JP3424478B2

JP3424478B2 - 二重床用パネルの支持構造

Info

Publication number: JP3424478B2
Application number: JP01694497A
Authority: JP
Inventors: 修平田; 治彦山城
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1997-01-30
Filing date: 1997-01-30
Publication date: 2003-07-07
Anticipated expiration: 2017-01-30
Also published as: JPH10212817A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、建物床面上に所定
高さで二重床用パネルを支持して二重床を形成するため
の二重床用パネルの支持構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の技術の二重床用パネルの支持構造
を図６乃至図１０を用いて説明する。図６はコーナー部
用支持脚の一部断面の斜視図である。図７はコーナー部
用支持脚の一部断面の要部斜視図である。図８は二重床
用パネルの一部断面の斜視図である。図９はコーナー部
用支持脚の側面図である。図１０はボーダー部用支持脚
の側面図である。

【０００３】二重床は、フロアパネル、コーナー部用支
持脚、ボーダー部用支持脚、ストリンガーにより構成さ
れる。

【０００４】図６、図９において、コーナー部用支持脚
Ｄは、ベース部１、支持部２、ヘッド部３とを有して構
成されている。コーナー部用支持脚Ｄは、正方形の二重
床用パネルであるフロアパネル４枚の４つの頂点が一つ
になる部分を支える部材であり、建物床面の壁際以外の
場所で用いられている。

【０００５】ベース部１は大略板体であって、中央部に
支持部２が立設してある。支持部２の上端には、ヘッド
部３が設けてある。ヘッド部３は、基板３ａの上面より
十字状の仕切突部３ｂを突設して主体が構成されてお
り、四隅には凹所３ｃが形成されている。また、支持部
２はヘッド部３の高さを調整することができるようにな
されている。

【０００６】図７に示すように、仕切突部３ｂには、断
面コ字状の横架材であるストリンガー４が四方から係合
される。ストリンガー４は、隣接するコーナー部用支持
脚Ｄ間に架設され、ストリンガー４とコーナー部用支持
脚Ｄとを縦横に複数連続して設けることにより、格子状
の支持体が形成される。

【０００７】そして、図８に示すような所定厚さＴを有
する板体であり周囲に鍔部５ａを有するフロアパネル５
を、ストリンガー４で四方を囲まれる空間部分に配置す
ると、鍔部がストリンガー４に支持される。なお、鍔部
５ａは上面がフロアパネル５の本体部分と面一となって
いる。また、フロアパネル５の頂点部分の鍔部５ｂは、
ストリンガー４及びコーナー部用支持脚Ｄによって支持
される。

【０００８】一方、建物床面の壁際にあっては、ストリ
ンガー４を用いずに、ボーダー部用支持脚Ｅにより直接
フロアパネルを支持するようにされている。

【０００９】ボーダー部用支持脚Ｅは、壁際においてフ
ロアパネルを支持する部材であり、図１０に示すよう
に、ベース部６、支持部７、ヘッド部８とを有して構成
されている。そして、ヘッド部８は、上面が平面になさ
れており、直接フロアパネル５の底部に当接して、フロ
アパネル５を面により支持する。従って、ボーダー部用
支持脚Ｅは、おおよそフロアパネル５の所定厚さＴから
鍔部５ａの厚みを差し引いた長さ分だけ、コーナー部用
支持脚Ｄより、高さ方向の長さが短いものとされる。

【００１０】以上のように、壁際においては、ボーダー
部用支持脚Ｅが直接フロアパネルを支持し、壁際以外の
部分においては、コーナー用支持脚Ｄとコーナー用支持
脚Ｄ間に架設されるストリンガー４とがフロアパネル４
の鍔部４ａを支持することにより、二重床となされてい
た。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
図６乃至図１０に示すに二重床用パネルの支持構造あっ
ては、壁際用のボーダー部用支持脚Ｅと、壁際以外の部
分用のコーナー部用支持脚Ｄとの二種類の支持部材を必
要としている。

【００１２】また、コーナー部用支持脚Ｄの支持部２で
もってヘッド部３の高さを調整してコーナー部用支持脚
Ｄの高さ方向長さを短くして、ボーダー部用支持脚Ｅを
兼用することも考えられるが、調整可能長さはさほど長
くないため、ヘッド部３にフロアパネル５を載置した場
合のフロアパネル５の上面の床面からの高さが、ヘッド
部３及びストリンガー４でもってフロアパネル５の鍔部
５ａを支持する場合のフロアパネル５の上面の床面から
の高さより、高くなってしまい、仕切突部３ｂの高さ分
だけ調整しきれない場合が多く、兼用することができな
い。

