからローレベルへ変化し、これに応
答して制御手段が給紙手段による原稿の給紙および搬送
手段による原稿の搬送を開始させる。給紙位置に配置さ
れた2枚の原稿は、給紙手段によって1枚目の原稿が搬
送経路に給紙され、搬送手段によって搬送される。その
1枚目の原稿の搬送方向に沿った方向の先端部が、前記
途中位置に到達すると、前記1枚目の原稿の先端部によ
って第2揺動部材の長手方向一端部が押圧され、第2揺
動部材が第2位置から第4位置に角変位する。これによ
って検出器Sがオフ状態からオン状態に変化し、検出信
号がローレベルからハイレベルへ変化する。
【0022】このようにして検出信号がハイレベルから
ローレベルへ変化し、さらにローレベルからハイレベル
へ変化する。このとき検出信号がローレベルを継続する
時間は、換言すれば、1枚目の原稿が給紙位置から途中
位置まで搬送されるために要する時間である。制御手段
は、前記検出信号がローレベルを継続していた時間が、
後述する所定の範囲よりも大きいときには、給紙手段に
よる給紙を停止させ、搬送手段によって前記1枚目の原
稿をさらに下流側へ搬送させ、読取手段による原稿の読
取りならびに排出手段による原稿の搬送方向下流側への
搬送および搬送経路からの排出を開始させる。
【0023】前記1枚目の原稿の後端部が、途中位置を
通過して、第2揺動部材の長手方向一端部の前記原稿に
よる押圧状態が解除されると、第2揺動部材は、前記第
4位置から第2位置に復帰する。これによって検出器S
がオン状態からオフ状態に変化し、検出信号がハイレベ
ルからローレベルへ変化する。これに応答して、制御手
段は、読取手段による1枚目の原稿の読取りおよび排出
手段による1枚目の原稿の搬送および排出を所定のタイ
ミングで停止させ、また給紙手段による2枚目の原稿の
給紙を開始させる。2枚目の原稿が上記した1枚目と同
様に給紙および搬送され、その先端部が途中位置に到達
すると、第2揺動部材の長手方向一端部が、前記2枚目
の原稿に押圧され、第2揺動部材が第2位置から第4位
置へ角変位する。これによって検出器Sがオフ状態から
オン状態に変化し、検出信号がローレベルからハイレベ
ルへ変化する。このとき検出信号がローレベルを継続し
ていた時間は、上述した原稿が給紙位置から途中位置ま
で搬送されるために要する時間であり、したがって制御
手段は、上述した1枚目の原稿を搬送したときと同様
に、給紙手段による給紙を停止させ、2枚目の原稿を搬
送手段によってさらに下流側へ搬送させる。これによっ
て前記2枚目の原稿の後端部が給紙位置から搬送経路に
搬送されて、第1揺動部材の長手方向一端部の原稿によ
る押圧状態が解除されると、第1揺動部材は第3位置か
ら、第4位置にある第2揺動部材に当接した第5位置に
角変位する。この状態から2枚目の原稿がさらに搬送さ
れて原稿の後端部が、前記途中位置を通過し、これによ
って第2揺動部材の長手方向一端部の前記原稿による押
圧状態が解除されると、第1および第2揺動部材は当接
したまま第1揺動部材は第5位置から第1位置に復帰
し、かつ、第2揺動部材は第4位置から第2位置に復帰
する。
【0024】
【0025】
【0026】このようにして本発明の原稿読取装置の構
成では、給紙位置の原稿の有無および途中位置での原稿
の先端部および後端部の検出、換言すれば前記途中位置
における原稿の有無を、検出信号がハイレベルであるか
またはローレベルであるかによって、かつ検出信号がロ
ーレベルを継続した時間が所定の範囲内であるか否かに
よって判定させることができる。したがって原稿の読取
りを従来技術と同様に、連続して好適に実施することが
でき、かつ従来技術と比較して検出器が1つ不要となる
ので、構成を簡単にして原稿読取装置の製造時の手間と
部品コストを低減させることができる。
【0027】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
発明の構成において、前記第1および第2揺動部材は、
長手方向他端部の前記検出位置を通過する第1および第
2領域から揺動中心までの各長さが、長手方向一端部の
原稿に押圧される領域から揺動中心までの各長さよりも
大きくなるように、それぞれ形成されることを特徴とす
る。
【0028】本発明に従えば、第1および第2揺動部材
は、長手方向他端部の前記検出位置を通過する第1およ
び第2領域から揺動中心までの長さが、長手方向一端部
の原稿に押圧される領域から揺動中心までの長さよりも
大きく形成されるので、原稿によって前記長手方向一端
部が押圧された際に、その長手方向一端部の角変位量よ
りも、長手方向他端部の前記検出位置を通過する領域の
角変位量の方が大きく、したがって前記原稿の有無を確
実に検出させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある原稿読取装置41を簡略化して示す断面図であり、
図2は原稿読取装置41を簡略化して示す平面図であ
る。原稿読取装置41は、ファクシミリ43に備えら
れ、複数枚の原稿を連続して1枚ずつ読取るための装置
である。
【0030】この装置41は、基本的には、予め定める
給紙位置である原稿載置台44に配置された複数枚の原
稿を、矢符45に示される搬送方向の下流側に1枚ずつ
