JP3424132B2 - ピッチ表示装置及びピッチ算出方法 - Google Patents
ピッチ表示装置及びピッチ算出方法Info
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Description
時間当たりの歩数であるピッチを表示するピッチ表示装
置及びピッチ算出方法に関する。
ランニング、ジョギング、ウォーキング等を行う人が増
えてきている。ランニングなどを実行する場合、現在ど
のくらいのピッチで走っているか、あるいは目標とする
ピッチを決めておいてそのピッチで走行するために走行
ピッチを表示できる機器が要望されている。そこで、加
速度センサ及びカウンタ等を利用して歩数を計数し、1
分間の歩数からピッチを算出して表示する歩数計が実用
化されている。
走における走行ピッチを表示することを目的としている
ために、ピッチ計測レンジとして比較的長い時間(20
秒から1分程度)が設定されていた。これは、ピッチ計
測レンジを短くすると、一時的なピッチの変化、あるい
はセンサの歩数読み込みタイミングのずれなどで表示さ
れるピッチが敏感に変化し、一定のピッチで走行しよう
とするときにかえって不便だからである。
従来の歩数計では、練習などでスパートをかけて急激に
ピッチを変化させたときに、そのときの走行ピッチが表
示されず、実際の走行ピッチと表示されるピッチとが一
致しないという不都合があった。
イッチを操作すると、スイッチ操作による振動をセンサ
が検出し、歩数の計測に誤差が生じてしまうという問題
点があった。
定して表示することができるピッチ表示装置及びピッチ
算出方法を提供することである。
ッチ表示装置は、走者の歩数を計測する歩数計測手段と
この歩数計測手段によって計測された歩数を記憶する記
憶手段とこの記憶手段に記憶された歩数から単位時間当
たりのピッチを算出するピッチ算出手段とこのピッチ算
出手段によって算出されたピッチを表示する表示手段と
を備えたピッチ表示装置において、第1の計測タイミン
グを検出する計測タイミング検出手段と、この計測タイ
ミング検出手段によって第1の計測タイミング検出され
ると、前記記憶手段に記憶された前回の歩数と前記歩数
計測手段によって計測された今回の歩数との差を算出す
る歩数差算出手段と、この歩数差算出手段によって算出
された歩数差と予め設定された所定値とを比較する比較
手段と、この比較手段による比較の結果、前記算出され
た歩数差が前記所定値以上の場合、前記第1の計測タイ
ミングに基づいて単位時間当たりのピッチを算出するよ
う前記ピッチ算出手段を制御する第1の制御手段と、前
記比較手段による比較の結果、前記算出された歩数差が
前記所定値未満の場合、前記第1の計測タイミングより
長い第2の計測タイミングに基づいて単位時間当たりの
ピッチを算出するよう前記ピッチ算出手段を制御する第
2の制御手段と、を備えることを特徴とする。
た歩数との差が所定値以上か否かを比較し、歩数の差が
所定値以上の場合には、第1の計測タイミングに基づい
て単位時間当たりのピッチを算出し、他方、歩数差が所
定値未満の場合には、それより長い第2の計測タイミン
グに基づいてピッチを算出するようにしている。このた
め、例えば、走者がスパートをかけて急にピッチが変化
したときなどにも、その変化に追従したピッチを表示す
ることができる。
説明する。図1は、本発明の実施例の歩数計の回路ブロ
ック図である。この実施例は、本発明を歩数計測機能付
の電子腕時計に適用した場合である。図1において、発
振回路1で生成される基準クロック信号は、分周・タイ
ミング回路2で分周され時刻計時の基準となる計時信号
及び回路各部の動作の基準となるタイミング信号に変換
されて制御部3に出力される。
る加速度を検出する加速度センサであり、このセンサ4
の出力信号は歩数検出回路5で信号波形が整形された
後、歩数検出信号として制御部3へ出力される。キー入
力部6は、図示していないが時刻表示モードとストップ
ウオッチモードとを切り換えるS1キー、ストップウオ
ッチ計測をスタートまたはストップさせるS2キー、ラ
ップタイムを記憶させるとき操作するS3キー等からな
り、これらの操作信号は制御部3へ出力されている。
御プログラムに従って後述する時刻計時処理、ストップ
ウオッチ処理等を実行し、時刻データ及び計数された歩
数データをRAM8のレジスタに格納する。また、制御
部3は、時刻データあるいは計測した歩数データをRA
M8から読み出して表示ドライバ9に出力し、それらの
データを表示装置10に表示させる。
を参照して説明する。RAM8の表示レジスタ21は、
表示装置10に表示すべきデータを記憶するレジスタで
あり、計時レジスタ22は、後述する計時処理で計時さ