【００１３】従って、支持部材の部材点数が二種類とな
って、施工工事の際に部品の仕分けが必要となって能率
が低下し、また在庫の管理に手間を要するという問題点
があった。

【００１４】本発明は、上記問題点を改善するために成
されたもので、その目的とするところは、施工工事の際
の支持部材の部材の仕分けが不要であって、施工工事の
作業能率を向上することができるとともに、在庫管理の
効率化を図ることのできる二重床用パネルの支持構造を
提供することにある。

【００１５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題を解
決するために、請求項１記載の発明にあっては、建物床
面に接するベース部及び、該ベース部に立設される支持
部及び、該支持部の先端に設けられ二重床用パネルを支
持するヘッド部を有する支持脚と、該支持脚のヘッド部
間に架設され前記ヘッド部と共に二重床用パネルを支持
する横架材と、を有する二重床用パネルの支持構造にお
いて、前記ヘッド部の二重床用パネルに臨む上面を大略
平板状になし、この上面に横架材を係合する横架材係合
部及びキャップと係合するキャップ係合部を設け、同横
架材係合部をヘッド部の中心部分を挟んで対向する位置
に配設し、この横架材係合部の間に位置するように各キ
ャップ係合部を配設して、大略平板状となった前記ヘッ
ド部の上面に、横架材又はキャップを係合するようにな
したことを特徴とするものである。

【００１６】請求項２記載の発明にあっては、前記ヘッ
ド部は横架材を四方から接続するものであって、該横架
材の一方の端部には、二つの横架材の該端部同士を対向
させてヘッド部に係合させたときに端部同士が接触する
ような位置に横架材を係合する第一の係合部を設け、横
架材の他方の端部には、二つの横架材の該端部同士を対
向させてヘッド部に係合させたときに端部同士が横架材
の厚み長さ分の間隔を有するような位置に横架材を係合
する第二の係合部を設けたことを特徴とするものであ
る。

【００１７】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図１〜図５
を用いて説明する。図１は支持脚の斜視図である。図２
は横架材の側面図である。図３は横架材を支持脚に架設
した状態を説明する平面図である。図４、図５は横架材
を支持脚に架設した状態を説明する要部平面図である。

【００１８】二重床用パネルの支持構造は、支持脚及び
横架材を有して構成されている。図１において、支持脚
Ｃは、ベース部９、支持部１０、ヘッド部１１とを有し
て構成されている。

【００１９】ベース部９は、大略板体であって、建物床
面に接するものである。支持部１０は、上端を開放した
筒部１０ａと、該筒部１０ａに挿入される支持ボルト部
１０ｂと、該支持ボルト部１０ｂに螺合されるナット部
１０ｃとを有して構成されている。

【００２０】筒部１０ａの下端はベース９の略中央部分
に固着されている。また、支持ボルト部１０ｂの上端は
ヘッド部１１の下面に固着されている。そして、ナット
部１０ｃを螺着した状態の支持ボルト部１０ｂの下端を
筒部１０ａに挿通すると、ナット部１０ｃの下面が筒部
１０ａの上端面と当接して、支持ボルト部１０ｂを支持
する。従って、支持ボルト部１０ｂに対するナット部１
０ｃの螺合位置を調節することでヘッド部１１のベース
部９に対する高さを調整することができる。支持部１０
は最大高さから最小高さまでの長さである調整可能長さ
Ｌの間でヘッド部１１の高さを適宜変更できる。

【００２１】ヘッド部１１は、略正方形の大略板体であ
って、ヘッド部１１の厚み長さは、少なくとも調整可能
長さＬより短くしてある。また、ヘッド部の二重床用パ
ネルに臨む上面１１ａを大略平板状になしてある。

【００２２】ヘッド部１１には、横架材であるストリン
ガーを係合するための、横架材係合部に相当する横架材
係合穴１１ｂ，１１ｃ，１１ｄ，１１ｅが、四箇所に設
けてある。そして、横架材係合穴１１ｂ，１１ｃはヘッ
ド部の中心部分を挟んで対向する位置に設けてあり、横
架材係合穴１１ｄ，１１ｅもヘッド部の中心部分を挟ん
で対向する位置に設けてある。

【００２３】また、ヘッド部には、キャップ１２を係合
するための、キャップ係合部に相当するキャップ係合穴
１１ｆ，１１ｇ，１１ｈ，１ｉが設けてあり、各々横架
材係合穴１１ｂ，１１ｃ，１１ｄ，１１ｅの間に位置す
るようになされている。