給紙する給紙手段46と、給紙手段46よりも搬送方向
下流側に設けられ、給紙手段46によって給紙されてき
た1枚の原稿を、搬送方向下流側に搬送する搬送手段4
7と、搬送手段47よりも搬送方向下流側に設けられ、
搬送手段47によって搬送されてきた1枚の原稿を、搬
送方向下流側に搬送して搬送経路48から排出する排出
手段49と、搬送手段47および排出手段49間で搬送
経路48に臨む読取位置50を有し、前記読取位置50
を通過する原稿を読取る読取手段51と、前記原稿載置
台44における原稿の有無および搬送手段47と読取手
段51との間の搬送経路48の途中位置52における原
稿の有無を個別に検出する検出手段53と、検出手段5
3からの出力に応答して、給紙手段46、搬送手段4
7、読取手段51および排出手段49を、指令信号を出
力して個別に制御する後述の図8に示す制御手段54と
を含んで構成される。
【0031】前記原稿載置台44は、ファクシミリ43
のフレーム66と一体的に形成される。この原稿載置台
44と上蓋44bとの間に形成される原稿収納空間55
には、複数の原稿を、その厚み方向に積重ねた状態で収
容可能である。また原稿載置台44には、原稿が後述す
るようにして搬送経路48に給紙される際に、原稿の幅
方向中央部が、搬送経路48の搬送方向45に直交する
幅方向中央部に沿って給紙されるようにするために、原
稿載置台44に載置された原稿の幅方向両端面56に当
接して、前記収容された原稿の両端面56を位置決めす
る一対の位置決め部材57a,57bが設けられる。こ
の一対の位置決め部材57a,57bは、その端面58
a,58bが、仮想線59で示される搬送経路の中心線
に対して、L1〜L2の距離をおいて変位自在に配置さ
れる。また一対の位置決め部材57a,57bは、たと
えばラックおよび歯車を用いて一方の位置決め部材57
aあるいは57bを変位させると、他方の位置決め部材
57bあるいは57aも連動して変位し、前記仮想線5
9および一方の位置決め部材57aあるいは57b間の
距離と、前記仮想線59および他方の位置決め部材57
aあるいは57b間の距離とが常に等しくなるように、
構成してもよい。
【0032】給紙手段46は、給紙ローラ61と摩擦部
材62とを含んで構成される。給紙ローラ61は、原稿
の搬送方向に直交する幅方向(以後、「搬送経路48の
幅方向」と記述する)に延びる軸63と、この軸63が
圧入されて固定され、円筒状のスポンジゴムなどによっ
て実現されるロール64とから成る。前記軸63の軸線
方向一端部65は、ファクシミリ43のフレーム66に
固定されるベアリングなどの軸受け部材に挿入される。
また前記軸線方向他端部67は、部分的に縮径して形成
される嵌合溝68に、フレーム66に固定されるCリン
グなどの軸受け部材が嵌合して、軸支される。このよう
にしてフレーム66に回動自在に軸支される軸63は、
歯車が軸63の軸線方向他端部67に圧入されて固定さ
れ、その歯車に後述するモータ(図8を参照)の回転駆
動力が伝達されると、軸63は給紙ローラ61とともに
A方向に回動する。また摩擦部材62は、ロール64の
外周面71の摩擦係数よりも小さな摩擦係数を有する合
成ゴム板69と、ばねとから成り、合成ゴム板69は、
その端部69aがフレーム66に回転自在に固定され、
前記端部69aとは反対側の端部69bがロール64の
外周面71に前記ばねのばね力によって押圧される。こ
のように形成される給紙手段46において、前記原稿載
置台44に複数の原稿が積重ねられて載置された場合
に、給紙ローラ61が回転駆動すると、前記積重ねられ
た複数の原稿のうち最下部に配置される1枚の原稿が他
の原稿から分離されて、前記ロール64の外周面71と
合成ゴム板69との間を通過して、1枚ずつ搬送経路4
8に給紙される。
【0033】搬送手段47は、一対の搬送ローラ72
a,72bとから成る。一方の搬送ローラ72aは、主
動ローラであり、上記した給紙ローラ62と同様に、前
記搬送経路48の幅方向に延びる軸73と、この軸73
が圧入されて固定され、円筒状のスポンジゴムなどによ
って実現されるロール74とから成る。前記軸73の軸
線方向一端部75は、ファクシミリ43のフレーム66
に固定されるベアリングなどの軸受け部材に挿入され
る。また前記軸線方向他端部76は部分的に縮径して形
成される嵌合溝77に、フレーム66に固定されるCリ
ングなどの軸受け部材が嵌合して、軸支される。このよ
うにしてフレーム66に回転自在に軸支される軸73に
は、歯車が軸73の軸線方向他端部76に圧入されて、
その歯車に後述するモータ(図8を参照)の回転駆動力
が伝達されると、ロール74とともにA方向に回動す
る。
【0034】他方の搬送ローラ72bは、従動ローラで
あり、前記搬送ローラ72aの軸73と同一方向に延び
る軸91と、この軸91に圧入されて固定される円筒状
のロール92とから成る。前記軸91はフレーム66に
回転自在に軸支される。この他方の搬送ローラ72b
は、上記した搬送ローラ72aのA方向への回転駆動に
連動してB方向へ回動される。
【0035】読取手段51は、電荷結合素子(Charge-C
oupled-Device;略称CCD)などで実現される1次元
固体撮像素子78と、発光ダイオード(Light-Emitting