れる日付及び現在時刻データを記憶するレジスタであ
る。
る数値を記憶するレジスタであり、時刻表示モードのと
き「0」が、ストップウオッチモードのとき「1」が記
憶される。フラグFは、ストップウオッチ計測中か否か
を示すものであり、ストップウオッチ計測中のとき
「1」が、計測中でないとき「0」が記憶される。
るレジスタである。レジスタN2は前回の5秒間の歩数
を記憶するレジスタであり、レジスタN3は今回の5秒
間の歩数を記憶するレジスタである。またレジスタP1
は、20秒間の歩数から算出したピッチ(1分当たりの
歩数)を記憶するレジスタであり、レジスタP2は、5
秒間の歩数から算出したピッチを記憶するレジスタであ
る。
ウオッチ計測が開始されてからの計測時間を記憶するレ
ジスタである。複数のラップタイムメモリ23は、スト
ップウオッチ計測が開始されたとき、区間毎のラップ時
間を記憶するメモリである。
測機能付電子腕時計の全体の動作を図3のフローチャー
トを参照して説明する。制御部3は、何も処理を実行し
ないときステップS1のHALT状態にあり、時刻計時
の基準となる計時信号を検出したときステップS2の計
時処理に進み、キーの操作信号を検出したときステップ
S6のS1キーの判別処理に進む。
されると、ステップS2の計時処理に進み、計時信号を
計数して現在時刻を更新し、更新した日付及び時刻デー
タを計時レジスタ22に格納する。そして、次のステッ
プS3でフラグFが「1」か否かによりストップウオッ
チ時間の計測中か否かを判別する。フラグFが「1」で
ストップウオッチ計測中のときは、ステップS4のスト
ップウオッチ処理を実行する。
4のフローチャートを参照して説明する。先ず、ステッ
プS21で歩数検出回路5から歩数検出信号が出力され
ているか否かを判別する。歩数検出回路5から歩数検出
信号が出力されているときには、次のステップS22で
20秒間の歩数を記憶するレジスタN1の値を「1」イ
ンクリメントする。さらに、ステップS23で今回の5
秒間の歩数を記憶するレジスタN3の値を「1」インク
リメントする。
S24でストップウオッチ時間の計測タイミングとなっ
たか否か、すなわち1秒が経過したか否かを判別する。
1秒が経過したときには、次のステップS25でストッ
プウオッチレジスタSを「1」インクリメントしてスト
ップウオッチ計測時間に1秒を加算する。そして、ステ
ップS26でストップウオッチレジスタSの計測時間が
5秒毎のピッチを計算するタイミングとなったか否かを
判別する。
ミングとなったときには、ステップS27に進み前回の
5秒間の歩数と今回の5秒間の歩数との差が所定値Xよ
り大きいか否かを判別する。両者の歩数の差が所定値X
より大きいときには、ステップS28にピッチ計算Aを
実行する。このピッチ計算Aでは、今回の5秒間の歩数
を1分当たりの歩数に換算してピッチを計算し、その計
算結果をレジスタP2に格納する。そして、次のステッ
プS29でその算出したピッチを表示する。これにより
5秒間の歩数の計測が終了したので、次のステップS3
0でレジスタN3の今回の5秒間の歩数をレジスタN2
に転送しレジスタN3をクリアする。
間の歩数と今回の5秒間の歩数との差が所定値Xより小
さいときには、ステップS31に進みストップウォッチ
レジスタSの計測時間が20秒毎のピッチを計算するタ
イミングとなったか否かを判別する。20秒毎のピッチ
を計算するタイミングとなったときには、ステップS3
2のピッチ計算Bを実行する。このピッチ計算Bでは、レ
ジスタN1に記憶されている20秒間の歩数を1分当た
りの歩数に換算してピッチを計算し、その計算結果をレ
ジスタP1に格納する。そして、ステップS33でその2
0秒間の歩数から算出したピッチを表示する。これらの
処理により、20秒間の歩数の計測が終了したので、次
のステップS34でレジスタN1をクリアして次の20秒
間の歩数の計測に備える。
秒間)より短い時間(例えば、5秒間)で計測した歩数
の変化が所定値Xより大きいときには、短い時間で計測
した歩数からピッチを算出し、一定時間より短い時間で
計測した歩数の変化が所定値Xより小さいときには、一
定時間毎に計測される歩数からピッチを算出するように
している。これにより、スパートをかけたときのように
ユーザが意図的に走行ピッチを変化させたときには、短
時間で変化したピッチが表示され、偶発的な要因でピッ
チが変化した場合には、それより長い20秒毎に計測さ
れるピッチが表示されるので、ユーザはそれらの表示か
ら実際の走行状態に合った正確なピッチを知ることがで
きる。
ッチ処理の次には、ステップS5の表示処理を実行す
る。この表示処理では、動作モードが時刻表示モードで