【００２４】横架材であるストリンガー１３は、断面略
コ字状であって、図２に示すように長手方向の一方の端
部Ａに第一の係合部１３ａを有し、他方の端部Ｂに第二
の係合部１３ｂを有している。

【００２５】第一の係合部１３ａは、二つの切り込み１
３ｄ，１３ｄにより形成されるものであって、二つのス
トリンガー１３の第一の係合部１３ａを設けた側の端部
を対向させてヘッド部１１に係合させたときに該端部同
士が接触するようにストリンガー１３を係合する位置に
設けてある。

【００２６】第二の係合部１３ｂは、二つの切り込み１
３ｃ，１３ｃにより形成されるものであって、二つのス
トリンガー１３の第二の係合部１３ｂを設けた側の端部
を対向させてヘッド部１１に係合させたときに端部同士
がストリンガー１３の厚み長さ（図２にあっては紙面対
して垂直方向の厚み長さ）分の間隔を有するようにスト
リンガー１３を係合する位置に設けてある。

【００２７】従って、支持脚Ｃに係合される４つのスト
リンガー１３について、図４に示すように、一対の対向
するストリンガー１３は第一の係合部１３ａを設けた側
の端部Ａが互いに臨むようにし、他の対の対向するスト
リンガー１３は第二の係合部１３ｂを設けた側の端部Ｂ
が互いに臨むようにして配設すると、図３に示すよう
に、図３中の縦向きのストリンガー１３が接触している
支持脚と、横向きのストリンガー１３が接触している支
持脚とが交互に現れる。仮に、ストリンガー１３の端部
Ａ及び端部Ｂに端部から同じ位置に係合部を設けたとす
ると、図５に示すように、ストリンガー１３同士が当接
せず、４つのストリンガー１３の中央部分にはリーク部
分が生じ、床下からの空気が室内に該リーク部を通じて
漏れ出ることがあるが、本発明によればこのリーク部分
を生じることがなく、よって空気の漏れも生じない。ま
た、リーク部分の発生を防止するために、２種類のスト
リンガーを用いる必要もない。

【００２８】キャップ１２は大略板体であって、二重床
用パネルに臨む上面は平板状になされており、ヘッド部
１１に臨む下面は、ヘッド部１１に嵌合する形状となっ
ている。また、キャップ１２は下面には不図示の係合部
を有しており、ヘッド部１１のキャップ係合穴１１ｆ，
１１ｇ，１１ｈ，１１ｉに係合するようになされてい
る。

【００２９】従って、ヘッド部１１にキャップ１２を係
合させると、従来の技術で説明したところのボーダー部
用支持脚と同様に、直接二重床用パネルを載置すること
ができる。また、ヘッド部１１の厚みは少なくとも調整
可能長さＬより短くしてあるので、ヘッド部１１に二重
床用パネルを載置した場合の二重床用パネルの上面の床
面からの高さが、ヘッド部１１及びストリンガー１３で
もって二重床パネルの鍔部を支持する場合の二重床用パ
ネルの上面の床面からの高さより、高くなってしまうと
いったことがない。よって、支持脚Ｃを従来の技術でい
うところのボーダー部用支持脚として用いることができ
る。

【００３０】以上のようにして構成した二重床用パネル
の支持構造にあっては、ヘッド部１１にストリンガー１
３を係合させることにより、支持脚Ｃをコーナー部用支
持脚として用いることができ、ヘッド部１１にキャップ
１２を係合させることにより、支持脚Ｃをボーダー部用
支持脚として用いることができる。よって、支持部材の
部材種類数をひとつにすることができ、施工工事の際の
支持部材の部材の仕分けが不要であって、施工工事の作
業能率を向上することができるとともに、在庫管理の効
率化を図ることが可能である。

【００３１】また、ストリンガー１３の第一の係合部１
３ａと第二の係合部１３ｂとの各端部からの位置を異な
らせてあるので、ストリンガー１３をヘッド部１１に係
合した場合に、ストリンガー１３間において、リーク部
が生じず、且つストリンガー１３の部材種類数をひとつ
にすることができ、施工工事の際の部材の仕分けが不要
である等の利点がある。