-Diode;略称LED)79とを含んで構成される。発光
ダイオード79は、搬送手段47および排出手段49間
で搬送経路48に臨んで設けられるアクリル製ガラス板
80上の読取位置50を通過する原稿Dを、上記した搬
送経路48の幅方向に距離Wにわたって、照射する。こ
の照射する距離Wは、原稿の幅方向の長さに対応し、上
述した一対の位置決め部材57a,57bに連動して、
制御手段54が設定する。また搬送経路48に臨み、前
記読取り位置50に対向する部分には、背面シート85
が設けられている。
【0036】読取位置50を通過する原稿に照射され、
反射した反射光の一部分は、各ミラー81〜83を介し
て集光光学系84で集光されて、1次元固体撮像素子7
8に導かれ、光電変換される。これによって得られた画
像データは、通信装置などを介して他のファクシミリな
どへ送られる。
【0037】排出手段49は、上記した搬送手段47と
同様に一対の搬送ローラ86a,86bとから成る。一
方の排出ローラ86aは、主動ローラであり、原稿の搬
送経路48の幅方向に延びる軸87と、この軸87が圧
入されて、固定される円筒状でスポンジゴム製の2つの
ロール88,89とから成り、仮想線59で示される搬
送経路48の中心線に対して線対称に配置される。また
他方の排出ローラ86bは従動ローラであり、前記一方
の排出ローラ86aの回動に連動して、回転駆動され
る。
【0038】検出手段53は、第1揺動部材96と、第
2揺動部材97と検出器Sとから成る。第1揺動部材9
6は、その長手方向中間部に形成される揺動中心軸98
がフレーム66に軸支される。同様に第2揺動部材97
は、その長手方向中間部に形成される揺動中心軸99が
フレーム66に回転自在に軸支される。検出器Sはたと
えばフォトセンサによって実現され、一対の発光素子と
受光素子とから成り、ファクシミリ43の基板93に固
定される。前記発光素子と受光素子との間である検出位
置90には、発光素子から発光される光路が形成され、
この光路が遮断されるとオン状態になり、前記光路の遮
断が解除されると、検出器Sはオフ状態となる。検出器
Sは、制御手段54(図8参照)に電気的に接続され、
この制御手段54へ検出信号を出力する。検出信号は、
検出器Sがオフ状態であるときはハイレベル、たとえば
3〜5[V]に維持され、オン状態のときにはローレベ
ル、たとえば0〜2.9[V]に維持される。
【0039】図3は第1揺動部材96を簡略化して示す
平面図であり、図4は図3に示す第1揺動部材96の正
面図である。
【0040】第1揺動部材96は、その長手方向(図3
では紙面に垂直な方向、図4では上下方向)一端部10
7が原稿に押圧される。原稿が前記長手方向一端部10
7と摺接して搬送される際に、原稿に傷をつけないよう
にするために、第1揺動部材96の長手方向一端部10
7の前記揺動中心軸98と最も離反する先端部104は
凸に湾曲して形成される。また第1揺動部材96の長手
方向他端部108の前記揺動中心軸98と最も離反する
部分には、矩形状の第1領域109が形成される。この
長手方向他端部108の第1領域109が、前記検出器
Sの検出位置90に配置されると、検出器Sはオン状態
になる。また第1揺動部材96は、その長手方向他端部
108の第1領域109から揺動中心軸98までの長さ
L3が、長手方向一端部107の原稿に押圧される領域
から揺動中心軸98までの長さL4よりも大きく形成さ
れる。これによって、後述するように原稿によって前記
長手方向一端部107が押圧され、第1揺動部材96が
角変位した際に、前記長手方向一端部107の角変位量
よりも、長手方向他端部108の前記検出位置90を通
過する第1領域109の角変位量の方が大きく、したが
って前記原稿の有無を確実に検出させることができる。
【0041】また長手方向他端部108には、端面11
0から高さH1だけ突出する突出片111が形成され
る。この突出片111は、前記端面110から、第2揺
動部材97に近接する方向へ延びる基部113と、この
基部113に固定され、第1揺動部材96の厚み方向
(図3では上下方向、図4では紙面に垂直な方向)へ延
びる矩形の当接板114を有する。
【0042】また上記したように第1揺動部材96の長
手方向中間部には、フレーム66に軸支される揺動中心
軸98が形成される。この揺動中心軸98は、第1揺動
部材96の長手方向に直交する方向に延び、その軸線1
01方向一端部102はフレーム66に固定されるボー
ルベアリングなどの軸受け部材に挿入される。また軸線
101方向他端部103は、部分的に拡径して形成され
る一対の抜止め片105,106間に、たとえばCリン
グなどのフレーム66に固定される軸受け部材がはまり
込んで、第1揺動部材96の軸線101方向への変位が
阻止される。これによって、第1揺動部材96が角変位
する際に、第1揺動部材96の長手方向他端部108の
第1領域109を、検出器Sの検出位置90に、正確に
通過させることができる。
【0043】図5は第2揺動部材97の平面図であり、
図6は第2揺動部材97の正面図である。第2揺動部材
97は、その長手方向(図5では紙面に垂直な方向、図
6では上下方向)一端部127が、原稿に押圧される。
この長手方向一端部127の前記揺動中心軸99と最も