あれば日付と現在時刻を表示し、ストップウオッチモー
ドであれば、ストップウオッチ計測時間とピッチとを表
示する。
に、キーの操作信号を検出した場合には、ステップS6
に進みS1キーの操作か否かを判別する。S1キーが操
作されたときには、ステップS7に進みモードレジスタ
Mの値を「1」から「0」へ、あるいは「0」から
「1」へ変更する。
キーでなければ、ステップS9に進みS2キーの操作か
否かを判別する。操作されたのがS2キーであれば、ス
テップS10に進みフラグFが「1」か否か、すなわち
ストップウオッチ時間の計測中か否かを判別する。F=
1であれば、ステップS11に進みフラグFを「0」に
変更してストップウオッチ時間の計測を中止する。ま
た、F=0であればステップS12に進みフラグFを
「1」に変更して、ストップウオッチ時間の計測を開始
する。
チモードとにおける表示状態を示す図である。同図(a)
に示す時刻表示モードにおいてS1キーを操作すると、
同図(b) に示すストップウオッチモードに切り替わり、
初期値「0」が表示される。この状態でS2キーが操作
されてストップウオッチ計測がスタートすると、同図
(c) に示すように、先ず5秒間の歩数「10」から1分
当たりのピッチ「120/分」が計算されその値が表示
される。そして、20秒が経過した時点で、同図(d) に
示すように20秒間の歩数「41」から1分当たりのピ
ッチ「123/分」が計算されその値が表示される。
ピッチの表示が変更されるが、5秒間で歩数が大きく変
化した場合には、同図(e) に示すように5秒間の歩数
「14」からピッチ「168/分」が計算されその値が
表示される。
にピッチが大幅に変化したときには、通常より短い時間
でピッチが計算されて表示されるので、実際の走行速度
に表示されるピッチが追従しないという欠点を解消でき
る。
合の処理を、図6のフローチャートを参照して説明す
る。前述したように歩数の計測中にキーが操作される
と、そのキー操作による振動が加速度センサ4で検出さ
れ、誤った歩数を計測してしまうことがあった。そこ
で、この実施例では、ストップウオッチ計測中にキーが
操作された場合には、2秒間歩数の計測を禁止し、その
間の歩数をそれ以前に計測された歩数から補正するよう
にしている。
ばラップタイムを表示させるキーが操作されたか否かを
判別する。S3キーが操作された場合には、ステップS
42に進みフラグF=1か否か、すなわちストップウオ
ッチ計測中にS3キーが操作されたのか否かを判別す
る。
は、ステップS43の記憶処理を実行し、ラップタイム
をラップタイムメモリ23に記憶する。そして、次のス
テップS44で歩数の計測を2秒間禁止する。次にステ
ップS45でレジスタN2に記憶されている前回の5秒
間の歩数を「5」で除算した値に「2」を乗算して、計
測を禁止した2秒間の歩数を求める。そして、その求め
た値をレジスタN1の20秒間の歩数に加算し、加算結
果をレジスタN1に格納する。
2に記憶されている5秒間の歩数を「5」で除算した値
に「2」を乗算して、計測を禁止した2秒間の歩数を求
める。そして、その求めた値をレジスタN3の今回の5
秒間の歩数に加算し、加算結果をレジスタN3に格納す
る。
数の計測を禁止していた2秒間は、それ以前と同じピッ
チで走行していたものとして、レジスタN2に記憶され
ている前回の5秒間の歩数から計測を禁止した2秒間の
歩数を算出して、計測される歩数を補正している。な
お、ステップS41の判別で操作されたのがS3キーで
なれば、ステップS47に進み他のキー処理を実行す
る。
測中にラップタイムを記憶させるためのS3キーが操作
されたときのみ2秒間歩数の計測を禁止するようにした
が、電子腕時計に設けられている何れかのキーが操作さ
れたとき上記の処理を実行するようにしてもよい。
機能付電子腕時計に限らず、歩数計専用の装置であって
もよいし、腕以外の場所に付ける装置であってもよい。
また、ピッチの表示は数値による表示の他に音により知
らせても良い。
段によって第1の計測タイミング検出されると、記憶手
段に記憶された前回の歩数と歩数計測手段によって計測
された今回の歩数との差を算出し、この算出された歩数
差と予め設定された所定値とを比較した結果、前記算出
された歩数差が所定値以上の場合には、前記第1の計測
タイミングに基づいて単位時間当たりのピッチを算出す
るよう制御することができ、他方、前記比較した結果、
前記算出された歩数差が前記所定値未満の場合、前記第
1の計測タイミングより長い第2の計測タイミングに基
づいて単位時間当たりのピッチを算出するよう制御する
ことができる。このため、例えば、ランニング時にスパ
ートをかけてピッチが急激に変化したときにも正確にピ