【００３２】

【発明の効果】本発明の二重床用パネルの支持構造は上
述のように構成してあるから、請求項１記載の発明にあ
っては、ヘッド部の二重床用パネルに臨む上面を大略平
板状になし、二重床用パネルに臨む面を平板状となして
前記ヘッド部の上面に装着するキャップを設け、前記上
面に横架材を係合する横架材係合部及びキャップと係合
するキャップ係合部を設け、同横架材係合部をヘッド部
の中心部分を挟んで対向する位置に配設し、この横架材
係合部の間に位置するように各キャップ係合部を配設し
て、大略平板状となった前記ヘッド部の上面に、横架材
又はキャップを係合するようになしたので、ヘッド部に
横架材を係合させることにより、支持脚をコーナー部用
支持脚として用いることができ、ヘッド部にキャップを
係合させることにより、支持脚をボーダー部用支持脚と
して用いることができ、よって、支持部材の部材種類数
をひとつにすることができ、施工工事の際の支持部材の
部材の仕分けが不要であって、施工工事の作業能率を向
上することができるとともに、在庫管理の効率化を図る
ことができる二重床用パネルの支持構造を提供できると
いう効果を奏する。

【００３３】請求項２記載の発明にあっては、請求項１
記載の発明の効果に加えて、前記ヘッド部は横架材を四
方から接続するものであって、該横架材の一方の端部に
は、二つの横架材の該端部同士を対向させてヘッド部に
係合させたときに端部同士が接触するような位置に横架
材を係合する第一の係合部を設け、横架材の他方の端部
には、二つの横架材の該端部同士を対向させてヘッド部
に係合させたときに端部同士が横架材の厚み長さ分の間
隔を有するような位置に横架材を係合する第二の係合部
を設けたので、横架材をヘッド部に係合した場合に、対
向する横架材の端部間において、リーク部が生じず、且
つ横架材の部材種類数をひとつにすることができ、施工
工事の際の部材の仕分けが不要であり、施工工事の作業
能率を向上することができるとともに、在庫管理の効率
化を図ることができる二重床用パネルの支持構造を提供
できるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態の支持脚の斜視図であ
る。

【図２】横架材の側面図である。

【図３】横架材を支持脚に架設した状態を説明する平面
図である。

【図４】横架材を支持脚に架設した状態を説明する要部
平面図である。

【図５】横架材を支持脚に架設した状態を説明する要部
平面図である。

【図６】従来の技術のコーナー部用支持脚の一部断面の
斜視図である。

【図７】コーナー部用支持脚の一部断面の要部斜視図で
ある。

【図８】二重床用パネルの一部断面の斜視図である。

【図９】コーナー部用支持脚の側面図である。

【図１０】ボーダー部用支持脚の側面図である。

【符号の説明】

９ベース部１０支持部１１ヘッド部１１ａ上面１１ｂ横架材係合部１１ｃ横架材係合部１１ｄ横架材係合部１１ｅ横架材係合部１１ｆキャップ係合部１１ｇキャップ係合部１１ｈキャップ係合部１１ｉキャップ係合部１２キャップ１３横架材１３ａ第一の係合部１３ｂ第二の係合部Ａ端部Ｂ端部Ｃ支持脚

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) E04F 15/024 E04F 15/00 101

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】建物床面に接するベース部及び、該ベー
ス部に立設される支持部及び、該支持部の先端に設けら
れ二重床用パネルを支持するヘッド部を有する支持脚
と、該支持脚のヘッド部間に架設され前記ヘッド部と共
に二重床用パネルを支持する横架材と、を有する二重床
用パネルの支持構造において、前記ヘッド部の二重床用
パネルに臨む上面を大略平板状になし、この上面に横架
材を係合する横架材係合部及びキャップと係合するキャ
ップ係合部を設け、同横架材係合部をヘッド部の中心部
分を挟んで対向する位置に配設し、この横架材係合部の
間に位置するように各キャップ係合部を配設して、大略
平板状となった前記ヘッド部の上面に、横架材又はキャ
ップを係合するようになしたことを特徴とする二重床用
パネルの支持構造。
【請求項２】前記ヘッド部は横架材を四方から接続す
るものであって、該横架材の一方の端部には、二つの横
架材の該端部同士を対向させてヘッド部に係合させたと
きに端部同士が接触するような位置に横架材を係合する
第一の係合部を設け、横架材の他方の端部には、二つの
横架材の該端部同士を対向させてヘッド部に係合させた
ときに端部同士が横架材の厚み長さ分の間隔を有するよ
うな位置に横架材を係合する第二の係合部を設けたこと
を特徴とする請求項１記載の二重床用パネルの支持構
造。