離反する先端面124は、上記した第1揺動部材96の
先端面104と同様に、原稿に傷を付けないようにする
ために、凸に湾曲して形成される。また第2揺動部材9
7の長手方向他端部129の前記揺動中心軸99と最も
離反する部分には、矩形状の第2領域130が形成され
る。この第2領域130が、上記した第1揺動部材96
の第1領域109と同様に、前記検出器Sの検出位置9
0に配置されると、検出器Sはオン状態になる。また第
2揺動部材97は、その長手方向他端部129の第2領
域130から揺動中心軸99までの長さL5が、長手方
向一端部127の原稿に押圧される領域が揺動中心軸9
9までの長さL6よりも大きく形成されるので、原稿D
によって、前記長手方向一端部127の前記領域が原稿
に押圧され、第2振動部材97が角変位された際に、長
手方向一端部127の前記領域の角変位量よりも、長手
方向他端部129の前記第2領域130の角変位量の方
が大きく、したがって原稿の有無を確実に検出させるこ
とができる。
【0044】また上記したように第2揺動部材97の長
手方向中間部には、前記フレーム66に軸支される揺動
中心軸99が形成される。この揺動中心軸99は、第2
揺動部材97の前記長手方向に直交する方向に延び、そ
の軸線121方向一端部122はフレーム66に固定さ
れるボールベアリングなどの軸受部材に挿入される。ま
た軸線121方向他端部123は、部分的に拡径して形
成される一対の抜け止め片125,126間に、たとえ
ばCリングなどのフレーム66に固定される軸受部材が
嵌まり込んで、第2揺動部材97の前記軸線121方向
の変位が阻止される。これによって、第2揺動部材97
の長手方向他端部129の第2領域130が、検出器S
の発光素子と受光素子との間を正確に通過させることが
できる。
【0045】図7は、図1に示される第1および第2揺
動部材96,97が配置される付近を拡大して示す断面
図である。なお揺動中心軸線101と交わり、重力が働
く方向に平行な仮想線を参照符132で示す。
【0046】第1揺動部材96を、仮想線132によっ
て右部分96aと左部分96bとに分割して、第1揺動
部材96の振動中心軸線101まわりの回転モーメント
について考える。第1揺動部材96の右部分96aの重
心位置141に働く力をF1、重心位置141と揺動中
心軸線101との距離をLa1とすると、第1揺動部材
96の右部分96aの回転モーメントM1aは、 M1a = F1・La1 …(1) で示される。同様に、第1揺動部材96の左部分96b
の重心位置142に働く力をF2、重心位置142と揺
動中心軸線101との距離をLb1とすると、第1揺動
部材96の左部分96bの回転モーメントM1bは、 M1b = F2・Lb1 …(2) で示される。また揺動中心軸線121と交わり、重力が
働く方向に平行な仮想線を参照符133で示す。上記し
た第1揺動部材96と同様に、第2揺動部材97を右部
分97aと左部分97bとに分割して第2揺動部材97
の軸線121まわりの回転モーメントを考えると、第2
振動部材97の右部分97aの回転モーメントM2aお
よび左部分97bの回転モーメントM2bは、 M2a = F3・La2 …(3) M2b = F4・Lb2 …(4) で示される。ただし、第2揺動部材97の右部分97a
の重心位置143に働く力をF3、重心位置143と揺
動中心軸線121との距離をLa2とし、また第2揺動
部材97の左部分97bの重心位置144に働く力をF
4、重心位置144と揺動中心軸線121との距離をL
b2とする。
【0047】したがって上記した(1)〜(4)式より
第1および第2揺動部材96,97の各軸線101,1
21まわりの各回転モーメントM1,M2は、図7の正
面から見て順時計まわり方向を正とすると、 M1 = M1a−M1b …(5) M2 = M2b−M2a …(6) で示される。第1および第2揺動部材96,97の各長
手方向一端部107,127は原稿Dに押圧されない状
態では、図7に示されるように、第1揺動部材96が第
2揺動部材97を順時計まわり方向に押圧し、かつ第1
揺動部材96の端面135が、ファクシミリ43のフレ
ーム66に形成されるストッパ134に当接して、第1
振動部材96の前記順時計まわり方向への回動を阻止さ
れる。このような状態で、第1および第2揺動部材9
6,97は安定する。この安定するための条件式は、式
(5),式(6)より、 M1 > M2 …(7) で示される。
【0048】また上記したように第1および第2揺動部
材96,97の各長手方向一端部107,127が原稿
Dに押圧されない状態では、各長手方向一端部107,
127が搬送経路48に突出する。この搬送経路48に
突出する各長手方向一端部107,127の各突出部1
36,137の各端面138,139は、各仮想平面1
45,146に対し、搬送方向下流側へ角度θ1,θ2
だけそれぞれ傾斜する。なお前記各仮想平面145,1
46は前記搬送方向45に垂直に交わる平面である。
【0049】したがって原稿Dの先端部Daが、前記各
端面138,139に当接する際に、各端面138,1
39が各仮想平面145,146に対して傾斜しない構
成と比較して、その原稿Dの先端部Daを前記各長手方