ッチを算出することができる。
る。
す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 走者の歩数を計測する歩数計測手段とこ
の歩数計測手段によって計測された歩数を記憶する記憶
手段とこの記憶手段に記憶された歩数から単位時間当た
りのピッチを算出するピッチ算出手段とこのピッチ算出
手段によって算出されたピッチを表示する表示手段とを
備えたピッチ表示装置において、 第1の計測タイミングを検出する計測タイミング検出手
段と、 この計測タイミング検出手段によって第1の計測タイミ
ング検出されると、前記記憶手段に記憶された前回の歩
数と前記歩数計測手段によって計測された今回の歩数と
の差を算出する歩数差算出手段と、 この歩数差算出手段によって算出された歩数差と予め設
定された所定値とを比較する比較手段と、 この比較手段による比較の結果、前記算出された歩数差
が前記所定値以上の場合、前記第1の計測タイミングに
基づいて単位時間当たりのピッチを算出するよう前記ピ
ッチ算出手段を制御する第1の制御手段と、 前記比較手段による比較の結果、前記算出された歩数差
が前記所定値未満の場合、前記第1の計測タイミングよ
り長い第2の計測タイミングに基づいて単位時間当たり
のピッチを算出するよう前記ピッチ算出手段を制御する
第2の制御手段と、 を備えることを特徴とするピッチ表示装置。 - 【請求項2】 ストップウオッチ計測開始の指示に応答
してストップウオッチ計測時間を計時する計測時間計時
手段を更に備えており、 前記表示手段は、この計測時間計時手段によって計時さ
れたストップウオッチ計測時間と前記ピッチ算出手段に
よって算出されたピッチとを表示することを特徴とする
請求項1に記載のピッチ表示装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のピッチ
表示装置は、前記走者に装着して使用される電子腕時計
または歩数計装置であることを特徴とするピッチ表示装
置。 - 【請求項4】 走者の歩数を計測する歩数計測ステップ
とこの歩数計測ステップにて計測された歩数を記憶させ
る記憶ステップとこの記憶ステップにて記憶された歩数
から単位時間当たりのピッチを算出するピッチ算出ステ
ップとこのピッチ算出ステップにて算出されたピッチを
表示させる表示ステップとからなるピッチ算出方法にお
いて、 第1の計測タイミングを検出する計測タイミング検出ス
テップと、 この計測タイミング検出ステップにて第1の計測タイミ
ング検出されると、前記記憶ステップにて記憶された前
回の歩数と前記歩数計測ステップにて計測された今回の
歩数との差を算出する歩数差算出ステップと、 この歩数差算出ステップにて算出された歩数差と予め設
定された所定値とを比較する比較ステップと、 この比較ステップによる比較の結果、前記算出された歩
数差が前記所定値以上の場合、前記第1の計測タイミン
グに基づいて単位時間当たりのピッチを算出するよう前
記算出ステップを制御する第1の制御ステップと、 前記比較ステップによる比較の結果、前記算出された歩
数差が前記所定値未満の場合、前記第1の計測タイミン
グより長い第2の計測タイミングに基づいて単位時間当
たりのピッチを算出するよう前記算出ステップを制御す
る第2の制御ステップと、 からなることを特徴とするピッチ算出方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24480193A JP3424132B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | ピッチ表示装置及びピッチ算出方法 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000292027A Division JP3493550B2 (ja) | 2000-09-26 | 2000-09-26 | 歩数計及び歩数表示制御方法 |
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ID=17124148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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1993
- 1993-09-30 JP JP24480193A patent/JP3424132B2/ja not_active Expired - Fee Related
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