向一端部107,127の先端面104,124へ迅速
かつ円滑に導くことができる。
【0050】また第1および第2揺動部材96,97が
相互に当接した状態では、その当接する第1および第2
揺動部材の第1および第2領域109,130間に、第
3領域である空隙131が形成される。この空隙131
の揺動方向に沿った長さL8は上記した突出片111の
高さH1によって設定することができる。
【0051】図8は、原稿読取装置41の電気的構成を
示すブロック図である。制御手段54は、たとえばマイ
クロコンピュータなどによって実現され、検出器Sと、
読取手段51と、操作パネル148とモータ149とが
電気的に接続される。前記読取手段51は、制御手段5
4から出力される指令信号がローレベルからハイレベル
に変化することによって能動化され、ハイレベルからロ
ーレベルに変化することによって不能動化される。操作
パネル148は、ファクシミリ43の外部表面に設けら
れ、スタート/ストップスイッチおよび転送先電話番号
入力スイッチなどの複数の操作スイッチで構成される。
またモータ149は、制御手段54から出力される指令
信号がローレベルからハイレベルへの変化に応答して回
転駆動し、前記指令信号のハイレベルからローレベルへ
の変化によって前記回転駆動を停止する。このモータ1
49の回転駆動力は、給紙ローラ61、搬送ローラ72
および排出ローラ86に歯車列を介してそれぞれ伝達さ
れる。制御手段54は、検出器Sの検出信号を受信し、
後述する図10に対応するように指令信号を出力して、
給紙手段46、搬送手段47、読取手段51および排出
手段49を個別に制御する。
【0052】また、制御手段54には、予め定める範囲
TWが設定される。この範囲TWは、たとえば0.01
〜0.07秒に選ばれる。
【0053】図9は原稿読取装置41の動作を説明する
ためのフローチャートであり、図10は検出器Sの検出
信号と、制御手段54の指令信号との相関を説明するた
めのタイミングチャートであり、図11は第1および第
2揺動部材96,97の動作を説明するための簡略化し
た断面図である。
【0054】ステップa1から始まり、ステップa2に
移る。ステップa2では、原稿読取装置41は待機状
態、すなわち原稿載置台44に原稿Dが載置されない状
態であり、第1および第2揺動部材96,97が図11
(1)に示されるように第1位置151および第2位置
152にそれぞれ配置される。このとき第1揺動部材9
6の長手方向他端部108に形成される第1領域109
は、検出器Sの検出位置90に配置され、これによって
検出器Sはオン状態が維持され、検出信号はハイレベル
に維持される。制御手段54は、オン状態の検出器Sか
ら出力されるハイレベルの検出信号に応答して給紙ロー
ラ61、搬送ローラ72a,72b(以後、「搬送ロー
ラ72」と記述する。)、排出ローラ86a,86b
(以後、「排出ローラ86」と記述する。)を停止さ
せ、また読取手段51を不能動化させている。この状態
で、前記原稿収納空間55に原稿が差し込まれ、原稿載
置台44に載置されると、前記待機状態が解除され、ス
テップa3に移行する。
【0055】ステップa3では、複数(本実施形態では
2)枚の原稿D1,D2が原稿載置台44に載置される
と、第1揺動部材96の長手方向一端部107が、前記
に載置された2枚の原稿D1,D2に押圧されて、第1
振動部材96が第1位置151からA方向へ角変位し、
図11(2)に示されるように、第3位置153に配置
され、ステップa4に移る。ステップa4では、図10
に示されるように時刻t1で、検出信号がハイレベルの
からローレベルに変化し、これに応答して制御手段54
が給紙ローラ61および搬送ローラ72を回転駆動さ
せ、ステップa5に移る。
【0056】ステップa5では、載置された2枚の原稿
D1,D2は、給紙ローラ61によって1枚目の原稿D
1が搬送経路48に給紙され,搬送ローラ72によって
搬送される。その原稿D1の搬送方向に沿った方向の先
端部D1aが、前記搬送ローラ72と読取位置50との
間の搬送経路48の途中位置52に到達すると、前記原
稿D1の先端部D1aによって第2揺動部材97の長手
方向一端部127が押圧され、第2揺動部材97が第2
位置152から、A方向へ角変位して、図11(3)に
示されるように、第4位置154に配置される。これに
よって、図10に示されるように時刻t2で検出信号が
ローレベルからハイレベルに変化し、ステップa6に移
る。ステップa6では、前記ステップa5で検出信号が
ローレベルからハイレベルへ変化したことによって制御
手段54が応答して、給紙ローラ61および搬送ローラ
72の回転駆動を停止させ、ステップa7に移る。
【0057】図12は、原稿が連続して搬送される際の
第1および第2揺動部材96,97の動作を示す断面図
である。前記図9および図10をも参照して、ステップ
a7では、使用者によって、操作パネル148のスター
トキーが押下されるまで待機状態が維持される。
【0058】前記スタートキーが押圧され、図10に示
されるように時刻t3で操作パネル148から出力され
る信号がハイレベルからローレベルに変化すると、ステ
ップa8に移る。ステップa8では、制御手段54は、
再び搬送ローラ72を回転駆動させて、前記原稿D1の
先端部D1aを途中位置52よりも、さらに下流側へ搬
送させ、ステップa9に移る。ステップa9では、制御
手段54は、読取手段51による原稿D1の読取りを所
定のタイミングTim1で開始させ、さらに排出ローラ
86による原稿D1の搬送方向下流側での搬送および原
稿D1の搬送経路48からの排出を所定のタイミングT
im2で開始させ、ステップa10に移る。なお前記所
定のタイミングTim1とは、たとえば原稿Dが搬送経
路48の途中位置52から読取位置50まで搬送される
のに要する時間のことであり、また前記所定のタイミン
グTim2とは、原稿Dが途中位置52から搬送されて
搬送経路48から排出されるのに要する時間のことであ
る。
【0059】ステップa10では、前記原稿D1の搬送
方向45に沿った後端部D1aが、途中位置52を通過
し、これによって第2揺動部材97の長手方向一端部1
27の前記原稿D1による押圧状態が解除されると、第
2揺動部材97は、前記第4位置154からB方向へ角
変位して、図12(1)に示されるように第2位置15
2に復帰する。これによって図10の時刻t4に示され
るように検出信号がハイレベルからローレベルへ変化
し、ステップa11へ移る。ステップa11では、制御
手段54は、前記検出信号の変化に応答して、給紙ロー
ラ61による2枚目の原稿D2の給紙を開始させ、また
読取手段51による前記1枚目の原稿D1の読取りおよ
び排出ローラ86による1枚目の原稿D1の搬送および
排出を前記各所定のタイミングTim1,Tim2で停
止させ,ステップa12に移る。
【0060】ステップa12では、上記した1枚目の原
稿D1と同様に、2枚目の原稿D2が搬送され、その先
端部D2aが途中位置44に到達すると、第2揺動部材
97の長手方向一端部127が、前記原稿D2の先端部
D2aに押圧され、第2揺動部材97が第2位置152
からA方向へ角変位して、図12(2)に示されるよう
に、再び第4位置154に配置される。これによって、
図10の時刻t6に示されるように、検出信号がローレ
ベルからハイレベルに変化し、ステップa13に移る。
ステップa13では、制御手段54において、前記ステ
ップa10のローレベルの継続時間TW1が所定の範囲
TW内であるか否かが判定される。前記時間TW1は、
原稿が原稿載置台44から途中位置52まで搬送される
ために要する時間であり、たとえば0.5〜1.0秒で
ある。前記判断が否定されると、再びステップa8から
動作を繰返す。
【0061】図13は最後の原稿D2を搬送するときの
第1および第2揺動部材96,97の動作を説明するた
めの断面図である。図9および図10をも参照して、上
記したステップa13で、前記ステップa10のオフ状
態の時間TW1が所定の範囲TW内であるか否かが判断
され、その判断が否定されると、ステップa8に戻る。
ステップa8で、搬送ローラ72が回転駆動され、前記
原稿D2の後端部D2aが前記原稿載置台44から搬送
経路48に搬送され、第1揺動部材96の長手方向一端
部107の原稿D2による押圧状態が解除されると、第
1揺動部材96は第3位置153からB方向へ角変位し
て、図13(1)に示されるように、第4位置154に
ある第2揺動部材96に当接した第5位置155に配置
される。この状態から原稿D2がさらに搬送されて、原
稿D2の後端部D2bが、前記途中位置52を通過し
て、第2揺動部材97の長手方向一端部127の前記原
稿D2による押圧状態が解除されると、図13(2)お
よび図13(3)に示されるように、第1および第2揺
動部材96,97は当接したまま、第1揺動部材96は
第5位置155から第1位置151に復帰し、かつ第2
揺動部材97は第4位置154から第2位置152に復
帰する。
【0062】このとき検出信号は、図10に示されるよ
うに時刻t5で、前記した第2揺動部材97が第4位置
154に配置されていることによるハイレベルから、時
刻t6で第1および第2揺動部材96,97間に形成さ
れる空隙31が、検出器Sの検出位置90を通過したこ
とによって、ローレベルへ変化し、さらに時刻t7で第
1揺動部材96が第1位置151に復帰したことによっ
てハイレベルへ変化する。このとき検出信号が、ローレ
ベルを継続した時間TW2は、前記空隙131の揺動方
向に沿った距離L8と第1および第2揺動部材96,9
7の揺動速度とによって決定され、たとえば0.02〜
0.06秒である。
【0063】前記ステップa13で制御手段54は、前
記時間TW2が所定の範囲TW内であれば最後の原稿D
2が読取手段50によって読取られたと判断し、所定の
タイミングTmi1で読取手段50を不態動化させ、か
つ所定のタイミングTmi2で排出ローラ86の回転駆
動を停止させる。
【0064】なお、上記したように原稿は2枚に限ら
ず、3枚以上であってもよい。要するに、図11(1)
および図11(2)を参照して、検出器Sがオン状態か
らオフ状態へ切換わることによって原稿D1,D2がセ
ットされた事を検知し、図11(2)および図11
(3)を参照して、検出器Sがオフ状態からオン状態へ
切換わることによって原稿の先端位置を検出し、また図
11(3)および図12(1)を参照して、検出器Sが
オン状態からオフ状態へと切換ることによって原稿の後
端位置を検出する。前記セットされた原稿が複数の場合
は、図12(1)および図12(2)を参照して、検出
器Sがオフ状態からオン状態へ切換わることによって再
び原稿の先端位置を検出し、また検出器Sがオン状態か
らオフ状態へ切換わることによって再び原稿の後端位置
を検出する。このようにして複数枚の原稿読取りの場
合、その枚数に応じて、図12(1)および図12
(2)に示される状態を繰り返す。
【0065】最後の原稿が搬送される際には、図13
(1)〜図13(3)に示されるように、第1および第
2振動部材96,97間に形成される長さL8の空隙1
31によって、検出器Sがオン状態からオフ状態(瞬時
(2〜6m秒))、さらにオン状態へ切換わる。この一
定時間の切換わりを読取り終わりで検出した場合、最終
原稿の読取終了と判断し、図11(1)に示す待機状態
に戻る。このようなシーケンスで複数枚原稿の読取り動
作を行う。
【0066】このようにして本発明の実施の形態の原稿
読取装置41の構成では、原稿D1,D2の有無、また
途中位置52での原稿D1あるいはD2の先端部および
後端部の検出、換言すれば、前記途中位置52における
原稿D1あるいはD2の有無を、検出信号のハイレベル
あるいはローレベルに対応させ、かつ検出信号ローレベ
ルを継続した時間の間隔TWが所定の範囲内であるか否
かによって判断させることができる。したがって原稿D
1,D2の読取りを従来技術と同様に、連続して好適に
実施することができ、かつ従来技術と比較して検出器S
が1つ不要となるので、構成を簡単にして原稿読取装置
41の製造時の手間と部品コストを低減させることがで
きる。
【0067】また上記した実施形態では、検出器Sにフ
ォトセンサを用いたけれども、たとえば代わりにマイク
ロスイッチを用いた構成であってもよい。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、給紙位置
における原稿の有無と、途中位置での原稿の先端部と後
端部の検出、換言すれば、前記途中位置における原稿の
有無とを単一個の検出手段によって検出することができ
る。したがって原稿の読取りを、上述した従来技術と同
様に連続して行うことができ、かつ従来技術と比較し
て、検出手段の検出信号を出力する検出器の数を2つか
ら1つに減らし、これによって構成が簡単で、製造時の
手間と部品のコストを減らすことができる。
【0069】また制御手段は、前記時間が所定の範囲内
であれば、最後の原稿が搬送手段によって搬送されてい
ると判定し、その原稿の排出後、動作を終了させる。
【0070】このようにして本発明の原稿読取装置の構
成では、給紙位置の原稿の有無および途中位置での原稿
の先端部および後端部の検出、換言すれば前記途中位置
における原稿の有無を、検出信号がハイレベルであるか
またはローレベルであるかによって、かつ検出信号がロ
ーレベルを継続した時間が所定の範囲内であるか否かに
よって判定させることができる。したがって原稿の読取
りを従来技術と同様に、連続して好適に実施することが
でき、かつ従来技術と比較して検出器が1つ不要となる
ので、構成を簡単にして原稿読取装置の製造時の手間と
部品コストを低減させることができる。
【0071】また本発明によれば、第1および第2揺動
部材は、長手方向他端部の前記検出位置を通過する第1
および第2領域から揺動中心までの長さが、長手方向一
端部の原稿に押圧される領域から揺動中心までの長さよ
りも大きく形成されるので、原稿によって前記長手方向
一端部が押圧された際に、その長手方向一端部の角変位
量よりも、長手方向他端部の前記検出位置を通過する領
域の角変位量の方が大きく、したがって前記原稿の有無
を確実に検出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である原稿読取装置41
を簡略化して示す断面図である。
【図2】本発明の実施の一形態である原稿読取装置41
を簡略化して示す平面図である。
【図3】第1揺動部材96の平面図である。
【図4】第1揺動部材96の正面図である。
【図5】第2揺動部材97の平面図である。
【図6】第2揺動部材97の正面図である。
【図7】図1の第1および第2揺動部材96,97が配
置される付近を簡略化して示す拡大断面図である。
【図8】原稿読取装置41の電気的構成を示すブロック
図である。
【図9】原稿読取装置41の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図10】検出器Sの検出信号と、制御手段54の指令
信号との相関を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図11】第1および第2揺動部材96,97の動作を
説明するために示す断面図である。
【図12】第1および第2揺動部材96,97の動作を
説明するために示す断面図である。
【図13】第1および第2揺動部材96,97の動作を
説明するために示す断面図である。
【図14】典型的な従来技術である原稿読取装置1を示
す断面図である。
【符号の説明】
41 原稿読取装置 44 原稿載置台 45 搬送方向 46 給紙手段 47 搬送手段 48 搬送経路 49 排出手段 50 読取位置 51 読取手段 52 途中位置 53 検出手段 54 制御手段 90 検出位置 96 第1揺動部材 97 第2揺動部材 98 揺動中心軸 99 揺動中心軸 107,127 長手方向一端部 108,129 長手方向他端部 109 第1領域 111 突出片 130 第2領域 131 第3領域 151 第1位置 152 第2位置 153 第3位置 154 第4位置 155 第5位置 D 原稿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 7/00 - 7/20 B65H 43/00 - 43/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定める給紙位置に配置された複数の
    原稿を、搬送方向下流側に1枚ずつ給紙する給紙手段
    と、 給紙手段よりも搬送方向下流側に設けられ、給紙手段に
    よって給紙されてきた原稿を、搬送方向下流側に搬送す
    る搬送手段と、 搬送手段よりも搬送方向下流側に設けられ、搬送手段に
    よって搬送されてきた原稿を、搬送方向下流側に搬送し
    て搬送経路から排出する排出手段と、 搬送手段および排出手段間で搬送経路に臨む読取位置を
    有し、前記読取位置を通過する原稿を読取る読取手段
    と、 前記予め定める給紙位置における原稿の有無および搬送
    手段と読取手段との間の搬送経路の途中位置における原
    稿の有無を個別に検出して、信号レベルおよび継続時間
    の異なる検出信号を出力する検出手段であって、 長手方向中間部で揺動自在に支持され、前記予め定める
    給紙位置に配置される原稿に長手方向一端部が押圧され
    て角変位する第1揺動部材、長手方向中間部で揺動自在
    に支持され、前記搬送手段と読取手段との間の搬送経路
    の途中位置を通過する原稿に長手方向一端部が押圧され
    て角変位する第2揺動部材、および前記第1および第2
    揺動部材の各長手方向他端部にそれぞれ形成される第1
    および第2領域のうちいずれか一方が検出位置に配置さ
    れた状態では、オン状態になり、前記検出位置に第1お
    よび第2揺動部材の各長手方向他端部にそれぞれ形成さ
    れる第1および第2領域のいずれも配置されない状態で
    はオフ状態になる検出器Sを備える検出手段と、 検出手段からの出力に応答して、給紙手段、搬送手段、
    排出手段および読取手段を、制御する制御手段とを含
    み、 第1および第2揺動部材が当接した状態で、第1および
    第2揺動部材の前記検出位置を通過する第1および第2
    領域間には、検出器をオフ状態にする第3領域が第1お
    よび第2揺動部材の揺動方向に沿って所定の長さを有す
    るように形成され、前記制御手段は、第3領域が検出器
    によって検出されたことによる検出信号の継続時間に応
    答して、最後の原稿が読取手段によって読取られたもの
    と判断して、読取手段の読取り動作および排出手段の排
    出動作を停止させることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 【請求項2】 前記第1揺動部材は、その長手方向一端
    部が原稿に押圧されない状態では、検出器Sによって検
    出される第1位置に配置され、第2揺動部材は、その長
    手方向一端部が原稿に押圧されない状態では、検出器S
    によって検出されない第2位置に配置され、 第1揺動部材の長手方向一端部が原稿に押圧されると、
    第1揺動部材は、前記第1位置から検出器Sによって検
    出されない第3位置に角変位し、 第2揺動部材の長手方向一端部が原稿に押圧されると、
    第2揺動部材は、前記第2位置から検出器Sによって検
    出される第4位置に角変位し、 第2揺動部材が第4位置にある状態で、第2揺動部材の
    長手方向一端部の原稿による押圧状態が解除されると、
    第2揺動部材は、第4位置から第2位置に復帰し、 第1揺動部材が第3位置にある状態で、第1揺動部材の
    長手方向一端部の原稿による押圧状態が解除されると、
    第1揺動部材は、前記第4位置にある第2揺動部材に当
    接した第5位置に角変位して、第2揺動部材の長手方向
    一端部の原稿による押圧状態が解除されると、第1およ
    び第2揺動部材が当接したまま、第1揺動部材が第5位
    置から第1位置に復帰し、かつ、第2揺動部材が第4位
    置から第2位置に復帰することを特徴とする請求項1記
    載の原稿読取装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2揺動部材は、長手方
    向他端部の前記検出位置を通過する第1および第2領域
    から揺動中心までの各長さが、長手方向一端部の原稿に
    押圧される領域から揺動中心までの各長さよりも大きく
    なるように、それぞれ形成されることを特徴とする請求
    項2記載の原稿読取装置。
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